携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

HOME> ゲーム> 任天堂のネットワークのキーマンが語るWiiメニューの企画、デザイン、Wiiウェア

任天堂のネットワークのキーマンが語るWiiメニューの企画、デザイン、Wiiウェア
GDC 2008

2008/2/24

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく

●Wiiはテレビの友であり、テレビをもっと楽しませることができる

 

 発売されてから約1年が経過したWiiにスポットを当てたセッションが、2008年2月22日に開催された。セッション名は”Wii メニューをデザインする:企画からWiウェアまで”。Wiiを使ってさまざまなチャンネルが楽しめるWii メニューの企画やデザイン、そして2008年3月からサービスが始まるWiiウェアについて、任天堂の青山敬氏(ネットワークアドミニストレーション・グループ グループマネージャー)が語った。

 

 青山氏はまず、自身の経歴について紹介を始めた。任天堂に入って最初に与えられたミッションは”ネットワークを使ったサービスやビジネスの検討”だったという青山氏。当時、通信はダイヤルアップ接続が主流で速度が遅く、コストも高くつくなど、普及の障壁になっていた。どうやったらユーザーが使いやすくなるか? いかにサーバーや回線といった設備の開発、運営費が抑えられるのかが懸案材料だった。その中には、夜のあいだにさまざまなデータを配信するという、のちのWiiコネクト24へと連なるアイデアも検討されていたそうだ。その後、ニンテンドウ64やゲームキューブを開発した総合開発本部でさまざまなネットワーク技術の検討、試作をする中、2005年10月にWii本体機能具体化プロジェクトのリーダーに就任した。

 

 青山氏がWiiの開発に加わったとき、すでに”家族全員に受け入れられる”というコンセプトが決まっていて、そこからWiiリモコンが誕生した。しかし、もうひとつのコンセプト”毎日何かが新しい”については、何をどう新しくすればいいのかと、答えが決まらなかったという。それから開発チームを中心に”本体機能具体化検討プロジェクト”を立ち上げ、社内のさまざまな部署からスタッフが集まり、会議の日々が続いた。ちなみに任天堂の岩田聡社長も”本体機能具体化検討プロジェクト”にメンバーとして参加していたそうだ。岩田氏からは、Wiiが親に受け入れられるように、「”ゲームは1日1時間”と親子で約束したら、Wiiに時間設定をかけて、1時間後に本当に電源がオフになるようにしたい」というリクエストが出されたそうだ。このアイデアを巡っては、賛否両論があったそうだが、最終的に履歴を表示させることに。プレイ時間の約束を守っているのか、親と子の会話が生まれることのほうが電源が切れるよりもすばらしい機能だと判断したのだ。

 

 「Wiiが家族全員に受け入れられるには、家族の中に敵を作ってはいけません」と青山氏。どうやったら家族全員に触ってもらえるのかを考える中で、”Wiiをつけるとニュースや天気予報が配信されている”という案が上がり、プロジェクトメンバーのひとりが「これからは”早くWiiの電源を切りなさい!”ではなく”早くWiiつけて!”という親が増えるかも」と発言。これを聞いた青山氏は、メンバー全員にWiiのコンセプトが伝わったと実感したという。

 

▲任天堂のネットワークアドミニストレーション・グループ グループマネージャー、青山敬氏。

 

 Wii メニューとチャンネルは、ゲームをプレイしない家族も、天気予報やニュースを見たり、インターネットを活用したりと、何らかの理由でWiiに興味を持って触ってもらいたいという思いで採用されたものであり、たとえゲーム以外のことでも活用してくれればうれしいとのこと。「私たちはテレビと画面を取り合っているのではなく、Wiiでテレビがもっと楽しくなればと思っています。日本ではテレビ番組表を配信するチャンネルをリリースします。このチャンネルでは番組を選んだり、テレビを観るのが楽しくなると思いますよ。Wiiはテレビの友です」(青山)。また、インターネットに接続している人にはニュースや天気という情報が送られてくるが、非接続の本体でも”Wii伝言板機能”で、家族内での連絡事項や置手紙の代わりとして使うことができ、毎日違ったメッセージのやり取りが家族で楽しめる。”毎日何かが新しい”というコンセプトは、ここでも生きているのだ。ちなみに、Wii メニューのバージョンアップ3から、任天堂からのお知らせメッセージを受信したときに青く発光するスロットLEDの点滅が、ウグイスの鳴き声のテンポで点滅するようになっていることも明らかに。こうした細かいところも”毎日何かが新しい”の一環とも言える仕掛けだ。

