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”モンスターハンターフェスタ`08”大阪大会リポート! Text by 大塚角満
モンスターハンターフェスタ`08リポート

2008/5/7

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 「詰んだ……」

 

 これが、モンスターハンターフェスタ`08大阪地区大会決勝ステージを見た瞬間に、俺が思わずもらしてしまった言葉だ。昨年のモンハンフェスタもそうだったが、地区大会も終盤に向かうにつれてタイムアタックの研究が進み、プレイヤーの立ち回りは極まってくる。これは至極当然の流れだし頭の中で理解はしているのだが、あの一発勝負の舞台でミスすることなく極上のパフォーマンスを披露された日には、トリが何匹いても足りないってくらい猛烈な鳥肌が立ってしまう。とくに、全国決勝大会に大阪代表として乗り込む上位3チームのプレイは際立っていた。”相手がこう来たら、こう切り返す”という詰め将棋を、驚異的なテクニックと動体視力でミスることなく(本人たちに言わせるとミスはたくさんあったそうだが)詰めきってしまう集中力は「見事!」としか言いようがない。まだ名古屋地区大会が残っている段階で「詰んだ」なんて書くものではないが、地区大会決勝ステージのナルガクルガ討伐タイムアタックにおける、現段階でのひとつの到達点を見たのは間違いないのではなかろうか。

 

 と、いつになく真面目な書き出しになってしまったが俺もハンターのハシクレ。今回のような極上プレイを見せられたらそりゃあ厳粛な気持ちになっちまうってものである。なので今回は全面的に、硬い文章でいく。俺もそういう文章が書けるんだゾ、ってことを各方面に知らしめる意味でもクソ真面目に書く。たとえば昨日の夜の出来事を書くにしても、いつもだったら「昨晩俺は大阪の親友夫妻に焼肉屋に連れて行ってもらったのだが、これがもう、いま考えただけでも口の中がヨダレでいっぱいになり、ガノトトスのように突然立ち上がってピューっと一閃ヨダレビームを発射してしまうくらいおいしいお店でござった」……なんて書きそうだが黙れ黙れ。今日はこんな書きかたはしないゾ。今日のモードだったら、「大阪大会を数時間後に控えた月明かりの中、私は大阪に住まう友の招きでとある焼肉屋の扉をくぐった。並んだ牛の欠片はどこまでも柔らかく、ときに香る獣くささがさらに食欲を煽り、友との語らいの最高の肴になった」……って、やっぱ無理だな(苦笑)。これが俺の限界です。もう余計なことは考えずにいつもどおり書いたるわムキー!(逆ギレ) 真面目に明るく健やかに。激戦必至のモンハンフェスタ`08大阪大会のリポート、いったるで!
 

▲各会場で大人気となっているペイントボール投げ。高得点を出すと、オリジナルタオルなどのレアグッズがもらえるのです。

▲会場から参加者を募って行われるチャレンジクエスト。こちらは制限時間内にナルガクルガ2頭を討伐すると昨年のフェスタで配られたご当地アイルーが6個セット(!)でプレゼント。

▲すべてのモンスターが正しい縮尺で描かれたモンスター比較図。じっと見入る人多数。

▲ナルガクルガが描かれた広告に入ることができるフォトコーナー。大阪は土地柄、ノリがいい来場者が多く盛況でした。

▲会場には等身大のオトモアイルーが飾ってある。あまりのかわいさに立ち止まって写真を撮る人がたくさんいた。

▲かわいいと言えばやっぱりコチラ! シャーリーさん、ハードなツアーですが笑顔を絶やしません。救われます癒されます。

 

▲物販コーナーは大阪でもイチバン人気。俺が確認した限りでは、最大で240分待ちになってましたよ……。

 


 大阪はモンハンフェスタが行われる5会場の中でも東京に次ぐ人口集中地区だ。しかもカプコンのお膝元ということもあってハンターの数がとても多い(カプコン、関係ないか)。つーことは自然と、来場するファンの数もエライことになるのでは……なんて考えながら、俺は午前8時30分に会場に到着した。そこで俺はとんでもない光景を見て2秒くらい心臓が止まるのだが、大蛇のようにうねりながら会場の大阪マーチャンダイズマートを飛び出し、最寄り駅の地下鉄天満橋駅まで伸びてしまった行列を見たときの気持ちを文字に表すとなると、

