スマートフォン解析 第35回 「暁の血盟」 - コミニー[Cominy]

ガンバルンド
ザナラーンの端っこにある辺境の村出身。21歳。鼻を横切るように付いた傷と、それを強調するかのような青いペイントが特徴。傷の曰くが明かされるかは定かではない。でっかい武器、大好き!
中の人:はせがわみやび
コンピュータゲームからテーブルゲームまでゲームはなんでも大好き。ファンタジーを中心にゲームに関係した物語をおもに書いてます。無謀と弱気が同居するガンバルンドの中の人。
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2014年05月22日 11:50

第35回 「暁の血盟」

  西ザナラーンにあるダンジョン「カッパーベル銅山」の巨人たちを鎮圧したガンバルンドは、仲間たちと別れてウルダハの街へと戻りました。
 巨人族を鎮圧したことを依頼主に報告しなければ。
『クイックサンド』に戻ると、「カッパーベル銅山」の経営を行っているアマジナ鉱山社の社員が待っていました。彼に依頼を達成した旨を伝えます。
 とても喜んでくれるのですが、その話の最中に事件が起こります。

担当A「おっと、またも素直に終わらないんですね」

 終わった、と思うような場面に、次に繋がる「引き」を入れて、プレイヤーの好奇心を先へ先へと引っ張っていくようにしてるんですね。

担当A「で、どんな厄介ごとが起こるんでしょう?」

 すでに「厄介ごと」が起こることが前提になってますよっ!
 まあ、その通りなんですが。

 絹を裂くような、というのは古すぎる例えだが、ガンバルンドはぴったりだと思った。
 か細い叫び声は、大通りの方から聞こえた。
 目配せだけで了解を取りつけると、アマジナ社の男をその場に残して、ガンバルンドは外へと飛びだす。
 質素なローブを羽織った女性が通りの端に倒れていた。起き上がろうとする彼女に、ガラの悪そうな男がにじり寄っている。
「うちの店から、食い物を盗んだってのはわかってるんだ!」
「そ、そんな! 私はやっていません……! これはちゃんと買ったものです!」
 これ、と言いながら、その女性は肉の塊を大切そうに胸元に引き寄せる。
「ど、どなたかお助けを!」
 すがるような瞳で通りに行き交う人々を見つめる。だが、ガラの悪い男には、凶悪そうな面構えをした男たちが付き従っていて、迂闊に彼女を助けようとするならば、手痛い目にあわされそうなのだ。
「お、お願いです、冒険者様! 助けてください!」


 ついに女性の目がガンバルンドを見た。
「私は何もしていません! 本当なんです!」
 ガンバルンドは、その女性と目を合わせ──彼女を信じることにした。
 そもそも、力で女性に言うことを聞かせようとする輩は好みではない。ガラの悪い男たちの一方的な責め立てようは公正とは言い難かった。


「なんだぁ?」
「このひとは……やってないと言っている」
「うるせえんだよ! てめぇ、この女の仲間か!?」
「そういうわけではないが」
「構わねえ。お前ら、やっちまえ!」
 構わないから、やれ──ときた。ガンバルンドの言い分など初めから聞く気がないということだ。
 ガンバルンドは、ますますこの男たちが嫌いになった。
 刃物を振り回して取り囲んでくる男たちを睨みつけながら、やれやれとガンバルンドは背負っていた斧を外して構えた。
「手加減は期待しないでくれ」
 それでも狙ったのは相手の武器だ。斧を風車のように回して叩きつけると、小柄な盗賊風の男は手にしていた短剣をあっさり落とした。ガンバルンドは即座に剣を蹴りあげて通りの端へと飛ばす。
 頼りの得物を失っただけで、男は背中を向けて逃げ出した。
 それをきっかけに取り囲んでいた男たちも我先にと散っていく。
「こ、こら待て! こんのやろう、使えない奴らめ!」
 最後まで残ったのは、最初に因縁をつけていたガラの悪い男だけだった。


 男たちを撃退すると、そこで短いムービーシーンが挟まります。
 セピア色の画面に代わって、それが過去の一場面であることが(プレイヤーには)判るようになっています。
 時刻は、ほんの少し前のウルダハのようで、場所も今ガンバルンドが立っているところから少し離れた商店街。若いウルダハの市民ふたりが、通りを見つめながら、「第七霊災」による難民が増えたことによる治安の悪化を心配しています。
 そんな会話をしているふたりの後ろにちらりとどこか見た女性が映っているのです。
 貧しい身なりをしたその女は、商人からちょうど大安売りのモールの肉を買ったところでした。

担当A「なるほど。そこで女性の無実がわかるんですね」

 はい。
 FF14では、ちらりと画面に出てきただけの人物や、何気なく荒野ですれ違ったひとたちが、その後もあれこれ出てくることが多いですね。気をつけていないと見過ごしてしまいます。張り巡らされた伏線に素で気づかないこともありますし。

