大塚角満の ゲームを“読む!”
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プレイ時間が28時間を突破したころ、俺はついに“採掘師マスター”となった。
ここまでホントに長かった…………。
……なんてまったく思わず、楽しくクエストをこなし、気持ちよく石を掘っているうちに、気が付いたら勝手にランクが上がってマスターに到達してしまった、という感じだ。
なんつーの、あふれる才能のおかげで努力を努力と思うこともなく、スキップしているうちに高みに達しちゃった感じ? もしくは、マラソンの国際大会を沿道で応援しているうちに自分も走り出し、そのまま選手をぶっちぎって先頭でゴールちちゃったみたいな?(なんか違う) まあとにかく、ふつうにファンタジールで生活していたらマスターになっちゃったわけよ。
マスターになると、とりあえず“中締め”のような形でライフごとのエンディング(なのか?)映像を観ることができる。非常に個性的な楽曲が流れる中、映画のエンディングロールのような凝った映像が流れるので、プレイヤーの方は少なくともマスターまでは成長させてほしい。思わずニヤリとさせられること受け合いだから。
さて、とりあえず採掘師のエンディングは見たので、ぼちぼち転職も視野に入れていいのかもしれない。実際、身内のHやS君はとっくの昔に初期ライフからの転職を果たし、2、3のライフを行ったり来たりしながら“副業ライフ”を満喫している。聞けば転職によるペナルティーのようなものはいっさいなく、「気楽にいろんなライフを渡り歩いていいみたいよ」(H)というではないか。なるほどなるほど。それも悪くないかもしれない。
「しかし」
と俺は考える。
我が身の歩みを振り返ってみると、学生時代はさまざまな業種のアルバイトに精を出してきたが、じつは社会人になってからは一度しか転職したことがないのである。新卒で就職したよくわからない業界の出版社を飛び出し、週刊ファミ通に拾われてからは、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っとファミ通の庇護の元で仕事をしてきたのだ。
いま数えてみたら、その長さはじつに18年。
う、うそマジでそんなになるのそりゃ歳取るわけだ最近酒弱くなったし徹夜できなくなったしフシブシが痛むし毛が抜けるし…………
とまあ、時の重さを思った瞬間にダークサイドに堕ちてしまうくらい、悠久の長きに亘ってひとつの仕事に従事してきたわけよ。そんな俺が、いかにゲームの中の話とはいえ、おいそれと転職に踏み切れるわけがない。俺は、「つぎ、大工になろっかな」、「俺は釣り人をやってみるよ」なんて、転職トークに花を咲かせているHとS君に、毅然とした態度で宣言した。
「俺はやはり、採掘師が最終ランクになるまで転職はしないでおくよ。それが、俺をここまで育ててくれた会社……じゃなかった採掘師への忠誠の証だ。社畜最高!!」
俺の決意表明を聞いたふたりは、シンクロするようにニヤリと笑った。
「よかったwww これからも大量の石を卸してもらえるwww」
転職しても採掘師時代に得た掘りの技術は消えないので、ピッケルを装備すれば採掘することはできる。ただ、掘ったときに出る石の数が減るので、安定供給を望むならば専門のライフのほうが断然いい。なのでHとS君は、まだしばらくは俺に採掘師でいてほしかったというわけだ。
俺に採掘師でいてほしかったのは、江野本ぎずもも同じだった。成長の遅い彼女はいまだ、「ポルトポルト銀ちゅーのを3個ほど欲しいんですがー」とか「ダルスモルス金ってのはどこにあるんですかねえ?」と言っては、あてどなくパーテル大平原あたりをウロウロとしていたのである。そんな姿を見ているとさすがに不憫に思うので、俺はつぎのように声をかけるのだ。
「ダルスモルス金は、ダルスモルスにあるに決まってるだろ。いっしょに行って掘ろうか?」
江野本、待ってましたとばかりにコクンと頷いた。
「いく!!! さすが採掘師!!! ……じゃあついでに、イネムリレッグっちゅーものの化石もいろいろと必要みたいなんですが、それもついでにお願いします」
俺、若干不安になって江野本に尋ねた。
「えのっち、ダルスモルスは行ったことあるのかい? その先に広がるサンサン砂漠は、かなりの難所だけど……」
江野本、プルプルと首を横に振った。
「ううん、ない。だって、つい最近ポルトポルトに来たばかりだもの」
こいつはエラいことになりそうだぞ……。
次回に続く!
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(C)LEVEL-5 Inc. ILLUSTRATION/(C)YOSHITAKA AMANO
ひさしぶりに対峙したモエジーは、今日もボウボウと燃え盛っていた。ちょっと前に江野本とふたりで挑んだときは、一瞬でも触れようものなら即昇天! というとんでもない力の差を見せつけられたが、あれからしばらく経っている。“時間が経過した=俺は強くなった”という方程式を鑑みれば(単純)、「じつは対抗できんじゃね?」という思考も浮かぶわけで、俺はビビリながらもモエジーのエリアまでヒョコヒョコとやってきてしまった。
ヘラヘラと炎が踊るモエジーのエリアでは、すでにHとS君が死闘を演じていた。ライフは、Hが傭兵、S君が魔法使いという、組み合わせ的には“最強”とも言える布陣で、「コレでダメならレベルを上げるしかないナ」と素直にナットクできるパーティー構成だった。
……採掘師の俺を除いてwwwww
どう足掻いても採掘師の戦闘力は、ふたりの足元にも及ばない。俺はソロリソロリと戦場を移動しながら、「ひゃーーーっ!!」、「ぐはああああ!!!」と悲鳴を上げているふたりに質問をぶつけた。
「あ、あの〜……。おふたりをしてもやはり、モエジーは強いですかね……?」
一瞬ギロリと俺を睨んでから、Hがペッと吐き捨てた。
「メチャメチャ強いよ!! ダメージも大して入らないし!! ……忍び足なんかしてないで、採掘師も斬りかかりなよ!!w 1でも2でもいいから、ダメージ入れなさい!!w」
な、なるほど。やはりそんなに強いのか……。
でも、そういうことならしかたがない。Hの言うように、ほんのちょっとでもいいからモエジーの体力を削って、勝利に貢献せねばなるまい。
俺は恐る恐るダガーを引き抜き、「き、きえええええ」という気の抜けた鬨の声をあげながらモエジーに斬りかかった。
ザクッ! ザクッ! ザクッ!!
