大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 3rd】第83回 オチてはいけない……〜イビルジョーの恐怖〜 (その2)

 ベリオロス亜種討伐を達成した俺たちの前に、招かれざる客・イビルジョーが現れた。でもこいつはフラリと乱入してきただけで、討伐対象にはなっていない。なのでキッパリとガン無視して“村に帰る”を選択し、クエストをクリアーしてしまってもいいのだ。ところが、このときの俺たちには悪魔でも乗り移っていたのか、ついつい「せっかくなので戯れてみたい」ということになってイビルジョーに突撃してしまったからタマラナイ。まるっきり下位の装備である俺と江野本ぎずもは、いったいどうなってしまうのでありましょうか!?

 これが前回までのあらすじ。今日はその続きとなる。

 俺、江野本、G、Tの4人は武器を構え、こっちに尻を向けているイビルジョーに気合もろとも踊りかかった。ちなみに武器は、俺がガンランス、江野本が狩猟笛、Gがハンマー、Tがライトボウガンである。

 俺たちの殺気に気が付いたのか、最初の一撃が当たる前にイビルジョーがクルリと振り向いた。相変わらず、砂原の顔面暴力と言いたくなるほどのヤバい顔をぶら下げている。その迫力は、あまりにも圧倒的だ。

 それにしてもこのイビルジョー、やたらと顔の位置が高かった。“腰高”なんて言葉ではフォローできないくらい、ハンターの遥か上に突起だらけのアゴを突き出している。

「なんかこのジョー、背が高いねぇ」

 狩場にみなぎる緊張感とは裏腹な、のんびりとした声を俺が出した。デカすぎる恐怖はときに、人の心をべろべろに弛緩させてしまうものなのである。この言に江野本が「確かに、攻撃が届かないっス」と張り詰めた声で追随した。

 すると、それまで黙ってハンマーを振り回していたGがいきなり「あっ!!」と短い叫び声を上げ、仲間3人に鋭い視線を照射した。そして続けて、こんな恐ろしげなことをのたまったのである。

「このジョー!! マジでデカいですよっ!! たぶん……金冠だと思う。俺まだ、ジョーの金冠って取ってないんです!! こいつ、絶対に狩りますよっ!!!!!

 俺と江野本、卒倒しそうなほどビックリ仰天し、Gに向かって大声で非難の声明を発した。

ええええええええええ〜〜〜っ!!! そんなああああ!! 約束が違うーーーーっ!!! 無理ムリ!! ぜ〜〜〜っっったいムリ!!

 こんなペラペラの下位防具で、金冠間違いなしと見られる巨大イビルジョーに立ち向かえるわけねえだろ!! しかし、Gは興奮極まった口調でわめきまくった。

ダメです!! 狩りますよ!! おふたりはとにかく、オチないように逃げまわってください!! オチちゃダメですよ!!www

 そそそ、そんなぁああああああ!!! 俺たちがオチるの大得意なの知ってるくせにぃぃぃぃいいい!!

 とたんに震えだす俺と江野本のPSP。さっきまで初めてピクニックに連れてきてもらった小学生のようにウキウキランランとスキップまでくり出す勢いだったのに、急に鬼教官から「オチるな!」と厳命されたのである。こ、こいつはエラいことになった。だ、ダイジョブなのか俺たち……。

 と、我が身の安全に思いをめぐらそうと思った瞬間、深夜のバーにとてつもない悲鳴が轟いた。

「ぐぎゃあああぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」

 音響環境バツグンの風呂場にホエザルを1000匹くらいブチ込んで、声の限りに怒鳴らせたときのような江野本渾身の大悲鳴。原因はもちろん、巨大イビルジョーに「ちょこん」と触られただけでオチてしまい、麻雀で言うところの一向聴(イーシャンテン。テンパイのひとつ手前の状態)に我々を追い詰めてしまったことだ。俺は震え上がった。

「やっぱ俺たちの防具じゃ2発食らっただけで確実にオチる!!! もうヤダ!! こんなおっかねえクエストやりたくねえよぉぉおおお!!

 そんな泣き言を言ってるヒマがあったら逃げ出せばいいのに、手元がおぼつかなくてイビルジョーの目の前でオロオロしてしまうガンランサー。そのうち、回転する尻尾が「ポコン」と当たり、「あああっ!!」と短く叫んだところでイビルジョーの踏みつけ攻撃が…………! なんとこいつで俺の息の根は止められ、あっと言う間に2オチとなってしまったではないか!! さあ弱った。イビルジョーと対峙してからまだ5分も経っていないのに、早くも地獄の淵に片足を乗せてしまったではないか。それでも、Gはめげなかった。

「大丈夫!! 狩れます!! 狩ってみせます!!」

 金冠の美酒に酔ってしまっているGには、何を言っても通じない。なのでしかたなく「こわいよぉぉぉぉ……><」と泣きながら狩場に復帰するヘッポココンビ。そんな、生まれたばかりのハツカネズミほども戦闘力のない我らに向かって、Gがこんな提案をした。

「角満さんたち、罠は持っていますか?? もしもあったら、ジョーの近くに作ってもらえるとありがたいです!!」

 残念ながら、俺も江野本もシビレ罠と落とし穴を持っていた。そこで俺は意を決してイビルジョーに接近し、落とし穴の設置を試みる。するとその瞬間……!!

「ブォォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!」

 きゃーーーーーーっ!! ジョーが怒ったーーーーー!! 薄暗いバーに、仲間3人の金切り声がこだまする。

「おおお、大塚さんっっっ!!! 逃げて逃げてっ!!!」と江野本。

「こ、これはヤバい!!!ww 逃げてください角満さんっ!!ww」とG。

「ちょ!!www あぶな!!ww なんとか逃げて!!ww」とT。もうちょっと酔っ払ってたら、俺はこのとき確実に失禁していたと思う。そう確信できるほどの恐怖を覚えた。

 それでもどうにか落とし穴を作ることに成功し、脱兎の如く逃げ出す俺。しかしその背中に、イビルジョーの怒りタックルが直撃した。これだけで、満タン近くあったはずの俺の体力は1ミリに……(苦笑)。狩場に、無数のビックリマークが飛び散る。

「!!!!!!!!!」

「!!!!!!!!!!!!!」

「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 弱肉強食、捕食するものとされるもの、適者生存、サバイバル……。そんな言葉が、わずか0.5秒くらいの短い時間にフラッシュのように俺の脳裏に叩きつけられた。もうダメだ……。助からない……><

 そう思った瞬間、我が分身の身体はやさしい緑色のオーラに包まれて、「ぴきゅーんぴきゅーん!」という小気味いい音とともに体力が瞬時にMAXまで回復したではないか!! そう、3人が立て続けに生命の粉塵を飲みまくってくれたのである。「なんとか逃げてーっ!!」と江野本の叫び声が響いた。

 おかげでとりあえず窮地を脱することはできたが、下位防具の俺と江野本ではイビルジョーの相手にはならないということがよくわかった。とくに怒ったジョーの場合は、吐く息に触れただけで昇天しちまうんじゃないかと思えたほど、格の違いが際立っている。俺の臨死体験を見てGも痛感したらしく、若干笑い含みの声でこんな提案をしてきた。

「ジョーが怒ったら角満さんとぎずもさんはすべてを投げ捨て、エリアチェンジしたほうがいいかもですねwww」

 んなの、言われるまでもないわ! 怒ってなくても、ジョーのいるエリアに入りたくないわい!

 その後はもう、決死で必死の追いかけっこである。俺と江野本はジョーが怒っていないときだけ接近を試み、隙があったらチョコンと攻撃。その様子は完全に“チキンレース”である。そして怒ったとみるやすぐさま「うわわわわっ!!!」とチビりそうなほど恐慌を来たして、本当にすべてをなげうって一目散にエリアチェンジを企てる。それでも何度かイビルジョーの攻撃が当たってしまい、そのたびに体力は1ミリに……。どうにか奇跡の反射と偶然の積み重ねでオチずにすんだが、これほどの恐ろしい体験は39年の人生でもほとんど経験したことがなかった。はっきり言って我がモンハン史においてはベスト3に入る“恐怖クエスト”だったと断言できる。

 それでも、GとTの活躍によりどうにかイビルジョーを討伐することができた。喜色満面で、Gが叫ぶ。

金冠、ありがとうございました!! まさかここでジョーの金冠をもらえるとは!! 超うれしい!!!」

 よかった……。俺たちの決死の逃走劇のおかげだな>< 正直、自力ではイビルジョーの金冠なんて手に入れられるとは思えないので、バリバリの寄生ではあるがこいつはかなりのラッキーと言える。わーいわーい。金冠だ金冠だ。

 そして報酬画面。俺たちはPSPに表示された文字を見て瞬時に石仏になり、失われ行く聴力の中でGの小さなつぶやきを聞いた。

「ハイ、銀冠、と………………」


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投稿者 大塚角満 : 15:06

【MHP 3rd】第82回 オチてはいけない……〜イビルジョーの恐怖〜 (その1)

 これもう、『3rd』発売直後の2010年12月25日の出来事なのだが、ようやく書いてもいい情況になったので粛々と綴ってみる。

 その日は毎年恒例で行っている“逆鱗日和軍団”の大忘年会の日で、俺は仲間とともに行きつけのバーで楽しく飲み食いしていた。用意した忘年会用のプログラムは滞りなく終了し、バー店内には南国時間のようなまったりとした時間が流れている。じきに15人の参加者は小さなグループに分かれ、俺は江野本ぎずも、超絶達人ハンターG、そこそこうまいTとともにクエストをこなすことになった。俺と江野本は上位になったばかりのころで、武器も防具も当たり前のように下位時代に作ったもの。なので上位のどんなクエストにいくにもビビりまくっていたんだけど、達人のGは俺たちの気持ちなどお構いナシで「つぎ、ナルガで!」「ハプル2頭行きますよ!」「ギギネブラ亜種もやっちゃいましょう!!」とつぎつぎにクエストを貼りまくる。そのたびに俺と江野本は「ひぃぃぃぃぃぃ…………」「うはぁぁぁぁぁ…………」と切ない悲鳴を上げながら、それでも「この達人に手伝ってもらえる機会を活かさない手はない!」と必死になって食らい付いたのだった。

