『GTAV』デモリポート システム編
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『GTAV』デモリポート “Blitz Play”編
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『GTAV』カバーアートが公開
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ダン・ハウザー氏が語る『GTAV』の世界〜(前編)〜我々は全力で突っ走る時期だ
2012.11.21
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Text by Mask de UH

 全世界が待ち焦がれた詳細情報が、10月末に摩天楼ニューヨークは、ロックスター・ゲームスの本拠地であるマンハッタンにてメディア限定で催されたHANDS OFF DEMOに明らかになった『グランド・セフト・オートV』。
 予想の遥か斜め上をゆく衝撃的な発表内容と、最新タイトルに込められたテーマ、テクノロジー、そしてメッセージを、ロックスター・ゲームスのクリエイティブ担当統括責任者であるダン・ハウザー氏に聞く、週刊ファミ通11月29日号に掲載されたスペシャル・インタビューの完全版を前後編にてお届け! まずは『GTAV』の目標として設定された「5つのフォーカス」について話を伺った前編をノーカットでお楽しみください!

(※編集部より:このインタビューはマスク・ド・UH氏によるデモリポートの前編後編を読み、『GTAV』について把握した上で読まれるのをオススメします。)




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――まずは『GTAV』の発表、おめでとうございます! さっそくですが、大きく進化した本作で目指したテーマ、達成すべき目標についてお聞かせください。
ダン・ハウザー氏(以下、ダン) 長い時間をかけてシリーズを作り続けたことで『GTA』は大きな事業になった。とはいえ、新しいゲームには驚きを感じてほしかった。本作には、鍵となるトピックが5つある。
――『GTAV』だけに5つのトピックなんですね。
ダン:その通り。まず1つ目は、「ものすごく大きいワールドであること」。今回は過去最大級のフィールドを作り上げた。マップは『GTAIV』のリバティシティと『レッド・デッド・リデンプション』の西部の荒野と『GTA:サンアンドレアス』を全部合わせたものよりも広いんだよ。
 2つ目は、「やるべき目的がたくさんある」こと。ミッションの充実と、ミッション以外に遊べるミニゲームといった要素だね。
 3つ目は、「フリープレイ時における強盗」。これは初めての挑戦だ。メインストーリーの外で発生する強盗ミッションは、ストリートで現金輸送車を見かけたら、即座に開始できるんだ。これはゲーム全編に渡って散りばめられている。
 4つ目は、「3人のプレイアブル・キャラクター」だ。これは後で詳しく説明するけど、実に画期的なシステムとアイデアによって実現した、新しいGTAの姿だ。
 そして5つ目が、「斬新なマルチプレイ」だけど、マルチプレイに関しては、まだ詳しいことは言えない。後日また発表するから、期待していてほしい。
 これら5つにフォーカスすることを目標にした制作がうまく進んで、全てを達成できれば、『GTAV』は素晴らしい作品になると思うよ。人は、いままで経験したことのないゲームをプレイしたとき、「これはいったい何なんだ?」と思うだろう。我々にとって、そこがもっとも重要なポイントなんだ!

――全く新しいビデオゲーム体験を目指しているわけですね。
ダン:これまで多くのGTAシリーズを作り続けてきて、非常に大きなフランチャイズに成長した。だからこそ、最新作は期待以上の驚きを感じて欲しかったんだ。
 『GTAIII』では、ゲームが2Dから3Dとなった。『GTA:バイスシティ』、『GTA:サンアンドレアス』でオープンワールドとしての技術を磨き、『GTAIV』ではグラフィックがHDとなり、『レッド・デッド・リデンプション』では、都市を離れたオープンワールドを構築した。
 『GTAV』では、これまでのコンセプトを全て取り入れている。我々は毎回違う体験、驚かせるような体験を常に提供しようと考えていて、今回も『GTAV』を制作するにあたって、この思想を更に押し進めると何が出来るのか考え、全力で突っ走る時期だと思ったんだ。

