大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 3rd】第40回 モンスターハンターフェスタ`11

 もう先週のことになるが、モンスターハンターフェスタ`11の開催概要が発表された。またあの熱い2ヵ月がやって来るのかと、身が引き締まる思いがした。

 モンハンフェスタとは、どういうイベントなのか? この疑問から紐づいて出てくるキーワードは“『モンスターハンター』の二面性”という言葉だ。

 ハンターの皆さんだったら重々承知していることだと思うが、『モンハン』というゲームは信じられないほど懐が深い。齷齪しないでノンビリと、その世界観に身をゆだねて景色の一部のように生活することもできれば、ガツガツと狩猟遂行タイムだけを求めて“競技”としてゲームに向き合うこともできる。だからこそ、俺のような中途半端な腕のハンターが自由にこの世界を泳ぎまくり、モンスターどころか出てくる素材やアイテムまでをもこねくり回したエッセイが書けるんだけどね。アクションゲームとして見たら決してヌルくないタフな仕様なのに、文字通り老若男女に受け入れられているのはこの懐深さあればこそなのだろう。

“ユルく遊んで楽しい、ガチで挑んでも楽しい”

 この二面性こそが、『モンハン』シリーズの最大の魅力なのかもしれない。

 モンハンフェスタは、この二面性あるゲームの魅力をギュッと堅く凝縮し、ひとつの箱に押し込めたビックリ箱のようなものだ。参加無料でありながら、“モンハン屋台”、“モンハンミュージアム”、“リアル集会浴場”と言った、見たり、参加したりして楽しめる企画が盛りだくさんなほか、マニアにはたまらない物販コーナーも充実。『3rd』から『モンハン』を始めた人はもちろん、「モンハンって興味あるけど、ちょっと踏ん切りが……」と思っている“ハンター予備軍”の方も、会場に入ったとたんに「ポンッ」と背中を押されるに違いない。それほど、間口が広くて肩肘張らずに済む“楽しみやすい”イベントなのである。

 そんな、誰もが楽しめるイベントの柱として存在するのが、“ガチ”のプレイヤーによるタイムアタック大会“狩王決定戦”だ。ふたりひと組のチームで決められたクエストの遂行時間を競う“伝統の”大会で、ここで優勝したふたりには栄誉ある“狩王”の称号が授与される。いまや400万を超える人口を誇るモンハン世界において、狩王の称号を持つハンターはたったの6人。これに次ぐ7番目、8番目の席に座るべく、腕に覚えのあるアスリートたちは爪を研いでいるのだ。

 過去3回、さまざまな悲喜こもごもを生んできた狩王決定戦は、果たしてどんなドラマを見せてくれるのだろうか? 今回は“全日程を通じて予選参加は1回のみ”という規定が導入されたので、本当の意味での一発勝負となる。実力だけではなく、運も味方につけないと勝ちあがることはできない選ばれし者たちのステージで、我々は何を見るのか? 地区大会予選のアオアシラ討伐、そして予選上位8チームが挑むジンオウガ討伐ともに、しっかりと見届けたいと思う。

 大会を積み重ねたことにより歴史が作られ、伝統も生まれたモンハンフェスタは、いまや日本屈指の単独ゲームイベントとなった。今回もぜひ、全会場を見て回りたいものだ。


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投稿者 大塚角満 : 14:30

【MHP 3rd】第39回 防具の歴史

 このエッセイの結論を書く直前で、PlayStation Meetingの取材に出てしまいました。そう、例の“NGP”(次世代PSPのコードネーム)がお披露目された、あの発表会です。で、帰ってきたらNGP関連の記事作成に追われ、これが終わったころには当初書こうと思っていたこのエッセイの結論をすっかり忘れているという……(苦笑)。なのでもしかすると、序盤と終盤のテンションが違う作品になっているかもしれませんが、あらかじめご了承の上お読みくださいませ^^;

 さて。

 ハンターたるもの、必ずや武器と防具を作らなければならない。まあ防具については“絶対に作らなければいけない”というものではなく、着るのがイヤだったら裸で野山を駆け回ってもいいんだけど、常識的にはなんらかの防具を作って身につけると思うのよ。

 で、ここで問題提起。

 めでたく『モンハン』のソフトを手に入れて「さあさあ今日から新しい狩猟ライフの始まりだ!!」ってんで、裸一貫、イチからハンター稼業を始めたとき、アナタはどの段階で防具を作り始めますか? これ、冷静に考えるといくつかのパターンがあると思うのです。

 ハンターになって日が浅い人の場合、「とりあえず作れるものは作って身に着けて、ちょっとでも防御力を上げねばならぬ!」ってことになり、武器屋のお姉さんのところで買える“レザーシリーズ”、“チェーンシリーズ”あたりを購入して全身を覆うことになるかと思う。得られる防御力なんて微々たるものだけど、それでも何も着ないよりか遥かにマシだ。この道を歩んだ人は石橋を叩いて渡る“堅実派”として、文字通り手堅いハンターライフを邁進するに違いない。こういう人はきっと、貯金もたくさん作れる。よくわからんけど。

 ルーキーハンターから抜け、「最近この世界のことがわかってきたんだよねぇ〜」なんて言えるようになってきた、高校の部活で言うところの2年生、サラリーマン社会で言うところの“主任”クラスのハンターになると、武器屋姉さんの世話にはならなくなる。ではどうするのかと言うと、彼らは「まあ俺くらいになるとレザーやチェーンはすっ飛ばし、最初は裸で狩りに行くね」と言ってジャギィの討伐に心血を注ぐのである。そして完成したジャギィ装備に身を包み、つぎはボルボロスあたりに目をつけてこれをどうにか狩り、おつぎは真新しいボルボロス装備でギギネブラあたりを相手にする。こいつを越えたらつぎはレイアで、これがなんとかなったらつぎはいよいよジンオウガか……ってな具合に、モンスターがランクアップするごとに防御力の高い装備を新調し、1歩1歩前に進むようになる。その姿は、成長するごとに名前が変わる“出世魚”そのもの。新しい村に行くたびに武器と防具を真新しいものに変えるRPG的な遊びかたは、誰もが一度は経験するに違いない。

 この出世魚ハンターよりもさらに経験を積んで“ベテラン”の領域に入ると、序盤はひたすら“裸”で狩りをするようになる。「下位の防具は作らずにゼニーを貯め、上位になったら散財する!」ってのがその目的で、来る上位生活のために貯蓄を続けるのだ。もちろん、その裏づけとしてあるのは「下位モンスターの攻撃はすべて避ける! 万が一食らってもどうにかなる!」という自分の実力への絶対的な信頼で、実際に裸同然で下位のクエストをこなしている人には実力者が多い。でもこういった人がよく陥りがちなのが“上位に昇進してからも防具を作る踏ん切りがつかない”という状態。「……もうちょっと我慢すればアイツの上位装備が作れる……!」「で、でもさらに我慢すれば、より強いアイツの防具が……」「いやでも、あっちのほうがスキルがよさそうだからもうちょっと裸で……」ってなことになっていつまで経っても防具を作ることができず、気がついたらすべてのクエストを裸でクリアーしていた……なんてことになりかねない。ベテランも、それはそれでタイヘンなのだ。

 以上、3つのパターンが防具を作る上での大きな道筋だと思うが、そう言う俺は3つのパターンには当てはまっていない(だったら書くな)。あえて言うなら、俺は出世魚ハンターとベテランの中間くらいに位置している、“出世魚亜種”くらいの存在だと思う。

 『3rd』の序盤、俺はまずジャギィ装備を作ることを目指した。スキルがなかなかよかったし、『3(トライ)』の時代にも身に着けていたという気安さから、この装備を作成したのだ。そして俺のプランでは、下位で作る防具は「ジャギィが最初で最後」になるはずだった。こう見えてベテランの世界に片足を突っ込んでいる自覚があるので、「下位はこれで乗り越えられるナ」と思ってしまったのだ。

 しかし、そんな俺の前に『3rd』の象徴・ジンオウガが立ち塞がった。俺はホンッッッットにこのモンスターが苦手で、コイツとやるときはいまだに回復系フルセットを使い切ってしまうほどの消耗戦になる(俺が上位、相手が下位でも……w)。これほど苦手なモンスターを前にしたらジャギィ装備など紙切れ同然で、俺は方向転換を余儀なくされる。そう、下位でもう1セット、防具を作ることにしたのだ。

 俺が白羽の矢を立てたのは、アグナコトルの防具だった。見切り+1、ガード性能+1、業物、心配性というスキルが魅力だったことに加え(心配性はいらんがな!)、俺はナゼかアグナコトルと相性がいいらしく、狩るのがまったく苦にならないことが大きかった。「アグナ、すっげー苦手……」とする人が大勢いる中で、なぜ俺がストレスなくこやつと渡り合えるのかよくわからないのだが、この合口のよさも相俟ってアグナコトル防具はほどなく完成を見ることになる。以来、俺は上位になるまでずーっとこの赤い防具を着続けることになるのであった。

 皆さんはどういう方針で防具を作っていますか? きっといま身に着けている防具にも、それを作った理由と、歴史があるんでしょうねー。俺のようにふと思い立って防具の歴史を振り返ってみたなら、序盤に作って以来倉庫の隅にぶち込んでしまった下位の防具に、もう一度袖を通したくなるかもしれませんよ−−?

