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楽しいことは“みんなで”共有 『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』
【プレイ・インプレッション】

2009/2/14

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●ニンテンドーDSとWiiでつながるアクションRPG

 ニンテンドーDSとWii、ふたつのハードでリリースされた『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』。クリスタルを題材とした幻想的な世界で、心温まる物語を楽しめる人気アクションRPGシリーズの最新作だ。同作は、“ポラックスエンジン”と呼ばれる自社開発の独自アプリケーションを搭載。これにより、ニンテンドーDSとWiiというふたつの異なるハードどうしでも、DSワイヤレス通信やニンテンドーWi-Fiコネクションを使うことで、いっしょに同一のゲームを遊べる環境が実現された。異なるハードで同一のゲームを遊ぶという新たな試み。そしてシリーズを通して連綿と受け継がれている、“多人数で遊ぶ”というキーワード。これらがどのように絡み合っているのか? 週刊ファミ通編集部出身のフリーライター・世界三大三代川がゲームをプレイして、本作の印象を綴る。



●複数人で遊ぶ楽しさを追求した土壌のある作品

 

 あまりに当然だが、友だちといると楽しい。友だちとテレビを見れば、番組がいつもより楽しく観られるし、いっしょにご飯を食べれば料理がおいしく感じられる。同じように友だちとゲームをすれば、そのゲームがとてもおもしろくなる。……だが、そのゲームの内容がつまらなければおもしろく感じる時間は短くなるし、ゲーム内のレベル差があったり、ゲーム自体の腕前の差があったりするだけでもおもしろさは半減してしまう。そう考えると、ゲームは非常にやっかいなものだとわかる。しかし、今回紹介する『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』(以下、『FFCCEoT』)からは、そういったやっかいさを極端に抑え、みんなで楽しく遊べるように配慮したことが感じられるのだ。
 

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

 

 『FFCCEoT』は、『FF』シリーズの中でも珍しい複数人で遊ぶことに主眼を置いた『FFCC』シリーズの最新作。プレイヤーは、特徴の異なる4種族の中から自分の分身となるキャラクターを作って冒険の旅に出る。ちなみに本作は、ニンテンドーDS版とWii版の2種類がある。Wii版のほうが若干グラフィックがキレイになっているが、どちらも内容に違いはない。ニンテンドーDS版で画面をタッチして操作していた部分が、WiiではWiiリモコンでその場所を指し示すような操作に変わるぐらいだ。どちらを買おうか迷っている人は操作方法や、テレビとニンテンドーDSの画面の大きさなどで選ぶといいだろう。ちなみに、このテレビで遊べるということがマルチプレイの新たな楽しさにつながっているのだが、それはまたのちほど。
 

 閑話休題。前述のとおり、本作は最大4人で同時プレイができるのだが、その中でも本作ならではと言える特徴が、魔法を重ねてかける“マジックパイル”だ。これは、たとえばプレイヤーふたりでファイアとファイアを重ねがけすると、ファイラとなって威力がアップするような仕組み。だが、これは威力を上げるだけではなく、たとえばレイズとファイアならクエイク、レイズとサンダーならバイオと、異なる魔法にも変化していく。このマジックパイルの効果は非常に大きいうえに、何より唱えるときがとても楽しい! それは、タイミングを合わせて唱えるために、プレイヤーどうしの掛け声が必要となるから。プレイ中の唱えかたを一例として紹介すると……。

 

プレイヤーA「グラビデのマジックパイルいくよー。俺レイズ使うね」

プレイヤーB「じゃあ、私はブリザド。準備いいよ」

プレイヤーA「オッケー。いくよ? いっせーの……」

プレイヤーA&B「はい!」

 

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

 

 といった掛け声を使った流れになる。……のだが、こんなにキレイにいくわけもなく、これはウソと言うか、理想と言うか、いわゆる見本的なもので、若干の嘘偽りがあったことをお詫びする。なぜならば、効果の大きいマジックパイルを使う場面というのは相手がボス敵だったり、プレイヤー側が大ピンチだったりと、こんな落ち着いて唱えられるような状況ではないからだ! 理想ではなく、本当のマジックパイルはこういう流れで使われる。

 

プレイヤーA「ちょっ、グラビデ、グラビデ! って、グラビデ唱えるの何と何だっけ!?」

プレイヤーB「バカ! なんでこんな状況で忘れてんの!? レイズとブリザド! じゃ、私ブリザドね!」

プレイヤーA「俺、レイズ!? はい、いくよ?」

プレイヤーB「まだーーーー! 準備まだ!」

プレイヤーA「できた? いくよ? せーの!」

プレイヤーA&B「ズレたーーーーーー!」

プレイヤーB「あんた早いんだってば!」

プレイヤーA「お前が遅いんだろ!」

(以下略)

 

 お見苦しい言葉が混じっているが、実態はこんな感じである。だが、この焦った中で「せーの!」と唱える楽しさは、本作ならではの醍醐味だ。なんてことを言っているが、マルチプレイの醍醐味はマジックパイルだけではない。むしろ、豊富なクエストこそメインと言える。

