大塚角満の ゲームを“読む!”
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2回連続で村長上位のネコートさんクエスト”モンスターハンター”の高き壁に阻まれ、進むことも退くこともできなくなってしまった。「だったら別のことをすればいいじゃんか」と思われるかもしれないが、これだけ思い入れを強くして臨んでしまうと、どうにかこうにか攻略しないことには他のことなど手につかなくなってしまうのだよ。じつは今後の計画として、『2nd』の時代からまったく手をつけていなかった”トレジャーハンター”にいよいよ挑もうという腹積もりがあるのだが、モンスターハンターをクリアーしないことにはそっちに進むわけにもいかぬ。なのでトレジャーハンターのパートナーに任命した江野本ぎずもには「モンスターハンターをクリアーするまで、トレジャーハンターは待っててください……」と懇願。江野本に「はい、わかりました(苦笑)。……でも、いつになるのかなぁ(笑)」と苦笑されるのだった。
江野本の懸念どおり、俺はモンスターハンターに弾き返され続けた。以下、俺がこのクエストの進捗状況を記したメモ書きをもとに文章を起こしてみる。
■モンスターハンター:3回目
この回から武器を、古龍銃槍エンブレムから電銃槍フルボルトに変更。ラージャンにはまるで効果のない雷属性のガンランスだが、他の3頭についてはいいチョイスかと。とにかくラージャンまで到達できないのだから、これくらい抜本的な意識改革は必要だろう。そのおかげか、クエストはいままででいちばんマシに進行。でも、レウス討伐に15分使う……。
続くティガレックスはやはり強く、25分針で1オチ。この段階で回復薬グレートは残り4個になる。それでも起死回生を狙って、ドキドキノコと素材玉を調合しまくって”モドリ玉作戦”を敢行するも、30分針で2オチ。しかもその数分後、モドリ玉に依存しすぎたのかこれを調合しているときに投石に当たって3オチっと……(苦笑)。
■モンスターハンター:4回目
まるでダメ。ティガで2オチでリタイア……。
■モンスターハンター:5回目
この5回目、俺的にはかなり健闘した。
相変わらず最初のリオレウス討伐に15分使ってしまったが、「まだ取り戻せる!」と奮起して、すっかり”鬼門”と化したティガレックスに挑む。それにしても、いままでティガレックスに対して苦手意識なんてまるでなかったのに、なんでこんなに苦戦するのだろうか? 理由のひとつとして考えられるのは、このモンスターハンターというクエストに挑むときに着ている防具。ずっと頼ってきたガード性能+1のスキルが、この防具に関しては発動していないのである。これは、”なるべく強い火力で”という思いと、”少しでも防御力の高い防具で”という思いから、見切り+3、心眼のスキルが発動していて、なおかつ自分が持っている防具セットの中でいちばん防御力の高いものを選んだことによる。いままであまりにもガード性能のスキルに依存していたがために、攻撃をガードしたときのノックバックの違いに若干の戸惑いが生まれてしまったようなのだ。……ま、カッコつけた言い訳にすぎないんだけどねぇ。
それでも、俺はがんばった。相変わらずティガレックスの攻撃を食らいまくって1オチを計上するも、「禁断の魔球を食らえええ!!」とヤケクソ気味に叫んでシビレ罠→捕獲用麻酔玉のコンボを敢行。暴れるティガレックスを強引に捕獲して、3頭目のナルガクルガへの挑戦権を手に入れた。
そしてナルガクルガ。この大連続狩猟に出てくる4頭のモンスターの中でいちばん御しやすいと確信しているのがナルガなわけだが、それでもやはり、ひとりで討伐するには手に余る。どうにかこうにか立ち回って討伐を果たすも、なんと残り時間は1分46秒……(苦笑)。ついに初めて、大将のラージャンを引きずり出したわけだが、牙獣の王が「ふわぁぁあ〜……。メンドくせ」とアクビをしながら登場したときには残り時間は13秒。……13秒でどうやってラージャン倒せっちゅーんだ!!! と俺が1回激昂したところでクエストは終了となった。もう、笑うしかない。わは、わはははは……。
■モンスターハンター:6回目
開始3分、回復薬をケチって半分以下の体力でレウスと渡り合っていたら、まんまと怒り突進を食らってあっけなく昇天。何やってんだか……。「このクエ、なかったってことで!!」と叫んでリタイア。
■モンスターハンター:7回目
ふたつ隣の席で原稿を書いていた江野本に、「どうしてもリオレウスに15分使っちゃって後々困るんですけど、どうしたらいいですかね……?」と無駄とはわかっていながら質問する。すると江野本はデカい目をギョロリと振り向け、「じゃあ10分短縮して、5分で討伐すればいいのです」とピシャリ。俺、二の句が告げなくなりながらも、(見てろよコンニャロ……)と奮起してリオレウスに臨み、なんと10分かからずに討伐することに成功!! これを聞いた江野本、ニヤリと笑って、「あっしの激励のおかげですね」とふんぞり返る。
レウスを順調に狩れたのが好影響したのか、苦手モンスターとなったティガレックスに対しても非常にいい感じで立ち回れた。それでも”学習できないオトナ・さいたま市代表”を自認する俺は20分針で1オチ。さらに、ティガレックスの頭が壁に刺さったのを遠くで見て「チャチャチャ、チャーンス!!」と調子に乗って攻め込もうとしたら目の前でまんまとティガの頭が壁から外れ、「!!!」とキモを潰したところに回転アタックを食らって2オチ。それでもめげずに復帰して2回突っつくと、ティガレックスは轟音を立てて昇天。残り23分も残してナルガクルガの前に立つことができた!!
