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『マックス・ペイン3』序盤プレイ・インプレッション
2012.05.24

 いよいよ海外で発売されたロックスター・ゲームスの最新作『マックス・ペイン3』。日本での発売日は9月6日というわけでちょっとばかり先なのだが、「待ち切れない! でも英語だと辛い!」という人のために、序盤をプレイした感想をお届けしよう。



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▲本作でキーとなるのはバレットタイムとシュートドッジを攻撃的に使っていくこと。慣れない内はバレットタイムの時間切れで惨事が起きたりするかもしれないが、ハマった時は「これか!」という実感がわくハズだ。

●ガンアクション:ハイテンポ+スタイリッシュ!

 まずは肝心の銃撃戦。スローモーションでの銃撃戦“バレットタイム”や、同じくダイビングして銃を撃ちながらスローモーションになる“シュートドッジ”が、本作のガンアクションの中心に置かれている。
 バレットタイムの残り時間は、時間での回復もあった『マックス・ペイン2』からふたたび変更され、おもに敵を倒すことで回復する。このことが、本作のゲームプレイに逆に新鮮さをもたらしている。
 最近のTPS(三人称視点シューティング)では、体力の自動回復とカバーリングを採用していることが多く、ヤバくなったらとりあえずカバーリングで隠れるようになりがちだった。
 だが本作では、カバーリングをしてもバレットタイムや体力が回復しないので、次の一手を考える時間ぐらいにはなるが、状況そのものはあんまり変わらない。しかも、傭兵などのAIが賢い連中は、グレネードを投げたりしながら、マックスを確実に仕留めるべくカバーリング中も距離を詰めてくる。
 じゃあどうするか? もちろん、バレットタイムやシュートドッジを効果的に使って戦うのだ。バレットタイムは休憩時間や安全な時間ではなく、より攻撃的に攻めていくために使うものだ。むしろ無駄使いしてしまうと逆転の手がなくなってしまうので、使う時にはきっちり当てなければいけない。
 手近な敵数人を倒し、物陰に走り込んでカバーリングして状況を探ってから、その間に寄ってきた連中を見つけ、シュートドッジでダイブして弾丸を頭に叩き込む……。
 ランボーみたいに正面から特攻して敵全員の標的になるのではなく、隠れたりバレットタイムにしてばっかりでもない。時々スローになるがプレイヤーの緊張感はハイテンションで攻撃的という、独特なプレイ感が味わえるだろう。二丁拳銃を構えてシュートドッジで飛び出す時の緊張感は格別だ。できるだけ確実に仕留めないと、大概次の瞬間ピンチに陥るのだから。

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▲乗り物に乗りながらの銃撃シーンなども出てくる。
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▲ショットガンやアサルトライフルを入手している時は、ハンドガンを使用している最中も小脇に抱えている。

 ちなみに、腕前と慣れに合わせて、コントローラーの設定を調節することをオススメしたい。上下左右の感度調整のほか、照準のオートロックも3段階(きつめのハードロック、ゆるめのソフトロック、なし)で設定可能だ。



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▲お互いラフな軽装での殺し合い。それが逆に殺伐とした雰囲気を高める。この点では、『エリート・スクワッド』以外にも、ブラジル映画『シティ・オブ・ゴッド』や、イタリア映画『ゴモラ』も予習映画としてお薦め!

●ハードボイルド:孤独感とポルトガル語

 すでにお伝えしているように、本作では、主にブラジルを舞台に、ストーリーが展開される。
 ブラジルと聞いて、何をイメージするだろうか? サンバ? サッカー? 陽気なムードをイメージする人も多いのではないだろうか。
 だが、オープニングから主人公マックスは陰鬱で孤独だ。ウィスキーで鎮痛剤を流し込み、ひとり部屋で荒れる生活。警察学校時代の旧友パソスの紹介で不動産王のボディーガードとなったマックスだが、いかにも新興国の上流階級らしいパーティー三昧に同席する生活が合わない(マックスはヨーロッパナイズされた最新クラブで流れるエレクトロハウスにすら毒づく。ちなみに、ファベーラで流れる音楽はブラジルのゲットー音楽バイレファンキ! R★はその場所に流れる音楽すらも差別化を行なっているのだ)。
 そして一番の問題は言葉だ。雇い主たちやパソスは英語を喋れるからいいものの、マックスはブラジルのポルトガル語がわからない! しかもポルトガル語のセリフはほとんど英訳も出ず、英語圏のプレイヤーであっても、何が話されているかは雰囲気で察するしかないのだ!
 これは非常に思い切った選択だ。なんせ英語圏の一般的なゲーマーは、字幕ですら自分の母語が出ないなんて経験に慣れていない。目の前で何が話されているのか自分だけわからないという孤独感に容赦無く叩き込まれることはあまりないのではないだろうか。
 かくしてプレイヤーは、妻子も愛する女性も失い、その果てに言葉も通じない国で働くというマックスの猛烈な孤独感と、たびたび過去がフラッシュバックしてくるトラウマによるマッドネスに巻き込まれていくことになる……。

 そんなわけで、マックスがどんな身上のどんな性格の人物なのかは、嫌というほど描かれるから、これまで『マックス・ペイン』シリーズを遊んだことがない人でも、イチから本作を十分に楽しめることを保証しよう(一応簡単にでも知っておきたいという人は、マスク・ド・UH氏による歴史コラムをチェックされたし)。

 異国の地で出会う敵もまた、画期的に新しい。ブラジリアンギャングは、ジャージやサッカーのユニフォームを着たそこら辺のアンちゃんの格好のまま、物騒な銃を構えて襲撃してくる。
 以前ご紹介した映画『エリート・スクワッド』などもそうだが、犯罪と日常が隣り合わせすぎる命が激安な感じが丸出しで、この方がよっぽど怖い。街を抜け出すにはサッカー選手になるぐらいしか方法がなくて、あとはギャングになるか、麻薬密売人になるか、貧困のまま老いて死ぬかしかないという過酷な実情が服装にも現れているのだ。
 第三勢力として謎の傭兵軍団も出てくるのだが、こちらは防弾チョッキなども着て完全武装のプロ集団。武装にも格差社会があるとは! かくして怒れる異邦人マックス、最底辺のブラジリアンギャング、完全武装の傭兵軍団という三つ巴に、ブラジルの富裕層が加わり、物語は複雑な人間模様とともにクライマックスへと走り出す……。

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▲マックスのNY時代、バーに入り浸る日々から、どういう経緯でブラジルに渡ってくるかが描かれる。

●これまでにない舞台、これまでにないTPS

 TPSのキャラクター性とFPSのハイテンションを融合した新たなガンアクションに、シューター史上なかなかない舞台設定、そしてブラジルポルトガル語と極彩色のノイズ(マックスの意識が朦朧としている表現として出る)とともに語られる終始不穏な物語。なぜ富豪の若妻が狙われたのか? なぜどこぞの傭兵軍団が一枚噛んできたのか? なぜマックスは頭を剃りあげるのか? 本作は確かにR★がTPSに再挑戦するのにふさわしいゴリゴリのR★作品だ。というわけで9月の発売をこうご期待。

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