大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 2nd G】第203回 卒業

 なんか意味深なタイトルになりましたが、じつはそれほど深い意味はありません。

 『2nd G』の太刀修行が、いよいよ佳境に入った。

「アレ?? 確かフルフル亜種で壁にぶち当たって、そこで止まっているんじゃないの?? それが佳境なの??」

 と思われた読者もいるかもしれないが、ふと気がついたらフルフル亜種2頭は俺の足元に倒れ伏していました。なので、こいつについてはもう何も書かん。

「ぷぷぷww ウチのほうが早く討伐したもんだから、ひがんでるんですねwww

 江野本ぎずもが許しがたい笑みを浮かべながら、俺にメッセージを送ってきた。

 そう……。

 じつはこのコラムを書いてからしばらくのあいだ、ふたりしてフルフル亜種2頭討伐に没頭していたのだが、あろうことか先に江野本が「キターーーーーーッ!!!」と叫び、「フルフル亜種2頭、いけたいけた!! わーいわーい!!」と大騒ぎしやがったのだ。

「運よく、2頭が合流する前に1頭目を捕獲できたんです♪ うふふー♪」

 な……。何をやってやがるんだフルフル亜種……! 怠慢じゃねえか!! とっとと2頭合流しろよ!! ……とは言えず、俺は「むぐぐぐ……」と歯軋りした。江野本が続ける。

「でも、それは狙ってやったことですよ? 最初のエリア8で落とし穴とか使いまくって、とにかく1頭目に火力を集中させたんです。でも、そっからがグダって、けっきょく2頭目を討伐したときには残り7分になってたけどw」

 な、なんたることだ……。まさか江野本に追い抜かれるとは……。

 で、俺は本気で焦って、仕事もせずにフルフル亜種2頭討伐に専念。江野本に遅れること半日ほどでようやく、このクエストを乗り越えることに成功したのである。

 それから俺たちは、ナルガクルガ、リオレウス、ヴォルガノス、イャンガルルガ、ドドブランゴといったクセ者たちをつぎつぎと撃破。ふたりそろってヴォルガノスのところで「もう、こいつホントにヤダ……」と何度も心が折れそうになったが、どうにか前に進むことができた。

 そして俺たちはG級★2を卒業。すべてのクエストをクリアーしたわけではないが、「もうこのレベルに俺たちの相手はいねえ!!」と一方的に判断し、つぎの段階に進むことにしたのである。あんまりもたもたしていると、『3rd』が発売されちまうからな。

 で、俺は仕事が忙しい江野本に先んじて「ちょっくらあいつをしばいてくるわ」と宣言し、G級★3の最初のクエストに出発した。ここで待ち構えているモンスターは、そう……!

 ティガレックス

 ですね、ハイハイ。またアンタなのね、ヘイヘイ。

 ティガレックスは、俺、ならびに逆鱗日和ファミリーの面々が過去に幾度となく苦渋を舐めさせられた“宿命のライバル”と呼んでいいモンスターだ。キチンと数えたことはないが、この6年におよぶ『モンハン』プレイ日記において、「やられた」、「もうダメ」、「無理。絶対ムリ」なんていう情けない記述を書かされた回数は、ティガレックスがダントツでイチバンだと思う。そんなモンスターに、いまだ慣れぬ太刀で挑むというのだから、俺の勇気もなかなかのものだと思いませんか? 思いませんかそうですか。

 そして挑んだクエスト“絶対強者”だが、俺はじつにあっさりと討伐……された(苦笑)。開始10分足らずですべての回復系アイテムを使い果たし、部位破壊もできぬままにハットトリックを喫すること、じつに3回を数え、完膚なきまでに叩き潰されてしまったのである。この惨状を他人事のように冷静に眺めながら、俺はつぶやいた。

「ヨシ。ティガは卒業」

 なんでコレで卒業になるのか、言った本人もまるでわからないのだが、卒業しちまったんだからしかたがない。俺は前に進むしかないのだ。

 で、俺は“あのクエスト”に挑むことになるのだが……。

 次回に続く〜。

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投稿者 大塚角満 : 15:01

【MHP 3rd?】第7回? ホラホラ、アレアレ……

 はっきり言って99パーセント以上、『モンハン』とは関係ない話です。でも、あまりにもアホらしかったので、記録に残しておきたくなりました。ついさっき、逆鱗日和ファミリーの中目黒目黒、女尻笠井と昼飯を食っていたときの会話です。最初はわりとマジメに、ゲームの話をしていたんですが……。

大塚:今年の東京ゲームショウで遊んだゲームの中では、『El Shaddai(エル シャダイ)』がすごくよかったんだよね。めっちゃ印象に残ってるわ〜。
笠井:ああ、いいみたいですね。俺もやりたかったなあ。
目黒 :……そういえば、『El Shaddai(エル シャダイ)』を作ってるメーカーさんの名前、なんでしたっけ?
大塚:……ん?
目黒:新興メーカーさんなんで、つい抜けがちで……。
大塚:……んなのオマエ、知ってるに決まってるだろが。ホラ、アレだよアレアレ……。
目黒:“イン”がつく気がしたんですけどねえ。……って、大塚さんも忘れてるじゃないですか(笑)。
笠井:……やべえ、俺も抜けた。思い出せねえ……。
大塚:いや! 俺はわかる! わかってるんだよホラホラ……。
目黒:大塚さん、上西さん(このメーカーの女性広報さん)と仲いいくせに、そんなんじゃ殺されますよ。
笠井:あ! インフォグラム!!
大塚:それ、違うメーカーだから(苦笑)。……つか、マジで思い出せない……。
目黒:……あ!! 思い出した!! 答え言ってもいいですか?
大塚:……いいよ。
目黒イグニッション! イグニッション・エンターテイメント・リミテッド、ですよ!! いやあ、アハ体験。気持ちいい〜。
大塚笠井:ちっくしょー……。やられた……。
笠井:俺、いいところまでいってたのになぁ。ホラ、あの映画のタイトルっぽい名前じゃないですか?
目黒:あの映画って?
笠井:ホラ、あの、豪華客船が沈没する話の……。……なんだっけ?
大塚:え? 『タイタニック』のこと?
笠井:そおですそおです!! 『タイタニック』!!
目黒:ぜんぜんイグニッションと近くないんですけどw
笠井:違うんですよ。その『タイタニック』の主人公を演じた映画俳優がいるじゃないですか? ホラ、あの人あの人……
目黒:はいはい。アレでしょ。あの、外国人の。
大塚:それ、レオナルド・ディカプリオのこと言ってるの?w
笠井:そうそう!! ディカプリオ!!
大塚:オマエw さすがにディカプリオが出てこないのマズいだろ!!(爆笑)
目黒:……俺も一瞬、出てこなかった……。
笠井:そのディカプリオが主演の、なんか夢の世界が舞台の映画のタイトルに似てません? イグニッションって。
目黒:あー! アレでしょアレアレ……(苦笑)。
大塚:おまえら、それも思い出せねえのかよ。ホラ、アレだべ。あの映画。夢の世界が舞台のサ……。
笠井:だからそう言ってるじゃないっすか(笑)。
大塚:ていうか、こんなに連鎖してモノが思い出せないのって、メチャクチャに積んだ『テトリス』みたいで気持ち悪いったらないな……。
目黒:でも俺、豪華客船ってところで一瞬、海賊が出てくるあの映画を思い浮かべたよ。……えっと、なんだっけ?w
大塚:『パイレーツ・オブ・カリビアン』?
目黒:そうそう!w ……ちなみに『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出てくる主人公の俳優……じゃなくて、もうひとりのかっこいい人の名前って、なんでしたっけ?
大塚:あ、それはわかる。『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラスでしょ?
目黒:ああ、出てましたねー。……いや、その俳優の名前が知りたいんですよ、名前が。
大塚ウン、知ッテル知ッテル
目黒:大塚さん、絶対に忘れてるw
笠井:あ! それわかった! オーランド……。
大塚:オーランド・ブルームだよ!! よかった、思い出して!
笠井:きったねーw ていうか俺、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の主人公を演じた俳優の名前を忘れたんですけど……。
目黒:ジョニー・デップ!!(勝ち誇った顔)
大塚:すげえ。俺も一瞬抜けてた……。
目黒:じつは最初わからなくて、さっきから必死になって考えていたんです(笑)。
大塚:きったねえ!!
笠井:……で、ディカプリオの夢の映画は?
目黒:わかった! 『インビジブル』!!
大塚:それ、透明人間の映画じゃねえか(苦笑)。
目黒:ダメだ……。もう『インビジブル』しか出てこない……。
大塚:つーか俺、そのディカプリオの映画、もともと知らないわ。明らかに。
笠井きったねえ!! 絶対そんなことないっすよ! 知ってますよ!!
目黒:でも、大塚さんはスゴイっすよね。こんなに物忘れがヒドイのに、あんなに固有名詞がたくさん出てくる『モンハン』に関しては、きっちり覚えていますもん。
笠井:ああ、確かに。
大塚:『モンハン』に関してポコポコ忘れるようになったら、マジで俺は病院にいくわ……。
目黒:俺、ぜんぜん覚えられないですよ。
笠井:俺も最近、よく抜けるんですよね……。『3rd』にも出てくる鳥みたいなモンスター、あれってクルコッペ? クルペッコ?
大塚:クルペッコだよ!!w
笠井:やっぱり……。最近、ボルボロスは完璧になったんですけどね……。
目黒:俺、それもあいまいになるので、いっつも「ボル」としか言わない(苦笑)。
大塚:それでつねに「ボル」って言ってたのか目黒!! かっこつけて略してるのかと思ってた……。
笠井:ところで、ディカプリオの映画、なんでしたっけ……。

 ホント、くだらなくてスミマセン……。

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投稿者 大塚角満 : 15:21

【MHP 2nd G】第202回 バカのひとつ覚え

 俺がフルフル亜種2頭にボロボロのコゲコゲにされて茫然自失になっていると、早々に課題(ヒプノック、クック2匹、フルフルの討伐)をクリアーした江野本が、「ウチもそのクエやる!!」と言って旧沼地に旅立っていった。こいつは注目であるとともに、戦々恐々とならざるを得ない。だって先に江野本がクリアーしちまおうものなら、俺の立つ瀬がないからな。そんな俺の想いが天に届いたのか、江野本がこんなメッセージを送ってきた。

