『ペルソナ3ポータブル』クリエーター's BLOG

『ペルソナ3ポータブル』クリエーター’s BLOG 【最終回】橋野 桂氏

皆さんこんにちは。アトラスの橋野です。

さっぶいですねぇ。それにしても。

開発室は今、どこのチームもテンパってます。

我々チームも例外なく…。

(今年はほんとに正月ないパターンだなこりゃ)

 

ぐわー!(発奮)

 

…さて!

 

夏に始まったペルソナ3ポータブルブログも、今回が最終回なのです!!

短い間でしたが、少しでも皆さんのゲームライフのお役にたてたとしたらうれしいです。

今回でひとまず、ここはお開きとなってしまいますが、皆さんのペルソナライフ、さらに盛り上がってもらえるように、

開発の方でもいろいろなタイトルが進行中です。

ゲームの開発、特にペルソナなどのRPGは、準備を始めて作り上げるのに数年とかかかってしまうので、歯がゆい想いをされているファンの方も、いらっしゃるかもしれませんが、気長に待っててください。

 

以前、我々チームは二手に別れて別のものをやってると、他のところで書いたのですが、片方は、もちろん、ペルソナ3ポータブルメンバー。

来年からは彼らとともに、もう一仕事をしなければいけません。

 

もう一方は、完成間近のオリジナル新作。

万人にはお勧め出来なさそうなシロモノですが、かなり面白いものになると思います。

 

チームが二手に別れていたことで、若手もどんどん頼もしくなってきているし、いろんな研究もようやく進んできて、新しいことも少しづつ分かってきたので、二手に別れたチームは、来年から徐々に合流をはじめて、並行で進んでいるアレに本格的にとりかかるつもりです。

今後も応援してくださいね!!

 

最後に、読者の方に開発室からのプレゼント!

前回ご紹介した、声優さんが実際に収録で使用した「P3P」台本を、ファミ通.com読者様だけにプレゼントさせていただきます!

 

なんと、ゆかり役の豊口めぐみさん、順平役の鳥海浩輔さんが、実際に使用した台本に、今回、特別にご本人のサインをお願いして、それぞれ4冊、合計8冊!!

 

詳細はファミ通.comに後日アップされると思うので、お待ちくださいね。

 

では、よいお年を!

 

※プレゼント内容の訂正とお詫び(2009年12月19日23:00追記)

 

上でご紹介させて頂いた、声優さんが実際に使用した台本については、アトラス側の確認の行き違いで、プレゼントに使用することが、難しくなってしまったそうです。

 

ご期待を頂いた読者の方に、お詫び申し上げます。貴重なものを用意できたと喜んでいたのですが残念です。

 

(ごめんなさい!)

 

そこで! 広報部に掛け合った結果、改めて、読者プレゼントをより豪華に拡大し、より多くの皆様に、ご提供する運びとなりそうです!

(よかった…)

 

新品(!)の豪華キャストによるサイン台本に加え、開発室からのプレゼントもご用意する予定です。

 

詳細はファミ通.comに後日アップされると思うので、どうか、お待ちくださいね。

 

では、今度こそ、よいお年を!(汗)

 

P3P、プレイしてくれた方は、本当にありがとう!

開発者を代表して、お礼申し上げます!

 

では、また何処かで!



※『ペルソナ3ポータブル』公式サイトはこちら

※『ペルソナ3ポータブル』特設ページ“ペルソナ通信”はこちら

  

『ペルソナ3ポータブル』クリエーター’s BLOG 【第13回】副島 成記氏

こんにちはP3Pキャラクターデザイン担当の副島成記です。

P3Pの発売から早くも1ヵ月が経ちました。
発売日にお手にして下さった方はもうクリアされたでしょうか。
P3Pは内容が盛り沢山なので是非しゃぶりつくして下さいね。
ここを読まれていてまだプレイされていない方は是非この機会にP3をプレイしてみて下さい〜。
 

P3PでP3関連のタイトルとしてはPS2版の「P3」「P3F」ときて、この「P3P」で3本目のタイトルとなったのですが、(Pとか3ばっかりで書いていて混乱しますね…)


