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映画『ダンジョン&ドラゴン』コートニー・ソロモン監督に聞く!!
2001年5月25日
 『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』が誕生するはるか以前に、ロールプレイングゲームという概念をうち立てた"テーブルトークRPG"『ダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)』が、なんと映画化された! その名も『ダンジョン&ドラゴン』(2001年6月 ニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にて公開)。 『マトリックス』で大ヒットを達成したジョエル・シルバーをプロデューサーに、『D&D』を誰よりも愛し、10年前に映画化権を獲得したコートニー・ソロモンを監督に迎え、空前のスケールで贈るファンタジー大作だ。このたびファミ通.com編集部は、来日中のソロモン監督にインタビューを決行。この若き俊英の素顔に迫った! さらに『ダンジョン&ドラゴン』の予告編フィルムと、試写会招待券も入手。こちらも見逃すな!

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■コートニー・ソロモン
 1970年、カナダ・トロント生まれ。母親の仕事の関係で、幼少時代を撮影現場で過ごす。20歳のときにはさまざまな立場で映画やテレビの製作に関わり、自らの製作会社を設立。直後に昔から熱愛していた『D&D』の映画化権を獲得。以後10年間にわたり自ら世界中で投資家を募って回ったほどの情熱家である。


−−監督はどういった経緯で『D&D』に出会ったんですか?

 5歳のときかな、僕の兄が友人たちとバージョン1の『D&D』で遊んでいるのを見て、5歳ながらも「あ、楽しそう」って思ったのが最初のきっかけだね。

−−その後ずっと?

 うん、現実からの一種の逃避というか(笑)、想像力を駆使して楽しめるから熱中したよ。それにさ、みんな想像の中くらいではかわいい女の子といっしょにいたいと思うもんじゃない!

−−5歳で!?

 早熟だったのさ(笑)。

−−では、子供も引きつける『D&D』の魅力はいったい何なんでしょうか。一言では表現しづらいとは思いますが。

 まず、事前に膨大な情報を知識として身につけておかなければ楽しめないから、必死で覚えようとするよね。だから学ぶ楽しさがあるんだ。ふたつ目には、そうした設定を飛び越えるくらいのイマジネーションが必要だから、頭の体操にもいいってこと。

−−『D&D』の元祖はもちろんテーブルトークRPG(※1 以下TRPG)ですが、過去にコンピューターゲーム化もされてますよね。そちらのほうはプレイされたことはありますか?

 もちろん。この世に存在する『D&D』と名のつくものは全部。コスプレして『D&D』が遊べる店があるんだけど、そこにも行ったよ(笑)。もっともそのへんはあまり熱中しなかったけど。

−−ところで、監督はゲーム好きということですけど、どんなものを?

 ポーカーとかブラックジャックとか……って、そういう話じゃないよね(笑)。コンピューター関連じゃないものだと『リスク』(※2)っていうゲーム知ってるかな。世界規模の戦略ゲームなんだけど。あと『シャレード』(※3)という謎解きゲームも好き。PCゲームでは『アフターマス』とか『トップシークレット』とかかな。ただ最近は忙しくて流行りのオンラインゲームをやらなくなっちゃったなあ。ちょっと暇になったら本格的に再開するつもり。

−−日本のゲームはプレイされたことはありますか?

 うーん、素晴らしいという評判は聞くけど、残念ながらプレイしたことはない。せっかく日本に来たんだから買っていこうかな。どこ行けばいい?

−−秋葉原でしょう(笑)。

 オーケー。あした買いに行ってくるから、後日語らせてもらうよ(笑)。

−−映画化にあたって、コンピュータゲーム版のほうを参考にした、あるいは影響を受けたところはありますか?

 コンピュータゲーム版をもとにしたところはないね。内容ではTRPG版のセカンド・エディション。ビジュアル面で非常に影響を受けたのは日本人デザイナーの空山基さん(※4)の作品。知ってる? すごくセクシーな絵を描く人だよ。鎧のラインとかはもうそのままイメージをいただいたね。話は逆になるけど、じつは某ゲーム会社から今回の映画をそのままアニメ調にしてゲーム化したいなんて話がきてるんだ。

−−お! その話は出してオーケーです?

