大塚角満の ゲームを“読む!”

« やっぱり俺は、このゲームが好き! | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【ダークソウル】第2回 俺は山賊 »

【ダークソウル】第1回 後悔しないための唯一の方法は……

 プレイ日記を始める前の、興奮を隠しきれない男の戯言です。テキトーに読み流していただけると……。

 “2011年でとくに待ちわびていた日TOP3”に堂々ランクインする日付のひとつが、何を隠そう本日(9月22日)でした。本当に、心待ちにしていた。もう半年くらい前から「明日、朝起きたら、いきなり9月22日になっていないかなぁ」と本気で思っていたくらい、俺は9月22日を欲していたのである。

 連休前だから? 給料日だから?? ……まあどちらも微妙にうれしい出来事ではあるが、その程度ではTOP3には入れない。「22日は月に一度のネコの日(ニャンニャン)だから〜!」なんて、40歳にして吹っ切れすぎの不気味なことを言うつもりもない。

 では、この9月22日に何があるのか?

 もう、あまりにもわかりきっていることなので包み隠さず発表しちゃいます。本日は……そう!!! フロム・ソフトウェアの“神ゲー”『DARK SOULS(ダークソウル)』の発売日なんですよ!!! もう、この日を勝手に祝日認定して玄関先に国旗を飾りたいくらいの心境だわ……。

 かつて俺は、『ダークソウル』の作り部たちが放った“前・神ゲー”、『Demon`s Souls(デモンズソウル)』に激ハマりし、この“ゲームを読む”においてプレイ日記を書いていた。その記事はこのへんに転がっているのでぜひご一読いただきたいのだが、あまりにも熱心に遊んでいたこともあって(7周した)、PS Home上で行われたネットイベントにMCとして(!)参加させてもらったこともある。それくらい、このゲームが大好きだったのだ。

 あれから幾星霜−−。

 ついに待ちに待った『ダークソウル』が発売される!! この間、週刊ファミ通にたびたび掲載される事前情報に目を通し、10月6日号(9月22日発売)からスタートした攻略記事をむさぼり読んで、輝かしき発売日がやってくるのを首を長くして待っていた。それがついに、嗚呼ついについに、運命の日がやってきたのだっ!! 速攻で手に入れて、連休中は遊び倒すぞぉぉおぉおおお!!!

 さっそく俺は携帯電話を取り出して、ファミ通編集部に電話をかけようとした。風邪を引こうと思ったのである。しかしちょっと冷静になって考えたら、今週は平日が3日しかないことから仕事のスケジュールがとんでもないことになっており、とてもズルやす……じゃなかった、風邪を引いている場合ではないことを思い出してしまった。俺はひどくしょげ返り、それでも「会社にいく途中で秋葉原に寄って『ダークソウル』を買おう!!」と心を奮い立たせ、ドタバタと家を飛び出した。

 しかし運が悪いことに、昨日猛威を振るった台風15号の影響で電車のダイヤが乱れまくっていた。俺が乗った電車もたびたび駅ではないところで停車してしまい、なかなか前に進まない。おかげで、秋葉原で途中下車して『ダークソウル』を買う余裕がなくなってしまい、俺は泣きながら出社するハメになる。しかし顔は泣けども、心の内ではこんなことを考えていた。

(ま、買うのは明日でもいいか。どうせ今日は帰るの夜中だし。発売日に買えなかったのは残念だけど、明日の昼くらいにショップに行くことにしよう)

 そして編集部に到着し、山積みになった仕事をコツコツと片付けていると、昼過ぎくらいにファミ通編集者のバサラ佐藤が出社してきた。見るとヤツは頭から湯気が出るほど赤い顔をし、ダラダラと汗を流している。今日ってそんなに暑かったっけ……? 不思議に思いながら「ハァハァハァ」と荒い息をついている男の顔を眺めていると、俺の視線に気付いたのかバサラ佐藤はこんなことを言った。

「お、大塚さん……はぁはぁはぁ。ダ、『ダークソウル』、買ってきましたか……?」

 俺、プルプルと首を振る。

「それが、店に寄ってるヒマがなくてサ。買ってこれなかったんだ。まあ、明日買うからいいよ」

 言われたバサラ、日野日出志のマンガに出てくる少年のように目を見開き、吐き捨てるように言葉を発した。

ななな、何をのんびりしてるんスか! 僕はいま『ダークソウル』を求めて都内の量販店を4店も回ってきたところですよ! ようやく4店目で買えましたけど、かなり品切れになっていると思いますよ……!」

 えええええ〜〜〜っ!! マジっすかぁぁぁあぁあ!!?

 ……ってじつは内心、俺はかなり恐れていた。この“品切れ状態”になることを……。なぜならば、俺がそうであるように、このゲームを“是”とする人の熱量はとてつもなく高い。となれば、発売当日にファンが殺到するのは当たり前のことで、新規ユーザーの需要も含めれば品切れになる可能性は相当高かったのである。俺とバサラのやり取りを聞いていた編集者が、俺に哀れみの声を掛けてくる。

「そんなに欲しいんだったら、予約すればいいのにw」

「前からやりたいやりたい騒いでいたくせに、発売日に手に入れる手はずを整えておかなかったなんて……」

 俺、それらの声を聞いてブチ切れる。

バサラ!!! なんで俺の分も買ってきてくれないんだよっ!! ていうか、お前の俺に売ってくれ!! たたた、頼む!!><」

 しかし言われたバサラ佐藤、「ケケケケケ」と冷笑を発して俺を嘲る。

「ダメっすよ!! 倍の値段でも売ってやらないっす」

 嗚呼……。もうダメだ……。

 俺はちょっとでも傷を癒そうと、週刊ファミ通10月6日号に載っている『ダークソウル』の攻略ページを開いた。手に入るまで、これを読んで気を紛らせようと思ったのだ。ところが、そのトップページに書かれている記事のキャッチコピーが、俺の傷ついた心をさらにえぐる。そこにはこう書かれていたのだ。

“後悔しないための唯一の方法は、事前の準備を万全にすることだ”

 ハイ、ゴモットモ……。

 俺は明日から、『ダークソウル』を求めて旅に出ます。捜さないでください。

投稿者 大塚角満 : 20:32

大塚角満

プロフィール画像

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


ファンタジーライフ公式サイト