スマートフォン解析 第26回 「サスタシャに挑む(中編)」 - コミニー[Cominy]

ガンバルンド
ザナラーンの端っこにある辺境の村出身。21歳。鼻を横切るように付いた傷と、それを強調するかのような青いペイントが特徴。傷の曰くが明かされるかは定かではない。でっかい武器、大好き!
中の人:はせがわみやび
コンピュータゲームからテーブルゲームまでゲームはなんでも大好き。ファンタジーを中心にゲームに関係した物語をおもに書いてます。無謀と弱気が同居するガンバルンドの中の人。
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2014年04月14日 12:50

第26回 「サスタシャに挑む(中編)」

 サスタシャの洞窟のなかは、松明がなくとも歩けるくらいには明るかった。
 無数に生えている珊瑚の枝の先が、ちらちらと瞬いて光を発しているからだ。
 光る珊瑚の森のなかをガンバルンドたちは警戒しつつ歩いていく。見えているだけでも、洞窟のなかは初めて目にする物珍しいものたちでいっぱいだった。
 あちこちに水が溜まっていて、海が染みこんできているような印象を受ける。
 灰色の壁際に、ガンバルンドの身体よりも大きな二枚貝がいた。
 近寄ると、ぴたりと閉じていた貝が開き、内側から目もくらむような赤い光が迸る。クラクラするような光に目をやられてよろければ、その隙を逃さずに貝殻が閉じて、ガンバルンドを挟み込もうとした。


(喰われる!)
 肌が粟立ち、慌てて抜いた短剣を貝柱に向かって振った。挟みこんでくる力にまけじと押し返しながら剣を振るい、なんどか切りつけると、化け物貝は諦めたようにガンバルンドを吐きだしたのだった。
 いちど閉じてしまうと、貝の殻は想像以上に固く、剣で切りつけたていどでは傷ひとつ付かないようで、助かったことで良しとしてその場を離れざるをえなかった。
「まあ、消化されるまえに出てこれてよかったな」
「よしてくれ。冗談にしても縁起でもない」
 パステールに向かって言ったが、真顔で「冗談って何が?」と返されて、実はそれがいちばんぞっとしたのだった。
 化け物貝以外にも、黒蝙蝠たちがあちこちにたむろっていたし、洞窟内に彷徨いこんだのだろうか、クァールのような、本来ならばこんなところにいそうもない魔物にも出くわした。


 隠し扉を抜けて先へ先へと進んでいくと、徐々にここを根城にしている誰かがいることが明らかになっていった。
 どう考えても天然のものではない、人間か、もしくは蛮族が作ったものだろう代物があちこちに見られるようになったのだ。
 先端がぼうっと光る背の高さよりも高い木の柱が街灯のように立っていたり、何かを入れておくための樽や木箱が転がっていたり……。
 長い洞窟の道は、細い枝道が左右に伸びていて、その先は木でできた簡易の扉で塞がれていた。洞窟の枝道を区切って、部屋として利用しているらしい。
 道が膨らんで部屋のようになっているところに辿りついた。そこに、海賊団「海蛇の舌」の手下たちと船長がいた!


担当A「これって、実際はどうやって海賊団の手下だとか、船長だってわかったんでしょうね?」

 あ、確かに。ゲームだと、頭の上に「Lv15 海蛇の尾」とか書いてありますものね。「きさま、《海蛇の舌》団の雑魚だな!」って指さして言えちゃう。

担当A「戦っている最中に手下たちが名前を呼んでいる、とか? 『船長! 俺、もうすぐやられそうです! ぐへへ!』とか」

 それはありそうですね。
 って、なんですかその、『ぐへへ』ってのは。心なしか嬉しそうですよ……。
 あとは、戦いに勝ってから、倒した敵の持ち物とかで類推してる、なんて感じじゃないでしょうか。

担当A「なるほど」

 自分からは「俺は船長であーる!」とは名乗らなかったと記憶しています。

担当A「それは虚栄心の強そうな船長だ」

 まあ、どちらにせよ、ここで海賊団の船長がお目見えします。頭の上のタグを読めば、しっかり「マディソン船長」と書いてあります。
 どうやら、海賊団の中心的な人物のよう。
 部下2人とマディソン船長とは、ここで出会うと直ちに戦闘になるのですが……。