 

 この講演で青山氏から、”ニンテンドーWi-Fiコネクション有料サービス”が発表された。詳細については未発表だったが、決済はWiiポイントで行われる予定。ちなみに無料で利用できる既存のニンテンドーWi-Fiコネクションについては、今後も継続してサポートされるとのこと。また、2008年3月からサービスが開始予定のWiiウェアに関しては、「購入しやすい価格になり、ゲームはもちろんそのほかジャンルで新しいビジネスが生まれる可能性もありそう」(青山)とのことだ。

 

 最後に青山氏は、「Wii本体、Wiiリモコン、バランスWiiボード、そしてWii メニューなど、我々は新しいチャレンジを続けてきました。そして、お客様から一定の評価が得られたことをうれしく思い、より一層のサービスを提供したいと思っています。Wiiウェアでソフトを配信してみようと思っている人は、ぜひ私たちにメールをください」と開発者に向けてメッセージを送って講演を終えた。

GDC 2008の関連記事

この記事の個別URL

ソーシャルブックマーク

  • Yahoo!ブックマークに登録

評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー

※ ブログ・レビューの投稿はこちら!ブログの使い方

その他のニュース

『Firewall Zero Hour』全ステージ&全12人のコントラクターが使用可能なフリートライアルとダブルXPウィークエンドを実施

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、プレイステーション4用ソフト『Firewall Zero Hour』(PS VR専用)において、期間限定でフリートライアルとダブルXPウィークエンドを実施する。

『モンハン』シリーズの歴代ロゴをプリントした15周年記念Tシャツが発売開始!フロントにはギルド紋章のワンポイントプリントも

『モンスターハンター』シリーズ15周年を記念したTシャツが、本日2019年6月27日から発売。 

『LA-MULANA 2』が家庭用ゲーム機向けに本日(6月27日)発売! セブン‐イレブンで白地図の印刷も可能に

至高の2Dアクションアドベンチャー『LA-MULANA 2』が、本日2019年6月27日よりNintendo Switchとプレイステーション4とXbox Oneにて発売開始。

町内会グランプリ2018ノミネート作品発表!

年に1度の投稿・ド・フランス、4コマ&報告書GPを今年も開催! コンピュータ町内会にも全ノミネート作品を掲載し、web投票も受付中! そして、いつものピンク報告書&デジタル街レポと最新投稿者ランキングもアリ! 投稿者たちの秋口のテンションは、キミの手に委ねられた! 

PS4版『ボーダーブレイク』ついに機体&武器製造が可能に!“製造システム”が追加されたバージョンアップ配信開始。装備製造トライアルキャンペーンも開催

セガ・インタラクティブは、プレイステーション4用ソフト『ボーダーブレイク』にて、新バージョンVer.2.04を本日(2019年6月27日)より配信開始。

『PSO2』ジメジメした気分を吹き飛ばす! 梅雨の時期定番の季節緊急が配信!【2019年6月26日アップデート】

セガゲームスのオンラインゲーム『ファンタシースターオンライン2』(以下、『PSO2』)で2016年6月26日に実施されたアップデートの詳細をお伝え!

『対戦ホットギミック アクセス雀』がSwitch向けに7月4日に発売! 20%OFFとなるあらかじめダウンロードもスタート

Nintendo Switchにて『対戦ホットギミック アクセス雀』が2019年7月4日に発売。本日(6月27日)より20%OFF価格で、あらかじめダウンロードも開始。

【海上のマッドマックス】『World of Warships』バトルロイヤルモード“過酷戦”が0.8.5アップデートで期間限定実装。荒れた世界で生き残れ!

2019年6月27日、WargamingはPC用オンライン海戦アクション『World of Warships』において、バトルロイヤルモード“過酷戦”を含む0.8.5アップデートの実装を発表した。

Switch版『パワプロ』ついに発売!千葉ロッテの4選手による対決動画では、最終回に思わぬ結末が!?

本日2019年6月27日発売のNintendo Switch用ソフト『実況パワフルプロ野球』について、千葉ロッテマリーンズの選手たちによる対戦プレイ動画が公開された。

『アクションゲームツクールMV』が10月3日より店頭販売開始決定!武器素材100種など豪華購入特典付き

KADOKAWAは、2019年10月3日よりPC用ソフト『アクションゲームツクールMV』の店頭販売を開始すると発表。