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2013年07月29日 22:23

土佐七雄？なにそれ？おいしいの？

ー岡豊城 天守ー

元親「そなたらが客人か。なにやら私に伝えたいことがあるとか…？」

宗茂「はい…先ほど民より、耳を疑うような情報を聞きまして…」

誾千代「…なぁ宗茂、なぜ私達がこのような、たかが一城主の豪族に頭を下げねばならぬ…(こそっ)」

宗茂「今の俺たちはただのよそ者。それに、素生を知られて気を遣われるのも嫌だ(こそっ)」

誾千代「だからって、こちらが気を遣わずとも…」

元親「ほう、興味深いな。聞かせてもらおうか。」

元親「…一条殿と、安芸国虎が…！なるほど。いずれは戦いになると踏んではいたが、まさかこれほど早くなるとは…」

宗茂「どうやら、民を徴兵して戦わせるようです。力なき民を借り出す暗愚を討たねば、状況は変わらないかと…」

元親「なるほど…事実であればこれほどありがたい情報はないが…。そなたらはいささか怪しすぎる。まさかとは思うが、国虎や本山の回し者ではあるまいな？」

宗茂「そんなことは断じて…」

誾千代「(疑われているだと！身分を隠したりするからこうなるのだ！というかこの元親という男、あまりにも失礼ではないのか！)」

ガタっ！

宗茂「え…?」

誾千代「貴様…先ほどから黙って聞いていれば…！失礼にもほどがあろう！宗茂はただ、民から聞いたことを伝えにきただけなのだ！それを回しものだと！？ふざけるでない！
安芸国虎？本山？そのような雑魚、名を聞いたこともないわ！」

宗茂「お、おい…誾千代…」

誾千代「だまれ！もうよい、話は終わりじゃ！行くぞ宗茂！」

元親「宗茂に、誾千代…まさか、あなた達は！？」


ダダダダダっ！

門兵「失礼いたします！もしやとは思いますが、あなたは九州大友家の…」

宗茂「気づかれてしまいましたか…。えぇ、大友家家臣、立花宗茂と申す。」

元親「ということは、隣にいるのは…」

誾千代「ようやく気づいたか、バカめ…。雷神・立花道雪が娘、立花誾千代だ。」

元親「こ、これは失礼なことを…。忠義に厚く、武勇に長けた宗茂殿を疑ってしまいなど…」

宗茂「別に怒ってはいない、安心してくれ。
それよりも戦の話だ。確かに民より聞いた。この城はこれより攻められる。一条と国虎とやらの軍勢に。」

元親「わかりました。信じましょう。でもどうしてそのことを私に…？」

誾千代「ふんっ！国にのさばる暗愚を討たねば、何もかわるまい。暗愚と評判の一条と手を組む国虎とやらも所詮は同類ではないのか？」

元親「…そうだ！その通りだ！私はいずれ一条や国虎、本山を下して土佐を、いや四国全土を手中に収めたいのだ！」

誾千代「ふっ…いい顔になったじゃないか。無駄足ではなかったようだな。」

宗茂「あぁ。誾千代の人を見る目はさすがだ。
では元親殿、我らはこれで失礼する」

元親「待たれよ！いかような御用でこの土佐にこられたかはわならぬが…。今晩の宿などはお決まりだろうか？もしよろしければ我等で手配させてもらいたいのだが…」

誾千代「ほう、ならばお願いしよう。よいであろう、宗茂？」

宗茂「はぁ…気を遣わせたくはなかったですが…。では、お願いします。」

元親「承知した。岡豊城下でも最上級の温泉宿を手配する。…混浴しかないのがアレだが…(ぼそっ)」







次回、温泉宿で…ポロリもあるよ！
続く

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