このナルガクルガとのタイマンも、非常にいい感じで進行した。頭に攻撃を集中して、何度も何度ものけぞらすことに成功。「い、いけるかも!」と心の内で勝利を確信する。俺の計算によると、このまま行けば残り時間12分ほどでラージャンに挑むことができるはずだ。しかしラージャンと渡り合うためには、残り5個となってしまった回復薬グレートをどうしても補充しておきたい。よって、もう間違いなく捕獲できる状態にあるナルガクルガだが、ここは討伐して、その身体から回復薬グレートを剥いでおく必要があるだろう。よーし、討伐だ討伐だ……とヨチヨチとナルガに接近したところで、「最後っ屁を食らえ!!」とばかりにくり出された”尻尾ビターン!”攻撃をまともに食らう。な、なんとこれで1発昇天……。いつまで経っても最後に控えるラージャンの呪縛から解き放たれないガンランサーは、王手をかけながらも自分で将棋板に足をぶつけて勝負を台無しにしてしまったのだった。
■モンスターハンター:8回目
つ、ついに、最初のリオレウスを5分で仕留めることに成功!! ……ま、捕獲したんだけどネ(苦笑)。でもね、俺、ついにわかったのよ。”大連続狩猟ではモンスターを討伐して回復薬グレートを剥ぎ取ることがセオリーだ”なんて書いたが、そもそも攻撃を食らわずに、最速で捕獲してしまえば回復薬グレートを無駄に消費することもないという事実に。……え? 気づくのが遅い!? でもね、誰に言われるでもなく実戦からこの教訓を得ることができた自分を、俺は褒めてやりたいのよ。
勢い込んで挑んだ2頭目のティガレックスも非常に順調。まあ20分針で1オチしてしまったが、残り23分を残して討伐に成功したのである。今度はキチンと剥ぎ取りもできて、ナルガクルガ戦をまえに回復薬グレートはMAXの10個を維持。ランサーの切り札、強走薬グレートも2個残っているし、シビレ罠、落とし穴もひとつずつ温存。いままででいちばんいい状態で後半戦に臨めるではないか!!
そして、この8回目で特筆に値するのがオトモアイルーの活躍だ。このとき、俺は戯れに辻本良三プロデューサーからもらったオトモアイルー”オスカー”を、1ミリの期待もせずに連れて行っていたのだが、このコが獅子奮迅の大活躍をみせてくれたのである!! モンスターを引きつけてくれるのはもちろんだが、非常にいいタイミングで鬼人笛、真・回復笛を吹いてご主人様を援護。さらに的確に頭部を攻撃して何度もナルガをひるませることに成功していた。オスカーの攻守にわたる活躍で、なんと13分を残してナルガクルガ討伐を果たす。しかも! ラージャンに挑まんとする俺が所持していたアイテムのなんとすばらしかったことか! 回復薬グレート7個、強走薬グレート2個、シビレ罠1個、落とし穴1個、モドリ玉用素材8個分、支給用大タル爆弾2個……。これで後れをとるようなら俺はもう、このクエストをクリアーすることはできねえだろ!!
そして、運命の大将戦。オトモアイルーと協力しあって、的確にラージャンの頭部を攻撃していく。残り10分で、ラージャンが最初の怒り状態に突入。「いまだ!!」とばかりに叫んで落とし穴を設置し、まんまとこれにハメて素早く、支給用大タル爆弾をラージャンの鼻っ面に設置する。起爆はもちろん、伝家の宝刀・竜撃砲!! 凶暴な竜撃砲の火焔と、支給用大タル爆弾の爆風に包まれるラージャン。か、勝てるぞコレなら!
