携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

HOME> ゲーム> スピルバーグ初のゲーム『BOOM BLOX』は宮本茂氏との出会いから生まれた

スピルバーグ初のゲーム『BOOM BLOX』は宮本茂氏との出会いから生まれた
GDC 2008

2008/2/23

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく

●プロトタイプの映像なども特別に公開

 映画監督スティーブン・スピルバーグ氏がエレクトロニック・アーツと共同で制作しているWii用ソフト『BOOM BLOX』。この話題作の制作過程を明らかにする講演“スピルバーグの『BOOM BLOX』の製作”がエレクトロニック・アーツのルイス・キャッスル氏(VP of Creative Development)により行われた。

▲宮本茂氏とスティーブン・スピルバーグ監督。ふたりの天才の出会いが『BOOM BLOX』を生んだ。


 2006年5月に行われたE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)で、任天堂の宮本茂氏と『Wii Sports』を遊んだことが、スピルバーグ監督にゲームソフトを作らせるきっかけになったと伝えられたが、キャッスル氏は「人は何かを投げつけて壊すだけでも楽しいと感じるもの。家族が遊べるゲームを作りたい」というスピルバーグ監督の考え共感を抱き、プロジェクトをスタートさせることを決意したという。

 毎週スタジオに来るスピルバーグ監督とディスカッションを重ねながら、「何でもぶつけて壊す」、「パーティーみたいな感覚で」、「ものを掴むことができる」、「頭を使ったゲーム」、「モノを壊すことによってスコアを稼げる」といったふうに作品のコンセプトを固めていった。その際は、“ゲーム・デベロップメント・フレームワーク(GDF)という独自の方法論を用いながら、プロセスを整理してバランスを取り、もっとも重視したのは、やはりWiiリモコン。「Wiiリモコンはすばらしいデバイスだが、魔法の道具というわけではない」としたキャッスル氏は、Wiiで何ができるかを徹底的に検証。実際にブロックのようなものをデータ上で作成し、Wiiリモコンで掴んで投げたりしたら、物理法則上どのような現象が起こるのかとにかく試した。中には捨てたアイデアもあるが(音声を発するなど)、最終的に“投げる”、“押す”、“爆破”といった一連のアクションで遊びを確立していった。「会社でデモを見せたら、みんな気に入ってくれて、プロジェクトに参加したがりました(笑)。そこでまた新しいアイデアを集めることができたんです」という。


 当初30人くらいでスタートした『BOOM BLOX』。「小規模のチームで最後まで行きたかった」とのことだが、“いろいろな分野のスペシャリストがほしかった”との理由から、徐々にチームの人数は増えていった。

▲ホワイトボードに要素を書き込んでゲーム性を固めていった。そのへんの方法論は日本でもいっしょ?

▲Wiiリモコンの操作性などを確かめていった。

▲プロトタイプを作って“できること”を検証。下の写真はスタッフのお気に入りだったという“ベンディステック”。けっきょくゲームに採用されることはなかったけれど。


 なお、キャラクターとして動物を導入することを決めたのは、スピルバーグ監督の「ゲームをしているとさびしくなることがたまにある。孤独感がある。だから、インタラクティブ性だけではなくて、キャラクターが応援してくれるような感覚があったほうがいいのでは?」との指摘によるものだ。「単純にパズルゲームとは言いたくない」という『BOOM BLOX』では、ゲームルールの変更からエディター機能までユーザーにかなりの自由度を許しているという。「ユーザーにゲームをコントロールする力を与えることで、もっと魅力的なゲームになる得る可能性もある。そのために、デバッグがたいへんでしたけどね(笑)」という。

▲キャラクターに動物を起用。このへんは『どうぶつの森』に一脈通じるものがある?


 『BOOM BLOX』は、北米では2008年5月にリリースされることもアナウンスされた。本作の日本における発売は決定していないが、スピルバーグという異業種の天才がゲームでどのような才能を発揮したのが見たいと思っている人はけっして少なくはないだろう。それは、“操作する”ことの本能的な楽しさを追求したカジュアルゲームになりそうだ。

▲会場で公開された『BOOM BLOX』のデモを紹介。ふたり対戦プレイ(?)なども楽しめるようだ。

 

GDC 2008の関連記事

この記事の個別URL

ソーシャルブックマーク

  • Yahoo!ブックマークに登録

評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー

※ ブログ・レビューの投稿はこちら!ブログの使い方

その他のニュース

1980年代の台湾を舞台にしたホラーゲーム『還願 Devotion』が本日(2月19日)Steamにて配信開始、『返校 Detention』の開発チームによる意欲作

Steamにて『還願 Devotion』が配信を開始した。なんか気になる文字の並びだな……と思ったあなたは正解! 日本でも人気を博したあのホラーゲムの開発チームの第二作目です。

召喚獣に関するシステムが大幅にリフレッシュ! “【2019.2.19】DFFアーケード&NT合同公式生放送”まとめ

AC版では召喚ゲージに関するシステムが変更され、召喚獣ごとに召喚ゲージの溜まる速度と、攻撃力が変化するように。そのほかのさまざまな情報も。

『星と翼のパラドクス』新機体“スクラッパー”が追加! “スクラッパーミッション”&“ダブルコンティニューキャンペーン”も開催

『星と翼のパラドクス』2019年2月20日のアップデートにて、新機体“スクラッパー”の追加とダブルコンティニューキャンペーンを開催!

『夢現Re:Master』発売日が6月13日に決定! ディレクター・みやざー氏からのコメントも

2019年早春発売予定だった『夢現Re:Master』の正式な発売日が2019年6月13日に決定した。

『Days Gone』の魅力が詰まった巻頭特集!崩壊した世界でくり広げられる極限のサバイバルとは!?【先出し週刊ファミ通】

週刊ファミ通2019年3月7日号(2019年2月21日発売)では、2019年4月26日発売予定のプレイステーショ ン4用ソフト『Days Gone(デイズ・ゴーン)』の巻頭特集をお届け!

PS4が国内発売から5周年! 関係者へのインタビューやニュース、データで振り返る【先出し週刊ファミ通】

2019年2月22日に国内での発売5周年を迎えるプレイステーション4。その足跡を振り返る。

『ルルアのアトリエ』どこよりも早く遊べる体験版(Switch/PS4)が付属&表紙は岸田メル氏描き下ろし! 22ページ総力特集【先出し週刊ファミ通】

2019年2月21日発売の週刊ファミ通には、『ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜』のファミ通独占先行体験版のDLコードが付属。表紙を飾るのは、岸田メル氏による描き下ろしイラスト!

Tokyo RPG Factoryの新作アクションRPG『鬼ノ哭ク邦』の魅力に迫る! 開発者インタビューも掲載【先出しファミ通】

『いけにえと雪のセツナ』、『LOST SPHEAR(ロストスフィア)』を手掛けた、“普遍的なRPGの面白さ”を追求するゲームスタジオTokyo RPG Factoryが贈る新作RPGが、Nintendo Switch、プレイステーション4、PCで、2019年夏に発売されることが発表された。

DLC福袋で『ルルアのアトリエ』体験版&『ドラゴンズドグマ オンライン』のアイテムをゲット!【先出し週刊ファミ通】

週刊ファミ通2019年3月7日号(2019年2月21日発売)のダウンロードコンテンツ福袋の中身をご紹介! 今回は2アイテムです。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチDX』ガールズもパンツァーも盛りだくさんの発売記念特集!【先出し週刊ファミ通】

週刊ファミ通2019年3月7日号(2019年2月21日発売)では、さまざまな追加要素を加えて新発売となる『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチDX』の発売記念特集を掲載!