大塚角満の ゲームを“読む!”
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あいだが空いてしまってホントすんません……。でもまだまだ書くことがたくさんありますよ! というわけで、第4回角満カップ、後半戦リポートです!
ここまで1、2回戦の詳細を書いてきたが、3回戦の“モンハンフェスタ01(ナルガクルガ討伐タイムアタック)ガンランス、狩猟笛縛り”については、あまり詳しく書けない……。なぜかと言うと、1、2回戦が終わった段階でかなり時間が押してしまい、3回戦は2チーム同時にプレイをしてもらったから。ウチのイベントスペースのシステムでは、ふたつの画面を同時にスクリーンに映し出すことができないため、各チームの事細かな立ち回りをチェックすることができなかったのです……。そのため、画面を切り替えた瞬間にそのチームがナルガクルガを討伐しちゃったり、逆にスクリーンに映っていないところで人知れずオチていたりと、オイシイ場面を逃してしまって、まことに遺憾でございます。
ちなみに、なぜモンハンフェスタ01にガンランスと狩猟笛で挑んでもらったのかというと、このふたつの武器を俺と江野本ぎずもがメインで使っているから……ということはもちろんだが、タイムアタックの鉱脈が掘り尽くされていると言われる『2nd G』においても、あえてガンランスと狩猟笛のコンビで立ち回りを詰めようとは思わないのでは……? と考えたからだ。加えて、モンハンフェスタ01はことさら立ち回りが極まっているということは知っていたが、あえてコレにガンランスと狩猟笛で挑んでもらうことで参加者の思惑の裏をかけるのではないか? そんなことも思ったのである。参考までに書くと俺と江野本のコンビでは、このレギュレーションで5分以内にナルガクルガを討伐したことはない。つまり、必ずナルガクルガにエリアチェンジをされたということ(最初、樹海のエリア5にいるナルガクルガは、5分が経過するとエリア4に移動してしまう)。まあ数回しか試せていないし、本気で詰めたら5分は切れるようになるんじゃないかと思ったり思わなかったりしているようなしていないような……(何言ってんだ)。とにかくひとつの目安として、ナルガクルガがエリアチェンジするかしないかがタイムアタックの出来の分水嶺になるわけですな。
そんな3回戦。各チームの出場選手は以下のとおりだ(タイムアタック挑戦順)。
もうまとめて言っちゃいます。さすが選ばれし精鋭たち、ガンランス&狩猟笛というトリッキーな組み合わせでも、みんな速かった!! どのチームも立ち回りの大筋は似ていて、ナルガクルガを怒らせて落とし穴に落とし、頭に攻撃を集中させる……って感じ。カギを握っているのは狩猟笛。落とし穴に落ちて激しく頭を振るナルガクルガから手早く気絶が取れるかどうかで、タイムが大きく変わってくる。でも、さすがそこは聖なる狩人(?)たち。画面切り替えの関係で見えないチームもあったが、確実に気絶を奪ってナルガクルガにダメージを蓄積していたようだった。
個人的に目を奪われたのは、NAMAZONEのYUKI君が操るガンランスの動き。なんかこの人、ナルガクルガの尻尾だろうが咆哮だろうが、全部ステップで避けちゃうんですけど……。もうこれ、呆れ笑いするしかない驚くべき動きですぜ。「それ、ガードしなきゃダメでしょ!?」っていうような攻撃も、ピョンとひと跳びステップを踏んでかわしちゃうんだよな……。もちろん、ほかのガンランス使いもそれはそれはすばらしかったのだが、YUKI君の動きは何かが違った。この(彼はどこか違う気がする)というかすかな予感は最後の5回戦を見て確信に変わるのだが、それはもうちょっと先の話だ。
そしてもうひとつ、種目が『2nd G』になって本領を発揮してきたのがモンカフェ軍団だ。ガンランスを持ったMizunoe君、狩猟笛を持った店長は見えないレールの上を走るかのようなよどみない立ち回りを展開し(全部見られなかったのが残念!)、明らかに4チーム中で最速と思えるタイムでナルガクルガを討伐! 弱点部位を徹底的に攻撃する、落とし穴に落ちているあいだに確実に気絶を取る……といった基本的な動きが確実にできるとここまでキレイなタイムアタックができるんだ……ということを改めて教えられた気がした。
これにて、3回戦は終了。エリア移動させずにナルガクルガを討伐したのはモンカフェ軍団と茨城フォーの2チームだったが、NAMAZONEもチームレジェンドもエリア移動したとたんにナルガクルガを屠り去っていたので大きなタイム差は出なかったようだ。
つぎは4回戦からのリポートとなります!
その日は朝から、腹の調子が悪かった。そこらに落ちているものを拾って食った覚えはないので、この微妙な胃腸の不具合は精神面からの圧力で引き起こされている可能性が高かった。
「ああ……。なんて心が落ち着かないんだろう……」
この独り言に、グルゥゥ〜コキュゥゥゥ〜……と腸の蠕動が応えた。
発表会が行われる数日まえから、俺と江野本は顔を合わせるたびにヒソヒソ声で「3月16日って、どんなことが発表されんのかな……?」といったことを話していた。『モンスターハンターポータブル』シリーズの最新作が発表されるであろうことは当然ながら予想していたが、それ以上のことは何も知らなかったのである。
しかし情報が何もないと妄想ばかりが膨らむもので、俺の頭の中では8本首のリオレウスと体長18メートルのオトモアイルーがガチンコのケンカを始めたりしていた。中途半端な情報と暴走した妄想は“緊張”に変換され、俺は完全に追い詰められていた。明らかに、末期症状であった。
そんな精神状態で発表会当日を迎えてしまったものだから、俺はすっかりパニック状態。迷子のケルビのように落ち着きをなくし、江野本とふたりで発表会場に向かう道すがら、思わず良三さんにつぎのようなメールを送った。
「緊張して行きたくない……」
30秒後、発表会の準備に忙しいプロデューサーから怒りの返事が返ってきた。
「ダメ!!! 来なさい!!!!」
そんなことをしていたら会場に到着してしまった。
恐る恐る会場に入って受付前に並んでいると、さっそく良三さんと、ほろ酔いのハギーことカプコンパブリシティー企画推進室のボス・萩原さんがやってきた。「ちょっと。行きたくないってどういうことですか」と言いながら俺のわき腹を小突くふたりとしばし談笑。「ホントに何も仕入れずに来たので、存分に驚かせてくださいね!」と注文をつけてふたりと別れた。その後、おなじみ小嶋慎太郎アシスタントプロデューサーや、『ポータブル』シリーズのメインプランナーをしている江口勝博さんらを捕まえて雑談する。ここでいきなり「どどどどんなゲームなんスか!? 武器は?? モンスターは??? フィールドは!!??」と切り込むわけにもいかないので、「江口さん、また痩せました??」って程度の、本当の雑談である。このあと、一瀬泰範ディレクターとも挨拶をすることができたのだが、残念ながら発表会が始まる直前だったため話ができたのは2秒だけ(泣)。今回の発表会のカギを握る人物とじっくり雑談することができず、俺の緊張はますます高まっていった。妄想の中のオトモアイルーは、体長50メートルを突破した。
そんな俺の混乱をよそに、ついに発表会が始まってしまった。司会進行はおなじみのウサミス(宇佐美有紀さん)。ステージ目の前の席で、ジロジロと彼女の顔を眺める。場馴れしているはずのウサミスも、どこか緊張しているようだ。そんな彼女に招かれて、ステージにはカプコンの辻本春弘社長が登壇。よどみのない挨拶をしたあとに「こちらをご覧ください」のひと言を発し、これを合図にステージ上の大型スクリーンで“例の”プロモーションビデオが初公開された。そう、PSP用ソフト『モンスターハンターポータブル 3rd』の映像である。ついに、発表されたんだ。400万本ソフト『モンスターハンターポータブル 2nd G』に続く、『ポータブル』シリーズの最新作が!!
この映像を観たときの興奮は、尋常ならざるものがあった。「何にも例えることができない!」ってくらいの、とてつもない興奮に襲われたのである。例えるなら(けっきょく例える)、なぜか砂漠に迷い込んでしまったサンマがカピカピの身体を引きずりながら何日間も砂の海を彷徨い、嗚呼、もうダメだ……。水がないと焼き魚になってしまう……と思った瞬間に、豊富に水をたたえた大海原を発見して狂喜乱舞した……ってときと同じくらい興奮したのです。この表現で、わかっていただけたでしょうか?
この映像と、週刊ファミ通4月1日増刊号(3月18日発売)に載っているスクープ情報を合わせて見ると、『3rd』の全貌が少しだけ見えてくる。映像の中で、美しい渓流の風景を見せていた場所はまさに新フィールド“渓流”で、そのほかの場所は『3(トライ)』で見覚えのあるところが多かった。インタビューを見ると、『3rd』のフィールドは『3(トライ)』に登場したものに渓流を加えたものになっているとのこと。しかも『3rd』には水中で狩りをするエリアが存在しないので、『3(トライ)』に登場したフィールドにも手直しが加わっているという。これに合わせてモンスターは、ボルボロスやアグナコトルといった『3(トライ)』で暴れている連中はもちろん、新モンスターが多数登場。プロモーションビデオの中で存在を強烈に主張していた青くてデカいオオカミのようなモンスターは“雷狼竜・ジンオウガ”と言うらしく、どうやらこやつが『3rd』を象徴するモンスターになるらしい。同じくビデオの中にいたクマのようなモンスターは“アオアシラ”、鳥型のモンスターは“ガーグァ”と呼ぶようだ。
これら新モンスターと並んで衝撃を与えた……というか発表会場が沸いたのが、ティガレックスとナルガクルガが映像に登場したとき。どちらもおなじみ中のおなじみモンスターというくらい『ポータブル』シリーズに定着しているし、何百回とフィールドで対峙しているわけだが、やっぱり俺もこの2頭が映像に現れたときには心が奮えたね。ていうか、ティガとナルガの存在を確認した瞬間に初めて、「ああ、本当に『ポータブル』シリーズの新作が出るんだ……」と実感したような気がするよ。さすが、『ポータブル』シリーズの看板を守ってきたメインモンスターだわい。
武器についてはやはり、ガンランスの躍動に目を見張ってしまった。今回上映されたプロモーションビデオではかなーりガンランスがフィーチャーされていて(贔屓目?)、砲撃、竜撃砲といった既存の攻撃以外に、明らかな新モーションも多数確認することができる。プロモーションビデオのガンランスの部分だけ目から血が出るほどくり返し観たが、どこをどう切り取ってもかっこよすぎてチビりそうだ。
そうか……。またガンランスを持つときがくるのか……。
遠い目をしながら、俺はそうひとりごちた。
ちなみに武器については、前出の週刊ファミ通のインタビューに「すべての武器に手を加えている」という記述がある(ガンランスだけでなく、プロモーションビデオには映っていない双剣、弓、狩猟笛も『3rd』には登場するのだ)。どの武器をメインに使っている人もワクワクしていて損はなさそうだぞ。いやあしかし、どんだけ欲張りなゲームになるんだコレは……。
……てな感じで、プロモーションビデオと件の週刊ファミ通を合わせて見るといろいろな要素が窺えてくるのだが、実際にどちらもじっくり見ていただきたいのでこれ以上詳しく書くのはやめておこう。ファン必見の内容なので、コンビニや書店で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいな。
◆◆◆
じつは発表会が行われる数日まえに、江野本ぎずもと以下のようなやりとりをした。どうでもいいことなのだが、最後にそれを紹介しよう。
妄想含みで3月16日の発表会について話していたとき、江野本が笑いながらこんなことを言った。
「このニュースを聞いた大塚さんがエッセイのシメに何を書くのか、あっしは完全にお見通しです」
俺は目を丸くした。
「ええ? マジで?? ……俺、ぜんぜんわからないけど??」
江野本は「あははは!」と大笑いしながら俺に向き直り、「じゃあ教えてあげます」と告げたあとにこんなことを言った。
「絶対に“またガンランスを持つときがきたのか……”って書くんです(笑)。わかっているんです♪」
このときはもちろん、ガンランスが『3rd』に導入されることなど知りはしない。俺は顔を真っ赤にして怒りながら「ガンランスが発表されたとしても、そんな単純なこと書かないぞ!!」と言い、さらに勢い余って思わず、こんな誓いを立ててしまった。
「もしもその類のフレーズを使ったら、モスの突進で10回オチてやるわ!!!」
……10回オチて、お詫びします。
第4回角満カップ、1、2回戦リポートの続きです。
3番目に登場するのは、実績ナンバーワンの夢の4人組“チームレジェンド”だ。言わずと知れたモンハンフェスタ2007チャンピオン・Jast25`sのこんぺい&ravenと、モンハンフェスタ2008チャンピオン・もうゲネポの唯&MASAKIが、この日のために結成したチームだ。しかし実績こそ抜きん出ているチームレジェンドだが、Jast25`sが長崎、もうゲネポが大阪在住とまるで住んでいる場所が違うことから、コミュニケーション不足によるハンデができるのではないか? と懸念されてもいた。さてさて、チャンピオン4人はどんな立ち回りを見せるのか?