「いきなりフルフル亜種が2頭そろって、アレ? と思っている間に1オチした……」
 
 ふ。ザマミロ。

 けっきょく江野本もこのクエストをクリアーすることはかなわず、勝負の行方は2戦目にもつれ込むこととなった。しかし、1回目と同じ戦略では大苦戦は必至であろう。なので俺たちは、結託して相談した。フルフル亜種も2頭がかりで襲ってくるのだ。これくらいの協力はいいだろう。

ぎずも 「スキルとか、見直したほうがいいんかな……? 高級耳栓をつけるとか」
角満 「高級耳栓があればいきなり楽になると思うんだけど、いままでこのスキルは使わずにきたので、なるべくなら避けたい……」
ぎずも 「じゃあ、スキルどうします?」
角満 「俺はボマー発動させて、キッチンスキルでネコの火薬術も取って、フルフル亜種を爆弾攻めにしようかなーと……」
ぎずも 「出た!!www バカのひとつ覚え!!!www
角満 「!!!!! すげえ侮辱!!!!!
ぎずも 「いやだってww なんかに躓くと、いっつもそれなんだもんww」
角満 「んじゃ、どうするんだよー(怒)」
ぎずも 「とりあえず、もうしばらくは同じ装備でやってみようかな。ホントにダメそうだったら、水属性の太刀でも作りましょ。……プライドが邪魔するけどねw」

 そして、2回目の挑戦が始まった。俺はホントにたまたまのマグレの偶然で(シツコイ)、ネコのキッチンスキルで火薬術が発動してしまったので、「ま、出ちゃったものはしかたない……」とブツブツ言いながら、大タル爆弾G、大タル爆弾を限界個数準備。さらに、「これもやむを得まい」と言って大タルと爆薬を10個ずつ持ち、調合に失敗しないように調合書(4)まで持つという念の入れようで、完全な爆弾魔となった。せっかくスキルが発動しているというのに、それを有効利用しないなんて相手となるフルフル亜種にも失礼だからな。しかたないしかたない……。

 俺は「しかたねえしかたねえ」と歌を歌いながら爆弾をゴロゴロと転がし、旧沼地にやってきた。そして、すぐさまエリア8に。首尾よく1頭目のフルフル亜種を発見し、狩猟体勢となる。つっても、持ってきた爆弾軍団にアイテムカーソルを合わせただけだけどな。

 フルフル亜種はその場に脚を止めることが多いので、わざわざ罠を使わなくとも大タル爆弾を当てることは難しくない。……のはずだったのだがどうにも呼吸が合わなくて(?)、俺はフルフル亜種が帯電するタイミングでばかり爆弾を置こうとして、そのたびに吹っ飛ばされてしまった。言うなればこれは、ふたりで餅つきをしていて、こねるタイミングでばかり杵を振り下ろしちまうようなものだ。完全に、ドリフターズのコントである。思わず、「アホだなぁ、俺……」とニヒルな苦笑いを浮かべる俺。遠くから「バカのひとつ覚えwww」と笑う江野本の嘲笑が聞こえた気がした。

 それでもなんとか、30分針で1頭目を捕獲することに成功する(遅)。しかし払った犠牲は大きく、すでに2オチを喫しているところからも、俺が1回目からほとんど成長していないことがよくわかるというものです。相変わらず太刀をよくわかっていないので練気ゲージがまったく溜まらず、ただただ刀を振り回しているだけなので効率が悪いったらないのだ。燃費リッター1キロの壊れたアメ車で渋滞の道路を走っているようなものだなこれは(意味不明)。

 けっきょく、残り2分20秒というところで「これで捕獲できなきゃオシマイ!!」と決死の覚悟で最後のシビレ罠と捕獲用麻酔玉を使うも、まんまとダメで万事休す。「うわあああああ!!」と半べそかきながら回復も捨てて攻撃するも、残り時間2秒というところで攻撃を食らい、なんと3オチとなってしまった……。

 うーん、やっぱきびしいなコレ……。でもきついけど、最高に楽しいな!! 見ると江野本も、「残り時間数秒ってところで3オチした……w」と俺と同じようなことを言いながらも、「でも、めっちゃ楽しいんですけど!! もう1回やりましょうよ大塚さん!!」と笑顔を弾けさせている。よーし、やってやるかもう1回!!

 次回に続く……かな?


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投稿者 大塚角満 : 12:48

【MHP 2nd G】第201回 モンハン界、最強タッグ伝説

 キリのいい200回で『2nd G』のプレイ日記は終了なんだろうな……と思っていたんですが、まだまだ続くようです(なぜか伝聞)。『3rd』の体験版と並行して、いまだ太刀で遊びまくっているからなー。

 『2nd G』の太刀チャレンジを始めてから数日が経ったある日、相棒の江野本ぎずもがこんなことを言ってきた。

「太刀チャレンジ、ウチもやる!! 負けてらんねえ!!」

 というわけで急遽、ソロ太刀によるG級クエストチャレンジで江野本と競争することになった。とりあえず新規参戦の江野本にはこのチャレンジの試金石として、「ヒプノックとクック2頭、それとフルフルを狩りたまえ。そしたら俺に追いつくから」と申し伝える。これに対して江野本は「よっしゃ! まかせとけ!!」と元気に応答。俺はこの発言を遠くで聞きながら、つぎのクエストに向かう準備を始めた。つぎなるターゲットは“恐怖!旧沼地の怪談”。そう、G級フルフル亜種の2頭討伐だ。

 さてこのクエスト。やる前から大苦戦するであろうことは容易に予想ができた。こちらの記事に詳しいが、太刀を持った俺の戦闘能力はヒノキの棒を持ったチンパンジーくらいのものなので、フルフルは通常種ですらまともに狩ることができないのである。なので俺は大いにビビり、回復系フルセット(回復薬、回復薬グレート、薬草、秘薬)に加えてハチミツ10個までをもアイテムポーチに忍ばせる。これならばちょっとやそっと攻撃を食らってもなんとかなるに違いない。俺は傷薬でパンパンに膨れ上がったアイテムポーチを引きずりながら、旧沼地へ向かって出発した。

 こういった2頭討伐クエストを大過なく制するために必要な戦略は、とにかく2頭を同じフィールドに立たせないことである。1頭ではてんで大したことのないヤツなのに、2頭そろったとたんに1+1が5にも10にもなることがあるから……。言ってみればこれは、古いたとえで甚だ恐縮だが、ひとりだと「まあそこそこ強いナ」ってくらいだったホーク・ウォリアーというプロレスラーが、相棒のアニマル・ウォリアーと組んだとたんに“史上最強のタッグチーム”と称された無敵のザ・ロード・ウォリアーズになったのと同じ原理であろう(たぶん)。そして、数いる『2nd G』のモンスターの中で、ザ・ロード・ウォリアーズに変身する可能性がもっとも高いのが、かのフルフル亜種なのであるっ!! 「オーバーだなぁ^^;」と思ったそこのアナタ! ためしにフルフル亜種2頭討伐クエストに行って、2頭いっしょになるまで待ってからフィールドに飛び込んでごらんなさいな!! 瞬時に阿鼻叫喚のピリ辛マシュマロ地獄に落っこちてしまったことを確信して、「角満の言うことを聞いときゃよかった!! 疑ってスマンかった!!」って後悔するから! そんくらい、フルフル亜種2頭討伐クエストは危険なんですねえ。

 ベースキャンプを飛び出した俺は、わき目も振らずにエリア8に突入した。まずはここに現れる1頭を限界まで斬り刻みまくって、狩猟を優位に進めようと思ったのだ。

 実際、序盤は俺の思い描いた通りにクエストは進行した。いまだ太刀の連携とかをよく理解しておらず、危機管理能力も欠如しているので、大きなモーションからくり出されるフルフル亜種の帯電や電撃ブレスも食らいまくってしまうけどネ。しかし今回は回復系アイテムが潤沢にあるので、多少の差し違えは「相打ち!! 許容範囲!!」と思うことができた。
 
 ところが、クエストが始まって4分ほどが経過したころだろうか。いま眼前にいるのとは違う別の赤い物体が、洞窟の天井をズリズリと這い回っている姿が見えた気がした。ま、まさか……。もういっしょになるのかこいつらは……!! どこか遠くから、ザ・ロード・ウォリアーズの入場テーマ曲であるブラック・サバスの『IRON MAN』が聴こえた気がした。思った通り、ズズズンと現れたもう1頭のフルフル亜種……。や、やべえ……! ヤツらの戦闘能力が激増しちゃう……!!

 2頭そろったフルフル亜種がなぜこれほど恐れられるのか? その理由はいちもにもなく“悪夢のコンビネーションプレイ”が炸裂するからだ。5方向電撃ブレスを2頭同時にくり出す“万死の10方向ブレス”をやったかと思ったら、やはり2頭同時に帯電ボディープレスをお見舞いしてきたりもする。これだけでも十分すぎる脅威だが、ヤツらタッグの最凶の必殺技はこんなもんじゃない。もっとも恐ろしいのは、1頭がバインドボイスを発したすぐあとにもう1頭が電撃ブレスやボディープレスを仕掛けてくる“戦慄の鼓膜つんざきアタック”なのである! フルフルの強烈なバインドボイスで長時間の硬直を強いられたときに、間髪入れずに飛んでくる怒りの電撃ブレス……。なんとかこれを堪えても、バインドボイスを終えた1頭がすぐさまボディープレスや追撃の電撃ブレスを放ってくる。こうなると、いくら防御力が600を超える防具を身につけていようが、昇天を覚悟するしかない。

 そして俺はこのとおりのことを出会い頭にやられ、クエスト開始から5分程度で1オチを計上してしまう。もうイヤだ。こいつらが2頭でいるときは絶対にそのエリアに入らねえぞと心に誓っても、フルフル亜種は仲がいいらしく片時も離れ離れになろうとしない。こうなると制限時間が決められているハンターのほうが圧倒的に不利なのは当然で、けっきょく「時間切れになっちゃう! 攻めなきゃ!!」ってんで嫌々ながらもエリアに飛び込む。そして入ったとたんにバインドボイスをかまされ、「あ……」と吐息を漏らしているあいだに1発目の電撃ブレスが直撃し、「ああ……」と吐息がうめき声に変わったときにはもう1発の電撃ブレスがぶち当たって2度目の昇天をしている……。これで心はすっかり折れて、あっけなくハットトリックしてしまった。