担当A「あるんだ」

 そりゃもう。それと、冒険記では一部しか載せられないため、わかっていても書けない場合もあります。例えば、この場面での「過去視」などは、実はこれ以前にもたびたび起こっている現象なのです。

担当A「あ、そうですね。《超える力》ってやつ!」

 さりげなく重要単語が出たところで、話を戻しましょうか。

 最後まで残っていたガラの悪い男──髪を刈り上げ、頭頂部だけ残すという独特のヘアスタイルをした目つきの悪いそいつは、周りを囲む人々たちからも、女性が確かに肉を買ったのを見たと声があがると、自らの不利を悟った。
 紋切り型の捨て台詞を残して逃げていく。
 助けた女性から感謝され、彼女の立ち去るのを見送ったガンバルンドに声が掛かった。
「一件落着……かな?」
 振り返ると、どこかで見た顔の銀髪の優男──サンクレッドが立っていた。


 またも登場したサンクレッドは、意外なことを言いだします。
 彼は、リムサ・ロミンサやグリダニアを訪れたガンバルンドの行動をずっと見ていたというのです。
 そして、ガンバルンドのことを良い冒険者だと散々誉めあげます。
 誉められると何か裏があるんじゃないかと疑ってしまうみやびです。まあ、ガンバルンドのほうは素直に喜んでいるんですけど。
 サンクレッドは、どうやらガンバルンドの不思議な体験(=時々過去の光景を視てしまうこと)に心当たりがあるようだとわかります。

「君の持つ能力……《超える力》。 君が見てきた「幻」が一体何なのか、興味はないか?」
「俺の力、だと?」
 サンクレッドはわずかに口の端だけ持ち上げて、知っているぞと強調してみせた。ガンバルンド自身にも理解できていない、時々目の前に現れる、あの不思議な光景のことを言っているのだ。
 ウルダハに到着して冒険者を始めてからは頻繁に訪れるようになった、どうやら過去のものらしい光景。
「あれを見るのが……俺の、力だと?」
「君は同じように過去を視たことが今まで何度かあるはずだ。見た、じゃない、視た、だ。あれは幻視の一種なのさ。超常の力。《超える力》と我々が呼んでいるものだ」
「超える力……」
「俺は、君と同じ力を持つ人を知っている。 その人と、ある計画を進めていてね。 そのために、君の力を借りたいんだ」
「俺の……力を。俺にそんな力があるというのか?」
「そうとも、しかも誰もが持っている訳ではない、特別な力なのさ。俺たちは、そういった力の持ち主を探しているんだ」
 サンクレッドはモモディに話を通しておくから、興味があるなら彼女に問い合わせてくれと話をまとめた。そして、自らが所属する秘密組織の名をガンバルンドに告げたのだ。
『暁の血盟』──という。
「ちょっとした正義の味方ってところさ」
 サンクレッドはにやりと笑みを浮かべながらそう言って、じゃあなと立ち去った。
 正義の味方──か。
 人の数だけ正義があると知っているくらいにはガンバルンドも子どもではない。だが、臆せず潔くそう言い切る奴は──嫌いじゃない。
 ガンバルンドは少しだけ考えてみた。
 この件──どうする?
 考えても埒が明かないのは実はわかっていた。なにしろ、ガンバルンド自身は自分が持っているという《超える力》とやらが何なのか、さっぱりわかっていない。
 悩むよりは動け、それが故郷の村の長の口癖だったっけ。
 ガンバルンドは、踵を返してクイックサンドへと戻ると、モモディに話しかけた。


担当A「ついに出てきましたね。暁の血盟!

 ──って何なんでしょう?

担当A「おっと。みやびさんは、あまり周辺情報を見ないようにしていたんでしたっけ」

 先入観なしにストーリーを紹介するには、そのほうが良いから──と、担当Aさんに言われた気がします……。
 そういうわけで、みやびの知識はガンバルンドとほぼ同じ状態なわけです。
 頭のなかには「???」がいっぱい渦巻いています。
 とにかく、謎の力についても、暁の血盟とかについても、モモディさんから聞きださないことには何もわからない様子。
 そこで大通りに出ていたガンバルンドは、冒険者ギルドのある建物へと戻ると、カウンターの向こうのモモディに話しかけてみます。

 でも、肝心の話に入る前に、モモディはひとりの女性をガンバルンドに紹介してくるのでした。
 彼女の名前はエッダ。
 実は、ガンバルンドはこの女性──エッダに何度か出会っています。

担当A「ほう……気づきませんでしたが」

 連載だとそこまで細かく書けないので、カットしていたんですね。
 彼女は、アヴィールという男がリーダーをしていた冒険者パーティの一員でした。みやびが覚えているエッダの最初の登場は、リムサ・ロミンサのダンジョン、サスタシャ浸食洞の洞窟前です。

