大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MH】 逆鱗日和ライブリポート! (その2)

 昨日の続き……。

 ……なんですけど、ここからの出来事はUSTREAMで全国に生配信されたので、ご存知の方も多いはず。……ていうか、俺はステージでその場の流れでベラベラとしゃべっているので、正直何を言ったかよく覚えていなかったりします!! まあこれは、過去のイベントリポートを書いたときとまったく同じ現象なんですけどね。

 というわけで、記憶があいまいなまま書いてみます。そのせいで、かなり話を“盛る”ことがあるかもしれません!(とくに、俺がかっこいい風に) そのへんはなにとぞ御容赦を……。

 さて。

 いきなり自己紹介を忘れてスタートした逆鱗日和ライブ。最初の演目(?)は“逆鱗日和の歴史を振り返る”というコーナーだ。シリーズ全9作品について、当時の制作背景やお気に入りのコラムを紹介するという内容である。

 まず1冊目、2007年5月10日に発売された初代『逆鱗日和』についてだ。

 ここで俺が話したのは、「当時は超テキトーだった!」って話。……だと思うw “龍属性武器はすべてのモンスターに有効である”と思い込んでいて、イャンクックを狩るにも封龍剣を使っていた……というようなお話だ。細部を覚えていないのでナンだが、ここでしゃべろうと思っていたことをカンペに書いてあったので、そこから貼り付けてみます。「言ってねえことをリポートするとはどういうことだ!!」と怒られそうですがね。

「いまではちょっと考えられないくらい、とにかく当時はテキトーだった。“龍属性最強説”ってのが実しやかに言われていて、とくにさびた塊から生成する封龍剣・絶一門は究極の武器とウワサされていました。“これさえあればどんなモンスターも速攻で狩れる!”なんて言われてて、クックですらこいつで狩っていましたよ。しかも実際、「すげーー! チョッパヤで狩れた!」なんて言いながら……」

 こういうことを言おうと思っていましたが、なかなかうまくいかないものですね。

 そして俺は初代『逆鱗日和』に載っているエッセイの中から“お気に入り”の1本として“モスについて考える”をピックアップ。これについて佐治が「はいはい……。モスが成長したらグラビモスになる……とかいう嘘っぱちね。あれ、本気で信じている少年とかたくさんいて、“モスが成長するとグラビになるって本当ですか!?”って聞かれたことがありますよ!!」とキレ気味の突っ込みを入れる。ホント、テキトーなこと書いてスミマセン……。

 つぎ、2冊目の『本日ももっと! 逆鱗日和』について。

『もっと!』は、『2nd G』と同じ2008年3月27日に発売された。中身は『2nd』の狩猟日記一色で、このころから使用武器がガンランスオンリーとなっていく。ここで、佐治からつぎのような質問が飛ぶ。

「そもそもなんで、ガンランスを持とうと思ったんすか?」

 これに対して俺は、つぎのように回答。

「『2(ドス)』で初めてガンランスが導入されたとき、藤岡要ディレクターが“ランスの先端から火が出るんですよ? すごいでしょ”と言ったのを聞いた瞬間に“そいつはすげえ!!”と簡単に感化され、“俺はガンランス使いになる!!”って心に決めました」

 ここから佐治が「“ガンランサー”なんて言葉を勝手に作った」「“世界一のガンランサー”と勝手に名乗り出した」と俺の“勝手ぶり”を公然と批判。しかし俺はひるまずに、「俺のことを世界一のガンランサーと最初に言ったのは辻本良三プロデューサーだ! ……俺はそれを真に受けて(わりとそうかも?)と思い、世界一のガンランサーを名乗り出します。でもさすがにちょっとテレがあったのでお尻に(笑)を付け、バランスをとりました」と真実を告げる。でもぶっちゃけ、佐治にも来場者にもあまり相手にされていない感じがしました。

 さらに佐治は『逆鱗日和』のヘビーな読者らしく「この本に載ってるエッセイは相当なヘッポコプレイばかりですよ」と再度の突っ込み。でも俺はめげず、こんなエピソードを紹介する。

