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2015年05月08日 18:00

【アイドルマスター ワンフォーオール イラスト&コラム】PIECE OF PIECE Vol.44 【yae】


 全国のプロデューサーの皆さん、お疲れ様です! まだお休み中の方もいるかもしれませんが、ゴールデンウィークはいかがでしたか? 天気も良かったですしイベントも各所でありましたので、休日を堪能された方も多かったのではないでしょうか。ちなみに当コーナーではゴールデンウィーク中もプレイ漫画、そして伊織の誕生日にちなんだイラスト&コラム特別編を公開しましたので、もし出かけていてチェックしそびれていたという方は是非ご覧くださいませ。
 さて、それでは今週のイラスト&コラムです。今回は【yae】先生! 前回のイラスト&コラムは真美について語られていましたが、今回はその続きということで亜美についてイラスト、そしてコラムを執筆してくださいました。今回も見応え読み応えたっぷりですよ!!




どうも、【yae】です。
前回の真美のコラムから引継ぎ受けて真美を絡ませながら亜美のコラムを書いていきたいと思います。
改めて亜美真美Pの【yae】です。
よろしくお願いします。
今しがた文字数が明らかに掲載に迷惑な量になっているので削っている次第。
引用する部分としてコラムVol.19Vol.40を参照していただければと思います。

さて前回からの続きとして、亜美と真美のシナリオとは、雰囲気の軽快さとは裏腹に「存在証明」というお話でした。
真美と同じくして亜美Pという存在の確認ができるようになったのは厳密にいうと『OFA』から、ということになります。
おさらいですが、アーケード、無印版ではふたりは「双海亜美」というユニットをふたりで演出している双子のアイドルです。
『SP』を経て『2』において、亜美と真美は活動を別々にし、アイマスのゲーム世界戦はパラレルワールドということも踏まえた上で、『OFA』では双子のアイドルデビュー、しかし、双子のデュオではない売り出し方、という状況ですね。
純粋に亜美個人のプロデュースができるようになったのは、実はアイマスゲーム史の中において最短ということがわかります。
今は『シンデレラガールズ』や『ミリオンライブ!』等もありますが、それらに登場するアイドルよりも「原作」という意味でメタ目線ですが『OFA』発売時点でようやく亜美を個人のアイドルとして育てることが可能になりました。

過去作から少しずつ追っていきます。
現在、亜美は真美の妹ですが、アーケード稼働当時は亜美が姉という設定でした。
様々な思い出があるのですが、私個人としてアーケードゲーム内でのPの選択や挙動には判断の難しいものが多くて……。
というのも、システム的に仕方ないのですが「双海亜美」ステージに立てるのは亜美か真美か、どちらかの一方でした。
真美が先に思春期の入り口に立つという『2』の設定を踏まえて、当時姉だった亜美が最後の引退コンサートのステージに立つわけですが、真美にはその引退コンサートまで様々な我慢が強いられてきました。
そして、最後のステージでも「姉である亜美」に譲ることになります。

そして……
「真美ひとりが我慢すればいいんだね」という、痛烈な言葉をプレイヤーに残していきます。

12歳という少女たちに引退という選択をしたPの判断理由は「ぬるい関係」というものでした。
真美はそれに対して「楽しければいいのに」と言い、それでも前向きに捉え「最後はハデにやりたいと」言います。
しかし、その直後Pは亜美をステージ立たせることとなり、不満のある真美は亜美と険悪な雰囲気になります。
真美の我慢はソレまでにも数多くあり、最後だけは、という思いがひしひしと伝わり、しかし頑張ってきたのは亜美も同じでありPは真美に対して「大切なラストライブをメチャクチャにする気か」と問います。
亜美はここまで来れたのはPと真美のおかげだと言います。
ここで選択肢によって分岐するのですけどね。
あまりにも辛くて見ていられませんでした。
結局亜美の良いところも悪いところも眺めて、いつかの未来の自分の糧とするためにラストライブをステージの横で眺めることになります。

引退コンサートを終えたふたりは、アイドルを続けることを選択します。
その未来とは「双海亜美」というふたりで作り上げたユニットではなく、それぞれが活躍できる「双子デュオ」として再デビューすることでした。

そして……あれから10年、未だその「双子デュオ」は実現されていません。

アーケードのシステムについて少し補足します。
1ゲームごとにコインを投入していくのですが、仮にSランクを目指す場合、ほとんどミスを許されず一度でもランクが落ちるとSランクは夢となり最初からやり直すことを与儀なくされます。
そこまでには今も伝統のメールシステムがあり、自分の携帯電話にアイドルからメッセージが届きプロデュースをせがみ、ゲームセンターへ通い、成長の過程をメールから感じ取りながらコインを投入し一緒に活動していきます。
オーディションは全国にいるプレイヤーPです。
勝ち負けでランクが変わっていきます。

少しずつメールの内容もくだけてほんわかするような内容も届きます。
……そして、プロデュースに失敗した時には、アイドルを引退させるために1コインを入れて自分の手で引退させるためのプレイをします。
自分のミスのせいで引退をさせるのです。
そのミスというのは、自分ではない全国の誰かのプレイヤーPが育てたアイドルによって行われます。
そして、リセット。
Sランクへ導くために最初からプレイすることとなるのですが、今までアイドルと培ってきた成長のやりとりを見られた「これからもよろしくお願いします」というメールの内容が、この時点で「はじめまして、よろしくお願いします」という、今までの想い出がすべてなかったことになります。
覚えているのはプロデューサーだけなんですね。