景気のいい音とともに、我が業物がモエジーに突き刺さる。そしてすばやく体勢を立て直し、さらに一撃、二撃……。抜群の距離感と巧みなフットワークにより、戦闘に参加早々、5発もの攻撃を当てることに成功したわけだ。
採掘師の華麗な舞いを見て、HとS君も大喜び。
「お、いいね!! 戦力が増えた!!!」とS君。
「うん、いけるかも!! 採掘師の攻撃、どれくらいのダメージが入ってる!?」とH。
期待の視線が突き刺さる。俺はしばしそれに答えず、再度「うりゃうりゃ」と言ってモエジーを斬りつけてから、おずおずと白状した。
「景気よく斬っているように見えますが……俺の攻撃はまったく入っていません!! ……要するに、ゼロ、です^^;;;;;」
2秒ほど、我が家の居間の空気が止まった。そして、
「は?」とS君。
「え?」とH。
そんな不思議そうな顔で見られても、ゼロのものはゼロなんだよ!! 100×0がゼロのように、何百回と俺が斬ったところで、与えられるダメージは永遠にゼロなんですよおぉぉぉおおおお!!!
視線でそう訴えていると、「あっ!」というHの悲鳴とともに彼女のキャラが戦場に倒れてしまった。モエジーの圧倒的な攻撃力を受け切れず、やられてしまったのである。
こうなったときの対処法はふたつあり、ひとつは所有する“そせい薬”などのアイテムを使って復活するというやりかた。もうひとつ……これは協力プレイ時の特権なのだが、倒れたキャラに仲間がタッチすることで復活させることができる(シングルプレイのとき、やられたペットや仲間をタッチして復活させるのと同じ)。俺はすぐさま「オッケー! 待ってて!」とHに言い、モエジーの攻撃をかいくぐりながら彼女のキャラにタッチした。
これで、傭兵復活。
ああよかったよかった……と胸をなで下ろしているヒマもなく、今度はS君が「うおおお! しまった!!」と叫び、戦場に叩き付けられてしまったではないか! これを見た俺、「すぐに行きますっ!」と言ってS君のキャラを復活させる。しかし、舌の根も乾かぬうちにHの「きゃーーーー!」という悲鳴が聞こえ、またまた彼女のキャラが倒されてしまったではないか。さすがモエジー。その攻撃力は、筆舌に尽くしがたいものがあるようだ。
そんなHを救護していると、またまたまたS君が轟沈。これを助けにいったところでHが「ひゃーーー!!」と言うのでそっちにも行き、はぁはぁと息をついたところでまたまたまたまたS君のほうへ……。
戦闘系のふたりが果敢に攻め、攻撃で貢献できない俺がサポートに徹する−−。
この、自然発生的にできたフォーメーションはまことに具合がよく、HとS君の攻撃は勢いを増した。俺、戦場を忙しく駆けずり回りながら、堂々とふたりに宣言する。
「……俺、“戦場の救護隊”になりますっ!! 攻撃では役立たずだけど救急医療の専門家となって、皆さんをサポートいたします!!」
この戦術は見事にハマり、長い時間を要しながらもどうにかモエジーの撃破に成功!! 単独討伐は無理でも、仲間がいればどうにかなるというRPGの原点のような戦いを制することができたのだ。
「うおおおおお!!!! やったああああああ!!!!」
勝利の雄叫びが、溶岩の洞窟に響き渡る。
「このフォーメーションがあれば、どんな敵とも対等以上にわたり合えるのでは!?」
そんな希望が芽生えた、会心(?)の勝利だった。
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『ファンタジーライフ』はシングルプレイが楽しいのはもちろん、複数人で遊ぶ通信プレイも夢のようにおもしろいので、俺は自分のストーリーを進めるとき以外は、ほぼ100パーセントと言っていいくらい仲間と協力しながら遊んでいる。
仲間はたいがい、身内のH、S君のふたり。
誰かが「プラチナ鉱欲しいな〜」とか「ボスに挑みたいなー」とつぶやくのをきっかけに三々五々集結し、パタパタと3人でファンタジールの世界を走り回っているのである。
この日もそうだった。
Hがボソリと「どこぞの採掘師さんが、溶岩の洞窟で石を掘ってくれないかしら」とわざとらしく発言したのをきっかけに、ふたりが俺の世界にやってくることになった。
門を開けるとすぐに魔法使いに転職したS君が、続けて傭兵のHが入ってくる。しかし、脇目も振らずにギルドを飛び出したS君とは対照的に、Hは“こうかんボックス”の前で固まってしまい、まったく動かなくなってしまったではないか。まあでも、こういうことは通信プレイではママあること。俺はさほど驚かず、すぐに事情を察した。
「ふむふむ。動かなくなったところを見ると、通信エラーが発生したな? 1回やり直すかねえ」
これにS君が「お、りょーかい!」と反応し、ギルドに引き返してこようとしたが、時を同じくしてHのキャラがクルクルと動き、ギルドから出て行こうとした。それを見た俺は「ほっ」とため息をつき、
「よかった。通信エラーは大丈夫だったみたいだね」
と安心ボイスを出す。しかしHはそんなセリフは聞いておらず、ニヤリと笑いながらこんなことを言ったのだ。
「こうかんボックス、何も入ってなかったw」
……って、アイテム漁ってたんかいっ!!!
