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『FF』シリーズ20周年記念作品 『ディシディア ファイナルファンタジー』プレイ・インプレッション
【プレイ・インプレッション】

2008/12/18

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●20周年の歴史と楽しさが詰まった作品

 歴代『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)のキャラクターたちが一堂に会し、1対1のバトルをくり広げる対戦アクションゲーム『ディシディア FF』。『FF』生誕20周年を記念して開発された同作は、シリーズの歴代主人公キャラクターやボスキャラクター、ライバルキャラクターが入り乱れるお祭り的な作品となっている。そんな同作を、『FF』シリーズの攻略記事や紹介記事などを担当し、『FF』シリーズに対してアツい思い入れを持つ、元週刊ファミ通編集者・世界三大三代川がいち早くプレイ。そのインプレッションをファミ通.comでお届けする。
 

 

●歴代『FF』が全部詰まった、シリーズファン必携のアイテム

 

 突然ですが、質問です。
 

●“ケアル”の効果がわかる。

●“ジョブ”という文字を見ると、自然と”チェンジ”という言葉が浮かんでくる。

●“ちょっこぼ、ちょこぼー、ちょっこっぼー”という文字を見ただけでメロディーが浮かんでくる。
 

 この中のひとつが当てはまる人はRPGファン。ふたつが当てはまる人は『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)ファン。3つ当てはまる人は、かなりディープな『FF』ファン……なのではないだろうか。そんな“濃い”『FF』ファンはもちろん、ひとつだけ当てはまったRPGファンにも、オススメしたいのが今回紹介する『ディシディア ファイナルファンタジー』である。
 

 『ディシディア FF』は、’87年12月18日に発売された初代『FF』から満20年となる、2008年12月18日に発売された『FF』シリーズ20周年記念作品。その記念にふさわしく、『FF』シリーズの歴代主人公や、ボス敵などのライバルが総登場するお祭りのような内容が特徴だ。また、ラテン語で“異説”の意味を持つ“ディシディア”の名を冠するように、対戦アクションというシリーズ初のジャンルになっている。何より豪華なのはその登場キャラクター。3Dで生まれ変わった『FF』の歴代主人公を自由に操れるばかりか、その主人公どうしが互いに協力したり、ときに戦ったりするのである。『FFII』のフリオニールと『FFVII』のクラウドがいっしょに行動したかと思えば、『FFVIII』のスコールはやっぱりひとりで行動したりと、『FF』ファンならば終始ニヤニヤしっぱなしの演出になっている。しかも、敵となるライバル側にも歴代のラスボスやライバル連中が集結する豪華っぷり。この敵側にもそれぞれ戦う事情や思惑があり、協力すると見せかけてじつは別の手段を考えているなど、こちらはストーリーの興味を惹くことにひと役買っている。こういった内容だからこそRPG好きな人にも遊んでもらいたいのだが、対戦アクションというジャンルから敬遠する人もいるかもしれない。だが、そこは『FF』シリーズの作品だけあって、アクションが苦手な人にも楽しめるような仕掛けがいろいろと施されている。

 

ディシディア ファイナルファンタジー

ディシディア ファイナルファンタジー

 

 本作はいわゆるゲームセンターにある格闘ゲームのようなストイックな内容ではなく、アクション初心者にも楽しめるようなゲームに仕上がっている。開発しているのが『キングダム ハーツ』を作ったチームということもあり、ある程度ボタンを連打しているだけでも、「オレ、うまいんじゃない!?」と思えるようなアクションがつぎつぎにくり出せるのだ。しかも、それらのアクションや必殺技は原作の技を踏襲したものだけに、技をくり出すたびに、「この技は原作のアレか!」とニヤニヤしてしまう。そんな本作の対戦ルールは、1対1で戦うというベース部分がオーソドックスながらも、各キャラクターの攻撃が影響を与えるのは基本的にブレイブ(攻撃力)になるという独特なもの。そのブレイブを奪い合い、ある程度貯まったところでHP攻撃を使って、そのブレイブ分のダメージを与えるのだ。こう書くと何だか難しそうなイメージがあるのだが、実際にプレイしてみると直観的に理解できるシステムなので、ご安心を。ちなみに、こんなインプレッションを書いておきながら、じつは筆者はあんまりゲームがうまくない。とくに格闘タイプのアクションゲームは苦手とも言える部類である。だが、そんな筆者でもこのゲームは十分に太刀打ちできた。と言うのも、前述のブレイブを奪い合うルールのおかげで、一方的な勝負になりにくいという側面があることと、何より本作の大きな特徴である、成長要素があるからだ。
 

ディシディア ファイナルファンタジー

 