 その流れの中でGが「じゃあ今度はベリオロス亜種にしましょう」とつぎのお題を指定した。こちとら、疲労と恐怖ですっかり感覚が麻痺しているので「うへい……」、「ういす……」と力ない返事しかできない。でもGはそれに満足したらしく、「“不安定”のクエストですけど、ベリ亜種だけやってクリアーしちゃいましょうね!」と元気に言って俺と江野本を上位の砂原フィールドに連れ出した。

 俺と江野本がベリオロス亜種と対峙したのは、このときが初めてだったと思う。その、鬼というか天狗というか赤ベコというか酔っ払いというか、とにかく真っ赤な顔が印象的な“記憶に残るモンスター”で、いつまでも消えない竜巻やソレに乗って突入してくる旋回アタックなどツッコミどころも満載なのだが、今回はベリオロス亜種についてはいっさい書かない。ナゼかと言うとこいつを狩ったあとに“重大な問題”が持ち上がったから……。

 さんざん翻弄されながらも、G、Tのお力によってベリオロス亜種はどうにか討伐することができた。しかしその瞬間にPSPから「ビーッビーッビーッ!」という耳障りな音が鳴り響き、画面には「WARNING!」の文字が表示されてしまう。そう、ナニモノかが砂原に乱入してきたのだ。青い顔で、俺は言った。

「なんか来たっぽいけど、シカトだよね……?」

 江野本が同調する。

「うんうん……。もうクリアー条件は満たしているんだし……。無理する必要ないでしょ?」

 このとき、俺と江野本の脳内には、ダラダラとヨダレをタレ流しながら傍若無人に暴れる“アイツ”の顔が閃いていた。あんなのに出てこられた日にゃ、いまの我々では瞬時に捕食されちまうに違いない……。なので一刻も早く、砂原から離れてしまいたかった。

 しかしGは俺たちの心情などまったく考慮せず、「まあためしに見てみましょうよw」と言ってパタパタと駆けていってしまった。Tも、「なんとかなりますって!w」と言ってGの後を追いかける。これでは俺たちも、付いていかないわけにはいかない。

 でも、なんだかんだ言ってまだ1オチもしていなかったから、俺らヘッポコふたりも心のどこかに余裕があったんだと思う。なので俺は口に出して「もしも2オチしたら村に帰ろうねー」とふにゃふにゃした声で3人に告げた。するとG、Tともに「了解しました!」、「もちろんです!w」と俺の提案に応える。ヘッポココンビはますます安心して狩場へと急行した。

 4人ほぼ同時に狩場に入ると……やっぱりいましたイビルジョー!! イヤな予感が的中してしまった形だ。でも、『3rd』でイビルジョーに出会ったのはこれが初めてのこと。そのせいか俺は恐怖よりも好奇心が勝り、ついつい3人に「ちょっとだけ触ってみたい」と身の程知らずなことを告げてしまった。すると江野本も同じ気持ちだったらしく「ウチも」と追随。Gの「2オチまでは平気ですからいきましょう!」という台詞に背中を押され、俺たちは待ち構える恐暴竜に突撃した。

 まだ長くなりそうなので、次回に続く〜!


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投稿者 大塚角満 : 13:07

【MHP 3rd】第81回 裏残月を手に (その2)

 しばらく更新できませんでしたが、これにはキチンとした理由があります。……と言いつつまだ具体的なことは書けないのですが、そう遠くない未来にお知らせできると思うので、そのときに「あのとき更新できない理由と言ってたのはコレだったのね。ハイハイ」と思っていただけると幸いです。

 さて。

 上位ジンオウガ2頭討伐に出撃するかな……ってところでナゼかワケのわからぬ余談を書いてしまい、話の腰をボキリと折られて(誰が折ったんだ)、「もうジンオウガ2頭の話は終了でいいかな!」と思ったところまで前回のエッセイで書いた。……って、そこまでは書いてなかった。

 まあいいや。

 とにかく俺は、雷の権化であるジンオウガ2頭の討伐に、あろうことか雷耐性にマイナス値(しかも−20)がついた防具を着て出撃するハメになったのである。それでも、防御力の合計は439もあるし、ドリンクスキルで“ネコの解体術【大】”、“ネコの砲撃術”、“ネコの体術”という“ガンランスセット”とでも言うべきステキスキルが発動してくれたので、俺は「余裕余裕♪♪」と音符を撒き散らしながらゴキゲンの様相で渓流フィールドにくり出したのだった。最近俺、ストレスの権化だったからな。もうボッコンボッコンと好き放題に砲撃をしてやるぞ。

 さあさあ、兎にも角にも1頭目を討伐しよう。2頭がいっしょになっちまうと途端にフィールドは電気渦巻く地獄の殿堂と化してしまうので、その前になんとか、1頭目とケリをつけてしまいたい。

 すると俺の気持ちが通じたのか、遠くで1頭のジンオウガがのんびりヒョコヒョコと昼の散歩を楽しんでいる(のかどうか知らんが)のが見えた。おおおし。ここで会ったが百年目。オマエに個人的な恨みはないが、これがハンターとモンスターの悲しい運命(さだめ)だ。オノレの宿命と矜持のために、猛風銃槍【裏残月】で焼き尽くしてくれようぞ!!

「うおりゃぁぁぁああっ!!!」

 俺は白ゲージがまぶしい裏残月を左手に構え、真正面からジンオウガに突っ込んでいった。カッコつけた台詞を放っているわりに、その動きはかなり急いている。じつはこの裏にあるのは「2頭揃わないうちに!! 早く早く!!!」という情けない思いだけで、“余裕”とか“悠然”なんて言葉は端から消し飛んでしまっている。俺はヨダレやら鼻水やら涙やらを撒き散らし、「早く斃れてくれ!! 早く早く!!」と突発的早く早く男になりながら裏残月を振り回しまくった。

 ところが……。

 気がつくと俺は、ゴロゴロとダンゴムシのように地面を転がっていた。いきなりナニモノかに背中をどつかれて、なすすべもなく吹っ飛ばされたようである。こ、こいつはまさか、ブルファンゴの仕業か……? と思いたいところだったがそんなわけもなく、目の前には2頭のジンオウガが仲良く並んでたたずんでいる。1頭目と出会ってから3分も経っていないっつーのに、早くもランデブーが始まってしまったわけだ。

 ここからはもう、わけがわからなかった。ただでさえ俺はジンオウガの動きに対応するのが苦手だっつーのに、そいつが2頭、シンクロプレイかジェットストリームアタックをくり出すように連動して襲い掛かってくるのだ。1頭の攻撃を防御したと思ったら背後から殴られ、尻尾ビタンを避けたと思ったらそこに電撃ブレスが飛んでくる。そしてやはり、雷耐性−20は大きいらしく、電撃ブレスを食らったときの体力の減りが尋常ではない。おかげで時計の針が5分を指すころには回復薬グレートが残り5個になってしまった。なんて燃費の悪い立ち回りなんだ……。

 しかもタチが悪いことにこの2頭、気持ちが悪いくらい仲がよかった。そう、一生2頭いっしょに行動しているのである!! 1頭がエリアチェンジをして「よかった!」と胸を撫で下ろしていると、「まってよー><」と言わんばかりにもう1頭が後を追う。さらに、効くのかどうか知らんけどこやし玉をぶつけて1頭を追っ払っても、すぐさまもう1頭が「まってまって><」と追いかけてゆく……。この状況から生まれるのは壮絶な消耗戦だけで、俺は開始10分で早くもベースキャンプに寝に戻るハメに……。意を決して2頭が渦を巻くエリアに飛び込んでも、待っているのは“華麗”とか“重厚”とは対極にあるみっともないガチャプレイ。回復薬がなくなってしまったため道端にある薬草を喰らい、届けられた応急薬も飲み尽くして、それでもどうにか20分かけて1頭を捕獲する。尻尾を斬る余裕なんて、もちろんない。一度もオチずに立っていることすら奇跡と言える、徳俵いっぱいいっぱいのギリギリの立ち回りなんだから……。

 けっきょく俺は34分かけて、2頭目のジンオウガを捕獲することに成功する。最後までオチずに立ち回ることができたが、ベースキャンプとフィールドを往復させられるという非常に疲れるクエストでありました……。

 このクエストでの俺にヨーロッパのサッカー誌ばりに点数をつけるとしたら、以下のようになるのではあるまいか。

・角満……4.5点
フィールドのダイナモと言っていいくらいの抜群の運動量。頻繁なオーバーラップと斬れ味鋭い(白ゲージ)攻撃で相手ゴールをたびたび脅かす。ただし、無駄な動きがあまりにも多く、後半の体力消費は致命的。大きな事故にならなかったのが奇跡で、ハットトリックを計上しても不思議ではない体たらくだった。今後も体力マネジメントができないようなら、先の短い選手と言わざるを得ない。

 ハイ……。精進します……。

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投稿者 大塚角満 : 11:51

【MHP 3rd】第80回 裏残月を手に (なぜか余談)

 上位ジンオウガ2頭討伐に出かける……というところまで書いておきながら、前回はまったく違うゲームのことを綴ってしまいました。続きを楽しみにしていた皆様、ごめんなさい。でも本日、満を持して“月下の渓流に、双雷は轟く”ソロ挑戦記の2回目を書きます!! ……と言いたいところですが、もうひとつ書きたいことができてしまいました。「どうしてもコイツのことを描きたくなったッッ!!」ってんで『範馬刃牙』にピクルが登場したのと同じようなものかもしれません。違うかもしれません。でも多少は今回のクエストに関係があるので油断せずに読んでくださいな。……まあ正直、ものすごく「いまさらかよっ!!」って話ですが。

 俺がこのクエストに出向くにあたって身に着けた防具は、スキルとして攻撃力UP【大】、弱点特効、見切り+1、業物が発動している。非常に攻撃的かつ有効なスキルでしょう。「でもそのぶん、ペラペラなのでは?」なんてことはまったくなく、防御力は守りの爪込みで439と必要十分。はっきり言って『3rd』に出てくるどんなモンスターにも対等以上にわたり合える、逸品中の逸品だ。

 しかしここで、あるかないかのかすかな不安の影が、ニコニコ明るいさわやかな陽射しをわずかにさえぎったのを確かに感じた。

 見るべきは、スキルと防御力だけでいいのか……?

 俺、何かを忘れていないか……??