 

 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

 

 こんなものしか書けない(苦笑)。ホンマに熱いで、大阪のハンターは……。思わずエセ関西弁になっちゃうくらい、モンハンフェスタ大阪大会のファンの出足はすごかった。時間が経つにつれて来場者はさらに膨れ上がり、ついに開場まえに定員の4000人に到達してしまったくらいに……。そんな中で先頭に並んでいた男性数人のグループは、「たぶん来場者がすごいことになると思って朝の5時半から来ていました」という気合の入りよう。彼らの読みどおりの展開になったわけだが、いやはやこれほど凄まじいことになるとは……。みんな本当に、このイベントが開催される日を心待ちにしていたんだなぁ……。
 

▲モンハン4人衆そろいぶみ。……って、小嶋プランナーがいなかった。右から藤岡ディレクター、一瀬ディレクター、辻本プロデューサー、ハンターさん、MCの宇佐美女史。


 そんな、猛烈なファンの熱気に押されるように始まったモンハンフェスタ`08大阪大会。ステージにすっかりおなじみとなった”モンハン4人衆”こと辻本良三プロデューサー、藤岡要ディレクター、一瀬泰範ディレクター、そして小嶋慎太郎プランナーが登場……と思ったら、なんと4大会連続で小嶋プランナーがいない!! 遅刻だ遅刻だ!! 何をやっているのだっ!!! と、開場の片隅で頭から湯気を出しながら憤っていると、藤岡ディレクターがニヤリと笑って「『モンハン』開発チームの籍は大阪にあるんですが、小嶋は今日、なんか勘違いして会社に出社しちゃったようです(ニヤニヤ)」と報告。一瀬ディレクターもいつもののんびりした口調で「会社に自分ひとりしかいない、って焦って電話してきましたよ(ニヤリ)」なんて言っている。ここで辻本プロデューサーは毅然と「小嶋は来ていませんが、その代わりにステキなゲストを呼んでいます!」と宣言し、リオレウス装備に身を包んだ”ハンターさん”をステージに招き入れた。ノリのいい来場者たちから「おおおおお!!」という声があがる。おそらく多くの来場者がステージにハンターさんが登場することを知っていたとは思うが、実際にこの装備を目の当たりにすると感動するんだよねぇ。わかるわかる……。続いて全国大会の上位チームに贈られる”オトモアイルートロフィー”が公開。さらに辻本プロデューサーから『2nd G』の出荷本数が200万本を突破したことが報告され、大拍手に包まれたままステージイベントはつぎのコーナーへと移った。

 

 始まったのはそう! モンハン4人衆がプライベートでの狩りで使っている武器、防具を公開する”装備紹介ステージ”だ。モンハンフェスタの数あるステージイベントの中でも、1、2を争うほど絶大な人気を誇るこのコーナー(あくまでも俺の主観)。さてさて今回は……?

 

▲4人衆によるステージイベントが始まると会場はこうなる。実際、じつに楽しいステージで来場者は釘付けとなりますよ。


 一番手は、なんとかこのコーナーに間に合った小嶋プランナーだ。モンハン4人衆の中でもっとも多彩な武器を使いこなす小嶋プランナーが見せてくれたのは……全身ナルガXで固めたハンター! 武器もやはりナルガクルガの素材で作る太刀”夜刀[月影]”だ。「ナルガクルガは『2nd G』のメインモンスターなので、しっかりとこの装備を作ってどこかで披露したいと思っていました」と小嶋プランナー。ちなみに、忍者のように俊敏なナルガクルガらしく、このナルガXで固めると”回避距離アップ”というすばらしいスキルが発動する。読んで字の如く回避行動をしたときの距離が伸びるのだが、文字で読む以上にその効果は凄まじい。この小嶋プランナーの装備を参考に作ると、「ホンマすごいでコレは!」と唸ること請け合いです。

