大塚角満の ゲームを“読む!”
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混沌の魔女によるレレレのおじさん攻撃と突発的地面陥没で、俺は何度も何度も昇天した。その有様はもう、丸っきりドリフのコントのようで、
「レレレ攻撃キターーーッ!! わぁ、掃かれた!! 逃げろ逃げろ……って返しの箒でまた掃かれた!!! ち、ちぬ!!」
とか、
「懐に飛び込んで攻撃だっ!! ……って、地面割れた!! お、落ちる!! 横に逃げろ!! ……ってこっちも割れた!! ってレレレきた!!! って殺す気か!!!」
てな感じ。まあ殺す気なんだろうけどサ。
それでも、ゲッソリしながら何度かチャレンジしていくうちに左右の弱点ぽいところの破壊に成功。俺、すかさず狂喜する。
「やった!! 終わった!! イザリスをクリアーしたぞ!!!」
しかしもちろん、このマゾなゲームのボスが、そんなに簡単に死んでくれるわけがない。すぐに画面はムービーに切り替わり、大樹の中から真っ赤な怪物が飛び出してきたではないか。その怪物は、枯れ木のような身体に真紅の炎をまとわせ、両手は例の“レレレ”状態。しかも、もともとあったレレレの手も健在なので、画面は張り巡らされた木の根や枝、レレレの手と炎のレレレ(意味がわからなくなってきた)といった細長いものが占拠する、やたらとややこしい見た目になってしまった。ちょっと歩けば根に行く手を阻まれ、それをかわそうと広い空間を目指せば眼前の床が崩れて暗黒の奈落が口を開ける。そして、頭上からは問答無用のレレレ攻撃……。俺は当然のように心の恐慌を来し、「わああああ! おっかねえええ!!」と逃げ惑ううちに巨大なクレバスに落っこちてしまう。もちろん、これで「YOU DIED」。いったいここから、どうすりゃいいんだ……。
それでも懲りずに、挑戦を続ける俺。レレレ攻撃と地面陥没に加え、炎のレレレからは火の衝撃波のようなものまで発射されるようになったため状況は悪くなる一方だが、先に進みたい一心でアタックをくり返したのである。しかし、木の根は相変わらず斬っても斬ってもダメージを与えている風はない。じゃあどこかに弱点部位があるんだろうと攻撃を避けながら観察してみるも、それらしきものはまったく見えない。いたずらに、時間ばかりが過ぎてゆく。ヤバい……。詰んでしまいそうだ……。
そう思った矢先に、先ほど真っ逆さまに転落して命を落とした、巨大なクレバスが視界に入ってきた。そのわずかな刹那に、このクレバスが持つそこはかとない違和感に気付く俺。
「なんかあの穴に、着地できそうな根があったような……」
いっしょに画面を見ていたS君とHは何も言わなかったが、室内の微妙な空気の揺らぎから(どうやらそれが正解らしいぞ)と直感する。俺はすぐさま「わかったああああ!!」と叫び、大して確認もせずに大穴に飛び込んだ。そして−−。
ぴゅ〜〜ぅるるるるぅぅぅぅぅ〜〜〜〜…………。
「YOU DIED」
「うわあああ!! これも正解じゃなかったのか!!(泣)」
がっくりとうなだれる俺。しかしその姿を見て、HとS君が腹を抱えて笑い出した。
「いやいや!!w それでいいんだよ!www いまの、完全に目測を誤って転落死しただけじゃん!!wwww その根に乗るので正解なのにwwww」(S君)
あ、そなの……?? 俺のプレイがショッパいだけで、正解なんだコレ……。
S君に言われるまま、今度はキチンと確認してから穴に飛び込んだ。するとホントに木の根に着地することができ、その先で光る“混沌の苗床”の本体とのご対面に成功。しかし、このゲームを始めてからすっかり疑心暗鬼に取り憑かれた俺は、
「……これ、斬りつけたら悪いことが起こるんだよね?」
と言って、しばらくのあいだ混沌の苗床と無言のにらめっこを続けた。
しかし、3分経っても何も起こらない。
うーん、これはどうしたことだ……。いまの俺にできることは、エスト瓶を飲むこととジェスチャーで踊るくらいしかない。……は!! そうかジェスチャーか!! ここにきて、豊富なジェスチャーがフラグになっているのか!!!