残り6分。ここでさらに、オスカーが大活躍をみせる。大闘技場にピコーンピコーンという軽やかな音色が鳴り響いたと思ったら、なんとオスカーがシビレ罠を設置してくれたではないか!! しかもラージャン、こいつにあっさりと引っかかる!! 俺、「しょしょ、勝機!!」とヨダレを撒き散らしながらビリビリと痺れるラージャンに接近し、2発目の竜撃砲を発射!! 勝敗の天秤が、完全にハンター側に傾いた瞬間だった。
そして残り時間3分。いよいよ決断のときだ。このときのために、いままで使いたくて使いたくて仕方のなかったシビレ罠を、我慢して温存してきたのだ。でも、まだ早いか……? あと1分だけ攻撃して、それから設置したほうがいいだろうか? いや、もう捕獲できるんじゃないかな……? 何となくラージャン、疲れているように見えるし……。ああでも、失敗したらどうしよう!! どうしたらいいだ俺は!!
なんて考えていたら操作がおぼつかなくなり、遠くから飛んできたラージャンのタックルをまともに食らう。「あああ!!」と叫んだところでどうにかなるわけもなく、フラフラと立ち上がったところに通り抜けて行ったラージャンがピョコンとバックステップ。なんとこいつが直撃し、衝撃の3オチ……。
「ぐぎゃああああぁぁぁああ!!!!」
いつのまにか江野本しかいなくなった深夜のニュースチームの島で、悲劇のヒーローを気取って絶叫する俺。そんな俺を見て、江野本が呆れた表情でこんなことを言った。
「せっかく辻本さんにもらったオトモアイルーが活躍してたのに……。きっとこのときのために、辻本さんはオスカーを託したんですよ? そんな、千載一遇のチャンスを……」
ああああああ!!!(泣) ゴメン、オスカー……。ゴメン、良三さん……。ふがいないダンナで、ホントにすまん……(号泣)。
というわけでいまだ、モンスターハンターはクリアーしておりません(苦笑)。
種差海岸での”真夏の極寒狩猟(笑)”を早々に切り上げ、Rさんのクルマに乗り込んだ我々3人。「お店予約しであるんで、そこでご飯食べながら狩りましょう〜」というRさんのありがたいお言葉に「うんうん! そうしましょうそうしましょう!!」と首を激しく縦に振り、ブロロロロ〜と土煙をあげながら逆鱗日和ファミリー一行は一路、Rさん行き着け料亭へと向かった。
料亭へ行く道すがら、Rさんのハンターライフについていろいろ聞いた。それによるとRさんは基本、ソロで『モンスターハンター』に向き合う孤高のハンターで、『2nd G』もふだんはひとりで遊んでいるという。しかし、まえまえから協力プレイも楽しんでみたいと思っていて、『2nd』の時代に一念発起。当時の同僚を洗脳(笑)して、『モンハン』ユーザーに育て上げたという。それからしばらくはヒマを見つけては同僚との狩りを楽しんだというが、職場が変わったことで唯一の狩友とも離れ離れに。以来、ほとんどひとりで狩りを続け、『2nd G』では最高のハンターランク9までキャラクターを育て上げたそうだ。
こういう話を聞いてしみじみと思うのが、我々くらいの年齢(30〜40歳くらいね)でゲーム仲間を見つけることの難しさだ。学生だったら自分のまわりにいくらでもゲームを遊んでいる同年代の仲間がいるわけだから、狩友を作るのは容易いだろう。学生じゃなくても、住んでいるのが都市部だったら、それなりの情報とフットワークがあれば何とかなるかもしれない。ゲームサークルもたくさんあるし、『2nd G』のオフ会も頻繁に行われている。店主が『モンハン』好きってことで、ハンターが集いやすくなっている飲食店もいくつもある。また都市部に住んでいなくても、据え置き機やPCのネットワークゲームだったら”チャット”という手段があるから、不特定多数の人とも簡単に友だちになれたりする。しかし携帯ゲーム機の場合は基本、まず最初に”集まる場所”が必要になるわけだから、絶対的にユーザー人口の少ない土地は不利になるだろう。
Rさんも、これに頭を悩ませていたひとりだった。ネットの掲示板やSNSを覗いては、自分が住んでいる場所の近くにゲームのサークルなどがないかと捜したそうだが、目ぼしいものは何ひとつない。自分が発起人となってサークルを作ることも考えたが、現時点で何もないのだからはたして人が集まるかどうかもわからない。ということで『2nd G』でも、俺が書く協力プレイ時のドタバタ劇などをを読みながら、「協力プレイで遊びたいなぁ〜」と遠い目をしていたそうだ。我々がRさんのもとを訪れた翌日から仙台でモンハン夏期講習が行われたわけだが、この千載一遇のチャンスも仕事の都合で訪れることは叶わず。だから我々が訪れるまでRさんは、3人、4人パーティーで『2nd G』を遊んだことがなかったそうだ。
