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優秀な人材よ、来たれ! レベルファイブなど福岡のゲーム開発会社8社が会社説明会を実施

2008/3/2

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●福岡のゲーム開発会社のよさを楽しくアピール

▲ゲーム業界への就職を希望する首都圏の学生を中心に集まった“福岡ゲーム産業 就職フェアin 東京”。皆さん真剣なまなざしで、登壇者のひと言ひと言に聴き入った。


 そろそろ春の声も聞こえてきそうな2008年3月2日。スーツ姿の若者が秋葉原ダイビルに呑み込まれていった。そう、“福岡ゲーム産業 就職フェアin 東京”に参加すべく集まった学生さんたちである。九州・福岡のゲーム開発会社をアピールすることを目的に、福岡コンテンツ産業拠点推進会議と福岡県の主催により行われたこの会社説明会も今年で2回目(昨年の模様はこちらを参照のこと)。事前登録による申し込みは早々に500名を突破してしまったそうで、参加人数は昨年を優に100名は上回っているという。まさに、九州・福岡のゲームメーカーの勢いと認知度の高まりを証明するかのような状況なのだ。今回、“福岡ゲーム産業 就職フェアin 東京”に参加したゲーム開発会社は、九州・福岡のゲーム開発会社より構成される団体、GFF(GAME FACTORY’S FRIENDSHIP)を中心とした8社。アルファ・システム、ガンバリオン、サイバーコネクトツー、SAMURAIホールディングス、システム・ソフトアルファー、テトリスオンライン・ジャパン、ペガサスジャパン、レベルファイブだ。記者も学生さんたちに混じって会社説明会に参加してみた。

 2部構成により行われた“福岡ゲーム産業 就職フェアin 東京”。“第一部 福岡ゲームフォーラム”は、ゲストにエンターブレインの浜村弘一代表取締役社長を迎えトークセッションを行うというもの。パネリストとして登壇したのは、福岡のゲームクリエーターとしてすっかりおなじみ(!)の、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏、サイバーコネクトツー代表取締役社長の松山洋氏、ガンバリオン代表取締役の山倉千賀子氏の3名。“ゲーム業界で注目を集める九州・福岡”をテーマに語りあった。さすがは3兄弟にも擬せられる日野氏、松山氏、山倉氏のこと(3人はそれぞれ年が2つずつ離れているとのこと)、トークの息もピッタリで、旺盛なサービス精神とも相まって、会社説明会というよりは、トークイベントの趣き。楽しい話を聞くことができた。とはいえ、トークセッションの端々で感じられたのは、福岡に対するこだわりと、ゲーム開発に対する並々ならぬ意欲だった。

▲ゲストとして登壇したエンターブレインの浜村社長は、まずは基礎知識としてゲーム産業を巡る状況を解説。ニンテンドーDSやWiiなどの効果により、世界的に見てゲーム市場が右肩上がりの状況であることを説明した。

▲「伸び盛りのゲーム産業にあって、とくに注目しているのが九州のゲーム開発会社で、とにかく元気」と浜村社長。20年まえのスクウェアやエニックス(当時)、コーエーなどを見ているような印象とのこと。「これから、もっともっと伸びていくという元気さを感じる。10年、20年経って大きなムーブメントを作ってくれるのでは」。


 「アメリカでは各都市で特色がありますが、日本でもそうあっていい。福岡をクリエイティブが盛んな、ゲームのひしめきあっている地域にしたいですね。『レイトン教授』シリーズや『イナズマイレブン』では、映画やアニメ化の話をたくさんいただくのですが、そのたびに実感するのは、他業種の人にも“やってみたい”と思ってもらえるゲームというメディアの凄さ。昔は、ゲームはただの遊びだと捉えられていましたが、いまはエンターテインメントの中心だと僕は思っています。ゲームというものに本気で取り組みながら、世界に羽ばたく産業にしていきたいです」(日野)

 「(“福岡をゲームのハリウッドに”という目標は)こうあったらいいなと思っているわけではなくて、本気で勝算を持っている。実際福岡のほうがいいゲームが作れます。モノ作りには有利な環境と不利な環境というものが確実にある。モノ作りはなめてはいけないくらいたいへんで、なるべくほかの負担がないほうがいい。そのためには福岡は最適です。成りたい何かになるために人は生まれてきます。夢イコール不可能ではなくて、成りたければなれます。もちろん、そのためには相当な情熱が必要になりますが。成りたい自分になるべく、いっしょにやっていきましょう」(松山)