 そこで再び、ステータス画面を眺める。そこには頼りがいのあるスキルと防御力が表示され、画面から「なんでもかかってこいや!!」という声が聞こえてきそうである。でもとりあえずそれは置いておいて、別の項目も見てみよう。えーっと……おお!! そうだコレだ!! 耐性値だ!! 最近、これをチェックするのを忘れてたなあ。さてさて、この防具の耐性はどんなかな? これから対峙するのは雷の化身であるジンオウガなので、とりあえず雷耐性がソコソコだったら文句はないんだけど。俺はジッと目をこらして雷耐性の項目を見つめた。するとそこには……!

・雷耐性 −20

 ハイ終わったーーーーっ!! なんでよりによって雷に、こんなマイナス耐性がついてるんだ……。アルミニウムか俺は。これじゃジンオウガに苦戦するのは必至である。

「確かに、そいつはキツいっすねw」

 いきなりここで、江野本ぎずもが割って入ってきた。その口調から、まだ何か言いたそうである。俺は黙って、続きを促した。

「ジンオウガのあらゆる攻撃で、大ダメージを食らっちゃうわけですもんね」

 条件反射的に俺は答えた。「う、うん」と。すると江野本は俺の顔色を見ながら、さらに言葉を続ける。

「ところでリオレウスの突進とか、火耐性が低かったらかなりのダメージを食らいますよね?」

 俺、なんとなく頷く。

「うん」

 我が意を得たりとばかりに江野本は言う。

「でも突進って、炎のエフェクトは出てないですよね。それでも火耐性が低いと大ダメージなんですよね?」

 俺、さらにあいまいに「う、うん……」と頷きながらもハタと考え込み、我ながら思いがけない言葉を口にした。

「あれ……? ホントに火耐性が低いと突進も大ダメージになるのかな……。なんか、火耐性は関係ないのでは、って思えてきた……」

 すると江野本、口を尖らせて反論する。

「いやでも、火耐性が低いときってやたらと回復薬グレートを消費するなー……って思いますよね?」

 これには、強く頷くしかない。俺は無印(初代『モンハン』)の時代から「火耐性が低い虫系装備だとレウスのタックルでやたらと食らうわ!!」と公言してはばからなかった男だ。それを言うと江野本は「うんうん。でしょー♪」と鼻を膨らませるのだった。

 しかし、と思う。本当に、そうなのか……?

 ふと冷静になって考えると、炎をまとっているわけでもないレウスのタックルで火のダメージを被るのは、イマイチ釈然としない。このまま「もういいやどうでも」と切り捨てることもできるのだが、芽生えてしまった疑問の芽をいたずらに摘んでしまうのもどうかと思われた。なので俺は、江野本に言った。

「せっかくの機会なので、同じくらいの防御力ながら火耐性に大きな開きのあるものを着て、レウスのタックルを食らってみるよ」

 笑いながら、江野本は応えた。「あはは。いいですね。よろしくお願いしますw」。

 いつのまにか話が、ジンオウガからリオレウスに変わっていますが(苦笑)。

 で、装備品のストックを見たところ、まことに都合がいいことにつぎのような2セットが出てきた。

(1)防御力:272、火耐性:+20
(2)防御力:274、火耐性:−25

 今回の検証のためにだけ生まれてきたかのような装備だが、もちろんそんなことはありません。ホントにたまたま持っていただけなんです。

 というわけでさっそく、それぞれの装備を着て上位リオレウスが待つ孤島にくり出してみた。タックルを食らうために。でも「攻撃を食らいたい!」と思えば思うほどその行動をモンスターがしてくれなくなり、何度も何度もゾンビのようにレウスの目の前でウロウロするハメになったんだけど……。これも一種の物欲センサーか。

 それでもどうにか、目当ての攻撃を受けることができた。結果が出たのだ。しかし俺はそれを見てとたんに青ざめ、震える声で江野本に報告をした。

「あの……。どっちの装備もタックルじゃ、ダメージ変わらないんですけど……www」

 江野本、大げさに仰け反って「ぎょええええ!!」と言った後、「またウチらプラシーボ!!?」とわめき散らした。

 しかしもしかしたら俺たちは、『モンハン』世界におけるアンタッチャブルなゾーンに踏み込んでしまったのかもしれない。この結果が物語っているのは「耐性値はそれほど多大な影響を及ぼすものではない」ということで、マイナス値が20だろうが30だろうが気にする必要はないのではなかろうか……。俺はそう前置きしたうえで江野本に「一応、同じ装備で火のブレスも食らってみる」と告げ、再び孤島のヒトとなった。で、どうにか火のブレスにぶち当たってみた結果……。

「……火耐性が高いとあまり食らわず、火耐性が低いと超食らいました……w」

 そんな“ハンターの常識”を、半日かけて調べた俺らだった……。

 でもこれ、はっきり言ってそんなに底の浅い話じゃないよな。きっと俺が無知なだけで、いろいろな設定があるんだろうな……。ぶっちゃけ、なんとなくわかったのはレウスのタックルとブレスの関係だけで、それ以外のことは何もわかっていないし。肝心のジンオウガのことも(苦笑)。

 いきなり勉学意識に目覚めてしまった、39歳の春……。

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投稿者 大塚角満 : 16:42

『ドラゴンズ ドグマ』への予感

 あまりにも、その開発思想と画面写真、そしてPVがすばらしかったので、予定を変更しまして“あるソフト”の第一報を見た感想を書きたいと思います。

 今年の1月末に大阪にあるカプコン開発ビルを訪ね、執行役員CS開発副統括兼大阪制作部部長として同社のソフト開発を取り仕切る立場になった、竹内潤氏にインタビューをさせてもらった。2010年の実績を振り返りつつ今後の展望を語ってもらう……という趣旨のインタビューで、竹内氏が話し上手なことも相俟って非常に充実した記事を作ることができた。

 このインタビューの中には、いくつもの気になるキーワードが散りばめられている。じつはそれが、これから書くコラムの本題に密接に関わっているので、まずはこのインタビューを読んでいただけるとうれしいなと。おもしろいので、あっという間に読むことができると思うので(インタビューはこちら)。

 ……はい、読みましたね。では本題に入るとしましょう。

 竹内氏はインタビューの中で、“未発表タイトル”が存在すること、そしてそれが“大型”であり、“「アホちゃう?」と思えるほどインパクトが強い”ことを示唆している。

 この話を聞いたとき、俺は「うおおおお!!」と声が漏れてしまうほど驚いた。竹内氏が発した単語から俺が想像したタイトルの姿は、世界レベルの実在スターを起用した“豪華絢爛”な外装をしていて、CGや新技術をドカドカとつぎ込んだすぐにでも映画にできそうな作品……というもの。つまり“とにかくお金がかかっている”ことしか想像できなかったわけだ。なので「このご時勢にすげえ」と驚いたわけである。

 でも。

 蓋を開けた瞬間、俺は自分のあまりの浅はかさと思慮のなさ、そして幼稚な想像力しか持ち合わせていなかったことを深く恥じ入ることになる。なるほど……。あのとき、竹内氏が自信たっぷりの表情でほのめかしたのはこのタイトルだったのか……!! 本日のファミ通.comのトップニュース、そして週刊ファミ通4月28日号の巻頭で、その“答え”が大々的に報じられている。

『ドラゴンズ ドグマ』−−。

 その開発思想と数点の画面写真から受けた衝撃の大きさは、8年前に初めて『モンスターハンター』のデモを見たときに匹敵するものだった。

 第一報によると『ドラゴンズ ドグマ』は、広大なオープンワールドで展開される“ハイファンタジーアクションゲーム”で、血が沸騰するような迫力のアクションが堪能できるという。プレイヤーキャラとともに闘うのはAI制御による“ポーン”と呼ばれるユニットで、3名が付き従う。そのうちひとりは自分が育てるポーンで、残るふたりは誰かが育てたものをレンタルしてきてパーティーを編成するというのだ。これまでの家庭用ゲームには存在しなかった、斬新なネットワークの使いかたをしている作品と言えそうだ。

 それにしても、オープンワールドか……。

 じつは前出の竹内氏へのインタビューでは、オープンワールドゲームにも話が及んでいる。何を隠そう俺は、昨年秋にロックスター・ゲームスのオープンワールド西部劇『レッド・デッド・リデンプション』に激ハマりし、そのあまりにも壮大なスケール感に畏怖すら覚え、「このジャンルは黒船級にヤバいかも……」とひとりで鳥肌を立てていたのだ。なので話題が“海外の開発者と日本の開発者の力量”というものになったとき、勢い込んで竹内氏に「オープンワールドのゲームは日本では作れない、という話をよく聞くんですが、これについてはどう思われていますか?」と訪ねたのだ。それについて竹内氏は力に満ちた表情で、「大丈夫です。作れますよ。開発者の能力の平均値は、日本は決して海外に負けていないですから」と語った。このときの竹内氏のどこかウキウキした表情の裏には、形作られつつあった『ドラゴンズ ドグマ』の雛形があったんだなといまにして思う。

 日本の優秀な開発者が“夢”と思っていたゲームが、技術の進歩とハードの進化によって“リアルな作品”として産み落とされようとしている。想像の事象を形にする人々が本気で夢だと思っていた世界は、我々ユーザーにはどんなふうに見えるのだろう−−? 『ドラゴンズ ドグマ』が、日本、いや世界のゲームを大きく揺さぶろうとしている気がしてならない。

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投稿者 大塚角満 : 13:00

【MHP 3rd】第79回 裏残月を手に (その1)

 拍子抜けするほどあっさりとティガレックス亜種を討伐してしまい、「こいつで5回くらいはアツい奮闘記が書けるのでは!!」と踏んでいた目論見がまんまと外れてしまった大塚角満。たったの2話で結末まで達するとは夢にも思わず、「俺はこれからどうすりゃいいんだ……」と移動したばかりのまだキレイな編集部の自席でいつまでも途方に暮れるのだった。

 しかし、俺には時間がない。まだ詳しくは話せぬが、ポケーッとしている余裕はないのだ! そこで俺はPSPをカバンからつかみ出し、「まだまだソロでやっていないヤバいクエストがあるはずだ!!」と★8のクエストをじっくりとチェックしてみた。すると……あるわあるわ、どう考えても「コレ、ひとりじゃヤダ」と言って協力プレイに逃げたクエストが!! ざっとそれらを挙げてみよう(大連続狩猟は除く)。