 『ディシディア FF』には、各キャラクターにRPGのようなレベルがあり、対戦を重ねていくことでレベルとともに、HPや攻撃力などのパラメーターが上がっていく。このシステムのおかげで、1回の挑戦では勝てなかった強敵にもレベルを上げて再挑戦すればあっさりと勝てたりするのだ。また、各キャラクターはレベルアップとともに新たな技を覚えるため、レベル5のバッツとレベル30のバッツでは強さや使う技が異なるのはもちろん、その技の影響で戦略なども大きく変化していく。各キャラクターを成長させる喜びとともに、どの技を装備させるかといった悩みどころがあるのはRPGの楽しさに近い。また、技のセッティング以外にも武器や防具といったアイテムを装備できるほか、シリーズでおなじみの召喚獣を呼び出すこともできる。召喚獣は前述のブレイブに影響を与える効果を持ち、呼び出す召喚獣によって“ブレイブを倍にする”、“相手のブレイブを徐々に減らす”といったそれぞれ異なる効果を持っている。これがあるおかげで、相手のブレイブを減らしてピンチを回避したり、逆にこちらのブレイブを増やして一発逆転といったことも可能になる。ちなみに、挙げた例がどれもプレイヤー側が不利な状況になっているのは、あくまでも書き手の腕前によるところで、相手との差を大きくするような自分を有利にすることもできることを書き足しておく。なお、召喚獣には『FF』シリーズでおなじみの“イフリート”や“バハムート”といったもののほかに、これまでのシリーズで敵として登場した“マジックポット”や“鉄巨人”などが召喚獣になっている。こういったセレクションや、細部の演出などがどれも『FF』ファンにはたまらないものになっていることこそ、『ディシディア FF』の大きな魅力のひとつである。
 

ディシディア ファイナルファンタジー

 

 とにかく細部にまで『FF』シリーズの小ネタが入っている『ディシディア FF』なのだが、特筆すべきはゲームの説明をしてくれるヘルプメッセージだ。いきなり細かい部分の説明になるのだが、これがスゴい! ヘルプメッセージのほとんどを、『FFVII』の“レッドXIII”や『FFIX』の“ビビ”といった過去の『FF』シリーズのキャラクターがしゃべるように説明してくれるのだ。いま挙げた例はまだメジャーどころだが、かなりマニアックな例を挙げれば、『FFII』の“ミンウ”や『FFIV』の“ネミングウェイ”といった、シリーズファンでもわからない人が出てきそうなキャラクターまでいる(ちなみにこれらのキャラクターを知らずともゲームは理解できるし、これらのキャラクターがどの作品に登場したものなのかということがわかるフォローもしてある)。そういったついつい読んでしまうヘルプメッセージ以外にも、ストーリー中に登場するセリフや演出は、あちこちに原作をオマージュしたものが散りばめられている。そのうえ、各場面で流れるBGMはどれも原作の人気の楽曲で、さながら“『FF』ベスト”と言えるラインアップだ。
 

ディシディア ファイナルファンタジー

 

 ここまで“『ディシディア FF』が多くのユーザーが楽しめる”と書いてきたが、本音を言ってしまえば『FF』ファンの人にこそ、この作品を遊んでほしい。対戦アクションというジャンルに、RPGが好きなユーザーは戸惑うかもしれないが、前述のRPG的な要素のおかげでアクションが苦手な人にも遊べるようになっている。だが、そういった本編の楽しみかた以上に、各所に散りばめられた『FF』シリーズの小ネタにいちいち反応して楽しめるのは、『FF』シリーズファンの特権だと思うのだ。印象深い天野喜孝氏のイラストと同じ構図になるように設定された演出、『FFIX』のジタンが原作で言った名ゼリフの絶妙な使いどころ、『FFV』のバッツの重要なバトルで流れるあのBGM。どれもほんの一例にしか過ぎないが、プレイしながらそのすべてに鳥肌を立てるように興奮し、うれしくなってニヤりと笑う。そんなシリーズのオマージュを感じ取れる作品はそうそうない。また、それを感じ取れる人ならば、この作品を作った開発スタッフがどれだけ『FF』が好きなのか、そのユーザー以上の熱意を感じることもできるはずだ。シリーズ20周年記念の締めとなるにふさわしいこの作品に、『FF』ファンが集わない手はない。『ディシディア FF』を遊べば、作品の持つ楽しさを味わうとともに、自分がどれだけ『FF』が好きなのか、その度合いを自然と再確認できるのは間違いない。

 

text by 世界三大三代川

 

 

著者プロフィール
世界三大三代川

ディシディア ファイナルファンタジー

週刊ファミ通編集部出身のフリーライター。ファミ通に入るまえには『FF』のデバッグ作業をしていた経験を持つ、『FF』シリーズファン。週刊ファミ通誌上で『ディシディア FF』の攻略記事も担当しているが、その腕前から担当するのはサブ的な部分ばかり。ちなみに写真は三代川とは一切関係ありません。


 

ディシディア ファイナルファンタジー

対応機種

プレイステーション・ポータブル

メーカー

スクウェア・エニックス

発売日

発売中

価格

6090円[税込]

テイスト/ジャンル

ファンタジー / アクション

備考

無線LAN機能(アドホックモード)対応、ディシディア ファイナルファンタジー -ファイナルファンタジー 20thアニバーサリー リミテッド-は25890円[税込]、プレイステーション・ポータブル同梱 シニアディレクター:荒川 健、プランニングディレクター:高橋光則、クリエイティブプロデューサー/キャラクターデザイン:野村哲也、シネマティクスムービープロデューサー:野末武志、コンポーザー:石元丈晴、プロデューサー:北瀬佳範



※『ディシディア ファイナルファンタジー』公式サイトはこちら
 

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