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セガブースリポートその1――『BAYONETTA(ベヨネッタ)』プレイアブルで公開、稲葉氏に開発状況を直撃
【E3 MEDIA&BUSINESS SUMMIT】

2008/7/18

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 ●プラチナゲームズが世界に向けて贈る『BAYONETTA(ベヨネッタ)』と『MAD WORLD(マッドワールド)』

 E3 MEDIA & BUSINESS SUMMITEにおけるセガのラインアップは、バラエティーに富んだものとなった。まず注目は、プラチナゲームズ開発によるプレイステーション3とXbox 360用ソフト『BAYONETTA(ベヨネッタ)』。『デビル メイ クライ』や『大神(OKAMI)』などを手掛けた神谷英樹氏がディレクションを担当する本作は、“本当の3Dアクションを”を旗印に掲げて開発されている期待作。現在に生きる魔女ベヨネッタを主人公に天使たちとの戦いが描かれることになる。ベヨネッタは手足に銃を装備し、銃のほかにパンチとキックを交え、敵を攻撃することになる。E3では、『BAYONETTA(ベヨネッタ)』のプロデューサー、橋本祐介氏みずからが5分近くにわたってゲームをデモプレイし、同作を紹介。教会の中庭を思わせるステージを舞台に、ベヨネッタが天使たちと戦うさまが披露された。黒をベースにしたセクシーな立ち居姿のベヨネッタが、特殊攻撃を交えつつ長い手足を駆使して攻撃していくさまは、まさにスタイリッシュ。とにかく展開が速い。特集攻撃は敵を棺おけのようなものに突っ込むもの、ギロチンで処刑するものなど、異色ともいえるスタイルばかりで、思わず見入ってしまう。

 

 最後は異形の超巨大の化け物(ステージボス?)と対峙。この化け物も和洋中を混合したようなぶっ飛んだ様相で(画像でお届けできないのが残念)、極めて凶暴に暴れまわる。“フィニッシュムーブ”により敵を葬って終了となったが、色彩溢れる映像は美麗のひと言で、短いデモプレイからも、神谷ワールドをうかがうことができた。

BAYONETTA(ベヨネッタ)
ジャンル:アクション
ハード:プレイステーション3、Xbox 360
開発:プラチナゲームズ
発売時:2009年

BAYONETTA(ベヨネッタ)

▲セクシーな悪魔ベヨネッタ(ちなみにメガネをかけておりました)は、パンチとキック、手足につけた銃による攻撃のほかに、武器なども駆使。特殊攻撃などもあるようで、多彩なアクションが楽しめるようだ。

 
 一方プラチナゲームズ開発タイトルとしては、『MAD WORLD(マッドワールド)』も出展。白と黒を基調にした斬新なビジュアルの本作は、“コミカルな残虐表現”を前面に押し出したアクション。主人公は“デスウォッチ・ゲーム”というテレビ番組に参加したジャックで、参加者たち残虐に倒せば倒すほど、ハイスコアを獲得できるようになっている。デモプレイを担当したのは『MAD WORLD(マッドワールド)』のプロデューサーの稲葉敦志氏で、鉄柱で相手を串刺しにしたり、チェーンソーで胴体を真っふたつにしたりと、コミカルな味付けが施された残虐アクションを披露。とにかく血の量がすごいが、随所に笑ってしまうアクションが盛り込まれている。ちなみに本作は、現時点では日本での発売は予定されていない。

MAD WORLD(マッドワールド)
ジャンル:アクション
ハード:Wii
開発:プラチナゲームズ
発売時:2009年3月(日本発売未定)

MAD WORLD(マッドワールド)

▲突き抜けたコミカルなバイオレンスが展開される『MAD WORLD(マッドワールド)』。

 
 そして、ファミ通.comでは、デモプレイを終えたばかりのプラチナゲームズの稲葉敦志氏を直撃。『BAYONETTA(ベヨネッタ)』と『MAD WORLD(マッドワールド)』についてコメントをもらった。

▲会期中は分刻みのスケジュールで取材をこなしていたプラチナゲームズの稲葉氏。それだけ海外プレスの『BAYONETTA(ベヨネッタ)』や『MAD WORLD(マッドワールド)』の注目度が高いということだ。

――セガとプラチナゲームズとの電撃的なコラボ発表から2ヵ月あまり経ちましたが、作品の進捗状況は?
稲葉
 『BAYONETTA(ベヨネッタ)』も『MAD WORLD(マッドワールド)』もだいぶ形になってきているんで、おかげさまで評判もいただいていますし、あとはかんばって作るだけですね。