 うーん……。きびしいとは思っていたけど、こいつは持ち込みアイテムやスキルをイチから見直して臨まないと、クリアーすることは不可能だぞ……。

 次回に続く……。


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投稿者 大塚角満 : 14:46

【MHP 3rd】第6回? 属性解放でお見合いを

 先日、逆鱗日和ファミリーのひとりである中目黒目黒に「大塚さん、やりましょうよ」と声をかけられた。見ると、彼が手に持つPSPの画面には『3rd』体験版のタイトル画面が映っている。

「この、“ぼるぼろす亜種”ってヤツをやりましょよ」

 と目黒。どうやら彼はまだ一度も、体験版で遊んでいないらしい。その証拠に、ヤツはこんなことを聞いてきた。

「しかしこの“ぼるぼろす”って名前、どっかで聞いたことあるんですけど、どこででしたっけ??」

 呆れながら、俺は説明した。

「ホレ、『3(トライ)』の砂原にいたべさ。岩みたいな頭で突進してくるモンスターが。さんざんふたりでテキトーなことをして、ボコボコにやられたじゃん。そいつの亜種だよ」

 『3(トライ)』を始めて間もないころ、俺、目黒、友だちの3人で砂原のボルボロス討伐に出向いて、テキトー極まりない立ち回りをしてメチャクチャな目に遭ったことがある。このへんの出来事、拙著『本日もただいま! 逆鱗日和』の63ページから掲載されている“忘れられたふたり、砂原奮闘編”というエッセイに詳しいので、興味のある方はぜひ読んでみてください(笑)。

 俺の説明を聞いて当時の光景がフラッシュバックしたのだろう。目黒は「ああ!!」と叫び声を上げた。

「思い出した!! あのイヤらしくずりずりと後ずさりするヤツだ!! もう許せん。狩ってやりましょう! あのときの復讐をしてやりましょう!!

 というわけで積年の恨みを晴らすべく、ボルボロス亜種討伐に出向くことになった。せっかくなので、近くにいた同じく逆鱗日和ファミリーのひとり、女尻笠井にも声をかけて連れて行くことにする。その笠井が俺に向かって、こんなことを聞いてきた。

「せっかくなので、『3(トライ)』でも触ったことがなかったスラッシュアックスで行こうと思います。でもコレ、どうやって使うんですか?」

 そこで俺は笠井に、スラッシュアックスの特徴である斧モードと剣モードの違いと、大技“属性解放フィニッシュ”について説明をする。すると、これを横で聞いていた目黒が簡単に感化されて、「いいですね! 僕も“すらっしゅあっくす”ってので行きますよ!」とほざくではないか。さらに続けて「大塚さんもスラッシュアックスにしましょうよ。“3スラ”でボルボロス亜種を討伐してやりましょう!」などと言う。さ、3人でスラッシュアックスか……。俺、大いに不安を覚えながらも「ま、いっか」と言い、スラッシュアックスを手に持つ。こうして、知識も実力もないくせに自信だけは満々という、イタいスラッシュアックス使い3人によるボルボロス亜種討伐が始まった。

 でも最初に書いてしまうが、思ったとおりこのクエストは惨憺たるものとなった(苦笑)。俺と笠井は考えることが似ているらしく、まるでシンクロプレイをしているかのように同じ場所でウロウロして攻撃が干渉しまくる。俺が武器を出せば笠井が転び、笠井が武器を出せば俺が転びと、まともにボルボロス亜種に攻撃が当たらない。で、こりゃかなわんと目黒側に回りこむと、何が気に入ったのか知らないがナゼか斬り上げ攻撃ばかりをやっている目黒のスラッシュアックス(斧モード)に引っ掛けられ、空高く放り投げられる。どんだけドタバタなんだこのクエストは。

 しかも途中から俺たち3人は、事前に打ち合わせをしたわけでもないのにやたらと属性解放フィニッシュばかりを狙うようになったからタマラナイ(苦笑)。ボルボロス亜種は動きを止めてすらいないのに、3人が3人ともやたらと△ボタンを連打して属性解放突きをやっているのだ。こいつは恥ずかしい。ボルボロス亜種を挟んで3人が属性解放突きの状態でお見合いになったときは、さすがの俺も赤面である。大技があると知ると、そればっかやりたくなるのがこの3人の悪いクセなのだ。俺は叫んだ。

「おめーら、大技の属性解放ばっか狙ってんじゃねえよ!!w 恥ずかしいだろ!!

 腹を抱えて、笠井が応える。

「そういう大塚さんだって同じことやってるじゃないッスか!!w」

 俺たち3人は無印の時代からいっしょに『モンハン』で遊んでいるが、やっていることは6年前とまっっっったく変わらない。こいつはある意味、モンハン界の奇跡だねぇ(笑)。

 それでも、ビギナーズラック(スラッシュアックスのね)なのか、クエスト自体は時間切れになるギリギリのところでどうにかクリアーとなる。こいつら調子に乗るから(俺も含む)、失敗でもよかったのになぁ(苦笑)。

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投稿者 大塚角満 : 14:35

【MHP 3rd】第5回? ハンターの本能

 『3rd』の体験版でロアルドロス討伐とボルボロス亜種討伐に行けることは、いろいろなところで1000回くらい書いた(書きすぎ)。ロアルドロスもボルボロス亜種も『3(トライ)』未経験者にはまったく新しいモンスターとなるので(ボルボロス亜種については誰もが初見です)、おそらく体験版をゲットしたほとんどのハンターがわき目も振らずにこの2頭に突撃していると思う。「うりゃりゃりゃりゃ〜っ!!」という修羅か羅刹かという勇ましい声が、あちこちから聞こえてくるようではないですか。

 俺も、先日行われた体験版先行体験プレミアムパーティーの会場では、完全にひとりの悪鬼と化していた。自然の美しさなどまったく目に入らず、それどころかジャギィやルドロスといった小型モンスターすらガン無視して、ひたすらロアルドロスとボルボロス亜種に挑みかかっていたのである。……そのわりにクエストでは失敗ばかりして、悪鬼どころかキャンキャン鳴きわめくマルチーズ的な働きしかできなかったんだけどな。

 こういうアグレッシブな体当たりも『モンハン』は「どすこい」と受け止めてくれるが、このゲームの懐深い魅力はそれだけでは味わいつくせない。冷静になり、のんびりと構えることで見えてくる風景というものが確実に存在するのである。

 俺は支給品ボックスに入っていたピッケルと虫あみを手に持ち、孤島フィールドに飛び出した。ロアルドロスは暴れるにまかせておいて、心静かに散策に出かけようと思ったのである。わーいわーい。採取だ採取だ。体験版なので、いくらマカライト鉱石を掘り出しても武器や防具が作れるわけではないが、まだ見ぬフィールドで採取をするという行為自体がヨロコビに彩られているのでありますよ。

 フィールドに出てウロウロしていると、頭の上にピョコンとアイコンが飛び出した。明らかにここで採取ができるだろうなと思ったが、やはりそうであったか。『3(トライ)』で導入されているシステムだが、じつにわかりやすくていいですなー。ピッケルや虫あみを使うポイントでは、アイテムウインドにそのアイテムを表示させていなくても、○ボタンを押すだけで使用することができる。うん、これも便利便利。『3(トライ)』で好評だったシステムが、うまく取り入れられているんだなー。

 さて、たっぷりと時間をかけてあらゆる箇所で採取をした結果、目新しいものがいろいろと手に入った。しかも『3rd』では手持ちのアイテムポーチのほかに、採取した素材を8項目までぶち込んでおける“臨時ポーチ”なるものが導入されたので、かなり余裕をもって素材集めができる。これがいい! 俺のような採取好きのハンターにはたまらなくうれしいよ臨時ポーチ!! 俺は時間の許す限り、素材集めに奔走した。

 でもそのうち、さすがの臨時ポーチもパンパンになって素材が持ちきれなくなってしまった。でも、新たな素材はザクザクと手に入ってしまう。うーん。何か捨てなくては。俺はポツリとつぶやいた。

「やっぱり、捨てるとしたらコレからだな」

 俺は“虫の死骸”と引き換えに、“なぞの骨”を手に入れる。体験版なんだから選り好みしないで上から順番に捨ててしまっても一向にかまわないのだが、そこはハンターの浅ましさ。そんなこと、できるわけもない。

 さらに、俺はコソコソと接近してきたメラルーを撃退し、落し物から“肉球のスタンプ”を拾った。過去のシリーズでメラルー系の武器を作るときに必要とされた、ステキなステキな素材である。俺の脳ミソは、一気に沸騰した。

ににに、肉球のスタンプだと!? ははは、早くもこの段階で肉球のスタンプが手に入ったって!!? こいつはすげえ……。なんて引きがいいんだ今回の俺!!