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投稿者 大塚角満 : 01:29

【MHP 3rd】第38回 リノプロスの新説

 これからここに書くことは、全国400万人のハンターさんが「マジで!?」と驚き、「たまには役に立つな、角満!!」と、俺を神と崇めたくなるようなネタですぜ、ふふふ……。

 リノプロス、っているでしょう。ホラ、砂原とか火山とかに生息している草食種のモンスターで、ハンターを見るや「!! ハンター発見!! 全隊員、速やかに草を食うのをやめ、ハンターに突撃せよ!!」ってな感じで突撃してくる「むむむ……」なアイツです。人呼んで、“砂原の突貫小僧”。そのウザいまでの存在感は、『2nd G』の時代まで猛威を振るっていたあの“アプケロス”に勝るとも劣らないものがあると思うのです。屈強なディアブロスと渡り合ってるときに後ろからズドドドド。ホッとひと息ついて尻尾から剥ぎ取りをしている背後からズドドドドドドドド……。

「オマエは何がしたいんだッッッ!!!」

 と、突っ込みたくなるモンスターナンバーワン、であります。

 そんなリノプロスがたくさん出てくるクエストに行くことになった。じつは上位に昇進してからずーーーーーっと生肉不足に陥っており、「どこかできっちりと腰を据えて、生肉集めに奔走せねばならんな」と思っていたのである。出撃メンバーは俺と、リアルファミリーのふたりという3人編成だ。

 小闘技場を舞台にしたこのクエストの目的は、ボコボコと発生するブルファンゴを20頭討伐することにある。しかし小闘技場にはブルファンゴ以上に多くのリノプロスがウロウロしており、ついでにコイツも屠って剥ぎ取りをすれば生肉もたくさんゲットできるのでは……と計算した上でのクエスト選択だったのである。

 3人で小闘技場に飛び込むと、いましたいましたリノプロス! いつもはこざかしくて仕方のないモンスターだが、いまは欲しくて欲しくてタマラナイ生肉をプレゼントしてくれる、サンタクロースのトナカイにすら見える。よく目を凝らせば、リノプロスの上に立つサンタさんも見えたかもしれない。

 俺たち3人は、ヨダレをたらしながらリノプロスとブルファンゴに襲い掛かった。どちらもイヤな相手には違いないが冷静に戦闘能力だけ見れば我々ハンターのほうが遥か上を行っているので、両モンスターはつぎつぎと足元に斃れていった。

 しかし、小闘技場は狭い上にモンスターの数が多いので(しかも突進系ばっか)、狩った端から剥ぎ取りを……ってわけにはいかない。そこで俺たちは、どちらの亡骸もしばらくは消えずに残ってくれるのを利用して、ある程度モンスターの数を減らしてからゆっくりと剥ぎ取りをするという方法を採った。

 しかし、目当ての生肉はなかなか出てくれない。

 もちろん、リノプロスはアプトノスのように“基本的に生肉になる”というモンスターでないことはわかっているが、それにしても出が悪い気がする。身内ふたりの顔を見ると、やはり芳しくなさそうである。そこで俺は苦し紛れに「“尻尾は鮮度が命”っていう格言があるくらいなんだから、リノプロスも狩ってすぐに剥げば生肉になるかも……」とつぶやき、狩られたばかりでまだヒクヒクしているリノプロスに取り付いて剥ぎ取りを行った。すると……。

 生肉を手に入れた!

 おお?? 生肉になったぞ。これはまるっきり“嘘から出た真”ってやつではないか。(こいつはさすがに出来過ぎだ)と思わなくもなかったが俺は若干気をよくし、「リノプー(リノプロスのこと)は狩ったらすぐに剥ぎ取ることにしよう」と心に決めた。そうしたら……!

 狩った! 剥いだ! 「生肉を手に入れた!」

 狩った! 剥いだ! 「生肉を手に入れた!」

 狩った! 剥いだ! 「生肉を手に入れた!」

 なんと冗談抜きで、生肉剥ぎ取り率が飛躍的に向上したのである!! 「まぁたまた、テキトーなこと言っちゃって^^;」と思うでしょ? でもね、ホントによく生肉が出るのよコレが。リノプロスがヒクヒクしているうちに剥ぎ取りすることができれば、2回の剥ぎ取りのうち1回は、かなりの確率で生肉が手に入るのでえす!!

 俺は世紀の発見に身体を震わせ、いっしょに来ていた身内に大声で報告した。

大発見!! リノプーを狩ってソッコーで剥ぎ取りすると、超高確率で生肉になるぞ!!!」

 突然の俺の発表を聞き、ネコ騙しを食らったギギネブラのような顔をしてポカンとするふたり。しかしすぐに「あはははは!!」と腹を抱えて笑い出し、口々にこんなことを言ったではないか。

「それ、どう考えても偶然でしょ!!(爆笑)」(ツレ)

「ヒデ君、それ都市伝説ってより、ほとんどオカルトの世界だから!!(爆笑)」(大学生のS君)

 オ、オカルト!? ししし失敬な。ホントにつぎつぎと生肉になったんだゾ。ウソじゃないかんな。ホントだぞ!!

 身内には見事に笑い飛ばされてしまったが、“リノプー、速攻剥ぎ取り生肉説”はかな〜り信憑性が高い気がする。もしかすると、このゲームの深部にあるナニガシかの核心に手が届いてしまったのかもしれない。俺は、パンドラの箱を開けてしまったのだろうか……? いやでもそれは、ジャーナリストとしての宿命ではなかろーか!?

 興奮して「なかろーかなかろぉぉおか!!」とブツブツと言いながら身悶えている俺に向かって、ツレは冷たくこう吐き捨てた。

「あんた、頭だいじょーぶ?(苦笑)」

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投稿者 大塚角満 : 14:14

【MHP 3rd】第37回 ノーヒットノーランの呪縛

 Wiiの『モンスターハンター3(トライ)』をプレイせずに、『2nd G』から『3rd』にやってきたハンターさんにとって、もっとも対応に困った……というか立ち回りにくいと感じたモンスターは“リオレウス”なんじゃないかと思う。

 ……ここで、「いや、俺はレイアだけど」とか、「どう考えてもディアブロスだべwww」とか言われると「……ハイ、今日のコラムはこれにて終了」ってことになってしまうので、ここはひとつ「うん、レウスだレウス。間違いない!」ってことにしておきましょうね。

 リオレウスは、初代『モンハン』の時代から“モンスターの象徴”としてシリーズ作品すべてに登場している“皆勤賞モンスター”だが、『2nd G』までは基本的に、その動き、行動パターンに大きな変更はなかった。なので、どこかで壁を越え(これが容易じゃないんだけど)、「いけるかも?」と思った瞬間から、リオレウスは非常に対応しやすい“狩って楽しいモンスター”になったはず。言うなれば見た目はちょっと怖いけど、話してみるとじつに気さくで、いっしょに『モンハン』なんかで遊んでくれる近所のいかついお兄さん……ってところかもしれない。違うかもしれない。

 そんなリオレウスは『3(トライ)』でフルモデルチェンジされ、“空の王者”という絶対的な異名にふさわしい動きが多数追加されることになる。雄々しい翼で空にとどまり続け、火を吐くわ突っ込んでくるわワキャキャキックをかましてくるわという、「王様、少々御戯れが過ぎますぞ……」と進言したくなるご乱心ぷり。これだけ読むと「『2nd G』だってそうじゃん」と思われそうだが、とにかく“空”を使った行動に費やす時間が『2nd G』とはケタ違いになっていて、ハンターは大いに苦しめられたのである。

 そして『3rd』のリオレウスは基本的に、この『3(トライ)』のリオレウスに近い動きをする。しかも、『3rd』ならではの新モーションも多数追加されて……。なので、『2nd G』から一足飛びに『3rd』にやってきたハンターは、バサバサと羽ばたくリオレウスを見てこう叫ぶと思うのだ。

「俺の知ってるリオレウスじゃねえ!!」

 と。苦戦している人、多いんだろうなあ……。

 で、けっこう前のことになりますが、そんな“新生リオレウス”を討伐するために火山フィールドに行ってきました。まだ武器も防具も浴衣に雪駄ってくらいの時期で(どんな時期だ)、まともに考えれば「生きて帰れるかどうかは五分五分ってところか……」というパワーバランスだと思われた。

 しかし、やはり『3(トライ)』の蓄積は大きかったのだろう。俺には新生リオレウスの動きがじつによく“見えた”。中空からのブレスや、不意に放たれるワキャキャキックには何度かキモを冷やされたが、積み上げた『3(トライ)』での歴史がモノを言ってそれらの攻撃もことごとく避けることに成功する。その華麗な立ち回りは、もうゲネポもエフォクリも真っ青といったところであったろう。俺は自分のかっこよさにホレボレとし、周囲の目も気にしないでクサい台詞をぶっ放した。

「蓄積は裏切らない! 積み上げた努力は結果になって返ってくるのだぁぁあああ!!」

 たまたま攻撃を食らわなかったってだけで、どんだけ大げさなんだって話ですけどね。

 でも、ホントにこのときの俺の立ち回りは神がかっていたと思う。リオレウスがつぎに何をやってくるのかが“絵”になって頭に飛び込んできたので、それを先回りして攻撃したり、ガードしたりできたんだもの。この境地に達っすることができた人は俺と、虎砲を食らったあとの片山右京くらいのものであろう(『修羅の門』の話ね。念のためw)。それくらい、よく動けたのだ。なんたってリオレウスの尻尾を切断するまでノーダメージだったんだから。

 しかし、ここまで好調だとどうしても“あの思い”がアタマをよぎるんだよね。そう、“ノーヒットノーラン”だ。宙を舞うリオレウスの尻尾を見ながら、俺は思った。

(ノーダメージで尻尾を切断ってことは……! 1本のヒットも許すことなく7回裏も抑えた、ってことではないだろうか!!)

 残すはあと2回……。たった6人を抑えれば、大記録・ノーヒットノーランの達成である!

 そう思ったとたん、PSPをつかむ両の手にジンワリと汗が滲んだのがわかった。つい5秒前まで1ミリも緊張していなかったのに、大記録を意識したとたんに身体の筋肉がピキキキキ……と音を立てて堅くなっていく。以前、これとまったく同じような話を書いたことがあるが(どの『逆鱗日和』に収録されているのか忘れてしまった……)、こういうことに直面すると、(やっぱり人の身体の動きって、脳ミソに制御されているものなんだなぁ……)ということを実感させられる。脳が記録を意識した瞬間に全身の筋肉に緊張信号が送られ、それまで鳥の羽のように軽やかだった身体が鉛のように重くなってしまう。ホラ、たとえばボウリングをしていて1フレから奇跡の5連続ストライクを出し、「こ、このままいったら素人のクセに300点パーフェクト出しちゃうよ!!」と思ったとたんに6フレで隣のレーンに球をぶん投げてしまうほどの大暴投を演じたりするでしょう(しない?)。これと同じようなことが、ノーダメージでリオレウスの尻尾を切断した俺にも起こった。

 俺は、緊張のためにコンクリートでできた彫像のようにビキビキになってしまった身体を引きずって、リオレウスの前に立った。相手はまだ、遥か遠くにいる。ぎこちなく、これに接近する俺。そんな俺に向かって、リオレウスがポゥっと軽く炎のブレスを吐いた。緩慢な火の玉が俺に迫る。避けるのは、あまりにもたやすい。とくに、この日のパフォーマンスを考えれば5回くらいは避けられそうなものだ(意味不明)。しかし。

 ボカンッ!!!