こうかんボックスとは、通信プレイ時に他のプレイヤーとアイテムの受け渡しができる箱のことで、使い捨ての回復アイテムだろうが伝説クラスの武具であろうが、なんでもかんでもやり取りができてしまうという“超太っ腹”な仕様になっている。でもだからこそ、むやみやたらとアイテムをぶち込んでおく……という使いかたはせず、お互いにコンセンサスが取れたときに、「石、いくつか入れておくから持ってって」とか「よさげな短剣が作れたからあげるよ」なんていう“口約束”をしてから使用するのがセオリーなのだ。俺は呆れてHに言った。
「なんも入ってるわけねーだろ!www 人んちのボックスをパカパカ開けるのはやめなさい」
プリプリしながら、Hが反論した。
「だって、石が余ってるみたいだから、何も言わなくても入れてくれてるかな〜……と思ったんだもの」
そんな都合のいい話、あるわけがない。
で。
すれ違いがありつつも、「せっかく3人集まったんだから」ということで、いっしょに冒険することになった。目的地は当初の予定通り、「あそこで掘れる石はなんでも欲しい」というHの要望に応えて、毎度おなじみ溶岩の洞窟とする。我々は勝手知ったる道を快調に突っ走り、途中、例のキャンプ肉をHに盗まれたりはしたものの、大きな事故を起こすことなく溶岩の洞窟までやってくることに成功した(なんかオーバーだな)。
「じゃあテキトーに掘るから、遊びながら拾いなよ」
俺はふたりに言った。相変わらず“ドラゴンのかさぶた”は壊すことができないので、灼熱鉱床や上赤鉱床が採掘のメインになるだろう。俺の発言にHとS君は「はーい!」と元気に応え、俺が生産した鉱石の入ったずだ袋をピコピコとピックアップして歩いたのだった。
そして、鉱床をあらかた掘り尽したころだったろうか。パタパタと走り回っていたS君が「あっ」と言い、続けてHに向かって手招きをした。
「ちょっと傭兵さん、こっちこっち! ……あいつ、倒せないかな?」
Hのキャラクターが、S君がいる方向に走っていったのが見えた。すぐに、Hが言う。
「え!! ……うーん、いけるかな? まあこっちは3人だし、挑む価値はあるかも??」
俺はふたりの物騒なやり取りと、彼らのキャラがいるあたりをマップで確認して、何に挑もうとしているのかすぐにわかってしまった。こ、こいつら、なんてムチャなことを……。か、敵うわけないだろ……。
ソロリソロリと出口に向かおうとしている俺を、Hの金切声が呼び止めた。
「ひゃーーーーーーっ!! 強い!!! ……ちょっと採掘師!! なに逃げようとしてんのよ!!www こっち来て参戦しなよ!!!」
えええええええええ!!!? お、俺もやんのおおおおお!??
その相手とはもちろん“モエジー”。果たして戦いの結末は……?
次回に続く〜。
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すっかりひさびさの更新となってしまいましたが、皆様お元気だったでしょうか……? ワタクシめはこの間、ちょっと尋常じゃないほど仕事が立て込んでしまい、書く作業にまったく注力できずにおりました。しかし! ようやくひとつの山を越え、時間的に余裕ができてきましたので、今日から再びバリバリボリボリと掻いて……じゃなかった書いていきたいと思っております! 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
さて。
『ファンタジーライフ』はこまめにストーリーを進めていくと、じきにファンタジール第二の都市“ポルトポルト”に足を伸ばせるようになる。パーテル大平原から西へ向かう街道が開放され、まだ見ぬ地を散策することが可能となるのだ。
気分は完全にフロンティア。
この、“行けなかった場所に踏み入ることができるようになった瞬間の高揚感”は、数あるゲームジャンルの中でも、RPGがズバ抜けているだろうなー。
西に向かう街道は、コモレビィの森の名残か森林地帯を縫うように走り、じきに開け、数本の細い道に枝分かれする。都市と都市を結ぶバイパス……というかハイウェイのようなイメージで、ところどころに見逃せない、パーキングエリアのような施設があるのがおもしろい。ともに幾度となくお世話になる“ハーベスの大農園”や“フィオリナさんの家”がそれで、大農園では珍品の買い物や採集が、フィオリナさんの家では髪型の変更や装備の色変更ができる(これはハッピーボーナスを解除しておく必要アリ)。どちらもウィットに富んだNPCが出迎えてくれるので、寂しい街道のひとり旅を続けてきた身にとって、心休まる寄り道場所となっているのだ。
そんな施設で油を売りつつ、街道の先に広がる未開拓の土地を歩き回ってみる。アチコチでパーテル大平原やキリタチ山では見られなかった生き物が飛び跳ねており、にわかに緊張させられるが、慎重に立ち回っていれば大ケガすることもなさそうだ。俺はグリーンスネークやカブラといったザコどもを、「えい! えい!」と言いながら蹴散らして歩いた。あまりにも採取や戦闘が楽しく、キリタチ山や溶岩の洞窟に入り浸ったおかげか、街道のモンスターごときではかすり傷ひとつつけられないほど俺は成長してしまったらしい。
「俺は、強くなりすぎた」
そんな大言壮語をぶっ放しつつ、街道の脇道を北に向かって進んでいた。
街道の北側は、思いのほか開けていた。小さな浮島が点々と散らばる南側とは風景がまるで違い、だだっ広い緑の大地が続いている。ところどころに高台があるので完全に平坦な土地というわけではなさそうだが、見るからに平和……言い換えれば少々退屈な場所という感じすらした。
「モンスターも少ないし、採取できるものもあまりないか……。もっとこう、ワクワクさせてくれるような事件に遭遇したいものだねえ」
パタパタと高台に続く道を走りながら、そんなことをつぶやく。これは明らかに、強くなりすぎたモノだけが感じる孤独と倦怠感からくる発言で、より強力な刺激を求めてやまない証左でもある。
「まあでも、こんな誰でも来れる場所で事件が起こるわけもないよな^^;」
そう苦笑いしたところで、俺の目の前に“ヘンな生き物”が現れた。それが、コイツなんだが……。
「な、なんだこのトリは……」
このとき、俺の心臓はキッカリ2秒は停止した。露天風呂に浸かって半分居眠りしているときくらい油断していたので(どんだけ)、いきなり現れた巨大な鳥の姿に度肝を抜かれてしまったのである。その大きさは明らかに、かのイネムリドラゴンに匹敵するほど。しかも、デカい翼を広げて忙しなくバサバサしているので、体感的な大きさは“ここまでで最大”と思えるほどだった。「クェェェエエ〜〜〜ッ!!!」と金切声で鳴いているのが、また怖い。
しかしデカいのは間違いないが、よく見ればその鳥、カラフルなうえになかなかかわいらしい顔つきをしているではないか。カモノハシを彷彿とさせるファンキーなクチバシが特徴的で、丸々と肥えた身体は“心優しいお相撲さん”を思わせるものがあるし……。忍び足で接近して確認したところ、名前はそのものズバリで“マルマル”。俺は「ほっ」と胸をなでおろした。
「な、なーんだ。デカいだけで、安全なモンスターかよこいつ」
安心した俺は忍び足を解き、マルマルにくっつくほど接近してみた。それでも襲ってくる気配はなく、俺は完全に“マルマル=安全”だと思い込んだ。
「ちょっと攻撃してみようかな」
という考えが脳裏にひらめくほどに……。そして俺は実際に、「えい。どうだ喰らえ!」と言って、マルマルに斬ってかかった。するとその瞬間……!!
「キェッ!!!!(怒) キェェェェェエエエエエエエッッッ!!!!!(激怒)」
マルマルの鳴き声は脳に突き刺さるような金属音になり、憤怒の形相を俺に向ける。そして、お相撲さんとは思えないスピードで“空中バク中”をし、プロレスで言うサマーソルトキックのような体勢でこっちに突っ込んできたではないか!!
