アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス 最新情報まとめサイト
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ク
タイトル:アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり
ハード:PlayStation Vita
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン
発売日:12月17日発売予定
価格:5980円[税込]
プレイ人数:1人
CERO区分:審査予定
テイスト:冒険
ジャンル:アクション・アドベンチャー
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【吹き替え音声収録】『アンチャーテッド -砂漠のアトランティス-』プロデューサーインタビュー
2011/10/21 (金曜日)16:18

ローカライズチームのプロデューサーに直撃!



プロデューサー
安次嶺クリス(あしみね くりす)

 


プロデューサー
内藤新(ないとう あらた)



――『アンチャーテッド -砂漠のアトランティス-』のローカライズプロデューサーは、安次嶺さんと内藤さんのふたり体制ですが、その理由を教えてください。


内藤新(以下、内藤) いちばんの理由は、ゲームのデータ量がとにかく多いからです。ゲーム中でネイトやサリーといったキャラクターがしゃべりまくるので、ほかのゲームと比べると音声素材が多いんです。だから僕と安次嶺のふたりで作業を分担する必要がありました。


――具体的に作業をどのように分担しているのですか?


内藤 大まかに言うと、音声収録関係はおもに安次嶺がチェックしていて、僕は弊社のマーケティングチームと連繋してプロダクトマネージメントに携わっています。


安次嶺クリス(以下、安次嶺) 作業を分担するもうひとつの理由としては、PS Vita版の『アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-』もほぼ同時進行で動いているので、そちらも共同でローカライズしています。


――PS Vita版も同じくふたり体制なのですね。


安次嶺 ええ。PS Vita版の音声収録は、内藤がメインで見ています。


内藤 弊社内に『アンチャーテッド』シリーズを取り扱うチームがあって、プレイステーション3版もPS Vita版も同じメンバーでやっていこうと。


――プロデューサーふたり体制というのはよくあることなのですか?


安次嶺 あまりないですね。すごく珍しいことです。


――それは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンが『アンチャーテッド』というタイトルに懸ける意気込みが現れているのでしょうか。


安次嶺 そうですね。弊社としても非常に期待値が高い作品です。


内藤 1作目と2作目でユーザーが順調に増えていったので、シリーズ最新作でさらにファン層の拡大を狙いたいな、という思いがあります。


――現在(取材時は2011年9月)、音声収録の進捗状況はどの程度ですか?


安次嶺 音声収録はようやく折り返し地点を迎えたところです。これからバテバテでゴールを目指すという感じですかね(笑)。


――収録のスケジュールはかなりタイトだとか。


安次嶺 そうですねえ、“まれに見る感じ”というか(笑)。


――ソフトはワールドワイドで同時発売ですよね?


安次嶺 ええ。全世界ほぼ同時にリリースされるので、現在はすべてのリージョンで同時進行で作業している段階です。ちなみに、日本語版は、日本語と英語音声の2種類を収録しています。


内藤 アメリカで録音されたデータが僕たちのところに届き、すぐに翻訳してアフレコという流れです。もしかしたらいま、世界中のリージョンで同時に泣きを見ている状態かもしれませんね(笑)。


安次嶺 脚本は、専門の翻訳家が日本語に訳し、上がってきたものを開発チームと演出家でブラッシュアップして台本にします。


――そして台本を元に音声収録を行うわけですね? 音声収録の際に映像がない場合はどうしていますか?


安次嶺 映像がない状態で音声を収録するのは、海外作品のローカライズでは避けられないことです。だから、ひとつの場面で何パターンも収録しておくことになります。


内藤 いまは映像が揃ってきたので、僕たちも確信を持って進められます。でも、開発初期は映像がないのに、ネイトのボヤきだけ届いたりするんです(笑)。いったい何にぼやいているのかわからないので、いろいろな状況を想定し、同じセリフでも声優さんにトーンを変えてもらってパターンを用意することが多いですね。それでも、映像と合わせて確認してみて合わなかったら、録り直しで対応することもありますが。


安次嶺 録り直しを避けるためにパターンを用意する形です。僕たち開発チームが現場で声優さんに「ここはおそらくこういうシチュエーションだから、こんなトーンで」とお願いします。


内藤 ただ、『アンチャーテッド』に関して言えば、僕たち以上に声優さんのほうがキャラクターを理解されている部分もあるので、現場ではお任せすることも多いですけどね。


――確かに今回取材してみて、音声収録がとてもスムーズな印象を受けました。


安次嶺 皆さんベテランなので、仕事が早いですね。


――なかでも、東地さんはかなり早いとか。


内藤 そうですね。予定よりも早く終わることが多いです。でも今日は朝から4時間以上収録していたりします。それでも声のクオリティーが最初から最後まで変わらないのがスゴいですよね。


――4時間の収録は、長いほうですか?