・月下の渓流に、双雷は轟く(ジンオウガ2頭)
・黒き怒りは夜陰を照らす(ディアブロス亜種)
・暴君の時代(ディアブロス、ディアブロス亜種)
・砂原戦線・轟きあり!(ティガレックス、ティガレックス亜種)
・砂塵の牙、地殻の角(ベリオロス亜種、ディアブロス亜種)
・雨に煙る、双子の山(ドボルベルク2頭)
・炎火繚乱!(アグナコトル2頭)
・火山の熱帯地より(ウラガンキン亜種、ティガレックス亜種)

 …………ってほとんど全部じゃねえか!! と、みずから突っ込んでおきます。だってー、ティガとティガ亜種とかベリ亜種とディア亜種なんて俺に「ちね!」と言ってるようなものじゃないの。そんなの、ひとりで行けるわけないわ>< と、思わずオネエ化しちまっても誰に責められるものでもないと俺は思うね。

 でも、こんなにたくさんターゲットがあるという事実は、ある意味ではハンター冥利に尽きることとも言える。俺は若干興奮しながら熱い吐息でつぶやいた。

「ヨシ、片っ端から片付けてやるぞ」

 と。

 では、今日の相手はどいつにするかな。最終的にはすべてクリアーするつもりなので、順番はどうでもいいんだけど。えーっと、ここに挙げられているモンスターは、ジンオウガ、ディア亜種、ティガ亜種、ベリ亜種、ガンキン亜種、ドボルベルク、そしてアグナコトルか……。……って、めんどくせえヤツばっかなんですけど……。……あ、だからソロがイヤで人に助けを求めたのか俺。そんなの当たり前だったな。あは。あはあは……。じゃあもういいや。先頭のジンオウガ2頭からで……。

 というわけで俺は、ジンオウガ2頭討伐へ向けた準備を始めた。武器は、昨日のエッセイのトラウマがあるため属性武器に手が出ず、「なんだよまったく属性なんて……」といじけまくった結果、「もういいや無属性で……」と、“猛風銃槍【裏残月】”を選ぶ。でもこの武器、はっきり言って『3rd』に出てくる武器の中で“名前かっこいい武器ベスト3”に堂々ランクインする逸品だと思うんだよね。“もうふうじゅうそう”というテンポ感に、“うらざんげつ”の響きがジャストフィットしている。『2nd G』にあった伝説のかっちょいい武器、“ロストバベル”や“氷炎剣ヴィルマフレア”の洋装の響きとはまた違う、“和”ならではの趣がある名称として後世に語り継ぎたいと思う。

 そんなかっこいい武器を手に、俺は2頭のジンオウガが待つ渓流へと向かった。防具は、以下のスキルが発動しているものを身につける。

・攻撃力UP【大】
・弱点特効
・見切り+1
・業物

 裏残月はデフォルトで斬れ味ゲージに白があるので、斬れ味レベル+1は不要と判断したのだ。ちなみにアイテムは、回復系フルセットに各種罠、閃光玉にモドリ玉と言ったところ。あと忘れずにウチケシの実も持つ。さあて、どんな展開が待っているのかな……?

 もったいぶって、次回に続く〜。


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投稿者 大塚角満 : 12:05

【MHP 3rd】第78回 黒轟竜との死闘(その2)

 というわけでやってきました、ティガレックス亜種討伐に。装備は前回のエッセイに書いた通りで、武器は雷属性のゴールドクラウン改となっている。「ティガと言えば雷だろう」ということで持ち込んだ一振りだ。

 同行のオトモアイルーはオリガミちゃんとジャック君。

 オリガミについては以前コラムで書いた通り採取オンリーの平和主義な性格をしていて、ご主人様がどんなに窮地に追い込まれていても「まあがんばってくれニャ」と言うばかりでいっさい助ける気を起こしてくれない。ではなぜ、ある意味役立たずのオリガミを連れて行くのか? じつはこの子にはスキルとして“オトモ同士の罠連携術”を仕込んであり、ジャック君が覚えている“シビレ罠の術 ”と連動することでつぎのような現象を起こると期待されたからだ。

ジャック:ハイッ! シビレ置いたニャ!!
オリガミ:ハイッ! 大タル爆弾ニャッ!!

 コレ、ズバッと決まると気持ちいいんだよねぇ〜。

 で、もう面倒なのでとっとと結論を書いちまうが、このティガレックス亜種狩猟においてはこんな現象は1ミリたりとも起こりませんでした。ハイ! この話終了ニャ!!

 早々にオトモの話が終わってしまったので本題に。前回のコラムにある通り俺は万全の準備を整えてティガレックス亜種討伐に向かった。『2nd』の時代から超がつくほど苦手としているモンスターの亜種なんだから、いくらチキンになってもいいのである。

 それにしても、不安は残る。

 閃光玉5個、シビレ罠1個、落とし穴1個を持参しているが、調合分までは持ってきていない。『3rd』は同一モンスターに同じアイテムを使い続けると耐性ができてしまって効果時間が短くなるので、ぶっちゃけ調合分はそれほど役に立たないと思ったのだ。『2nd G』のときは120パーセントの確率で調合分もアイテムポーチに忍ばせてあったので、ちょっと隔世の感がある判断ではある。さて、これがクエストの結果にどう響くのか……。

 そんなことを考えながら火山をウロついていると、どこか毒蛇を思わせる風貌をした巨大なモンスターが目の前に現れた。目をむいて、俺は叫ぶ。

「うわああああ!! ティガレックス亜種がデタッ!!

 ティガレックス亜種討伐に来ているんだから、こいつが出てきて当然なんだけどナ。

 とりあえず俺は「落ち着け! 落ち着くんだ角満!!」と自分に言い聞かせながらティガレックス亜種に接近し、黄金色に輝くゴールドクラウン改を抜きざまそのド頭に突き刺した。ライバルとの決着戦の始まりを告げる、派手で勇ましい銅鑼のようなものである。ブッシューッと飛び散るティガレックス亜種の体液。これ以上ない開幕である。

 その後も俺は不思議なほど、冷静に立ち回った。ティガレックス亜種は豪放磊落な性格(なのかどうか知らんが)をそのまま反映してか攻撃がかなーり男らしくも豪快で、ぶっちゃけ当たり判定がゆるい感じがする。これを見るとなんとなく、「うわっはっは!! 飲め飲め!! 一気にいけ!! 気にすんな気にすんな!!」と言いながら酒をラッパ飲みし、勢い余ってドバドバと口の端から盛大に酒をこぼしている職人の大将を想像してしまう。細かいことは、いっさい気にしない。支払いもすべてドンブリ勘定で、余ったツマミや酒は「ホラ! 持ってけ持ってけ!」と若い連中に持たせてあげる。テキトーだけど人望があり、「ティガ亜種さんに一生ついて行きますよ!!」と、若いフロギィやウロコトルあたりに羨望のまなざしで見られている気がする。確信はないが、きっとそうだ。

 そんなティガレックス亜種の攻撃を華麗に避けながら、俺は自分でも驚くほど巧みにガンランスの切っ先を当てていった。頻繁にのけぞるティガレックス亜種。苦手苦手と思っていたけど、あきらめずに何度も挑んでいるうちに着実に力は積み上がっていたようだ。また、このときに手にしていたゴールドクラウン改もよかったのかもしれない。ティガレックス亜種はあからさまに雷のパワーを嫌い、まるでイヤイヤをするように我がゴールドクラウン改から逃げ回ったのである。

 しかし、相手は『3rd』の裏番長。このまま終わるはずもなかった。ティガレックス亜種は「逃げ回るのはここまでだ!」と言わんばかりに発達した前脚を踏ん張り、あたりが真空になるんじゃないかと思えるほど激しく空気を吸い込んだ。そして、破裂するように一気にそいつを吐き出す!

「バォォオオォォォオオオッッ!!!!」

 ティガレックス亜種の怒りの大咆哮が、火山の空気を切り裂いた。あまりの空気量のせいか、ティガレックス亜種の肉体もブルブルと左右に揺れている。何度見ても、この大咆哮のモーションは恐ろしい。どんなにハンターが有利にクエストを進めていても、大咆哮1発でシーソーの傾きが変わってしまうような印象だ。王手をかけていた将棋盤ごとひっくり返してしまう、傍若無人な大咆哮の威力と迫力。そのモーションは間違いなく、『モンハン』史上でもっとも威圧的かつすばらしいものだと俺は思う。

 それでも俺はひるまずに立ち回り、なんと15分針(正確には19分11秒)でティガレックス亜種を捕獲することに成功する。閃光玉を余らせ、回復薬グレートも6個使っただけの、“完勝”と言える内容だった。

 無事に帰郷した俺は、その旨を江野本ぎずもに話して聞かせた。「完璧だったこと」と「ゴールドクラウン改のおかげだ」ってことを。すると江野本はもじもじしながら「あのぅ……」と言い、続けてこんなことをのたまった。

「雷属性の武器を持っていったのは、ネタなんですかね……?

「ふんっ!」と鼻から息を吹き出しながら、得意げに俺は応えた。

「まあそうだね。ここはやっぱりファミ通武器でやりたかったし。でもここで弱点の雷属性に頼っちゃったのは、俺の甘いところかなぁ〜」

 これを聞いた江野本、「やっぱり……」という言葉をため息といっしょに吐き出してからつぎのような衝撃発言を行った。

「ティガレックス亜種、雷属性よりも水属性のほうが効くみたいなんですけど…………w」

 ……え?? い、いまなんつった……??? 俺は怒りで震える声で反論した。

「そそそ、そんなわけがないだろう! だってティガ亜種、雷のエフェクトめっちゃ嫌がってたし!!」

 すると江野本、「あはははは!!」と腹を折って大笑いし、つぎのようにトドメを刺した。

「それ、完全にプラシーボ効果ですねww ニセ薬でも効いちゃうってヤツwww」

 ……そういえば以前、河合リエ(『逆鱗日和』初期のレギュラー女性編集者)にも同じことを言われたっけ……(興味のある人は『本日も逆鱗日和』収録の“あるガンランス使いの独白 その2”を読もう!)。

 千秋楽も近いってのに、俺ってまったく成長しないのな……。


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投稿者 大塚角満 : 18:27

【MHP 3rd】第77回 黒轟竜との死闘(その1)

 『モンスターハンターポータブル 3rd』を象徴するモンスターは、言わずと知れた“雷狼竜”ジンオウガだ。『3(トライ)』のメインモンスター“ラギアクルス”の思想を受け継ぐ“雷の化身”を思わせるたたずまいは、見るものに恐れだけではない、ある種の憧憬の念すら覚えさせる。

 強く、雄々しく、そして美しい。

 だからこそ、個性的なモンスターが跋扈するこの世界において“象徴”として君臨できるのだろう。

 そんなジンオウガを向こうに回して、その強靭さと生命力から撒き散らされる“恐怖”を持って、ハンターの心を支配する“裏象徴”というか“裏番長”的なモンスターが存在する。ブレーキが壊れたダンプカーのような突進力、奇をてらわない直線的な動き、そして空気を切り裂く大咆哮……。そう、“黒轟竜”こと“ティガレックス亜種”だ。

 なぜこんなことを書き始めたのか?

