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【動画追加】三上氏や稲葉氏を擁するプラチナゲームズがいよいよ本格始動! セガとのコラボによる個性派新作3本を電撃発表

2008/5/16

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●世界市場を相手に、オリジナリティー溢れるユニークなタイトルを!

 『バイオハザード』シリーズの三上真司氏や、『デビル メイ クライ』、『大神』などの神谷英樹氏、そして『大神』や『鉄騎』の稲葉敦志氏など、錚々たるクリエーターが集結するプラチナゲームズ。2006年2月の設立以降、沈黙を守り続けてきた同社がついに始動! セガとのコラボレーションという形でプロジェクトを電撃発表した。セガ×プラチナゲームズが新プロジェクト発表を行なったのは、5月12日(現地時間)イギリス・ロンドン、5月14日(現地時間)アメリカ・サンフランシスコという、世界的に著名なクリエーターを多数擁するプラチナゲームズらしい、世界を大いに意識したもの。ここでは、5月14日にサンフランシスコで行なわれた発表会の現地リポートをお届けする。

 発表会はベイエリアのレストランで、北米全土から来た100人近くのゲームマスコミを招いて行なわれた。まず登壇したのはセガ・オブ・アメリカのプレジデント、サイモン・ジェフリー氏で、「今夜は、ゲームビジネスでもっともエキサイティングなプラチナゲームズとセガのパートナーシップを公表でき、とてもうれしいです。プラチナゲームズにはゲーム開発における、もっとも才能が溢れる人たちがいます。彼らの実績はすばらしく、一部のゲームコミュニティーでは崇拝の対象となるほどです。我々は彼らといっしょに仕事ができることを本当に光栄に思っています」と誇らしげにコメントした。

▲プラチナゲームズ代表取締役の三並達也氏。カプコン在籍時は『クロックワークス3』などを担当する。

 そのあとで、サイモン・ジェフリー氏の紹介により登場したのがプラチナゲームズ代表取締役の三並達也氏。会場からの大きな拍手を受けながら姿を現した三並氏は、「こんにちは、ご無沙汰しております」と挨拶し、プラチナゲームズの方針を明らかにした。

「我々の会社はできて間もないのですが、オリジナリティー溢れるユニークなタイトルの開発を心掛けています。それらの作品で、世界中のゲームユーザーに驚きと喜びと笑顔を与えたい。そして、最近の日本のゲームスタジオは元気がないと言われていますが、私たちは違います。日本のゲームスタジオとして、私たちはワールドワイドで、質の高いタイトルをお届けしたい」(三並)

 三並氏は、そのビジョンを実現するための最良のパートナーとして、オリジナリティー溢れるプラチナゲームズのタイトルを受け入れる度量があり、パブリッシャーとして世界的なブランドを持つセガを選んだと説明。そのセガとのコラボレーションのもと、「表現方法もプラットフォームもそれぞれ違うが、オリジナリティーを押し出して開発している」という3タイトルの発表をアナウンスした。

 個々のタイトル紹介に際して登壇したのが、プラチナゲームズでプロデューサーを務める稲葉敦志氏。稲葉氏は「僕たちのチームは長いあいだ表に出てこなかったので、心配になった方もいるかもしれませんが、ちゃんとゲームを作っていました」と笑いをとったあとで、今回発表する3タイトルを、「とても刺激的で楽しい、僕たちらしい作品に仕上がっています」とアピール。以下、各担当ディレクターのコメントなどを交えながら、その3タイトルの概要を紹介しよう。なお、三並氏によると、今回発表できなかったタイトルがあり、そのディレクションは三上真司氏が担当。いずれ近いうちに詳細を発表するとのことだ。つまり、発売元セガで開発元プラチナゲームズのタイトルは、現段階では4本が動いていることになる。

▲『大神』や『鉄騎』、『逆転裁判』シリーズなどのプロデューサーを務めた稲葉敦志氏。



●『BAYONETTA(ベヨネッタ)』で、3Dアクションはクライマックスを迎える!