01



これだけの関連タイトルを作ることになるとはP3製作時の4年前には想像もしておりませんでした。
皆様のご支持があったからこそ、ここまでやってこれたとファンの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
P3のあとPS2ではP4がすでにリリースされ、PSPではペルソナ第1作目の女神異聞録ペルソナもリメイクされており、ペルソナが大きなシリーズとして定着してきていることを実感しております。
今後も皆様のご期待に沿えるようスタッフ一同シリーズを発展させていきたいと思っておりますので是非ご期待下さい。


02



今回で私の分のブログは最後になりますが、またどこかで新しい情報を発信できればと思います。
では〜。



※『ペルソナ3ポータブル』公式サイトはこちら

※『ペルソナ3ポータブル』特設ページ“ペルソナ通信”はこちら

  

『ペルソナ3ポータブル』クリエーター’s BLOG 【第12回】木戸 梓氏

こんにちは、P3Pディレクターの木戸です。

先日、電車で隣合わせになった方がP3Pをプレイしてくださってました。
自分は今までずっと据置機のタイトルの開発をしてきましたので、プレイ中のユーザーさんを見るのは初めての経験でした。
ドキドキして心臓に悪かったのでそっと立ち去りましたが、ものすごく嬉しい出来事でした。
「いつでもどこでも」が携帯機の大きなメリットですので、ぜひ連れ回して遊んでくださいね!

さて今回は発売後ですので、開発秘話を…ということで、新しいキャラクターたちの裏話をさせていただこうと思います。
コミュのお話のネタバレが多少含まれますので、まだ彼らのお話を聞かれてない方は、ご注意ください。


まずは、運動部の岩崎理緒です。

1



女性主人公では、女子バレー部と女子テニス部のどちらかに入部することになります。
やはり、女子の部活に入ると女子高生になったという実感を持ってもらえるのではないかということで、男子部の宮本と交代してもらうことになりました。

男子部の宮本については、直球スポ根をイメージしていましたが、その女子版というだけではまた変わった印象が出ないので、恋愛模様を足すことによって、運動部の仲間というより、理緒という女の子との絆に焦点を当てることにしました。

タロットカードの『戦車』には、熱意・勝利・積極的などの意味がありますが、逆位置では、暴走・ケンカ・勇み足などのように受け取られるカードです。
何事にも体当たりで前向きで強気だけれど、それが周囲との軋轢を生むこともあり、分かっているけど自分を曲げることができない…若いというか、不器用なイメージのアルカナです。

理緒は、恋愛自体に悩んでいるというよりも、恋愛をキッカケとして気付いた、自分自身のあるべき姿にも悩んでいるように思います。
「前向きで強気な私」ではない自分と向き合うのは、理緒は初めてだったのかもしれません。

さて、理緒の話の中では、友近・結子・宮本がよく登場しますが、男性主人公でプレイしていただくと彼らとコミュを築くことができます。
友近の恋の行方や、宮本のケガの理由などは男性主人公でないと打ち明けてもらえません。
ぜひ男女主人公の両方をプレイして、彼らをより身近に感じていただければと思います!


2
3



次は、委員会の長谷川沙織です。

 

4



当初は文化部で考えていたのですが、風花コミュで料理部が登場するため部活が多すぎ、委員会に変更しました。

アルカナは『隠者』です。
『隠者』には、真実・探求・深慮といった意味がありますが、逆位置だと消極的・閉鎖性となり、どちらにせよ心の内なる世界を示すカードです。
言葉の通り、「世捨て人」なんですね。

男性主人公では、バーチャルな世界で出会うY子とのコミュニティでしたので、女性主人公では、リアル世界で生きつつ世を捨てている人、のイメージで『隠者』を割り当てています。

受身で流されやすく、自分のしたいことなどない、と言う沙織ですが、本当は、やりたいことも、やりたくないことも、感情も、持ってるのではないでしょうか。
主人公との絆によって沙織が下した決断は、プレイして確かめていただければと思います。

