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●『New みんなのGOLF』クローズドオンラインテストを遊んで
こんにちは。ファミ通レンジャ部隊がひとり、ミドレンジャこと大塚角満です!
……と書いても、もはや知っている人のほうが少ないと思うが、かつてこの場所でプレイステーション2用ソフト『みんなのGOLF オンライン』のプレイ日記を書いていた集団がいたのだよ。当時のファミ通ニュースチームのメンバー5名がリレー形式で『みんGOLオンライン』のプレイ日記を綴っていて、コラムの数は120本に迫るものだった。いまやプレイ日記は、ゲームのプロモーション手段のひとつとしてすっかり定着している感があるが、当時(いまから13年くらい前か)はこのようなアプローチの記事はほとんどなく、そういう意味では“プレイ日記”という手法に先鞭をつけた画期的な連載だったなといまになって自画自賛している。
(※参考 最後の『みんGOLオンライン』プレイ日記がこちら)
ちなみに、このときの連載メンバーにはペンネームとは別の“みんGOLネーム”が付けられていた。“アカレンジャ”は、現ファミ通App編集長の中目黒目黒、“モモレンジャ”は、現週刊ファミ通編集長の林克彦、“ミドレンジャ”は俺、大塚角満。……あと2名、キレンジャ、ハナレンジャというのがいたような気がするが、その行方は杳として知れない。
さて、そんな“元レンジャ”たちは着実に年を取り、ある者は老眼、ある者は加齢臭、ある者は四十肩に悩まされるようになったが(俺はコンプリートしてるがな)、こと“みんGOL愛”だけはいささかも衰えることがなかった。プレイステーション4用ソフトとして発表された『New みんなのGOLF』に関しても、第一報が出た当初から情報を追いかけ、開発関係者にコンタクトを取り、13年前と変わらぬ情熱で接してきた。なので先週末(5月26日〜28日)、『New みんなのGOLF』のクローズドオンラインテストが実施されると聞くやすぐに飛びつき、時間の許す限り(強調)遊ばせてもらった次第である。
……が、先に言い訳をさせてもらうが、俺はこの週末いろいろと立て込んでいて(デカいイベントがあってだね)、『New みんGOL』のオンラインテストに参加できたのは終了直前の数時間……。それでも! 書かずにはいられないので、思いのたけをぶつけさせていただく。
クローズドオンラインテストを起動すると、みんゴルファーにはおなじみ、スズキのおっさんが出てきた。
『New みんGOL』がどんなコンセプトのゲームなのか、このテスト版ではどのような遊びができるのかを説明してくれる。ここで、その説明のスクリーンショットをすべて載せてもしかたないので俺がざっと説明すると、『New みんGOL』はシリーズ初の“オープンコース”を採用していて、オンラインするや、リアル世界のソレを彷彿とさせる広大なゴルフコースに放り出されるのである。
そこに降り立った瞬間から、プレイヤーは“自由”だ。無辺の緑地をむやみに走り回るもヨシ、チャットに勤しむもヨシ、もちろん、脇目も振らずにティーグラウンドににじり寄ってドライバーをぶっ放すもヨシ……。今回はテスト版ということでひとりプレイ専用だったが、家族みんなでゴルフに勤しむのももちろんアリ。“みんなの”という世界観の中で、齷齪せずに羽を伸ばして遊べる度量のようなものを、コースに降り立った瞬間に感じてしまったわ。
さてその前に、『New みんGOL』ではオノレの分身となるプレイヤーキャラクターのカスタマイズを行う。顔、身体の各パーツを非常に細かく設定できるので、自分の顔に似せることも、ネタに走った容姿にすることも自由自在だと思う。
今回はせっかくなので、自分の顔に似せてみることにした。
(このあと、もうちょっと似せたんだけど、これしか写真を撮ってなかった!)
我ながら、スケベそうなヒゲのおっさんができた。
キャラクターのパーツについては、今回はテスト版ということでかなり絞られているそう。それでここまで作れるんだから、製品版ではどうなるのやら……!
