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2017年10月16日 23:35

食わず嫌いはいけないね

シュタインズ・ゲート(Xbox 360 プラチナコレクション)
X360 シュタインズ・ゲート(Xbox 360 プラチナコレクション)
発売日 : 2011年06月16日
価格 : 3800円 [税抜]/4104円 [税込(8%)]
メーカー : 5pb.
80
    良いと感じたこと、楽しかった点
    ストーリー
    日常である序盤から、それが崩壊し、非情な選択を強いられる中盤、見事に伏線を回収しならが収束する終盤(真ED)
    と読み応えのあるストーリー。

    序盤の印象(主人公の軽々しく、痛々しいキャラを含め)をいい意味で裏切ってくれたハードな展開の連続に驚かされた。



    システム
    実はADV自体をそんなにやらない人間(任天堂ADV、逆転裁判シリーズ以外は極まれに触れる程度)なので、このゲームのシステム周りがどれ位の快適さかあまり比較対象が無いという前置きをさせてもらう。
    その上でいいと思ったのが

    ・超高速のスキップ機能で既読を飛ばしてくれる快適さ。
    実際には攻略を見ないと、まったく行き方が分からなかった2つのシナリオの条件達成時に使えただけだったが非常に快適だった。

    ・分岐対策可能な多数のセーブスロット。

    ・多彩な専門用語を解説してくれる分かりやすいTIPS
    2ちゃんねるやネット用語から本格的なSF,科学用語まで解説してくれているので
    SF,科学知識に詳しく無い自分でも勉強になったり、物語の把握に貢献してくれた。

    ・ボイスまでついたバックログ。
    ・初見でもある程度スキップ可能なボイス。
    自分の場合、読み終わったテキスト後にボイス待ちをさせられるとストレスで正直止めかねないので、気になった要所のボイスは聞き、そうでない場面は飛ばせるこのシステムはいいとこ取りで素晴らしいと思った。

    と言った感じで最近のADVはプレイ時のストレスをここまで軽減してくれるようになっていたのかと感心した。

    フォーントリガー
    ※ネタバレ!(クリックで表示)
    独自システムであるフォーントリガーで物語上の重要な選択をする際にメール、電話をかけるシーンがあるのだが、その部分が単純なその時点だけのYes,Noの2択ではなく少しの受付期間が用意されている。(その受付期間の間に求められた行動を自分で選択するか選択しないかが委ねられている。)
    プレイヤーの選択の葛藤を表現できている素晴らしいシステムであり正にゲームでしか出来ない表現の一つ。



    音楽
    メインテーマのアレンジのbelieve me
    これはゲームで何回も使われる曲の名前で静かなピアノ曲なのだが、印象的なシーンでよく流れていた事もあり耳に残りやすく、このゲームの悲劇をより印象強くしてくれる良い曲だと思う。
    悪いと感じたこと、改善して欲しい部分
    ゲーム性
    はっきり言って低い。
    基本的にこちらが物語に介入していける場面は少なく、重要な決断の場面の選択のみによってルートが分岐するようなシンプルな構造。
    そのため文章を読んでいるだけの時間が非常に多く、ゲーム性に乏しいためストーリーが自分の好みに合わなかったりする場合は厳しい評価になりそう。

    特徴であるメールや電話絡みのシステムをもう少しゲーム性にからめてうまく料理できればさらに化けそうな期待感があるとも言える。


    難易度
    普通のシナリオが上記の重要な場面での2択を選択するだけのシンプル構造になっているのに比べ、特定のシナリオに行く条件だけが非常に難しく落差が激しすぎる。

    その内容は特定キャラのメールに適切な返答をするものなのだが、その成否は途中ではまったく把握できない。快適なスキップシステムがあるとは言え情報なしで自力で行けた人は尊敬できるレベル。
    総評・全体的な感想
     面白いとの噂は聞いていたものの自分の守備範囲外のゲームだと思い、いつもの如くスルーしタイトル名以外の知識がなく縁がなかったのだが、
    ふとパッケージを見かけた時に、この絵柄ならギリギリやれるんじゃないかと思ったのと、あまりの値段の安さに無理なら速攻で投げればいいかという失礼な理由で買っておいたのをようやくプレイ。

     個人的には映画以外ではあまりなじみのないSFという新鮮な題材とよく練られた構成とストーリーに引き込まれ、蓋を開けてみれば全EDを見るまでプレイしていた。
     
    印象に残るシーンは多々あれど、
    ※ネタバレ!(クリックで表示)
    感情を殺し鳳凰院凶真に戻り最後の勝利宣言を行う主人公の悲しい虚勢

    片道キップと分かりながら、タイムマシンで過去に戻った阿万音鈴羽の行動が無情にも無に帰した、失敗した失敗した失敗したの手紙。

    この2つは
    こんな場面でも道化を演じようとする主人公の男の矜持
    あまりにも報われない自己犠牲
    と言ったエピソードで印象深い。


     
    食わず嫌いで終わるにはもったいない良質の読み物ADVでした。
    時代劇小説ばかりじゃなく古典の名作SFぐらい見てみようかな…

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