「あああっ!!!」

 なんと、ユルユルと飛んできた火の玉がノーヒットノーランを演じていた俺に直撃!! あまりにも、嗚呼あんまりにも呆気なく、大記録が夢と消えてしまった瞬間だった。

 そしてこのとき、大記録といっしょに緊張の糸もプツンと切れた。記録も想いも、季節はずれの雪のように儚いものなのである。

 そこからの俺の立ち回りは、目も当てられないほど惨憺たるものになった。ノーヒットノーランを演じていたことが幻だったかのように、避けまくっていたリオレウスの攻撃をことごとく食らいまくってしまう。

 そして、瞬時に1オチ。 

 さすがに「こりゃマズい! 気合入れ直さなきゃ!」と思って秘薬を飲んで狩場に復帰するも、一度外れてしまった歯車は再び噛み合うことなく、俺は立て続けに2オチ……。なんと、ちょっと前まで「一度も攻撃を食らわずにレウスを屠れるかも!!」と豪語していたのに、その数分後に村に強制送還されているなんて……。

 ホント、狩りのフィールドでは何が起こるかわからない……。


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投稿者 大塚角満 : 14:30

【MHP 3rd】第36回 無知なふたり、ジエン・モーランに挑む(その2)

 密かに女尻笠井に対抗し、「ヤツよりも先にソロでのジエン・モーラン討伐を成し遂げてやる!!」と、突如として鼻息が荒くなった大塚角満。その拠りどころとなっているのは「砂上船の大銅鑼はジエンが攻撃してきたタイミングで鳴らすこと」という神のお告げ(江野本ぎずもに聞いただけだが)で、「これさえ知っていれば誰も俺を阻むことはできない!」とすっかり鬼の首を取ったようなつもりになって勇躍大砂漠へとくり出した。

 ジエン・モーラン討伐クエストは、ご存じの方も多いかと思うが一応(文字数稼ぎのためではない)説明しておくと、“大砂漠”という広大なフィールドを“砂上船”という船で疾走しながら、超ド級のモンスターとぶつかり合う『ベン・ハー』も真っ青の一大スペクタクルロマン(なんだそりゃ)である。ラオシャンロンをしのぐ巨体でありながら砂の海は浮力が働くのか、ジエン・モーランは思いのほか身軽に、多彩な攻撃を仕掛けてきてハンターを翻弄する。ド迫力の攻撃を食らうたびに「こ、こんなでっかいヤツ、狩れるわけないよ! た、助けて、○○マン!」と正義の味方を呼びたくなるが(ちなみに○○に入る言葉は“カド”ではない)、そんなハンターのために砂上船には“迎撃兵器”なる対ジエン・モーラン撃退グッズが備えつけられているのだ。これを巧みに使うことができれば、ハンターの数千倍から数万倍はありそうなこのモンスターにも対抗することができるのである。

 前回のコラムで白状したが、俺は『3(トライ)』の時代から何度もジエン・モーランと渡り合ってきたくせに迎撃兵器の使いかたをキチンと理解していなかった。しかし前述の通り神のお導きがあったので、不安要素は“ゼロ”になったのである。ていうか迎撃兵器がある分、ほかのモンスターの討伐に行くときよりも心の余裕は大きかったくらいですよ。これで失敗するなんて、あり得ないでしょう。

 しかしハンター(って言うか俺)というものはどうして、滅多に来ることのない特殊なフィールドに降り立つと簡単にパニックになってしまうんですかね? 10秒前まで、余裕と言う名のお湯を満たした温泉に浸かっているくらいのセレブな気持ちだったのに、砂上船の船室に現れた我が分身を見たとたん、リッチな温泉は汚臭漂うドロ水になってしまいました。そう、何をしていいのかサッパリわからなくなってしまったのです。俺は、カッと体温が上がった身体をボリボリと掻きながら泣き声を出した。

「えーっと、何しにここに来たんだっけ?? ていうか、俺は何をすればいいんだ!? そもそも俺は誰なんだ!!?

 頭ダイジョブか? って感じですがね。

 でも、とりあえず船室では大した用事もなさそうだったので、支給品ボックスだけ漁ってからデッキに飛び出した。見ると2匹のオトモアイルーが甲板のあちこちをごそごそと探って、大砲の弾やらバリスタの弾を採取しているではないか。それを見て、安心よりも焦る気持ちのほうが大きくなる。

あいつら、みずから仕事を探して働こうとしている!! ネ、ネコのくせに!! そ、それに比べて俺は……!!)

 しかし、ジエン・モーランが最接近するまで近接武器での攻撃はできない。ますます焦った俺はめったやたらとデッキの上を駆け回り、闇雲にPSPのボタンを押しまくった。すると……。

 ばい〜〜〜ん

 クエスト開始から1分が経過したところで、何もない虚空にやる気に満ちた巨大な撃竜槍が飛び出した。いきなりの切り札登場に、俺は肝を潰す。

「な、なぜいまオマエが出てくんだッッ!!!!!」

 自分でやったんだろが。

 こうなると、もうメチャクチャだ。せっかく江野本に教わった大銅鑼も、おっさんのイタい脳ミソはどうしても反応が遅れるのか、「こ、ここか!?」と叩いたころにはジエン・モーランの特大の角が船に突き刺さっている。バリスタ用拘束弾も、ふつうのバリスタの弾と間違えてジエン・モーランが遥かかなたにいるときに発射してしまい、ガンランスの切っ先はむなしく空を切り裂くだけ。やることがなくなった俺は、船上で寂しく、遠くでジタバタするジエン・モーランに向かって手を振り続けるのであった……。

 あまりにもあんまりな醜態に、俺は無言でクエストリタイアを選択しましたとさ。

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投稿者 大塚角満 : 13:58

【MHP 3rd】第35回 無知なふたり、ジエン・モーランに挑む(その1)

 ちょっと前のことになるが、逆鱗日和ファミリーのひとり、女尻笠井が、こんなことを言ってきた。

「大塚さん、ジエン・モーランって、ひとりでいけました?」

 ジエン・モーランというのは、『モンスターハンター3(トライ)』よりモンハン世界に現れた、規格外の大きさを誇る超ド級のモンスターのことである。マッコウクジラかアリゲーターガーかというルックスに、飛行船を思わせる巨大な体躯を誇っている。その重量感は、かのラオシャンロンをも軽くしのぐと思われ、現時点で間違いなく、モンハン世界のスーパーヘビィ級チャンピオンであろう。

 聞くと笠井は、しばらく前からこのド級モンスターにソロで挑んでおり、「すでに10回以上、討伐に失敗しているんです……」と悲しげに言うではないか。さらに「どうやったらいいのか、知識がないのでさっぱりわかりません」と続ける。そういえば笠井は、この巨大古龍が暴れまくっていた『3(トライ)』はほとんどプレイしておらず、ジエン・モーランはまったくの初見のはず。そこで、『3(トライ)』の時代からこのモンスターのことをよく知る俺に相談してきたというわけだ。俺は言った。

「まだ俺、ソロではやっていないんだけど、いけると思うぜ? 俺はジエンのベテランだからな。それに、すべてのモンスターはソロでもいけるバランスになっていると思うので、きっとどうにかなるんだよ」

 俺の台詞に感銘を受けたらしく、笠井は強くうなずいてPSPを手に取った。「ですよね! もう1回やってみます!」。うんうん、ガンバレヨ。

 しかし30分後、笠井は再びやつれた表情で俺の前に現れた。そして俺の顔を見るなり、涙声でこう言うのである。

「大塚さん……。やっぱり、ダメでした……。いったい俺は、どうすればいいんだ……

 むむむ? どうやら『3rd』のジエン・モーランは、ひと筋縄ではいかない相手のようだぞ。俺は慎重に、笠井に言った。

「ジエン・モーラン恐るべし、だな。……ところで笠井さ、砂上船にある撃退グッズ(大銅鑼、バリスタ用拘束弾、撃竜槍)はキチンと使っているの?」

 俺の台詞を聞いて、笠井は小さな目を見開いた。

「いや、それが使うタイミングがよくわからなくて、ほったらかしにしてあるんです」

 ズルッとずっこけながら、俺は言った。「ソレだよ! 撃退グッズを使いこなせれば、きっと道は開けるぜ!!」。

 これを聞いた笠井、パァーっと顔を輝かせて「マジっすか!!」と言った後、思いもよらないことを俺に尋ねてきた。

「しかし、使うタイミングがわからないんです。大銅鑼も、“使用可能になりました”のメッセージが出たらすぐにぶっ叩いているんですけど、それじゃダメなんですかね? そもそもアレは、何のためについているんですか??

 お、大銅鑼か……。

 俺の顔から、スッと表情が消える。痛いところを突くヤツだ……

 ひとつ白状するが、じつは俺は『3(トライ)』の時代から砂上船にあるジエン・モーラン撃退グッズの操作はすべて人(っていうか、江野本ぎずも)任せで、使いかたがイマイチよくわかっていない。撃竜槍だけは「さすがにこいつのタイミングを知らないのはマズいだろう」と判断し、確か辻本良三プロデューサーあたりに教わったのだが、ほかの兵器のことはさっぱり知らないのだ。なので、俺はこう応えた。

うん、いいんじゃないかね。銅鑼ってホラ、決戦前の景気づけにバーンと鳴らしたりするじゃん? この大銅鑼もきっと、そういう意味合いのものだと思うんだわ。要所で叩いて、ハンターのやる気を鼓舞するというね」

 俺の“大銅鑼、景気づけ説”を聞いて笠井はひどく感銘を受けたらしく、コーフンした口調でこうわめいた。

おお〜〜〜! 確かに!! そいつは理にかなっていますね!!!

 そして再度、大砂漠に出掛けていった女尻笠井。しかし30分後にボロボロになって帰郷し、「心が折れそうなタイミングで大銅鑼を叩いたんですけど、ダメでした……」と言い残して事切れてしまった。こいつはエライことになった。

 やむを得ず俺は、『3(トライ)』の時代から砂上船の撃退兵器担当を務めていた江野本ぎずもに質問をした。「大銅鑼って、好きなときに景気づけで叩けばいいんだよね?」と。すると江野本は心から俺をバカにした表情を作って「はぁ〜〜〜!?」と言った後、腹を抱えて衝撃の事実を発した。

景気づけってナンですか!!?(爆笑) そんなんでジエンに対抗できるわけないでしょーーー!! 飾りじゃないのよ大銅鑼は。ジエンが攻撃してくるタイミングで使って驚かせて、攻撃をやり過ごすために存在するんですー!!」

 ガーーーーン!! そ、そうだったのか!! やっぱり、人任せでやってるとダメだな……。しかし、俺はショックを受けながらも(威厳を失ってはならぬ)と表情は変えず、江野本にはこう応えた。「あ、やっぱりそうなんだ。なーんだそうか。思った通りだ。ハハハハハ」。

 それにしても江野本から得たこの情報は、軍事機密と言ってもいいほど重要なものではないか。これを持ってすれば、笠井よりもひと足早くソロでのジエン・モーラン討伐を果たせるかもしれないぞ……。

 そこで俺はガンランスを担いで、ソロでのジエン・モーラン討伐に赴いた。初のチャレンジだ。さてさて、どういうことになるのかな……?