 俺は、これまでのシリーズで肉球のスタンプを必要素材としたあんな武器やこんな武器を頭に浮かべて、ダラダラとヨダレをたらした。ぐへへへへ。こいつを元手に、メラルー系の武器を作ってやるぞ。そして、友だちどもに自慢しまくってやるのだウヘヘヘヘ……。しかし15秒後、「はっ」と我に返る。

「あ……。これ、体験版だった……」

 製品版が発売されるまでの高ぶる気持ちを静めながらも、やっぱり最終的には狩魂を刺激しまくる絶妙なバランス。俺は軽く苦笑いしながら、小さな声でつぶやいた。

「これこそがまさしく、体験版の役割だナ」


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投稿者 大塚角満 : 15:49

【MHP 3rd】第4回? 進歩のないふたり

 ものの見事にボルボロス亜種に跳ね返された俺と江野本ぎずも。「なんたる醜態!!」、「我、猛省す!!」とかなんとか反省の弁を述べながらも、さっそくひと筋縄ではいかないモンスターに出会えてうれしくてタマラナイってんだから、ハンターとはおかしなイキモノである。

 俺たちはすぐさま、リベンジクエストに出かける準備を始めた。前回の最大の敗因は我らコンビのボルボロス討伐用絶対装備、太刀(ぎずも)&スラッシュアックス(角満)にせずに、ナゼか俺が使えもしない双剣に日和ったからだと思われたので(注・あくまでも俺らだから、ですヨ)、そこはすぐさま修正した。ふふふ。これで何の憂いもなくなったぜ。

 凍土のベースキャンプに降り立った俺と江野本、そして2匹のオトモアイルー(近接タイプと支援タイプ)は、すぐさま支給品ボックスに取り付いた。今回こそ江野本に強奪される前に、使えるアイテムを片っ端からポーチにぶち込んでくれるど。そう思いながら閃光玉にカーソルを合わせて○ボタンを押そうとしたその瞬間、江野本がいきなり神妙な声で「大塚さん」と言った。ん? ナンダナンダ。何の用だ? 俺、猫だましをされたクルペッコ亜種のような顔になって(どんな顔だ)、「あい?」と発言。すると江野本は俺の目を見ぬままつぎのように言った。

「大塚さん、さっきのクエストで閃光を外しましたよねえ?」

 た、確かに……。まったく、イヤなところをよく見ておるなこのオンナは……。でもその通りだったので反論のしようもなく、俺は素直に「う、うん」とうなずく。すると江野本は満足したように顔を上げてニコッと笑い、笑顔とは裏腹の驚くべきことをのたまった。

「なので、閃光玉は没収ねw おいどんが持っていって投げますから♪」

 そして江野本は素早く落とし穴、シビレ罠もかっさらい、「うふふふふ〜♪」と鼻歌を歌いながら凍土のエリア1に消えていった。俺は残されたいくばくかのアイテムをポーチにしまい込み、うなだれたままパタパタとそのあとについていったのだった……。

 そして始まったボルボロス亜種との生存競争。とりあえずは『3rd』のスラッシュアックスがどんなものなのかを確認しつつの、慎重な立ち回りとなる。まずは斧モードで、走り込んでの突進斬り(武器出し攻撃)をお見舞いし、すぐさま△ボタンを押して縦斬りをくり出す。そして×ボタンでサイドステップし、さらに△ボタンを押して突進斬り……。うん、『3(トライ)』でスラッシュアックスを使っていた俺にも、じつにしっくりくる使い心地ではないか。いいねいいね。

「じゃあおつぎは……」

 俺はカシャンカシャンという小気味のいい音を立てながら斧をたたみ、若干ボルボロス亜種から距離を取る。そしてスタタタタと懐に飛び込んで、○+△を素早く押して剣モードで斬り下ろす“変形攻撃”を叩き込んだ。そこから△ボタンを連打して、剣モードの斬り下ろし、斬り上げの連続攻撃。スラッシュアックスは剣モードのときに属性攻撃が入るので、じきにボルボロス亜種は毒状態となる(この体験版のスラッシュアックスには毒ビンがついているのだ)。いやあ、やっぱり『3(トライ)』での蓄積は裏切らないなあ^^ 完璧だなあ、俺^^^^ しかし、スラッシュアックスの伝家の宝刀である属性解放突きからの属性解放フィニッシュまでの操作方法を確認していなかったため、肝心要のところで大いにまごつく。「あうあうあう」と焦りながらテキトーにボタンを押した末に、ようやくボカンと属性解放フィニッシュの派手なエフェクトは発生したものの、すでにボルボロス亜種は俺から100メートルも離れたところでウロウロしている。俺は何もない虚空にぶっ放した属性解放フィニッシュの残像を呆然と眺め、江野本に「大塚さん、そこ、何もないっすよwww」と笑われたのだった。

 そんなことをしているうちに、残り時間が10分を切ってしまった。ぼちぼちここらで目にモノを見せてやらないと、またまた時間切れになってしまうぞ。江野本もそれを感じたのだろう。やおら閃光玉をアイテムポーチから取り出して、パーン! と炸裂させたではないか。ここで脚止めしてダメージを蓄積できれば、討伐の目も出てくるってもんだ。

 しかし、閃光玉は確かに炸裂したはずなのに、ボルボロス亜種は何事もなかったかのように凍てつく大地を走り回っている。俺は脳天から「…………」と三点リーダーを発生させながら江野本に言った。

「あ、あの、ぎずもさん? ボクの見間違えでなければ、いま閃光玉を外されたような…………」

 言われた江野本、しばし土偶のような顔で固まっていたもののすぐに我に返り、悪びれもせずにこう言った。

「は、外しちった……w ごめんなさい^^; てへ♪

 俺、(−_−メ ←こんな顔になってひと言、「つぎ、俺が閃光玉だかんな。えのっち、閃光玉禁止だかんな!」と子どものような発言をした。

 気がつくと、残り時間は5分を切っていた。一応、ボルボロス亜種は脚を引きずってエリア8に逃げ込んだので、あとひと息ではありそう。俺はここぞとばかりに叫んだ。

「えのっち! もう回復はいいから、ひたすら攻め込もう!!」

 言われた江野本、「はい!!」と元気に返事をして、残り半分ほどになった体力を気にせずに突撃を敢行する。しかし、ボルボロス亜種は「最後っ屁だ!」とばかりに残る体力を振り絞って、猛烈な突進を……。なんと江野本、これにモロに轢かれてしまって「あ」という間もなく昇天してしまった。

「ぐぎゃああああ!! ごめんなさいいいぃぃぃい!!」

 江野本が発した鼓膜を震わせるほどの断末魔の悲鳴を合図に、なんとクエストは時間切れで終了に……。1回目の挑戦をカーボン紙でトレースしたかのようなまるで進歩のない結末を前に、俺と江野本はただただ呆然と立ち尽くしたのだった……。

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投稿者 大塚角満 : 14:30

【MHP 3rd】第3回? 白銀の協力プレイ

 前回の続き。

 ギリギリのタイムながらも、なんとか初対面でのボルボロス亜種討伐を成し遂げた俺と江野本。となるとおつぎはもちろん……!

「協力プレイしよーーーーーーっ!!!」

 ってことになった。相手となるモンスターは、「一度遊んだくらいじゃ、彼のこと何もわからないわ」ってことで、またまたボルボロス亜種に。内心、(ひとりでクリアーできたんだから、ふたりがかりだったら余裕に違いない)と思う。見ると、江野本も「うふふふふ」と妖しい笑みを浮かべている。考えていることは同じようだ。

 武器は、江野本が太刀、俺は双剣にした。ただなんとなく、双剣にした。でもこれは、俺たちのコンビとしては明らかなミスチョイスである。というのも、俺たちは『3(トライ)』でボルボロスに挑むときは、必ず太刀&スラッシュアックスの組み合わせだったから……。後に江野本はこのときの武器チョイスのことを振り返って、「亜種とは言え、ボルボロスが相手なのに太刀&スラッシュにしないなんてサイテー」と俺をなじっている。あああ……。なんでこのときの俺は“正装”を選ばなかったのだ……。(※注:なんで俺たちがボルボロスのときは太刀&スラッシュアックスなのかと言うと、『3(トライ)』のメディア用タイムアタック大会が行われたとき、この武器を選んで練習したからです。ただそんだけの理由です! ボルボロスに太刀とスラッシュアックスがとくに有効! なんてわけじゃないですから!w)

 ま、いいや。

 オトモアイルーについては、江野本は「近接タイプを連れていきますね」とのこと。なるほど。近接タイプか。となると、俺は……。残る2匹からどちらを選ぶか考えていると、江野本がつぎのように機先を制してきた。

「ウチは近接タイプを連れていくんですよ? これで遠距離タイプ(爆弾攻撃のオトモね)にするとか言ったら、首絞めますからね」

 オトモの爆弾攻撃で近接タイプの3人(オトモ1匹含む)が吹っ飛ばされるのを見越しての発言だ。俺はブルルッと震え上がり、オモシロ半分で遠距離タイプを選ぼうとしていたカーソルを下に移動させ、無難な支援タイプのオトモアイルーを選んだ。さあ、クエストスタートだ!!

 まずはふたりで支給品ボックスに取り付き、用意されているアイテムを取り出そうとする。シビレ罠に落とし穴、そして閃光玉に爆弾とよりどりみどりだ。このへん、全部俺が持っていこう。そう思って、まずはシビレ罠にカーソルを動かすと、「ひゅん!」と目の前からシビレ罠が消えてしまったではないか!! そう、江野本が取ってしまったのである。なんだよ、俺が持っていこうと思っていたのに……。しかたない。落とし穴を取ろう。急いでカーソルを落とし穴に合わせる。しかしその瞬間に、またまた目の前からアイテムが消えてしまったではないか!! もちろん、これも江野本の仕業。コンニャロ……。根こそぎ持っていく気だな!! 自分もまったく同じことを考えていたことなど棚に上げて、「そっちがその気なら、俺もやったるど!」と憤怒の形相を浮かべて、なんとか閃光玉だけはゲットする。はぁはぁ……。これで1勝2敗か……。どうにかメンツだけは保てたかな……。俺は「むふふ♪」と笑って勝ち誇った表情を浮かべる江野本を睨みながらホットドリンクを飲み、ボルボロス亜種が待つ凍土に飛び出した。余計な勝負をして、やるまえから疲れちまったよ(苦笑)。

 さて、前述の通り今回は双剣を持っての出撃である。『3rd』で双剣を使うのは東京ゲームショウ2010以来2度目。そのときはあまりにもテンパっていたため『3rd』の双剣がどんなふうになっているのか確認する余裕などなかったのだが、今回はそのときに比べれば若干ながら落ち着いている。「ひとつひとつの動きを噛み締めながらじっくりと味わってやろう」。俺はそう、つぶやいた。

 そんな、菩薩のような静かな心でボルボロス亜種の前に立ったのだが、ヤツの凍りついた顔を見たとたんに菩薩は修羅と化しました(苦笑)。双剣はリーチが短いので、何を置いてもモンスターの懐に飛び込まないことには話にならない。俺は「うりゃりゃりゃりゃ〜〜〜!!」という気合もろともボルボロス亜種の身体に張り付き、ジャキンとふたつの剣を頭上でクロスさせて“鬼人化”する。さあさあ、ここからが双剣の見せ場だ。俺は鬼人化状態のままザクザクグサグサとボルボロス亜種を斬り刻みまくる。すると、『3rd』から導入された新システム“鬼人ゲージ”が溜まってゆき、満タンになったところで“鬼人強化”状態に! かつて一瀬泰範ディレクターが「力の鬼人化、技の鬼人強化」と語っていたがそのとおり、鬼人強化状態だと攻撃速度が上がり、特殊な行動が取れるようになる。これに、やはり『3rd』から導入された“鬼人回避”(超素早い回避行動)を組み合わせて、俺は凍れる大地の上をヒュンヒュンと動き回った。その姿は手練の忍者か、水面で華麗に動くミズスマシのよう。