 それはある日、集会浴場で看板娘とイチャイチャしながらクエストリストを見ていたとき、ふと「そういえば俺、ティガ亜種のソロ討伐ってやったっけな……?」という疑問が芽生えたからにほかならない。なんだかんだでジンオウガやウラガンキン、アグナコトルあたりはすべてソロ討伐を完了させた覚えがあるのだが、かねてより苦手としているディアブロス、ティガレックス系に関しては「ハイハイ、今日も元気なのネ。わーったわーった。わかったから、あっち行っててね」と敵前逃亡をくり返してきたような気がする。それでも行かねばならぬときは必ず「総員、速やかに居間に集結し、ティガ討伐の準備を進めよ!」と身内ハンターに召集命令を出し、「御意!!」の返事を合図に3人で出撃していたのだ。つまり、ソロではやってない、ってことですね。

 そんなティガレックス亜種に、ソロでケンカを売ってやろうと思い立った。俺の物語が終結に向かいつつあるいま、最大のライバルに数えられるこのモンスターとここらで決着をつけたいと強く思ったのだ。

「よーし! いっちょやってやるか!!」

 さっそく俺は、狩りの準備に取り掛かった。まずは防具。これは防御力よりも、有効なスキルを優先して選びたいところである。俺のマイセットは大別して(1)罠師&抜刀術系、(2)攻撃力UP&弱点特効系、(3)斬れ味レベル+1&砥石高速系の3つに分けられるのだが、さてどれにしたものか。うーんうーんと5秒ほど熟慮した結果、とりあえず今回は(3)の装備で出向くことに決定。具体的には、以下のスキルが発動している。

・斬れ味レベル+1
・砥石使用高速化
・納刀術
・雷属性攻撃強化+1

 ティガレックス亜種が苦手とする(と思われる)雷属性攻撃が強化されているのがミソ。これに合わせて、武器は雷属性のガンランス“ゴールドクラウン改”にする。本当はこれよりも強いと思われる“王牙銃槍【火雷】”にしようと考えていたんだけど、直前で「せっかく雷属性のファミ通武器があるんだから……」と武器を持ち直した次第だ。はてさて、これがどんな結果をもたらすのか……。ちなみにアイテムは、回復系フルセット、シビレ罠、落とし穴、閃光玉、モドリ玉などに加えて、コッソリとハチミツ、薬草、アオキノコも忍ばせる。このへん、“チキンハンター”の面目躍如と言ったところか。

 さあ行くか。ライバルとの最終決着戦に!!

 短いけど、続きは次回〜。


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投稿者 大塚角満 : 12:20

【MHP 3rd】第76回 因果は巡る〜物欲センサーの章〜

 『モンスターハンター』に関するコラムを書いている以上はやはり、1シリーズで一度はコレについて書かねばなるまい。……そう、みんな大好き“物欲センサー”についてですよ!! “欲しい素材に限って出てくれなくなる”という忌まわしくもいけずなこのセンサー、『3rd』にも当然ながら存在する。全国400万超のハンターの誰もが何かしらの素材でこのセンサーに引っかかり、「なんで出ねえんだ!!」「俺のUMDにはこの素材は入ってねえ!!」なんて言いながら電信柱にヘッドバットをかましていることだろう。

 物欲センサーが発動してしまう素材は人によってさまざまだが、まあたいがいが上位のレア素材ということになりますね。中には「ファンゴの毛皮が一向に出ない……」とか「ペッコの鱗が出ないまま、もう100匹も狩ってしまった……」なんていう心霊現象のようなレアケースもあるようだが(ホントか?)、これはあくまでも稀な出来事。そもそも下位では、強力な武具の鍵となる重要な素材は出ないので、物欲が発生すること自体が少ないんだけどね。

 さて数ある『3rd』のレア素材だが、いまもっとも多くのハンターに「出てほしい!!」と求められているのは、間違いなく“雷狼竜の碧玉”であろう。そう、『3rd』を象徴するモンスター、ジンオウガが持つ激レア素材だ。これが出なくてのた打ち回っている人、俺のまわりだけでも10人はいる。しかも複数個欲しいのにひとっっっっっつも出ないらしく、最近では「ホントにそんな素材存在すんのか!!?」と雷狼竜の碧玉を都市伝説にしようとする輩まで出てきた。同じようなことを『2nd G』の古龍の大宝玉でやっていたふとどきものがいたが(俺だけど)、雷狼竜の碧玉の物欲センサーはそれくらい切迫した状態になっているようなのだ。

 って、ここまで読んで「角満のヤツ、なんだか他人事のように書いているナ」と思われた方がいるかもしれないがまったくもって大正解。じつは俺、雷狼竜の碧玉に関しては1ミクロンたりとも苦労したことがないのである。

 いまでもよく覚えているのだが、俺が上位のジンオウガに初めて挑んだのは2010年年末のこと。いっしょにクエストに出向いたのは日本屈指の達人ハンターだったのだが、彼いわく「もう40頭以上の上位ジンオウガを狩っていますが、いまだに碧玉が出ないんです……」ということだった。しかしそんなことよりも、ただでさえ苦手なジンオウガが上位の強さになって襲い来ることのほうがよっぽど緊急の事態で、俺は「素材なんかどーでもいいからとにかく無事に還ってきたい!!><」と願うばかりだった。

 そして思った通り我々は大苦戦を強いられたが、達人ハンターの獅子奮迅の活躍によりジンオウガの尻尾を切断することに成功する。それを見て「3オチする前に尻尾だけでも剥ぎ取りを!!」と喜び勇んで尻尾に取り付くふたり。そこで俺は、思わぬ素材を引き当てる。

「……ん?? なんか雷狼竜の碧玉ってのが出た

 なんと初めての剥ぎ取りで激レア素材を一本釣り。このときの達人ハンターの怒りたるやなかった。

ちょ!!!!! マジっすか!!? ウソでしょ!!!? 信じられない……。……もうやだ!! ホントにヤダ!!

 このときほど「物欲センサーって、マジで存在するんだな……」と思ったことはない。

 そして俺はこのときから、誰よりも碧玉の女神に愛される男となる。

 我が身内のH、S君というふたりのハンターも、多くの例に漏れず雷狼竜の碧玉を探し求める日々を過ごしていた。一時期、俺はガンキン中毒と言っていいほど「ガンキン手伝ってガンキン!!」とわめき散らしていたが、あるときからこの声はHとS君の「碧玉やろうよ碧玉っ!!」というものに変わり、ひたすら上位ジンオウガの連戦を行う日が訪れる。しかしいくら狩ってもふたりに雷狼竜の碧玉が出ることはなく、ジンオウガの討伐数だけが無意味に積み上がっていった。

 そんなふたりを尻目に、俺だけはナゼか雷狼竜の碧玉を引きまくった。尻尾から剥ぎ取りをすれば「あ。碧玉だ」。報酬画面を見れば「また碧玉がある」……。アイテムボックスにつぎつぎとぶち込まれるハンター垂涎の激レア素材。気がつくとその数は7個になっていた。あまりにも俺が無遠慮に碧玉を引くもんだから、HとS君はブチ切れる。

「……なんでアンタにばっか碧玉出んのよ!! こっちに回ってこないじゃないっ!!!!!」(H)

「マジずるい!! 俺が引く予定だったものを全部ヒデ君が持ってってるとしか思えない!!!」(S君)

 濡れ衣もいいところだが、そう吠えたくなる気持ちは痛いほどわかった。なので俺は神妙な顔で、ふたりにこう言うのだ。

「いや〜^^ 俺、もう碧玉いらんのだけどね^^; ふたりにあげたいくらいだわあ^^^^」

 これを火種に再び諍いが起こることは言うまでもない。

 でも、俺が愛されているのは碧玉の女神にだけで、ほかのレア素材にはとんと縁がない。ヒドかったのは“爆鎚竜の紅玉”で、「ガンキン手伝って!!」とH、S君に協力を要請して狩りに狩ったが、いくらやっても俺にだけ、この素材は出てくれなかった。その様子を見てふたりは「むひひ」と笑い、ここぞとばかりに俺に向かってこんなことを言うのだ。

「ガンキンの装備なんて作る気ないから、紅玉なんていらないんだけどねぇ〜^^」(S君)

「また紅玉が出た。でもホント、いらないから売っちゃおうかなぁ〜^^^^」(H)

 因果応報とは、まさにこのことか……。


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投稿者 大塚角満 : 14:01

【MHP 3rd】第75回 素材セレブの昼下がり

 これまであまたの『モンスターハンター』が発売されてきたが、この『3rd』ほど素材が潤沢に集まる作品はほかにないと断言できる。少なくとも、俺はそう。もうブッチギリのダントツで、過去作品と比べてもっともたくさんの石や肉、虫や植物を所有している。さらば、ビンボーだった俺こんにちは、どこぞの姉妹のような素材セレブな俺

 さて、そうなっているもっとも大きな理由はやはり、上位火山の素材採取ツアーであろう。これに足げく通うことにより、鉱石や虫がウジャラウジャラといくつでも集まってしまうのだ。これをさらに学術的に因数分解すると(因数分解の意味がわかっていないが)、“火山の採取ツアー=護石採掘”となり、護石の存在が火山に向かう最大のモチベーションになっている。結果、“素材が潤沢な理由のドラフト1位=護石の存在”ということになり、護石がなかったらセレブな俺も誕生していなかった……という解が導き出される。……ってこれ、カッコつけて学者風に分析しようと思ったけど完全に崩壊していますね。突っ込まれる前に自分で言っておきます。