「もしかして、この苗床の前で踊るのかね!? それが正解かね!!?」
言うが早いか、俺は混沌の苗床の前でありとあらゆるジェスチャーを実践した。手招き、丁寧な一礼、エイエイオー……。そんな、無観衆の空間で不気味なパントマイムをくり返す俺に向かって、業を煮やしたHが雷を落とした。
「早くその苗床を斬りなよ!!! 先に進まないでしょ!!!!」
あ、やっぱり斬るのでよかったのね……。
俺はようやく俺は混沌の苗床から“王のソウル”を手にし、混沌の廃都イザリスをクリアーしたのでした。
次回に続く。
★このプレイ日記が単行本になりました!★
12月22日に無事、『折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜』が発売となりました!! 出足も好調のようで、うれしい限りです。何度もお知らせしてきましたが、本書にはここで公開したエッセイにプラスして、約40ページに及ぶ書き下ろしプレイ日記“アノール・ロンド編”、ブンブン丸による攻略コラム、イラストレーター酔coさんの『ダークソウル』プレイマンガと、本書でしか見られないコンテンツが盛りだくさん! しかも今回はオールカラーの264ページと超豪華仕様になっています!(価格が1260円[税込]と高めなのは、その影響なのです!><) ぜひぜひ手に取ってみてくださいね!
■書籍名
折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜
■発売日
発売中
■価格
1260円[税込]
■ページ数
オールカラー 264ページ
なんだかんだで順調に進軍は進み、混沌の廃都イザリスで残されているのは最後のボス戦だけとなった。白い光の入り口をくぐれば、この炎の廃都を統べる親玉が現れるのだろう。
俺はHとS君に、チラリとユルい視線を送った。これには当然、「ここのボスについて、何か知ってることとか言っておくべきことがあったら遠慮なく申し出てくれていいよ」という意味が含まれている。この、懇願にも似た俺の視線に対し、HとS君はつぎのような無言の表情で返してきた。
(^_^)
(^_^)
ああそうですかっ! なんも教える気はないってわけね!!
覚悟を決めた俺は、ゆっくりと光の入り口に入っていった。しかし拍子抜けしたことにそこには何もおらず、滑り台のような傾斜があるだけである。
「この滑り台に乗るしかない……ってことか?」
ブツブツと独り言をいいながら、その傾斜に足をかける俺。するとその瞬間、身体が強烈な重力に引っ張られて下方向に滑り落ち始めたではないか! 傾斜は長く、急で、とてもじゃないけど逆走はできそうにない。ここを上れるのは、シコルスキーと『全力坂』の女の子くらいであろう。
しかしじきに滑り台は終点となり、我が分身は不思議な丸い空間に放り出された。目の前には、祭壇を思わせる神々しい大樹があり、画面下にボス戦ではおなじみの敵の名前が表示される。そこにはこう書かれていた。
“混沌の苗床”
こんとんのなえどこ……。これが、イザリスを統べるボスの名前か……。見ると大樹はウネウネと動き、俺に向かって警戒の奇声を発している。
こいつ、どんな攻撃をしてくるんだろう……。
何をしてくるのかサッパリわからない敵と対峙するときは毎回ビビるが、俺は黒騎士の斧槍を構えて、その大樹に突っ込んでいった。しかし……。
ササッ!! ササッ!!
なんと、大樹から左右に張り出した大きな枝が巨大な箒(ほうき)のようになっていて、我が分身を綿ゴミかホコリのようにササッササッと掃いて捨てやがったではないか!! な、なんたる失礼な攻撃……!! 俺、顔を赤くして怒り狂う。
「だだだ、男子の顔をゴミのように掃くとはナニゴトだっ!! もう許せん!!!」
俺、怒りにまかせて立ち上がり、「うおりゃあああああ!!!」という怒声もろとも大樹に突入しようとする。しかしまたまた、
ササッ!! ササッ!!
と掃き捨てられ、ゴキブリの死骸のように部屋の隅っこにゴロゴロと転がされてしまった。
これをくり返すこと、7回(苦笑)。
突っ込むたびに「ササッ! ササッ!」と掃かれてしまい、近寄ることすらできない。俺はさすがに辟易して、掃除をくり返す大樹に向かって吐き捨てた。
「レレレのおじさんかお前は!!!」
しかしこれだけ手応えがないってことは、きっと何かを見落としているんだろうな(気付くのが遅い)。俺は改めて大樹との距離を取り、空間全体を俯瞰できる場所に立って、怪しい箇所はないかとジロジロと観察を始めた。するとすぐに、大樹の左右に“いかにも”な光る部分があることに気付く。
「アレだ!! アレがこいつの弱点なんだ!!!」
エスト瓶で体力を満タンにした俺は、左側の光る部分に向けて走り出した。当然、例の箒攻撃が襲い来るも、強引に体力を回復しながらどうにか光の部分にたどり着く。そして、黒騎士の斧槍を一閃。すると画面がムービーに切り替わり、俺の行動が間違っていなかったことが証明された。
「ヨシ!! 逆側の光の部分にも攻撃してやるぞ!!!」
俺は木の根をかき分けながら、反対側の光の部分を目指して走り出そうとした。ところが、怒り狂った大樹がやたらと動くためか、俺の目の前の床がいきなり陥没!! 暗黒の奈落が突然口を開けたではないか!!