「え!? え!!?」
マルマルの心境の変化についてゆけず、ただただ驚き、戸惑う俺。そんな俺に、巨鳥の強烈なサマーソルトキックがぶち当たった!!
ギュィィィィィィイイイイイン!!!!!!
なんとその一撃で、俺のHPが真っ赤になってしまったではないか!! 見れば、残る体力はわずか1ミリ(苦笑)。「刺激を」、「事件を」と言ってはばからなかった有頂天男は、もうどこにもいなかった。
「し、刺激強すぎぃぃぃいいいい!!!!!」
タマゴを盗むなんて、とんでもない。ましてや倒すなんて、考えられもしない!!!
「わぁぁあああああ!! 逃げろ逃げろ!!!!」
ほうほうの体で高台から逃げ出し、脇目も振らずにポルトポルトの街に逃げ込んだ俺。途中、ザコ中のザコとナメきっていたグリーンスネークに噛みつかれただけでも昇天確実という、断崖絶壁の敗北劇だった。
そんなポルトポルトで惨敗の傷を癒してもらおうと、いろいろな人に話しかけた。すると、そのうちのひとりがこんなひと言を……。
「この近辺で、マルマルっていうとんでもない怪物が出ることがある。命が惜しけりゃ、ヤツには近寄らないこった」
……もっと早く教えてッッッ!!!!!!!!
と突っ込んだ人が、俺以外にも1000人はいると見た……。
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今日は短くまとめます。
ナゼかと言うと、ご報告がメインだからです。
当ブログの第15回において、俺はファンタジールのUMA(Unidentified Mysterious Animalの略。未確認動物のこと)とも言うべき存在、“ドラゴンマスタード”について記事にした。もともと俺だけではなく、世間一般での発見報告も非常に少ないようで、いわく、
「ニンジンども(キャロッテ)に紛れている」(twitterからの報告)
「バサバサ空から降りてきます」(江野本ぎずも・談)
などなど、その存在、姿に関しては議論百出、ネタ百出状態であったのだ。
ナニゴトもそうだが、こうなってしまったら行きつくところはひとつである。
「もう、自分の目しか信じない」
俺の“パーテル大平原通い”が始まった。
俺は来る日も来る日も、パーテル大平原に足を運んだ。気まぐれな雪が降っていようが、春一番の暴風が吹き荒れていようが、健気に通い詰めたのである(リアル天気、関係ないがな)。平原の中心あたりまで行ったら、立ち止まってクルクルとカメラの角度を変える。そして、周囲にそれらしきドラゴンがいないことを確認したら、キャラを座らせて一服……。ぽけ〜っと空を眺めた。
「……早くドラゴンマスタードが降りてこないかなぁ」
そんなことを口走りながら。
しかしいくら足げく通っても、空から“何か”が降りてくることはついぞなかった。たま〜にバサバサと飛来するものがあるので「キタッ!!!!」と言って近づくもそれはイネムリドラゴンで、すぐに「ちっ! あんだよオメーかよ」とやさぐれてペッペとツバをまき散らす。これだけ待っても現れないとなると、やはりドラゴンマスタードは“空からの来訪者”ではないのかもしれない。
「ああ……>< どこにいるんだドラゴンマスタード……。゚(゚´Д`゚)゚。 」
失意の底に沈みながら、俺は“キャロッテ5匹討伐”という安いクエストをこなすために、パーテル大平原のニンジン畑(キャロッテが植わっている高台のことね)にやってきた。
「そう言えば、ドラゴンマスタードはニンジンに化けてる……なんて説もあったっけ」
そんな、都市伝説のようなトンデモ学説を思い浮かべながら植わっているキャロッテに近づくと、ちょっと妙なことが起こった。
ポンッ!
と地面から飛び出したキャロッテの模様が、なんだかおかしなことになっていたのである。なんと申しますか、ニンジンのアルビノと言うか、覆面レスラーと言うか……。
「な、なにこいつ……」
若干の恐怖を覚えながら、見慣れぬ生き物に近づいてみる。
田舎で過ごした少年時代、家の脇を流れていた清流で真っ赤なサワガニをよく獲ったものだが、稀に真っ青な個体が獲れることがあって、あまりの特異さにビビったりしていた。そのときと同様の不思議な気持ちが、俺の脳の中で暴れている。
こやつはいったいナニモノだ……? ま、まさか……。
恐怖と期待が入り混じった複雑な気持ちで近づいてみると、画面にこんな文字が表示されたではないか……!
……デ、デタ!! ここにデタ!! “ドラゴンマスタードは人参に化けている”って説は都市伝説でもデマゴギーでもなく、本当のことだったんだ!!! こ、これは世紀の発見だぞ!! 誰だ、「ドラゴンマスタードは空からバサバサ降りてくる」なんて言ったヤツは!! 翼もなけりゃ、ドラゴンぽくもねえじゃねえか!!!
そんなドラゴンマスタード君のイラストを、レベルファイブさんからもらいました。まだ見たことない人は、この“手配書”を頭に叩き込んでドラマス探索に励んでください。
あ、そうそう。以前、「ドラゴンマスタードがどこにもいない><」と嘆いていたクリエイターさんに、事の次第を報告してあげなきゃ。俺は携帯電話を取り出し、
「ドラゴンマスタード、パーテル大平原にて発見! ニンジンに紛れているので根気よく探してください! いつか集まるマスタード!」
という旨のメールを送った。
すると3分後、つぎのような返事が……。
「おお! すばらしい!! ……でも僕、ポルトポルトでマスタードを売っているのを知ってしまい、とっととそこで購入しちゃいました^^; すいません^^;;」
わあああああああ!! 俺の苦労は!!!?