1回戦のボルボロス討伐に名乗りを上げたのは、Jast25`sのふたりだった。続く2回戦のリオレイアソロ討伐には同じくJast25`sのこんぺい君が出場するという。どうやらチームレジェンドは越境タッグゆえに、担当するクエストを『3(トライ)』と『2nd G』でキッパリと分けたようだ。
そして1回戦のボルボロス討伐。Jast25`sのふたりは武器に太刀を選んだ。闘技場に入ってすぐにひとりが爆弾を設置・起爆し、ひとりは脇目も振らずに閃光玉を採取に走る。そこからの流れは前出の2チームとほぼ同じで、閃光玉で脚止めし、麻痺属性の太刀で動きを封じ、気刃大回転斬りを確実に当てて武器の攻撃力を上げる……。Jast25`sの狩りは非常によどみなく進み、気がついたら1オチもすることなく、あっさりとボルボロスを斬って落としていた。傍目にも、なかなかいいタイムが出ていることがわかった。
▲raven君の秘密兵器は、この“立ちプレイ”! 危なげない立ち回りで、会場を沸かせた。
続く2回戦のリオレイアソロ討伐(スラッシュアックス縛り)。前述のとおり、チームレジェンドからはこんぺい君が出場するわけだが、問題は仲間の3人が抽選箱からどんなアイテムを引いてくれるかである。モンカフェ軍団のようにロクでもないものばかりになるのか、茨城フォーのようにステキアイテムばかりになるのか……。注目の結果は……!
唯 「閃光玉5個です!」
MASAKI 「シビレ罠……の元になる雷光虫ww」
raven 「大タル爆弾2個!」
おおお!! これはいい!! かなりいい!! 解説席に座った茨城フォーのジャッ君も「レイアに閃光玉は非常に有効。大タル爆弾も、閃光玉で動きを止めたところで使えそうですね!」と目を丸くする。問題はマサキックスが引いた雷光虫だが、じつは抽選箱の中にはトラップツールも入っているので、奇跡的な確率でコレも引くことができていたら、調合でシビレ罠を作ることができたわけですねえ〜。ここでMCの佐治キクオが「調合書もないのにシビレ罠作らせる気か!!」と騒いだが、抽選箱の中には抜かりなく調合書(1)入門編も入っているのだ。つまりアイテムを抽選できる3人が見事に調合書、雷光虫、トラップツールを引けば、95パーセントの確率でシビレ罠を作ることができるのですよ!! まあチームレジェンドはそんなめんどくせえことをせずとも有用なアイテムを引いたのでいいんだけどネ。こんぺい君の腕と閃光玉、大タル爆弾があればかなりのタイムが見込めるのではなかろうか? でもここで佐治キクオが「そうは言ってもこんぺい師匠は落語家ですからねー。過度な期待は禁物ですよー」と意味のわからないことをブツブツと言う。こういう男は敢然と無視して先に進む。
こんぺい君が操るキャラはエリア2→5→6→7と進み、飛竜の巣であるエリア8に通じる小道の手前でピタリと足を止めた。すると、エリア7を覆っている木々の隙間からかすかに、リオレイアの風を切る音と咆哮が……! 振り向くとそこに……リオレイアが降りてきたーーーっ!! モンカフェ軍団のMizunoe君が初遭遇するまでに10分近く使ってしまったことをせせら笑うように、こんぺい君は開始早々にリオレイアを捕捉することに成功。さあガチンコ勝負のスタートだ。
▲渋い表情でレイア相手に立ち回るこんぺい君。しかしこのあと、鬼人の立ち回りを見せるのだ。
こんぺい君のスラッシュアックスでの立ち回りは、もっとも攻撃力の高い斧モードの縦斬りを中心に組み立てられていた。狙うはレイアの頭部のみ。しかし緊張からか後手にまわり、立て続けに2回も、レイアに捕食されてしまった!! このダメージがあまりにも大きく、支給品で渡される応急薬3個は早くも消滅。体力はMAX時の10分の1ほどになってしまい、「もはやここまでか!?」と多くの人が思い始めた。でも、そのとき−−!
モンハンフェスタ初代チャンピオンは、本気になった。レイアの攻撃が一発でも当たったら間違いなくオチるという瀬戸際なのに、その一撃を食らわないのである。まさに、アンタッチャブル。こんぺい君が操るハンターのまわりに見えないバリアーが張り巡らされているかのように、突進もブレスも、そして咆哮も、彼は避けまくった。しかし女傑リオレイア。いつまでも好き勝手にさせないわよと怒り狂って、なんとかこんぺい君に攻撃を当てて1オチさせることに成功。しかしそのころにはリオレイアもフラフラで、復帰したこんぺい君にエリア7で捕まり、あえなく討伐されてしまった。……って、途中からリオレイアを哀れむような口調になっているが、それほどこんぺい君の立ち回りが見事だったということですな。
そしていよいよ最後のチーム、NAMAZONEがステージに登場した。相変わらず覆面を被っており、怪しさ満点である。しかし皆、ヒーローものの覆面を被ってはいたが、なんとなくショッカー側の人に見えたのは気のせいか(笑)。
さて、NAMAZONEからの出場選手は、1回戦はNAMAZONEイエロー&ピンクコンビ、2回戦はNAMAZONEイエローとのこと。しかし、明らかに視界が悪そうな覆面をつけたままでタイムアタックなんてできるの?? と思った瞬間、イエロー&ピンクが命のつぎに大事だという覆面を取ったではないかっ! 覆面の下から現れた顔は……なんと2009年の狩王決定戦で全国3位になったチーム“NAMAZONE”のナマゾー&Shinyaコンビ!! こ、これは驚いた……。NAMAZONEは場を盛り上げるだけでなく、本気で勝ちにもきていたのだっ!!
▲謎に満ちたNAMAZONE軍団の4人だったが、そのうちの2名の正体が判明! このふたりは2009年の狩王決定戦で全国3位となったNAMAZONEのナマゾー&Shinyaコンビだ!
とまあ、芝居がかった紹介はこれくらいにして、全国3位のNAMAZONEの立ち回りを見てみよう。闘技場のボルボロス相手に、ふたりが選んだ武器は太刀とスラッシュアックス! ここまでの3チームは全員が太刀だったので、それらとは違う立ち回りが見られそうだ。
このクエストにおけるスラッシュアックスの利点は、アイテムとして落とし穴と麻痺投げナイフを持っていることだろう。しかも武器には麻痺がついているので、その点でも太刀に劣らない。NAMAZONEのふたりは確実にこれらを使ってボルボロスを脚止めし、支給用大タル爆弾、大タル爆弾も使用してダメージの蓄積を図った。途中、スラッシュアックスを担いだナマゾー氏が1オチしてしまったがボルボロスはじつに3回も麻痺状態となり、かなり速いタイムで討伐完了! 幸先のいいスタートを切ったように見えた。
そして2回戦。再びナマゾー氏がスラッシュアックスを手にしてリオレイアに挑む。しかしそのまえに、注目のアイテム抽選会だ。NAMAZONEの仲間がナマゾー氏のために引いてあげたアイテムは……。
NAMAZONEブルー 「雷光虫w」
NAMAZONEグリーン 「シビレ生肉w」
NAMAZONEピンク 「シビレ罠!!」
び、微妙……w またまた登場の雷光虫はトラップツールがない時点で使うことはできないし(せめて食えればよかったが)、シビレ生肉は抽選箱に入れたはいいもののリオレイアはそれほど積極的に肉類は食べない(スタミナが切れたときに食べるみたいね)。まともに使えそうなの、シビレ罠くらいですな。
▲立ち回りの腕だけでなく、その鋭い戦略眼がライバルたちからも一目置かれているナマゾー氏。なぜか彼だけには、“氏”をつけて呼んでしまう俺。
そして始まった前半戦最後のクエスト。ナマゾー氏は支給品ボックスの中から応急薬、支給用砥石、支給用閃光玉、そして携帯食料を取る。このクエストにチャレンジした4人の中で携帯食料を手にしたのはナマゾー氏だけだ。体格のいいナマゾー氏が携帯食料を取った姿を見て、MCの佐治がキラリと目を光らせた。
「ナマゾーさんは食いそうですからねー!」
この失礼な発言を聞いてナマゾー氏はニヤリと笑い、ここぞとばかりに携帯食料をむさぼり食う。さすが、エンターテナーの立ち回りである。しかもナマゾー氏は娯楽的な部分だけが際立っているわけではなく、全国3位の称号が示すとおりガチの立ち回りも抜きん出ている。彼はさきのこんぺい君とは違い、徹底して剣モードだけを使ってレイアに攻撃。しかも要所でスラッシュアックスの伝家の宝刀・属性開放突きまでお見舞いしていた。手にしているバンカーバスター攻は麻痺属性がついているので、早いところ麻痺を出して動きを封じたかったのだろう。しかし思うように属性ダメージは入らず、たまらずシビレ生肉を置いてみるも腹が減ってないのかリオレイアは見向きもしない(苦笑)。それどころか気がついたら、ナマゾー氏のほうが1オチさせられてしまったではないか。それでも、ダメージ自体はキチっと食らわせており、復帰してエリア2で再会したリオレイアはズルズルと脚を引きずっている。おお、チャンス! と斬りかかると、ついにここで積年の麻痺攻撃が実を結んでリオレイアが麻痺ったではないか!! 剣での攻撃も属性開放突きも無駄じゃなかった! と喜び勇んで頭に一撃を入れたところでリオレイアは昇天……。……なんとナマゾー氏も、せっかく仲間が引いてくれたシビレ罠を使わずにクエストを終えてしまいましたとさ(笑)。
やっと1、2回戦リポートが終わった!! 次回から角満カップ後半戦になります。
※お知らせ※
今回のイベントでは“角満検定”という検定試験が行われました。その結果をもとに個別の“認定証”を作り、解答用紙とともに参加者に差し上げたのですが、受け取ることができなかった方がおられます。その方の分も保管しているのですが、答案用紙に記載してもらった名前(ハンターネーム)とイベント応募時の本名を一致させられず……。そこでたいへんお手数なのですが、認定証を受け取ることができなかった参加者の方は弊社のカスタマーサポートまでご連絡いただけますでしょうか? 確認が取れ次第、認定証と解答用紙を郵送させていただきますので。よろしくお願いいたします!
