携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

HOME> ゲーム> 水口哲也氏を支える男、内海州人氏がキューエンタテインメントの現状を報告

水口哲也氏を支える男、内海州人氏がキューエンタテインメントの現状を報告
【GDC 2007 リポート】

2007/3/10

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく

●刺激的なプロジェクトに取り組み続けるキューエンタテインメントのヒミツに迫る

 プレイステーション・ポータブル(PSP)用ソフト『ルミネス』やXbox 360用ソフト『ナインティナイン・ナイツ』の開発元として、世界的にも知名度が高いキューエンタテインメント。その代表取締役(CEO)である内海州人氏が"キューエンタテインメントのビジネスモデルの進行リポート"と題するセッションを行った。内容は、設立してから3年経つ同社の足跡をたどるというものだ。

▲「会社の規模はできれば100人以上にはしたくない。ロックンロールに指揮者はいませんよね? 会社をロックのノリでやっていこうと思ったら、あまり大きくしないほうがいい」とのこと。


 講演では、まずはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)やセガ・オブ・アメリカなど、豊富な実績を持つ氏のキャリアが紹介された。プレイステーション立ち上げ時にSCEに所属していた内海氏は、まだプレイステーションが影も形もない時代に久夛良木健氏が発した「僕らはセガや任天堂ではなくて、マイクロソフトを競争相手だと思っている」という言葉がとても強く印象に残っているという。

 キューエンタテインメントの設立は2003年。セガを退社してから3年間を充電期間に当てていた水口哲也氏と立ち上げた。セガ時代から親しい付き合いをしていた水口氏のことを、内海氏は「カリスマ性があってインスピレーションに富んでおり、トレンドをスポンジのように吸収する柔軟さを持っている」が、一方で、「ハイクオリティーなものを求めるために時間とお金を莫大に使い、マネージメントの管理ができない」と分析。自分は水口氏のクリエイティブな部分のサポート役を担うことを決意する。

▲戦友の水口哲也氏を果敢に分析。カリスマ性やコミュニケーション能力などを高く評価。


 会社を立ち上げてはじめてのプロジェクトは『ルミネス』。キューエンタテインメントを設立した直後は、大きなプロジェクトを始動すべく、連日のようにデニーズで長時間にわたるミーティングを行っていたが、「小さい会社なので小さいプロジェクトから始めたほうがいいのでは?」との内海氏の方針により、パズルゲームの『ルミネス』が企画される。『ルミネス』のアイデアは、PSPやウォークマン、そして水口哲也氏が好きだという画家のカンジンスキーなどからインスピレーションを得て生まれたものだという。『ルミネス』は世界中で大ヒットし、さまざまなプラットフォームに移植されるまでに至っている。

 果敢に新しいビジネスに取り組むことでも知られるキューエンタテインメントでは、現在PCCオンラインゲームやケータイコンテンツなど幅広いプロジェクトに取り組んでいる。その過程で新しい発見もあった。台湾メーカーとのコラボレーションになるPCのオンラインゲーム『エンジェルラブオンライン』では、ゲームプレイ自体は無料で提供しアイテム課金を実施。会員は現在10万人を擁しているが、そのうちアイテムを購入しているのは10パーセント程度。ただし、その熱心な10パーセントのユーザーにより、ビジネスとしては成立しているという。また、ケータイコンテンツでは『ルミネス』や『メテオス』などを展開しているが、利用者の男女比率はちょうど50パーセントずつ。そのため、女性をターゲットにした壁紙を提供するなどして、収益を上げている。

 「従来のコンシューマーゲーム機のビジネスにはない、新しいビジネスモデルができあがってきています。クリエーターはそのことをわきまえて、ゲームデザインをする必要が、今後はあると思いますね」(内海)

 キューエンタテインメントの未来はどうなるのだろう? 内海氏は、(1)オンライン、(2)コラボレーション、(3)ミュージック&ゲーム、の3つがテーマになるという。目指すところは"デジタルバックパッカー"だ。西におもしろそうな話があれば出かけていき、東におもしろそうなプロジェクトがあれば出かけていく。「つまらなかったら戻ってくればいいだけのことで、とにかくフットワークを軽くして、いろんなことに取り組んでいきたいですね」(内海)という。内海氏と水口氏のコラボレーションにより、新しいものを生み続けているキューエンタテインメントは、今後もゲーム業界のバックパッカーであり続けるに違いない。 