こういうの多いな、俺……。
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ドラゴンのかさぶた事件で溶岩の洞窟はコリゴリな心境だったが、ナゼか再び、ヘッポココンビのふたりは灼熱の空間に足を向けた。ナゼかと言うと、あの洞窟はマグマゴーレムやドラゴンのかさぶたがある場所からさらに奥に広がっており、未探索の部分がまだまだたくさんありそうだったからだ。
パタパタと走りながら、俺は江野本ぎずもに言った。
「思うに、溶岩洞窟という場所は、生き物のボスとしてマグマゴーレムが、物質のボスとしてドラゴンのかさぶたが鎮座しているのだろう。ヤツらは洞窟の中央に居座り、そこから奥に進もうとする冒険者を弾いている−−。いまや俺たちは、こいつらを突破できる。ぜひ最奥まで進み、そこにあるであろうお宝を頂戴しようではないか」
すると江野本、「ほげ〜」と気のない返事をしたあと、じつにつまらなそうな声でこんなことを言った。
「……マグマゴーレムはともかく、ドラゴンのかさぶたはぜんぜん突破できてないやん」
「ハイ、ゴモットモデス……」という蚊のささやきが、どこかから(自分の口だろ)聞こえた気がした。
溶岩洞窟への訪問は3回目となるので、入り口付近の地理はすっかり頭に入っていた。とりあえずザコを蹴散らしたら洞窟中央の舞台(?)に行き、マグマゴーレムと対峙。これを難なく(ウソ)退けたところで、俺はドラゴンのかさぶたに近寄る。男の心の内には、こんな期待があった。
(……あれからひと晩経過した。もしかしたら経年劣化していて、掘れるようになっているかもしれん)
そして、ピッケルを突き立てる。
パキャンッ!!! ……シュルルルルルルルルル(かさぶたの体力が回復した音w)
俺は黙ってドラゴンのかさぶたから離れ、座って待っていた江野本のところに戻った。
「……あれだけ歯が立たなかったのに、なんで掘ろうとしたんですか?w もしかして、“ひと晩経ったから掘れるかも”って思ったの?w」
デリカシーのないことを言う江野本を睨みつけ、俺は無言で溶岩洞窟の奥地へ向かって走り出した。
するとすぐに、目の前にこんなものが。
「うーん!」
俺は言葉を飲み込んだ。こいつは明らかに木である。
「なんだコレ! ……大塚さん、出番じゃないですか!!」
岩と木の区別もつかない江野本がテキトーなことを言った。それに対し、「伐れるわけねーだろ!! ……採掘師を極めたらつぎは“木こり”になってやるので、それまで待ってろ!!」と俺は言い、さらに奥地へと歩を進めた。
間もなく、俺たちは妙な道に出くわした。それまでの土がむき出しの道とは違い、なんというか、炎そのものが通路になっているような……。機器察知能力の高い俺は、針全開のハリネズミのように緊張する。
「なんか、すげぇイヤな予感がするんですけど……」
“溶岩洞窟の生き物のボスはマグマゴーレム”なんて言っておきながら、そんなものは問題じゃない“脅威”がいる気がしてならない−−。ここは、慎重になったほうがいい。ヘタするとふたりとも、生きて洞窟の外に出られないかもしれないぞ……。イヤな汗が頬を伝う……。やはりここは、危険な場所なのだ。俺は江野本に、“撤退”の意思を伝えようとした。しかし。
「あ!! 大塚さん、なんかスゴいのいる!!!!」
機器察知能力がゼロの江野本はいち早く奥地に突っ込み(苦笑)、そこに棲まう“脅威”と対面したようだった。そして。
「あ!!!!w や、やられちったwww なにこいつ怖い」
俺がその場に到着するよりも早く“脅威”に撫でられたのだろう。燃え盛る炎の大地に、江野本のキャラがひっくり返っていた。
「ちょ!!! だから突っ込むなっつーの!!! ホ、ホレ、逃げるぞ!! 無理無理無理!!!」
俺は懸命に江野本のもとに駆け寄り、なんとか復活させてその場から走り去った。『ファンタジーライフ』ではこのように、初期のキャラでも比較的好きなところに行けてしまうが、それはイコール“まったく歯が立たない敵にも容易に遭遇する”ということを意味しているのだ。
去り際、画面にちょっとだけ表示された“脅威”の名前が、しばし俺の頭にこびりつくことになる。
“モエジー”
ヤツは確かに、そういう名前だった。いつかこいつを倒せる日が来るのだろうか……?
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(C)LEVEL-5 Inc. ILLUSTRATION/(C)YOSHITAKA AMANO
溶岩の洞窟は、なかなかにしてひと筋縄ではいかない場所だった。生半可な腕では太刀打ちできない“存在”が、アチコチに配置されていたのである。
しかし、そんなことは夢にも思っていないヘッポココンビのふたりは、ガヤガヤギャーギャーとモメながら再び溶岩の洞窟にやってきた。道すがら、こんなことを話しながら。
「いいか! この溶岩の洞窟のどこかに“ドラゴンのかさぶた”ってのがあるらしいんだが、ビッグアイテムになったら俺が運ぶからな!! 採掘師のクエストなんだから、かっぱらうんじゃねえぞ!」
キレかけの俺のセリフに、江野本ぎずもはどこ吹く風。
「へへ〜ん。知りませんよー。“あれば盗れ ビッグアイテム ウチのもの”」
ヘンな節回しでそんなことを言い放ち、江野本は先頭に立って溶岩の洞窟に入っていったのだった。
しかしキツく釘を刺したものの、言うほど心配しているわけではなかった。確かに“ドラゴンのかさぶた”なるものを採掘して納品する……というクエストは出ているのだが、じつはそれはルーキーに毛が生えた程度の“うできき”用の試練であり、明らかに難度は低いと思われたから。
「大鉱床くらいか、大きく見積もっても大翼石程度のものだろう」
俺がそう思ったとて、誰が責めることができようか。いや誰も責められない。
先を走る江野本を追って、俺も溶岩の洞窟に突入した。そして、ワラワラメラメラと寄ってくるザコどもを蹴散らし、前回苦労したマグマゴーレムもヘロヘロになりながら討伐して、なんとか先に進む道を拓いた。俺、ボワンと出現したマグマゴーレムのビッグアイテムを睥睨しながら、江野本に告げる。
「ふふん! 昨日は奪われた形になったマグマゴーレムのビッグアイテムだが、今日は気持ちよくキミに譲ってあげられるよ。なんたって俺は、未知のアイテムであるドラゴンのかさぶたを運ぶからな。……おまえにはゴーレムがお似合いだ!」
江野本は「ふん!」と鼻息で威嚇し、「いいですよーだ。ウチは身の丈にあったゴーレムで」と言って、ズルズルとゴーレムのビッグアイテムを引きずり始めたのであった。
そして俺たちは間もなく、いかにもヤバそうな巨大な建造物(?)の前にやってきた。それが、↓これなんだが……。
近づくと画面に“ドラゴンのかさぶた”という表示が出る。どうやらこいつを破壊することで、ビッグアイテムが出るのだろう。“デカくても大翼石程度”と思い込んでいた俺はドラゴンのかさぶたの威容に腰を抜かしそうになっていたが、そこはやっぱり一流の採掘師である。すぐにピッケルを手に持って、ズガズガと攻撃対象に接近していった。
「よ、よし。粉々に砕いてやるぞ。……えのっち、石が飛び散るからちょっと離れてて」
そう言うや否や、俺は自慢のピッケルをドラゴンのかさぶたに突き立てた。するとその瞬間、
パキャンッッ!!!
