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これから求められるゲームクリエーターの資質とは? 岩谷徹氏に聞いた

2007/11/28

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●「若い人はゲーム以外のフィルードにもどんどん顔を突っ込んでください」

 

 去る2007年10月4日に開催されたトークイベント劇的3時間SHOWで”ゲームはなぜおもしろいのか?”という普遍的なテーマで講演を行った岩谷徹氏。今回、同氏と直接お話できる機会が得られた。講演の中で伝えきれなかったことや、今後ゲームはどのような方向を目指すべきかなどを聞いた。

 

▲劇的3時間SHOWを始めとするコ・フェスタという取り組みへの感想。そして、ゲームクリエーターが目指す方向などを聞いた。


 こちらの記事で述べているとおり岩谷氏は現在、現在東京工芸大学のゲームコースで教授を務めており講義などに関してはかなりの場数を踏んでいるが、3時間にわたるものは劇的3時間SHOWが初めてだったとのこと。そういった点も踏まえて「ゲームというのは言葉にしにくい世界なので、どうしても感覚的な話になってしまう。ゲームはまだ”ゲーム学”としてモデル化、体系化されていない」と語り、講演当日はゲームを学問として成立させるうえでの課題を痛感したという。劇的3時間ショウを始め、コ・フェスタ全体で取り組んでいる”日本産コンテンツの海外発信”という試みについては「すごく価値があること」と高く評価しており、「この流れで優秀なゲームを評価する国際的な賞、映画で言うアカデミー賞のようなものが作られたらいいですね」とコメント。コ・フェスタがゲームを始めとするコンテンツ産業の国際発展に拍車をかけるキッカケになればと、2007年度以降の展開にも期待を寄せた。

 

 劇的3時間SHOWの後半部分で行なわれたバンダイナムコゲームスの高橋慶太氏との対談についても岩谷氏はこう語る。「老若の噛み合わなさっていうのはどの世界でもあるんですよね。我々はそこで”若いがゆえにズバズバと意見する”、”年寄りがゆえに膠着した考えかたをする”という違いに気づくことができる。それに加えて、あの日はクリエーターのキャラクターの違いというのもありましたからね。自分的には凄く勉強になりました。ただ、観ている人はどう思ったんでしょうね(笑)」(岩谷)。以前からバンダイナムコゲームスの社内で何度か立ち話をしていたが、劇的3時間SHOWで改めて高橋氏の魅力と才能を発見したという岩谷氏。一方で、高橋氏のような鋭い感性でゲームを作るクリエーターが増えることは歓迎すべきことだが、偏りすぎるのはよくないとも説く。「これはゲームジャンルのバランスについても言えることです。チャレンジ精神のある新規タイトルも重要ですが、それと同じくらい続編物も必要だと思います。映画にしてもテレビにしてもさまざまなジャンル、テーマが用意されてますよね。ゲームも同じです。豊富なタイプの作品を編成して提供することが、ゲーム業界のこれからに必要なことだと思います」(岩谷)。
 

▲ゲームとはあまり関係のないフィールドワークで得た知識がのちに生きてくると語る岩谷氏。

 岩谷氏によれば”バランス”のほかにも、ゲーム業界のこれからに大切なものがあるという。それは社会への貢献だ。現在岩谷氏はバンダイナムコゲームスと協力して、医療施設に対してゲーム機を使ったリハビリ用ソフトなどの実験・研究を計画しており、そこから得られたデータの学会発表なども積極的に行なおうとしている。なぜゲームと医療なのか? という問いかけに対して岩谷氏はゲームが持つ”おもしろさの継続性”がリハビリ運動を補助するのに最適だと語った。「リハビリ運動というのはどうしても単調な運動になりがちな面があります。そこでゲーム要素を取り入れ、短い期間で達成できるゲーム的な目標を設ける。ゲームは「あー、おもしろいなぁ」という感覚が継続する性質があるので、楽しいんでいるうちにリハビリが終わっていたなんてことも可能だと思うんです」(岩谷)。

 

 最後に岩谷氏はつぎのようなコメントで、これからゲーム業界およびゲームクリエーターを目指す若者を激励した。

 

 「若い人はゲーム以外のフィールドにどんどん顔を突っ込んで、いろんなジャンルの素材をとにかく蓄積してください。それらは必ずあとで生きてきます。ゲームだけで育って会社に入ってもゲームの発想しか出てきません。材料を自分の足で行動し、集めてください。決して、インターネットで調べて知ったつもりにならないでくださいね(笑)」(岩谷)

※東京工芸大学、ゲームコースの詳細はこちら
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