 というわけで、次回に続く〜。


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投稿者 大塚角満 : 13:35

【MHP 3rd】第34回 ガンランス、500回突破!

 今週はアタマから仕事が立て込んでて、コラムを書くヒマがぜんぜんない……。ということで、昨日から更新が滞っております。楽しみにしてくださっている皆さん、申し訳ありません……。

 そして今日も、アレやコレやと速攻で片付けなければならない仕事が山盛りになっているため、じっくりとここの記事を書く余裕がありませんで……。なので、ちょっとした報告だけになります。

 じつは昨夜、『3rd』におけるガンランスの使用回数が500回に達しました!!(ゲームをする時間はあるらしい) 『3rd』の発売から1ヵ月と20日……。プレイ時間259時間40分で、とりあえずの区切りに到達したわけですねえ。ホラホラ、見てやってくださいな。


▲ちょっとわかりづらいけど、ガンランスが500回に到達! ほかの武器は、すべてゼロなんです。解禁は、いつにしようかなぁ。

 ちなみに『2nd G』のファーストキャラは、プレイ時間1300時間9分で、ガンランスの使用回数は1531回。それと比べると…………、

 ……。

 …………。

 ……………………ちょ、ちょっと天文学的数字すぎてよくわからんのですが、どうやら『2nd G』のとき以上のペースでプレイできているようです。

 ちなみに、現時点でもっとも多く討伐しているモンスターはアオアシラでした。うーん、俺的にはかなーり意外。おそらく、別のモンスターの討伐に行っているときにもフラフラとフィールドに現れるもんだから、流れ弾に当たるような形で討伐してしまっているのであろう。

 記念すべきガンランス500回目の相手に選んだのは、『3rd』の象徴であるジンオウガだ。現時点で俺が、『3rd』でもっとも苦しめられているモンスターである。なので出撃する直前まで「……かっこつけてジンオウガなんか選ばず、ロアルかペッコあたりで手を打っとこかな……」とのび太化して迷っていたのだが、そんなことをしているといつまで経っても苦手意識は消えないと思い、意を決して孤島にくり出した。

 しかしアッと言う間に2オチさせられてチビりそうになり、さらに回復系フルセットを全部使い果たして気を失いそうになる。しかもそういうときに限って落とし穴もシビレ罠も失敗し、とたんに「へーへー。そーでしょーね。わかってますよハイハイ。もう勝手にしてくださいねーだ」と子どものようにいじけまくる。それでも、ギリギリのタイミングで届いた支給品をやりくりすることでどうにかジンオウガに食らいつき、開始34分でなんとか討伐することができた。もしもあとひとつ、俺の進む道にマイナスの要因が加わっていたとしたら(ペイント外して見失う、とかね)、記念すべき500回目は「敵前逃亡でリタイア」ってことになっていただろう。

 とりあえず、メモリアルクエストでジンオウガを狩れてよかった……。


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投稿者 大塚角満 : 18:45

【MHP 3rd】第33回 尻尾は、誰よりも早く

 俺、中目黒目黒、女尻笠井、そして江野本ぎずもによる“逆鱗日和ファミリー”唯一の家訓は「尻尾は誰よりも早く剥げ!」というもの。べつに書にしたためて壁に貼ってあるようなものではないが、しっかりとこの教えは4人の胸に刻み込まれている。“物欲センサー”に次ぐモンハン界最強スラング“尻尾は鮮度が命”に紐づく教えではあるが、俺たち、とくに角満、目黒、笠井の3人は無印(初代『モンスターハンター』)の時代から尻尾が斬られたとみるやモンスターも仲間も放ったらかしにし、これに取り付いて剥ぎ取りを行ってきた。そして、幾千回となく尻尾の剥ぎ取り最中にモンスターの追撃を食らい、天に召されてきたのである。

 先日も、そうだった。逆鱗日和ファミリーの男3人でリオレウス討伐に行き、斬れた尻尾を見た目黒が「ちっぽ(尻尾)斬れた!! 剥げ剥げ〜!」と言ってすぐさまこれに齧り付く。しかし、その瞬間に怒り状態のリオレウスが吐き出した火球が直撃。「わあ!! 1発でちんだ!!」の断末魔の悲鳴とともに天に召されてしまった。俺たちは本当に、7年前の無印の時代からやってることがまったく変わらない。ある意味、三葉虫の化石やシーラカンスみたいなものだ。

 この、ファミリーの“兄”たちの言動は、末の妹である江野本にもしっかりと受け継がれている。昨日(1月17日)アップした“いっそ逝かせて”というエッセイの続きの話になるが、尻尾にまつわるこんなことがあった。

 リオレイアの猛攻にさらされて死の淵をさまよいながらも、江野本の強引な蘇生術によって生きながらえた大塚角満。どうにかこうにか体勢を立て直し、レイアに向かって反撃の狼煙を上げた。俺・江野本コンビ(プラス、オトモ2匹)とリオレイアの戦闘力は、まさに五分五分と言ったところ。猛攻に耐えるだけで精一杯で、俺たちは会話を交わす余裕すらなかった。

 そのとき、しつこく尻尾に攻撃を入れていた俺のガンランスにより、リオレイアの尻尾がポーンと飛んだ。切断に成功したのだ。が、前述の通り俺たちには1ミクロンたりとも余裕はなかったので、「尻尾斬れたよ!」の報告もしない。自分の身を守り、わずかな隙を突いて攻撃をくわえることに精一杯で、斬れた尻尾をどうこうできるほどセレブな状態ではなかったのだ。

 でも、それから10分ほど立ち回ったころだろうか。俺たちはついに、リオレイアの討伐に成功する。回復系のアイテムをほとんど飲み干す、壮絶な消耗戦の結果だ。

 狩場を満たす、安堵と平和の空気。オトモアイルーもどこか、ホッとしている風情だ。さてさて、報酬はどんなのかな? いいものが出るかな……? そんなことをホクホク顔で考えている俺の横で、江野本がいきなり、平和な空気を切り裂く金切り声を上げた。彼女はデカい目をさらに見開き、こう叫んだのだ。

「あああ!!! し、尻尾から剥いでない!!!」

 言うや否や、ダッシュで駆けていく江野本ぎずも。尻尾の捜索に向かったらしい。その姿を見て、俺も真っ青になって叫んだ。

「し、しまった!!! お、俺も剥いだ覚えがない!!」

 こいつはとんだ大失態だ。尻尾の剥ぎ取りに命をかけているファミリーの一員が、よりによってふたり揃って剥ぎ取りを忘れるなんて……。これでは、家で待つ目黒や笠井に顔向けができないではないか。

 俺たちは必死の形相で、尻尾の捜索をした。そして残り時間わずか十数秒というところでようやく、緑色のサボテンのような肉のカタマリを発見する。ま、間に合った……。これでなんとか、面目が保てるぞ。見ると、俺よりもひと足早く尻尾に取り付いた江野本は、いまにも泣き崩れそうな表情で「よかった……><」とため息をついている。うんうん、よかったよかった。これで胸を張って村に帰れるもんな。

 さあ剥ぎ取ろう。レアな逆鱗なんて、出なくてもいい。無事に何か剥げるだけで十分だよ……>< 尻尾に重なり、剥ぎ取りを行うふたり。しかしここで江野本が、信じられないことをのたまった。

あ、あれ?w なんか、剥ぎ取りができないんですけど……。……どうやら斬れた瞬間に剥ぎ取ってたみたい^^; 必死こいて損した……(苦笑)」

 衝撃の告白を聞き、俺は目を剥いた。

はあ〜!? アホかオマエは(苦笑)。まったく、聞いてるこっちが恥ずかしいわいw」

 そう言って俺は、剥ぎ取りのための○ボタンを1回押す。しかし待てど暮らせど我が分身はピクリともせず、無言でたたずんでいるだけである。ま、まさかこれは……。俺は若干顔を赤くしながらこっそりとアイテムポーチを開き、手持ちのアイテムをチェックする。するとそこに、あるはずのない“雌火竜の鱗”なる素材が……。観念して、俺は告白した。

あ……。お、俺も剥ぎ取りしてありました……(苦笑)。ビックリw」

 これを聞いた江野本、鬼の首を取ったかのごとく猛然と抗議する。

!!! 自分だって!! 欲の皮つっぱってるじゃないっスか!!!

 この後俺たちはいつまでも、「俺はおまえに惑わされたんだ!!」、「人のせいにすんな!!」等々、傍目にも醜い言い争いを続けたのであった。

「尻尾は誰よりも早く剥げ!」の家訓は、しっかりと生きている−−。


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投稿者 大塚角満 : 13:24

【MHP 3rd】第32回 いっそ逝かせて

 大阪へ向かう新幹線の中で書いているので、軽く、短く……。しかも、大雪の影響で到着が大幅に遅れるらしく、気が気じゃない……。

 とある日のことです。

 江野本ぎずもとふたりで、下位のリオレイア討伐に出掛けた。『3rd』が発売されてから2週間ほどが経ったころで、武器も防具もぼちぼちいいものが揃い始めたかなぁ、でもまだまだ心許ないなぁ……という、“序盤のおいしい時期”(狩りが波に乗り始める頃合)の出来事である。

 武器も防具も上位に1歩届かない……という発展途上のハンターにとって、リオレイアはかなりドキドキさせられる相手だ。長年連れ添った伴侶のような、「アンタの考えていることなんてすべてお見通しよ」と氷の視線でサラリと言える『2nd G』までのリオレイアならばいざ知らず、この『3rd』の雌火竜は目新しいモーションが多数導入された油断ならない相手になっている。「新モンスターのようだ」と言ってしまってもいいかもしれない。いや言いすぎかもしれない。とにかく、そういうオンナなんです(どんなだ)。

 とは言ってもレイアはレイア。狩っててこんなに楽しいモンスターはなかなかいない。いるとすれば、アオアシラにボルボロス、リオレウスにウラガンキン、アグナコトルやナルガクルガ、イビルジョーも捨て難い。……って、思いがけずたくさん出てきてしまいましたがね。まあ、こういった千両役者に勝るとも劣らない“優良飛竜”と、バチバチのしばき合いを演じていたわけです。

 しかし前述の通り、俺も江野本もバリバリの下位装備だったのでレイアの攻撃を食らうたびに被るダメージがハンパじゃない。サマーソルトなんてものをぶちかまされたりした日には、13日の金曜日が仏滅の厄日で去年死んだ金魚の命日だった……ってくらい、ひどい被害を受ける。このときの俺が、まさにそうだった。

 怒り状態のリオレイアが突如放った空中サマーソルトに、オトモアイルーのマサムネとともに吹き飛ばされる我が分身。当然、イノチが風前の灯となった俺は、ドクドクのピヨピヨ状態である。

「うは!w モロに吹っ飛ばされたこのヒトww」
  
 と、江野本がうれしそうに笑う。笑いごとじゃねえ。

 しかも、こういうときは得てして追撃を食らってしまうものでね。なんと、どうにか気絶から立ち直ったと思ったら突如としてリオレイアに組み伏せられ、バクバクムシャムシャと捕食されてしまったではないか!

