スマートフォン解析 第24回 「ギルドオーダーで奮戦してみた」 - コミニー[Cominy]

ガンバルンド
ザナラーンの端っこにある辺境の村出身。21歳。鼻を横切るように付いた傷と、それを強調するかのような青いペイントが特徴。傷の曰くが明かされるかは定かではない。でっかい武器、大好き!
中の人:はせがわみやび
コンピュータゲームからテーブルゲームまでゲームはなんでも大好き。ファンタジーを中心にゲームに関係した物語をおもに書いてます。無謀と弱気が同居するガンバルンドの中の人。
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2014年04月07日 11:50

第24回 「ギルドオーダーで奮戦してみた」

「まあ、気楽にやろうぜ。こいつは腕試しみたいなもんだからさ」
 護りの魔法──プロテス──をパーティの仲間たちに掛けてまわりながらパステールが言った。プロテスというのは敵のふるう剣や爪などの衝撃を弱めてくれる護りの魔法だ。
「うむ」
 ガンバルンドは武者震いを抑えつつ頷いた。
(腕試し、か)
 だが──戦いそのものは訓練ではなく本物なのだ。
 負ければ死が待っている。
 辿りついたのは、青い空の下に開けた野原のような場所で、ぐるりと岩壁に覆われているような空地だった。
 そこに魔物たちがいた。
「けっこうな数がいるな……」
 空を飛ぶ怪鳥たちと、歩く植物──マンドラゴラの集団だ。
 いくつかの塊となってそれらの魔物たちが点在していた。それぞれの距離は適度に開いていて──おそらく縄張りがあるのだろう──うまく相手を引きつけて戦えば、隣の集団を刺激せずに戦えそうだった。野生の生き物というのは、自分たちの縄張りが荒らされないかぎりは、隣で何が起きていようが気にしないものなのだ。
 そして──。
「オオモノがいるじゃん」
 シグレが楽しそうに言った。
 その言葉を受けるように、ぼそりとジロンがつぶやく。
「最後だな」
 そいつは、見上げるような体躯をもつ《グゥーブー》と呼ばれる魔物だった。見かけは立ち上がったカエルとでも言えそうな姿をしている。身体に比較して小さく虚ろな瞳が茫洋とした雰囲気を漂わせながら宙をにらんでいる。
 ジロンの言葉は、あのでかい魔物は最後に戦う相手にしよう、という意味だろう。
 たしかにいちばん強敵そうだった。
「あのでかいのの注意を引かないようにすればいいんだな?」
 特務隊長の言葉を思い出しつつガンバルンドはパーティを組んだ仲間たちに尋ねた。
「そうなるね。ちっこいのはいっぺんに相手にしてもやられはしないと思うけど……まあ、できるだけあいつらも1体ずつ倒したい。空地の端っこのほうにいるやつから順に倒していくことになるかなー」
「端から……右からか」
「右でも左でもいいよ。ただ、予定どおり行くとは限らないからさ。ハプニングが起きたときの対処方法も決めておこう」
 パステールが確認するように、残りの仲間たちの顔を順に見つめながら言った。
「と、いうと?」
 ガンバルンドが尋ねる。
「うっかりあのでっかい奴に見つかっちゃった場合はさ、他の雑魚は放っておいていいから、ガンバルンドは、あいつの注意を引きつけることだけに専念してくれないかな」
 なるほど、とガンバルンドは頷いた。確かにあのでかい奴がいちばん苦戦しそうだ。ならば、弱そうな奴らを放っておいてでも相手をしなければなるまい。
「まかせろ!」
 ガンバルンドは頷き、そうして戦いが始まった。