担当A「洞窟前……ええと?」

 洞窟前で打ち合わせをしている4人の冒険者がいたはずです。頼まれたポーションを買って走って戻ってきた、とか言っていた女性がエッダさんです。

担当A「そう言われてみると、そこはかとなく記憶が……」

 実は、そのあとグリダニアでも会っているんですよ。
 タムタラの墓所を攻略した後、ミューヌに報告したときにムービーシーンに出てきています。リーダーが死んじゃった、と暗い話をしていた3人のうちの1人がエッダさんでした。

担当A「あ、あの人たちですか!」

 いずれも連載では詳しく拾えなかったエピソードですね。
 モモディに紹介されて話してみると、エッダさんは、どうやらグリダニアでリーダーを失いパーティは解散。それが理由になって冒険者を止めるつもりだったようです。
 しかし、これまでのガンバルンドの活躍を見ていて考え直した、とのこと。故郷に戻って一から修行をやり直すと語ります。
 小さなエピソードですが、リムサ・ロミンサからグリダニアを巡ってウルダハへと戻ってきたこの冒険で、ガンバルンドが何をしてきたのかをまとめるかのような話になっています。

担当A「サンクレッドの褒め言葉を形にして見せてるような感じ?」

 そうですそうです。
 こんなふうに言われると、よしこれからも冒険者として頑張るぞ、って気になりますよね。

「最後に、お名前を伺ってもよろしいですか?」
 エッダが問いかけてきた。
 ガンバルンドはひとつ頷くと、自らの名前を告げる。
「ガンバルンド・ウィンター。素敵なお名前……。ありがとうございます」
 哀しみに覆い尽くされていた顔に、ようやく小さな笑みが浮かぶ。
 丁寧に頭を下げると、エッダは立ち去った。
 これまでにも多くの冒険者の人生を見守ってきたモモディが、温かいまなざしでエッダの背中を見送った。
「さて、と……」
 くるりとガンバルンドのほうへと振り返る。
「で、何の話ですって? ひょっとしてあの話かしら?」
 ガンバルンドは頷く。
「暁の……」
「やっぱりそれか。そう、ついに動き出したのね……」
 モモディが胸の前で腕を組んだ。考えこむように小首を傾げ、ちらりと上目遣いでガンバルンドを見る。
「教えてもらえるだろうか」
「ふう。そうね。そうでなくちゃ。冒険者だったら気にならないはずがないわ。あのね、その『暁の血盟』の人たちは、エオルゼアが抱える大きな問題と戦おうとしているの」
 エオルゼアの、とモモディは言った。
 ウルダハの、ではなく。
 ましてや、リムサ・ロミンサのでも、グリダニアのでもない。
 それらすべてをひっくるめたものよりもなお大きい地を指す、アルデナード小大陸と周辺の島々ぜんぶを指しているのが──エオルゼアだった。
 そのエオルゼアの抱える問題……だと?
 自分の出くわしたものが、自分ひとりの手には負えないような何か大きな出来事に結びついているというのだろうか。
 ガンバルンドは大きく息を吸うと、モモディに対して問いかけた。
「俺に、何ができるっていうんだ?」
 その問いかけにあっさりとモモディは「そんなのわかんないわよ」と返してきた。
 ただ……、とモモディは言葉を続ける。
「その問題と戦うためには、素質ある仲間を集める必要があって、あたしはそういう人たちを彼らの拠点である『砂の家』へ誘導するように頼まれているのよ」
「拠点、だと?」
「ええ。西ザナラーンの「ベスパーベイ」に『砂の家』はあるわ。受付の人にあなたの名前を伝えてみて。話が通っているはずよ」


「そこに行け、と?」
「あなたが望むならね」
 モモディが言った。
 あくまでも選択するのはガンバルンドだと言いたいのだろう。
 だが、そうまで言われて放っておける冒険者などどこにいるのだろう。ガンバルンドも、もちろん放っておけなかった。
 冒険者は、冒険したいのだ。
「行って、くる」
 モモディが笑みを浮かべながら、頑張ってらっしゃい、と背中を押す。たまには顔を見せに来てねと再会の約束も忘れない。
 帰ってくるためには──生き残らねばならない。
 帰ってこいと言っているのだ。
「ああ、まかせろ」
 ガンバルンドはいつものように胸を叩いてからきっぱりと言ったのだった。

…………………………………………………………………………………………………………
●次回予告
 西ザナラーンの「ベスパーベイ」にあるという「砂の家」。
 ガンバルンドは暁の血盟について知るために、彼の地を訪れるのだが……。
 大陸に住む人々の前に立ちはだかる「大きな問題」とは果たして何か?
 大きく動き出すエオルゼアの物語!
※次回更新は5月26日(月)です。

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