▲「詳細はお話できませんが……」と前置きしたうえで、次回作のカギとなる映像を最後に上映。さわやかな音楽が印象的な女の子の映像だったが……。正式発表に期待。

 

 

 

【GDC 2007 リポート】の関連記事

この記事の個別URL

ソーシャルブックマーク

  • Yahoo!ブックマークに登録

評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー

※ ブログ・レビューの投稿はこちら!ブログの使い方

その他のニュース

『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』第3弾DLC“THE NIGHTMARE”が配信

スクウェア・エニックスから発売中のプレイステーション4、Xbox One、PC向けソフト『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』の第3弾DLC となる“THE NIGHTMARE”が配信された。価格は700円[税抜]。

加藤英美里さん&福原香織さんによるイベント“かと*ふくといっしょにあれこれ”(2019年2月3日開催)のグッズ情報を公開

2019年2月3日(日)に渋谷の東京カルチャーカルチャーにて開催される、声優・加藤英美里さんと福原香織さんのイベント『かと*ふくといっしょにあれこれ▽』(※▽はハートマーク)。現在、チケット一般販売中の同イベントのグッズ情報が明らかになったのでお届けする。

“闘会議2019”にUNTIESが出展決定! 『不思議の幻想郷 -ロータスラビリンス-』など発売前の4タイトルのプレイアブルデモが体験できる

ソニー・ミュージックエンタテインメントは、2019年1月26日、27日に開催予定の“闘会議2019”にUNTIESの出展を決定。『不思議の幻想郷 -ロータスラビリンス-』など発売前の4タイトルのプレイアブルデモが体験できるコーナーを出展する。

『ゼノブレイド2』公式アートワークス、発売日を2月12日に変更

2019年2月2日に発売を予定していた書籍『ゼノブレイド2 オフィシャルアートワークス アルスト・レコード』について、発売日を2019年2月12日に変更させていただくこととなりました。

『キングダム ハーツ』シリーズのオフィシャルコンサートが4月より開催決定! 1月29日からチケットの先行抽選受付が開始

スクウェア・エニックスは、『キングダム ハーツ』シリーズのオフィシャルコンサート“KINGDOM HEARTS Orchestra -World of Tres-”を2019年4月より開催することを決定した。2019年1月29日から、チケットの先行抽選受付を開始する。

ついに発売『バイオハザード RE:2』。手もとに置いて便利! 警察署マップつき発売記念攻略企画【先出し週刊ファミ通】

週刊ファミ通2019年2月7日号(2019年1月25日(金)発売)では、カプコンのサバイバルホラー『バイオハザード RE:2』の発売記念特集をお届け!

『ロボティクス・ノーツ DaSH』、『シュタゲ』からの世界観のつながりをテーマにした新PVが公開

5pb.は、2019年1月31日発売予定のプレイステーション4、Nintendo Switch用ソフト『ロボティクス・ノーツ DaSH』について、新プロモーションムービーを公開。また、2月28日に開催される“オトナの科学ラジオDaSH”公開放送の観覧募集枠が拡張することを発表した。

『ネルケと伝説の錬金術士たち』発売間近! ゲームの見どころ総まとめ&NOCO氏インタビューを掲載【先出し週刊ファミ通】

週刊ファミ通2019年2月7日号(2019年1月25日(金)発売)では、『ネルケと伝説の錬金術士たち 〜新たな大地のアトリエ〜』の見どころをまとめて紹介。イラストレーターNOCO氏のインタビューも。

DLC福袋で『ドラゴンズドグマ オンライン』、『モンスターハンター フロンティアZ』のアイテムをゲット!【先出し週刊ファミ通】

週刊ファミ通2019年2月7日号(2019年1月25日(金)発売)のダウンロードコンテンツ福袋の中身をご紹介! 今回は2アイテムです。

『スマブラSP』メインテーマの秘密に迫る! 坂本英城氏(作曲)と古賀英里奈さん(シンガー)にインタビュー【先出し週刊ファミ通】

週刊ファミ通2019年2月7日号(2019年1月25日(金)発売)では、『スマブラSP』メインテーマ“命の灯火”を手掛けた作曲家の坂本英城氏と、歌唱した古賀英里奈さんへのインタビューを掲載しています。