 スタイリッシュアクションとして一世を風靡した『デビル メイ クライ』のディレクションを努めた神谷英樹氏が開発しているのが、プレイステーション3とXbox 360向けに用意している『BAYONETTA(ベヨネッタ)』。会場では1分あまりのイメージ映像に近い動画が流されたのみだったが、神谷氏の説明によると、ベヨネッタというのは主人公の名前で、彼女は現在に生きる魔女であり、敵は天使であることなどが作品の“ヒント”として明らかに。『BAYONETTA(ベヨネッタ)』では、魔女と天使の対比が描かれることになるという。さらに、ヒロインのベヨネッタは、手と足に銃を装備して、なおかつパンチとキックを駆使して戦うことになるらしい。そのうえで魔女ならではのアクションをするとのことだ。と、これらの説明だけではどのようなアクションになるのかイメージしづらいが、神谷氏のこのゲームに対する思いは、プレゼンテーションの冒頭に英語で行なわれたメッセージに詰まっていた。

「7年まえに僕が『デビル メイ クライ』を作ったときに、アクションというジャンルの3D化がスタートしたと言われましたが、果たして本当にそうだったのでしょうか? そしてその後、アクションというジャンルは、僕たちが7年まえに達成した段階から本当に進歩したのでしょうか? 僕はそうは思いません。僕たち(プラチナゲームズの)クリエーターは、アクションゲームをよりスムーズに、より緊張感のあるものに、そしてより引き込まれるものにする機会はないかと考えてきました。自分が3Dアクションに戻った理由はそこにあります。7年まえの約束を果たすときはいまであり、進化した3Dアクションを実現できるのは私たちのチームだけだと感じています。スタイルとアクションの時代は終わりました。いま、僕たちはアクションをクライマックスに持っていきます」(神谷)

 3Dアクション開発に向ける、何とも刺激的な決意表明ではないか。「アクションというジャンルに戻ってきた」という神谷氏が精魂を傾ける『BAYONETTA(ベヨネッタ)』は2009年発売予定とのことだ。

▲『デビル メイ クライ』を手掛けた神谷英樹氏(右)が、3Dアクションに帰ってきた! 『BAYONETTA(ベヨネッタ)』に関するいくつかのヒントを教えてくれた。


『BAYONETTA(ベヨネッタ)』

■プレイステーション3/Xbox 360 ■2009年発売予定

▲魔女のベヨネッタを主人公に据えた3Dアクション。手と足に銃を装備して、パンチをキックを駆使するとのことだが、どのようなアクションが展開される?



●宇宙戦艦の艦長となって宇宙を旅する『無限航路(仮題)』


 初代Xbox『鉄騎』で熱心なゲームファンを魅了した、ヌードメーカーの河野一二三氏がディレクターを担当するニンテンドーDS用ソフト『無限航路(仮題)』は(北米でのタイトルは『INFINITE LINE』)、宇宙戦艦の艦長となって宇宙を旅するという、何ともSFファンのセンス・オブ・ワンダー(不思議感や感性)を刺激するSFRPGだ。『無限航路(仮題)』にはコンセプトがふたつあり、ひとつ目は“自由度の高い戦艦のカスタマイズ”。戦艦の外観に関しては、150種類以上を用意。内装もひとつの形をつなぎ合わせて大きな形を作るモジュール構造になっており、ブリッジや乗員船室なども自由に配置できるとのこと。何とクルーの候補も150人いて、それぞれ好きな部署に配置できるらしい。そしてふたつ目のコンセプトが“非常に広大な世界観”。ふたつの銀河を舞台にスタートする『無限航路(仮題)』は、ゲームを進めると宇宙全体が舞台になる。最終的には物語は人類や宇宙全体のアイデンティティーにまで及ぶことになるらしい。「ニンテンドーDSは小さな機械ですが、『無限航路(仮題)』はその小さな機械に大きな物語を詰め込みます」という河野氏の言葉が印象的だ。ここで流された映像はイメージらしいが、実機上では「ニンテンドーDSでも、ここまでできるんだというレベルのグラフィックを実現している」(河野)とのこと。どうやらニンテンドーDSの新機軸を拓く作品になりそう。こちらは2009年発売予定だ。