さて、理緒とのコミュでは同学年の友人たちが出てきましたが、沙織とのコミュでは先生たちがよく登場します。
沙織の担任の大西先生の他、保健委員だと江戸川先生、また時には江古田先生や鳥海先生も出てきます。
教師同士の関係が垣間見える、やや大人の(?)雰囲気を感じていただけると思います。


5



最後に、ベルベットルームの住人、テオドアです。

 

6



「エリザベスの男版」ということで、開発初期は「男エリザベス→エリお→エリオット」などと呼ばれていました。
いくつかの名前候補の中から「テオドア(通称テオ)」となった際に、通称があるということは、「誰かがテオドアをテオと呼んでいる」ということになるので、同じく住人であるエリザベス、マーガレットの弟という立場が決まりました。

普段、テオがエリザベスにどういうことをされているのかは、エリザベスを案内人に選んでいただくと大体想像していただけると思います。


7

料理の行方は…?

 
8

ここだったようです。



発売前と今回とで二度もお話しさせていただく機会に恵まれ、本当に嬉しく思っています。
何だか細かいところばかりの話になってしまった気もしますが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
ボリュームたっぷりのゲームですので、末永く遊んでくださると嬉しいです。

ありがとうございました!


※『ペルソナ3ポータブル』公式サイトはこちら

※『ペルソナ3ポータブル』特設ページ“ペルソナ通信”はこちら

  

『ペルソナ3ポータブル』クリエーター’s BLOG 【第11回】橋野 桂氏

皆さん、こんにちは!

 

ペルソナ3ポータブルも、11月1日の発売から、もう2週間以上が経ちました。

 

楽しんでいただけていますか?

プレイしてくれている皆さんに、開発チームを代表して、心より感謝を申し上げます!

 

今回は発売日が日曜日だったので、開発チームで、お店周りが出来なかったのですが、発売以来、売れ行きも良いそうで、シリーズの人気を、あらためて実感させて頂いているところです。

 

同時発売の、PSP goをはじめとする、DL版の状況ですが、2週間で1万ダウンロードを突破したとのこと。

これ、同価格帯のダウンロード数としては、かなりの勢いだそうです。

落としてくれた方、ありがとう!
 

僕もPSP goを早速ゲットしました! ちなみに右の黒いのは、必携仕事道具のマイロ。製造中止(?)のマイナーなマシンなので、ここで出すのもどうかと思いましたが、あまりに似てるので、つい、並べてみました。今まで、ここでアップした開発機材の動画も、こいつで撮っていたりします。
※起動直後に即書ける携帯テキストエディタってなかなかないんですよね。よって常に必携の開発道具となっております。


開いたところも似てるけど、PSP goの方が断然薄くて、軽量。機能がそもそも違うので、比べる意味はないのですが、PSP goの最新の設計オーラ? が、胸を打ちます(笑)。無線LAN環境下では、PSP goだけで、ユーザー登録から、サインアップ〜ソフトの購入まで出来たので、思ったより、導入が簡単で感心致しました。愛せそうな機械です。


 

さて、P3Pで最近印象的なのは、実は取材の多さだったりもします。

なんだか、ナンバリング新作だったP4のときよりも断然多いような^^;

これも、シリーズの人気が定着しつつあるからだとしたら、開発者としては、とても嬉しいことですね。

 

いろんなゲーム雑誌や、ネットメディアなどに、開発に関わったスタッフが苦労話などを語る機会も増えるかと思いますので、見かけたときは、読んでやってください。


開発室に積まれるペルソナ関連グッズも増えてまいりました。出たばかりの『figma-アイギス』も見えますね。大好評、発売中です!


開発室の撮影ついでに、P3Pで使用した、イベント用の台本も激写! 移植作ながら、女性主人公編の入れ込みの為、なんと4冊にもなってます!! こういう開発資料も、機会あればプレゼント企画したいですね。ファミ通.comさん、次回、如何でしょうか?

 

 

今後のシリーズの応援の方も、宜しければ、是非、是非、お願い致します!

では、また!