「wwwwwwww」

 と江野本。おい、今度こそ笑いごとじゃねえぞ。俺の残りの体力、もう幾ばくもないんだ。俺は昇天を覚悟して、笑う江野本に言葉を残そうとした。

「ごめん……。がんばったけど、もうダメみたいだ……」

 しかしそのとき、ピキューンという効果音とともに俺の身体が蛍光グリーンのやさしい光に包まれて、体力が若干ながら回復したではないか! 驚いて江野本のキャラを見ると、回復薬を飲んだ後のガッツポーズをしている。……そう、広域化のスキルを活用して、俺を窮地から救おうとしてくれているのだ。さすが、長年の相棒はわかっているなあ>< 俺は地獄に天使を見た気分になって、「へへーっ!」と頭を地面にこすり付けた。

 しかし、そのときの俺のやられっぷりは目を覆いたくなるようなものだったので、広域化の回復薬1個くらいでは焼け石に水もいいところ。再び、我が分身の体力は昇天の臨界点に達しそうになる。俺は「今度こそダメだ」と悟り、江野本に言葉を残そうとした。

「もうもたない……。先に逝く俺を許せ……」

 しかし再び「ピキューンピキューン」の音とともに、俺の体力がわずかながらに回復する。江野本の広域化だ。でも喜んだのも束の間、すぐに俺の体力は臨界点。

「今度こそ無理。先に地獄で……」

 遺言を言い終わらぬうちに、またもや江野本の「ピキューンピキューン」。でも、再度俺はピンチになり、

「もう無理。絶対無理。サラバだえの……」

 ピキューンピキューン!

「ああ、もう残り1ミリ。ちんだーちんだー……」

 ピキューンピキューンピキューン!!

 …………………。

 あの……。もう俺、とっくに昇天覚悟して遺言残そうとしてるんだから、いっそひと思いにちなせてほしいんですが……。なんだかものすごく、無理矢理生かされている感じ……。当惑する俺に向かって、江野本はケラケラ笑いながらこんなことを言った。

「なんか、ゾンビを操ってるみたいでワラウwww」


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投稿者 大塚角満 : 11:55

【MHP 3rd】第31回 毒虫は、儚く渓流に砕け散る

 必要なときに限って手元にない素材ナンバーワンと(俺に)言われる“モンスターの濃汁”が、早急に必要になってしまった。

 さっそく、アイテムボックスをチェック。

「どうせ1個も入ってねーんだよなオマエは^^;」とかなんとかブツブツつぶやきつつ、そのくせ心の内では(と言わせておいて、じつは10個や20個は入っているかもしれないゾ)と淡い期待を抱いている。男とは、どうしてこうも浅ましくも手前勝手な生き物なのだろうか。男は、ちょっぴりワクワクしながらパカンとボックスを開けて、その中を覗き込む。ところが案の定、アイテムボックスの中にはモンスターの濃汁どころかモンスターの体液すらひとつもない。とたんに男は赤面する。

「さっきの、淡い期待を抱いてしまった俺よ、いますぐ死んでくれ!!

 そう吐き捨てた男は頭を抱え込み、どうやってモンスターの濃汁を集めればいいか思案を始めた。これが、数時間前の大塚角満の姿である。

 モンスターの濃汁は伝統的に、“虫系”のモンスターから剥ぐことができる。しかし虫どもは儚くも脆い朝露のような身体をしているため(美しい表現だナ)、力任せに殴ると「パキャン」と音を立てて粉々になってしまう。そこでハンターは知恵を絞って考えた結果、「そうだ! 毒昇天させれば虫の身体はキレイなまま残るに違いない!!」という思考の境地に到達し、以来モンスターの濃汁、体液は毒らせた虫系モンスターから剥ぐことが伝統となったのである。

 『3rd』に出てくる虫系のモンスターと言えば、ブナハブラとオルタロスである。どこにでも現れる、まるで虫のようなモンスターだが(いや虫だけど)、効率的に出会おうと思ったらブナハブラの討伐クエストに行くのがいい。というわけで俺は、アイテムポーチに毒けむり玉を限界数(10個)ぶち込み、手には毒属性のガンランスを持ち、さらにオトモアイルーのスキルも“状態異常攻撃【毒】”に設定して、全身コレ毒のカタマリと化した。そのたたずまいは、コブラかマムシかドクトカゲか、といったところ。これほど毒をほとばしらせたハンターが現れたら、かのイビルジョーやウラガンキンも、「うわぁ〜……! なんかすげー毒っぽいのが来たんですけど……!! ききき、きもい!!」と言って裸足で逃げ出すに違いない。

 というわけでやってきました、渓流を舞台にした“ブナハブラ掃討作戦”。プイ〜ンと飛んでいるブナハブラを、50匹討伐するクエストだ。テキトーにエリアに入って行くと……いましたいました! ブナハブラの大群だ!!

「いゃっほ〜い!! 虫だ虫だ! ブナハブラだ!!」

 奇声を上げながらブナハブラに接近した俺は、さっそくひとつ目の毒けむり玉を地面に叩きつけて紫色の毒煙を発生させた。シュワワワワ〜……と立ち上る毒煙にいぶされて、すぐに2匹のブナハブラがコポコポの毒状態になったではないか! イイヨイイヨー。幸先イイヨー! 俺は毒状態になったブナハブラが落下するのを、ヨダレを垂らしながら待ち構えた。ところが。

 パキャン!

 なんと俺の目の前で、毒らせたばかりの新鮮なブナハブラ(どういう意味だ)が音を立てて砕け散ってしまったではないか!! な、なにが起こったんだ……。突然身体が砕けてなくなる奇病が、ブナハブラの間で蔓延しているのか……? そんな、ありもしないことを考えていると突然、俺の目の前を「ヒュン!」と何かが通り過ぎ、それがあろうことかもう1匹の毒ブナハブラを直撃してしまった。「あ!!」と思ったときにはもう遅く、2匹目のブナハブラも1匹目と同じように粉々になって消えてしまう……。い、いまのはなんだ……? スカイフィッシュか……? それともなんかの呪いか……? 俺は、油が切れたロボットのようにギギギギギ……と首を動かし、ナゾの飛行物体が帰った先を見てみた。するとそこに、鼻息荒くブーメランを投げまくるオトモアイルー・レウス君の姿が(苦笑)。

「フンッ! やってやったニャ!」

 ブナハブラを撃破したレウスは、いかにも得意満面といった感じ。まあこれはブナハブラの討伐クエストだからな。こういった事故が起こるのも、まあ仕方のないことではある。俺は冷静になって「よしよし。よくやったな。でも、紫泡コポコポ状態の虫は放っておいていいからね」とレウスに言い、気を取り直して2個目の毒けむり玉を地面に叩きつけた。首尾よく、1匹のブナハブラが毒を食らう。よしよし、完璧だ。ニヤリと笑う俺。しかし。

 パッキャン!

 ぐはあ!! ま、また虫が壊れた!! 見ると、砕け散るブナハブラの破片の下でもう1匹のオトモアイルー・マサムネが、得意げにジンオウガの剣を振り回している。ま、またオトモの仕業か!! 悲鳴を上げながら、俺は言った。

「おまえらが一生懸命なのはわかった! わかったから、もう虫を攻撃するのやめれ。濃汁が剥げねえだろが!」

 マサムネ、言われたことの意味がわかったのかわからなかったのか、どっちとも取れるすっとぼけた顔をしている。俺、若干不安を覚えながらも気を取り直して、3個目の毒けむり玉を叩きつけた。しかし、その後も……。

「毒った!」

 パッキャン!

「ど、毒った!!」

 パッキャンッ!!

「どど、毒った」

 パッキャンッッ!!

「どくった」

 パッキャンッッッ!!  

「……どく」

 パッキャンッッッッ!!

 ……って、餅つきか!!!

 けっきょく、ブナハブラを50匹討伐するうちに手に入ったモンスターの濃汁はたったの1個…………。俺は、「やってやったニャ。活躍したニャ」と喜ぶ2匹のオトモアイルーに向かって、半べそをかきながらつぶやいた。

「もう二度と、おめーらと昆虫採集には来ねえからな……」


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投稿者 大塚角満 : 13:28

【MHP 3rd】第30回 ハチミツを採るために狩りをするのか、狩りをするためにハチミツを採るのか

 今日はただの報告です。

 いまから4年以上も昔、プレイステーション2の『モンスターハンター2(ドス)』にハマっていた時代に、“武器を作るために狩りをするのか、狩りをするために武器を作るのか”という、なかなかにして学術的な(?)エッセイを書いたことがある。拙著『本日も逆鱗日和』に収録されているので興味のある方はぜひ目を通していただきたいが、その内容は「武器を作るために狩りをするの? それとも狩りをするために武器を作るの?」という問題提起になっている。……って、タイトルそのまんまじゃねえか!! と、みずからツッコミを入れておきます。

 これを書いてから4年半もの月日が経ち、俺もすっかりオトナになった。いまでは武器をどうこうとか、防具をチョメチョメとか考えることもなく、もっと純粋に、ひとつの目標に向かって毎日狩りをしている。その目的とは、こちらのエッセイで報告した、

 ハチミツ

 ですな。大好きなハチミツの貯蓄が増えることがうれしくてタマラナクなり、いつしかクエストに出向く最大のモチベーションは“ハチミツ採取”に。猛り狂うドボルベルクや、怒髪天を衝くジンオウガを向こうに回しても、「ハチミツハチミツ!!」と森のプーさんと化してハチミツ採取をしていたのであります。

 そんな努力の甲斐あってかついに! 俺は前人未到……っていうか、未到の境地にたどり着いた。写真で紹介しよう。まずは、1月9日の状態。

 ハチミツ貯蓄が、888個になりました。新年早々、末広がりで縁起がいいナァ^^ と思って、写真に収めておいたものです。そして! 1月12日についに、この状態となりました!