岩を叩いたとは思えないような虹色の光と、ガラスが飛び散ったような美しいエフェクトが画面を覆い、間違いなくスイートスポットに切っ先が直撃したことを告げてきた。俺は元気に「おっ!! もらった!!」と叫び、2回、3回とピッケルを振り回し続けた。
パキャンッッ!!!
パキャンッッ!!!
小気味いい打撃音が、溶岩洞窟に響き渡る。うん……これはいい感じだぞ!! 採掘現場を見ていた江野本も「おお!! なんか調子よさげ!!」と目を丸くしている。採掘は時間の問題と思われた。
しかしまもなく、俺はおかしなことに気付く。
景気のいい音とエフェクトに心奪われて気付かなかったが、さっきからドラゴンのかさぶたに与えているダメージが“1”になっていたのである……!!! ……いやもしかしたら見ていなかっただけで、最初の一撃からずっと、画面には“1”と出ていたのかも……。
それだけではなかった。
たとえ1でも固定ダメージが入っていれば、「いつか壊れる!!」と思えるところですが……さっきから俺の目には、こちらが与えるダメージ以上のスピードで、ドラゴンのかさぶたの体力が回復しているように見えるんですけど!!! ……いや、「見える」どころじゃねえ。間違いなく確実に、体力が全快しちまってるじゃねえか!!!
これには驚いた。何度も書くがドラゴンのかさぶた運搬は、うでききのクエストなのである。他のうできき用のクエストは、“ポルトポルト銀1個入手”とか“ルビー1個入手”なんていう簡単なものばかりで、まったく苦労した覚えがない。だからこそ俺は何の危機感もなく、「んじゃ、かさぶた剥がしにいってくっかな」と、腕にできたネコのひっかき傷のかさぶたを剥がすくらいのつもりでくり出してきたのである。でも……コレは……ちょっと……。
俺はピッケルを下に下ろし、ハァハァと肩で息をした。このままヤミクモにぶっ叩いても、いまの俺の能力では傷ひとつ付けることができないのだろう。
俺は「はぁ……」とため息をついてから、江野本に白状した。
「あのさ……。コレ、いまの俺じゃ壊せないみたいだわ」
すると、それまで地面に座っていた江野本のキャラがスクッと立ち上がり、何も言わぬまま溶岩洞窟の出口に向かってパタパタと走りだしたではないか。その様子を、しばしのあいだポカンと見つめていた俺だったがすぐに“あること”に気付き、猛烈な勢いで後を追い始めた。
こんなことを口走りながら−−。
「……ちょ!! ま、待て!! ……マ、マグマゴーレムのビッグアイテム、俺に運ばせて!!!>< お、おま、昨日も運んで……ってピューって行くなピューーーーって!!!」
しかし、江野本はまったく止まらずに無言で走り続け、うんぱんやさんのところに……。
その後のことは、あまり思い出したくない。
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前にも似たようなことを書きましたが、これこそが“『ファンタジーライフ』のマルチプレイの醍醐味だ!”と思いましたので、再投下します……。
キリタチ山の中間地点、“かんむりじいさんの家”から南に下ったところに、溶岩の大河が流れるダンジョン“溶岩の洞窟”がある。その気になれば序盤の序盤から行けてしまうダンジョンなので、「どうせ大した敵は出てこないんだろうナ」なんて油断していると、文字通り大やけどをさせられてしまう危険な場所だ。
洞窟に入った瞬間、どこか牧歌的だったキリタチ山の雰囲気は消え失せ、触れるものをすべて焼き尽くさんとする真っ赤な世界が広がる。カエンダケ、ベニイロクサ、ヒクイムシなど、この過酷な灼熱地獄に順応して進化した敵がウジャウジャと巣食う風景が広がり、冒険者の絶望を誘う。
ここに来るのは、まだ早かったか−−?
そんな思いが脳裏でチラリと閃くも、「そういう場所だからこそいいものがあるに違いない!!」と確信して遠征してきたんだった……と思い出し、ふんどしの紐を締め直す。俺は傍らにいた相棒に、ムリして元気な声をかけた。
「ここが溶岩の洞窟だ。きっと奥地には、ステキなお宝が眠っているのだろう。今日はぜひ、このダンジョンを制覇しようと思う」
言われた相棒、ぽけーっとした表情で緊張感のない声を出した。
「ほえ〜。まああんまり気張らずに、のんびりいきまっしょい。なんとかなるさぁ〜」
ストレスフリーの貧乏狩人は生きるのが楽そうでいいな……と思った。
そんな、初めて踏み入った溶岩の洞窟は、思った通り宝の山でありました。鮮やかな朱色をした“灼熱鉱床”や“上赤鉱床”がいたるところに生え、宝箱もゴロゴロと転がっている。石を叩いては「わぉ!!」、宝箱を開ければ「うひょー!!」となり、俺と江野本ぎずもは期せずして訪れたゴールドラッシュに「うはうは!!」と沸き返った。
そのうち、俺たちの目の前に“マグマゴーレム”というボスクラスのキャラが現れた。つながった太い眉毛に真っ赤な鼻……という昭和のギャグのような顔(どんな顔だ)をした怪物で、俺たちの行く手を阻もうとしている。俺は若干ビビリながら、江野本に声をかけた。
「どうやらコイツを倒さないと、先に進めないらしい……。……ど、どうする? 戦ってみ」
すべてを言い終わらないうちに、江野本の軽薄な声が聞こえた。
「ピュンピュンッ!!」
ハイ、戦うのネ。ハイハイ。
マグマゴーレムとの一戦は、かなり白熱しながらもなんとか勝利することができた。どうやら知らぬうちに、我々はかなり成長していたらしい。ボワンと飛び出したビッグアイテムを素早く奪ってから、俺は江野本に告げた。
「まだ奥に道があるね。先に進んでみよう」
しかし、江野本はうらめしそうな視線を俺に向けただけで、とくに何も言わない。俺は気にせず、ビッグアイテムを引きずったまま奥地へと歩みを進めた。
すると間もなく、目の前に大きな鉱床が現れた。近付くと“大上赤鉱床”とあり、ぶっ叩けばいかにもビッグアイテムが出る雰囲気を醸し出している。俺は引きずっていたマグマゴーレムのビッグアイテムを手放し、大上赤鉱床ににじり寄った。
「ちょっと離れてて。これ、壊すから」
誰にともなくそう言うと、江野本が元気に応えた。「ほーい!」。
カンカンカン……ッ!