「おもしろいおもしろい!! かっこいいかっこいい!!」

 俺は喜色満面でわめきまくった。

 しかし、久々の双剣ということでリーチの長さがイマイチわからず、華麗なわりには攻撃が当たらない。なんとなく、シャドウボクシングをしているような気分である。しかも、どうにか江野本から強奪した貴重な閃光玉を、ものの見事に外してしまったからたまらない。思うようにダメージを与えることができず、時間ばかりが過ぎていってしまった。

 それでも、「くるりんぱ!」と口ずさみながら太刀の気刃大回転斬りを当てていた江野本の奮闘もあり、残り時間5分を切ったころにボルボロス亜種が脚を引きずり始めたではないか! いいい、いける!! このままゴリ押しすればどうにか討伐できるぞ! 俺は江野本に言った。

「もう回復なんかしないで、ひたすら攻撃すんぞ! 力技で討伐しちゃおう!」

 これを聞いた江野本、「はい!!」と元気に返事をして、ボルボロス亜種が逃げ込んだエリア9になだれ込んだ。しかしその直後、エリアチェンジのアヤで背後に回りこんだボルボロス亜種が江野本に向かって猛烈な突進! これに見事に轢き潰されて、江野本が昇天してしまったではないか。

「ぐぎゃああああ!! ごめんなさいいいぃぃぃい!!」

 賑やかなパーティー会場に、耳をつんざく江野本の絶叫が轟く。い、いかん。ただでさえ時間がないのに、戦力が減ってしまっては……。でもここで江野本が、暗闇に射し込む光のような発言をした。

「あ! でもウチの近接オトモは現場に残ってくれるかもしれませんよ! そうすれば多少なりとも戦力になる!」

 おお……。確かにそのとおりだ!! 江野本のオトモアイルーだけでもこの場に残ってくれたら、なんとかなるかもしれないぞ!! 俺たちは期待のまなざしをオトモアイルーに向けた。しかし……。

「あ……。オトモ、ウチについてきちゃったwww」

 ま、そりゃそうだよな(苦笑)。それでこそ、オトモアイルーです(笑)。

 けっきょくこのクエストは、時間いっぱい攻め込んでみたものの時間切れで終了。あえなく失敗となった。それでも、ハンターふたりの顔は明るい。俺たちは口々に言い合った。

「あとでもう1回、リベンジクエストやりますよ!!」(江野本)

「おうとも!! いやあやっぱり楽しいな!!」(大塚)

 さてさて、つぎのチャレンジの結果やいかに……?

 次回に続く!


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投稿者 大塚角満 : 16:54

【MHP 3rd】第2回? ボルボロス亜種の前に立つ!

 というわけで時空をびょびょんと飛び越えて、話は『3rd』の体験版を初めて触ったときに戻ります。10月11日に行われた“『モンスターハンターポータブル 3rd』先行体験版 プレミアムパーティ”での出来事ですな。パーティーの模様はすでに公開しているのでここでは割愛し、純粋にプレイしたときのことを書いてしまおう。

 江野本ぎずもとともにパーティー会場に乗り込み、ワクワクしながら席に座る。目の前には、『3rd』の体験版が入ったPSP。(あああああっ!! いいい、いますぐにでも電源を入れてしまいたいぃぃいい!!)と心の底から思う。この状況は、1ヵ月ほど絶食したティガレックス亜種の前に、血の滴るトレトレのポポ肉が転がっているようなものではないか。見ると、目の前の席に座った江野本もデカい目をクワッと見開き、PSPを凝視したままボタボタとヨダレをたらしている(ちょっとオーバー)。しかし、さすがに「ヨシ!」と言われる前に電源を入れることははばかられたので(あたりめーだ)、俺と江野本はPSPをベタベタと触りながら、「コレ、3000バン、ダヨネー」とか「ガメン、チョト、ヨゴレテルアル!」とかとか、カタカナ語でしゃべって気を紛らせた。

 そしてようやく、辻本良三プロデューサーから「ヨシ!」の合図が下った。さあやるぞおおお!! えっとえっと、どうしようどうしよう!! 何をすればいいんだ!? ここはドコだ!? ていうか、俺は誰なんだ!!? 錯乱の極みにいる俺に、江野本が震える声でこう提案した。

「ととと、とりあえずソロで1回やって、そそそそのあとで協力プレイしましょ!! そうしましょそうしましょ!!」

 まずはソロプレイで、2匹のオトモアイルーと戯れちゃうってわけだな!? いいねいいね! そうしようそうしよう! 俺たちは「そうしましょそうしましょ!」と歌を歌いながら目を合わせ、ほぼ同時にこんなことを言った。

「クエストはどれにしよう!?」

 何度も書いたが、この体験版ではロアルドロス討伐とボルボロス亜種討伐のふたつのクエストで遊ぶことができる。ロアルドロスは『3(トライ)』でもおなじみだが、ボルボロス亜種は『3rd』でデビュー(?)する初見のモンスターだ。となると、最初のクエストでどちらに行くかは決まっているようなもの。「どれにしよう?」なんて言っておきながら、俺たちは声をそろえてこう言った。

「ボルボロス亜種に決まってますっ!!」

 というわけで、俺と江野本は凍土に向けて出発した。ちなみに武器は、ふたりのメイン武器であるガンランスと狩猟笛がないので、悩んだ末に俺がランス、江野本は太刀を選択。オトモアイルーはお互い、近接タイプと支援タイプを選んだ。

 見慣れた凍土のベースキャンプに降り立ち、まずは支給品ボックスを漁る。支給専用閃光玉に携帯シビレ罠、さらには支給専用落とし穴に支給用大タル爆弾まである!!(しかも2個) これだけでも、待ち構えるボルボロス亜種の能力の高さがわかるというものだ。つまりこれらの支給品は「ボクたちを駆使しないと、ヤツはそうそう狩れないと思うヨ!」と言っているのである。確信はないが、たぶんそうだ。

 支給品を根こそぎ取り、ひと息ついてマップを見る。体験版らしく、ボルボロス亜種の居場所がクッキリと表示されているではないか。クエスト時間は20分しかないので、こいつはかなりありがたい。俺は緊張しながらも「おーし、いったるか」と小さくつぶやき、2匹のオトモアイルーを引き連れてボルボロス亜種が待つエリア2に向かった。

 エリア2に入ると……いましたいましたボルボロス亜種!! 『3(トライ)』では何十匹と狩ったボルボロスが、装いも新たに亜種となって目の前にそびえ立っている。見た目は、紛れもなくボルボロスだ。でも、まとっているオーラがどこか違う。色の違いだけではない“何か”が、冷たく光る目の奥から照射されている気がした。

 それにしても、初めてまみえるモンスターの前に立つときの、この怖さといったらどうだ……。腹の底からこみ上げてくる恐怖と歓喜は、無印(初代『モンスターハンター』)のころからまったく変わらない。怖い……。でも、最高に楽しい!! 相矛盾する“いつもの”感情に背中を押されながら、俺はランスの切っ先をボルボロス亜種に向けた。

 ガキン!!!

 堅いボルボロス亜種の頭部に当たった俺のランスは、無残にも弾き飛ばされてしまう。通常種と同じく、頭部への攻撃は難しいな……。

 それでも俺はめげずに、『3(トライ)』より導入されたランスの新境地、キャンセル突きとカウンター突きを駆使して攻め込んでいった。しかし、通常種の泥つぶてを彷彿とさせる雪つぶてや氷塊飛ばしに翻弄され、早くも青色吐息になってしまう。そこに、ボルボロスの得意技である突進が! しかし、猛スピードでくり出される恐るべき攻撃ではあるが、一直線に進んでくるものなのでタイミングを覚えてしまえば避けやすいと言える。俺はギリギリのところでこれを避け、ホッとひと息つこうとした。そのときだった!

 ズガガガガガッ!!!

 なんとボルボロス亜種が急旋回し、突進の体勢のまま突っ込んできたではないか!! うそ……。通常種の突進と軌道がまったく違うんですけど……。俺は口をあんぐりと開けたまま、なす術なくこれに轢かれる。当然のように、これで1オチ。その瞬間、背後から「あーあ。やっちゃいましたねえ」という声が聞こえた。

 振り向くと、『3rd』のディレクターである一瀬泰範さんがニヤニヤと笑っているではないか! な、なんでこういうタイミングで俺の画面を覗くんだ……(苦笑)。俺は返す言葉もなく「あうあうあう」とうろたえ、それを哀れに思った一瀬さんから「まあ、がんばってください(笑)」という励まし(?)の声をいただき、再び奮起する。そして、持てるアイテムをすべてつぎ込み、回復系アイテムも飲み尽くして、どうにかこうにかボルボロス亜種を討伐することに成功する。見ると江野本も同じタイミングで「ヨシッ!!」と言い、初見でのボルボロス亜種討伐を成し遂げたよう。いやあ、緊張したけど、楽しかったわ……。

 このあと、俺たちは「協力プレイしよ!!」ってことで、再びフィールドにくり出す。そのときの様子は、またつぎの機会で。


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投稿者 大塚角満 : 20:28

【MHP 3rd】第1回? 孤島のベースキャンプだけでモノを書く男

 皆さん、狩ってますかーーーーっ!!

 昨日、ついに『モンスターハンターポータブル 3rd』の体験版配信が始まった。さっそくネットを巡回してみたが、あるわあるわ『3rd』体験版を遊んでみたインプレッションの数々が! ある人は新たな大地に感動し(体験版に入っている孤島、凍土とも『ポータブル』シリーズでは初登場だからね)、ロアルドロス、ボルボロス亜種の姿に畏怖を覚え、パワーアップしたオトモアイルーの姿を見てムツゴウロウさん化している。また一部のツワモノどもは、この体験版でもタイムアタックらしきことをやっている様子。うんうん、わかるわかる。興奮するよネ楽しいよネ!! さあ負けてはいられないぞ。昨日は仕事がテンパっててまったくPSPに触ることができなかったけど、今日は遊んじゃうぞ『3rd』の体験版で! 俺は、そこに心臓があるんじゃないかと思えるほど緊張で脈打つ指先で、そっとPSPの電源を入れた。いざ行かん! 『3rd』のフィールドへ!!