 端から近づき、手前の魔物に《フラッシュ》を浴びせる。エーテルの力を利用して剣先から閃光を迸らせる剣術士の技だ。閃めく光に挑発されて、近くにいた魔物までがいっせいにガンバルンドのほうへと向かってきた。
 盾を掲げて敵の攻撃を受けつつ、ガンバルンドは目の前の相手に向かって剣を叩きつける。
 ガンバルンドの武器は、いまだに短いダガーのままだった。これがもっている武器のなかで最も切れ味が鋭いのだから仕方ないが、飛んでいる敵を相手にするときは、ほんとうに剣が届くのかといつも不安になってしまう。
 時折り盾を翳すのが間に合わず、怪鳥の鉤爪が身体をかすめることがあった。鎧の隙間を狙われて、皮膚が裂け、血がにじむ。致命傷だけは避けた。ぴりっとした痛みに顔をしかめるが、即座にパステールの治癒の魔法──ケアルがかかって痛みがすっと引いた。
 わずかな隙を縫って傷跡に視線を走らせる。もうどこを傷つけられたのかわからないほどだった。魔法の不思議さにガンバルンドは改めて畏怖を感じてしまう。
 敵を挟み込むようにしてガンバルンドの反対側にジロンが立っていた。格闘士の彼は文字通りに目にも留まらない速さで鋼で覆われた拳を敵に叩き込んでいる。
 ギャア、と断末魔の悲鳴をあげて、怪鳥が落ちた。倒れた相手にはもう目もくれずに、ジロンは即座に相手を切り替える。踊るようにステップを踏み、ガンバルンドに向かってきている魔物を挟みこむと、ふたたび拳を撃ちこみ始めた。
 無駄のない動きだ。
「ガンバルンド、後ろ!」
 パステールの掛けてきた声と同時にガンバルンドの背筋にぞくりと冷たいものが走る。
 足下に巨大な影が落ちた。
(しまった!)
 肌が、粟立った。
 巨大な灰色の身体がぬうっといつのまにかそこにあった。
「グゥーブー!」
 いつのまにか、近寄り過ぎていたのだ。
 虚ろな瞳は何も考えていないかのようにこちらを見据えていて……。
《グゥーブー》の、肩がなく、直接首から垂れさがったかのような巨大な腕がゆっくりと空に向かって持ち上げられていく。
 そして──空高く掲げた腕を、ガンバルンドに向かって「打ち降ろして」きた。
 ごう、と風の鳴る音とともに拳が落ちてくる。
「避けろ!」
 パステールが叫んだ。
(無理だ!)
 不意をつかれたガンバルンドは盾を掲げるのが精一杯だった。拳と自分の身体の間にぎりぎり盾をはさみこむ。
 魔物の拳が盾にぶつかった!
「が……はっ……!」
 盾では衝撃を吸収しきれずに、ガンバルンドの全身に強烈な痛みと衝撃が走った。
 目の前が真っ暗になって、目の奥に星が飛んだ。身体がぐらついて膝をついてしまう。腕が痺れてだらりと力なく垂れさがった。もう盾を掲げることはできそうもなかった。
 そのままではやられるだけと、あえて倒れ、転がって逃げる。
 片膝をついて体を起こせば、虚ろな瞳と目が合った。
 何も考えてないように見えるが、ガンバルンドがまだ戦えるかどうか見計らっている。
 そう、ガンバルンドは感じた。
(くる……!)
 ふたたび腕が空へと向かって振り上げられた。
 だが、《グゥーブー》は、ガンバルンドに拳を打ち落とすことができなかった。遠くから飛来した矢が魔物の眉間に命中すると、凍りついたようにその動きが止まる。
「させないから!」
 シグレの声だ。
 弓術の《影縫い》という技だと後で知った。
《グゥーブー》の喉から悔しげな声が漏れる。虚ろな瞳がガンバルンドを越えて、彼方のシグレの姿を捉える。憎しみが瞳に宿った。
 魔物の敵視がわずかに逸れた隙をついてガンバルンドは立ち上がった。すばやく辺りに視線を走らせる。