安次嶺 もっとかかることもありますけど、わりと長いほうですね。休憩を挟むとは言え、ほぼ4時間しゃべりっぱなしはキツいですし。


――安次嶺さんと内藤さんは、こうしてすべての音声収録に携わっているのですか?


安次嶺 基本的にはそうですね。メインの登場人物かららモブキャラにいたるまで、ふたりで分担しつつ立ち会っています。


――これまでのシリーズ作品では、登場人物はそこまで多くないですよね?


安次嶺 メインの登場人物は前回とあまり変わりませんが、今回ザコキャラのセリフのバリエーションがすごく多いんです。その辺りもファンの皆さんには楽しみにしてほしいですね。


内藤 今回は、ザコ敵のひとりひとりにいたるまで、状況次第で発するセリフが違うんですよ。だから、プレイするたびに新しい発見がありますよ。でも、そのぶん音声素材を用意する僕たちはたいへんですが、リアルティーのあるゲーム作りをするには相応の努力が必要ですからね。


――なるほど。それでは、掛け合いのシーンはどのように収録していますか?


安次嶺 基本的に声優さんごとに個別に音声収録をしています。それで、英語のセリフを聞いてそれに対して答えるパターンもありますが、日本語収録済みの部分があれば、それを聞いて進めるという形ですね。皆さん実力派のプロですので、どちらのパターンでも対応してくださいます。


――音声収録の現場を見ていると、声優さんが、英語版の映像を見ながらキャラクターの唇の動きに合わせて日本語を当てているのがすごいと思いました。


内藤 リップシンクは声優さんの職人芸ですよね。たとえば「セリフがこぼれたので、ちょっとだけ短くしてください」と言えば、フレーム単位で調整してくれますよ。


――フレームって、1/60秒単位ですか?


内藤 ええ。「3フレームでお願いします」と言えば、そこでピタっと合わせてくれます。皆さんそういう技術を持ったプロなので、音声収録は非常にスムーズに進んでいきますね。


――それはすごい! ところで、演出家の中野さんはどんな役割を担当しているのですか?


内藤 中野さんはさまざまなドラマや映画の吹き替えを手掛けている方です。本作では、全体でこのキャラクターがどういうしゃべりかたをするかとか、おもにセリフと設定を見てもらっています。


――収録現場では、その場その場で細かくセリフが変わっていくようですね。


安次嶺 セリフの微調整は頻繁にあります。たとえば「この“ヤバい”という言葉をひとつ減らしてみよう」とか。セリフの尺が合わないときはセリフを削ったりしますが、この言葉のほうがおもしろいから、という理由の変更もあります。演出家の中野さんは会話を盛り上げるのがとにかくうまいんです。『アンチャーテッド』のシナリオがおもしろい理由のひとつですね。


――『アンチャーテッド』のシリーズ作品の音声収録で苦労するポイントはありますか?


安次嶺 全体的にやりやすいです。ただ、注目度が高い作品なので、失敗できないというプレッシャーはありますね。


内藤 これまでの2作品で確立されたキャラクター像があるので、そこは崩さないように注力しています。とくに収録に入るまえの段階で、新キャラクターをどの声優さんにお願いするか考えたときに、全体の声のバランスを演出家の中野さんと相談しながら決めています。


――新キャラ、キャサリン・マーロウ役の夏木さんの印象はいかがですか?


安次嶺 ものすごくうまいですね。まさにマーロウの役にハマっていると思います。冷徹な女ボスといったイメージで、ふだん夏木さんがアニメなどで演じられているような役に近いかも知れないです。


――夏木さんを起用した経緯について教えてください。


内藤 開発チーム内で女ボスの候補を出してみたところ、皆「夏木さん以外には考えられない」という意見になりまして。それでオファーしましたが、当時は断られたらどうしようかとヒヤヒヤしていました(笑)。


安次嶺 結果的に無事引き受けてもらって(笑)。夏木さんには『アンチャーテッド』のゲームにもシナリオにも興味を持っていただいたようです。個人的な印象としては、マーロウを楽みながら演じていただいてるような感じがあります。


――なるほど。それでは最後のファンにメッセージをお願いします。


内藤 『アンチャーテッド -砂漠のアトランティス-』シリーズ最新作は、これまで以上に世界観がスケールアップして。世界中を飛び回る大冒険が楽しめます。詳細は言えませんが、ネイトとサリーの過去に触れるエピソードなど、キャラクターの内面に迫るシナリオも充実しています。いままでのファンの方にとってはたまらない内容で、さらに今回初めてプレイする人でも楽しめる冒険活劇として成り立っているので、ぜひご期待ください。


安次嶺 まさに“プレイする映画”と呼ぶのがふさわしい内容となっています。『アンチャーテッド -砂漠のアトランティス-』は、ゲームだけではなく、すべてのエンターテインメント作品を越えるものにしたいという熱い意気込みを持って、スタッフ一同一生懸命作っています。心躍る冒険活劇をたっぷりと楽しんでほしいですね。