「確かに攻略的なことは書けませんでしたが、“最後の招待状”をクリアーしたときにラージャンが怒るたびにモドリ玉を叩きつけてベースキャンプに逃げ帰る……という戦法を編み出しました。これでどうにか、この難関クエストを乗り越えたんです」

 これに対して佐治は「ただのチキン作戦ですね」とバッサリ。

 ……つぎ! 3冊目は『本日もニャンと! 逆鱗日和』ですな。

 前2作の『逆鱗日和』は、俺とデザイナーのふたりだけで作った作品だ。でもさすがに、作業量的にふたりで作り続けることに限界を感じ(「こんなことを盛り込もう!」とふたりで話してもスケジュール的にきびしくなってしまい、泣く泣く諦めてばかりいたのです)、さらに新しい風を吹き込んでほしいという意味から、編集として江野本ぎずもに参画してもらうことを決める。これにより『逆鱗日和』の書籍としての完成度が格段に上がるのだ。

 しかしこの段階ですでに、イベントが押し気味であることが舞台裏から告げられる。まだ始まったばっかなのに、早くもしゃべりすぎか俺ら(苦笑)。なのでここは、とっとと先に進む。

 4冊目の『逆鱗日和』は、『本日もサヨナラ! 逆鱗日和』である。

『サヨナラ!』は書名にある通り、ここでひとまずの集大成的な作品を作ろう! という思いを込めて作られた『逆鱗日和』だ。『2nd G』のプレイ日記一色になっているのは『ニャンと!』と変わらないが、このころになると『2nd G』はかなりやり尽くした感が出てきており、だからと言ってつぎの『3(トライ)』が発売されるまで間があったことから、「しばらくのあいだサヨナラしよう」と思ったのだ。実際に中身も充実したものとなっており、おなじみのドタバタプレイはもちろん、モンスターハンター、武神闘宴に挑戦したときのことを切々と綴った“ガチの狩猟”もしっかりと収録した。ここで佐治から、「とくにたいへんだったのはどのあたり?」と振られたので、俺はつぎのように回答した。

「モンスターハンターよりも、武神闘宴に江野本とふたりで挑戦していたときのほうが圧倒的にたいへんだった……。じつは「クリアーできなければ単行本には収録しない」という決意のもとで始まったチャレンジで、最終的にクリアーできたのは単行本の締切当日……という綱渡りでした」

 ここで佐治は「そんなドラマみたいなことが本当にあったの!?」と目を剥いたが、これ、誇張でもなんでもない本当のお話。このころ、俺と江野本は猛烈に忙しく、日中は通常業務に追われていて武神闘宴にチャレンジすることができない。となると、睡眠時間を削って挑むしかないわけで、俺はしょっちゅう寝オチして江野本を激怒させた。

「本当にマジギレされましたよ。何度も。「っっざけんなテメエ!!」という勢いで……。いまでも当時のことを思い出すと夜泣きしそうになります」

 ……と、イベントではそこまで言っていないと思うが、エッセイ“武神の名のもとに”の背景にはこんなことがあったのだ。

 で。

「『サヨナラ!』のつぎは……」と俺が紹介しそうになったところで、佐治が「ちょっと待った!」とストップをかけてきた。俺、食らいつこうとしていたエサを目の前で取り上げられたネコのような顔になり、「何かあったっけ?」と佐治に言う。すると佐治は「ありますよ〜!」と言い、「ここで、大塚さんや『逆鱗日和』に届いた“ラブレター”を紹介します!」と宣言した。そう、俺のブログなどで募集していた『逆鱗日和』へのラブレターが、ここで読み上げられるのである。

 ……ってところで、続きは次回!


▲本日も来場者へプレゼントした手作りグッズを紹介! これは全20ページに及ぶパンフレットと座席表だ。パンフレットはじつに気合が入っており、これでしか読めない書き下ろしエッセイを2本も収録。さらに作者の俺自身が『逆鱗日和』シリーズを1冊ずつ解説するコーナーや、写真で振り返るコーナーもある。

投稿者 大塚角満 : 13:49

【MH】 逆鱗日和ライブリポート! (その1)

 何から書いてよいのやら……。ていうか、キチンと書けるのかどうかすごく不安……。でも書こう。このリポートが最後だからな!