 ジロンが雑魚の最後の一体──歩く植物マンドラゴラを倒したところだった。
 そのまま《グゥーブー》の背中へと忍び寄ると一気に拳を撃ちこむ。同時に、ガンバルンドの身体を淡く白い輝きが覆った。パステールのケアルだ。腕の痺れが消えていく。
《グゥーブー》がより身近な敵であるジロンへと注意を移したところだった。巨大な身体が振り返ろうとしていた。
(でかぶつめ、おまえの相手は──)
「俺だ!」
 ガンバルンドは剣先をまぶしく輝かせる。一瞬で《グゥーブー》の顔がこちらを向く。
 ふたたび腕を空へと振り上げるが──。
「そいつは、待たんぞ!」
 ガンバルンドは自ら魔物のふところへと跳びこんだ。短い剣の間合いではそうするしかなかったのだ。まるで巨大な壁が目の前に立ち塞がったかのよう。灰色の壁を目掛けて、ガンバルンドは短剣を思い切り突き出した。
 ずぶり、と剣が魔物の身体に刺さる。
(これで……決着をつける!)
 ガンバルンドは全身の力を使って剣を押し込むと、そのまま剣を滑らせて魔物の身体を切り裂いた。
 だが──。
(倒れない……だと!?_)
 あざわらうかのように、にぃっと魔物が尖った歯をむき出して笑った。
 ガンバルンドの身体が冷たくなる。慌てて剣を抜こうとしても、魔物の身体深くに沈んだ剣は刺さったままだった。
 拳の鳴る音と、風を切る矢の音が聞こえた。
 悲鳴があがった──《グゥーブー》の。
 見上げれば、魔物の頭に幾本も突き刺さった矢が見える。
 青空に、しゃがれた魔物の悲鳴が溶けていく。
 瞳に宿っていたかすかな輝きが消えて、巨大な身体がゆっくりと倒れていった。
 倒れた身体の向こうに、ジロンの姿が見えた。構えを解く。
「これを《発勁》という……」
 ぽつりとつぶやいた。技の名前だろう。
「大事ないか?」
「あ、ああ」
 ジロンに問われて、ガンバルンドは頷いた。短剣を魔物の身体から引き抜くと、改めて礼を言う。
「まあ、最初にしちゃ上出来だったよね」
 パステールが軽い口調で言って、弓術士と格闘士が頷いた。
 ガンバルンドだけはこっそりと額の汗を拭うのだった。


 さすがにレベル10用の任務なので、戦いに苦労することはありませんでした。
《フラッシュ》の到達距離がつかめなくて届かなかったりしたとか、余計な敵まで引きつけちゃったとか、立ち回っている間に《グゥーブー》がやってきたとか──あったような気もしますが。
 たぶん、気のせいだと思います。

 戦闘が終わると、報告する相手がフィールド内にいますから(今回の場合は特務隊長のチロロさんがいます)、その人物に終了を伝えると、任務完了です。

 経験値660点と50ギルがもらえます。しかも、あれこれボーナスが付いて、さらに経験値2785点と1082ギルが追加されました。
 これで最初のギルドオーダーは終了。
 もういちどチロロさんに話しかけてみればわかりますが、「集団戦訓練をくぐり抜けろ!」を終わらせると、受けられる任務が増えています。低いレベルの任務を達成すると、高いレベルの任務が受けられるようになるのですね。
 練習が一度では不安でしたので、このときはもう一戦やってみました。「彷徨う死霊を討て!」という任務です。こちらもレベル10以上が必要で、場所がタムタラの墓所周辺に徘徊する死霊を討伐する、というもの。
 細かい内容には触れませんが、ここではタムタラの墓所という地名は覚えておくといいかも。
 初めて聞く地名だと思いますけど、この墓所は実はリムサ・ロミンサではなく、グリダニアにあるのです。でも、このギルドオーダーを受けると、遠いはずの、タムタラの墓所周辺にも一瞬で送ってくれるのですね(終わると、一瞬で任務を受けた場所に戻ってきます)。
 だから実感が湧かないのですが、タムタラの墓所は、これから先、ふたたび訪れることになる重要地点なのです。
 要チェック、なのです!
…………………………………………………………………………………………………
●次回予告
 集団戦の練習を繰り返したのちに、サスタシャ浸食洞へと挑戦を開始したガンバルンド。
 だが、そのダンジョンは、想像以上に巨大なものだった……。
 しかも、開始早々でガンバルンドは戦闘不能に!?
 次回はサスタシャ編の前篇をお送りします。
※次回更新は4月10日(木)です。

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