 999個プラスα!! そう、ハチミツ貯蓄が夢のカンストを起こしたのです!! 苦節、1ヵ月と12日……。『モンハン』と出会ってからもうすぐ7年……。そう、7年越しの夢がついに実現したのでえええす!! はぁはぁはぁ。

 しかし、ひとつの到達点に来てしまった俺は、これから何を目的に狩りをしていけばいいのだろうか?? ハチミツ貯蓄を2000個、5000個と増やしていく……? ……いや、それは違う気がするな。カンストという区切りを迎えた以上、これに対してモチベーションを保ち続けることはかなり難しいように思う。となると、俺は……、いったい、どうしたら……。

 ……ここまで書いたところで、全国400万人のハンターたちが発したツッコミの波動を確かに感じました。

「モンスター狩って、武器と防具を作れよ!!」

 ハニーハンターの看板を下ろし、ノーマルないちハンターとして精進していきたいと思います(苦笑)。


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投稿者 大塚角満 : 11:53

【MHP 3rd】第29回 家長の威厳は、レイアの胃の中に

 モンスターの“捕食”に関する軽いお話を書きます。

 『3rd』が発売されて間もないある日のこと。とある悪魔の子たちと集まって狩りをする機会があった。そのとき、いっしょにパーティーを組んだのは俺と江野本ぎずも、そして某ゲネポというふたり組で(隠す意味ナシ)、確か孤島を舞台にしたリオレイア討伐に出向いたんだと思う。まだプレイ時間も大したことがない時期だったので装備がまるで揃っておらず、俺と江野本はビクビクしながら、日本屈指の実力を誇るふたりにくっついていってリオレイアの前に立ったのだった。

 で、ひーこら言いながら立ち回っているうちに、なんと俺がレイアに組み伏せられてバクバクと食われてしまったではないか! みるみると減っていくオノレの体力を見て俺は恐慌を来たし、あられもない悲鳴を上げる。

「ぎゃあ!! く、食われた!! 助けて助けて!! ちにたくないちにたくない!!

 ガチャガチャとPSPのボタンというボタンを押しまくる俺。そんな、焦り死にそうな俺に向かって、今日(1月12日)誕生日を迎えた小さいほうの悪魔の子が衝撃の発言をした。

「でかした!! ナイスです角満さん!!www」

 ……は、はい!? ナ、ナイスだと!!? お、おまえは悪魔の子か!!(いやそうだけど) 俺、手を動かしたまま目を見開き、「はあ!? どういうこっちゃねん!」とテキトーな関西弁で返す。すると大きいほうの悪魔の子がゲラゲラと笑いながら、こんな説明をした。

「いい感じですよ角満さん!! レイアは捕食していると首が下がるので、弱点の頭部を攻撃しやすくなるんです! ハイ、そのままそのまま! イイヨイイヨー!

 いんちきカメラマンのようなことを言いながらゲネポのふたりは組み伏せられている俺のそばにやってきて、ボコンボコンとレイアの頭を攻撃したのだった。

 それから数日経ったある日。俺は身内のふたりとともに、前述と同じリオレイア討伐にやってきた。ふたりはソフトを買ったばかりで、『3rd』でのリオレイア討伐はこれが初めてのこと。そんなふたりに向かって、俺は自分の手柄のように説明を始めた。

「あのネ、『3rd』のリオレイアはハンターを組み伏せて、ムシャムシャと食うことがあるのヨ」

 ふたりの目が、クワッと見開かれる。

「ええええ!? マジで!? 食われたら、どうすればいいの!!?」

 そんなことを言っていたかもしれない。ふたりに向かって、俺はさらに説明する。

「でもネ、食われたからって慌てちゃダメだヨ。誰かが食われたら、それはチャンスだからネ! リオレイアは捕食していると首が下がるので、弱点の頭部を攻撃しやすくなるのサ。これ、戦略ネ。ハンターの知恵ってやつサ。フフン

 ふたりの口から漏れる「おお〜〜〜〜っ!!」という感嘆の声。俺は得意の絶頂に上り詰めたまま、孤島の人となった。

 しかし装備が揃っていない3人だと、やはりリオレイアは安い相手ではない。『2nd G』とはくり出されるタイミングが違う火のブレスやサマーソルトをおもしろいように食らいまくり、3人とも青色吐息となってしまう。すでに、2オチを計上。ヤバい……。このままじゃラチが開かないぞ……。そんなことを思っていたときに、なんと俺が捕食されてしまったではないか! これを見て俺は「やった! チャンスだ!」と叫び、PSPのボタンから指を離してふたりの仲間を手招きした。

キタキターーッ!! 捕食されたよ!! 頭、攻撃し放題だよ!! やっちゃってやっちゃって!!

 「おおおお!」、「よっしゃーっ!!」と雄叫びを上げて、リオレイアの頭部に群がるふたり。ガスガス、ボコボコとギャグのように弱点部位に攻撃が叩きこまれる。イイヨイイヨー。その調子ダヨー! 余裕の体で仲間の躍動を眺める俺。しかしその陰で、たいへんな事態が起こっていたことに、俺は気づかなかった……。

 いち早く、その異変に反応したのは大学生のS君。彼は「あれ!?」とひと言発したあと、笑い含みの声でつぎのように言った。

「……ヒデ君、体力が思いっきりヤバいことになってるけど、大丈夫なの……?w」

 ……え??? 体力って………………し、しまった!! 食べられることに夢中になってて、自分の体力が減ってたのを忘れてたああああ!! つい3秒前まで世界一余裕な男となってふんぞり返っていたのに、一転、世界一風前の灯な男になってしまった。

ヤヤヤ、ヤバい!! こ、こやし玉をぶつけて脱出を……って、ない!! こやし玉忘れた!! 誰か助けて助けて!! ちにたくないちにたくない!!

 しかし、時すでに遅し。

 残り1ミリとなっていた体力はリオレイアに食い尽くされ、これで見事な3オチに……。俺の威厳は、レイアの胃の中で消化されたのだった……。


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投稿者 大塚角満 : 12:23

【MHP 3rd】第28回 “ウチのコ”の評判

 ある夜、例の行きつけのバーにフラリと入ってカウンター席で○ハイボール(丸ハイボール。ハイボールに梅酒がブレンドされている)を飲んでいると、神妙な顔をしたマスターにこんなことを言われた。

「先日、大塚さんにいただいたオリガミちゃんなんですけどね……」

 オリガミちゃんとは、俺が『2nd G』の時代から愛してやまないオトモアイルーのことだ。『3rd』でもぜひこのオリガミといっしょに成長していきたいと思い、ネコバァがオリガミという名のオトモアイルーを斡旋してくれるまで1匹たりともアイルーを雇わなかった……という話をこちらのコラムで書いた。マスターが言っているのは、そのオリガミのことである。

 このオリガミちゃん、「親バカwww」と笑われてしまうのを承知で書くが、じつに賢くてかわいらしい、おそらく世界でいちばん優秀なオトモアイルーだと思う。攻撃をしない平和主義の性格をしていて、スキルとして高速採取の術、解毒・消臭笛の術、真・回復笛の術、オトモ同士の注意術を覚えさせてある。ご主人様がギギネブラに毒を引っ掛けられたと見るや「ピュルルル〜♪」と解毒笛を吹き、ジンオウガにぶん殴られたと見るや「ピ〜ヒョロロ〜♪」と回復笛を吹く。攻撃をしない代わりに採取には非常に積極的で、クエスト終了後に「え!! おまえ、こんないいもの掘ってくれたの!?」とその掘りっぷりに驚愕することもしばしばである。おそらく、もらわれていった先でも献身的にご主人様に尽くし、「なんていいコなんでしょオリガミちゃん! ウチのバカネコどもに爪の垢を煎じて飲ませてやろうかしら!」となぜかオネエ言葉で愛でられているに違いない。愛猫が友だちのところでも活躍してくれているのであれば、こんなにうれしいことはない。俺はニコニコボイスでマスターに言った。

「はいはい♪ いいでしょ、ウチのオリガミ。大活躍してるでしょ♪」

 しかし、マスターは俺の期待とは180度違うことを、若干笑いを含んだ声でのたまった。

「まことに言いづらいんですが……猛烈に役立たずなんですけど……ww」

 は、はい?? い、いまなっつったの???

「モンスターに立ち向かうでもなく、採取するわけでもなく、笛を吹くわけでもなく、とにかく何もしないんです……w」

 えええええええ!!? そ、そんなバカな!!! 俺は驚愕で3センチほど目を飛び出させながら、マスターに食ってかかった。

「オリガミはウチのエースオトモですよ!! そんな役に立たないなんてことがあるわけ……あ、わかった! どうせマスターがムチャな要求をしてるんでしょ!! 落とし穴掘れとか閃光投げろとか!!

