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レベルファイブの新作はジャンル未定! 脳トレにもなる新基軸アドベンチャー?
レベルファイブ新作ソフト発表会

2006/10/11

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●ニンテンドーDS用ソフト『レイトン教授と不思議な町』が2007年2月15日に発売!

▲レベルファイブの日野社長が最新作を発表。これまでにない新たなジャンルの作品が生まれる!


 『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』や『ローグギャラクシー』などで知られる開発会社、レベルファイブの新作ソフト発表会が2006年10月11日に都内で開催された。


 発表会でまずステージに立ったのは、レベルファイブの代表取締役社長、日野晃博氏。日野社長の口から、レベルファイブの自社ブランドとしてニンテンドーDS用ソフト『レイトン教授と不思議な町』を発売することが明らかにされた。このゲームは、2007年2月15日にレベルファイブから発売される予定。
 

 「レベルファイブはこれまでRPGを中心に開発してきましたが、このタイトルはRPGではありません。これまでのゲームのジャンルに当てはめることが難しいタイトルです。自社ブランド第1弾として、あえてレベルファイブらしくない作品というのもおもしろいのではないかと思っております」(日野)

▲日野氏は、「ニンテンドーDSでビッグヒットを狙えるタイトルになった」と強烈にアピール。
 

 RPGの雄、レベルファイブの新作はなんとアドベンチャー。しかもハードは、これまた初となるニンテンドーDSとなる。「このタイトルはタッチペンというインターフェイスに適しているため、ニンテンドーDSを選びました。当社ではこれまでハードの特性やバックグラウンドを考えて、そのハードを彩るような作品作りを心がけてきましたが、今回ももちろん、ニンテンドーDSならではというタイトルになっています。また、このタイトルは『レイトン教授』シリーズという3部作の第1作になります。現在の開発状況は80パーセント。私自身、開発に関わってスタッフと会議しているのが楽しい作品です」(日野)と続けた。


▲プロモーション映像が公開。手触り感のあるアニメが特徴的だ。


 日野社長は、ゲームの内容を「ナゾ解きをしながら物語が進んでいく、パズル性と物語性が絶妙に絡み合った作品」と表現。イギリスを舞台に、レイトン教授とその弟子のルーク少年が、さまざまな事件のナゾを解いていくファンタジー要素の強いミステリー作品になるという。日野社長は、『レイトン教授と不思議な町』の3つのポイントを説明した。まず、作品のキモとなるナゾ解きパズルの部分は、千葉大学名誉教授で、書籍『頭の体操』シリーズの著者である多湖輝氏が監修を行う。このパズル部分は"ナゾ"と呼ばれ、物語の中でさまざまな登場人物にナゾを出される。問題を解くことで重要なヒントを得られるなど、物語の進行に直接影響していくようだ。タッチペンを利用して問題を解く、多湖氏オリジナルのパズルや、このゲームのためだけに作られた問題もふんだんに盛り込まれるとのこと。

 続いて、ゲームのドラマ性について。ドラマ性を高めるためにアニメーションが採用されているのだが、当初は日野氏自身「DSの小さな画面でどれだけの表現ができるか不安だった」とか。だが、会場で公開された映像を観ると、セピア色のイメージで統一され、温かみのあるアニメーションはさすがのクオリティー。「ドラマを盛り上げるのにひと役買う」と日野氏も満足の出来に仕上がっているようだ。


 そして、もうひとつのポイントが、主演の声優として豪華な芸能人が起用されていることだ。主演のレイトン教授は俳優の大泉洋、ルーク少年は女優の掘北真希が演じている。ふたりはビデオメッセージで、以下のようにコメントを寄せた。


▲大きなシルクハットが目印のレイトン教授を大泉洋が、その有能な(?)弟子、ルーク少年を掘北真希が演じる。


 「私もゲームをちょっと触らせてもらいましたが、ゲーム下手な私でもクルマの中でずっと遊んでいたくらい楽しいゲームです。今回演じたのは、英国紳士のレイトン教授と言う役柄ですが、どういう仕上がりになっているのか楽しみにしています」(大泉)


 「今回、初めてゲームの声に挑戦させていただきました。しかも、年下の男の子の役でとても難しかったんですけど、がんばりました。皆さん、いっしょにナゾときを楽しみましょう」(掘北)


▲大泉洋と掘北真希はビデオメッセージに登場。プロモーション映像中でふたりの声も披露されたが、役にピッタリだったぞ。


 日野氏に続いて、ゲーム中のナゾ監修を行った多湖氏が登壇。挨拶代わりに「こんなに緊迫して真面目な会だとは思わなかった」と会場を沸かせると、「ここのお集まりの方々は知性と教養のある方々なので、私の『頭の体操』は読んでくださっているでしょうが、ひとつ問題を紹介します」と、さっそく多湖氏オリジナルの問題を出題した。