 

 おつぎは一瀬ディレクター。飄々とした一瀬ディレクターが見せてくれたプライベート装備も……なんと全身ナルガXではないか!! 一瀬ディレクター、若干の苦笑いを浮かべながら「開発部で席が隣どうしなので小嶋ちゃんといっしょに遊ぶことが多いんです。で、ナルガもふたりで狩っていたんですけど、そうすると素材も集まってくるわけで……」となぜか言い訳モード。これを聞いたMC担当の宇佐美友紀女史、「へー。仲はいいんですね♪」と少々微妙な突っ込みをくり出し、一瀬ディレクター、小嶋プランナーのふたりを「そりゃ仲いいですよ! なんの問題もありません!」とナゼか慌てさせておりました(笑)。ちなみに一瀬ディレクター、この日も武器は狩猟笛で、やはりナルガクルガの素材から作る”夜笛[逢魔]”を披露してくれた。

 

 さあさあどんどんいこう。三番手は藤岡ディレクターだ。”永遠のランサー”藤岡ディレクターが公開したのは、G級のリオレイア希少種から作るルナZを基礎とした(腕だけギザミZだった)、金ぴかの超ド派手な防具! しかも持っていたランスもこれまた金ぴかの”ロストバベル”だったので、そのド派手さがエライことに(笑)。これ、男性ハンターでは限界のかぶきっぷりではなかろうか……。ここまでギラギラな格好もできるんだなぁ(感心)。ちなみに藤岡ディレクター、この”バベル”というランスが初代『モンハン』のころから大好きで、どの『モンハン』でも真っ先に作る武器のひとつだったりする。今回、バベルの最終形態としてロストバベルが導入され、藤岡ディレクターは「バベルの最終形にすばらしい名前がついてよかった……」としみじみと俺に語ってくれた。……って、これは裏話ですネ。

 

 で、最後は”オチキャラ”の辻本プロデューサーだ。辻本プロデューサーの暴挙は3日まえに行われた札幌大会で極まっており、ここで彼は禁断の”防具なしの素っ裸にアフロヘア”という飛び道具を出してしまったのだ。しかも武器はモロコシ型ガンランス”砲モロコシ”でね(苦笑)。こうなると彼のハードルは自然と上がるわけで、残る大阪、名古屋で何を見せてくれるのか……ということを書き手の俺に大いに期待を抱かせたものだが、今回大阪で公開したのは……またまた裸じゃん!! 武器が辻本ディレクター得意の弓(ユミ[凶])に変わったところ以外は変わってないぞ! 宇佐美女史もフシギ顔で「札幌と変わってないじゃないですか」と当然の突っ込み。しかし辻本プロデューサー、不適に「ふふふ」と笑ったあと、「裸じゃないですよ! ホラ、見てごらんなさい!」と叫んでステータス画面を大公開。見ると……全身に三眼シリーズ着けてるよ!!(笑) 三眼シリーズは装飾品を着けるスロットが3つ空いているという特殊な防具で、見た目は素っ裸と変わらない。一瀬ディレクターによると「ここ何日か、良三さんは仕事もしないで三眼を作るための素材を必死になって集めてました(苦笑)」ということだから、彼なりに思うところがあったんだろうね(笑)。スロットがたくさん空いているのでかなり自由にスキルを付けられるのだが、辻本プロデューサーが選んだのはナゼか”高速剥ぎ取り&採取”。「クエストが終わったあとに僕はナゼか剥ぎ取れないことが多いので」というのがその理由。まあこの記事を読んでれば理由はわかりますよ(ニヤニヤ)。まあ、そうやって必死こいて作った装備でも、宇佐美女史に「不審者」と一刀両断されてたけどなー(笑)。

 