「あーーーーーーーーーーっ!!!」
気が付いたときにはすでに遅く、我が分身の両足は下に何もない空間でバタバタと悲しげに空回りするだけ……。そのまま奈落に墜落し、画面には例の文字が表示されるのだった。
「YOU DIED」
「あはははははははははっ!!! やっぱりそうなった!!www」
すべてを予見していたらしいHとS君は、身体を折り曲げていつまでも笑い続けるのだった……。
次回に続く。
★このプレイ日記が単行本になりました!★
12月22日に無事、『折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜』が発売となりました!! 出足も好調のようで、うれしい限りです。何度もお知らせしてきましたが、本書にはここで公開したエッセイにプラスして、約40ページに及ぶ書き下ろしプレイ日記“アノール・ロンド編”、ブンブン丸による攻略コラム、イラストレーター酔coさんの『ダークソウル』プレイマンガと、本書でしか見られないコンテンツが盛りだくさん! しかも今回はオールカラーの264ページと超豪華仕様になっています!(価格が1260円[税込]と高めなのは、その影響なのです!><) ぜひぜひ手に取ってみてくださいね!
■書籍名
折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜
■発売日
発売中
■価格
1260円[税込]
■ページ数
オールカラー 264ページ
混沌の廃都イザリスで倒すのにもっとも苦労した敵は、何を隠そう“楔のデーモン”でした。このイザリスで初めて遭った“なりそこない”やミキサー大帝(筒のようなボディーにホースのような腕を生やした、正式名称“イザリスの混沌”のことね)よりも、過去に何度もぶつかっている楔のデーモンに苦戦させられるとは……。
イザリスの楔のデーモンは、細長い渡り廊下の向こうに陣取っている。コイツが配置されているということは、通路の向こうに重要な何かが置かれていることの証左にほかならず、旅人はこの渡り廊下を突破することを決意する。
「楔のデーモンなど、いまの成長した俺の敵ではない」
そんな思いを胸に抱いて。
というわけで、やられる気など1ミクロンもないままに楔のデーモンと対峙した。これまで幾度となく対決してきた相手なので、行動パターンは熟知している。楔のデーモンの攻撃は、外敵との距離が離れたら“くさびの刺又”から放つ雷撃orジャンプ攻撃、近づいたら刺又か尻尾を振り回しての物理攻撃というのが相場だ。俺は華麗なフットワークでこれらの攻撃をかわし、たびたび懐に飛び込んで黒騎士の斧槍による斬撃を叩き込んだ。
ザクザクザク……。
うん、じつにいい感じだ。これをくり返していれば、まもなくこの巨人も斃れてくれることだろう。
ザクザクザクザク……。
うんうん、気持ちいいね! 調子いいね!
ザクザクザクドムザク……。
やっぱり蓄積は裏切らないな。好き放題斬り刻めるぞ。
ザクザクザクザクアッガイザクザク……。
さあ、ぼちぼち断末魔の悲鳴かな? 派手にブシュンと消えちゃって〜〜!!
そんなセリフを発しながら攻撃をしていたが、おかしなことに目の前のヤツはいつまでもピンピンしている。過去の経験による感覚ではとっくの昔に屠れている……ってくらい攻撃しているのに……。ど、どうなってんのこれ……。不安と戸惑いが、俺の感情の表面ににじみ出てくる。こいつ、いままでの楔のデーモンと違うのかい……? そうこうしているうちに集中力がなくなってきて動きが鈍り、ヤツの刺又攻撃が我が分身の脳天を直撃した。すると。
ギューーーーーーンッ!!!