『モンスターハンターポータブル 3rd』なんていう恐ろしいニュースまで飛び込んできて混乱の極みにおりますが、ここからが第4回角満カップリポートの核心ですぜ。終わってから1週間以上が経過しておりますが、ついてきてくださいね!!
こちらの記事で書いたとおり、1回戦と2回戦は『モンスターハンター3(トライ)』で行う。(1)モンカフェ軍団、(2)茨城フォー、(3)チームレジェンド、(4)NAMAZONEの順番で、1、2回戦を続けてプレイしてもらった。
さあ、まずはモンカフェ軍団だ。出場するのは、1回戦のボルボロス討伐(2人参加)がラージャンどこいったの?のhiro&yukieコンビ、2回戦のリオレイア討伐(ソロ。スラッシュアックス縛り)は天才・Mizunoe君とのこと。さあさあ、じっくり見せてもらいましょうか!
▲トップバッターはモンカフェ軍団のラージャンどこいったの?のおふたり。紅一点、yukieさんのポーズがかわいい。
1回戦のボルボロス討伐は闘技場を舞台に行われる。武器は、大剣、太刀、スラッシュアックス、ボウガンの4種類が用意されているが、ラージャンどこいったの?はふたりとも太刀を選択した。ゲスト解説者として解説席に座ったナマゾー氏によると、ボルボロスに太刀は悪くない相性なので好タイムが期待できる、とのこと。ふたりはまず、太刀が最初から持っている大タル爆弾を開戦早々に使用し、そのまま闘技場の端までダッシュで向かって閃光玉を採取した。これで準備が整ったらしく、ふたりはボルボロスの左右に分かれて陣取り、ザクザクと斬り刻み始めた。お互いが干渉しないポジションに立って攻撃をくり出すあたり、さすが日本最速カップルと(俺に)呼ばれるだけある。しかし、好事魔多し。麻痺も早めに出て(太刀は麻痺属性なのだ)、練気ゲージも順調に溜まり……というところで、なんとyukieさんが1オチとなってしまった。闘技場のクエストはすぐに現場復帰できるのでタイム的なロスはそれほどでもない……という感じがするが、太刀は気刃大回転斬りを当てて攻撃力を上げるというプロセスを踏んで初めて最大限の力を発揮できるので、この1オチがどう影響するのか?
そして2回戦のリオレイアソロ討伐。ここのポイントは“クエストに行かない3人が抽選箱から引いたアイテムを持ち込める”というところにある。店長、hiro君、yukieさんが引いたアイテムは……!
店長 「生命の粉塵……w」
hiro 「こやし玉……w」
yukie 「……モドリ玉ww」
ことごとく大して役に立たないアイテムを引かれ、Mizunoe君のコメカミが、ピクリと動いたのが見えた気がしました(笑)。それでも律儀にこれらのアイテムを持ち、Mizunoe君が操るハンターは孤島のキャンプに降り立った。しかし……。
「あの……w チャチャがいるんですけどw」(Mizunoe)
……しまった!! このクエストで使用しているのは俺のセカンドキャラなのだが、チャチャを外しておくことをすっかり忘れていたわ!! 個人的にシングルモードで遊ぶときにチャチャを連れて行かないなんて考えられないので、ついついそのままにしてしまったよ(苦笑)。すぐにMizunoe君に「チャチャを村に帰してくださーい!」と言い、仕切りなおしをしてもらった。でもここで、クエスト開始時にぶっ叩こうと思ってレンタルしていたゴングがあることを思い出し、「つぎは俺が叩くゴングの音を合図にスタートしてね!」と叫ぶ。そして無事、チャチャを村に待機させることに成功したので、改めてMizunoe君に孤島に向かってもらうことにした。
「それでは、豪快なゴングの音を合図にスタートしてください!! いきますよ!!」
▲ドキドキしながらゴングを見つめる大塚角満&解説のナマゾー氏。ふたりの不安げな表情どおり、このあととんでもない音が奏でられる。
俺はハンマーをかまえて、ゴングに振り下ろした。リハーサルで思いっきり叩いたらとんでもない破壊音が轟いたので、少々遠慮気味に叩いてみる。すると……。
「ち〜ん……」
まるでお通夜の鐘のような静かな音色が、イベントホールにどんよりとした空気を運んできた。この音を聴いて、MCの佐治キクオがキレた。
「ナンマイダ〜……って感じの音出すのやめてくださいよ!!」
俺はMizunoe君に謝った。
「不吉な音出してスマン、Mizunoe君(苦笑)」
しかしこの不気味な鐘の音が疫病神を連れてきたのか、画面では信じられないことが起こってしまった。なんといつまで経っても、討伐目標のリオレイアを発見することができないのである。最初こそ「これが自然のきびしさですねー」とかなんとか勝手なことを言っていた解説陣だったが、時計の針が5分を過ぎても出会うことができない現状を目の当たりにし、心の中で(早く出て来いレイア!!)、(空気読めレイア!!)とうとうの呪詛の言葉を発する。しかし待てど暮らせどレイアに会うことは叶わず、Mizunoe君は仕方なく飛竜の巣に出向いて卵を持ち上げ、レイアを呼び寄せる作戦に(『3(トライ)』では卵を盗もうとするとレイアが飛んでくるのだ)。こうしてようやく、Mizunoe君はレイアに出会うことができた。
▲5分針がすぎてもリオレイアが見つからないという不幸に見舞われた天才Mizunoe。
さあここから天才の本領発揮だ。Mizunoe君は斧モードと剣モードを使い分けながらレイアの頭を集中攻撃し、回転する尻尾は横移動で華麗にかわしてさらに攻撃を加える。かなり、順調だ。しかしそのとき、飛び上がったレイアに組み伏せられて“捕食”の体勢になってしまったではないか!! キタ! アレを使うときだ! 解説席は大騒ぎである。
「うおお!! こやし玉を使うチャンスですよっ!!」(佐治)
「仲間がくじで引いてくれたありがたいこやし玉!!」(大塚)
「友人のhiro君にも見せ場を用意するなんて、さすが天才!!」(ナマゾー)
しかし、序盤にリオレイアが見つからなかったタイムロスはやはり痛く、討伐を達成したころには時計は15分針を指していた。さあほかのチームはどうなる!?
2番目に登場したのは茨城フォーだ。1回戦のボルボロス討伐にはEffort Cristalのゴッディとはらペッコのヒロ君のコンビで臨み、2回戦のリオレイアもそのままゴッディが出るとのこと。茨城フォーは、大将のゴッディと心中か!?
ゴッディ&ヒロコンビも、武器は太刀・太刀を選んだ。解説席に座ったラージャンどこいったの?のhiro君によると、「このクエストで選べる武器の中だと、やはり太刀・太刀が強いと思います」とのこと。まずはセオリーどおりの武器選択といったところか。
クエストが始まると、ふたりはボルボロスは敢然とスルーして闘技場の隅っこにある閃光玉を採取に向かった。そしてそこからは、ボルボロスを挟んで左右に陣取り、ひたすら斬りまくるのみ。狙いは、ボルボロスの弱点である小さな前脚のようだ。確実に閃光玉を食らわせ、麻痺を2回取り、尻尾の攻撃は回避行動でかわし、ボルボロス最大の必殺技である突進はギリギリのタイミングで前転して避ける……。気刃大回転斬りもしっかりと当てて練気ゲージはマックスパワー。ほとんど危なげなくボルボロスの討伐は達成された。
▲ボルボロスに挑むゴッディ&ヒロコンビ。少年時代からの幼馴染み。
そして問題の2回戦。注目は、クエストに出ない3人がどんなお助けアイテムを引くかである。見ると、抽選箱から紙を1枚取り出したハルス君が「よし!」といった具合にガッツポーズをしている。クールなハルス君には珍しい姿だ。さあ、抽選の結果は……!
ハルス 「シビレ罠です!」
Jack 「閃光玉5個です!」
うおおおお!! とどよめく解説席と会場。シビレ罠と閃光玉なんて、最高の組み合わせではないか!! では、最後のヒロ君は……。
ヒロ 「モドリ玉ですww」
またまた登場のモドリ玉w 抽選箱の中には、10枚くらいモドリ玉のカードが入っているのではなかろうか(そんなことはありません)。
孤島に降り立ったゴッディのキャラは、一目散にエリア8に向かった。ここまでは、モンカフェ軍団のMizunoe君と同じ。そしてエリア8にリオレイアの姿はなかったのだが、ここで彼は崖から飛び降りて、エリア5に突入したのである。すると……!
「いたーーーー!」
あっさりとタイムアタックの絶対神に見つかってしまったリオレイア。まだクエストが始まってから1分くらいしか経っていないのではなかろうか。ゴッディは6個も持っている閃光玉を惜しげもなく使ってリオレイアの脚を止め、頭を徹底的に攻撃する。しかしここで、とんでもないアクシデントがゴッディを襲った。石黒リングアナが絶叫する。
「God選手、なんと足が攣った模様ですっっ!!!」
なんだそりゃwww
▲足が攣るという前代未聞のアクシデントに見舞われたゴッディを見て、心配そうな眼差し……じゃなくて、身体を折って笑い転げる仲間の3人w
しかし、この思いもよらないアクシデントのせいで操作がおぼつかなくなり、なんと1オチ^^; しかしエリア5に戻るとリオレイアは脚を引きずっており、フィニッシュが近いことを来場者に告げた。これを見たゴッディはエリア8に突っ走り、リオレイアとの最終決戦に備える。そう、満を持してハルス君が引いてくれたシビレ罠を設置しようと試みたのだ。ところが、エリア8に現れたリオレイアの突進を食らい、罠の設置は失敗に。しかしめげずにシビレ罠を作り、そこに誘導しようとレイアの頭に軽く1発攻撃を加えたところで討伐完了となったではないか!!w 会場に、MC佐治の悲鳴が轟く。
「シビレ罠、意味ねええええええ!!!!」
自分が引いたシビレ罠を使わなかったゴッディに対して、ハルス君も辛辣なコメントをした。
「せっかく引いたシビレ罠を、もっと有効に使ってほしかったですね(−_−メ」
まったくそのとおりですw
……しかし長いな!!