 てなわけで4人衆は公開したこの装備のまま、クエストに出発することと相成った。福岡ではヒプノック、東京ではナルガクルガ、そして札幌ではヴォルガノスが相手に選ばれたわけだが、ここ大阪では『2nd G』から導入された新システム”大連続狩猟”に挑戦することに! 対象クエストは”湿地帯の捕食者たち”で、ババコンガ亜種、ゲリョス亜種、フルフルを順番に討伐することになる。しかしクエストが始まってすぐに、”ミスターモンスターハンター”藤岡ディレクターが「あ」と声を漏らし、「ネコメシ食ってくるの忘れた……」とカミングアウト。さらに数分後に再び「あ」と言ったと思ったらババコンガ亜種の放屁攻撃を食らって黄色い煙モクモク状態に。続けて「あ!」と絶叫したかと思ったら、「極めて重大なことに気がつきました。ババコンガとやるのに消臭玉を持ってくるの忘れました」と大宣言! しかしここで「消臭玉あるよあるよ!」と名乗りを上げたのは他ならぬ辻本プロデューサー。この意外な申し出に藤岡ディレクターは目を白黒。そんな藤岡ディレクターに向かって辻本プロデューサーは「投げるよ〜」と言い放って、なにやら白いボール状のものを投擲……ってそれ、ケムリ玉じゃん!! 「ほらほら!」と悪乗りしてビュンビュンとケムリ玉を投げる辻本プロデューサー。ただでさえ視界が悪い沼地の8のエリアだったので、4人の画面はロンドンも真っ青の真っ白(青か白かどっちなんだ)。視界を遮られたがために今度は小嶋プランナーがババコンガ亜種の放屁を食らって黄色い煙状態に。これに気づいた辻本プロデューサー、再び「あるある!!」と叫んで残りのケムリ玉をあちこちに乱れ投げ。これで完全に4人の画面はホワイトアウト。濃霧の中からいきなり現れるババコンガ亜種の攻撃に辟易することになる。でも悪いことはできないもので、もっとも集中的に攻撃されたのはよりによって辻本プロデューサー(笑)。ホラー映画さながらに白い世界から飛び出してくるババコンガ亜種のタックルを食らいまくり、大連続狩猟の1頭目にして回復薬グレートをすべて使い込んでしまいましたとさ(苦笑)。

 

 しかし濃霧が晴れれば、辻本プロデューサーを除く3人の実力は折り紙つきだ。2頭目として登場したゲリョス亜種の攻撃をものともせずに攻め込んでいく。しかしそれじゃあつまらないとばかりにちょっかいを出してくるのが辻本プロデューサーだ。「ゲリョスは毒が危険ですよ!」と全国200万人のハンターすべてが知っている常識を得意げに口走ったかと思ったら、今度は毒ケムリ玉をそこらじゅうに投げまくる! あんたゲリョスか!! と誰もが叫びたくなったときに、ゲリョス亜種が倒れ伏した。これを見た小嶋プランナー、辻本プロデューサーに向かって「良三さん、倒しましたよ。回復薬グレートが手に入るから、早く剥ぎ取ったほうがいいですよ」とやさしく進言。回復系のアイテムが尽きていた(早すぎ)辻本プロデューサー、嬉々として「あ、ホントに? やった!」と倒れていたゲリョス亜種に取りつく。ところがこれ、ゲリョス討伐では基本中の基本である要注意攻撃”死んだフリ”だったからタマラナイ。辻本プロデューサー、ゲリョスのリーサルウエポンをマヌケに食らって残り体力1ミリの大ピンチに陥った。「だまされた!!!」と烈火のごとく怒るプロデューサーを見て、腹を抱えて笑う3人と大観衆だった(笑)。

 