え……。
な、なんか信じられないくらい体力が削られちゃったんですけど……。こ、こいつハンパねえ……。ナメてかかっちゃいけないヤツだったんだ!!! しかし、時すでに遅し。
「アーーーーーーーーーーーーッ!!!」
断末魔の悲鳴をあげたのは俺のほうで、楔のデーモンの初弾が当たった数秒後に見事に絶命。いったい何度、楔のデーモンにやられりゃ気が済むんだ俺は。
このイザリスの通路を護る楔のデーモンは、掛け値なしに強かった。体力、攻撃力ともに他の楔のデーモンの遥か上をいっていて、“屈強”という言葉はコイツのためにあるんじゃないかとシミジミとしてしまったくらいである。立ち回りにくい狭い通路も負に作用しやがって、俺はここで10数回、屍を晒すハメになりました……。
まあ、いまの自分があるということはどうにかコイツも倒したわけだけど、ぶっちゃけ倒したときの記憶があいまいだったりする。というのも、こやつとの戦いはつねに体力ギリギリの消耗戦に陥って、「あと1発入れたほうが勝ち!」なんて状況にばかりなっていたので細かいやりとりまで覚えていられないのだ。たぶんこのときも、「ここまで追いつめて負けたらもう俺は引退する!」とかなんとか叫びながら立ち回って、どうにかこうにか決着をつけたのだろう。
楔のデーモンを超えたあと、俺はずっと欲しかった“太陽虫”(頭に装備するアイテムで周囲を明るく照らす効果がある)を手に入れ、その代償とばかりに、涙なくしては見ることができないソラールさんとの壮絶なやり取りを体験することになる。このやり取り後の、俺の心からのひと言。
「ひとつの時代が終わった……」
そしてついに、俺は混沌の廃都イザリスのボスの前に立つ。
次回に続く。
★このプレイ日記が単行本になりました!★
12月22日に無事、『折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜』が発売となりました!! 出足も好調のようで、うれしい限りです。何度もお知らせしてきましたが、本書にはここで公開したエッセイにプラスして、約40ページに及ぶ書き下ろしプレイ日記“アノール・ロンド編”、ブンブン丸による攻略コラム、イラストレーター酔coさんの『ダークソウル』プレイマンガと、本書でしか見られないコンテンツが盛りだくさん! しかも今回はオールカラーの264ページと超豪華仕様になっています!(価格が1260円[税込]と高めなのは、その影響なのです!><) ぜひぜひ手に取ってみてくださいね!
■書籍名
折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜
■発売日
発売中
■価格
1260円[税込]
■ページ数
オールカラー 264ページ
すっかりブログの更新が滞ってしまいましたが、これには深い訳がありまして。
まあ体調を崩したんですが……。
この週末、仲のいい某方々と某合宿をしていたのですが、その最終日にいきなり、身体の調子がおかしくなりまして……。止まらぬクシャミ、背筋を駆け上がる悪寒、そしてとめどなく流れ出る鼻水は南米のイグアスの滝のようで、瞬時に「あ……。ちょっとよろしくないことになっちまった」というのがわかりました。時間が経つにつれて症状は悪化の一途をたどり、体温計がなかったので計れなかったけど、感覚的に体温が39度を突破したのを確信しましたわ……。
それでもどうにか合宿を乗り切り、息も絶え絶えになりながら帰宅(ホントは会社に行く予定だったけど、さすがに無理でした)。さっそく体温を計ったところ予測とピッタリの39度で、この現実を見た瞬間に自制のタガは完全に外れました。俺は個人的な“絶対安静”に突入し、悪寒で震える身体を湯たんぽと2匹のネコで温めながら、どうにか体調の回復を待ったのでした。……と言いつつ布団の中で、『みんGOL 6』やら『3(トライ)G』やらを遊んでいたけど……。
そして、こんな体調ながらも書かなきゃいけない原稿があって、熱で湯だった脳ミソをどうにか動かして文章を捻り出そうと思ったけど、39度もあると考える力が著しく減退するし、できあがったものを見ても「……まあいいやどうでも……」と捨て鉢気分できびしい添削ができないという……。インフルエンザじゃなかったのは不幸中の幸いだったけど、ホントにこの時期は体調管理に気を付けないとダメですな……。
と、関係ないことをダラダラと書いてしまったので、今日はもう特定のゲームのプレイ日記はナシ!! ここ最近の、ワタクシめのゲームライフを簡単に綴りたいと思います。
年明け以来、俺が集中して遊んでいるゲームは5タイトルある。主要4キャラが3周目に突入した『ダークソウル』はちょっとお休み中なのだが、良作に終わりはないので我が家のゲーム機はつねにフル稼働なのです。