▲多湖氏が出した問題がコチラ。3×3の点を線で結べという問題で、通常は上のように5本の線となる。これを4本に、というのが『頭の体操』問題。下がその答えで、3×3のエリアをはみ出す、枠を突き破る発想が重要なのだとか。


▲さらには、こんな回答も紹介してくれた。上は点ではなく9つの"円"で、その中心をとおるというただし書きがなければ3本の線でも答えとして成り立つ。下は、地球上に点を配置した場合、"限りなく直線に近い線"であれば1本で結ぶことができるというもの。柔軟すぎる(?)発想に、来場者も大きなどよめきを上げていた。


▲非常に活き活きとした口調でゲームのことを語っていたのが印象的だった多湖氏。
 

 「日野さんとは、ある人から『頭の体操』の大ファンということで紹介されて出会いました。私の『頭の体操』をぜひゲームにしたいということだったんですが、その場でオーケーを出してもよかったんだけれどもいちど御社を見せてくれ、と言ったんです。それで、福岡まで行きました。実際に会社内を見せていただいて、この会社ならすごいものを作ってくれると確信しました。私はゲームについては何も知らないんですが、若い人たちのクリエーターとしての力量にほれこみまして、何度も九州に行って楽しく笑い合いながら作品を作っていったという感じです。その中で苦しかったのは、新しい問題を30問くらい作ってくれと言われたことですね。すぐにパズルの研究家や漫画家なんかを集めてプロジェクトチームを作りまして、問題制作に取り組みました。このゲームは、そういうすごい人たちの集まりでできたゲーム。ぜひ家族みんなで楽しんでほしいと思います」(多湖)


 この発表会には、大勢のクリエーターや関係者も招待されていたのだが、来賓を代表するという形で任天堂の代表取締役専務、営業本部長の波多野信治氏も挨拶を行った。


▲波多野氏は、「ゲームの質の高さに定評があり、レベルファイブは当社も高く評価しています」とコメント。

 「今回、レベルファイブさんの新作に『頭の体操』の多湖輝先生が参画されることによって、いままでにない新しいジャンルのゲームができるのではないかと期待しています。当社も昨年に『脳トレ』と言われておりますゲームを、東北大学の川島隆太教授の監修のもとで作り、新しい分野を開くことができました。大学の先生がゲームに参画されることは、ゲームは遊びだと思われている方の意識を変えていけるのではないでしょうか。これらのゲームが広く認知されれば、ゲームは知的で創造性が高く、文化的で教養の高い娯楽だと思われるようになると思います。レベルファイブがニンテンドーDS向けに意欲的に開発に取り組んでいただけていることを歓迎し、任天堂も協力させていただきたいと思います」(波多野)


 『レイトン教授と不思議な町』は、レベルファイブの自社タイトル第1弾となる作品。日野社長はこれについて、「これまでは開発会社、ディベロッパーとしてソフト開発を行ってきましたが、今後はディベロッパーとしてのいち面と、パブリッシャーとしてのいち面を持った会社になります」と、レベルファイブの新たな船出であることを強調した。また、これにともなって会社ロゴを刷新することも表明。「ソフトメーカーとしてより洗練された次元に踏み込んだ」(日野)ことをイメージしたという、品のあるグレーで統一されたロゴが公開された。


▲左上が旧ロゴ、右上が新ロゴだ。中央のVの字のマークについて、日野社長は「5つ星のソフトを作っていきたいという数字のVと、次世代へのビジョンを意味するV、新たなるビジネスで勝利する、ビクトリーのVの3つの意味をこめています」と説明した。


 発表会の終了後には、別室でソフトの体験会も行われた。新機軸のゲーム、しかも誰でも手軽に始められるパズルがメインに据えられたゲームとあって、ほとんどの人が順番待ちをしてまでプレイしていた様子。日野社長自身が、「自宅でテストROMをチェックすることも多いんですが、プレイすること自体を非常に楽しんでいます」と語っていたが、その言葉を裏づけるようにプレイに没頭している人の姿も。『レイトン教授と不思議な町』は、発表されたその日のうちにゲーム業界全体から熱い注目を集めるタイトルとなりそうだ。

▲体験会はプレイに熱中する人たちで熱気ムンムン。皆さん、早くプレイしたくてうずうずしていたようです。


▲写真右の一心不乱にプレイしているお方は、堀井雄二氏。レベルファイブの新たな門出を祝おうと、業界の重鎮たちも多く集まった。


 

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