 ガンバルンドは信じられないものを目にした。
 部下らしきふたりを叩き伏せると、残った男にも剣をかざして迫ったのだが、ガンバルンドの閃光の技による挑発も振り切って、背中を向けて逃げ出したのだ。
「あの野郎、部下を見捨てて逃げやがった!」
 かっとなったガンバルンドは吠えるが、叫ぶ声が洞窟の壁に木霊して返ってきても、男は振り返りもしない。
 あっという間にその姿は洞窟の奥へと消えていった……。


 マディソン船長は、あるていど戦った末に、自分のHP(ヒットポイント)が減ると、逃げ出してしまいます。それも一度だけでなく二度も! 逃げた船長を追って、冒険者たちは先へ先へと進むことになるのです。
 洞窟の奥はさらに海賊団のアジトらしくなっていて、いくつもの枝道の奥にある部屋には海賊の手下たちが待ち構えています。
 それらの部屋には宝箱が置いてある場合もあったりして。もちろん、周りには海賊たちがいるので、戦わずに中身を漁るのは難しいですけど。
 そして、油断していると、さくっとやられてしまうことだって……。

 俺は、夢を見ているのか……。
 走っているはずなのだが、手足がうまく動かない。まるで水のなかを泳いでいるかのよう。身体にまとわりつく空気が重く感じられて、焦るのだけれど一向に速度が上がらない。
 ガンバルンドが走っているのは洞窟のなかだった。すでにいちど通った道だ。
 いま、隠し扉を通り抜けた。
(もう、少し先のはずだ)
 見覚えのある枝道のひとつを曲がると、その奥に扉が見えて、跳びこめば、そこに仲間たたちがいた。パステール、シグレ、そしてフ・ジン。敷き詰められた板張りの床の上には、海賊たちの手下たちが叩き伏せられて転がっている。
 戦いは既に終わっていた。
「す、すまない」
「え? なにが?」
 シグレがいぶかしげな顔をする。まるでガンバルンドがそこに居なかったことなど知らなかった顔をして──。
「なにがって……」
 俺は、夢を見ていたのか……?


担当A「つまり、戦闘不能になった、ってことですよね」

 はい。
 部屋のなかにいた海賊たちの数が多すぎました……。
 いちどに相手をしないように気をつけていたつもりだったのですが。

担当A「すこし待っていてくれればレイズをかけたのですが、みやびさん、倒れた瞬間にはもう洞窟入口まで戻ることを選択しちゃってて」

 うう、ごめんなさい。
 そうなんです。
 レイズという、戦闘不能からの復帰の魔法を覚えている味方が生き残っている場合は、素直にレイズを待っていたほうが良いかも。ダンジョンの半分を超えている場合は、入口から駆け戻ってきても時間がかかりすぎてしまいますから。
 この任務の制限時間は90分とけっこう長くて、おかげで制限時間オーバーにはならないで済みましたけど。
 しかも、ダンジョン入口まで戻ってしまった場合は、やはり物語的には妙なことになってしまいますよね。どうして入口で復活できたのかも説明できませんし。

 海賊の手下たちをすべて倒してから部屋のなかを見回した。
 そこには、さらわれてきて人質となっていた人々がいた。
「イエロージャケットに連絡を入れておくよう頼んだよ。すぐに救援隊がくるから」
 リンクパールを懐に戻してから、パステールが人質となっていた人々に安心するよう言い聞かせた。このまま洞窟の入り口まで送ってやりたいところだが、それでは、みすみす船長を逃がしてしまうことになるし、洞窟内の安全も確保できないだろう。
 人質となっていた彼らには、救援隊を待つようにと告げてから、ガンバルンドたちは洞窟のさらに奥を目指したのだった。