今までの想い出をアイドルたちはすべてて忘れ何も覚えていないんです。
そしてゲーム内のPもまた、何も覚えておらず、失敗したといえど、アイドルと頑張った世界はすべてがなかったことになります。
そして、その引導を下したのは顔の見えないどこかのプレイヤーPによって采配されていました。
いわゆる「戦い」だったわけです。

EDを迎えた亜美と真美の記憶はなかったものとなっているんでしょうか。
少なくとも私たちPは覚えています。
だからこそ、感じられるものがあります。

ここで、思い出してほしいのですが、当時、亜美は「姉」でした。
無印版はほぼ内容が同じですが、姉と妹の設定は逆転しております。
亜美は「妹として」ラストステージを踏むことになります。
真美はここで「姉」として「我慢」を強いられます。
『2』以降「姉」というイメージも手伝って真美は思春期の入り口に立っている描写が増えます。
もしも、設定が引き継がれていれば、亜美の右側にある髪のお下げが長くなっていた未来もあったかもしれません。
そして真美がラストステージに立つことだってあったかもしれないし、真美が竜宮小町にいたかもしれない。
亜美が思春期に先に差し掛かっていたかもしれない、なんて可能性があったことを忘れられませんでした。

長い前振りでしたが『OFA』における亜美真美のシナリオの命題が「存在証明」(vol.40参照)ということに説得力が湧いてくると思います。
真美は少しだけ、大人ともいえず子供から脱皮をするような時期にさしかかり、では亜美が12歳のころのままかと言われればきっとそうではないですし。
仮定ですが、存在証明として、真美が少し大人っぽくなったことに対する焦りを感じさせる描写があるのですけど、じゃあ、その場合亜美が自分を律するのは「わざと子供っぽく振舞っている可能性」も当然否定できなくなります。
パブリックイメージとして「明るく元気」な双海真美の妹「亜美」は「双海亜美」を演じているまま、なのか。
それとも、ひとりのアイドルとして継続して裸の気持ちでいられるのか。
前述した過去を振り返ると不安が残ります。
極端に「大人になってはいけない」と思っているかもしれません。
アーケードのように、リセットされてそれらの活動も忘れ去られてしまうかもしれないし、実際に実機でアーケードをプレイした人も10年という時を経て内容を忘れていくこともあると思います。
我々がPとして記憶をなくしていくと、きっとプレイ時に想い出を共有したアイドルたちもまた、存在が希薄になっていくのだと思います。
と、長くなりましたが、そういう点において『OFA』の世界線はエンドレスですね。
アイドルたちはずっと私たちを待っています。
プレイし終わって、しばらく触ってない間もアイドルたちは我々Pをゲームの世界でずっと待っています。
アーケードでは終わりへの引導を渡すことができました。
そういう意味では、受け取り方によっては幸せと残酷さが共生しているゲームだと思います。

少しずつまとめていきますね。
無印で「楽しければいいのに」と言い、『SP』で楽しさを得るために戦い、『2』で心の成長と共に、自信のなさが不安に変わることを覚え、『OFA』ではついに強さを手に入れた真美。
これら姉と妹の狭間ではすべて亜美が経験してもおかしくはなかったストーリーだと思います。

亜美がいなければこんなに悩まなかった、と真美は言います。
亜美がいない毎日は考えられないと言います。
そして、亜美がいなければアイドルさえやっていなかったのでは、と自問自答します。
じゃあ亜美はどうなんだろう?

アーケード時代のPたちと同じように、双子の彼女たちもまた、戦っていたのではないでしょうか。

EX2において亜美は「好きだからアイドルをやっている」と断言しました。
真美は以前に楽しさを見つける戦いを経ていますが、亜美は歌詞を描くためにとにかく遊び「まだ知らない楽しさを見つける努力」をします。
私が思う亜美と真美の差というのは、「誰が姉で誰が妹」というわけでもなく「どちらがが先に思春期に入った」ということでもなく「楽しい」に対する接し方が違うのではと思っています。
そしてそれは本当に些細な立場の違いから産まれたもので、そんな些細な違いがふたりの生き方をそれぞれに与えてしまっているのではと、そう思います。
それが亜美の持つ「強さ」であり真美が欲した「強さ」だと思います。
そして、またいつか亜美も真美と同じように悩み「自信」について考え、今のキャラクター性は今だけのモノであり、時間ともに変化し成長していくことでしょう。
亜美は今、そういう時期にいるのだと思います。

なんだか重苦しく書いてしまいましたが、ごく個人的に亜美が子供っぽくて真美が少しだけ大人っぽいという部分にあまりに落差を感じてしまうのも少し辛かったりするのですが、まだ成長期ですしね。
見守っていきたいです。
ちょっとした部分ですが、今は亜美が女の子らしさを強調されていますが、衣装に関してはペアルックにも関わらず真美はパンツルックが多いのに対し亜美はスカートが多かったり、など、そういった細やかな部分にも注視して、何かの作用になるのではと思います。
一緒だけど、少し違う。その少しがふたりを悩ませていくと思います。

ものすごい文字数になったので書き終えた後かなり削ったのですが、ちゃんと纏まってるかなぁ……すいません乱文になっているかも。
そして改めて、まだまだ思いの吐露はありますがキリが泣いのでこの辺で。
前後編となってしまいましたが、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
【yae】でした。


 【yae】先生によるイラスト&コラムいかがでしたか? コラムは非常に読み応えがあったと思うのですが、これでもかなりの分量を泣く泣く削っていただいたという驚愕の事実……いっそ文字数を気にせず書いてもらって『【yae】アイマス論文集』なんて本を作ってみたいなと割と本気で思ったカルロスPでした。 (カルロス





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