 最後のフルフル討伐でも辻本プロデューサーは大活躍(!?)だった。フルフルの必殺技である5方向電撃を食らってまたまた体力を残り1ミリにして観衆から悲鳴を誘い(狙ってやってるんだったら尊敬する)、大慌てで秘薬を飲んで体力を回復したかと思ったら、今度は放電ジャンプをまともに食らって再度体力1ミリに。ここぞとばかりに「ねえ、イチノセ。粉塵飲んで(苦笑)」と一瀬ディレクターに生命の粉塵(メンバー全員の体力が回復するアイテム)を飲むことを強要。言われた一瀬ディレクター、極めつけの苦笑を浮かべて「もしかしてそれ、上司命令っすか?(苦笑)」と呆れ顔。それでもなんとか、1オチもせずに大連続狩猟を達成することができた。でもここまでの狼藉を働いた辻本プロデューサーをほかのメンバーが許すわけもなく、ウキウキしながらフルフルの死体に取りついたものの3人から攻撃されまくる。そう、このときのために辻本プロデューサーは高速剥ぎ取りのスキルを発動させてたわけですね(笑)。しかし多勢に無勢でどうにも剥ぎ取りができないと判断した辻本プロデューサー。「このときのために!」と叫んだと思ったら、いきなりモドリ玉を炸裂! なんと支給品からセコくホットドリンクを懐に収めてご満悦になったのだった(苦笑)。

 

 このあと、ステージではタイムアタック大会の途中経過が発表された。それによると暫定1位のタイムはなんと! 1分50秒13!! これまでトップだった東京大会予選1位のタイムを7秒近く上回る超絶記録。こいつはエライことになりそうだ……。

 

 そして、会場から参加者を募って行われるチャレンジクエストを経て、ついに大阪地区大会の予選結果が発表に。その”極まり度”を下の表で確認して驚愕してくれ!!

 

大阪大会 予選上位8チーム

順位

チーム名

タイム

1位

チーム環デ

1分46秒96

2位

もうゲネポ

1分50秒13

3位

アトランティス

2分01秒66

4位

チームびっくり

2分07秒60

5位

蒼き影

2分09秒83

6位

ポポノタン`s

2分13秒16

7位

一留ナースマン

2分14秒00

8位

藤岡弘、探検隊

2分14秒03

 

 なんと1位のタイムは、先ほどの暫定1位すら凌駕する1分46秒96!! ……じつは俺もチームを組んで東京大会でタイムアタックに挑戦したのだが、こんな領域、考えたこともなかった……。一発勝負のこの舞台でどうやったらこんなタイムが出せるんだろう……。ゲームアスリートたちの極まりっぷりに感動すら覚えてしまった。

 

 さて、超絶タイムで顎を外したあとは一服の清涼剤を。今回のフェスタではすっかりおなじみ、”教えて藤岡先生!”のコーナーだ。モンスターの知られざる生態を、『モンスターハンター』の世界観監修を務める藤岡ディレクター改め藤岡先生がやさしく教えてくれるこのコーナー。今回のテーマは火山を中心に生活するモンスターたちだ。
 

▲すっかり白衣が板についてきた藤岡先生。よどみがないように見えて、ときに心底困っている姿に来場者は癒されるはずだ!


 まずは青いラリアットマシン、ショウグンギザミ。この大きなカニ型モンスターはどんな生活を営んでいるんだろうか?

 

 「暴れん坊のイメージが強いショウグンギザミは、暗いところを好む生き物です。最大の特徴は鎌状になった両腕ですが、これはカマキリのように折りたたむことができる構造になっています。(外敵に襲われたりして)興奮すると開く仕組みになっているんです。もうひとつ目を引くのは背中に背負っている”宿”。ショウグンギザミと同じようなモンスターにダイミョウザザミがいますが、ギザミはザザミと比べて壊れた宿を早く新しいものに付け替えようとする習性がある。これは早く宿を背負って襲ってきた天敵に反撃したい、という攻撃本能からではなく、自己を守る”防衛本能”が強いために行っている行動なんです」(藤岡)

 

 あの攻撃的なショウグンギザミ、じつは防衛本能のほうが強いらしい。勉強になるなあ。おつぎは擬態モンスター、バサルモス。

 

 「バサルモスが大きくなるとグラビモスになるのは皆さん知っているかと思いますが、このふたつの個体で異なるのがバサルモスが岩に擬態すること。ではなぜ岩に化けるのか? じつはバサルモスは幼体なのでもともと強くないんです。食べ物もグラビモスとは違って虫や小動物を食べる。そういう部分で、身を守るためや小動物を捕らえるために擬態を行うわけです。たまにバサルモスは毒のガスを噴射してランゴスタを落としているでしょう? あれも捕食活動の一環なんですね。それと、なぜ岩のように堅いのか? バサルモスはエサを食べるとき、いっしょに石や岩も食べているんです。それが徐々に蓄積されて身体の表面に浮き上がってきて堅い外殻を形成する。バサルモスもグラビモスも体内に石や鉱石を分解するバクテリアを飼っていて、それをエネルギーにしているんです。でもバサルモスはまだこのバクテリアの量が少ないため、虫や小動物も摂取しているわけですね」(藤岡)