 というわけで出かけてみました、孤島を舞台にしたロアルドロス討伐に。武器は、なんとなく片手剣を選択する。興奮しすぎて、なぜか緊張までしている。見ると、俺が操るハンターにも緊張が伝播したのか、右手と右足、左手と左足がいっしょに前に出て動いている気がする(気のせいだけど)。きっと世のハンターたちも、俺と同じようにな状態になっているのではあるまいか。

 孤島は『3(トライ)』のメインフィールドだったので、俺的には群馬の実家に帰るくらい気安い場所だ。思わず、「同級生のあの子は、いま何をしているのかな?」とか「秘密基地を作って遊んだあの場所は、いまどうなっているんだろう?」なんていうノスタルジックな想いが脳裏を駆け巡ってしまう。……若干、自分の脳ミソのヘコタレ具合が心配になる思考の揺らめきではあるが、とにかくそれくらい、孤島は勝手知ったる場所ってわけですな。

 ところが、ベースキャンプに降り立った瞬間に俺の頭の上からは、

「!?!?!!???!!?」

 てな具合にビックリマークとクエスチョンマークが乱れ飛び出してしまった(ヘンな表現だな)。懐かしの孤島のベースキャンプが、まったく見知らぬ場所になっていたのである!! いやあ、こいつは驚いた。どうしたらいいんだ俺は。

 しかしいつまでも驚いて目玉を飛び出させているだけでは芸がないので、とりあえずベースキャンプ周辺をうろうろしてみることにする。見ると、ベースキャンプが設置されている大地は海に突き出た半島のようなところで、30坪ほどの敷地の周囲は切り立った崖になっている。

 まわりの景色は、目がくらむほどの絶景。

 静かな湾を挟んだ先にあるもうひとつの半島には、俺の地元にある妙義山という奇勝に見られる“石門”のような岩のオブジェがそそり立っている。あれは、人造物なのだろうか? だとしたら、何のための建造物なんだろう……? いつまでも、そんなことを考えてしまう。

 でもその思考を途中で中断し、クルリと振り返って山側の地形を見る。するとそこには、仰ぎ見なければ全容が視界に入らないほどの、巨大な山々が立ちふさがっていた。山の中腹からは、水色の帯のような美しい滝がドゥドゥと流れ落ちている。水が豊富な土地なのだろう。水あるところに豊かな生態系が作られるのは万物の摂理なので、ここを根城に数々のモンスターが躍動しているのは自明の理と思えた。……『3(トライ)』でさんざん遊んだ場所のはずなのに、ベースキャンプが作り変えられたことだけでこんなにも新鮮な気持ちを抱いている自分に気がついて、ついつい笑みがこぼれてしまう。

 うん。

 ここは、まだ見ぬ新しい大地だ。

 この場所から、俺の新たなハンティングライフが始まるんだ!

「よおおおおし!! いくぞおお!! アーサー! ジライヤ! ついてこい!! いまこそ狩りに出撃するのだあああ!!

 万感の想いを胸に、2匹の相棒を引き連れてベースキャンプを飛び出そうとする俺。そんな俺の目の前に、意外すぎるメッセージが表示された。

「クエストに失敗しました」

 …………………………………………。

 ノスタルジーに浸っているうちに、クエストが時間切れになっちった……。

 本気で大丈夫か!? いまの俺!!


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投稿者 大塚角満 : 14:38

【MHP 3rd】番外編 『3rd』体験版前夜祭開催!

 2010年10月11日、六本木ヒルズのとある会場で“『モンスターハンターポータブル 3rd』先行体験版 プレミアムパーティ”と題するイベントが実施された。これは文字通り、10月13日より配信が始まるPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『モンスターハンターポータブル 3rd』の体験版をマスコミや業界関係者向けにお披露目し、実際に会場で遊んでもらう……という催しだ。もちろん、俺も江野本ぎずもを伴って、会場となった六本木ヒルズ52階のオサレな展望レストランに足を運んだ。

 会場に入ると、さっそくいました辻本良三プロデューサーが! 俺の顔を見るなり、良三さんは「あ、いたいた」と言ってポンポンと肩を叩く。そして「今日は取材ってより、ゆっくり楽しんでいってくださいね!」とにっこり笑い、さらに「ちょっとおもしろい映像もあるからね」とニヤリ。いやがうえにも期待は高まり、俺と江野本はドキドキしながら席についたのだった。

 良三さんの言う通り、この日の催しは発表会ではなくて文字通りの“お披露目会”だった。ロアルドロス討伐とボルボロス亜種討伐が楽しめる試遊台が会場にズラリと並び、飲み食いしながら好きなように遊ぶことができたのである。それでも、サプライズ好きのモンハン開発チームは“情報”の部分でもしっかりと驚きを用意してくれていた。冒頭、ステージに立った良三さんは「先日の東京ゲームショウで公開したオトモアイルーの紹介PVのロングバージョンが完成しました。それをここで初公開します!」と言って、アニメ『鷹の爪団』の面々がオトモアイルーの特徴を紹介する“あの”PVの完全版(?)を上映してくれたのである!

 このPV、10月12日より一般公開されるとのことなので見ればわかると思うが、デキがじつにすばらしい。俺が『鷹の爪団』の大ファンだということを度外視して、おもしろさ、そして情報量の多さにモンハンファンは度肝を抜かれるはずだ。ここで紹介されているオトモアイルーの新たな(!)特徴は、以下のようなものがあった。

・オトモアイルーどうしの連携が多彩。1匹がシビレ罠を置いたら間髪入れずにもう1匹が大タル爆弾をセットした!
・クルペッコがバサバサと羽ばたいている真下にオトモアイルーが接近し、打ち上げタル爆弾を設置! これを食らったクルペッコはドサリと落下した。
・オトモアイルーがガーグァが引っ張る荷車に乗っているシーン。どうやらオトモアイルーだけをクエストに派遣することができる!?
・“10連続よろず焼き”なる新アイテムが! 肉を10個いっぺんに焼けるらしい。ハンターがこれを使って肉を焼いていると、オトモアイルーが火をあおって肉焼きのお手伝いをしていた!
・プーギーにまたがるオトモアイルーの姿が!
・木にぶら下がった丸太を押して、戻ってきた丸太にぶち当たるオトモアイルー。どうやら訓練のワンシーンらしい。

 こんな多彩なオトモアイルーの姿が、おもしろおかしい総統と吉田君(『鷹の爪団』のキャラね)のシュールな掛け合いで紹介されている。おそらく、これを見たすべてのハンターは「え! 今回のオトモはこんなこともできるの!?」と目が飛び出るはずだ。

 オトモアイルーのPVが上映されたあとは、お待ちかねの試遊会だ。俺は江野本とともに席に陣取り、「まずはシングルでやってみよう」と話し合って、2匹のオトモアイルーを連れてクエストに出かけることにした。体験版に用意されているふたつのクエスト、ロアルドロス討伐(初級向け)、ボルボロス亜種討伐(上級向け)から俺が選んだのは……もちろんボルボロス亜種討伐!! なんだかんだ言って、ロアルドロスは『3(トライ)』で100回以上は狩っているからな。見ると江野本も、ボルボロス亜種討伐を選んだ模様。ま、とりあえずはそうなるよなー。

 さて、問題は9種類の武器の中からどれを選ぶかだったのだが(ガンランス、狩猟笛、弓は体験版には入っていない)、俺は「まずはランスでやってみよう」とボソリ。『3(トライ)』で劇的な進化を遂げたランスが『3rd』でどのように躍動するのか、見てみたかったのだ。

 そして俺はランス片手に、近接武器系のオトモアイルー“アーサー”と、支援系のオトモアイルー“ハンゾー”を連れてフィールド“凍土”に赴いた。そこで初めて、『3rd』で初登場となるボルボロス亜種と対峙したわけだが……なんと見事に、これを討伐!! 1オチを喫し、さらに時間ギリギリではあったが、ランスのキャンセル突き、カウンター突きを駆使して、新たな動きが多数導入されていたボルボロス亜種を斬って落とした。このあと、江野本とともに何度か協力プレイも実施。ここらのクエストの模様は、ぼちぼちここで書いていこうと思う。

 このあと、会場ではランダムで選ばれた4人がステージに上ってのロアルドロス討伐タイムアタック大会、そしてステキなプレゼントが当たる抽選会と楽しい催しがつぎつぎと実施(俺は何も当たらなかった)。良三さんと、ほろ酔いのハギーことカプコンパブリシティーチームのボス、萩原さんによるパチンコ屋のソレとしか思えないやかましくて楽しい実況に乗せて、“体験版の前夜祭”はにぎやかなまま過ぎていったのであった。

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投稿者 大塚角満 : 00:55

【MHP 2nd G】第200回 200回目の秋風

 ふと気がついたとき、『2nd G』プレイ日記の回数が199回になっていた。

「あ……。つぎで200回だ……」

 人影がまばらになった、深夜の編集部で静かに思う。『2nd G』の発売から2年半。じつに924日(たぶん)という時を経てたどり着いた、俺にとっては特別な意味のある場所だ。

「よくもまあ、ひとつのゲームに関してだけでこんなに書いてこれたもんだ……」

 深夜の独り言は続く。以前書いていた『2nd』のプレイ日記が100回に達したとき、「どんだけ書くんだ俺は!!」とみずからの所業にあきれ果てたものだが、いまはその倍の数を刻もうとしている。なかなかどうして、こいつは感慨深いことじゃないか。

 でも包み隠さず本心を書くと、現時点での200回には少々悔しさも含まれていたりする。拙著『本日もニャンと! 逆鱗日和』に“プロデューサーとの約束?”という名のエッセイがあるのだが、そこに“悔しさ”に起因する一節があるので引用してみよう。『2nd G』の出荷本数が200万本を突破したことを受けての、俺と辻本良三プロデューサーのやりとりだ。

◆◆◆

「おかげさまで『2nd G』の出荷本数が200万本を突破したんですよ」

 いきなり何を言い出すんだこの人は。俺は『モンハン』伝道師以前にファミ通のニュース担当記者なので当然その事実は知っている。でも口に出しては「うんうん、行きましたねダブルミリオン。おめでとうございまスー」とフニャラ声で応える。そんな俺に、良三さんがわけのわからぬ提案をしてきた。