 とまあ、俺は一夜にしてセレブハンターの仲間入りを果たしたわけだが(一夜でなったわけじゃないけど)、では具体的にどれくらいたくさんの素材を持っているのだろうか? 誰も気にならないと思うが、せっかくなので部門別に見ていきたいと思う。まずは“キノコ部門”から。

■大塚角満のおもな所有キノコ数

・アオキノコ……260個
・ニトロダケ……766個
・マヒダケ……328個
・毒テングダケ……557個
・ドキドキノコ……235個
・クタビレタケ……306個
・ツルハシイタケ……256個

 キノコをたくさん所有している理由は、一も二もなくユクモ農場のおかげだ。俺は、クエストが終わって帰郷するとまず最初に農場に突入する……という生活パターンが染み付いているので、キノコもマメに採取している。結果、“さいたまの火薬庫”と言われるほど(誰にだ)たくさんのニトロダケを所有するに至った。では続いて“魚部門”を見てみよう。

■大塚角満のおもな所有魚数

・キレアジ……91匹
・はじけイワシ……114匹
・小金魚……134匹

 エントリー数が非常に少ないが、それはあえてピックアップするほどの魚を持っていないからだ。ではなぜ、こんなことになっているのか? キノコと同じようにユクモ農場でマメに集めていれば、アイテムボックスを開けたとたんに「むわん」と魚の生ぐさ臭が湧き出てくるほどたくさんのお魚さんたちを所有できているはずである。

 じつは俺、ユクモ農場を巡るときの順路がビシッと決まっていて、そのプランに漁場が入っていなかったりする。まず最初にハチミツを採取したら、畑の畝を蹴散らしてキノコの木に取りつく。それが終わったら虫捕りカゴに。ここでいくばくかの虫を捕ったらシーソーでバビョーンと上空に飛び上がり、ワサワサと大量の虫をゲットする。このあと、気が向いたらトロッコ採掘へ。これで農場の作業は終了だ。なので一向に、魚は増えないんですねえ。

■大塚角満のおもな所有虫数

・イレグイモムシ……402匹
・ボンバッタ……456匹
・不死虫……282匹
・にが虫……567匹
・光蟲……29匹
・雷光虫……237匹
・セッチャクロアリ……227匹
・キラビートル……170匹
・ドスヘラクレス……306匹
・超電雷光虫……96匹
・王族カナブン……290匹
・マレコガネ……151匹
・ハナスズムシ……99匹
・オオクワアゲハ……160匹

 虫はたくさん飼っている。子どものころから虫は大好きなので、この状態は俺にとってパラダイスと言えるほどうれしいものだ。だって、アイテムボックスを開けたらにが虫やらボンバッタやら王族カナブンたちが、ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウネウネウネウネウネウネウネウネワサワサワサワサグニュグニュグニュグニュと蠢いているんですよ? これが天国でなくてなんなのだ!! と俺は言いたいね。……まあ虫がキライな多くの人にとっては地獄以外のナニモノでもないだろうけど。さておつぎは“本命”とも言える“石部門”だ。

■大塚角満のおもな所有石数

・石ころ……35個
・鉄鉱石……141個
・大地の結晶……538個
・マカライト鉱石……259個
・ベアライト石……246個
・ライトクリスタル……122個
・ドラグライト鉱石……765個
・溶岩塊……129個
・紅蓮石……319個
・カブレライト鉱石……355個
・ユニオン鉱石……215個
・獄炎石……258個
・氷結晶……171個
・虹水晶……239個

 アレ?? 思っていたよりも少ないな。……と思った方もおられると思う。だって、俺がそうだから。でもこれにもしっかりとした理由があるのだ。

 武器や防具を作ったり装備を強化していると、みるみるうちにお金が減っていってしまう。それこそ「!!? さっき30万ゼニーあったのに、防具を強化してたら残りが12ゼニーになっちまった!!」なんてことは日常茶飯事だ。こうなると身のまわりのものを売っ払って金を工面しなければならないわけだが、そこで真っ先に矢面に立つのが俺の場合は“鉱石”なのである。とくに、単価が高い獄炎石やドラグライト鉱石、カブレライト鉱石あたりがロックオンされることが多く、まるで給料を前借するときのような罪悪感に苛まれながら「ホント悪い! 今回だけだから! なっ! なっ!」てな感じで売り飛ばされてしまう。なので本来だったらこの倍くらいは、石を所有していたと思う。

 では最後に、そのほかの気になる素材の所有数をざっと挙げてみます。

■その他の素材の所有数

・生肉……2117個
・こんがり肉……223個
・こんがり魚……258個
・クモの巣……169個
・カラの実……464個
・カラ骨……917個
・釣りフィーバエ……485個
・ハチミツ……1403個
・調合書(3)中級編……2個

 全素材を通してもっともたくさん所有しているのは、やはり生肉でした。これ、一時期は2400個くらいあったんだけど、以前コラムで「生肉すげー持ってます」と書いたとたん、身内に「肉くれ肉くれ!!」とたかられてここまで数を減らしました。あと、たくさん持っていることでそこはかとない幸せを感じられるハチミツは1403個。あまり数は伸びてないな。まあこれは、上位でのやり取りが多くなったことで回復薬グレートの消費量が飛躍的に上がり、数が伸びなくなってしまったんだよな。ハチミツコレクターとしての真価が問われている気がする。あと、調合書の中級編が2個もあるのは、持っていることに気づかなくて間違えて買っちまっただけです……。

 皆さんはどれくらい素材を持っていますか? ときたまアイテムボックスを開けて数えてみると、新しい発見があるかもしれませんよ?


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投稿者 大塚角満 : 12:09

【MHP 3rd】第74回 ツイてない男

 その日、男はロクなことがなかった。なんかのタタリとしか思えない。

 昨日、“火山素材採取ツアーの歩きかたガイド”なるエッセイを書いたが、じつはこれに夢中になっていると思わぬところに歪みが出てしまうので注意しないといけない。このときが、まさにそうだった。

 何度潜ってもロクなものが出てくれない素材採取ツアーに嫌気が差し、いよいよ我慢の限界に達した男は「なんでもいいからモンスターをしばいてスッキリしたい!!」と思った。ハンターとしては、しごく当然の反応と言える。さて、何のモンスターを狩ってやろうか……。アオアシラか? クルペッコか?? それとも狩って楽しいリオレイア??? ふつう、ストレス発散用として遡上に上るのはこのあたりのモンスターであろう。が、ナゼかこのときの男は気が大きくなっていて、若干コーフンしながらこんなことを言った。「ヨシ、上位のドボルベルクにしよう」

 ドボルベルクは『3rd』に出てくるモンスターの中では十指に入るくらいの強豪だが、じつは“部位破壊が気持ちいいモンスターランキング”では、1、2を争う実力者だったりする。その要因となっているのが、言わずと知れた背中のコブ。これを壊した瞬間に出るであろう「ぶしゅん」もしくは「じゅわっ」という見えないエフェクトと効果音は、あらゆるハンターにとてつもないカタルシスをもたらす。それはストレスが溜まったときに生まれてしまう破壊衝動の格好のはけ口となりえ、ドボルベルクさえいれば無駄にガラスをぶち割ったり、バイクで走り出す必要もない。

 でまあ、俺は火山から戻ってきたその足でパッパッパーと準備を整え、上位ドボルベルクが待つ渓流フィールドへと出向いたわけです。そこで、いろいろなことが起こりました。

 エリア8に降り立った俺は、テキトーに走り回りながらドボルベルクを探した。すると、どのエリアか忘れたが目の前にいきなりアオアシラが現れ、「ぎゃおー」とか言って俺を威嚇するではないか。ナルホドナルホド。このクエストにはアオアシラも出現するのね。しかしアオアシラの分際で俺を威嚇するとはナマイキな。こうなったら行きがけの駄賃だ。おまえにはなんの怨みもないけど、ここで斃れてもらおうか。

 そこで俺は「まあとりあえず……」と言って狩猟のセオリーに則り、ペイントボールを投げようとした。アイテムカーソルをグルグルと回転させる俺。しかし目が回るほど回転させてみたが、どう目をこらしてもペイントボールらしきものが出てこない。

「あれ……? おっかしいな……」

 この緑色をした回復薬グレートのアイコンは、もうかれこれ12回ほど見たような気がする。これはつまり“ペイントボール忘れてきた”ということではなかろうか。

「ちっ!」

 俺は豪快に舌打ちをし、それでも「ペイントボールなんかイラネーや」と強がりを言ってアオアシラに斬りかかった。アオアシラごとき、エリアチェンジされる前に屠りさることができるだろう。そして思った通り、俺は出会ってから3分ほどでアオアシラを討伐することに成功した。回復系アイテムはひとつも使わず、斬れ味ゲージも白から青に変わったばかりだ。

「よし、このままいこう」

 俺は剥ぎ取りもそこそこにエリアを飛び出し、ドボルベルクを探した。そしてすぐに、その巨体が目の前に現れた。

「うりゃりゃりゃりゃ〜〜〜っ!!」

 猛然とガンランスを突き出し、フルバーストを立ち回りの中心に据えてドボルベルクに挑みかかる俺。深いドボルベルクの懐に潜り込み、突きからの叩きつけをお見舞いし、フルバーストをぶっ放す。きりきり舞いとなるドボルベルク。「いけるっ!!」と俺は絶叫した。

 しかしそのうち、ガンランスの斬れ味ゲージが青から緑に変わってしまった。まあそりゃそうだ。何発放ったのかわからないくらい、フルバーストをくり出しているからな。そりゃ斬れ味も落ちるというものだ。でも、俺は慌てなかった。いまの防具にはスキルとして“砥石使用高速化”がついているのだ。ほんの一瞬で、武器をギラギラのキレキレにすることができるのである。俺は「さて砥ぐか……」とつぶやきながらアイテムカーソルに砥石を表示させようとした。

 ところが……。

 グルグルグルグルグルグル……とアイテムがバターになってしまうんじゃないかと思うくらいアイテムカーソルを回してみたが、どっからどう見ても砥石らしきものが見当たらない。

「そ、そんなまさか^^; ははは^^;;

 もう1回転させれば砥石が出てくるんじゃないか……とありえない願いを込めてつぶさにアイテムを見てみたが、やはりどう足掻いても砥石がないじゃありませんか。これでは武器を砥ぐことができない。そうこうしているうちに緑ゲージは黄色になり、ついには真っ赤っかのギザギザ斬れ味になってしまった。これじゃあドボルベルクどころか、ケルビやアプトノスあたりにも「やだ。あんなボロボロの刃で狩りをしようとしてるわ。バカにするんじゃないわよ」と冷笑を引っ掛けられるに違いない。

「むむむむ……」

 少なからずショックを受ける俺。いったいこいつはどうしたもんだ……。こうした心の動揺は簡単に運動神経に影響を及ぼし、手元はおぼつかなくなってドボルベルクの攻撃を食らいまくるようになる。そして「あうあうあう……」と逃げ惑っているうちに強烈な尻尾ビンタが直撃し、俺はあえなく1オチを喫してしまった。ストレス発散にきたのに、なんという体たらくであろうか。

 でも、まだチャンスはある。砥石がなければ掘ればいいし、キレアジを釣ってもいい。そうだ。支給品が届くのを待つという手もあったな。よし。とりあえず秘薬を飲んで狩りに備えよう。まだ挽回できる!