 ノープロブレム。

−−日本人デザイナーの話が出ましたが、日本のアニメーションはお好きですか?

 もちろん! まず『アキラ』は外せないよね。あと『スターブレイザー』(※5)。キャラクター、ストーリー、最高だね。もっとも古い作品だから最近誰も見なくなっちゃった。でも僕は大好き。

−−映画はセカンド・エディションを参考にされたということですけど、そのゲームの設定は映画とおなじなんでしょうか? 主人公が泥棒(シーフ)だったりとか。

 まぁTRPGではどんなキャラクターを演じるかはプレイヤーしだいだから、その点はちがうよね。主人公としてどんなキャラがふさわしいかを我々が考えて、その結果ああいうキャラクターになったってわけ。登場するクリーチャーなんかも、かなり独自の解釈が入ってるから、これはあくまで基本のイメージということかな。

−−数ある設定のなかでも、なぜ主人公をシーフにしたんでしょうか?

 物語の展開上、主人公が成長していく過程を描きたかったんだ。最初は抑圧された貧民層として生きているわけだけど、そのなかで自由に目覚めてはいあがっていく、っていう。そういうところから考えればシーフが最適だったわけさ。

−−劇中に登場するキャラクターで監督がいちばんお気に入りなのは誰ですか?

 ……って言われてもなぁ(笑)。全員大好きだし。うーん……もちろん主人公だからシーフのリドリーがなんとなく気に入ってはいるんだけど、それ以外に挙げるとするならば、ドワーフのエルウッドかな。大酒飲みで人がいい、体はちっちゃいけど心は広いっていう。愛すべきキャラクターだね。

−−最大の見どころは終盤に繰り広げられる200匹のドラゴンの大空中戦だと思いますが、監督個人としていちばん気に入っているシーンってありますか?

 いろいろあるけど、やっぱりドラゴンが出てくる場面は作ってても面白いよ。あとはホラ、耳のところからちっちゃいヘビみたいなのがニューッと出てくるところとか、リドリーが盗賊ギルドのダンジョンに挑むところとか。あとシンプルなショットだけど、街の遠景からだんだんアップになるところなんかも作りがいがあったね。でもやっぱりラストの空中戦が最高だよ。

−−最後になりましたが、日本のゲームファンは、もちろん『D&D』の存在自体は知っているんですが、日本ではまず最初にコンピュータゲームが爆発的に発展したのもあって、具体的にどういうゲームか知られていないんですよ。映画で『D&D』を初体験する人に対してメッセージを。

 そもそもインタラクティブなゲームという点から言えば、『D&D』が史上初なんだよ。コンピューターゲームなんかが存在する以前にね。なおかつ非常に深い世界観を描いている。だから、ゲームが好きで、ゲームに関して一家言あるような人は、まずこれをプレイしてみてその深さを体験してみてほしい。なにしろ『D&D』はRPGの本家本元だからね。映画を観るまえにぜひプレイしてみてほしい。


■Keyward of 『ダンジョン&ドラゴン』

※1 テーブルトークRPG:"ゲームマスター"と呼ばれる進行・管理役のもと、参加者がゲームの登場人物になりきってプレイするRPG。会話することによって遊ぶためこの名がついた。のちの『ドラゴンクエスト』などのコンピューターゲームでは、ゲームマスターの役割をコンピューターが行っているだけで、根本的には同じである。

※2 リスク:架空の大陸を舞台に、複数のプレーヤーが覇権を争うシミュレーションボードゲーム。パソコン版も発売されている。

※3 シャレード:出題者がジェスチャーでヒントを出し、それを当てるというシンプルなゲーム。欧米では一般的な遊び。

※4 空山基(そらやま はじめ):セクシーな美女や謎めいたサイボーグなどを、独特の肉感的なラインで描くデザイナー。その画風は海外でも評価が高い。最近ではソニーのコミニュケーションロボット"AIBO"のデザインを手がけて話題となった。

※5 スターブレイザー:日本でいうところの『宇宙戦艦ヤマト』。海外に輸出される際にこの名称に変更された。


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