小気味いい音が、溶岩の洞窟に響き渡った。いまの俺のレベルではちょっと堅いな……と思ったが、しばらく叩いているうちに鉱床は砕け散り、ビッグアイテムに姿を変える。しかし、出てきたのはちょっと大きめのずだ袋……って感じで、先ほど手に入れたマグマゴーレムと比べたら、いかにも“格下”という感じだった。そこで俺はチラリと江野本を見て、優しい猫なで声を出す。
「えのっち、このビッグアイテム持ってい」
そこまで言ったところで、俺は自分の言葉を飲み込んでしまった。
ピューーーーーーーーーーーーーーーッ!!
なんと江野本、俺が採掘のために手放したマグマゴーレムのビッグアイテムを引きずって、いまにも画面から消えようとしていたではないか!! 俺、「あうあうあう!!」と喘ぎながら、突如現れたコソ泥を糾弾する。
「ちょ!! おまっ!!! そ、それ俺んだろ!!! おまえこっちのちっこいヤツ持てよ!! ……って止まれコラ!!! ピューって行くなオイ!!!」
しかし江野本、俺をあざ笑うように「へへーん」と言い、スッテケテーと逃げながらこんなことを言ったではないか!
「あっしがこれを持っていきます^^ 大塚さんは、自分で掘ったそれを持ってけばいいじゃないですか^^」
ステテテテ〜〜〜……と逃げる江野本を追う「待てコラァァァァアアアアァァァ……………」という俺の残響が、溶岩の洞窟に轟いた。
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我が家では俺のほかに、身内のH、S君も『ファンタジーライフ』にハマっていることは以前書いた。そりゃあもう、熱病に罹ったかのように猛烈な勢いで夢中になり、徹夜も厭わぬプレイっぷりでアッと言う間に俺のレベルをぶち抜いた。
ふたりが選んだ最初のライフは、Hが傭兵、S君は錬金術師である。俺が採掘師なのでバッチリと、“採取系”、“戦闘系”、“生産系”の3つのライフが揃っていることになるわけよ。これはまことにいいバランスで、戦闘も採取もクエストも、じつにスムーズにこなしていけるように見える。お互い、苦手なジャンルを補完し合えるからな。3人で同じゲームを遊べるという事実は、思いのほかアドバンテージが大きいようだ。
戦闘はやはり、傭兵の独壇場だった。極めて弱い武器しか装備できない採掘師や錬金術師は、ちょっと堅くて大きなモンスターが出てくるだけで「戦力外」となってしまうので、どうしても傭兵の陰に隠れて立ち回ることが多くなる。
いや、敵に突っ込んでいけるのはまだいいほうだな。
知らずに強敵が棲むエリアに踏み込んでしまい、期せずして戦端が開いたしまったときなどは、「わー! わー!」と騒ぎながら敵と対峙する傭兵の周囲を走り回るだけとなってしまう。
「さすが傭兵さん、ハンパないっす!!w」(S君)
「応援はお任せください!!w」(俺)
てな感じでウロチョロするだけで、とてもじゃないけど攻撃なんてできやしない。斬ったところで、ダメージゼロだしな(苦笑)。するとHは目を血走らせて、
「役に立たないなー!w せめて回復かなんかできないの!?」
と毒づきながら勇猛果敢に攻め込んでいくのだが、これはやはり、攻撃力がズバ抜けている傭兵だからこそだと思うのだ。
しかしそんな傭兵も、採取や生産はからっきしである。とくに採取においては、超重要素材である鉱石を掘れるのは採掘師だけなので、店で買わないのであれば、ひたすら俺を頼るしかない。おかげで戦闘では、
「し、しぃましぇん^^;; あと頼んます^^;;;」
と、カーストの最下層にいる俺も、採取ツアーになったとたんに頂点に。
「んん〜〜〜?? あんだってぇ? ポルトポルト銀とダルスモルス金が欲しいってぇ〜?? あーそうねぇ、ワイがいないと掘れんもんねぇ〜〜〜。どうすっかなぁ〜? まあ、ヒマでヒマでしょーがないときがあったら、掘ってやらなくもないよ。ふひw」
こんなショッパい対応でもHやS君は、「ははぁ!! ど、どうかお願いを!! 採掘師さんにやってもらわにゃ干上がっちまいます!><」と跪かんばかりの勢いで懇願してくるんだから、各ライフの重要性……というか尖がり具合は侮れないものがあるのだ。
もちろん、錬金術師の活躍も目覚ましかった。
とくに序盤、「錬金術師って、安い素材で大量のクスリを作れるよ! キュアエイドや極上キュアエイドなんて朝飯前だわ!!」ってんで、俺やHに大量のクスリを卸してくれたときのヒーローっぷりは傭兵や採掘師を大きく上回っていたと思う。S君も鼻高々で、「なくなったらいつでも言ってよ! あげるからさ!!」とドヤ顔でふんぞり返っていたのが忘れられない。
しかし、そうやってできた端からホイホイと我々に施しているうちに、3人のキュアエイド所持数がエライことになってきた。供給が需要を完全に上回ってしまい、商品が思いっきりダブついてしまったのである。
「いいものだから、大量に作ろう。そして儲けよう!」
ってんで大量生産されるも、供給がオーバーフローして在庫リスクを引いてしまい、その結果価格破壊が起こってバブルは文字通り泡と消えた……というのと似ている気がする。大量生産のため素材を山のように仕入れてしまったS君は頭を抱え、
「嗚呼……! 在庫リスクを考えずに、見切り発車の過剰投資で首が回らなくなってしまった……>< この、無数のいやし草とクルブルク石清水はどうしたら……。゚(゚´Д`゚)゚。」
売っても大した儲けにはならず、S君はうず高く積み上がった素材を見ては、いつまでも「嗚呼……嗚呼……><」と慟哭するのであった。
そんなS君はいつからか、薬をほとんど生産しなくなった。しかし、何かを必死になって作っているのは変わらず、「……よし、できた。つぎ……!」とブツブツ言いながら研究所にこもっている。いったい彼は、何を作っているのか? 気になったので、俺は尋ねてみた。
「S君、さっきから何やってんの?」
するとS君は、「ようやく、錬金術師で儲ける方法を見つけたよ……」と低い声で言い、その秘密をつぎのように説明した。
「錬金術に必要な素材と、完成品の売値をいろいろと研究した結果、“メガネ”の利益率が高いことに気付いたんだ」
ふむふむ、なるほど。そう言えば錬金術師は、薬だけでなく、ばくだんやアクセサリーも作れるんだっけ。
一心不乱にメガネを作り続けるS君を感心して眺めていると、彼はふいに自虐的な笑みを作り、吐き捨てるようにこんなことを言った。