 

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

 

 本作のクエストは、協力して敵を倒すもの以外にプレイヤーどうしの競争や対戦がある。プレイヤーどうしで鬼ごっこを行い、鬼になっている時間の短さを競うものや、狭いステージで相手を何回落とせるかといったものなど、その内容はスポーツに似ている。こういったマルチプレイ型のRPGで対戦をすると、たいていレベルの差が障害になる。一方で、レベル差がハンデとなり、腕前の差をカバーするといったメリットもあるため、障害になるかどうかはゲームによるところが大きい。だが、本作のクエストはたとえレベル差があろうと気にせずに楽しめる。これのおかげで久しぶりに集まった友人とも、インターネットを通じて遊んだ相手とも、気軽に楽しめる仕組みになっている。
 また、クエストの内容に関わらず、操作方法が同じということもありがたい。ひとつのゲームの中なのだから、操作方法が同じなのは当然かもしれない。だが、多彩な種類のゲームが入った対戦ゲームなどはそのゲームのたびに操作方法やルールを覚える必要があり、初めて遊ぶ人にとってはそこでモチベーションが落ちてしまうものだ。それに比べると本作は、そういった障害となる部分が非常に少ない。友人どうしが集まって実際に遊ぶとどうなるのか? そういった状況をシミュレーションして、あらゆる障害を省いたようにさえ感じる。逆に、クエストの報酬が早い者勝ちになっている部分や、キャラクターのファッションを見せつけるお立ち台の奪い合いなどを見ると、友人どうしが集まったらマルチプレイでどう盛り上がるかということも想定しているのだろうと感じる。

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム


 ちなみに、盛り上がる方法の一例として、前述のテレビを使った新たな楽しみかたがある。本作は、ニンテンドーDS版とWii版の相互を通信させてマルチプレイができるのだが、ひとりだけWii版をプレイさせると、ちょっとおもしろいことになる。ほかのメンバーが皆ニンテンドーDSの画面を見ているなかで、ひとりだけ大きなテレビ画面。サイズはいいのだが、クエストでプレイヤーが透明になるアイテムを取った場合、本来ならばほかのプレイヤーの画面に自分のキャラクターが映らなくなるのだが、ほかの人がテレビを見てしまえば、その居場所がわかってしまうのだ。これはズルい例を使った紹介だったが、ひとりでもテレビで遊んでいる人が加わるだけで、ニンテンドーDSの画面とテレビに視点を行き来させつつ遊べたり、手元で動かしているキャラクターがほかの人の画面でどう映るかがわかったりと、ほかのゲームにはないちょっと新鮮な楽しさが味わえる。
 

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

 

 最後に付け加えて書くような小さな要素ではないのだが、本作はニンテンドーWi-Fiコネクションに対応している。すなわち、インターネットを通じて、見知らぬ人と物語を進めたり、クエストに挑めたりするのだ。このおかげでふだん友人と会う機会が少ない人はマルチプレイが楽しみやすくなる。だが、誤解を恐れずに書けば、本作はインターネットを通じたプレイよりも、直接顔を合わせたところで遊ぶほうが遥かに楽しい。というのも、前述の掛け声を使ったマジックパイルはもちろんだが、競争や対戦といったクエストはそれぞれの勝った顔、悔しそうにしている表情を見つつ会話を交わして遊ぶほうが、楽しさもよりアップするのは自然だろう。Wi-Fiを使ったプレイも、見知らぬ人との意志の連携が取れたりする楽しさがある。だが、これはどちらかというとボスを倒すといった、協力プレイに向いている気がする。冒頭に書いたとおり、友だちと遊んでおもしろくないものはない。だが、その前提に立ったうえでも本作のマルチプレイの楽しさは格別のものがある。今回の記事で興味を持ってくれたならば、ぜひ友人を誘っていっしょに遊んでほしい。ただし、あまりに腕前が違う関係性で対戦や競争のクエストばかりやっていると、きっとケンカになるのでご注意を。

 

text by 世界三大三代川

 


著者紹介
世界三大三代川

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

『FFCC』シリーズをすべてプレイしている、週刊ファミ通編集部出身のフリーライター。ゲームキューブ版のころからユーク族を使っていたが、『FFCCEoT』ではセルキー族に転向。ユーク族に若干の後ろめたさを感じつつも、軽やかな二段ジャンプに大喜び。


 

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム

対応機種

ニンテンドーDS/Wii

メーカー

スクウェア・エニックス

発売日

発売中

価格

各5040円[税込]

テイスト/ジャンル

ファンタジー / アクション・RPG

備考

ニンテンドーWi-Fiコネクション対応、DSワイヤレスプレイ対応、クリスタルクロニクル エディションは23940円[税込]、ニンテンドーDSi(クリスタルクロニクル エディション)同梱、エグゼクティブプロデューサー:河津秋敏、ディレクター&プログラマー:紙山満



※『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』公式サイトはこちら
 

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