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【MHP 2nd G】第189回 武神の名のもとに、究極(その1)

 ある日、意味なく自分のブログのバックナンバーを読んでいたら“武神の名のもとに、再び”という名の、数回にわたる連載記事にたどり着いた。『逆鱗日和』シリーズの単行本に収録されていない、言ってみれば“埋もれたエッセイ”のひとつなわけだが、書いてあることはいかにも“らしい”ドタバタ劇で、読んでいてなかなか楽しかった(と、自分で言う)。そして俺は、話がクライマックスに差し掛かるころに無意識のうちにカバンを引き寄せ、中からごそごそと何かを取り出した。PSPである。無意識の触手はPSPの電源スイッチにかかり、おもむろにそれをスライドさせる。パッと光るPSPの液晶画面。そこに、村の自室に佇む我が分身の姿が映し出された。いつもの装備に、いつものガンランスを背負っている。その表情がどこか物憂げに見えるのは、電源を入れてあげたのが久しぶりだったからだろうか。しばらくほっといて、悪かったね。でもこれからたっぷりと、おつりが来るくらいのことをやってあげるから……。俺はおもむろに、江野本ぎずもにつぎのようなメッセージを送った。

「ちょっくら武神闘宴に行ってくるわ」

 それはまるで、休日のお父さんが「ちょっくら散歩してくるよ」とサラリと言ってのけるのと同じくらい、さりげなくも心涼しい言いようではなかったか。そんな俺の様子にただならぬ気配を感じ取ったのであろう。長年の相棒は、悟りを開いた聖人が如きオーラをまとう俺に悲壮な眼差しを向けて「……まさか、ガンランスのソロで?」と言い、俺が黙って頷くのを確認してから涙ながらにこう言った。「ソレ、絶対に無理だからwwwwww」。失礼な。俺はイケる気満々なんだぞ。

 こんな成り行きで、ソロのガンランスで武神闘宴に挑戦することになってしまった。かつて自分が書いた記事に感化されて出撃するってんだから、安っぽさここに極まれりという感じである。でもいいんだ。楽しいから。さあいこう、武神闘宴だ!

 短いけど、期待を持たせるために今回はここまで! 次回に続きます!

投稿者 大塚角満 : 17:32

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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