まずプレイステーション Vitaでは、相も変わらず『みんなのGOLF 6』とハック&スラッシュの佳作『ダーク クエスト アライアンス』を絶賛プレイ中。どちらも、空いた時間にチョロっと遊ぶのにじつに適していて、移動中のヒマつぶしにピッタリだ。ちなみにこの2タイトル、『みんGOL 6』はPS Vitaカード、『ダーク クエスト』はダウンロード版で遊んでいる。おかげでカードを差し替える必要がなく、画面をポンポンとタッチするだけでゲームを切り替えられるのがノーストレスでじつにステキです。
『モンスターハンター3(トライ)G』もコツコツと進めている。いっしょに遊ぶメンツは、効率とは無縁のまったり系のヤツらばかりなので、今回はかな〜りマイペースにプレイできていると思う。それでも、村クエは上位になったし、港のクエストもG級に上がる緊急クエストが出ているので、まずまずの進行度だろうか? ただ、足元が固まらぬうちにハンターランクだけが上がってしまった感は否めず、ハチミツや雷光虫、なによりクモの巣が足らなすぎて往生しているよ……。裸に毛が生えた程度の防具に身を包み、秘薬も持てない貧乏人のため、やたらとオチまくっているけどね……。今度、オチようがナンだろうが気にならない仲のいい連中を集めて、ゆっくり飲みながら狩り会でもしようと思う。
さて、ここまではいわゆる“最新ゲーム”の範疇に入るタイトルばかり。なので、現在進行形で遊んでいる人も数百万単位でいるかと思う。でも俺は、これらは移動中や会社にいるときに遊んでいて、家ではまったく違うふたつのゲームをプレイしていたりするのだ。
ひとつは、大宮ソフトの名作『カルドセプト』(正確にはゲームアーカイブスの『カルドセプト エキスパンション・プラス』)。別のコラムにも書いたんだけど我が家の3名は全員が『カルドセプト』の大ファンで、ある日、誰かが口にした「カルバンクラインのさ……」というひと言をきっかけに“カルドセプト談義”が始まってしまったのだ。とは言えそのほとんどが、「んなぃつ(ナイト。低い声で)」、「どぅらごんふらぁい(ドラゴンフライ)」、「へいっ(ヘイスト)」、「うぉろぶあいす(アイスウォール)」とかとか、カード名を読み上げるときの英語の発音をマネているだけなのだが(『カルドセプト』を未プレイの人はまったく意味がわからないと思うけど……)。でもそんなことをやっているとゲーム本編をプレイしたくなるのに決まっていて、急きょゲームアーカイブスからダウンロードしてしまったというわけ。もちろん、家の中を探せばドリームキャストの『カルドセプト セカンド』やらプレイステーション2の『カルドセプト セカンド エキスパンション』も出てくるんだけど、一刻も早くやりたかったのでダウンロードしてしまったのだ。
で、その日のうちにストーリーモードはクリアーして、現在はコツコツとカード集めの日々を過ごしている。かつてはよく3人で対戦したものだが、やると必ず友情が決裂してしまったので(笑)、いまは仲よくひとつのブック(デッキ、ですな)を育てているのでありました。あー、早くニンテンドー3DS版の『カルドセプト』が出ないかな。
そしてラストは、これまた懐かしい『伝説のオウガバトル』。Wiiのバーチャルコンソールでダウンロードした。何を隠そう、俺はこのゲームは“生涯のベストゲームTOP5”に余裕でランクインするくらい大好きで(この続編である『タクティクス・オウガ』もTOP5に入る)、数年に一度、熱病に冒されたようにプレイしたくなってしまうのです。こうなると、かつてはスーパーファミコンを押入れから引っ張り出してきてドキドキしながらセッティング(もう壊れているのでは……という漠然とした不安がある)したものだが、いまは便利なバーチャルコンソールがあるので躊躇なくダウンロードしたのです。
で、夜な夜なプレイしているわけだが、いまから20年近く前に発売されたタイトルとは思えないほど、斬新できめ細やかな造りに改めて驚かされてしまう。どんなジャンルにも属さない唯一無二のシステム(もっとも近いのはリアルタイムストラテジーだろうけど、やっぱりちょっと違う)、敵の強さや善悪(敵のユニットにも善悪のパラメーターがある)を判断しながらのヒリヒリした戦闘、一発逆転をもたらす“タロットカード”の存在……。いまだまったく色あせない完成度の高さ(難度も高い)は、“名作”の冠こそふさわしいと思ったね。
このように最近は、最新の良作を遊ぶのはもちろん、日本のゲーム史に輝く名作も並行して遊んでいる。改めて、「俺はゲームが好きだなぁ……」と実感している今日この頃です。
★このブログのプレイ日記が単行本になりました!★
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大塚角満

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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