1、2回戦後半以降の模様は、つぎの記事で!! スミマセン!!
すでに詳報がアップされているので遅きに失した感はあるが、やはり書かずにはいられない! だって、そりゃあそうでしょう。なんたって『モンスターハンターポータブル』シリーズの最新作、『モンスターハンターポータブル 3rd』がついに発表されちゃったのだから!
このゲームの中身について、俺は毎度のことながら何も知らなかった。“モンハンのスポークスマン”を吹聴する分際でいったいどうなっとんねんという感じではあるが、ホントのホントに、具体的にどんな要素が盛り込まれているのかという詳細はもちろんのこと、ゲームのタイトルすら知りませんでした!! だって誰も、俺に教えてくれないんだもの。……って、知らなくて当たり前なんですけどネ。
なので今日の発表で受けた衝撃は、俺は読者の皆さんと完全に等しい。辻本良三プロデューサーが発した数々の言葉に腰を抜かし、初お披露目されたプロモーションビデオを眺めて魂が行方不明となり、2010年年末発売予定という驚きの宣言でトドメを刺された。いやあ、こいつはエラいことになったぞ……。
しかしいつまでも呆然としているわけにもいかないので、自分の頭の中を整理する意味も込めて、本日発表された内容をざっとまとめてみよう。
・ゲームタイトルは『モンスターハンターポータブル 3rd』
・対応ハードはPSP(プレイステーションポータブル)
・発売時期は2010年年末
・新モンスターがたくさん登場する
・新フィールドも登場する
・ハンターの拠点となる村の名前は“ユクモ村”
・シングルモードではオトモアイルーを2匹連れていける
・オトモアイルーの武器、防具をつけかえることが可能
・オトモアイルーのカスタマイズが新しい遊びのひとつ
・新たなコミュニケーション要素があり?
・狩りを楽しむ新しい要素があり?
以上は、辻本プロデューサーが発表の場で語った言葉からの抜粋だ。このほか、会場では早くもプロモーションビデオが公開されて(って、すでにこちらでも流しているけど)、実機で動いている『3rd』を観ることができた。その映像からわかることをピックアップしてみる。ぜひ、映像と合わせて読んでみてちょうだいな。
・真っ赤な紅葉がヒラヒラと舞う、色鮮やかなユクモ村の風景。そこに2匹のオトモアイルーを連れたハンターが入ってくる。背中に背負っているのは太刀のようだ
・ユクモ村の風景が続く。村の中にはモンスターの卵のようなもの、アイルーを模したと思われるダルマ(?)のようなオブジェクトも見られる
・温泉のような施設につかるふたりのハンター。女性ハンターはストレッチのような仕草をしている
・小川と思われるキレイな水場に、クジャクのような鳥が3羽
・2匹のオトモアイルーを連れてベースキャンプを出るハンター。竹林のような場所を走っている
・新モンスター登場! 青い身体に、狼のような鋭い顔をしている
・ここからモンスターが惜しげもなく現れる。ブレスを吐くリオレイアがいるのは孤島フィールドか?
・泥つぶてを飛ばすボルボロス。フィールドは砂原のよう
・激しく動くロアルドロス。水没林のように見える
・ドスジャギィとクルペッコに襲われるハンター
・洞窟の天井に張りつくギギネブラ。凍土か
・オルタロス、デルクスが立て続けに登場。このあと、ハンターに吸いつくギィギの姿も確認できた
・火山を疾走するリノプロス。対抗するハンターはボウガンを持っている。サイドステップしているところから、『3(トライ)』のライトボウガンと同じ動きか
・カエル(?)といっしょに休んでいる風のオトモアイルー。ジャギィ装備らしき防具を身につけている
・木の枝が張り巡らされた、吊り橋風の通路を走るハンターたち
・大剣でベリオロスに立ち向かうハンター
・火山で激しく躍動するアグナコトル。続いて、同じく火山でワキャキャキックをするリオレウスも
・咆哮するティガレックス!
・水辺でハンターに尻尾攻撃をするナルガクルガ!
・ここからしばらく、オトモアイルーの映像。クルペッコ装備を着たオトモアイルーや、ブーメランを投げるオトモアイルーの姿が観られる
・ここから、立て続けに武器のプロモーション映像。まずは、タメ攻撃をくり出す大剣
・続くランスは、キャンセル突き、もしくはカウンター突きをしているよう
・太刀は気刃大回転斬り! 片手剣はシールド攻撃、ハンマーは逆回転スイング、ボウガンはサイドステップと、どれも『3(トライ)』で導入された新モーションを行っている
・スラッシュアックスの映像。『ポータブル』シリーズにスラッシュアックス初見参!
・そしてガンランス。落とし穴に落ちたボルボロスに攻撃を加えているが、『2nd G』までの動きとは明らかに違う。砲撃のあとに、すかさずリロードしてる? そして、銃身を振り回すような仕草も!? わからないことだらけ……
……とまあ、見た限りのことを書かせてもらったが、これだけでも『3rd』がとんでもないソフトになることがわかるというもの。『3(トライ)』で大暴れしているモンスターに加え、『ポータブル』シリーズの象徴とも言えるティガレックス、ナルガクルガが登場し、さらに未知なる新モンスターも現れる。そして武器も、前述のとおりスラッシュアックスが導入されることに加えて、大剣やランスなどのおなじみの武器は『3(トライ)』でのモーションをもとに作られているようだった。そして、ガンランス……! あの短い映像だけでも、『2nd G』までのそれにかなーり手が加わっているのがわかった。いったい、どんな武器になっているのだろうか……。
現時点ではわからないことだらけだが、これから徐々に、情報が露出されていくことだろう。新モンスターの特徴は? 武器、防具の詳細は?? そしてさらなる新要素とは!? 今後も読者の皆さんといっしょに、驚いていきたいと思います。楽しみだーーーー!!
行ってきました火の国熊本! 阿蘇山と馬刺しと肥後もっこすの地!! 何しに行ったのかというと……そう! 熊本県は荒尾市にある一大アミューズメントパーク、“グリーンランド”にオープンしたハンター垂涎の施設“モンスターハンターワールド in グリーンランド”を取材するためでえす!!
と、のっけからテンション高めでお伝えしておりますが、取材がじつに楽しかったのでこれはしかたがないことなのです。
グリーンランドに『モンハン』関連の施設がオープンする……という情報が我々のもとにもたらされたのは2010年1月29日のことだ。ニュースリリースに目を通した瞬間、俺はふたつ隣の席で仕事をしていた江野本ぎずもに「ちょっと! いまカプコンから来たリリース見てみ!!」とコーフン気味にスカイプで打電。すると、江野本がカチャカチャとマウスを操作する音が聞こえたかと思ったら、速攻で返事が返ってきた。
「!!!!!」
そこにはビックリマークが5つ並んでいた。
それから俺たちはしばらくのあいだ、ワイワイキャアキャアと騒ぎながらスカイプで相談をした。取材に行くのはもちろんだが、せっかくの機会なんだからもうちょっとイベント性を持たせたいと思ったのである。俺は言った。
「この情報を見たら熊本に行きたいって思う人、けっこういると思うんだよね」
うんうんと頷いて、江野本が応じる。
「ですね! 熊本取材に同行する有志を募りたいなぁ……」
江野本がそう言ったつぎの瞬間、俺たちはEffort Cristalのシンクロプレイを思わせるほど息を合わせて、まったく同じことを叫んだ。
「そうだ!! たけちーに仕切らせよう!!」
たけちーというのは俺のエッセイではすっかりおなじみ、狩魂Tのたけちよ君のことである。以前からたけちーと「狩り仲間を集めて温泉にでも行きたいねえ」と話しており、仲のいい連中が集まれるチャンスを捜していたのだ。熊本だったら温泉はたくさんあるし、なにより佐賀県の馴染みの居酒屋(詳しくは拙著『本日もサヨナラ! 逆鱗日和』を読もう!)が近いので遊びに行くことができるぞ。俺は急いでたけちーにメールをした。
「たけちー! 熊本のグリーンランドツアーの仕切りヨロシク!!」
「たけちーは俺たちの誘いは断らない」と断定しての幹事任命である。すぐに、思ったとおりの返事が幹事から返ってきた。
「おおお!! いいですね! 行きましょ行きましょ! プラン考えます!!」
と言うわけで、逆鱗日和ご一行様の“九州モンハンツアー”が決行されることになった。今回の呼びかけに賛同したツアー参加メンバーは、俺、江野本、たけちーのほか、Effort Cristalのゴッディ&ジャッ君、もうゲネポのマサキックスの6人で、現地の地理に詳しい下関集会所(こちらも『サヨナラ! 逆鱗日和』に詳しい)のクマさん&ケイさんがツアーの案内をしてくれた。当初、長崎在住のJast25`sのこんぺい君にも声をかけていたのだが仕事の都合で来れない……ということで、彼が下関のクマさんたちに声をかけてくれて、今回のツアーが実現したのであります。嗚呼……なんてありがたいんでしょう>< 持つべきものは狩友だなぁ>< と感激の涙を流しているうちに、気がついたらツアー決行日の3月13日になってしまった。この間、いまだリポートが完結していない“『ただいま! 逆鱗日和』発売記念! 『モンハン』6周年を勝手に祝おう会”などもあったため、アッと言う間に時が流れてしまったんだと思われる。
そして話はいきなり、温泉に入ったり佐賀の居酒屋で鯨飲した13日をすっ飛ばして、グリーンランド取材が行われた14日にワープする。このペースで書いていくと『源氏物語』並みの大長編になっちまいそうだからな。
俺たち8人はクマさんとケイさんが運転するクルマに分乗して、宿泊地の佐賀から熊本を目指した。コーディネーターのクマさんはじつは熊本県出身で、グリーンランド周辺の地理は「庭みたいなもの」だと言う。聞くと、グリーンランドは熊本県どころか九州随一の規模を誇る巨大遊園地で、「アトラクション数は日本一となっております!」なんだとか。そこにあるイベントホールに『モンハン』関連の展示物やリアル集会所、物販コーナーなどを備えた“モンスターハンターワールド in グリーンランド”が設置されているというわけだ。
14日午後1時30分。俺、たけちー、マサキックス、クマさんの4人が先にグリーンランドに到着した。江野本とエフォクリを乗せたケイさんのクルマは渋滞にハマって30分ほど遅れるというので、ひと足先に園内に入ってみることにする。グリーンランドのスタッフで、今回の取材の窓口となってくれた志田さんという女性に電話をすると、じつに元気な声で「正面ゲートでお待ちしておりますっ!!」という返事が返ってきたので、俺たち男4人は「よし、行くぜ!!」とむさくるしい気合を入れてから正面ゲートに向かった。
▲グリーンランドはとても広い。全アトラクションを制覇しようと思ったら、まず1日じゃ足りないだろうな……。
この日は雲は多かったものの、じつにポカポカと暖かい気持ちのいい天気だった。志田さんに案内されて正面ゲートを抜け、あちこちにある巨大なアトラクションを横目に見ながらイベントホールを目指してゾロゾロと歩く。日曜日ということもあってか園内はじつに賑わっており、とくにお子さん連れファミリーの姿が目立っていた。グリーンランドは“NIO(ニオー)”、“メガトン”と言った絶叫マシンだけでなく、ヒーローショーやお子様向けアトラクションも充実しているのでファミリーや低年齢層にも人気の遊園地となっているようだ。
そんな話を聞きながら歩いていると、いきなり目の前に巨大なアイルーの顔が現れた!!