 6月26日午後2時、かねてからお知らせしてきたUSTREAMの公開生放送番組“逆鱗日和ライブ&パーティー”を実施した。これは、6月24日に発売された拙著『明日もきっと! 逆鱗日和』の発売を記念して実施したもので、『逆鱗日和』シリーズのフィナーレを飾るイベントと位置づけていた。これまでも『逆鱗日和』の新刊が発売されるたびにライブイベントを実施してきたけど、今回でそれも最後。ということで、ぜひ全国にいる読者の皆さんと最後の時を共有したいと思い、環境さえあれば誰でも観ることができるUSTREAMで生配信しようとたくらんだのだ。

 当日午前8時30分。俺は編集部に並べた椅子の上で目を覚ました。睡眠時間は、1時間ほどか。イベントの準備が押して帰ることができず、そのまま編集部名物の“椅子寝り”をしてしまったのだ。でもじつは、準備が押すのは毎度のことなので帰れないのも想定済みで、俺は土曜の昼過ぎに一度帰宅して着替えだけ持ち、終電で出社して作業をしていたんですねえ。なので、身体の芯に疲れは残っていたが意外なほど活きがよく(魚か)、パッチリと目が覚めた。

 すると俺が起きると同時に、着替えのため一時帰宅していた江野本ぎずもから「やばい! 1時間寝ちゃった! 急いでいきます!」とのメールが入った。お互い、ここ2週間ほどまともに寝られない日々が続いていたが、『逆鱗日和』関連では最後のイベントということで士気が非常に高い。「疲れた」なんて言ってる場合じゃないのだ。

 午前10時過ぎに江野本がやってきたのを合図に、その日のイベントを手伝ってくれるスタッフの面々も続々とやってきた。彼らに最終的な準備をお願いしつつ、俺と江野本もやり残していた作業を片付けるために散ろうとする。お互い、やらなきゃいけないことはたくさん残っていた。早く動かないと終わらないかもしれないぞ……。そんなドタバタする中ではあったが、俺は長年の相棒にどうしても言いたかったことを言った。

「あのさ。少年チャンピオンに手塚治虫の関係者たちの証言をもとにしたマンガが載っててさ。それによると手塚さんはムチャな仕事をガンガン入れちゃって、スタッフはいつも殺人的スケジュールだったんだって。なので逃げ出す人もいたんだけど、残った人たちはいつしか熱にうかされたようになり、いいものを作り続けている実感を得て、“ずっとこのときが続いてくれ!!”って思うようになったんだってさ」

 ひと呼吸置いてから、俺は続けた。「いまなら、わかる気がするわ」。

 これを聞いた江野本はしばし沈黙した後、「そうね。たしかに」ときっぱり言う。この台詞だけで、俺は十分だった。

 午前11時30分よりリハーサル開始。今回もMCは、週刊ファミ通の佐治キクオが担当する。1回目のイベントからずっと、このポジションは佐治が担ってくれていた。なので俺たちは慣れたもので、佐治のツッコミに俺がたじろぐ……という、ふだんの会社風景そのままのやり取りで(笑)リハーサルを無事に終える。このころには時計の針は午後1時を回っており、会社のまわりにはすでに、抽選で生観覧権をゲットした読者の方々が続々と集まってきていた。『逆鱗日和』のイベントは毎回、ウチのイベント関連部署の人間が「信じられない参加率……」と舌を巻くほど当選者の出席率がいいのだが、今回も最終的にはほぼ満席になってくれたのではなかろうか。本当に、ありがたいことだ。