――『BAYONETTA(ベヨネッタ)』は映像がきれいですね。
稲葉
 自社エンジンを使って、いちから組み上げています。『BAYONETTA(ベヨネッタ)』は神谷のセンスが活きていますよね。神谷はアクションゲームを作るのが得意だし、世界観を含めたて、ビジュアル的に斬新なものになっています。


――セクシーなベヨネッタが印象的ですが、彼女にモチーフなどは?
稲葉
 あれは、弊社のデザイナーにそっくりです。『大神(OKAMI)』のデザイナーを担当した女性がいるのですが、本人にそっくりですね(笑)。

――相当アクション性が高いですが、操作は難しい?
稲葉
 そんなに難しくはないんですよ。もちろんアクションゲームとしてイージー過ぎるというわけではないのですが、そんなにムチャクチャな操作を要求するわけでもないです。

――異次元から出現したみたいな巨大な手による攻撃もありましたが。
稲葉
 ベヨネッタは特殊攻撃もできます。いろんな要素がゲームの進行とともに増えていきますが、大きな技は最初から楽しめますよ。アクションゲームをずっと作ってきたチームなので、そのスタッフが全部『BAYONETTA(ベヨネッタ)』に関わっています。ぼくら的にもいままでの総決算のようなところはありますね。これでガツンとすごいものを作って、「つぎはもっとすごいものを作ろうぜ」という思いはあります。

――ビジュアル的にぞくぞくしましたが、ストーリー的にも斬新なものが?
稲葉
 神谷はシナリオを絶対に人に書かせないんです。ずっと自分で書きますし、彼の書くシナリオはわかりやすいけど、新しいものがある。シナリオもけっこうボリュームがありますし、楽しめると思いますよ。シナリオはもう完成しています。

――一方の『MAD WORLD(マッドワールド)』は突き抜けた残虐性が印象的ですが……。
稲葉
 『MAD WORLD(マッドワールド)』はよく誤解されるのですが、ぼくがあれのまえにプロデュースしたのが『大神(OKNAMI)』なので、ものすごいギャップがあるからなのかもしれません。すごいリアルな暴力ゲームはたくさんありますけれど、そういう路線はけっこう飽き飽きしていて、暴力を皮肉ってしまおうとか、暴力を笑い飛ばしてしまおうというコンセプトがあります。Wiiでカジュアルに暴力を楽しんでしまおうという発想があって、いろいろと取り沙汰されるじゃないですか、ゲームと暴力って。リアルに表現するといろいろと非難されることも多い。でも、「仮想世界でいろんなことを楽しむ」というのがゲームの特権だったので、そういうものをテーマとして消化してゲームとして楽しめるものにしたいというのは考えていますね。それがたまたま日本の倫理基準に合わなかっただけの話です。

――プラットフォームにWiiを選んだのも、そのへんを考えてのこと?
稲葉 
単純にプレイステーション3やXbox 360というプラットフォームを選ぶと、どうしても「バイオレンスをリアルに表現したい」という気持ちになってしまう。そこに踏み込みたいかというと、そうではなかったし、ほかにその手の作品はいっぱいあるので、プロデュースしたいという気持ちはぜんぜん起きなかったんです。Wiiなら白と黒の表現ができるし、コミカルな表現もできる。“Wiiだから……”というのは大きいですね。

――最近、日本発のインパクトのあるゲームが少なくなっていると言われていますが、そのへんで心掛けたことは?
稲葉
 ぼくらは全世界を意識してゲームを開発しているので、特別“日本発だから”ということを意識している部分はないです。“日本の……”というよりも、“ぼくらの作品を見て欲しい”という意識のほうが昔から強いので(笑)。ただ、ぼくらを見て、「日本のクリエーターは、まだまだ元気なんだな」って思ってほしいというのはあります。僕らはいま、確実に追いかける立場ですからね。いまは海外のほうが開発力は高いので、追いかけて追い越さないといけないという思いはあります。その足がかりとなるタイトルが、『BAYONETTA(ベヨネッタ)』であり『MAD WORLD(マッドワールド)』なんです。

※セガの公式サイトはこちら
※プラチナゲームズの公式サイトはこちら
※『BAYONETTA(ベヨネッタ)』の公式サイトはこちら

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