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開発ツールとミドルウェアのセミナーが開催、基調講演ではゲームの未来がテーマに
Game Tools & Middleware Forum 2008 TOKYO

2008/6/4

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●テレビが変化することでゲームも否応なしに変化を迫られることに

▲ウェブテクノロジやオートデスクなどツールメーカー5社の主催により開催されるこのセミナーも今年で6回目。たくさんのゲームクリエーターが集まった。


  ゲームの開発ツールやミドルウェアに関するセミナー“Game Tools & Middleware Forum 2008 TOKYO(略称GTMF)”が、2008年6月4日に都内にて開催された。おもにプロのゲームクリエーターを対象としたこのセミナーは、より複雑化するゲームの開発環境をサポートする目的でスタート。今年で開催6回目を数える。ゲームクリエーターが最新の開発ツールなどを理解する絶好の機会となっている。昨年までは東京・大阪の2回開催だったものが、今年は福岡も加わり3大都市で実施されることになったことを見ても(福岡は6月13日、大阪は6月17日に開催)、最新開発ツールやミドルウェアに対するニーズの高まりは明らかなとおりだろう。東京会場では、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)やマイクロソフトなどが参加しての19のセッションが組まれた。


▲1994年の設立以来、デジタルエンターテインメントに特化したマーケティングなどを行なってきたメディアクリエイトの細川敦氏。

 基調講演は、テレビゲームビジネスに特化したマーケティング会社であるメディアクリエイトの代表取締役、細川敦氏による“第3のゲーム機って、アリ!?”。2011年の地デジ化などにより、今後テレビが大きく変わっていくなかで、テレビに接続することで発展してきた家庭用ゲーム機はどう変わっていくかが講演のテーマだ。細川氏は大前提として、近い将来テレビとインターネットがつながるIPTVの時代が間違いなく到来すると断言する。そのうえで細川氏は、「ユーザーやゲーム機など、テレビとさまざまなものの関係がリセットされる」と予想する。そして細川氏は、任天堂やSCE、マイクロソフトなどの各ハードメーカーは、ゲーム機がテレビを管理する方向、具体的に言うとテレビのSTB(セット・トップ・ボックス)として志向していくであろうと見据えたうえで、「しかし、ゲームソフトの発展は、必ずしもゲーム機の発展とリンクしない」と驚くべき意見を述べる。テレビがインターネットとつながることで、コンテンツの競争が激化し無料コンテンツが氾濫する。そのことにより、通信サービスとコンテンツのパッケージ契約が主流になり、ゲームソフト単体ではビジネスをしづらい状況になると細川氏は見ているからだ。「すべてのコンテンツビジネスにとっては一大転換期であり、とくに有料コンテンツにとっては受難」(細川)というわけだ。

 テレビが変化していく中で、ゲームソフトが翻弄されていくのは間違いないとして、では、ゲームソフトは今後どんな方向に進むべきなのか? ゲームソフトに関しては、当面はコンテンツの配信ではなく、むしろパッケージが優位になると予想したうえで、細川氏は「テレビについていたのでは、ゲームソフトはいまの市場規模を維持できない。これからは多様な出力機器を追求すべき」と提案する。その可能性のひとつとして指摘したのが、テレビでもない、携帯ゲーム機でもない、新たなゲーム機の可能性としての“プロジェクター”だ。ある人から「5年後くらいにプロジェクターが、携帯電話に入ると」と言われて驚いたという細川氏だが、今後小型化や軽量化などプロジェクターの革新が起こると細川氏は見ている。その暁には、壁や天井、テーブルなどさまざまな状況でプロジェクターを使用することが可能になり、ゲーム機としての可能性が広がるのではないかという。

 1983年に家庭用ゲーム機が登場して以降、ゲーム機は日進月歩で進化し、ゲームは表現力の追求をひたすら追い求めてきた。それがテレビのありかたが変わることで、表現力からの脱却が図られる。時代は解像度勝負からアイデア勝負へ、ありものを使ってさまざまにゲームを楽しむ環境が実現するのではないかと細川氏は結論づける。今後のゲームコンテンツの動向を占うという意味において、参加したゲームクリエーターにとっては意義深い基調講演になったようだ。

▲テレビがインターネットとつながるIPTVが登場することで、テレビと、そしてテレビにつながるゲーム機は否応なしの変化にさらされると細川氏は指摘。

▲遊びがユーザーのものになり、クリエーターはその環境作りをすることになると細川氏は予想する。


※“Game Tools & Middleware Forum 2008 TOKYO”の公式サイトはこちら
※昨年の模様はこちら

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