大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 2nd G】第84回 史上最強のパーティー その1

 もうゲネポ、Effort Cristalというハンターの頂点に君臨する4人との座談会(参考記事その1その2)を終えた会議室に、なんとも言えない気だるい空気が流れる。あーこれで、本当にひと区切りついたんだなあ……。『本日もニャンと! 逆鱗日和』の編集にE3取材、そして今回のイベント……。あまりにもこの2ヵ月間が濃密だったがために、俺の心は充実感以上に寂しさに満ちてしまっていた。その想いは、俺よりもさらに懸命に活動していた江野本ぎずものほうが強烈だったようで、彼女は寂しさすら通り越して、いまや放心状態といった顔をしている。うーん、これはよくないぞ。『ニャンと!』に関わったふたりが揃って燃え尽き症候群にでもなってしまったら、今後の販促活動やさまざまな企画(地方巡業とかね)を誰が仕切るのか。俺は、自分自身の心を鼓舞する意味も多分に込めながら、目の前にいる5人の仲間に叫んだ。

 「せっかくだから、”ひと狩りいこうぜ!”

 言葉を発した俺から、放射状に広がる明るい空気。江野本も目を輝かせた。「いいですね! やりましょやりましょ!!」。ゲネポのふたりもエフォクリのふたりも、ニコニコしながらこれに応える。「やりましょう!」と。さあ狩りだ狩りだ。日本のトップにいる4人と狩りにいけるなんて、そうそうないチャンスである。俺たちは嬉々としてPSPを取り出し、顔をつき合わせて相談を始めた。とりあえずメンバーは6人なので、3人パーティーをふたつ作るのが懸命であろう。俺は言った。「んじゃ、グーパー(要するにジャンケンね)で分けるかね」。これに、もうゲネポの唯くんが付け加える。「せっかくなので同じチームのふたりでジャンケンをして分けませんか?」と。つまりゲネポのふたり、エフォクリのふたり、そして俺と江野本がジャンケンをして、勝った人と負けた人とでチームを作ったらどうか、という提案である。これなら、いつも遊んでいる同じチームの人間が組むことはない。俺たちは唯くんの案を採用してさっそくジャンケン。結果……。

●Aチーム
江野本ぎずも
もうゲネポ:MASAKI
エフォクリ:Jack

●Bチーム
大塚角満
もうゲネポ:唯
エフォクリ:God

 という、即席の2チームが誕生した。俺のパートナーは、ゲネポの唯くんとエフォクリのGodくん。なにげにコレ、すさまじいチームでありますよ。唯くんは全国制覇したもうゲネポのチームリーダーで、かつては”神ランサー”としてその名を馳せたとんでもない実力の持ち主。もうひとりのGodくんも全国2位のエフォクリのチームリーダーであり、あの”超絶シンクロプレイ”の考案者でもある。このふたりは言ってみればライバルどうしで、ネットの掲示板にモンスターを討伐するタイムを一方が書き込めば、一方は「負けてなるものか!」と気合もろとも同じタイムアタックを行ってこれを更新し、新たなタイムを書き込む。これを見たもう一方が「むぬぬ! 負けるか!」とさらにタイムを更新して……ということを日夜競い合ったりしているのである。俺の知る限りでもっとも最強に近いハンターは、まさにこのふたりなのだ。ちなみにこれに加わる俺も、”世界一のガンランサー(笑)”としてガンランサー界に(勝手に)君臨する男である。日本最強のふたりと世界一(笑)が手を組むのだ。これほど派手なメンバー構成、そうそう見られるもんじゃないヨ。俺の心を読んだかのように、江野本が素っ頓狂な声をあげた。

 「大塚さん! すごいっすねそのメンバー!!」

 うんうん。そうだろうそうだろう。俺もしみじみと感動に浸っておるよ。江野本が続ける。

 「大塚さん、狩場に行かないほうがいいんじゃないですか?(笑)

 ななな、なんという失礼な!! 俺が扇の要にいるからこそ、この天才プレイヤーふたりがいがみ合うことなく動けるというものでしょが! 顔を赤くしながら、俺は江野本に言った。

 「……うん、俺もそう思う……

 そう。じつは唯くん、Godくんを従えてクエストに行くという事実に、俺は大いにビビっていたのであります(苦笑)。そそそ、粗相がないようにしないとっ!!

 さて問題は、何のクエストに行くかである。武器については、俺はガンランスしか使えない体なので(どんな体だ)、そのようにパートナーのふたりに告げる。するとふたりは顔を見合わせてからニヤリと笑い、意外なことを言ってきた。声を揃えて、天才ふたりが言う。

 「じゃあ僕らもガンランスで行きますよ!」

 こうして、日本の頂点に立つふたりと世界一のガンランサー(笑)による、即席ガンランスパーティーが誕生した。相手はG級のテオ・テスカトルである。江野本チームが「G級のテオに行く」と話しているのを聞きつけたので、せっかくだから同じものに行こうと思ったのだ。そういえば『モンスターハンター2(ドス)』で遊んでいたとき、”ガンランス(4人)vs.テオ・テスカトル”というコラムを書いたことがあるが(『本日も逆鱗日和』に収録。こちらからも読めます)、純粋なガンランスパーティーでテオに挑むのは、間違いなくそのとき以来だろう。

 こうして、史上最強のガンランスパーティー(自称)によるG級テオ・テスカトル討伐が始まった。

※次回に続く

投稿者 大塚角満 : 16:05

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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