▲大型コントローラーが話題を呼んだ『鉄騎』でコアなファンの心をがっちりとつかんだヌードメーカー、河野一二三氏(右)のつぎなるテーマは宇宙戦艦。SF界の巨匠アーサー・C・クラークの名作『幼年期の終わり』にインスパイアを受けたとのことだが……。


『無限航路(仮題)』

■ニンテンドーDS ■2009年発売予定

▲SFファンにはたまらない、宇宙戦艦の艦長となって宇宙を旅するRPG。広大な宇宙にはどのような冒険が待っているのか……。



●白と黒のグラフィックでコミカルな残虐表現を実現『MAD WORLD(マッドワールド)』

 そして最後に紹介されたのが、極めてぶっ飛んだタイトルの『MAD WORLD(マッドワールド)』(Wii)。白と黒を基調としたグラフィックが斬新な『MAD WORLD(マッドワールド)』だが、プロデューサーの稲葉氏にとっても「新しい試み」だという本作は、コミカルな残虐表現を前面に押し出したアクションだ。ディレクターを担当する西河繁範氏によると、『MAD WORLD』のコンセプトはふたつで、(1)残虐を意味する赤を効果的に表現するための白と黒のグラフィック、(2)誰もが気持ちよく楽しめるように、残虐を陰湿ではなく、コミカルバイオレンスに表現すること。物語はひょんなことから殺人ショウに参加することになった主人公のジャックが、ほかの参加者を倒しながらランキング上位を目指すというもの。会場では、ムービーに続いて、「サンフランシスコ会場だけの特別サービス」として、西河氏みずからによる実機でのデモプレイを披露。主人公のジャックが、右手のチェーンソーで敵を真っ二つにしたり、心臓をえぐりだして潰すといったコミカルに味付けされた残虐プレイを見ることができた。

 

 また、デモプレイでは、ミニゲームとして“MAN DARTS”が紹介された。これは、その名の通り、人間をバットで殴ってダーツに当てるというもの(ご想像のとおり、バットのスイングはWiiリモコンを実際に振ることで操作)。「『MAD WORLD』が入ってくることで、Wiiのタイトルラインアップが刺激的で楽しくなるのでは?」と、言い放つ稲葉氏だが、たしかにWiiではなかなかお目にかかれないタイトルかもしれない。北米プレスの『MAD WORLD』に対する評価は極めて高いようで、コミカルな残虐表現が披露されるたびに、会場からは大きな歓声が沸きあがっていた。とはいえ、その残虐表現のゆえか、『MAD WORLD』は3タイトルの中では唯一国内発売は未定となっている。

▲西河繁範氏(右)は、『ディノクライシス2』や『バイオハザード4』などを手掛けた。コミカル残虐アクション『MAD WORLD(マッドワールド)』では、実機でデモプレイを披露。会場からはしきりと歓声が上がっており、やはり欧米人はこういったゲームがお好きのようです。


『MAD WORLD(マッドワールド)』

■Wii ■日本発売未定

▲白と黒のグラフィックが特徴的な、コミカルバイオレンスアクション。ある意味突き抜けた感覚が、欧米人の高い評価につながっているようだ。


 セガとプラチナゲームズの発表会は、こうして盛況のうちに幕を閉じた。「(プラチナゲームズが作るものは)個性的なタイトルになっていると思います。これからもっともっとおもしろいと思ってもらえるようにがんばりたい」と発表会をまとめた稲葉氏だが、プラチナゲームズが北米のプレスに大きなインパクトを与えたことは間違いないようだ。日本という枠に収まり切らない、世界規格のクリエーターたちのプロジェクトは、順調に始動した。

前列西河繁範氏、後列左から河野一二三氏、三並達也氏、稲葉敦志氏、神谷英樹氏。既成の枠には収まりきらない、4人のクリエーターたちが、いよいよ本格始動した!


※プラチナゲームズの公式サイトはこちら

※セガの公式サイトはこちら 

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