「この際だから大塚さんのコラム、『2nd G』の出荷本数に合わせて書きません? つまり、100万本だったら100回でいいけど、今回は200万本だから200回書くの(笑)」

 ……。

 ………。

 …………。

 ……………はあ!? 何を言い出すんだこの人は!! だって現時点でこそ200万本だけど、日に日にこの本数は増えているわけで!! 俺は猛然とダブルミリオンプロデューサーに抗議した。

「ちょっとちょっと! 簡単に言ってくれちゃって(苦笑)。つまり250万本いったら250回、300万本いったら300回書くってことでしょ? それもう、ギネス級だから!」

 しかし良三さんはまったく悪びれた風もなく、ニヤニヤと笑ってこう言った。

「でも内心、(それ、ちょっとおもしろくね?)って思ってるでしょ」

 !!!! た、確かにいま俺の心の中に、(そういうの、『2nd G』と追いかけっこしているみたいで楽しいかも……)という思いが芽生え始めてた! さすがダブルミリオンプロデューサー、人心掌握術(?)に長けている……。俺は良三さんに向き直り、ちょっと真剣な表情を作ってこう言った。

「提案を素直に受け入れるのもシャクですが、ちょっとおもしろそうなので心に止めておこうかな(笑)」

 本当に300回も書けるとは思えないけど、今回は“100回”という自分中での区切りを作らずに、行けるところまで行ってみよう。何となく、道半ばで斃れる気がするけどね(苦笑)。

◆◆◆

 いまや『2nd G』は、実売ベースでも400万本に達する文字通りの“モンスターソフト”だ。良三さんとの約束を追っているなら、このエッセイの回数は200回ではなく、少なくとも400回に到達していなければならないことになる。

「まだ、半分かぁ……」

 そんなことを考えていたら、携帯電話がブルルッと震えた。見ると、良三さんからメールが届いている。恐る恐る開けてみると……!

「200回、おめでとうございます! ……覚えていますか? 販売本数と同じ回数のブログを書くという約束……。ちなみに、『2nd G』で残した分は『3rd』に引き継いでもらいますからね♪

 ………………。
 
 回数を重ねることにモチベーションを置いて書いているものではないので、ぶっちゃけいまが何回目でもいいのです。……そうは思いながらもナゼか悔しさがこみ上げてくる男心、わかっていただけるでしょうか?(笑)

 とまあ、感慨にふけってばかりいてもしかたがないので、俺はカバンからゴソゴソとPSPを取り出した。そして「“プレイ日記200回記念クエスト”に行くんだ」と小さくつぶやく。相棒は……オトモアイルーかな。久しぶりに愛猫のオリガミを連れて行こう。本当は江野本ぎずもと行きたかったけど、姿が見えないのでしかたがないよな。

「記念クエストとなると、やっぱり相手はあいつだな」

 誰もいないオフライン集会所に入り、迷うことなくクエストを選択する。クエスト名は“絶影”。『2nd G』の象徴であるナルガクルガの討伐クエストだ。武器は、ナルガクルガにはあまり意味がないと思いながらも“エンデ・デアヴェルト”にした。『2nd G』で最初に目標にした、俺にとっては永遠の憧れとも言える武器だから。

 しかし、残念ながらこのクエストは惨憺たる結果となる。ガンランスでのナルガクルガ討伐なんてそれこそ何十回、何百回(言いすぎ?)とこなしてきた、言ってみればクシャミやアクビと同じくらい“ふつうの”ものだったはず。なのに、攻撃は頭に当たらず、落とし穴は失敗し(俺が落とし穴を仕掛けたとたんに怒りが解けたんです)、閃光玉も外れる……。自慢のオリガミが孤軍奮闘してくれるも、メインのダメージソースたるダンナがこの有様ではどうにもならない。俺は木偶のようにナルガクルガにもてあそばれ、けっきょく絵になる場面がひとつもないままに3オチしてしまったのだ。ダメだ。完全に集中力が欠如してるわ。これじゃナルガどころか、ゲリョスやクックが相手でも似たような結果になったろうな。

 俺は頭を掻きながら苦笑いを浮かべ、画面の中にいるオリガミに語りかけるように独り言を言った。

「記念クエストで3オチか……。ま、俺らしいっちゃ俺らしいかな^^;」

 ほんのちょっとの達成感と、ほんのちょっとの悔しさ。そしてかすかに、でも確実に去来している寂寥感……。まもなくやってくる『モンスターハンターポータブル 3rd』という大波が、この複雑な感情の根っこなのだろうか? それとも、俺自身が周辺の環境の変化に翻弄されているだけなのか……?

 ま、そんないろいろな感情を肴に。

 今日は酒でも飲むとするかな。


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投稿者 大塚角満 : 13:42

【MHP 2nd G】第199回 フルフルという名の霊峰

 ソロ太刀によるG級クエスト完全制覇を目論んでから2日目、早くも高い壁が俺の前に立ちはだかった。その者の名はなんと……!

 フルフル

 ガンランス時代、もっともカモにしていたフルフルに、よもやこれほどの苦戦を強いられようとは……。こいつ、太刀との相性最悪だわ……(そんなことない?)。

 前述のとおり、俺はガンランスオンリーだったころ、フルフルを最上位のお得意様にしていた。G級だろうが配信クエストのソレだろうが関係なく、“フルフル”ってだけで上から目線になって、ツンツクツンのボンボコボンと好き放題に攻め立てて乱獲の限りを尽くしていたのである。ガンランスを担いだ俺に言わせればフルフルなんてちょっとピリ辛味のマシュマロってくらいのもの(食いたくはないが)。フルフル相手に攻撃を食らうつもりなど1ミリもなく、実際に何度もノーダメージクリアーを成し遂げて、カーストの頂点の居心地よさを存分に味あわせてくれる存在として重宝していたくらいなのだ。

 そんなピリ辛マシュマロが、ある日突然牙を剥いた。俺が太刀を手にしたとたんに「むひひひひ」と下卑た笑みを口だらけ(?)の顔に浮かべ、「よくもマシュマロ扱いしてくれたなクヌヤロウ!」とばかりに、猛然と襲い掛かってきたのである。

 旧密林を舞台にしたフルフル討伐。俺は毒属性の太刀“大鎌威太刀”を手に懸命に立ち回った。さすがにちょっとは太刀の扱いにも慣れてきて、2発目の攻撃のあとにもどうにか連係をつなげられるようになっている。しかし間合いがイマイチよくわかっておらず、夢中で3発目、4発目の攻撃をくり出しているころには目の前からモンスターがいなくなる(もしくは勢いあまってモンスターを通り越してしまう)こともしばしばだけどな……。

 こんな感じでぎこちないながらも太刀らしい立ち回りができるようになってきた。が、こいつが何気に諸刃の剣で調子に乗ってやたらと振り回したくなってしまい、回避がおろそかになってきたのである。たとえば、ズバッ! ズバッ! ズバッ!! と小気味よく閃く太刀の斬撃に見とれるうちに、フルフルがオノレを抱え込むようなモーションを見せて“帯電”状態になろうとする。瞬時に「あ! やばい!!」と思いはするのだが、太刀を振り回している手は止まってくれない。ガンランスならば素早くガードボタンを押して帯電だろうが尻尾振り回しだろうがガキンと弾き飛ばしてやるのだが、もとより太刀はガードなどできません。電気発生まであと1秒……ってことまでわかっているのに、「わははははー!」とカタナを振り回しているアホな俺。「わあああああ!! 電気クルーーーーッ!! やめろやめろやめろ!! 俺止まれ俺止まれ俺止まれーーーー!!!」とわめいているうちに、殺虫マシンで焼き殺されるガのように「バッチュンッ!!」と吹き飛ばされてしまった。その瞬間、フルフルと言う名のあまりにも高い山に絶望し、俺はここが会社だというのも忘れて悲鳴を上げた。

「チョモランマーーーーーッ!!!」

 と……。

 けっきょくこのフルフルとの攻防、回復系フルセットをすべて使い切り(またか)、それでも打開策が見つからずに「もうこれしかねえ!」と恐る恐る捕獲を敢行。なんとかこれで捕まってくれたおかげで、どうにかこうにかクエストクリアーすることができた。残り時間、わずか18分。ガンランスのときでは考えられない“死闘”だった……。

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投稿者 大塚角満 : 17:56

【MHP 2nd G】第198回 にわか侍、旧密林に墜つ

※すいません! ヒプノックというモンスターの先入観で“樹海”と書いてしまいましたが、旧密林の間違いでした!! なのでタイトル、変更しました……。


 連係が2回でピタリと止まるフシギな太刀を、今日も飽きずに振り回している。「△ボタンで2回攻撃したら、つぎは○ボタンでしょ。わーってる。わーってるってホントにもう……」と誰に憤っているのかわからんがそんなことをブツブツと念仏のように唱えて挑んでいるのだが、いざモンスターを前にして「アチョーーーッ!!」と斬りかかった瞬間に、そんな約束事は頭から吹っ飛んでしまいます。身体に染み付いているガンランサーの習性からかどうしても△ボタンを3回押してしまい、そのとたんに画面のにわか侍は「シーーーーーーーン」と動きを止める。激しく躍動することを最大の美徳とするハンターという職業にあって、猛るモンスターの目の前で「シーン」、もしくは「シュン」とうなだれて武器を下ろしてしまうことのむなしさたるや、筆舌に尽くしがたいものがある。ナゼかわからぬが「男の沽券にかかわる」という気すらしてくる。このままではいけない。

 そこで俺は、みずからに試練を課すことにした。「いきなりモンスターハンター」は懲りたので、もうちょっとハードルを下げたところから、本気で太刀修行を始めようと決意したのである。江野本ぎずもに向かって、俺は言った。

「マジメに太刀の修行を始めようと思いまして」

 デカい目をギョロギョロと動かしながら、江野本が応じる。

「ほう! して、どんな方法で?」

 俺は眉間にシワを寄せたシブい表情を作ってから、太刀修行計画の全貌を明かした。

「G級クエストをソロの太刀でイチから始めて、全クリアーしてやります!!」

 これを聞いた江野本、「にゃああああ!!!」と一発叫んだあとに、コーフンしながらこう言った。

すげえ!! どこまで行けるんだろう!! がんばってくださいね!!」

 というわけで、大塚角満のG級太刀修行が始まった。さっそく背中に毒の太刀“大鎌威太刀”をくくりつけて集会所に赴く。そしてクエストカウンターにいる看板娘のシャーリーさんに話しかけて、最初のクエストを受注した。