 錯乱する俺をニヤニヤと眺めながら、マスターは言った。「いやいや、そんなわけないでしょw」。どうやらウチのオリガミは“バカネコ”のレッテルを貼られてしまったらしい。

 それから数日経ったある日。友だちのKちゃんという美女ハンターと会う機会があった。Kちゃんは俺の顔を見るなりパッと顔を輝かせたのち、開口一番に思いがけなかったことを切り出す。

「角満さん!! 先日いただいたオリガミちゃんのことなんですけど!!」

 Kちゃんにもギルドカードといっしょに、「ウチの自慢のコだよ♪」と言ってオリガミを嫁がせて(?)ある。しかしこちとら、マスターにダメ出しを食らったばかりなので若干ながら身構える。それでも、優秀なオトモブリーダーを自認するプライドからか、ついつい口から「お!! 役に立ってるでしょ、ウチのエースは♪」なんて言葉が漏れ出る。そんな俺の顔をニコニコしながら眺めたのち、Kちゃんはつぎのような衝撃発言をした。

「オリガミちゃん、ひとつも役に立ってくれません!w

 ガーーーーン!! ま、またか!! 死に際のグッピーのような顔をした俺に向かって、Kちゃんは続ける。

「オリガミちゃん、何もせずにサボってばかりいるくせに、もう1匹のオトモがちょっとでも気を抜くと猛然と突っ走ってきて私もろとも殴るんです……w 自分に甘く、他人にきびしいタイプみたいですねww」

 は、恥ずかしい!! 自分の子どもが人様の家に勝手に上がりこんで夕飯のおかずを根こそぎ食い尽くしてしまったのを知らされたような気分だ……。Kちゃんの告白に、「あうあうあう……」としか言葉が出ない俺。そんなおっさんを哀れに思ったのか、Kちゃんは端整な顔を和らげて「で、でも、最近はそれがかわいくて“なんとかこのコをなつかせてやる!”って躍起になっていますよ♪」と言って慰めてくれるのであった。

 俺のところでは大活躍しているのに嫁いだ先では大飯食らいのサボりネコになっている……というのは、要するに“なつき度”が低いからであろう。そんなオリガミと、ついつい比べてしまうリアルネコがいる。

 ご存じの方も多いかと思うが、ウチにはミュウという名の大きな黒白ネコがいる。いっしょに暮らしている家の人間に対しては猛烈な甘えん坊で、誰かがいようものならすぐさまヒザの上に乗ってきてゴロゴロと喉を鳴らしている。そんなネコなのだが、家族以外の人間が家に入って来ようものならとたんに鍋島の化け猫もかくやという最強ガーディアンに変貌を遂げ、来客を“排除”しようとするのである。そう、“攻撃”するのだ。

 以前、中目黒目黒が家に泊まりにきたときもそうだった。目黒が家に入ったとたんミュウは猛スピードで玄関に現れ、クンクンとその匂いを嗅ぐ。そしてすぐさま「怪しいヤツ!」と認定してロックオンし、「フニャアアアア!!」という威嚇の声とともにヒュンと右前脚を振りかざした。そう、引っかいたのである。これはまだ序の口で、目黒はトイレから出ようとするとドアの前でミュウが「フーッ!」と唸っているため救助を要請するハメになり、布団に入って寝ようと思ったら枕元にミュウがやってきて「不振な動きをしたら容赦しないニャ」とささやくため寝返りすら打てない。結果、目黒は明らかな寝不足顔のまま「こんな怖いネコ、初めてです……」とつぶやき、とぼとぼと帰っていったのだった。

 また、ネコが大好きな俺のお袋もミュウの被害者のひとり。我が家に来るなり「ウニャアアアア!!」と唸られて攻撃され、「こんなおっかないネコ見たことないんよ! まーずやっさ!!(本当にイヤだ)」と群馬弁で吐き捨てていた。ミュウは完全に、我が家の玄関に君臨する最強の門番だ。ウチの家族からすれば、こんなに頼りになるオトモアイルーはいない。来てくれた人には申し訳ないけどね……。

 このミュウに、オトモアイルーっぽくオリジナルのステータスを付けるとしたらつぎのようになるのではなかろうか?

・攻撃方法:近接のみ
・標的傾向:来客一筋
・性格:獰猛
・スキル:バインドボイス(唸り声)、双剣乱舞(両前脚攻撃)

 ミュウだったら、マスターやKちゃんのところに嫁いでもしっかりと活躍してくれるのではなかろうか? ……いや、その前にふたりが攻撃されてズタズタにされてしまうか……。

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投稿者 大塚角満 : 13:59

【MHP 3rd】第27回 誰(た)がためのハチミツか

 俺は自他共に認めるハチミツ好きだ。もう、本当にだ〜い好き♪ 食パンを食べるときもハチミツ、ブルーチーズにもハチミツ。いっそのこと白米にもハチミツをドバッとかけてすすりこみたいくらいだ(勝手にやれ、って話だが)。好きが高じて夜な夜な台所に侵入し、トッテオキのハチミツをスプーンですくってペチャペチャと舐めているあたりは行灯の油を舐める化け猫と大差はないかもしれない。

 以上はリアルでの話だが、当然モンハン世界にあるハチミツも大好きだ。まあ、ご存じのようにハチミツは回復薬グレートを作るための必須素材なので、好きだろうがナンだろうがハンターである以上は集めなければならないんだけどね。

 大好きかつ必須の素材ということで、俺はユクモ農場の拡張はハチミツ箱から手をつけた。1日も早くハチミツ箱を最高レベルに押し上げて、老後に何の不安もない安定した家庭を築きたいと思ったのだ。そしてこの目標は程なく達成することができ、俺はクエストから戻ってくるたびに4個〜6個のハチミツを手に入れることができるようになった。なんとなく、金利1日10パーセント超の、スペシャルおトクな貯蓄プランに加入したような気分である。

 愛しのハチミツは、順調に溜まっていった。「あ」と思ったときには100個を超え、「い?」と思ったころには200個に到達。過去の『モンハン』においてはつねにハチミツ不足でのた打ち回っていたので、この順調な貯蓄ぶりは僥倖以外のナニモノでもなかった。日に日に増えていくハチミツを見て、俺は狂喜乱舞した。

 そしてこのころから俺は、回復薬グレートをまったく使わなくなった。クエストにはいつも回復薬グレート、回復薬、薬草、生命の粉塵、秘薬という“回復フルセット”を持参していくのだが、モンスターからどんなダメージを被っても回復薬グレートには手をつけないのだ。体力が半分ほどになったら回復薬を2個飲む。それ以上減ってしまったら、迷うことなく秘薬をゴックン。それらが尽きてしまったらようやく回復薬グレートを……ってことにはまったくならず、生命の粉塵を遠慮なくバラ撒く。いっしょに遊んでいる身内からはよく、「あ! ありがとう! いつも粉塵で助けてくれて!!」と喜ばれているがなんのことはない、回復薬グレートをケチる自分のために粉塵を撒き散らしているのだ。

 では、なぜ俺は回復薬グレートに手をつけないのか? 何百個もハチミツを持っているのだから、回復薬グレートをガブ飲みしたところで今後のハンター生活に支障が出るものでもない。それなのに、回復薬グレートを飲まない理由とは? ……そう、皆さんが想像した通りの答えです。それは……。

 ハチミツが減るのがイヤだから。

 これに尽きる。

 増え続けるハチミツを見て、最初のころは「これで回復薬グレートをいくら使っても大丈夫だぞぉ♪」と喜んでいた。しかし、残高(?)が200個、300個と伸びていくのを見ているうちに「もっともっと貯蓄を増やしたい!」と思うようになり、500個を超えたのを確認したころには「1個たりともハチミツを減らしたくねえ!!」と思うようになってしまった。なのでクエスト中にピンチになっても、薬草をむさぼり食ってどうにかしのぐ。それらがなくなってしまったら、道端に自生している薬草をむしりとってムシャムシャと食べる。回復薬グレートは10個まるまる残っているのに、だ。ハチミツは回復薬グレートにしてオノレの身を守るために存在するというのに、これを使いたくないからとクエストでピンチに陥っている。こういうのを“本末転倒”と言うのだろう。

 しかし、ハンターランクが上がるにつれてモンスターの攻撃が桁違いに強力になってゆき、回復薬グレートを温存しての自給自足生活がきびしくなってきてしまった。昨日のエッセイで書いたウラガンキン漬けの生活をしているときなどがとくにそうで、どんなに気をつけていても5、6個は回復薬グレートを使うハメになってしまったのだ。

 回復薬グレートを浪費してユクモ村に帰還したとき、俺はガックリとうなだれている。そしてその足でトボトボと農場に入り、ハチミツ箱をごそごそとまさぐる。

 採れたハチミツは、4個。

 先のクエストで使ってしまった回復薬グレートは6個なので、ハチミツは“2個の赤字”ということになる。俺はハチミツを管理している(脳内の)ハチミツ組合の会長に、びくびくしながら申告するのだ。

「す、すみません……。今回、回復薬グレートを6個も使ってしまったため、今月のハチミツ収支は2個の赤字です……。申し訳ありません……」

 すると、脳内ハチミツ組合長は烈火のごとく怒り出す。

「はあ〜〜〜???? ま・た・で・す・か!!!? 困るんだよねぇ、角満さぁん。最近、ソレばっかじゃないのヨ。こっちもサ、慈善事業でやってんじゃないんだからサ。キチンとやってもらわないと他の人に示しがつかないのヨ。出るとこ出てもいいんだよォ? あぁ〜ん??」

 そんな、組合長のきびしい取立てにあいながら必死にハチミツを集め続け、先ほどようやく、貯蓄が800個に達しました。

 とりあえず、1000個を目指そうと思います。


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投稿者 大塚角満 : 13:06

【MHP 3rd】第26回 明けましてウラガンキン

 この年末年始は実家のある群馬に帰省しておりました。2泊3日だけど。でも帰ったところでとくにすることもなく、ただひたすら出てくる食べ物を食べ、お酒を飲み、テレビを観ながらゴロゴロする……という、見ようによってはじつに贅沢な日々を送っていたのでした。

 そんな自堕落な時間の中で、唯一生産的なことができたな……と振り返れるのが『3rd』であった。自宅と群馬を往復する電車の中はもちろん、実家にいてもヒマさえあればPSPを起動して、ユクモ村とフィールドを行ったり来たりしていた。これもある意味、非常に贅沢なひとときだった。

 そんな、衣食住が約束された“モンハン理想郷”に身を置いた俺がどんなクエストをやっていたのか? じつはこの年末年始の思い出に残っているモンスターは、ただの1種しかいない。そのモンスターとは……、

 ウラガンキン

 これだけ。この正月はホンッッッットに、ウラガンキンのクエストしかやらなかった。年末年始は身内の3人で遊んでいたので、当然ながら「みんながやりたいクエストを順番に回していこう!」という話になる。そこで俺はかたくなに、「ウラガンキン!」と主張し続けたのです。そのときの会話の流れは、つぎのようなものになる。

身内A:じゃあつぎの3クエストね。私はレイアやりたい!
身内B:俺はドボルベルクをお願いします!
角満ガンキン!!

〜3クエスト終了〜

身内A:つぎの3クエスト。私はギギネブラを!
身内B:んじゃ、俺はジンオウガで!
角満ガンキンッ!!

〜3クエスト終了〜

身内A:ではつぎ。私はベリオロス。
身内B:俺は、アグナコトルの素材が欲しい。
角満ガンキンッッ!!