「いったいこれまでに、何十個のメガネを作っただろう……。……これじゃ丸っきり“メガネの錬金術師”だよ。ふふふ……」
若き、メガネの錬金術師に幸あれ−−。
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きめ細かい造りが自慢の『ファンタジーライフ』は、当然のように“すれちがい通信”にも対応している。それも、じつにゲーム性とマッチした“ニクい”システムで、ついつい「今日は誰かとすれ違ったかな? 確認するのが楽しみだなー♪」と鼻歌なんぞを歌いたくなってしまうのである。
『ファンタジーライフ』のすれちがい通信では、すれ違ったプレイヤーのプロフィールや、その時点でのゲーム進行度なんかを見ることができる。顔も本名も知らない“刹那の友”の現在ではあるが、「この装備はなんだ!?」、「すげえ! もうレベル80かこの人!」ってんで、小一時間は眺めていることができるくらいだ。
しかし何よりも楽しいのが、それらすれ違った友だちたちが、自分のファンタジール内に住み付いてくれること。住み付く……と言っても、街角にたたずんで挨拶を交わす程度なんだけど、何気ない世間話をしているキャラどうしを見ると、「ああ……。この世界は生きているんだな……」と改めて実感させてくれるのだ。
ちなみにこのすれちがいキャラたち、いつも同じ場所にいるというわけではない。どこでリセットされているのか知らないが、ふと気が付くと以前いた場所には立っておらず、どこぞに消えてしまっている。何度も話しかけると“友好度”が上がっていくのでなるべく見つけ出したいのだが、建物内にいるキャラはマップにカーソルが出ないので、見つからないときはひたすら見つからない。そのうち、インチキかくれんぼの鬼をさせられている気分になってくる。
目の前でプレイしている江野本ぎずもに、俺はイヤミを言った。
「……ぎずもさん、もうちょっとでアンタのキャラとの友好度が100パーセントになるんだから、見つかりやすいところに出てきてくださいよまったく……」
目をパチクリとしばたたきながら、江野本が応じた。
「そんなん知らんわー。……ていうか、大塚さんのキャラなんて1回も遭遇してないですよ? もしかして、恥ずかしがり屋?? どこに隠れてんの???」
建物の陰からチラチラと、道行く人の様子をうかがう自分のキャラを想像して、少々げんなりした俺。まあ確かに、リアルの俺はシャイ&人見知り&恥ずかしがりな41歳なので、その性質がキャラに乗り移っているのかもしれない。そうじゃないかもしれない。
まあそんなこんなで、なんとか友好度100パーセントを達成しようと思い、江野本のすれちがいキャラを捜し歩いた。なぜそこまでシツコくストーキングしているのかと言うと、友好度が100パーセントに達するとときたま“プレゼント”がもらえることがあるらしく、どうにか彼女のキャラからむしり取ってやろうと思ったからだ。しかし、ちっこい江野本のキャラはなかなか見つからず、捜し始めてから数日が経過してしまった。
それでも、俺は思った。
(こんなに苦労しているんだ……。きっとすばらしいプレゼントがもらえるに違いないぞ……)
と。
じつはこのとき、俺は大きな“勘違い”をしていたのだが、それがなんなのかはすぐに判明します。
数日後、俺はようやく江野本のキャラをとっ捕まえ、話しかけることに成功した。苦労の甲斐あって友好度は100パーセントとなり、プレゼントをもらう条件は整ったと言える。見れば江野本のキャラは恥ずかしそうにモジモジとし、こんなことを言ってきたではないか!
「あなたと大親友になれた記念に、これをあげるから大切に使ってね!!」
よっしゃああああ!!! プレゼントキターーーー!! さあ何をくれるんだ?? 斬れ味鋭い伝説の剣か?? それとも凄まじい破壊力のピッケルか!!?
そして画面に、プレゼントが表示された。
「たんぽぽわたを手にいれた!」
…………………………………………。
18秒ほど放心したあと、俺は江野本に食ってかかった。
「おいコラ!! おまえのキャラ、“大切に使ってね!”ってほざいてたんぽぽわたなんか寄越したぞ!!! もっとマシなものくれよ!!!」
言われた江野本、軽く小首をかしげながら、抑揚のない声でこんなことを言った。
「だから、“たんぽぽですいません…!”って言ってあったでしょー」
一瞬、何を言われたのかさっぱりわからず、江野本のキャラデータを見直してみた。すると。
はっ!!! た、確かにここに、「たんぽぽですいません…!」って書いてある!!! かわいそうなほど俺は驚き、江野本に言う。
「ほ、ホントだ!! なんで俺に渡すプレゼントを知ってたの!? もしかして預言者!!?」
呆れ顔で、江野本は応じた。
「??? なに言ってるの?? 自分でプレゼントを設定したでしょ? それを渡しただけですよー」
この瞬間、俺は自分が大きな勘違いをしていたことを知りました。
「うわあああああ!!! そ、そういうことだったのかああああ!!!」
じつは俺、すれちがいキャラからもらえるプレゼントって、システム側がランダムに決めているんだとばかり思っていたんです……。なんでそう思ってしまったのか、いまとなっては知る由もないのですが、ランダムだからこその一攫千金を狙えるものだと思ってた(苦笑)。
「だいたい、大塚さんもナンボクの古木かなんかをプレゼントにしてたでしょ?? それはなんだと思ってたのよwww」
俺はシュンとしょげ返った。
「そ、それは、「このくらいのものだったらいつでも人にあげる用意はあるよ」ってすれ違った人に誇示するものだと思ってた……」
編集部に、腹を抱えて笑う江野本の声がこだまする。「あははは!! なんでそんなにヤヤコシく解釈するの!!!wwww」。
ちなみに。
貧乏狩人の江野本はたんぽぽわたなんかを寄越しやがりましたが、人によっては目玉が飛び出てチョウチョ結びができるくらいの、とんでもないブツを贈ってくれたりもします。
あまりにも神々し過ぎてモザイクがかかってしまいましたが、こんなものまで贈れるなんて、『ファンタジーライフ』は太っ腹だなあ……。
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大塚角満

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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