 午後1時45分、開場。受付を済ませた読者と招待客の皆さんが、ひとり、またひとりと会場に入ってくる。その様子をチラリチラリと、ステージ脇の緞帳の陰から覗き見る俺。来場者たちは、俺と江野本ぎずも、そしてデザイナーの松岡さん(『逆鱗日和』の立ち上げメンバー)の3人で徹夜で設置した“『逆鱗日和』の歴史”コーナー(過去のイベントで作った配布物などをズラリと並べた)をしげしげと眺めてくれていた。それを見て、ホッと胸を撫で下ろす。展示物の中には、10年前に俺がモー娘。のコスプレをした写真が載っている『逆鱗日和』とはまるで関係のない記事も混ざっていたが(松岡さんの陰謀による)、どうやら来場者は楽しんでくれているようだった(モー娘。の記事については女尻笠井がもっとも爆笑していたが(怒))。

 午後1時50分。いよいよステージが始まった。生配信は午後2時からだったが、まずは来場者に向けて俺と佐治とで挨拶をし、この日の流れを説明する。緊張は、ほとんどしていなかった。俺は基本的にあがり性(そうは見えないらしいが)のはずなので、こんな大勢の人の前で何かをしゃべるなんてとんでもない話なのだが、なぜか自分のイベントでは1ミリたりとも緊張しない。見守ってくれる人の温かさがそこはかとない“ホーム感”を作り出してくれているからなのか、この日も心は非常に落ち着いていた。


▲配信開始直前。ステージでまったりする俺(右)と佐治(左)。

 そして6月26日午後1時59分50秒。会場にいる全員で「10! 9! 8!……」とカウントダウンしてゆき、予定通り午後2時ちょうどに逆鱗日和ライブがスタートした。ところが冒頭、俺は10分前に来場者に向けて「大塚角満でぇす。今日はよろしく」と挨拶をしたことですっかり安心し、放送開始時にUSTREAMの視聴者向けに自己紹介することが飛んでしまう。さっそく佐治に「大塚さん!! いきなり挨拶忘れてるよ!!」と突っ込まれ、全国の視聴者の失笑を買った(と思う)。これが、いつものおマヌケなトークに彩られた逆鱗日和ライブがスタートした瞬間だ。


▲賑やかな会場。今回も来場者の皆さんのノリのよさに助けられました(笑)。

 1回で終わりにしたくないので、次回に続く(笑)。


▲上2点の写真は、イベント開催前夜のもの。ちょっとパーティー会場っぽくないですか?(いや、パーティーをするつもりなんだが) 下は展示物の一部。過去のイベントで作った配布物や『逆鱗日和』の雑誌広告などが並んだ。

イベント3.jpg
▲来場者への配布物の一部を紹介。これ、結婚式の披露宴とかでよく見る座席表示を参考に作ったもの。三角形の中には『逆鱗日和』に登場する名フレーズ(?)と、俺の手書きのメッセージが書かれておりました。


 

投稿者 大塚角満 : 17:15

【MH】 『明日もきっと!』のカバーイラストの秘密

 本日無事に、『逆鱗日和』シリーズ最新刊にして最終巻、『モンスターハンタープレイ日記 明日もきっと! 逆鱗日和』が発売となりました! シリーズ第1弾『本日も逆鱗日和』が発売されてから丸4年。この間、別冊も含めてシリーズ8作品を刊行して参りましたが、本日書店に並んだ第9弾をもって『逆鱗日和』は“完結”となります。かわいがってくださった皆様、本当にありがとうございました!!

 で、ちょっとお知らせが……。

 『明日もきっと!』のカバーを公開したとき、「じつはこのイラスト、ちょっとおもしろい仕掛けがしてあります!」という読者の興味をそそる発言を作者(俺だが)がしたことを覚えておられる方も多いかと思います。そして、「それはまた今度紹介しましょう」という、さも近日中に発表しますよフフン的な文章が続いていたことも覚えておられるかもしれません。

 ところが、いつまで経ってもこの“仕掛け”とやらが発表されることはなく、気がついたら書籍の発売日になってしまいました。

 なぜ、カバーイラストの秘密は発表されなかったのか?

 おそらくここで読者の皆さんは、「あのふたりのことだから壮大な戦略があるに違いない!」とか「書籍を買った人だけのお楽しみにしたいからだ!」なんてことを考えたに違いありません(そんなことない?)。さて、秘密が発表されなかった秘密(ややこしい)はなんだったのでしょうか……?