分身を作り終えたら、ナビゲーションキャラの女の子に従って歩を進め、ふたつのモードからどちらかを選ぶ。“オープンコース”と“ホール争奪戦”だ。ホール争奪戦については以前、林編集長らとさんざん遊ばせてもらったので(→こちら参照)、ここではオープンコースを選択。さあ、こっからが本番だ!
前述の通り、コースに立った瞬間からプレイヤーは自由である。ゴルフゲームでありながら、「まあ、あとは好きにしてええけん」と“いい意味で”遊び手に判断を委ねるところがいかにも『みんGOL』っぽくてステキだ。とはいえ、俺には時間がほとんどなかったのでゴルフ以外の部分に置いておいて、まよわずティーグラウンドへ向かった。
改めて思うが、『New みんGOL』の世界は本当に美しい。細部まで描かれたコース、ところどころにあるオブジェクト、空の青さ、風や影の表現など本当に丁寧で、むせ返るような草いきれが画面の中から漂ってくるような気さえしてくる。そんな、居心地のいい空気に身をゆだねながら“9Hプレイ”を選択(1Hプレイも選べた)。“イーグルシティOUT”の9ホールを回り、世界中のプレイヤーとのランキング争いに参戦だ。こちとら、『みんGOLオンライン』では段位“仙人”まで上り詰めた男だ(そこそこ上の段位)。いきなり上位に食い込んでやるぜ!
さあ、記念すべき第1打。ここは豪快に、300ヤードほどもかっ飛ばすか!!! ショット方式は、もっとも馴染みやすいゲージショットである。タイミングをはかってぇ……よし! ジャストインパクト!! 300ヤードいったやろ!! 俺はそう、確信した。
しかし。
ぴゅ〜〜〜〜〜るるぅぅぅ…………
ポトンッ
ハイ、188ヤードwwwwwwww
って、ぜんぜん飛ばねぇぇぇえええ!!!!www
それもそのはず、『New みんなのGOLF』は、経験を重ねるごとに飛距離やコントロール、スピンの能力などが成長していく“キャラ育成”の要素がウリのひとつで、しょっぱなの1打から300ヤードなんて飛ばせるわけがなかったのだ。しかも、番手(クラブの種類ね)ごとに成長要素が付与されているので、育て甲斐はかなりのものがあると確信したね。
▲3番ウッドのレベルが上がったところ。右下にインフォメーションが出ているが、“パワー95%以上で打った”ことにより、パワーの経験値が入ってレベルが上がったのだ。
プレイ開始直後でパワーがないので、バーディーを取るのもひと苦労だったが、やっぱり『みんGOL』は楽しい。本当に、楽しい!
シリーズを通してのことだけど、打球を放ったときの目が覚めるようなエフェクトや、いいショットが出たときの“NICESHOT!”の表示を見るだけで心が躍るものがある。妙に浮き立つ気分になって、体重が5キロくらい減ったんじゃないかという錯覚すら覚えるのだ(減ってないけど)。こういった、昔から愛されている要素は正当進化させつつ、新しい遊び、ルール、細かな挙動、そして何よりオープンコースによる“自由”を導入したことで、『みんGOL』はこれまでの何倍も大きくなったと実感できた。
ちなみに、初めて9ホール回ってみたときの結果は、
こんなところ(苦笑)。
「最低でも、オールバーディだな!!」
と密かに意気込んでの参戦だったが、キャラクターが成長していない状況ではこんなものかな。
それでも、時間の許す限りはプレイを続け、段位も5段になり、順位もこんな感じになりましたよ。
……“今日のライバル”というカテゴリー、なんだか狭そうだが(苦笑)、上位に表示されているのは、やっぱり気持ちがいいな。
そんな『New みんなのGOLF』は、8月31日発売だ。今回のクローズドオンラインテストでもかな〜り遊べたけど、製品版と比べたら天と地の差。オープンコースでは釣りができたり、カートで走り回ったりもできるんだから、それだけでも“買い”って気がする(笑)。
ゲーム機の電源を入れることが楽しみで仕方のなかったあのころが、もうすぐ帰ってくるんだなぁ〜。
大塚角満

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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