 「ぜひとも、就職には福岡のゲーム開発会社を視野に入れてほしいです。どんどんメンバーを増やしつつ、福岡でゲームを作ることがクールでかっこいいと思われるようにがんばりたい。世界中のみんなが福岡を目指してくれるような……。皆さんにはその仲間になってほしいです」(山倉)

仲間からは“王子”と呼ばれているレベルファイブの日野氏は「『レイトン教授と不思議な町』でパブリッシャー事業に参入したが、自分たちで作ったものを自分たちで販売するというのは新鮮だし楽しかった。これからもパブリッシャー業務を拡張していきたい。これからも、新しい驚きが溢れるゲームを作っていきます」」とコメント。ちなみに、開発を手がけるニンテンドーDS用ソフト『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』については、「僕の口からは何とも言えませんが(笑)、順調に進んでおります」とのことだ。

相変わらず元気なサイバーコネクトツーの松山氏。「ゲーム制作のモットーは、コミュニケーション。ゲームはひとりで作れないから、みんなで力を合わせて1個の作品を作っている。コミュニケーションは不可欠です」とのこと。持論とも言うべき映像へのこだわりも口にしており、「遊んで楽しいゲームを作るのはあたりまえで、ユーザーの方が1回見ただけで忘れられないような映像演出には、とてもこだわっています」とのこと。

3人兄弟(?)の末っ子というガンバリオンの山倉氏。2006年に発売した『JUMP ULTIMATE STARS(ジャンプアルティメットスターズ)』では、「事前にハードに触らせてもらって“これでどんな遊びができるだろう?”と惚れこんで開発に着手しました。ニンテンドーDSがブレークするまえだったので、タッチパネルによる操作が受け入れられるかどうか不安でしたが、自信もありました」との当時の開発話を披露。ハードとの相性で、作りたいソフトを決めるとか。


 そして、お昼休みを挟んでの“第二部 就職企業説明会”では、参加8社がそれぞれ個別に自社の会社説明を行った。レベルファイブがクリエータートークショウでゲーム開発の醍醐味や苦労などをわかりやすく紹介すれば、サイバーコネクトツーは具体例を交えつつ、合格する課題を制作するためのノウハウを指南するといった具合に、見ていて楽しく、かつゲームクリエーターを目指す人にとっては、大いに参考になるであろう内容の説明会となった。

▲“第二部 就職企業説明会”では、レベルファイブの日野氏が、「会社選びで大切なのは、自分のやりたいことがそこにあるかどうか、レベルファイブを見極めてほしい」と語る。昨年は2000人の応募があり、採用は10名と、さすがの人気企業ぶり。今年で設立10年目を迎えるレベルファイブだが、「10周年記念RPGを開発している」とのコメントも。

▲「ナマの声を聞きたい」との趣旨のもと、当時訪れていた学生さんも参加してのクリエータートークセッションを実施。ゲーム開発をテーマに語りあった。レベルファイブのオフィスは「ひとりひとりのスペースが広くて、自由に使える」など、仕事環境のよさなどをアピール。

 

▲「会社説明会ではなく、どうすればクリエーターになれるか勉強してもらう」と松山氏が語るとおり、サイバーコネクトツーの会社説明会では、実際の応募作品を例に、合格する作品と不合格になってしまう作品を比較。写真で説明しているのは、グラフィックサブリーダーの下田星児氏。「ライバルはプロのクリエーター。自分の作品をたくさんの人に見せよう」とアドバイス。

▲質疑応答に答えるサイバーコネクトツーのクリエーター。左からプランナーリーダーの新里裕人氏、グラフィックサブリーダーの下田星児氏、プロブラムリーダーの渡辺雅央氏。「“こだわり”を伝える努力をしよう」(渡辺)など、ダイレクトなアドバイスは学生さんたちに大いに刺激になったのでは?


 主催者によると、昨年に実施したアンケート結果では、“福岡ゲーム産業 就職フェアin 東京”に参加した学生のうち、90パーセント以上が「福岡が就職の視野に入った」と答えたとのこと。レベルファイブやサイバーコネクトツーなどは、東京や大阪などでそれぞれ単独の会社説明を行っており、福岡のゲーム開発会社は優秀な人材の確保に積極的に取り組んでいる。“福岡をゲームのハリウッドに”という夢は、実現に向けて着実に1歩1歩前進しているようだ。

▲“福岡ゲーム産業 就職フェアin 東京”に参加した関係者の皆さんと浜村社長。


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