HOME> ゲーム> ついに完成! 『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』完成披露記者発表会が開催
●SCEの平井一夫社長兼グループCEOも『MGS4』に期待!
日本が誇る稀代のクリエーター、小島秀夫監督の最新作がついに完成! 2008年5月13日、KONAMIから2008年6月12日に全世界同時発売予定のプレイステーション3用ソフト『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(以下、『MGS4』)の完成披露記者発表会が行われた。会場となったのは都内にあるシネコン”TOHOシネマズ 六本木ヒルズ”で、発表会全体をひとつの映画作品として見立て、さままざまな演出が随所に施された遊び心溢れる催しとなった。
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▲六本木ヒルズのTOHOシネマズ前に設置されている映画のポスター群の中に、『MGS4』のポスターも。イベントへの入場チケットも映画と同じだった。 |
発表会開始の合図であるブザーが鳴ると、映画館で映画を観るときと同じように、鑑賞時の注意を促すパロディムービーや広告ムービー(のちに『MGS4』とのコラボレーションが発表された企業、商品の広告)、PMC(『MGS4』に登場する傭兵派遣会社)の仮想CM映像が、映画の予告編の体裁で披露。ゲームの本編とはほとんど関係のないムービーとは言え、その出来はいずれもハイクオリティーで、小島監督ならではのハイセンスなパロディーでイベントは幕を開けた。今回披露されたパロディー映像などは公式サイトで観ることができるのでファンは必見。
続いて初公開となるゲームのオープニングへ。オープニングはスネークが民兵の格好をしてトラックの荷台に乗り、戦場へ向かうシーンから始まる。PMCと民兵による激しい戦いがくり広げられている戦場。戦争は完全にビジネスの時代へ――その中をくぐり抜けて目的地へと移動するスネーク。映像だけ観ているとドキュメンタリー映画を観ているような錯覚を起こすほどのリアリティー。オープニングから切れ目なくシームレスで、プレイヤーが操作する場面へ移行した。クオリティーの高い映像作品というだけでなく、あくまでプレイヤーがインタラクティブに楽しむ"ゲーム"であることを主張するようなオープニングという印象だ。
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▲「6月12日の発売に向け、日本、北米、欧州など世界各国から手応えを感じている」と語る田中社長。 |
約17分にわたるオープニングが終わると、まずKONAMIの田中富美明社長が登壇。田中社長は、「スタッフ一同シリーズ最高傑作になるよう独力してきました。「ゲームもついにここまで来た」と私も感じております。『MGS4』は映像、音楽、ストーリー、すべての面でこれまでのゲームのスケールを超えたものになっております。プレイステーション3の性能によって制作者の思いを妥協することなく実現することができたと思っています」と意欲的なあいさつを行った。続いて、『メタルギア』シリーズの生みの親である小島秀夫監督が登壇。本作に賭ける想いをつぎのように語った。
「お待たせしました! 『MGS4』がようやく完成しました。今回の制作は非常にたいへんでした。一時期は完成の目処が見えないこともありました。作っても作っても終わらない……永遠の螺旋のような日々も続きました。『MGS4』では数々の限界への挑戦を目指していました。Cellエンジンを搭載したプレイステーション3への挑戦。HD映像、5.1チャンネルの映画並みのハイクオリティー映像への挑戦。ゲームのシリーズ最大ボリュームへの挑戦。それに伴うスタッフ数最大構成への挑戦。チーム初となる世界同時発売への挑戦。『メタルギア』サーガの完結編としてシリーズ最終作への挑戦……などなど、数々の挑戦がありました。何度かあきらめそうになりましたけど、世界中の『メタルギア』ファンの方々の厚いご支援があって完成を迎えることができました。完成した本作はシリーズ最大で最高の名作、作品になったと思っています」(小島)
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▲小島監督は「『MGS4』を機に、昔のようなゲーム復興、大きなうねりのようなものを作れたらいいと思っています」とコメント。「『MGS4』を見てもらって、「これからもこういうゲームの未来もありだな」と感じてもらえたらうれしい」(小島)とファンにメッセージを寄せた。 |
こう思いのたけを語った小島監督は続けて「いまカジュアルゲーム全盛の時代です」と話題を変え、「そのブームのおかげで新しい市場が生まれて、ゲームの可能性は広がりました。これはすばらしいことだと思います」とする一方で、「ゲームに対して真摯に向き合ってくれているコアゲーマーの方々がいることも忘れてはならないことだと思います」と心境を告白。『MGS4』は「ゲームをプレイして元気や勇気をもらうという、旧来の熱いゲームファンにもう1度ゲームの楽しさを感じてもらいたい」という想いで作った作品であることを強くアピール。つぎのように続けた。
「ゲームは最先端技術を吸収して成長していく、進化していく総合芸術だと信じています。ゲームの未来を考えたときに、リスクを抱えながらも前へ前へ進んでいくべきだと思います。話はちょっと変わりますが、21世紀になって宇宙開発の火が消えました。宇宙開発の火が消えると、それに関する技術開発や産業が止まってしまった。一方で、ゲーム業界では(ソニー・コンピュータエンタテインメント名誉会長の)久夛良木(健)さんがプレイステーション3という宇宙船を丹精込めて作って月へ向かおうと。そして、今回何とか月面に着陸することができ、そこで新たなる夢と目標を知ることができました。これは感動でした。そこでさらに、これまでの経験を持ってすれば、火星、木星、土星へも行けるような自信がわきました」(小島)
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▲一作品の発表会に、プレイステーション3陣営の最高責任者である平井氏が登場することでも、『MGS4』がいかに期待されているかがわかる。 |
小島監督の話は『MGS4』の話題だけに止まらず、未来のゲーム業界へ向けたメッセージも語られた。スピーチが終わると、『MGS4』のテレビCMが披露。ゲーム映像をメインしたものと、『メタルギア ソリッド 4』をプレイするカップルを描いたものの4パターンが公開されたが、今回のCMはKONAMIとソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)が共同で制作したものだという。会場では、テレビCMを共同で制作し、『MGS4』仕様のプレイステーション3とソフトの同梱版を発表するなど、本作を強力にバックアップするSCEの平井一夫代表取締役社長兼グループCEOが上り、完成した『MGS4』へメッセージを送った。
「『MGS4』完成おめでとうございます。この発表会のまえに、小島監督自らがゲームをプレイするのを見せていただく機会がありました。そこでは映像のすばらしさ、ストーリーのすばらしさ、ゲームプレイの奥深さが、各シーン、各レベルで伝わって、あっという間に時間が過ぎました。ゲームスタートから本当に吸い込まれるような作品。私たちがプレイステーション3で目指しているインタラクティブエンターテインメントの世界の理想型のひとつが、『MGS4』で実現したんじゃないかなと思います。『MGS4』とプレイステーション3のコンビネーションで、全世界のゲームファンに、新しいエンターテインメントの世界を楽しんでもらいたいと思っています」(平井)
平井社長のメッセージのあと、ゲームのデモンストレーションが実施されたほか、サプライズだらけのコラボレーションが発表。そちらの詳細は後ほどお伝えするので、お楽しみに!
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▲左からコナミデジタルエンタテインメントの田中富美明社長、小島秀夫監督、SCEの平井一夫社長兼グループCEO。 |
※ 『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』の公式サイトはこちら
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