ニャーーーッ!!
▲巨大なアイルーに圧倒されることを請け合い。
「あちらが、モンスターハンターワールドが行われているイベントホールになります!」
と志田さん。おお……。なんだか気合抜群ですばらしい眺めじゃないのよ!! 俺たち4人は「うおおお!!」とか「イャホーイ!!」とかなんとか興奮した叫び声を出しながら巨大アイルーに接近し、パシャパシャと記念撮影。いきなりテンションがマックスになった男4人を呆然と見つめる志田さんを尻目にしばらくそこではしゃいだあと、ようやく満足して、「んじゃ、中に入りましょうか!!」と言ってイベントホールの入り口を潜った。いやあ、興奮するなあ!
モンスターハンターワールド in グリーンランドは、モンスターハンターフェスタで好評だった展示物やミニアトラクションを切り出してきて、それを素朴に構築し直した感じだ。
▲中にはこんな展示物が。ネコ地蔵やネコタク、そしてレウス装備とラギア装備まで展示されている。
▲そして、ボウガンでの射的。縁日的な雰囲気は、モンハンフェスタのそれをそのまま持ち込んだ感じ。
▲リアル集会所はご覧の混みよう。春休みということもあってか、小中学生のグループやファミリーが多かった。
そして、自分のPSPと『2nd G』を使って来場者といっしょに協力プレイが楽しめるリアル集会所と、備え付けのPSPでババコンガ討伐演習のタイムを競うタイムアタック大会にも自由に参加することができる。ハンターで賑わうその一角に近づこうとすると、我々一行を見て「はっ!」という表情をしたカップルハンターが近寄ってきて声をかけられた。
「あ、あの! 大塚角満さんですよね!?」
ビックリして、俺は素っ頓狂な声を出した。
「はい、大塚です……けど、よくわかりましたね!」
聞くとこのカップルハンターは仲間数人と大分県から遊びに来ていると言い、「ブログを読んで3月13日、14日に大塚さんたちが来るかもと思い、待っていたんです!」とのこと。重いのにわざわざ『逆鱗日和』シリーズをたくさん持ってきてくれていて、「うへぇ……。申し訳ない……」などと言いつつサインさせてもらった。ほかにも、わざわざ大阪から「リアル集会所での協力プレイが目当てで来ました」という男性や、遠足でグリーンランドに遊びに来ていた小学校低学年の集団など、じつにバラエティーに富んだハンターたちでイベントホールは大賑わい。無料で楽しめる施設ということもあってか、入れ代わり立ち代りいろいろな人が見学に来ていた。
まもなく、江野本とともにゴッディ&ジャッ君もイベントホールに到着した。彼らは挨拶もそこそこにタイムアタックコーナーのPSPに取り付き、ババコンガ討伐演習にくり出す。じつはすでに、先発組みのマサキックス&たけちーコンビもタイムアタックに挑んでいて、1分48秒というタイムを叩きだしていた。それまでの1位は2分11秒だったので、いきなり23秒もタイムを更新してしまったことになる。ちなみに、ババコンガ討伐演習はモンハンフェスタ`08の予選種目だったが、この年に全国優勝するもうゲネポの予選タイムは1分50秒、全国2位となるEffort Cristalのタイムは1分55秒だった。いかに彼らがオトナゲないプレイをしたかがわかる。しかし、オトナゲなさでは“タイムアタックの絶対神”の異名を持つ2009年の狩王・ゴッディに並ぶものはいない。エフォクリのふたりはさんざん練習で調整した挙句、1分38秒というふざけたタイムを叩きだしやがったではないか!
「とりあえず40秒を切ったのでヨシとします」
とゴッディ。相方のジャッ君はタイムアタックでミスするたびにゴッディに怒られて少々ヘコみ気味でしたが(苦笑)。このオトナゲないタイムについて、タイムアタッカーたちは口々に「このタイムの更新を目標に九州のタイムアタッカーたちにがんばってもらいたい!」と発言。タイムアタックの当日ランキングと総合ランキングはイベントホールに掲示されるし、グリーンランドの公式サイトにもアップされるので、九州のハンターの皆さん、ぜひぜひチャレンジしてみてくださいね。タイムアタックコーナーが空いていれば何度も挑戦できるので、納得のいくまでやるのもいいかも! ……それでも、1分38秒の壁は相当厚いと思うけど。でも九州にはJast25`sやシャクレ、マクロコスモスと言ったツワモノチームもいるからな。記録が更新されるかどうか、これから毎日公式サイトをチェックさせていただきます(笑)。
▲大人気ない軍団。手前からたけちー、マサキックス、通路を挟んでゴッディとジャッ君もいる。
▲ちなみにこれは、俺と江野本ぎずもによるガンランス・狩猟笛でのタイム。かつて、本気で練習していたときの最速が2分40秒なので、2分58秒はまずまずかも。誰か挑戦してみてくださいw
モンスターハンターワールド in グリーンランドを堪能した俺たちは続いて、園内にある“お好み焼き専門店 熊吉亭”という飲食店に向かった。モンスターハンターワールド in グリーンランドが行われている期間中は園内のあちこちで“モンハンメニュー”を堪能することができ、この熊吉亭ではお好み焼きの表面にアイルーの足跡をマヨネーズで描いた“海鮮ミックス玉G”が食べられるのだ。でも、お好み焼きが焼きあがるまで若干の時間があるということなので、「せっかく遊園地に来たんだからひとつくらい絶叫マシンに乗りたいね!」ということになった。するとここで志田さんが「では、我が遊園地でナンバーワンの人気を誇る絶叫マシン、NIOに乗っちゃいますか!?」と言ってくれたからタマラナイ。俺たちはすぐさまNIOに向かい、絶叫マシンが苦手なゴッディとケイさんを残して、足がプラプラの状態で乗車するNIOに乗り込んだ。NIOは猛スピードで突っ走るので遠心力が強烈らしく、「メガネやネックレスは外して、ポケットの中のものもすべて出してくださいね」と言われる。それを聞いた江野本は青い顔をして「乗りたくない……」とボソリ。しかし「これも取材のひとつだから……」とブツブツ言いながらこれに乗り、想像以上のパワフルさで駆け巡るNIOに魂を抜かれて、降車したあとはゾンビのようになっておりました(苦笑)。このNIO体験でもっとも喜んでいたのはジャッ君で、彼はキラキラと顔を輝かせながら「タイムアタックのときに溜まったストレスがすっ飛びました!」と爽やかに言うのだった(笑)。
熊吉亭に戻ると、例の海鮮ミックス玉Gが魅力的な匂いを発散させて我々を待っていた。8人の大所帯のために、なんと3つも焼いてくれている!! 俺たちは声を合わせて「いただきまーす!!」と叫び、ガツガツとこれに喰らいつく。山芋をふんだんに使ったフワフワの生地がなんとも味わい深く、たっぷりかかったアイルー印のマヨソースがよく馴染んで、じつにじつにおいしかった。ハンターさんにはぜひ、味わってほしいなあ。海鮮ミックス玉Gを平らげた俺たちは、帰りの飛行機の時間が迫っていたためドタバタとグリーンランドを飛び出した。
▲海鮮ミックス玉Gがこれ! あつあつふわふわでとにかくうまい!
モンスターハンターワールド in グリーンランドは、素朴な作りながらもしっかりと“モンハン”を感じられるイベントでとっても好感度が高かったです。アトラクション数日本一を誇るだけあって園内施設は充実しており、とても1日では遊びつくせないほど。遊園地を丸ごと堪能するつもりでグリーンランドを訪れ、カバンにはこっそりとPSPと『2nd G』を忍ばせておく……。そんな楽しみかたがピッタリだと思いましたとさ。
賑やかな選手入場が終わるとすぐに、第4回角満カップが始まった。何度も書いてきたとおり今回は4人×4チームによる軍団対抗戦なわけだが、ここで気になるのが“どんなクエストでタイムアタックを行うのか?”という部分であろう。
しかしそれを公開するまえに、書いておかねばならないことがある。今回の角満カップでは5つのクエストに挑戦してもらったのだが、採用種目と特殊ルールを各チームに伝えたのはイベント当日の午前8時30分だった(ひとつだけ事前告知していたクエストがあるが)。つまり、そこからイベントがスタートするまでの数時間のあいだに彼らは作戦を立て、立ち回りを詰める必要があったのである。これは非常に過酷な条件だ。いくら彼らがモンハンタイムアタック界の頂点に君臨する達人でも、数時間の練習だけで1発勝負の舞台に立たされることはきびしいに決まっている。
ではなぜ、クエストを当日発表にしたのか。その第一の理由は、大会のメインに使う『2nd G』のタイムアタックが“掘りつくされている”と思われたからだ。多くのクエスト、モンスターで最速タイムを出すプロセスが確立され(もちろん、それを実行するには圧倒的な実力が必要だが)、そのプレイ動画もネットに溢れている。となると、勝負を決するのはライブ会場での1発勝負の舞台ではなく、これまでの蓄積によるところが大きくなる可能性があった。でも、せっかくライブでタイムアタックをやってもらうのだから、そのハンターのポテンシャルやコンディション、その日の運といった不確定要素も総動員して対決してもらいたい。これが、今回の措置に至ったもうひとつの理由。加えて、大会当日までの練習量にチーム差が出ることが予想されたために選手側から要望があった……ということも選定に加味した。結果、競技用のクエストとルールは当日発表とし、各チームには同じスタートラインに立ってもらうことにしたのである。このきびしい条件に対して、歴戦の勇者たちは文句ひとつ言わなかった。
では発表しましょう。第4回角満カップの種目は以下のとおりだ。
●1回戦 闘技場ボルボロス討伐(『3(トライ)』) 参加人数2人
【解説】画面分割モードでのタイムアタック。装備は、用意されている4種類の中から好きなものを選択できる。
●2回戦 シングルモードのリオレイア討伐(『3(トライ)』) 参加人数1人
【解説】孤島を舞台にしたリオレイアのソロ討伐。武器はバンカーバスター攻(スラッシュアックス)、防具はクルペッコ装備一式。アイテムは基本、支給品のみという縛りつきだが、クエストに行かないメンバー3人が抽選箱からアイテム名が書かれたカードを1枚ずつ引くことができ、それを持っていくことができる。「スラッシュアックスを使用する」ということだけ、選手には事前告知してあった。
●3回戦 フェスタ01(『2nd G』) 参加人数2人
【解説】ナルガクルガを討伐するおなじみのクエストだが、武器はガンランスと狩猟笛縛り。「『2nd G』を使った種目ではガンランスと狩猟笛を使う」ということだけ選手には事前告知済み。