 

 毒ガスでランゴを落とすのは偶然じゃなくて、捕食のためだったのか!! すげえ……。目からウロコが落ちた……。では最後に、バサルモスが育った姿であるグラビモス。

 

 「バサルモスが大きくなってくると、好んで鉱石を食べるようになります。その中には爆発する性質のある鉱石もありまして。紅蓮石などですね。これを食べるとバクテリアが繁殖して、鉱石をさらに分解して大量のエネルギーを得ることができるようになる。それで、あの大きな身体を維持しているんです。結果、このエネルギーは体内になる火炎袋に溜まっていき、入りきらない分を熱線として吐き出しています。ときたま放出する火炎ガスもその一種です。なのであれらは攻撃というよりも、体内に溜まった余計なガスを噴き出す新陳代謝のようなもの。身体に負担をかけないように出している感じですね」(藤岡)

 

 ここで宇佐美女史が「生き物というよりも工場みたいですね」と抜群のコメント。藤岡先生はニッコリと笑って、「うまいこと言いますね(笑)。まさにそんな感じです。攻撃というよりも生きるための手段としてエネルギーを使っているモンスターですね」と締めた。

 

 そして、来場者から集められたモンスターの生態に関する質問コーナーに。ちょっとやりとりを再現しちゃおう。

 

Q バサルモスよりもグラビモスのほうがお腹が柔らかいのはナゼ?

 

藤岡 バサルモスは身を守る手段として外殻が堅くなっているんです。

小嶋教官 つまり、グラビモスほど巨大で強いモンスターになると、これに襲い掛かろうというモンスターはほとんどいなくなるわけです。バサルモスとは身を守る度合いが違う、ということですね。

 

Q ショウグンギザミは、かに道楽(大阪に本店があるカニ料理専門店)だと何人前くらいになる?

 

小嶋 うーん……(苦笑)。

藤岡 うーん……(苦笑)。そもそもかに道楽の1人前がどれくらいの量か知らないんですけど(笑)。

小嶋 でもまあ、600人前くらいじゃないですか?

宇佐美 ……超テキトー……(軽蔑)。

小嶋 600人前です!!!(必死)

藤岡 コレ、もうあまりほじくらないほうがいいね(苦笑)。

 

Q ギルドはどうやってモンスターの強さを測っているの?

 

藤岡 ハンターはギルドに、いろいろなことを報告する義務があります。それをもとに、ギルドはクエストの難易度などを決めるわけです。ルーキーハンターが危険な場所やクエストにいかないように”目安”を設ける。単純にモンスターの強さだけで決めるわけではなく、場所や時間などさまざまな要素を加味して、クエストの難易度などは決められているんです。

 

 じつに勉強になる藤岡先生の講義のあとは、いよいよ大阪地区大会の決勝ステージ! 大阪大会の決勝はなんと、予選通過8チームの中にモンハンフェスタ`07で全国3位となったチーム(藤岡弘、探検隊)と全国準優勝のチーム(ポポノタン`s)が入っているという、モンハンフェスタ史上空前の大激戦に! このハイレベルな勝負を制したのは……!

▲全国大会に進出することになるふたつのチームが、決勝ステージで顔を合わせた。あまりのクリアータイムの速さに、会場からどよめきとスタンディングオベーションが贈られた。

 

大阪地区代表決定戦 結果

順位

チーム名

タイム

使用武器

優勝

蒼き影タイムアタック動画はこちら!

3分36秒43

大剣・狩猟笛

準優勝

もうゲネポタイムアタック動画はこちら!

3分38秒36

大剣・狩猟笛

3位

ポポノタン`sタイムアタック動画はこちら!