 今朝、明け方に仕事を切り上げて自宅に着いたとき、俺の携帯がブブブブブと鳴りました。メールが届いたのです。差出人は、つい10分ほど前に別れたばかりの江野本ぎずも。ナンダナンダと思って開封してみると、そこにはつぎのような文言が……。

「カバーに仕掛けがあるって煽るだけ煽っておいて、発表すんの忘れてた!!!!! 今週の週刊ファミ通の広告で出ちゃったよ!!www」

 俺、驚愕で飛び出した目玉でピポパッとスマホを操作し、3秒で江野本に返信しました。

「ししし、しまった!!!!! 俺も忘れてたっ!!! ひぃぃぃぃ……!! 恥ずかしいよぉ!!!」

 ……これが、カバーの仕掛けが明かされなかった真相です(恥)。

 で、もう仕掛けの内容を知っている人は全国にゴマンといるかと思いますが、せっかくなので発表しますね。

 これまでの『逆鱗日和』のカバーイラストって、表1(表側のことね)と表4(裏側のこと)でそれぞれ独立したイラストをぽん吉さんに描いてもらっていました。しかし今回は集大成、最終巻ということで何かしらの特別感を出したいと思い、なんと表と裏がつながった大きな1枚絵を描いてもらったのです!!

 ↑ほら、じつに壮観でしょー。

 ユクモ村をイメージした背景に、たくさんのキャラが踊っています。俺や江野本、オトモアイルーはもちろん、中目黒目黒や河合リエのキャラまで……。「最後だから、イラストキャラは総出演にしてもらおう」という方針で、タイトなスケジュールの中、ぽん吉さんに描いてもらったものです。おかげで、僕も江野本も大満足のカバーとなりました。

 ……いまさらの報告になっちゃいましたが、発表できて肩の荷が下りた(苦笑)。本書をお買い上げの際はぜひ、一度カバーを外して広げてみてくださいね。また前述の通り週刊ファミ通7月7日号(6月23日発売)に、『明日もきっと!』の広告が見開き2ページで入っておりますので、そちらでも確認できますよ!(この見開き広告を見た週刊ファミ通のメルヘン須藤という編集者に「職権乱用キター!!w」と言われました)


 さてさて、本も無事に発売されたことだし、後は6月26日の逆鱗日和ライブだけだな。いま、毎日夜を徹してイベントの準備を進めております。会場にお越しの皆さんはもちろん、USTREAMでの生配信をご覧になられる方々もいっしょに楽しめるようにいろいろと仕込んでおりますので、6月26日午後2時からの番組をお忘れなく!

※逆鱗日和ライブの詳細はこちら

投稿者 大塚角満 : 16:03

【MH】告知 逆鱗日和ライブの視聴ページができました!

 いよいよ6月24日の発売日まであと2日となった『逆鱗日和』シリーズ最新作『明日もきっと! 逆鱗日和』。そして、この発売を記念して6月26日午後2時からUSTREAMでWeb生配信される“逆鱗日和ライブ”の開催も近づいてまいりました!! 何度も書きますがこの生配信は、視聴環境があれば誰でも無料で観ることができますので、ぜひぜひモニターの前でいっしょに参加しちゃってくださいね!

 で!! 肝心の逆鱗日和ライブの配信ページができましたので、さっそくお知らせしちゃいましょう!! コチラです!

http://bit.ly/lb35Cy

 また、せっかくなのでこのページでも生配信が観られるように、ライブビデオとソーシャルストリームの両方を貼っておきます。ご利用くださいませ。

 そしてもうひとつお知らせが。

 抽選の結果合計50名に当選メールを送付させていただいた逆鱗日和ライブの観覧権ですが、当選者のおひとりから同伴者の分をほかの方に譲ってあげてほしいとの申し出をいただき、これを受けて追加当選の方にメールでお知らせをしました。「ハズレてしまった……」と落胆されてた方も、もう一度メールをチェックしてみてくださいね。よろしくお願いします!


Video chat rooms at Ustream


投稿者 大塚角満 : 18:29

【MH】 『明日もきっと!』の見本誌到着!