〜3クエスト終了〜

身内A:……つぎね。私はレウスで……。
身内B:……俺は、ペッコでいいや……。
角満ガンキンッッッ!!!

〜3クエスト終了〜

身内A:……もう、ガンキンでいいよ……。
身内B:そだね……。ガンキンやりますか……。
角満ガガガ、ガンキンッッッッ!!!!

 こんな感じでした(苦笑)。正月休みを迎える前まで3頭だったウラガンキンの狩猟数が、休みが終わってみたら27頭になっていたからね。お付き合いいただいたお二方には、心より御礼申し上げます。ひとりは「あんたのおかげで、夢の中でウラガンキンに襲われたんだけど」と言っておりましたが、その後御加減、大丈夫でしょうか?

 これほど執拗にウラガンキンを追い回していた理由は、当然ながらひとつしかない。それは「ウラガンキンから取れるレア素材が欲しかった」から。これに尽きる。どうにかこの素材をゲットして、我が分身の全身をガンキン装備で覆いたかったのだ。

 思えば、初めてウラガンキンの装備を見たのは『モンスターハンター3(トライ)』のときであった。たしか、ロックラックで遊んでいたときに辻本良三プロデューサーのキャラがフラリと現れて、そのときに彼が身につけていたのがガンキン装備だったのである。これを見たときの衝撃は、計り知れないものがあった。「な、なんてかっちょいいんだっ!!!」と俺は思った。

 俺はすぐさま、武具屋に走った。ガンキン装備を作ろうと思ったのだ。しかし、悲しいことに手持ちのガンキン素材はスズメの涙ほどしかなく、腕のひとつも作れやしない。慌てて火山に飛び出していってウラガンキンを討伐してくれようと思ったのだが、これがまた強くて強くてひとりではどうにもできない。すぐに俺は「いいんだいいんだ。どうせ俺なんか、半分破けたジャギィ装備を着て素材採取ツアーにでも行ってりゃいいんだ。いいんだいいんだ……」といじけまくり、『3(トライ)』でガンキン装備を作ることは夢と消えてしまったのでありました。

 あれから幾星霜。「ついに積年の想いを遂げるときが来た!!」ってことで、この年末年始はウラガンキン討伐に精を出していたってわけだ。しかし、狩っても狩っても狩っても狩っても狩っても狩っても(あと15回ほど続く)、その素材の出ねえこと!! 身内の冬休みがひと足先に終わり、俺はやむを得ずソロでウラガンキンを狩り続ける。でもソロだと、俺の腕では30分くらい時間がかかってしまう。蓄積する疲労。切れる集中力……。これではダメだと俺は判断し、どうせヒマを持て余しているであろう江野本ぎずもにメールをした。「アドパでガンキン手伝って!!」と書いて。すると速攻で「ウチもガンキンやりたいと思ってた! すぐ行く!!」と返信が。すぐに俺たちは集合し、正月の挨拶もそこそこにウラガンキン討伐に出発したのであった。

 そして、5回ほどクエストを回したころだろうか。ついに俺の手に、欲しくて欲しくて仕方のなかった“あの”素材がもたらされた!! 「出たッッッ!!! これでガンキン装備がすべて作れるぞ!!!」と俺。「やった!! さっそく作って見せてくださいよ!!」と江野本。俺は、喜びでもつれる足をなんとか制御しながら武具屋へ直行し、ようやく、本当にようやく、まばゆい金色をしたガンキン装備を作ることに成功したのだった。

 ああ……。やっぱりかっこいいよガンキン装備……。この、牡牛座の黄金聖闘士のような、ウルトラセブンのキングジョーのような、女々しさをいっさい寄せ付けない雄々しいたたずまいに、すべてのハンターが魅せられるんだよな……。俺は、ズシンズシンッと地響きを立てながら集会浴場に入り、江野本のキャラの前に仁王立ちした。そして、「どうだ!! これがガンキン装備だ!! かっちょいいだろ!!」と胸を張った。

 そんな、悦に入る俺を見て、江野本はしばらくのあいだ言葉を発しなかった。なんとなく、彼女のキャラの頭から「………………」という三点リーダーが飛び出しているような気がする。そして30秒ほどの重い沈黙が続いたあと、ついに江野本が言葉を発した。彼女はちょっと申し訳なさそうな感じで、つぎのように言ったのだ。

「……人の好みって、いろいろなんですね^^;;;」

 この言葉の意味が、いまだにわかりません。

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投稿者 大塚角満 : 12:49

【MHP 3rd】第25回 ラングロトラの度重なる空中殺法について

 新年、明けましておめでとうございます。年末年始にもこのブログを更新してくれようと思って群馬の実家に帰るときもノートPC&Wi-Fi端末を持ち歩いていたのですが、けっきょく一度たりとも起動しませんでした。ただただ荷物が重くなるだけだった!! そんなワタクシですが、本年もよろしくお願いいたします。

 さて。

 この『3rd』でもっともフィーチャーされ、市民権を獲得したモンスターのカテゴリーは紛れもなく牙獣種だ。アオアシラを筆頭に、ウルクススにラングロトラ……。『3rd』の序盤を、派手ではないが堅実に彩っているのは間違いなく彼らであろう。……ここで「ちょっと違くね?」と言われても困るので、そういうことにしておいてくださいね。

 その中の1種、“赤甲獣”ことラングロトラは、なかなかユニークにして憎みきれない、味のあるモンスターである。見た目は、誰もが思うことだろうが、哺乳綱異節上目被甲目に属する“アルマジロ”にかなり近い。火山や砂原といった過酷な環境をおもな根城にしているためか赤くて堅い甲羅状の皮膚で身体を覆っていて、これをうまく利用して身体をボールのように丸め、ゴロゴロと高速で移動したり、びょんびょんと飛び跳ねて攻撃してきたりと、かなりトリッキーな動きでハンターを翻弄してくれる。それでも、見た目はアルマジロチックなのでパッと見では「チョロそうだな」と思わずにはいられない。そこで「お〜〜〜^^ よちよち、かわいいでちゅねぇ〜^^^^」とムツゴロウさん化して接近したとたん、バフンと1発強烈な悪臭ガスをまともに浴びて「くせえくせえ!」とのた打ち回ることがたびたびある。そのルックスで油断させておいてビックリ箱のような攻撃を仕掛けてくるあたり、なかなかの策士と言わねばなるまい。

 このモンスターと初めてご対面したときのことを、ノートにぽつぽつとメモしてある。そのいちばん上に書いてある言葉は、

「ピエロか!」

 というもので、俺が人を小馬鹿にしたようなラングロトラの動きに面食らっている様子を端的に表していると思う。

 初めてラングロトラと対峙したとき、俺はひどく緊張していた。大型モンスターとの初対面のときは例外なく緊張するが、ラングロトラのときの“緊張度”はかなり強烈だったんじゃないかと思う。というわけでせっかくなので、ここまでで出会った『3rd』のモンスターとの“初対面緊張度”をリストアップしてみよう。ラングロトラに覚えた恐怖がいかほどのものだったのか、よくわかると思う。(★が1点、☆は0.5点の5点満点)

・ドスフロギィ:★★
・アオアシラ:★★☆
・ウルクスス:★★★
・ラングロトラ:★★★
・ボルボロス亜種(体験版):★★★★
・ドボルベルク:★★★★☆
・ハプルボッカ:★★★★

 ……あれ?? あんま高くなかったな(苦笑)。ま、まあこういったものは機械的に点数に表せるものじゃねえからな! 感覚だよ感覚!! エモーションこそが大事なんだよエモーションがっ!!(逆ギレ)

 というわけで点数のことは忘れてもらって(だったら書くな)、俺は『3rd』が発売されてから数日後にラングロトラに遭遇したわけである。緊張していたので、当然最初は様子見。ガンランスの大きな盾の陰に隠れて、相手がどんな手を打ってくるのかを見定めようと思ったのだ。

 そんな、針を全開にしたハリネズミのように緊張している俺の目の前で、ラングロトラは奇妙な動きを始めた。なんとヒョイと立ち上がったかと思ったら身体を左側にかしげ、クルンと側転しやがったのである! その赤ら顔には、笑みすら浮かんでいたように思う。さらにヤツはユラユラと立ち上がり、「べはぁ〜」と言葉を発しそうな顔のまま、酔っ払いのように真後ろにぶっ倒れたではないかっ!! 思わず「あっ! 危ない!!」と泥酔した女尻笠井を介抱するときのような気分でラングロトラの身を案じる。しかし、ラングロトラの野郎はこちらの気持ちを踏みにじるように背中の甲羅でコロンと転がり、華麗にスクッと立ち上がる。そして再び「べははぁ〜」と笑う。これを見て、仏の角満はブチ切れた。

「ピピピ、ピエロかオマエは!! バババ、バカにするな!! ひひひ、人を小馬鹿にした動きしやがって!!」

 どんだけこのゲームに感情移入してんだ、って話ですがね。

 そんなラングロトラのトリッキーな動きの中で、俺がついつい関心……というか、感動してしまった“コンビネーション”がある。

 ラングロトラはときたま、口から鮮やかな黄色い液体を吐き出すことがあるが、こいつが忌々しい“麻痺液”だ。触れると麻痺状態になってしまい、しばらく行動できなくなってしまう。これ、わかっちゃいるんだけどけっこう食らってしまうもので、痺れてピクピクする我が分身を前に何もできない自分が歯がゆくて、思わずPSPに噛み付きたくなる。

 で、この麻痺液を食らわせたあとのラングロトラの動きなのだが、これが非常に秀逸。ヤツは痺れて動けなくなった獲物に側転しながら華麗に近づき、値踏みするように相手を見下ろしたあとビヨンと高くジャンプしてボディープレスをお見舞いしてくるのだ!

 これ、完全にプロレスの動き。

 ボディースラムあたりをぶちかまして動きを封じた相手に対し、「どの技かけてやろうかなぁ〜♪」と舌なめずりをして、セントーンやサマーソルトドロップ、トップロープからのムーンサルトプレスなんかをくり出すプロレスラーの動きとそっくりなんですねえ。

 ゲームクリエイターにはプロレス好きが多いが、ラングロトラの動きを考えた人もテレビに齧りついて猪木や馬場、ジャンボ鶴田やタイガーマスクに声援を送っていたのであろうか?(古くてスミマセン。彼らは俺のアイドルなのです) ラングロトラの空中殺法を見るたびに、そんなことを思う俺だった。

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投稿者 大塚角満 : 13:39

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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