4分14秒36

大剣・狩猟笛

4位

藤岡弘、探検隊

5分29秒13

大剣・狩猟笛

5位

チーム環デ

5分39秒16

大剣・狩猟笛

6位

アトランティス

5分47秒63

大剣・狩猟笛

7位

チームびっくり

6分46秒83

大剣・双剣

8位

一留ナースマン

10分34秒56

大剣・狩猟笛

※上位3チームが全国決勝大会に進出


※上位3チームは、タイムアタックの模様を動画で公開!



 優勝したチーム”蒼き影”のタイムは驚異の3分36秒43。何度も書くが、これはいくらでも挑戦できる練習でのタイムではなく、4000人の来場者が見つめるステージ上での一発勝負で叩き出したタイムだ。大阪地区から5月25日に行われる全国決勝大会に進出するのは上位3チームだが、この3チームのパフォーマンスはとにかく飛び抜けていた。3チームとも大剣・狩猟笛のタッグだったが、一瀬ディレクターをして「すごい」と唸らせた立ち回りは見事としか言いようのないもの。基本はおそらく、大剣・狩猟笛を持ったチームはどれも同じで、狩猟笛が最初から持っている落とし穴にナルガクルガをハメて、大剣のタメ斬りと狩猟笛の攻撃を頭部に食らわせること。ここで狩猟笛の打撃でナルガクルガからめまいを奪えるかどうかでタイムの優劣が決まると言っても過言ではなく、この上位3チームは確実にこれを実行したことにより驚異的な記録が生まれたと断言したい。その中でも、このときのパフォーマンスでは優勝した蒼き影のふたりが抜きん出ていた。とにかく”確実”なのである。ナルガクルガを落とし穴にハメたあと、おそらく1回も狩猟笛使いは頭部への攻撃を外さなかったのではなかろうか。福岡大会でのリポートでも書いたが、落とし穴にハマったナルガクルガはやたらと頭を振って暴れるため、頭部に確実に攻撃することは言うほど簡単ではない。しかし巧みな狩猟笛使いは連打で攻撃を出すのではなく、わざとひと呼吸空けてからつぎの打撃を繰り出していた。そして大剣使い。こちらは「ホントに重い大剣を装備しているのか?」って思ってしまったくらい立ち回りが軽やかだった。言ってみれば”舞い”を見ているような感じ。完全にナルガクルガの尻尾攻撃の射程に入っているのに、慌てず騒がず前転回避でサラリと尻尾の攻撃をかわす。たまたま1回だけ偶然避けられたのではなく、彼は毎回、うなりを上げて襲い掛かってくる尻尾の攻撃を華麗で絶妙な前転回避で避けていた。何度も何度も書くが、これは一発勝負の決勝ステージでの動きだ。本番が行われる場所で120パーセントの実力を発揮できる彼らに、俺は冗談抜きでアスリートの輝きを感じた。だから冒頭で、俺は「詰んだ」と書いてしまったのである。そして俺はつくづく思った。「ゲームがうまいって、かっこいいんだな……」って。ステージ上ではにかみながら、それでも誇らしげに笑う彼らの顔を、俺はいつまでもまぶしく眺め続けた。

 

▲超ハイレベルだった大阪大会を勝ち抜いた勇者たち。全国でもがんばって!


 さて、モンスターハンターフェスタ`08の地区大会も残すところ5月10日の名古屋大会を残すのみとなった。なんか、アッと言う間だったな……。いまから名古屋大会が終わったあとに訪れる虚脱感と寂寥感を想ってイジイジとしてても仕方ないのだが、その盛り上がりは明らかに昨年以上となっているこのイベントがいつまでも続いたらいいのに……と思っているのは紛れもない事実です。そんなことになったら、スタッフの皆さんがバタバタと倒れちゃうだろうけど……って俺もな(苦笑)。まあ、いまから寂しがってブルーになっても仕方ない! 週末には万全の体調とテンションで名古屋に乗り込みますので、中部地区の皆さん、現地で会いましょうね!

 

※大阪大会ダイジェスト動画公開中!

 

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