 拙著『逆鱗日和』シリーズの最後を飾る作品『明日もきっと! 逆鱗日和』の見本誌が、つい先ほど編集部に届きました! こうして見ると、派手なカバーだなぁ。

 本の紹介で“シリーズ最高のボリューム”を謳っておりますが、実際に持つとそれを実感できます。ホントに分厚い! 中身も、厳選した『モンスターハンターポータブル 3rd』のプレイ日記に加えて、村長最終クエスト“終焉を喰らう者”に挑戦したときのことを綴った4編の書き下ろしエッセイを収録。非常に読み応えのある最終巻となりました。6月24日には店頭に並びますので、ぜひぜひ手に取ってみてください。僕の7年以上に及ぶ思いの重さに驚くと思いますよ(笑)。

※逆鱗日和ライブ、観覧締切迫る!※

 かねてより告知してきましたが、『逆鱗日和』シリーズ最終巻、『明日もきっと! 逆鱗日和』(6月24日発売)を記念したイベント“逆鱗日和ライブ”が6月26日(日)に開催されます。U-STREAMによる公開生放送で誰でも無料で観ることができますが、この収録会場に50名様を招待する企画が実施中です。まもなく募集が締切(6月16日(木)午前8時まで)となりますので、「ぜひに!」と思われた方はこちらのサイトで詳細をご確認くださいませ。また同時に、大塚角満へのラブレターも募集しておりますので、併せてチェックのほどを!

※詳細はこちら!

投稿者 大塚角満 : 14:26

【MHの思い出】 雨降って地固まる……?

 拙著『明日もきっと! 逆鱗日和』の発売まであと10日……。まもなく7年に及ぶ我が『モンハン』プレイ日記が終わりのときを迎える。なのでちょいと、連載を続けていたこの間の出来事でとくに印象深かったことを綴ってみたいと思います。

 いまだから書ける話。

 『逆鱗日和』のスピンオフ作品『角満式モンハン学〜ハンター編〜』の99ページに、“絶叫告白”というタイトルのコラムがある。これはオンラインのロビーでチャットをしていたとき、個人チャット(指定した対象者にしか発言が見えないチャットのこと)のつもりで発した言葉がじつは全体チャットで、しかもそれがその場にいた異性に好意を寄せている……という旨の発言だったため全員が赤面してしまった……という内容。まあオンラインで遊んでいればよくある話(そうか?)なので、この手のネタにはことかかない。実際、こんなことがあった。

 無印(初代『モンハン』のこと)を遊んでいた2004年の夏ごろのこと。俺が根城にしていたモデストの街はそのとき、7、8人の仲間ハンターでにぎわっていた。

 その中に、aちゃんという女性ハンターがいた。チャットのときでも関西弁で話す元気でいたずら好きな女の子で、俺の仲間内ではムードメーカー的な存在。クエスト中、高台をよじ登ったところにズラリと大タル爆弾を並べて仲間がやってくるのを待ち、まんまと俺あたりがやってきたところでボウガンをぶっ放して爆裂させる……なんてことをケラケラ笑いながら毎日のように行っていた人物だ。

 そんなaちゃんがこの日、とんでもない失敗をしでかした。

 みんなでチャットをしていたとき、街にTさんというハンターがやってきた。じつはこのTさん、ちょっと前にaちゃんとチャットで口げんかになったことがあり、以来彼女とのあいだに微妙な壁というか障壁というかウォールというか(同じか)、とにかく若干のわだかまりが残っていた。それでも俺たちは気にせずにTさんも交えてチャットを始めたのだが、すぐにaちゃんが俺に個人チャットを送ってきた。

(ちょっと! Tが来ちゃった! どうしよ!)

 Tさんと同じ街にいることが気まずいらしい。俺は言った。

(もういいじゃん。気にせずに話せば)

 しかしaちゃんは意地っ張りなところもあったので、自分から折れる形になるのは我慢ならないらしい。プンプンしながら、彼女は個人チャットでこう言った。

無理!! なんであたしから歩み寄らなきゃいけないんよ!)