――確かに、昨日拝見させていたHANDS OFF DEMOでは、まさに「驚き」を感じました。「一体、GTAに何が起きてるんだ」と(笑)。
ダン:予測していたものと違ったでしょ? 皆に驚きを感じて欲しかったからね。ただ単に「ベターな続編」というだけではなく、そこに「捻り」が効いていなければ、驚きを感じてはもらえないだろう。
――これぞ正統なる進化を遂げた「5本目のGTA」なんだと確信しました。
ダン:その通りだよ。技術的に改善しただけではダメなんだ。技術的にもデザイン面でも誰も想像しないことをやらなきゃいけない。

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▲性格も社会的身分も異なる3人をひとりのプレイヤーが操作する。これにより、あらゆる意味で複雑なゲーム構築が可能になった。

――とくに、3人の主人公と、彼らをスイッチングしながら同時に操作できるという流れには、非常に驚かされました。自分は文字を紡ぐ職業の人間ですが、今回のスイッチング・システムは非常に言葉で説明するのが難しいんですよ。
ダン:自分たちも、うまく説明するためのボキャブラリーを検討したよ(笑)。キャラクターの交代に関しては、最初はストーリー上のアイデアとして出てきたんだ。GTAシリーズでは、常にゲームが提供する様々な経験を1人の主人公を通して表現しなくてはならないという課題があった。しかも、主人公は何でもうまくこなせるだけでなく、性格的に善人から悪人まですべてを演じなくてはならなかった。
――主人公を1人とするには、もう設定として限界があったと?
ダン:『GTAIV』のニコ・ベリックは、マルチなスキルを持った元兵士であり、リバティシティで新しい人生をスタートするという設定だった。DLCのエピソードではジョニー・クラバッツ、ルイス・ロペスなどの新しい設定のキャラクターを導入した。しかしこうしたキャラクターを通した経験はあくまでも別のものであり、ストーリーは一本道になっていたんだ。
――今回は3人それぞれ人生がメインストーリーに絡み合っているわけですね。
ダン:『GTAV』では、最終目的に向かって1本道で上がっていくのではなく、ゲーム全体にいくつか山場となるミッションが用意されているんだけど、3人の主人公という設定では、リードキャラクターの性格作りの自由度を上げるという目標を立てた。つぎにオープンワールドの中で発生するオフライン・ミッションでのアイデアとなり、最後にオンライン・ミッションのアイデアにも発展したんだ。これによってミッション中の作業になりがちな部分の削除に成功しただけでなく、ミッションの多様化が実現した。状況によって、あるキャラクターでテニスをして、別のキャラクターで強盗をすることが自然に出来るようになったんだ。

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――それを口で言うのは簡単ですが、今日の発表に至るまで相当な苦労があったと思いますが?
ダンプレイヤーはミッションをやっていない時には3人のキャラクターの間をリアルタイムで切替え、それぞれのキャラクターの生活に出入りしながらゲームを進めていく。ミッション遂行中は、それぞれ異なる役割を演じる3人が協力して目標達成できるように操作する。3人それぞれが運転したり、撃ったり、好き勝手に生活を楽しんでいるんだよ。これは夢のようなシステムだと思ったね。彼らの動きはとても自然に感じられるが、そこへ行きつくまでくり返し努力し、ようやく理想的な完成度に到達した。シネマチックであっても、そこに自由があるようにしたかったんだ。それはもう大変な道のりだったよ。

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――描かれる環境も、これまでのシリーズとは大きく変化していますね。田舎には野生動物も登場するし、乾いた風や湿った空気が画面からはっきりと感じられました。
ダン 『レッド・デッド・リデンプション』のフィールド世界は田舎だけだったが、今回は田舎と都市の両方がパッケージとしてまとまっている。田舎者がいて保守的な地域郊外もあれば、先進的でリベラルな地域都市もあり、各地域を飛行機でも移動できる。そういったマップやフィールドのディテールには、開発チームがこだわり抜いているよ。美術チームとリサーチャー、ライター、デザイナーの意気込みはもちろん、R★の全員が本作の世界を少しでも完璧に仕上げようと、努力した結果だと思う。ロックスター・ゲームスとは、そういう会社なんだ。

 全体目標が5つに設定された『GTAV』の詳細を語るダン・ハウザー氏の発言は、まさに金言の連続! 後編では「3人のキャラクター」それぞれの構図、時代設定を現代とした理由などを伺います! 更新を刮目してお待ちください!

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