●4回戦 魅せデスマッチ〜採点制魅せプレイバトル〜 参加人数2人
【解説】これが今回の目玉(?)競技。選手はステージに上がらず、観客から見えない控え室で『2nd G』G級の“最後の招待状”をプレイする。で、観客はスクリーンに出る映像だけ観て“どのチームがもっともエンターテインメント性に優れたプレイをしていたか”を判定して投票するというシステムだ。プレイの制限時間は5分で、ラージャンを討伐しようがナンだろうが立ち回りはすべておまかせ。選手が“エンターテインメント性”という部分をどう解釈して立ち回りをするのかに注目が集まる。ちなみに、観客からの1票は“4秒”となり、タイムアタック全5競技の合計タイムから得票分の秒数だけ引かれることになる。なお、この4回戦だけ種目、ルールともに選手には告知済みで、事前にいろいろと考えてもらった。
●5回戦 武神闘宴 武器種バラバラリレー方式(『2nd G』) 参加人数4人
【解説】最終戦のクエストは『2nd G』の武神闘宴だ。ルールが複雑なので、詳しく解説する。
このクエストの参加人数は4人だが、4人で討伐していいモンスターは1頭だけ(任意で選べる)。ほかの4頭はソロで狩猟しなければいけない。たとえば、1頭目のナルガクルガはハンターAが担当。ひとりでコレを討伐したらモドリ玉でキャンプに戻り、続いて闘技場にはティガレックス担当のハンターBが入る。そして3頭目のグラビモス亜種に4人で挑むと決めていたら、ハンターBがティガレックスを討伐したあとにキャンプの3人も闘技場にイン。4人でグラビモス亜種を仕留めたら、つぎのディアブロス亜種担当のハンターCを残して3人はモドリ玉を使ってキャンプに帰る。ハンターCはディアブロス亜種を屠り去ったらモドリ玉を使ってキャンプに戻り、最後のラージャン担当のハンターDが闘技場に入る……と、まあこんな流れになる。しかし、ルールはこれだけではない。4人のハンターはそれぞれ、別の武器種を選ばなければいけないのだ。しかも! 3回戦までの順位によって、各チームにさらなる武器縛りが課せられる。これは、第4位のチームから好きなチームに「武器をプレゼント」できるというルールで、たとえば4位のチームは「1位はガンランスを使ってください」と言えば、1位のチームは自動的にガンランスを1本持たされる、ってわけ。続いて3位のチームが武器をプレゼントするチームと武器種を決め、それが終わったら2位のチームが……という流れで決めていく。この場合、4位のチームに武器を押し付けられた1位のチームには、ほかのチームは武器をプレゼントすることはできない。さらに、1位のチームに渡されたガンランスは「1位のチームが独占する」ことになるので、ほかのチームは持つことはできない。こうすることによって、4チームそれぞれが独占の武器を持つことになるのである。
以上が、第4回角満カップの種目である。『3(トライ)』と『2nd G』の両方のタイムアタックが見たかったので、こんな大ボリュームになってしまった。
というわけで、いよいよ第4回角満カップの始まりだ。まずは『3(トライ)』を使ってのタイムアタックなので、1、2回戦をまとめてやってしまうことにした。クエストに挑戦する順番は事前にじゃんけんで決めてあり、1、2回戦は(1)モンカフェ軍団、(2)茨城フォー、(3)チームレジェンド、(4)NAMAZONEの順にプレイしてもらう。さて、その結果は……ってところで、長くなったので続きはつぎの記事で!
※お知らせ※
今回のイベントでは“角満検定”という検定試験が行われました。その結果をもとに個別の“認定証”を作り、解答用紙とともに参加者に差し上げたのですが、受け取ることができなかった方がおられます。その方の分も保管しているのですが、答案用紙に記載してもらった名前(ハンターネーム)とイベント応募時の本名を一致させられず……。そこでたいへんお手数なのですが、認定証を受け取ることができなかった参加者の方は弊社のカスタマーサポートまでご連絡いただけますでしょうか? 確認が取れ次第、認定証と解答用紙を郵送させていただきますので。よろしくお願いいたします!
ちょいと1回、箸休め的なコラムをば。
本日、3月11日は『モンスターハンター』生誕6周年の日ですな。これに先立つ3月7日に、絶賛リポート中のイベント“『ただいま! 逆鱗日和』発売記念! 『モンハン』6周年を勝手に祝おう会”でホントに勝手に『モンハン』の誕生を祝わせてもらったわけですが、改めてこの日を迎えるとちょっと感慨深くなるよねぇ……。
そんな3月11日に、カプコンから『モンハン』がらみの“ある本”が発売された。それは……!
『モンスターハンター モンスター占い 2010年度版』
である。著者は“占い芸人”として知られるゲッターズ飯田さん。昨年発売されて好評を博した『モンスター占い』の最新版ってわけですな。
さてこのゲッターズ飯田さんだが、じつは俺と江野本ぎずもとは『モンスター占い』が発売される以前からの飲み友だちだったりする。とある人を介して知り合って以来、しょっちゅう都内のあちこちで落ち合っては酒を飲みながらゲームをして遊んでいるのだ。
いまから1年半ほどまえ。俺のエッセイではすっかりおなじみの超絶テキトーハンター・ゴメさんから突然、「大塚さんに紹介したいヘンな人がいるんですけど、お連れしてもいいですか??」と電話がかかってきた。ゴメさんは芸能事務所でタレントのマネージャーをしているだけあって顔が広く、彼経由で何人ものおもしろい人に出会うことができた。もちろん、紹介される人は『モンハン』好きなハンターばかりで、ゴメさんいわく今回の人も「『2nd G』が大好き」だという。しかもその人は「芸人」であり「占い師」でもあって、「僕の知る限りもっともよく当たる占いの達人」とまで言う。俺は「またテキトーなことを!!」と言いながらも興味を惹かれ、「でもおもしろそうなので、ぜひ紹介してください」と言って電話を切った。
そして数日後、ゴメさんは帽子を被った小柄な男性を連れて編集部にやってきた。丸いメガネの下の顔を人懐っこくニコニコさせている男性を指して、ゴメさんはニヤリと笑いながらこう言う。
「こちらが、芸能界一当たる占い師、ゲッターズ飯田さんです」
これが、俺と飯田さんが出会った瞬間だ。
そしてこのとき、俺と江野本は挨拶もそこそこにいきなり飯田さんに占いをしてもらった。飯田さんに言われるままノートに生年月日と名前を書き、顔相や手相も見てもらう。彼の占い方法は四柱推命、手相、顔相、姓名判断などあらゆる占いのエッセンスを盛り込んだ独特なもので、ときにシリアスに、ときにおもしろおかしく占い結果を解説してくれる。初めて占ってもらったときの内容を残念ながら詳しくは覚えていないのだが、じつはひとつだけ、脳裏に刻み込んだ飯田さんの言葉がある。それは……!
「大塚さん、これから人生最大のモテ期に入りますよ」
この言葉を聞いた瞬間に俺は思った。「なんていい人なんだ!!!」と。以来、俺たちはたびたび会うようになり、酒を飲みながら共通の趣味である『モンハン』の話をしたり、直近の運勢を占ってもらったりしていた。
そんな飯田さんの占いをものの見事に『モンスターハンター』に当てはめた書籍『モンスターハンター モンスター占い』が2009年に発売された。これはケータイサイト“モンハン部”にある“モンハン占い”を飯田さんが担当することになり、これが「恐ろしいくらい当たる……」と評判になって、晴れて内容をパワーアップさせて単行本としてまとめられたものだ。モンハンフェスタ`09の開催に合わせるように発売され、各地区大会の会場に設えられた“占いの館”で飯田さんみずからが販売していたのを見かけた人も多いかと思う。ここで紹介しているのは、その『モンスター占い』の2010年度版ってわけだ。
この書籍で語られているモンスター占いの方法は、じつに簡単にして明確だ。誕生日と血液型から割り出される“自分のモンスター”のページに行き、そこの解説を読むだけである。ちなみに、9月17日生まれでO型の俺のモンスターは“メラルー”になる。やったやったー! 大好きなメラルーだ! と、喜びながらメラルーのページに飛んで解説を読むと、そこにはこんなことが書かれていた。
●2010年度の運勢
持っている実力が試される年。4月、5月は大事なプロジェクトを任されたりするかも。逆に夏は運気が乱れるので、いままで以上に周囲の人に気を遣って敵を増やさないように……云々
●メラルーの基本性格
マイペースで、「人は人、自分は自分」という意識が強く、小さなミスは気にしない人でしょう。おだてに弱く、褒められると何でも引き受けてしまいそうです……云々
●相性の良いモンスター:モノブロス
●相性の悪いモンスター:ディアブロス亜種
さらに図解の部分には、自分が周囲の人をどう思っているのか、逆にどう思われているのかがわかりやすく解説されている。メラルーの場合は、“がむしゃら”と思われ、“隠し金”があると思われ、“雑誌”や“印刷”に関係がある……ってところまで書かれている……。
うーーーーむ! 気持ち悪いくらい言い当てられているんですけど!! 俺はメラルーのページをじっくりと読んでから顔を上げて、目の前にいる飯田さんに向かってこう言った。
「ちょっと飯田さん。いくらなんでも俺のメラルーのところに“雑誌”とか“印刷”なんていうキーワードが入っているのは出来すぎでしょう。どうなってんスか(笑)」
飯田さんは愉快そうに笑いながらこう応えた。
「大塚さんがメラルーだと知っててこれらのワードを入れたわけじゃないんですよねえ。ホントに偶然。いやあ、おもしろいくらいによく当たるなあ(笑)」
ちなみに“メラルー”は俺の“表モンスター”で、この本ではその人物の深層心理まで汲み取った“裏モンスター”も知ることができる。前作のときも飯田さんに頼めば裏モンスターを知ることができたのだが、この『2010年度版』では巻末付録として裏モンスターの導き出しかたが掲載されているからありがたい。それによると俺の裏モンスターは……おお、リオレウスではないか。かっこいいかっこいい! さっそくリオレウスのページを開くと……。
●2010年の運勢
いままでの苦労が水の泡になりそうな、例年になく困難な年度になりそう。何ごとも勉強だと思うとよいでしょう。年末にはそれまでの苦労が報われる出来事があるかも……云々
●リオレウスの基本性格
おおらかで根っから明るく、まじめで現実的な幸せを考えられる人です。負けず嫌いで、小さなことにはこだわらないタイプですが、短気を起こして物事をぶち壊してしまうことも……云々