 俺、笑いながらaちゃんに返した。

(わかったわかったw んじゃクエにでも出る?w)

 するとつぎの瞬間、ちょっと煩雑な操作が必要となる個人チャットの入力を忘れたらしく、いきなりaちゃんの全体チャットがモデストの街に響き渡ったのだ。

「うん、行く!! でもなんであたしのほうが逃げなきゃいけないんだろ。Tがどっか行けばいいのに

 その瞬間、賑わっていたモデストの街が水を打ったかのように静かになった。全員、言葉を発しないどころか彫像のように固まって動きもしない。俺も(やっちまった!)と思い、恐ろしくて画面をまともに見ることができなくなってしまう。するとaちゃんから個人チャットで、こんな言葉が飛んできた。

やっちゃった!! ミドさんどうしよ!!w)

 どうしよと言われてもどうしようもない。でもだからと言って一生黙ったままというわけにもいかないので、しかたなく俺は笑った。

わ、わは。わはははは! aちゃんはっきり言いすぎ!ww もういい加減仲直りしろよ!www」

 するとaちゃんは「これに乗るしかない!」と思ったのか、つぎのように言って場を取り繕おうとした。

あ、あは。あはははは。そ、そうだね。そうだよね! T、このあいだはゴメンね! 仲直りしよう!

 するとTさんも「これに乗るしかない!」と思ったらしく、話の流れに合わせてきた。

う、うひ。うひひひひ。ま、まったくだ。ガキじゃあるまいし、いつまでケンカしててもしかたないよな! ごめんな! 仲直りしよう!

 雨降って地固まる……ってのとはこのことだろうか?

 ……違う気がする。

※逆鱗日和ライブ、観覧締切迫る!※

 かねてより告知してきましたが、『逆鱗日和』シリーズ最終巻、『明日もきっと! 逆鱗日和』(6月24日発売)を記念したイベント“逆鱗日和ライブ”が6月26日(日)に開催されます。U-STREAMによる公開生放送で誰でも無料で観ることができますが、この収録会場に50名様を招待する企画が実施中です。まもなく募集が締切(6月16日(木)午前8時まで)となりますので、「ぜひに!」と思われた方はこちらのサイトで詳細をご確認くださいませ。また同時に、大塚角満へのラブレターも募集しておりますので、併せてチェックのほどを!

※詳細はこちら!

投稿者 大塚角満 : 23:18

【MH】惜しまれながら (告知付き)

 先日、自宅に1枚のハガキが届いた。ナンダナンダを思ってひっくり返すと、そこには思いがけない文章が……。

“【重要なお知らせ】マルチマッチングBBサービス終了について”

 正直、これには驚いた。ちょっと大げさに聞こえるかもしれないが、「俺の青春がひとつ、終わった……」なんてことまで思ってしまった。

 若きゲームファンにはちょっと馴染みのない名称かとも思うので簡単に説明すると、マルチマッチングBBはKDDIが運営するオンラインゲーム専用のネットワークサービスで、プレイステーション2用のネットワーク対応ゲームはこのサービスを介して通信プレイを遊ぶことが多かった。初代『モンスターハンター』、『モンスターハンターG』、『モンスターハンター2(ドス)』なんかもマルチマッチングBBを使ってネットワークモードを遊ぶタイトル。つまりこのサービスがあったからこそ、俺は『モンハン』世界でたくさんの出会いや感動を得られたと言っても過言ではないのだ。

 そんなマルチマッチングBBサービスが、6月30日をもって終了することが明らかになった。しみじみと悲しいニュースであった。

 じつは俺、いまだにこのサービスへの課金を続けていて、その気になればいつでも、大好きだった無印や『2(ドス)』の世界に帰って遊ぶことができる状態にいた。最後にドンドルマ(『2(ドス)』のオンラインモードで人々が集う街の名前)に行ったのは2年ほども前のことになっちゃうけど、俺にとっての無印や『2(ドス)』のオンラインロビーは帰ろうと思えばいつでも帰れる実家のようなもので、勝手に“絶対になくならないもの”と位置づけていた。なので、課金をやめようとは思わなかったのだ。