 




※『ペルソナ3ポータブル』公式サイトはこちら

※『ペルソナ3ポータブル』特設ページ“ペルソナ通信”はこちら

 

『ペルソナ3ポータブル』クリエーター’s BLOG 【第10回】薄田 無門氏

こんにちは、P3Pディレクターの薄田です。
 

11月1日に無事発売致しました! 皆さんもうプレイして頂けましたでしょうか?

 

おかげ様で多くの方々に手にとって頂けたようで感謝の気持ちで一杯です。

ありがとうございます!!

 

発売から約2週間が経とうかというところで、そろそろクリアーされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

今回は、そんなクリアーされた方々により楽しんで頂ける方法を紹介します!

 

まず、今回最大の追加要素である性別の違いです。

2周目プレイの際は1周目と違う性別でプレイしてみて下さい。

仲間の反応の違いを感じることができたり、コミュキャラも違うので新鮮でより深くキャラたちを知ることができると思います。

シナリオイベントではラブホ作戦や風花救出、屋久島でのナンパや、京都での露天風呂などなど性別によって大きく作り変えている部分がありますので、是非その違いを見てみてください!

 

yukari

男主人公の時はゆかりと一緒に。

 
sanada

女主人公の時は真田を選べます!

 
otoko

女性陣に見つからないように逃げましょう!

 
onna

男性陣を追い詰めて「処刑」して下さい!




つぎに難易度の変更です。
最初にビギナーやイージーなどでプレイされた方は是非1段階いえ、2段階上の難易度を選択してプレイしてみてください。いままで死んでも復活できるから大丈夫だーっと気が緩んだ状態でプレイしていたバトルが一撃必殺、1戦1戦が命の取り合いで緊張の連続、スリル満点です!

ただし、お話を早く進めたい方にはオススメできません(笑)。

 

miniacs

マニアクスはそれなりの覚悟を!




そして、つぎがやりこみ要素です。
PS2版P3のやりこみ要素としては全コミュMAX、悪魔全書のコンプリート、依頼のコンプリート、エクストラダンジョン攻略、エリザベスの撃破などがありましたが、今作には失踪者クエストやヴィジョンクエストといった要素が追加されています!!
とくにヴィジョンクエストは難問のバトルが取り揃えてありますので歯ごたえ十分です!!
是非、全扉を撃破して最後に待っている彼女とのバトルに挑戦してください!


vision_quest

最後がこれまた超難問です!




最後に2周目プレイ以降のオマケ要素のご紹介です!
今作では2周目以降の周回プレイ特典としてオマケ要素があります。
ヒントはお気に入りの仲間キャラをコミュMAX(恋人)にすることです!
こちらは男女主人公共通で入っている要素になっています。
どこでそのオマケが見られるかは是非2周目を最後(エンディング)までプレイしてご確認ください!
 

今回で自分の登場は最後となりますが、このような場で皆様にメッセージをお伝えできた事をとても嬉しく、そして大変感謝しております。
 

ユーザーの皆様には是非、2周、3周と末永く楽しんで頂ければと思います。

ありがとうございました。



※『ペルソナ3ポータブル』公式サイトはこちら

※『ペルソナ3ポータブル』特設ページ“ペルソナ通信”はこちら

 

『ペルソナ3ポータブル』公式サイトはこちら
  • 橋野 桂
    (はしの かつら)

    『真・女神転生III-NOCTURNE』、『ペルソナ3』、『ペルソナ3フェス』、『ペルソナ4』ディレクター。『ペルソナ3ポータブル』ではプロデューサーを担当。
  • 副島 成記
    (そえじま しげのり)

    『ペルソナ3』、『ペルソナ3フェス』、『ペルソナ4』アートディレクター。『ペルソナ3ポータブル』ではアートディレクター/キャラクターデザインを担当。
  • 目黒 将司
    (めぐろ しょうじ)

    『ペルソナ3』、『ペルソナ3フェス』、『ペルソナ4』サウンドコンポーザー。PSP版『ペルソナ』ディレクター。『ペルソナ3ポータブル』ではサウンドコンポーザーを担当。