さらに図解を見ると、一匹狼気質でアップダウンが激しく、独占欲が強いと思われていて食べ歩きが好き……とある。うーーーーむ! なんか見透かされているみたいで頭にくるな……(苦笑)。
とまあ、こんな感じで自分をモンスターに当てはめての占いが楽しめるわけです。巻末には“モンスター攻略法”(討伐方法じゃなく、そのモンスターに当てはまる子をどのように攻略すればいいのかが書かれている)まで載っているので、じっくり読むといいかも。もちろん、俺は読みますじっくりと。
ちなみに、この本を持って飯田さんが編集部に遊びにきたとき、直近の俺の運勢を占ってもらった。『モンスター占い』も駆使しつつね。それによると2010年は運勢が変わる年で、裏にあったものが表に出てきやすいのだという。いろいろとゴチャゴチャしたことに巻き込まれる機運にあって、さらに「体調には気をつけてください」だって……。ロクな年じゃないじゃーーーん!! でも、落とすばかりではないのが飯田さんのいいところ。彼は別れ際にこんなことを言って俺を励ましてくれた。
「今年を乗り切れれば、2011年はすごくいいですよ。何か大きなことをやられるなら2011年がいい。今年はとにかく、人の言うがままに流されていてください(笑)」
信じる、信じないは人それぞれだけど、たまにはこういった言葉を噛み締めるのも悪くないよねえ。
※『モンスターハンター』公式サイトの『モンスターハンター モンスター占い2010年度版』はこちら
第1回角満検定が終了し、いよいよこの日のメインイベントである“第4回角満カップ”の時間となった。これまでにもさんざん書いてきたが今回は全国から選りすぐった4名×4チームを招聘しての“軍団対抗戦”を行う。個性的な彼らのよさを引き出すために演出にもできるだけ凝ろうとイベントプロデューサーの江野本ぎずもと話していた。
軍団対抗戦と聞いて真っ先に思い出すのは、やっぱりプロレスだ。
保守派と改革派の激突、ベビーフェイス軍団とヒール軍団の闘争、そしてライバルチームどうしの熱い戦い……。自分たちのプライドを守るために、志を同じくする仲間と手を組んで脅威と対峙するというプロレス的な構図は、昨今のモンハンタイムアタック界に意外なほどよく馴染んだ。とくに、2009年の狩王決定戦で展開された東の軍団と西の軍団の対決は、自分が夢中になって見ていた全盛期のプロレスによる“団体抗争”そのものの雰囲気を纏っていて、見る者(俺のことだが)の心を奮わせて止まなかった。
「このたまらない空気をそのまま、俺たちのイベントに持ってくることはできないだろうか……?」
これが、今回の角満カップの出発点になった“根っこ”の部分だ。この根っこに江野本が“アイデア”という名の肥料を与えて少しずつ成長させていった。
今回の角満カップがプロレス風の団体戦であることを演出面でも強調するために、江野本は「入場シーンに力を入れたい」と言った。それを実現するために会場内には花道を作り、入り口から入ってきた選手は入場曲とスポットライトに煽られながら好きなパフォーマンスをしてステージに向かってもらいたい。この演出をよりよくするには選手の呼び込みができるプロのリングアナウンサー(!)を招くことがマストであるとして、江野本は八方手を尽くして人材捜しを行った。そして、ふだんは劇団で役者をされている石黒圭一郎さんという方に頼み込み、当日のリングアナウンサーを担当してもらうことを決めたのである。
「決め手は、石黒さんも『モンハン』が大好きだったというところですね♪」
江野本はいたずらっぽく笑った。
そして当日。
第4回角満カップに出場する4チームはそれぞれを紹介するVTRが上映されたあと、石黒リングアナの力強いシャウトに押されて花道から入場してきた。選手の呼び込みは、以下のような感じである。江野本が音読用に作ったテキストなので、頭の中で絶叫しながら読んでみてください(笑)。
「モンハンフェスタ07優勝、初代モンハンタイムアタックチャンピオンJast25’s、そしてモンハンフェスタ08優勝、『2nd G』の頂点を獲った男たち、もうゲネポ。まさに伝説、まさにレジェンド、説明は一切不要でしょう。すべての言葉を不要にする輝きがあります。語り継がれるべきオーラがあります。Jast25’sのこんぺい、raven、もうゲネポの唯、MASAKI。この4人がチームを組むのはこれが歴史上初めてのことですが、かつて一度だけ、こんぺいとMASAKIが手に手を取って共闘したことがあります。伝説の一夜、11.23、第2回角満カップ。あの日、こんぺいとMASAKIによる夢のタッグ、”パッションダイナマイト(笑)”がほんの数時間、ほんの数時間だけ結成され、夢のように儚く散っていきました。まさに伝説、まさにレジェンド、伝説の三乗です! 一度は時代をねじ伏せた男たちの逆襲がいま、始まる! チームレジェンド!」
このような情熱的なアナウンスに乗せて、4チーム16名が入場してきた。そのシーンを写真とキャッチコピーとともに紹介しよう。
●茨城フォー
God:伝説は終わらない! タイムアタックの絶対神
Jack:落ち込む姿が誰より似合う『ただいま! 逆鱗日和』の裏主役
ヒロ:龍ヶ崎の暴走狼は、タイムアタックも速いんです!
ハルス:神すら一目置く実力者! 茨城の寡黙な仕事人
【解説】ナルガクルガのテーマに乗って最初に登場したのは、俺の書くエッセイではすっかりおなじみの茨城フォーだ。チームリーダーのゴッディは角満カップでの成績も抜きん出ていて、過去に2回も優勝している。幼馴染みどうしだからこそ醸し出せる牧歌的な雰囲気に乗せて入場してきたが、彼らが内に秘めるポテンシャルは計り知れない。出るか! 地獄ローテーション!!
●モンカフェ軍団
店長:勝てない喧嘩はやりません! "ナニワの勝負師"殴り込み
Mizunoe:今日も魅せます、沸かせます! 実力ナンバーワンの天才ハンター
hiro:ラージャン捜してここまで来たよ! モンカフェ軍団の切り込み隊長
yukie:油断してると酔わせるわよ♪ 日本最速女子ハンター!
【解説】破滅の予感を感じさせる『舞い降りる伝説』をBGMに、西の最強集団・モンカフェ軍団が登場。「強いヒールはかっこいい!」を絵にしたような存在感は圧倒的で、彼らの登場により会場の空気は明らかに変わった。モンカフェ軍団には唯一、女性ハンターのyukieさんが入っているが、彼女は並みの男では足元にも及ばない“超”がつく実力者。本大会の優勝候補だ。
●NAMAZONE
ナマゾー:ナマゾーン1が現れたっ!
ナマゾー2:ナマゾーン2が現れたっっ!
ナマゾー3:ナマゾーン3が現れたっっっ!
ナマゾー4:ナマゾーン4が現れたっっっっ!
▲左からNAMAZONE、NAMAZONE、NAMAZONE、NAMAZONE(笑)。
【解説】なんと、4人全員が覆面をつけて登場!! 場内をねめつけながら騎馬を組み、怪しい匂いを遠慮なく撒き散らしながら入場してきた。この怪人集団で正体が判明しているのは、チームリーダーのナマゾー氏だけ。彼ら独特の胡散臭い雰囲気に、入場曲のオオナズチのテーマがよく馴染んだ(笑)。
●チームレジェンド
唯:『2nd G』のチャンプは俺たちだ! モンスターハンターの申し子
MASAKI:女を惑わす幻惑のイケメンハンター! ミスター"センス"
こんぺい:男がホレる情熱の塊! 反骨の涙腺クラッシャー!
raven:どこか抜けてる東シナ海の諸葛孔明
【解説】勇壮なシェンガオレンのテーマをバックに登場したのは、この楽曲がもっとも似合う男たち、チームレジェンドの4人だ。世界に6人しかいない狩王のうち4人が集結して作られたこのチームの入場シーンは、まさに“威風堂々”。4人そろって勝ち鬨のポーズを決め、NAMAZONEの大暴れでざわつく場内を王者の威厳でピシリと締めた。
こんな4チームで、第4回角満カップは争われました。
続きは次回〜!
※お知らせ※
今回のイベントでは“角満検定”という検定試験が行われました。その結果をもとに個別の“認定証”を作り、解答用紙とともに参加者に差し上げたのですが、受け取ることができなかった方がおられます。その方の分も保管しているのですが、答案用紙に記載してもらった名前(ハンターネーム)とイベント応募時の本名を一致させられず……。そこでたいへんお手数なのですが、認定証を受け取ることができなかった参加者の方は弊社のカスタマーサポートまでご連絡いただけますでしょうか? 確認が取れ次第、認定証と解答用紙を郵送させていただきますので。よろしくお願いいたします!
イベントリポートの続きです。
“『ただいま! 逆鱗日和』発売記念! 『モンハン』6周年を勝手に祝おう会”のステージイベント第1部では、“第1回角満検定”なる神をも恐れぬ試験を行った。読んで字の如く、大塚角満自身や『逆鱗日和』に関するペーパーテストを実施し、その点数によって“角満検定○級”という称号(?)を公式的に差し上げる……という試みである。
第1回角満検定では、31の設問を用意した。全般的な“角満基礎問題”に始まり、各『逆鱗日和』シリーズに収録されている内容からの問題をズラリと並べる。そのほか、スクリーンに映し出される画像を見て答える問題や、作者の俺と編集担当の江野本しか答えを知らない“応用問題”なる難問も用意。イベントMCを務めた週刊ファミ通の佐治キクオと俺のゆる〜いトークを交えながら、かなりマジメな検定試験を実施したわけだ。では、どんな問題が出題されたのかと言うと……。
■基礎問題
Q.大塚角満が『モンスターハンター』シリーズのプロデューサー、辻本良三さんからもらったオトモアイルーの名前は?
(1)オリガミ
(2)オスカー
(3)リョーゾーン
■もっと! 逆鱗日和問題
Q.『もっと! 逆鱗日和』22ページの本文中で、ウザ雑魚四天王と評されているのは、ヤオザミ、ブルファンゴ、コンガと何か?
(1)モス
(2)ランゴスタ
(3)ゲネポス
てな感じです。
こんな問題を31問も作って出題したわけですが、せっかくなので全31問とその答えを別ページに掲載してみました。会場で検定を受けられた方は答え合わせをしてみてくださいね。
▲ちなみに、検定の上位の方にはプレゼントを用意しました! トップには逆鱗日和イベント恒例のサイン入りハンドボール(笑)。そして2位、3位の方にはこの日のために製作した大塚角満ファースト写真集(!)、その名も“KADOMANIA”なるものを進呈!! もらった方、捨てないで!!