 しかし、時代の流れとともにゲーム機の通信機能は飛躍的に進化し、ハードごとに設定を行えば簡単にネットワークゲームを遊ぶことができるようになった。マルチマッチングBBは、ネットワーク黎明期のゲーム業界において「ネットワークの裾野を広げる」という大任を務め上げ、その役目を終えたと言うことだ。無数のユーザーに、たくさんの出会いと感動を残して、ね。

 それにしても、感慨深いな……。俺が『逆鱗日和』の完結を決意したこのタイミングで、初期の狩猟ライフを支えてくれたマルチマッチングBBまで終わりになるなんて−−。

 ……なんてことをある日、俺のエッセイにたびたび登場する馴染みのバーでマスターと話していた。じつはこのバーも、『逆鱗日和』やマルチマッチングBBの終了にあわせるようにまもなく閉店となってしまう。ファンの多い店だったので、俺がカウンターで飲んでいるあいだにもたくさんの常連さんがやってきて、「なんでやめちゃうの!?」、「考え直さないの??」なんて言葉をマスターにぶつけていた。そんな言葉の数々を笑顔で受け止めながら、マスターはしみじみとこう言った。

「『逆鱗日和』、ウチの店、そしてマルチマッチングBB……。まるで申し合わせたように、同じタイミングで終わりになるんですねぇ……」

 俺が『逆鱗日和』の終了を決意するまでにさまざまなことを思ったように、マスターも店を閉める決断を下すまでにいろいろな葛藤と戦ったと思う。それくらい、何かを終わりにするというのはたいへんな作業のだ。でも、「よし!」と思ったその瞬間から前に進む推進力が生まれてくるんだから、人間っておもしろい。

 店にはつぎからつぎへと常連さんがやってきて、マスターに声をかけていった。その様子を眺めながら俺は、「ここは本当に愛されていたバーなんだなぁ……」とちょっと湿った声でつぶやく。するとマスターは常連さんたちに笑顔を返しながら、何かが吹っ切れたような明るい声でこんなことを言った。

「惜しまれながらやめるのって、本当に幸せなことですよね。この店も、『逆鱗日和』も−−」

 俺はビールのグラスを傾けながら、心からの声でこう応えた。

「−−うん。俺もそう思います」

 『明日もきっと! 逆鱗日和』発売まで、あと21日−−。

★★★引き続き大募集中!★★★

 拙著『明日もきっと! 逆鱗日和』の発売を記念して、U-Stream上で“逆鱗日和ライブ”なる公開生放送を行うことをこちらの記事で告知させていただきました! このイベントは視聴環境があれば誰でも無料でご覧いただけるものですが、エンターブレインの通販サイト“ebten”で『明日もきっと!』を購入してくれた人の中から抽選で50名様を会場にご招待するという企画を実施しております。すでにたくさんのご応募をいただいてありがたいことこのうえないのですが、まだまだ募集を続けておりますのでどうぞご検討くださいね。詳しくは、

【告知】『明日もきっと! 逆鱗日和』発売記念“逆鱗日和ライブ”詳細発表

↑こちらにてご確認ください! さらに、同時に募集している“逆鱗日和へのラブレター”ですが……!

“『逆鱗日和』へのラブレター”募集については、江野本ぎずもからお知らせいたします!!

 皆様からすでにたくさんのメールをいただいております。『逆鱗日和』との出会いを語ってくださったり、あの本のあのコラムが好きでしたと熱い告白をしてくださったり、アクアちゃん(角満家のネコ)ファンを名乗り出てくださったり、ただひと言、「おもしろかったです」と簡潔にまとめてくださったり……。本当に、ありがとうございます!!

 ラブレターメールは現在、江野本が管理していまして、“逆鱗日和ライブ”本番で初めて大塚角満の手に渡ることになります。サプライズ企画というやつです。たぶん、感動的なメールにはウルウルしたり、鋭いツッコミメールにはアワアワしたりするんだろうなー、といただいたメールを読みながらニヤニヤしております。生放送中に角満悶絶! なラブレター、お待ちしてます。

 ……ということらしいので、どうぞよろしくお願いしますw

投稿者 大塚角満 : 21:48

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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