ファミ通.com ENTERTAINMENT
CONTENTS
GAME ENTERTAINMENT
SHOPPING
ニュース 士郎正宗の『アップルシード』が最先端CGで映像化!
2002年4月11日
▲『アップルシード』映像化に向けて結集した関係者たち。
 海外でも高く評価されたアニメ『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』の原作者であり、日本SFコミックの第一人者として知られる士郎正宗。彼のメジャーデビュー作品である『アップルシード』が、最先端の3DCG技術を用いて映像化されることが4月11日の記者会見で発表された。まずは6月25日に、短編作品を収録したフィギュア付きDVD3種類を全世界で限定50000セット発売。さらにその後、劇場作品化に向けて製作がスタートすることが明らかになったのだ。

 『アップルシード』は、大規模な世界大戦を経て荒廃した近未来を舞台に、人類と地球の生存・維持を目的とした世界組織"オリュンポス"の一員であるヒロイン・デュナンと、そのパートナーであるサイボーグ・ブリアレオスの活躍を描くSF作品。'85年に発表されてから現在にいたるまで、いまだ完結していない超大作で、緻密な世界設定と科学考証でファンの人気を集めている。

▲記者会見で発表された『アップルシード』のイメージ映像。
 映像化にあたっては、おもにゲームなどで使用されている最新CGムービー製作ツール"トリニティエンジン"を使用。これは、CG映像をアニメ風に処理する"トゥーンシェーダー"やモーションキャプチャー、簡易筋肉シミュレーターなど、さまざまな機能を盛り込み、従来別々に進行するさまざまな工程を簡単な操作で同時に製作できるようにしたもの。映像化の総責任者である西崎あきらディレクターによると「従来のCG製作ツールに比べれば大幅に作業が楽になりました。また、セルアニメのような編集・調整作業も、デジタルデータですから非常に簡単なんです。さらに、特定のモーションをあらゆる姿形のキャラクターに使用できるのも特徴ですし、背景なども、いちいち特別な処理などを施すことなく流用が可能です。もちろんゲームなどにも、今回のデータを大きく変更せずに使用できるはずです」とのことだ。

 製作元であるオメガ・ミコットの三宅澄二社長は「約1年半前にトリニティエンジンの存在を知って、CGに2Dセルアニメの味を加えるという技術に魅了されました。この技術を利用した映像作品として、国内に限らず世界中で展開できる士郎正宗先生の作品を映像化することにしたんです」と、製作の経緯を説明。販売協力のパイオニアLDC・熊沢芳紀社長も「単なる映像化にとどまらない、さまざまな広がりを見せる可能性があると思います」と、今後の事業展開に自信を見せた。

▲「士郎正宗という、新技術に大変理解のある人の作品を映像化できてよかった」と語る西崎プロデューサー。 ▲デュナン役の声優、カーラ・モスケイラ。流ちょうな日本語で「このプロジェクトに参加できて光栄です」とあいさつした。

 このDVD用映像は、5月15日から始まるカンヌ国際映画祭や、6月11日に開催されるアメリカの"ライセンシングショー"といったイベントに特別出展されるとのこと。発売に先がけ広く全世界に向けたプロモーション展開を実施していく。気になる映画化については現在企画中で、来年の公開を目指して進んでいるとのことだ。

 西崎プロデューサーも「最近『ファイナルファンタジー』がみごとなCGで話題を呼びましたが、ああいうのとはまた違う、アニメならではの"リアリティのなさ"を生かした作品をトリニティエンジンで作りたい」と意欲満々の『アップルシード』映像化プロジェクト。まずは6月25日発売のDVDに注目だ!

エンターテイメントTOPに戻る


FAMITSU.com ©KADOKAWA CORPORATION 2015 ファミ通.comに使用されている画像は全て著作権管理ソフトで保護されています。無断で転載、加工などを行った場合、処罰の対象となることもございます。