しかしこの角満検定だが、最後の31問目についてはライブで行うイベントとリンクさせた問題にしたかったので“ある仕込み”を用意した。問題&解答集を見ていただければわかると思うがその内容はなんと、“ステージで大塚角満とある人物がタイムアタック対決をするので勝者を予想して”というものだ。まったく、とんだ検定試験だな。
ここで俺とサシの勝負を行ったのは、『ただいま!』に頻繁に登場するハンター、“たけちよ”(通称たけちー)だ。彼は2008年のモンハンフェスタでは“狩魂T”というチームで決勝大会に進出しているので、かつてはモンハンアスリートのひとりに数えられていた。が、俺の書くエッセイではそれほどかっこいい活躍はしていない……というか、完全なるいじられキャラに成り下がっている。それはナゼか? 一説には2008年の活躍は当時の相棒だったMizunoe君(2009年の狩王、artiesのひとり)の力によるものでたけちーはそれに乗っかっていただけ、というものがある。さらに、俺や江野本と仲良くなりすぎてしまったためにかつての栄光が通用しなくなったのでは……とも言われている。でも考えてみると、茨城フォーの4人やMizunoe君とも俺は十分に仲がいいが、エッセイにおける彼らの扱いはどこを読んでも“天上界仕様”。それを鑑みるとたけちーの境遇は単純に彼の人間性によるもので、「致し方なし」としか言いようがなくなる。そんな彼と(どんな彼だ)、ステージ上でガチンコ勝負を行った。
勝負の種目は2009年の狩王決定戦の予選にも使われた『3(トライ)』の“闘技場・クルペッコ討伐”にした。これまでにさんざん、クルペッコ討伐のタイムアタックに挑んだ話をエッセイで書いてきたし、たけちーも狩王決定戦の予選には参加していたので、ここでの勝負にはピッタリだと思ったのだ。ちなみにこの種目のソロ記録は、たけちーが3分50秒で俺が3分46秒。これは何気に、相当速いらしい。茨城フォーのヒロ君やハルス君をして「どうやるのか教えてください!」と社交辞令込みで言わしめるほどにね(笑)。
しかしイベント前日の夜に、機材チェックも兼ねて何度かクルペッコ討伐に出向いたのだが、このときの動きは惨憺たるものがあった。イベントの準備に追われて練習ができなかったため、頭ではやるべきことがわかっているのにまともに攻撃を当てられないのである。完全に、ブランクが俺の身体を蝕んでいた。前日のリハーサルでは、俺はたけちーにまったく歯が立たなかった。
そして迎えた本番−−。
まずはたけちーがタイムアタックをしてその記録に俺が挑む……という流れになっている。緊張の面持ちでステージに現れたたけちーはすぐにWiiリモコンとヌンチャクを握り(たけちーはヌンチャクハンターなのだ)、武器にハンマーを選択。そのまま闘技場に飛び込んだ。
ハンマーを手にしたたけちーの分身はまず、ぽけーっとするクルペッコの眼前で大タル爆弾Gを炸裂させた。それを皮切りに、クルペッコの振り向きざまや、上空から着地する瞬間目がけて頭にダメージを与えていく。しかし傍目に見てもたけちーが引いたペッコは“悪い子”で、嫌がらせのように飛びまくったり、クルクルペッコ(その場で2回転するペッコの得意技)になってハンターを吹っ飛ばしたりした。その様子を見て、俺は心からの声を上げた。
「いいぞペッコ! がんばれ!!」
これを聞いて、MCの佐治キクオが思いっきり渋面を作った。
「あんた、人間として小さすぎ!!」
それでも、もともとが出来る子であることを証明するかのようにたけちーは奮闘し、時計の針が5分を過ぎたところで討伐を完了した。それほど悪いタイムではない気がする……。結果は……!
5分49秒!
前日の練習では6分とか7分ばかりだったので、これはなかなかのタイムではなかろうか。うーん、こいつはマズいぞ……。練習では俺は一度も、6分を切れなかったのだ。
しかし悩んでいる間もなく、俺はWiiの前に立つこととなった。仕方ない……。懸命に練習していたころの動きを思い出しながら、ペッコを追い回すしかない! こう開き直ったのが功を奏したのか、俺の心を覆っていた緊張のベールはいつの間にか消え去っていた。
闘技場に入った俺の分身はまっすぐクルペッコのもとに向かい、その眼前でピタリと止まってハンマーを構えた。そして立ち止まったペッコがその場で足踏みを2回したのを合図にスタンプを開始。見事、攻撃力の高い振り上げ攻撃がペッコの頭部にぶち当たる。ほとばしる打撃のエフェクトを見た瞬間に俺は思った。「いける!!!」と。
俺がくり出す攻撃は、ことごとくクルペッコの頭に当たった。上空にいたらタメ3攻撃を当て、振り向きざまにはスタンプからの振り上げを当てる……。クルペッコはたまらず気絶状態となり、無防備な頭は俺の分身の目の前に。ここで追撃とばかりにタメ3や振り上げを確実にお見舞いし、ダメージの蓄積を図る。こ、これはすばらしいぞ。このまま行けば間違いなく、たけちーの記録を超えられるはずだ!!
ここで、いつもの俺だったら「しかしいつの間にか歯車は狂い、俺の攻撃はいっさい当たらなくなって気がついたら3オチしてゲームが終了していた」なんてことになりそうだが、この日はそうはならなかった。順調なままクエストは進行し、5分針にもならぬうちにクルペッコを討伐してしまったのである! タイムはなんと……!
4分19秒!!!
た、たけちーよりも1分30秒も速いではないかーー!! この快挙に、客席は騒然。まあ、そりゃあそうだろう。俺とたけちーの勝負となったら、たいがいの人がたけちーに賭けるだろうからね。俺が検定を受ける側でもそうするし(苦笑)。おそらく、10回勝負したら9回はたけちーが勝つと思う。この日俺が勝てたのは、単純に唯一の1回をたまたま引けたってだけなんだよねえ。
兎にも角にも、これで第1回角満検定は終了だ。いよいよここからモンハンアスリートの祭典、“第4回角満カップ”がスタートする。
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(受付時間:土日祝祭日を除く 12:00〜17:00)
以前からここで告知しておりましたが、3月7日にエンターブレイン2階イベントスペース“WinPa”において、“『ただいま! 逆鱗日和』発売記念! 『モンハン』6周年を勝手に祝おう会”というイベントを開催しました! 1月22日に発売された拙著『本日もただいま! 逆鱗日和』の発売と、『モンスターハンター』生誕6周年(2004年3月11日が初代『モンハン』の発売日)を一方的に祝ってしまおうということでイベントを企画。一般応募による招待者、104名の皆さんを前にいろいろとやらせていただきました。本日から何回かに分けて、イベントをリポートしたいと思います。しかし毎度のことですが、自分がステージに出ているとマメに録音したり詳細なメモを取ったりといった取材活動ができないので(当たり前だが)、リポートはかなーり難産になりそう……。なのでここでは、イベント舞台裏の様子や僕の心情なども吐露しつつじっくり綴りたいと思います。
さて。
イベント前日の金曜日。週刊ファミ通の校了作業をしながら会場への荷物の運び込みや設営、作りモノの作業をしていたため、会社を出たのは深夜3時すぎとなってしまった。帰路の途中で「これから会場で流す動画の編集をします……」とヘロヘロな江野本ぎずもと別れ、早朝4時半ごろになんとか帰宅。「ちょっとでも寝ないとマズい!!」とコタツに足を突っ込んで目を瞑ってみたが、緊張と高揚感(?)でまったく寝付かれない。けっきょくほんの少しまどろんだだけで、起きる時間に設定していた3月7日午前6時になってしまった。午前8時から会場設営の続きを始めなければならない。俺は鉛のように重い身体を強引にコタツから引きずり出し、家を出る用意を始めた。
なんとか身支度を整え、午前7時に家を出る。駅に向かう道すがら、江野本にメールで「だいじょぶ?」と尋ねると十数分後に「動画編集に手間取っているので、さきに会社に向かってください!」と返事が届いた。俺は「んじゃ、スタバでコーヒーと食い物を買ってさきに行く!」と返し、いつもの出勤コースの道を早足で歩く。こういったイベントや、重要な会議にふたりで臨むときは必ず、俺たちはコーヒーを買ってから会社に行くことにしている。いわばこれは、ジンクスだ。相撲取りが白星が続いているあいだは無精ヒゲを剃らないようにしたり、ハンターが「尻尾は鮮度が命!」と叫んで斬った尻尾に素早く取りつくのと同じで、「これをしておけば事は成る」と思い込んでいるのである。なので俺は今回もスタバに立ち寄って、ホットのラテとソイラテを注文。サイズは最大最強のベンティサイズだ。しかし買いながら「……買ったところで、ひと口も飲むような時間はないだろうな」と密かに思っていたりした。
会社に到着して買ってきたコーヒーを自分と江野本のデスクに置き、すぐにイベント会場のWinPaへ。やり残しの作業を片付けながらウロウロしていると、じきに江野本がやってきた。イベントプロデューサーの彼女からいくつか指示をもらい、それをやっつけるために走りまわる。そんなことをしていたらあっと言う間に時は過ぎ、リハーサルの時間に……。大急ぎで“第4回角満カップ”の出場選手16名とリングアナウンサー(!)に集まってもらい、演出が濃くなる部分を中心にリハーサルを行った。これが終わればすぐに、客入れのスタートだ!
この日のイベントは大きく分けて3部構成になっていた。最初の1時間はWinPa内で自由に歓談できる時間とし、そこで俺の即席サイン会を行ったり、会場展示物をじっくりを見てもらおうと思っていたのである。今回は会場レイアウトの関係で100人くらいしか読者の方を招待することができなかったのだが、思っていた以上にひとりひとりの方と話をすることができて、じつに楽しいひと時となりました。
そして! 今回の会場展示の目玉となっていたのが“ガンランス”である。ネットなどで見たことがある人もいるかと思うが、趣味で“実物ガンランス”を製作してしまったKさんという方に「世界一のガンランサー(笑)が主催するイベントの会場に、ぜひアナタの作ったガンランスを展示させてください!」と交渉。これをKさんが「喜んで!」と快諾してくれて、ついに俺はリアルガンランスとご対面することができたのである。イベント前日の3月6日にKさんみずからがクルマで搬入してくれたのだが、いやはやこのガンランスのなんて立派だったことか! モチーフとなっているのは討伐隊正式銃槍で、重さは約9キロ! 片手で持つとズシリと重く、「こいつはまさに本物だ……」と思ってしまったね。このガンランス、中折れのギミックもしっかりと組み込まれていて、弾丸の装着も可能。あまりのリアルな作りに、俺とともに前日リハーサルのために会場入りしていた第4回角満カップ出場者の面々も大興奮だった。イベント当日も当然、Kさんのガンランスは注目の的。しかも今回は「最近完成したばかり」という大剣、封龍剣【真滅一門】まで持ってきてくれていて、それも会場に展示することができた。Kさん、本当にありがとうございました!
▲イベント前日に、ウチのカメラマンにかっちょいい写真を撮ってもらった!! もう、思い残すことはありません。
そのほか、会場には物販コーナーと写真撮影用のパネルを設置。パネルは、『角満式モンハン学〜モンスター編〜』に載っているイラストを拡大し、俺の顔部分をくり抜いて観光地によくある撮影用パネル風に仕上げてみた。穴から顔を出して撮影するアレですね。いやあ我ながら、本当に手作りのイベントだな(笑)。
長くなるので、ステージイベントの模様は次回ってことで!
※お知らせ※
今回のイベントでは“角満検定”という検定試験が行われました。その結果をもとに個別の“認定証”を作り、解答用紙とともに参加者に差し上げたのですが、受け取ることができなかった方がおられます。その方の分も保管しているのですが、答案用紙に記載してもらった名前(ハンターネーム)とイベント応募時の本名を一致させられず……。そこでたいへんお手数なのですが、認定証を受け取ることができなかった参加者の方は弊社のカスタマーサポートまでご連絡いただけますでしょうか? 確認が取れ次第、認定証と解答用紙を郵送させていただきますので。よろしくお願いいたします!
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大塚角満

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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