小林ゆう『ゆうのお部屋』

【音響監督、亀山俊樹さん・その3】“演じること”に対する飽くことなき姿勢

 小林ゆうさんと亀山さんとの対談3回目は、引き続き『まりあ†ほりっく』を話題に進行。ゆうさんの鞠也に対するとんでもないこだわりの数々が明らかになります。

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●ドSの鞠也の魅力に鷲掴みにされたゆうさん

――ゆうさんにとって、鞠也はどんなキャラでした?

ゆう
 まず出会ったときに、とっても素敵な方だと思いました。誰もが憧れるような美貌でありながら、(言葉にすると恥ずかしいのですが)サディスティックな性格をなさっています。しかも“ド”がつくほどの。とくに、かなこさんに対する態度は辛辣で、両極端な部分を自由に行き来されているのが魅力的で、私も心を鷲掴みにされました

亀山 ドSでありながら、客観的に状況を認識したりと、幅のある目線が行き届いた奴でもありますよね。

ゆう すごい方なんです! だから、私なんかが演じるさせていただくのも恐れ多くて、「あそこまで行けるのでしょうか?」って心配だったのですが、亀山さんや共演者の皆様に支えられて、何とか演じることができました。私は誰よりも鞠也さんが大好きだという自信があり……あ! でも、鞠也さんのファンの方もたくさんいらっしゃいますので、ファンの方に負けないくらい、鞠也さんを愛しております。

亀山 (笑)。女性である小林さんが、鞠也を“男”として演じているというのがスゴイことだと思いますよ。だから鞠也が多くの女性ファンに支持されたんですね。

ゆう とんでもないです。

亀山 原作者の遠藤海成先生も、「(小林さんが鞠也を)男の子として演じてくださったからより人気が出た」って絶賛でしたね。鞠也には、ひとつのセンテンスの中にも“男らしいセリフ”や“女らしいセリフ”、“中性的なセリフ”が混在していて、演じ分けるのがたいへんなんです。小林さんはそれを迷うことなくシャープに演じている。それが本当に見事なんですよ。もしかして、台本を色分けしてない?

ゆう しています! よくお分かりになりましたね。“女性らしいセリフ”はピンクで、“男らしいセリフ”は黄色に……といったふうに色分けしています。亀山さんがそんなふうに感じてくださっていたなんて光栄です。

亀山 すごい努力をしているね。

ゆう とんでもないです。むしろ私は不器用なので、お芝居をしているときに自分の中で認識できなくなってしまうことがあるんです。なので、とにかく自分なりにお芝居に100パーセント集中して楽しみたい、一生懸命やりたいという思いがありまして、少しでも集中できるようにということで、セリフを色分けしているんです。

亀山 グラデーションを付けたり?

ゆう 付けていますよ! ときに、緑とピンクが混ざったような怖い色になっているときもあります(笑)。「ゆうちゃんの台本って、すごいね!」って言われたりします。自分でもわけがわからなくなるくらい、汚くなるときがあります(笑)。でも、それくらいやらないと安心できないんです。

亀山 (笑)。

ゆう あと、お風呂の中でも台本を見ているので、台本がガサガサになってしまうんですね。アフレコ現場で台本をめくっていると、ガサガサととんでもない音がして、皆さんに申し訳がなくて……。

亀山 また、練習熱心だなあ。

ゆう とにかく不器用なので、安心できないんです。鞠也さんの場合はサディスティックなセリフ、たとえば「おい、汚物!」とか「あのミドリムシ!」といったセリフがあるのですが、そういったセリフも板につけたくて、ふだんお家にいるときでも口にしたりしていましたし……。自然にしゃべっていると思っていただきたくて。電車の中でブツブツしゃべっていて、知り合いの方に発見されたこともあるんです! 「電車の中で、ぶつぶつニヤニヤしていたよ」って暴露されてしまったこともありました。