「えーっと、最初のクエストは……“樹海:G級素材ツアー”か。行ってきまーす」

 慣れない太刀のソロで、G級モンスターの相手なんてできるわけねえだろ。

 しかしこれを見た江野本ぎずも、久々にグレムリン化して烈火のごとく怒りだした。

「そんなのやらんでいいから、とっとと最初のヒプノックのところに行きなさいっ!!!」

 ハイ、スンマセン。

 という茶番を展開したあとにG級の最初の門番、ヒプノックのもとに赴いた。G級とはいえ、ガンランスだったら余裕でしばき倒せる相手である。

 しかしこちとら、何度も書いたとおり2回で攻撃が止まるというフシギな太刀(っていうか、腕)を装備している身。予想以上の苦戦を強いられてしまう。どんなに攻撃力が高い武器を持っていてもキチンと当たらなければ意味はなく、改めて“長ける”ことの重要さを痛烈に思い知らされてしまった。こちらの攻撃はひどく当たらず、逆に2回で連係が終了して動きがピタリと止まるもんだから、ヒプノックの攻撃は片っ端から食らいまくってしまう。うまい人が振るえばあれほど軽やかに舞う太刀という武器が、俺が持っているとただただ重いだけの棒っきれに成り果てる……。どうしようもない残酷な現実を前に、俺はなすすべなく慟哭した。

「すまん太刀……。俺の腕のせいで恥をかかせてしまって……」

 けっきょく俺は持参した回復系フルセット(回復薬、回復薬グレート、秘薬)を飲み尽くし、15分もの時間をかけて、どうにかこうにかヒプノックを討伐する。しかし気持ちのいい瞬間はついぞなく、俺が太刀を振り回すのではなく、太刀が俺を振り回すような主従関係の逆転現象まで感じる屈辱の帰還となったのでした。

 うーん、こいつは思っていた以上にきびしい道のりだぞ……。だってこのあとには、レウス・レイアはもちろん、ナルガクルガにティガレックス、ディアブロスやグラビモス、そして古龍軍団やラージャンも控えているんだもんな……。

 開始1日目にして、早くもカタナ折れそうな気配です……。

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投稿者 大塚角満 : 13:27

【MHP 2nd G】第197回 モンスターは“超”怒る

 今日は軽く。

 東京ゲームショウ2010の『3rd』体験コーナーで、久しぶりに逆鱗日和ファミリーの4人(俺、中目黒目黒、女尻笠井、江野本ぎずも)で協力プレイを行った。そのときの様子はこちらの記事や会場で配布した『本日もできたて! 逆鱗日和』という冊子に書いたのだが、そのときにふと思ったことがあるのです。あ、『3rd』に限った話じゃないからね。

 ティガレックス亜種を相手に4人で立ち回っているときのこと。散々攻撃を食らわされたことにキレたのか、ティガレックス亜種が“怒り”状態になった。これはどのモンスターにも見られる、『モンハン』ではおなじみの風景である。

 猛り狂うティガレックス亜種は暴風雨のように暴れまくり、4人のハンターを翻弄する。この様子を見てパニックを起こした中目黒目黒が上ずった声でこう叫んだ。

「うわっ!! こいつ、“超”怒ってますよ!!」

 これを受けて、俺はこう応える。

「うん、ヤバい!! “めちゃくちゃな”怒り状態だわっ!!!」

 こんな会話、『モンハン』の協力プレイが行われているところだったら飛び交いまくっているのではなかろうか。

 でもこの会話文、冷静になって見るとどこかおかしいと思いませんか? 「モンスターが怒ったくらいでビビりまくってるおまえらがおかしい」とかいう話じゃなくて。ホラ、“怒り”という単語の前に“超”とか“めちゃくちゃ”って付いているでしょう? これがそもそもおかしいのです。

 モンスターには“平常”と“怒り”というふたつの精神状態があるが、平常以下も平常と怒りの間の状態も、実際には存在しない。もちろん、怒り以上の状態もしかり。ひとつだけ、『2nd G』の“激昂したラージャン”は平常時が通常モンスターで言うところの“怒り”なので、怒りの上の“激昂”という状態になるが、これは例外中の例外だ。

 まあモンスターとはそういうものなので、俺や目黒が言う「超怒ってる」とか「めちゃくちゃな怒り」なんていう状態には当然のことながらならない。もちろん、「いま若干イラっとしたかも」、「わりと沈んでる感じ」、「泣きそう」、「キレる手前くらい」などというアナログな精神状態にもなることはない。

 しかし、不思議なことにハンターには、平常と怒りというふたつの状態ではくくれない“モンスターの機微”が見えてしまう。そんなものは存在しないというのに、ハンターの目に映るモンスターは“超”怒り、沈みがちで、キレる手前の不穏な気配をかもし出すのだ。その証拠に、誰かが「このモンスター、いま超怒ってるよ!!」と言うと、まわりの仲間たちは何の疑問も抱かずにこう応じる。

「了解っ!!」

「おう!! わかった!!」

「細心の注意を払いますっ!!」

 あなたにも見えるんじゃないですか? モンスターの“超怒ってる”姿が。

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投稿者 大塚角満 : 17:46

【MHP 2nd G】第196回 俺の太刀はなぜ重い

 前回の記事にあるとおり、俺は3本の太刀を作成した。どれもギラギラな斬れ味がほとばしる、珠玉の名刀ばかりである。こいつらさえ手元にあれば、いかなモンスターも俺の足元にひれ伏すに違いない。俺はその名もすばらしき“夜刀【月影】”を背中にくくりつけながら、江野本ぎずもにこう言った。

「もう完璧。もうダイジョブ。なのでいまから“モンスターハンター”に行ってくるわ。一気にモンハン世界の頂点に駆け上がってくる」

 すぐに江野本から「え……? ちょ……何言って……」という声が聞こえた気がしたが一顧だにせず、俺はわははははー……と笑いの残響を置き土産に、大闘技場に飛び込んだ。とりあえず目標は手堅く、“30分クリアー”あたりにしておくか。

 ベースキャンプに降り立ち、まずは腹ごしらえとばかりにこんがり肉Gをむさぼり食ってから、俺は1頭目のリオレウスが待つ闘技場内に飛び込んだ。素振りもしていないが、こう見えて『2(ドス)』のころはわりと頻繁に太刀も使っていたのでなんとかなるに決まっているのである。こういうときに、“ベテランの蓄積”というものが発揮されるんだよねえ^^

 闘技場に入ると、いましたいましたリオレウス。ハンターが闘技場に現れた瞬間、リオレウスはたいがいポケーッとしているので、いつもここで開幕の一撃を頭に食らわせることができる。俺は黒光りする夜刀【月影】を思いっきり振りかぶり、リオレウスのド頭に渾身の一撃をお見舞いしようとした。しかし。

「ぎゃおおおおぉぉぉおお!!」

 気まぐれを起こしたリオレウス、何の前触れもなく猛烈な突進をくり出して、にわか侍を轢き潰したではないか!! 前代未聞で寝耳に水な、青天の霹靂の出来事である。しかし、いまの俺はこれくらいではめげないのだ。

「このぉ。いきなりご挨拶だなオイ。そんなに俺の太刀が怖いのか!!」

 俺はスクッと立ち上がり、夜刀【月影】の柄に手を伸ばす。そして長い刀身を鞘から一気に引き抜き、月影をも斬り裂く猛烈な一撃をリオレウスの頭にぶちかました!

 ビシャァアアァァアアッ!!

 天空の王の頭から、鮮血がほとばしる。そして、画面を埋め尽くす会心の一撃のエフェクト。かかか、かっこいい!! 太刀ってかっこいいな!! 全国の青少年ハンターがこぞってこの武器をメインに据えるのもわかる気がするわ〜。刀を構えている立ち姿も、振り下ろしたときのモーションも、いちいちサムライでステキすぎる。この武器を持ってさえいれば、宇宙大怪獣が目の前に現れても、余裕で斬って捨てられる気さえした。 

 しかし、俺がかっこいいのはそこまでだった(またか)。いつものパターンだが、ホントにそうなった。

 俺の記憶によると太刀という武器は、うまく連係させればいつまでもズバズバと相手を斬り刻むことができるはずである。要するに、

「ズバッ! ズバッ! ズバッ! ズバッ! ズバババババババッッ!!

 てな感じで手数で攻め込み、真骨頂である“気刃斬り”につなげて大ダメージを食らわせることができるはずなのだ。

 しかし、俺の太刀はなぜかそういうことができない。抜刀斬りをズバンと1発当てたあとにもう一撃だけ攻撃をつなげることはできるのだが、そこでピタリと、手が止まってしまうのである。慣れない武器のせいか、テンパってついつい同じボタンを連打してしまい、攻撃がピタリと止まる。どちらかというと手数で圧倒したい武器だというのに、2発で動きが止まってしまうのでは話にならないのではなかろうか。もちろん、立ち回っている途中で何度も「えっと、コレを2回押したあとは別のボタンに切り替えて……!」と修正を試みるのだが、喉もと過ぎれば熱さ忘れるの例え通りに、つぎの瞬間にはそんなことは頭から吹っ飛んでいる。しかも、ガンランスの癖でついつい△+○とかR+△+○を押してしまって、意味なく斬り下がりや気刃斬りをやってしまうではないか。なんとも微妙な、“ガンランス風太刀使い”がフィールドに産み落とされた瞬間だった。

 けっきょく、ほとんどリオレウスにダメージを与えられぬまま、2オチを計上してクエストはリタイア。強い武器を持っただけで地上最強の男にでもなったつもりでいたオノレの慢心ぶりを、大いに恥じることとなった。

「やっぱり、初心に帰ってイチから立ち回りを勉強しないとダメだな」

 俺は村に戻ったその足で、“あるクエスト”を受注した。こういうときに必ず練習に付き合わされる、不幸なあのモンスターに会いに行こうと思ったのだ。

 そして。

 フィールド“森丘”に立ったにわか太刀使いの目の前に、大きな耳を携えたピンク色の大きな鳥が現れた。“クック先生”と呼ばれるそのモンスターの表情は、ココロから迷惑そうに見えた。

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投稿者 大塚角満 : 13:20

大塚角満

プロフィール画像

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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