 そう言って俺は、3度目のアイテムグルグルを開始した。えーっと……。秘薬ひやく……。

 …………ってアレ?? 今度は秘薬が見当たらないんですけど…………。

 ……さて、もうおわかりだろう。これが火山採取ツアーの最大の弊害と言われる“アイテム忘れ”という超常現象だ。採取ツアーに行くとき、ハンターは「なるべくたくさんの素材を持ち帰りたいからナ」ってことで、ペイントボール、砥石、秘薬、護符類、調合書と言った狩猟時には必ず持っていくものもアイテムボックスにぶち込むはずである。で、採取ツアーが終わって「じゃ、つぎは狩りね」ってなったときに、アイテムボックスに戻したものを再び手に取るわけだ。しかしここで発生するのが“アレ、いつも俺何を持っていたんだっけ症候群”。ふだんは無意識の行動で携行アイテムを決めているもんだから、改めて狩猟に行くときに必要なものが頭から飛んでしまう。しかもタチが悪いことに“これは絶対に狩猟に必要”っていうものから忘れてしまうものだから、狩りの現場でアタフタすることになるのだ。

 このときの俺が、まさにそうだった。こんなんじゃストレス発散なんて夢のまた夢。ここはひとつリタイアし、改めてキチンと準備して出直したほうがよかろう。

 しかし俺はリタイアを選択せず、電源スイッチをスライドさせてPSPをスリープ状態にした。いつもたいがい、こういう行動をする。それはなぜか?

 ここで働くのは、「もしかすると時間をおいたら何らかの解決がなされているかもしれん」というかすかな希望と、「もうちょっと寝かせてからリタイアしよう」という心理である。

 ホラ、よくあるでしょう。

 ふと冷蔵庫を開けて中身を物色したら、最近買って入れたブツの奥に見慣れぬ青い容器がある。でも“見慣れぬ”というのはそう思いたいだけで、じつは1年以上も前からこの容器が冷蔵庫の中でウロウロしていたことを男はよく知っているのだ。そう、見て見ぬフリをしていたのである。しかし「さすがにもう見ないわけにはいかぬ」と思った男は一念発起して容器を手にし、そのラベルを確認する。その中身は、あろうことかヨーグルト。賞味期限は“2009.10.7”とある。こいつはどう考えても、中身はドロドロに腐れ落ちているだろう。

 しかし男は再び青い容器を冷蔵庫の奥深くに静かに安置し、誰に言うともなくこうつぶやくのだ。

「もっと腐ってから捨てよう」

 リタイアではなくスリープを選ぶ俺には、このときと同じ心理が働くのだ。こういう経験って、みんなもあるでしょ? あるよね!!?

 ……まったく賛同を得られなそうなので、今日はここで消えるとします。サイナラー。


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投稿者 大塚角満 : 13:31

【MHP 3rd】第73回 火山の歩きかた

 上位まで上り詰めておきながら「俺、火山の素材採取ツアーってやったことないんだよネ」なんて言うハンターはひとりたりとも存在しない。例外なく、誰もが上位の火山に行けるようになったその日にホリススム君と化し、ヒマな時間もヒマじゃない時間も目を血走らせて、カッコンカッコンと採掘ポイントでピッケルを振るっているはずである。

 ……って思わず断言してしまったが、じつは俺、まわりのハンターが「火山やってる?」、「いいの掘れた?」なんてささやき合っているのを横目で見ながら、「なーにが採掘だ!」、「なーにが火山だ!!」と思っていたクチである。「ハンターの本分は採掘ではなく狩猟だろう!!」とまで放言していたはずだ。なので、火山での採掘になんて見向きもしないハンターがいることもキチンと知っているのだ。そんな、保守派の代表のような俺だったがある日突然“掘り師”としての血が目覚めてしまい、以来「採掘サイコー!」、「火山命!!」と180度の方針転換を余儀なくされた。言うなればこれは、寝るときまではケルビだったのに朝起きたらティガレックス亜種になっていた……ってくらいの心境の変化だ(なんか違う気がする)。

 このように例外の人がいることも承知しているので簡単に解説しておくと、基本的に火山というフィールドは無印(初代『モンハン』)の時代から“鉱石の宝庫”として名高い場所だったりする。ほかのフィールドでも鉱石は掘れるけど火山の産出量はケタ違いで、マカライトだろうが大地の結晶だろうが尿道結石(痛いんだコレが)だろうが、とにかく石と名の付くものは火山に行きさえすればザクザクウハウハといくらでも採ることができるのである。火山固有の珍しい石もたくさんあり、「石欲すれば火山へ。意志発すれば狩猟へ」という慣用句すら生まれた(ウソ)。何が言いたいのかというと要するに、火山は昔から“宝の山”だったのだ。

 しかも『3rd』では採掘で“お守り”(護石)なるものが掘れるようになった。護石は、防具や装飾品とはべつにひとつだけ身につけられるアクセサリーのようなもので、そこには“スキル値”が割り振られていたり、装飾品を取り付ける穴が空いていたりする。その利用価値は絶大で、「もうちょっとでこのスキルが発動するんだけど……」、「あとひとつスキルがつけたいのに……」なんて思い悩むハンターにもろ手を挙げて受け入れられ、装飾品以上に重宝がられることになる。しかも、この護石に割り振られている数値や穴がランダムだったこともハンターの心に火をつける起爆剤となり、以来“モンスターハンター”改め“護石ハンター”が、もっとも産出量の多い火山に殺到することとなったのだ。

 俺もご多分に漏れず5分でも空いた時間ができようものなら火山にくり出し、カッコンカッコンと石を掘っている。その回数がどれくらいになるのか、ちょっと数えていないので正確なところはわからないのだが、集まった護石の数が900個くらいになったのでそれなりの数はこなしていると言えるのではなかろうか。

 さて、ここで読者の皆さんが大いに気になるのが「角満のヤツはどんな装備、どんなルートで火山採掘ツアーを行っているのか?」ということだと思う。…………え?? 「まったく気にならないんだけどw」ですって!?? そ、そんなことを言われてしまうとこのエッセイが根底から崩れてしまうので、ここはひとつ「ウン、メッチャキニナル」と棒読みでもいいから思ってくださいな。

 まず装備だが、俺は素材ツアーに行くときは必ず、以下のスキルが発動しているものを身につける。

・採取+2
・耳栓
・雷耐性【小】
・見切り+1
・気絶確率半減

 ……皆さんご明察の通り、耳栓以下のスキルは勝手に発動しちまったものなのではっきり言ってどうでもいいです(笑)。重要なのは“採取+2”のみで、これにより採掘できる回数が飛躍的に向上するんです。つまり、“採掘回数上昇=採掘量上昇=護石獲得量上昇=いい護石ゲット率上昇の法則”(長えな!)が成り立つわけだ。ちなみに、ツアーに持ち込むアイテムは、クーラードリンク5個、モドリ玉1個、ピッケル4本、ピッケルグレート5本、虫あみグレート5本。この5種類のみだ。温泉やドリンクは使っても使わなくてもどっちでもいい。まあ、99.9パーセント、俺は使わないけどね。ついでに書くと、このときに装備している武器は必ず“ドリームティピー”という火属性のガンランスになっている。火山に行くのに、なぜ火属性なのか?? それは、マイセット装備がそうなっているからである。ほかに理由はない。

 で、火山に出向くわけだが、ここで俺はどう動くのか? その中身をつまびらかにしつつ、皆にレクチャーしてさしあげよう。

 ベースキャンプに降り立ったら支給品ボックスには目もくれずに、一目散にエリア2に向かう。走りながら、アイテムカーソルはクーラードリンクに。まあ、どうってことのない行動だ。

 エリア2では、虫の採取を行う。エリアの左側にある倒木のそばに採取ポイントがあるので、○ボタンを押して虫を採ろう。「虫なんかイラネ」っていう人もいるかと思うがこの昆虫採集も“リズムのひとつ”なので、嫌いだろうがナンだろうが虫あみを振るってください。虫を捕り尽くしたら、真っ直ぐエリア4に向かう。

 エリア4も昆虫採集ポイントだ。画面左側の波打ち際に虫がいるので、ここでも虫を捕ろう。捕り尽くしたらすぐに□ボタンを押してクーラードリンクを飲んでください。ここから、火山の灼熱地獄での行動になるからな。飲んだら、アイテムカーソルには“モドリ玉”をセットしよう。

 エリア4からエリア7に入ったら、エリア5につながる通路目掛けて真っ直ぐ走ろう。38歩ほど走ったところの右側に採掘ポイントがあるので、ようやくここでピッケルを振るうことができる。「わーいわーい。採掘だ採掘だ」と大いにはしゃぎながら、○ボタンで石をほじくってくださいな。ここで間違えて□ボタンを押さないように。いきなり足元にモドリ玉を叩きつけてバビョーンとキャンプに強制送還させられますんで……。

 さてこのあたりから“お邪魔モノ”の存在にも注意を払わねばならない。お邪魔モノとはもちろんモンスターのことで、このクエストには必ず、かのウラガンキンが現れてハンターの行動を妨害しようとするのである。エリア7での採掘中にウラガンキンが現れる確率は、だいたい30パーセントといったところ。俺の記述通りに行動できていれば、たとえウラガンキンが現れてもどうこうされる恐れはほとんどない。