亀山 1歩間違えるとアブナイ人だね(笑)。そんなに熱心に練習していると睡眠時間とかないんじゃないの? まえから聞いて見たかったんだけど……。

ゆう 3〜4時間くらいでしょうか。そこまで取れない日もありますが……。でも、アフレコのことを考えていると、本当に楽しくて楽しくて、時間が過ぎるのを忘れてしまうんですね。アフレコで鞠也さんを演じられるのは、本当にほんの少しの時間なので、とにかくできるだけのことをしたいって思っていたんです。だから、そのぶん『まりあ†ほりっく』の収録が終わってしまって悲しかったです。共演者の皆さんと、もっといろんなことを経験したいと思っていましたので、ある意味でとても悔しかったりもしました。

亀山 『まりあ†ほりっく』に関しては、ひとまず区切りがついているのですが、「いずれどこかでやるでしょう?」って僕は思っています。

ゆう 私もまだ終わったとは思えなくて。勝手な妄想になってしまうのですが、つぎがあるとしたら、ぜひ私も参加させていただきたいです!

本当に頭が下がる、ゆうさんの演技に対する思い。そんなゆうさんが心血を注いだ『まりあ†ほりっく』の鞠也は、そんなゆうさんの熱意が結実したキャラクター。「さらにゆう×鞠也の活躍が見たい」というファンも多いのでは? 次回はいよいよ小林ゆうさんと亀山音響監督の対談もラスト。

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▲小林ゆうさん演じる鞠也の魅力が炸裂する『まりあ†ほりっく』。


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【DVD&CD情報】

dvd01『まりあ†ほりっく』DVD第3巻
発売日:2009年5月22日発売
(毎月リリース)
定価:5775円[税込]
発売元/販売元:メディアファクトリー

男性が苦手で美少女大好きな女子高生、宮前かなこと、見た目は可憐な女子高生だが、じつは女装したドS少年、祗堂鞠也を軸に展開されるハイテンションラブコメディー。鞠也に翻弄されるかなこの運命は!? DVDでは特典映像などが満載(全6巻予定)。
※アニメ『まりあ†ほりっく』の公式サイトはこちら

dramacd『まりあ†ほりっく』ドラマCD
発売日:2009年4月24日発売
価格:2940円[税込]
発売元/販売元:フロンティアワークス/メディアファクトリー

メインキャラクター総登場のオリジナルストーリーが展開されるドラマCD。脚本はテレビアニメ版シリーズ構成の横谷昌宏が担当しているので、テレビアニメ版のファンも納得!

webradio『まりあ†ほりっく Webラジオ 天の妃放送部 DJCD』第1巻
発売日:2009年4月24日発売
価格:2940円[税込]
発売元/販売元:フロンティアワークス/メディアファクトリー

大人気のWebラジオ『まりあ†ほりっく 天の妃放送部』がDJCDとなって発売決定。真田アサミ&小林ゆうによる抱腹絶倒のトーク、番組の人気コーナーなどをガッツリ凝縮したCDとなっている。ここでしか聴くことのできないトークを堪能しよう。

 

【小林ゆうさん出演作情報】

銀魂 猿飛あやめ役
テレビ東京(毎週木曜日午後6時〜6時30分)などで放送中

咲-Saki- 加治木ゆみ役
テレビ東京(毎週日曜日午前2時〜2時30分)などで放送中

バスカッシュ! クローリー役
毎日放送(毎週木曜日午前1時25分〜1時55分)などで放送中

ヒゲぴよ 羽田ひろし役
NHK教育「天才てれびくんMAX ビットワールド」(毎週金曜日午後6時20分〜6時54分)内アニメコーナーにて放送中


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魔法先生ネギま! 〜白き翼 ALA ALBA〜 桜咲刹那役

OAD
【獄・】さよなら絶望先生 木村カエレ役

 

小林ゆう

2月5日生まれ。東京都出身。以前はモデルを務めていたほどの抜群のスタイルとルックスで人気を集める声優。代表作はアニメ『DAN DOH!!』の青葉弾道役、『魔法先生ネギま!』の桜咲刹那役、『さよなら絶望先生』の木村カエレ役など多数。