 洞窟のなかを進むと、奇妙なことに前のほうが明るくなっている。
 はるか先のほう、断ち切られるように洞窟の天井がなくなって、その向こうに空と海が広がっているのが見えた。
「外に繋がっていたのか……」
 薄墨色の空にかすかに星が瞬いている。夜が明けかかっているのだ。
 洞窟のなかに入ったときには、まだ日が落ちる前だと思っていたが、そこからもう半日が過ぎていたとは。
「どうやら、ココが終点みたいだな」
 パステールがひそめた声でささやいた。
 海と繋がった洞窟の果てには、海賊団の下っ端らしき男たちが、そこここで何やら忙しそうに作業している。彼らに声を聞かれるとまずい。ガンバルンドも声を低くした。
「悪党は懲らしめてやりたいが……」
「あの逃げた船長をやっつけりゃ、半分は逃げ出すだろ」
 パステールが言った。それは雑魚はなるべく相手にしたくないという意味だ。
「そもそも、その船長サンも逃げたんだけどねー」
 シグレが肩をすくめて言って、フ・ジンが同意するように頷いた。
「あれは何だ……?」
 海賊たちのたむろする奥にばかり目がいきがちだが、手前の地面に、大きめの井戸のような四角く切られた水面が見えている。


「調べてみようか」
「お、おい、あぶないぞ!」
「だいじょぶだよ。まだ離れてるから見つかりゃしないって!」
 一辺が四歩ほどの長さの、水をたたえた四角いプールに、ひょこひょこと近づいていったパステールは、怪しい水面に指をつっこんでぺろっと舐めた。
「ん。しょっぱいぜ、これ」
「お、おい。毒だったらどうする気だ!?」
「こんなとこに毒のプールなんて作らないって。意味ないじゃん」
「塩辛い……? あちらの海と繋がっているということでしょうか」
 フ・ジンが顎に指を当てて、考え込む表情になって言った。見えている海辺までは、まだ五十歩以上はありそうだが……。
「あ、わかった!」
 ぽん、とシグレが手を叩く。
「どこかで見たことがあるって思ってたんだ」
「ほう?」
「これ、釣り堀ダヨ!」
 のほほんとした口調でそんなことを言った。
「なるほど! って、そんなわけあるか!!」
 どうして、海賊たちが海を前にして、こんなところに釣り堀を作らにゃならんのだ。
 思わず叫んだその声がまずかった。
「きさまら、なにものだ!」
 はっとなって顔をあげると、海賊たちの一団がこちらに向かって走ってくる!
「あ……すまん」
 思わずあげたガンバルンドの大声がもっともでかかったらしい。海賊たちに聞こえてしまったようだった。
「ま、どうせ戦わなきゃならんのだし」
「やっつけてから、何が釣れるか聞いてみようよ」
 シグレがにっと笑いながら背負っている弓をはずし、矢を番えた。
「不要な戦いは望まないところですが……」
 フ・ジンも槍を構える。
「責任はとる!」
 ガンバルンドは抜いた剣をエーテルの力で光らせて、まばゆい閃光を駆け寄ってくる3人の海賊たちに浴びせかけた。
「雑魚はさっさと倒して、船長をとっつかまえようぜ!」
 パステールが言った。
 その言葉どおり、戦いは数分で決着がついたのだ。
 叩き伏せた手下たちを手近にあった縄で縛りあげてから、ガンバルンドたちは逃げた船長の姿を探した……。


 さて、いよいよ、クライマックスです。
 サスタシャ浸食洞の奥は、海と繋がっていて、岸には船を接舷できそうな施設が作られいます。ひょっとしたら、海賊たちはここから海賊船に乗りこむのかもしれません。
 というか、船長がいるのだから、わたしが見つけらなかっただけで、奥に船が留まっていたのかも?
 次回は、洞窟の最奥にいた船長をついに発見したところからです!
……………………………………………………………………………………………
●次回予告
 洞窟の奥に海賊団の船長を追い詰めたガンバルンドたち。 
 だが、そこで事態は急展開を見せる。
 いよいよクライマックス。次回、サスタシャ浸食洞、後編です!
※次回更新は4月17日(木)です。

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