 カンのいい人は気づくかと思うが、ここで活きてくるのが前述の“リズム”ってやつだ。もしもこれを乱して勝手なことをするととたんにウラガンキンの動きが読めなくなり、ヘンなところで襲われて採掘がままならなくなってしまうのである。なのでここは素直に、書いてある通りに動いてみてください。

 エリア7での採掘を終えたらエリア5に突入。ここには採掘ポイントが2ヵ所あるが、“往路”ではエリア北部左側にあるポイントでのみピッケルを振り回すようにしよう。ここでウラガンキンに見つかる確率は50パーセント超。まあたいがいバッティングします。でも、慌てない慌てない。ウラガンキンが背後にいてもガン無視し(シャレじゃないよ)、石を掘ってていいです。するとガンキンは「俺のこと無視すんな!」といきり立ってハンターの背後まで接近し、必ず「ぎゃおぉおおおお!!!」と咆哮するが、こちとら耳栓が発動しているので聞こえないし響かない。その様子はまるっきり、背後にオバケがいるのに気づかないでいる志村けんを見て「しむら、うしろー!!」と叫んでいるドリフのコントと観客そのものだ。ここでガンキン、せっかくの咆哮も相手にされなかったことからさらに怒り狂い、「ガンガンガンッ!!」とアゴを地面に打ち付けてくるけど不思議なほどこいつはハンターに当たらない。なのでじっくりと採掘し、掘り尽したらゆっくりとエリア8に入ればいい。

 エリア8の採掘ポイントは右側の1ヵ所。ここ、意外と知られていないっぽいんだよな。でもここからの採掘ポイントはどこも超重要なので、掘り忘れのないように!

 さて掘る前に、採掘ポイントの近くにいるメラルーを必ず片付けておこう。ほかにもメラルーはいるがちょっかいを出してくるのはこいつだけなので、「露払い!」とばかりに突っついてお引取り願ってください。いたずらネコがいなくなったところで、願いを込めて採掘を。いいものが出るかもしれないからなー。

 エリア8のつぎはいよいよ、宝の山・火山においてもっとも夢と希望と絶望がつまっている魅惑のエリア・9での勝負となる。ここにオノレのすべてを置いてくるくらいのつもりで作業に臨んでほしい。つっても、3ヵ所ある採掘ポイントで掘るだけだけど(笑)。ここにいる山菜ジジイは、話しかけてもかけなくてもどっちでもいいです。

 そして採掘ツアーの最終地点となるエリア10。ここでは2ヵ所から採掘できるので、遠慮なくカッコンカッコンと掘ってやろう。掘ってる途中でときたま、ウロコトルが地中から突き上げをしてきて吹っ飛ばされることもあるが、まあこれはご愛嬌。「なんのなんの」と寛大な気持ちを持って、再び掘り続けてください。

 そして晴れてすべての場所を掘り尽したら□ボタンを押し、モドリ玉でキャンプに戻ろう。でも、モドリ玉を使うときは注意が必要。緑の煙が立ち上ったとたんにウロコトルに「かぷっ♪」と甘噛みされて「はうっ!」となり、モドリ玉の効力がキャンセルされることがよくあるから。そんときゃ大いに怒り狂って、ウロコ野郎を根絶やしにしていいです。

 これが、俺が突き詰めた、火山のポピュラーな歩きかただ。このほか、モドリ玉を使わないルート(“復路”があるコースね)もあるんだけど、長くなるのでやめておきます。ちなみに、予定通りにコトが進めばたいがい4分29秒でクエストクリアーとなる。掘れた護石の数は、いまのところ最高で24個(オトモ採取分含む)。ま、そういうときに限ってロクなものがないんだけどね……。

 皆さんはどんなルートで“火山採掘ツアー”を行っていますか? ちょっと気になる、今日このごろです。


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投稿者 大塚角満 : 15:52

【MHP 3rd】第72回 ゴールデン・ゴールド

 モンハン4人衆のひとり・小嶋慎太郎さんから「今日の夜、時間あります? ご飯いきません??」とお誘いを受け、「ヒマですヒマです! いきましょいきましょ♪」と2秒で返信をして渋谷で落ち合うことになった。

 で、妙齢の男ふたりで若者だらけの渋谷のセンター街を歩き、「非常に居心地が悪い」「アウェー感がひどい」とかなんとかブツブツ言っているうちに、目当てのお店に到着する。そこで、かなりアツくて楽しいトークを展開しながらご飯とお酒を摂取し、「さてボチボチ出ましょか」とアウェーな街に出たところで時間はいまだ午後9時30分。「まだ宵の口ではないか」「もう1軒行かねばなるまい」とかとか言っているうちにも、足は自然と新宿に向かって動き出している。その姿は孤島のエリア8に帰ろうとするリオレウスそのもので、俺たちは口々に「早くホームに帰ろう」と言い合ったのだった。

 で、やってきたのが小嶋さんの第二の故郷である新宿ゴールデン街。敷地面積わずか数坪の古めかしい飲み屋さんが文字通り軒を連ねる、昭和の忘れ物みたいな繁華街だ。俺はこの不思議な空間に足を踏み入れるといつも、タイムスリップをしてしまったんじゃないかという錯覚を覚える。細い路地の間から、この街を愛したいまは亡き文豪や音楽家、映画監督といった憧れの人々がヒョイと顔を出すような気がして、妙に心が浮わついてしまうのだ。

 そんなステキな街をテクテクと歩いていると、小嶋さんが「ネコちゃんのいるお店に行きましょうよ♪」と愉快そうな声で言った。新宿でネコちゃんとなると……ま、まさか……。俺、とたんにニヤけ顔になって、小嶋さんに向けて気持ちの悪い声を出した。

「いやぁ^^ そんなぁ^^ ネコちゃんのお店だなんて、恥ずかしいなぁボク^^^^

 すると小嶋さんは「ここでーす」と言いながら小さくてシックなお店の入り口を指さし、「ども〜」という挨拶もそこそこに店に入っていった。それにくっついて俺も、ヨタヨタと店に吸い込まれる。すると店の奥のソファーの上で、体重6キロ以上はあると思われる大きな大きなキジトラのネコが堂々と居眠りをしている姿が目に飛び込んできた。

「ウチのアイルーですw」

 とお店のマスター。な、なるほど……。ネコちゃんとは、ホントにホントのネコちゃんのことだったのね(何言ってんだ)。しかし自他共に認める“ネコLOVE”な俺。とたんに相好を崩して「お〜〜〜^^ よちよち、いいこでちゅねぇ〜〜〜^^」と文字通りの猫なで声を出し、ネコ(ケンちゃん、という)を愛で始めた。それが、楽しい宴の始まりの合図だった。

 聞くと小嶋さんはこのお店の常連さんで、マスターともとても仲がいい。マスターは先ほどの発言にもある通り根っからのハンターさんらしく、「『3rd』、ちょうど300時間超えましたよー」と小嶋さんにうれしそうに報告している。俺はとたんにうれしくなって、マスターにこう言った。

「お! じつは僕もやってるんですよ。『3rd』は、450時間くらいになったかな」

 マスター、目を見開いて「おお!」と言い、俺の顔を見ながらこんなことをのたまった。

「やってますねー!! ってことは、『モンハン』、相当お好きなんですね?」

 俺、笑いながら応えた。「そうなんです。昔から好きで、けっこう遊んでるほうだと思いますよ」。

 これを聞いた小嶋さん、「あはははは!!」と大笑いし、「ガスッ!」と俺のわき腹を思い切り小突いた。そして「まあ確かに、言ってることに間違いはないですww」と言い、ハイボールをうまそうに飲み干した。

 カウンターの7席ほどしかない小さなお店は大盛況だった。入れ代わり立ち代りいろいろなお客さんがやってきて、アイルーのケンちゃんに挨拶をしていく。それでも、長居をしていたおかげか俺たちふたりとマスターしか店にいない時間ができ、我々3人はすばやくPSPを取り出して同時にこんなことを言った。

「やっちゃいますか!」

 と。

 このわずか8文字には、「オンライン集会浴場に集まってギルドカードの交換をし、さらに1クエストくらいはやっちまいますかね!」という長くて深い意味が込められている。ハンターは例外なく心が通じ合っているので、わずかなキーワードしか発しない“モンハン語”で意思の疎通が図れるのだ。

 俺は(とりあえず自慢の装備で行こう)と思い、もっとも立派なスキルが発動している装備に、作ったばかりの“ゴールドクラウン改”を背負って集会浴場に飛び込んだ。するとすぐに、ガーグァフェイクを頭に乗せた小嶋さんの分身が現れる。さっそく、ギルドカードを交換。小嶋さんと『3rd』のギルカを交換するのは、なにげにこれが初めてのことだ。どれどれ、どんな装備をしているのかな……と小嶋さんのギルカを見ると、手には片手剣の“ゴールドマロウ”が握られていた。

 黄金色に輝くこの片手剣は、見た目がとても美しい。性能もすばらしいので、片手剣使いにとっては憧れの一振りなのではなかろうか。

 それにしても、ゴールドマロウか……。

 俺も、何の気なしにゴールドクラウン改を背負ってきている。偶然にも、ゴールドがかぶったということだ。

 そこで俺は、ハタと気づく。この場所で、ゴールドか……。うん、これはなかなか粋なシチュエーションだぞ。俺はクスクスと笑いながら、小嶋さんとマスターに向けてこう言った。

ゴールデン街に来て、ふたりそろって“ゴールド”の武器を身につけているんですねw」

 これを聞いた小嶋さんとマスター、にっこりと微笑んだ。

「確かにw ゴールドだらけですねw」と小嶋さん。

「これ以上はない“ご当地装備”ですねw」とマスター。

 なんのことはない偶然だけど、こういう“小さな奇跡”はゴールデン街の浮世離れした雰囲気によく馴染む気がした。

 そして俺たちは3人で、ここにはちょっと書けないような屈強なモンスターの狩猟に出かけた。そこで俺と小嶋さんは速攻で1オチずつするという面目丸つぶれの立ち回りをし、パーティーを窮地に追い込む(笑)。それでもどうにか目的を達成し、「我々がオチたおかげで緊張感のある狩りができましたな」、「あえて背水の陣を敷いてみましたが、やはりこのほうがモチベーションが上がりますな」とかとか、いつまでもオノレの体たらくを正当化し続けたのだった。


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投稿者 大塚角満 : 14:43

大塚角満

プロフィール画像

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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