逆鱗日和ファミリーを乗せたRさんのクルマは程なく、ステキな料亭の駐車場で歩みを止めた。どうやらここで、お食事&狩猟会を開催しちゃおう! って趣向のようだ。いいねいいね!! 俺たちはドタドタと座敷席に上がりこみ、「まあとりあえず……」と言いながら乾杯! 俺と江野本は生ビール、クルマを運転しなきゃならないRさんはウーロン茶で、グラスをぶつけ合った。
それにしても、この料亭で食べた料理の美味しかったこと!! 三陸海岸であがったばかりの海の幸と、この店自慢のニジマスの”あらい”(刺身ですね)がとにかく絶品で、俺と江野本は取材ということも忘れて「うめえうめえ!!」と箸を振り回しまくる。すっかり、『美味しんぼ』の山岡さんと栗田さんのたたずまいだ。はっきり言ってゲームとはまるで関係ないが、一応”旅行記”を気取って書いている手前、ここで食べたメニューも列挙させていただく。箇条書きにすると目立って恥ずかしいので(苦笑)、読みづらいかもしれないがズラズラと書き連ねる。えーっと……、ニジマスのあらい、ホヤの酢の物、牛肉のしゃぶしゃぶ、白身魚のてんぷら(やたらとおいしかったが、何の魚か聞き忘れた)、ウナギの蒲焼、卵豆腐、握り寿司(ウニとイクラが激烈うまかった!)、すいとん(この店自慢のお味。江野本イチオシ!)、ウニ刺(追加注文。角満イチオシ!)、メロン、生ビール……。これらをつぎつぎと摂取させていただきました。いやあ、書いてるだけで腹減ってきたわ……。
▲えー……、よく見るとウナギの蒲焼がすでに、パックマン通過後のようになっておりますがね(苦笑)。写真を撮るまえに攻撃を加えてしまいました(笑)。
……いかん! 本来書くべきことを忘れるところだった! Rさんに青森言葉のことをさらに突っ込んで聞かなきゃいけないんだった! 我々が青森までやってきた最大の理由は、『2nd G』に出てくる行商ばあちゃんが操る青森言葉のルーツを辿る(オーバーだナ)ことだったんだ! ……まあ青森言葉だったら、津軽出身の週刊ファミ通副編集長・フランソワ林にレクチャーしてもらえばいいじゃねえかという意見もあるかもしれないが、それでは風情がなさすぎるのです。現地の空気を吸いながら聞くことにこそ意義があるのでえす!!
というわけでさっそくRさんに、行商ばあちゃんが話す青森言葉を解説してもらった。たとえば、半額セールのときに行商ばあちゃんは「今日は色んなモノば安ぐ仕入れできたはんで……」と言うが、青森言葉を知らない我々からすると”はんで”の部分がわからない。Rさんは言う。
「津軽では”〜してきたから”を”〜してきたはんで”って言うんです。ちなみに南部では、”〜してきたすけ”になりますね」
おおー! おもしろいおもしろい! この調子で、「今日はがんばってさぁ、いつもよりずっぱど良いモノば仕入れで来たよ〜。ばんばん買ってってけろな」を訳してもらうと、「今日はがんばって、いつもより断然いいものを仕入れてきましたよ。ばんばん買っていってくださいね」となる。まあ、これくらいの津軽弁だったらこうやって文字に起こせば我々でもだいたいの意味はわかる。しかしRさんに実演してもらったのだが、ふだんしゃべっているとおりの抑揚とスピードで津軽弁をしゃべられると、とたんに「うーむ……」となってしまうからおもしろい。
やっぱり方言って、楽しいなあ。俺は群馬にいた18年間、「自分がしゃべっている言葉こそ標準語だ」と信じて疑わなかったのだが、都会に出てきた瞬間、そこに飛び交う言葉と比べてあまりにも自分の言葉の抑揚や語尾、はたまたは単語そのものが違ってビックリ仰天したものだ。なのでRさんに「俺は群馬弁こそ標準語だと思っていたので、都会に出てきたときぶったまげましたよ」と告白。すると彼はうれしそうに、「青森の人間もこんなに訛ってるのに、”自分のしゃべっている言葉は標準語だ”って思っていますから(笑)。きっと行商ばあちゃんも、同じように思っているんじゃないですかねぇ(ニヤリ)」と言っていたずらっぽく笑う。俺たち3人はゲラゲラと笑い合い、再びグラスを掲げて乾杯するのだった。
その後俺たちはPSPを取り出し、種差海岸でボロボロにされたアカムトルムに再度挑戦。見事これを撃破し、リベンジを果たす。さらにレイア、レウスと言った模範的(?)なモンスターを狩ったころ、タイムアップとなってしまった。俺と江野本はつぎの目的地に向けて、新幹線に乗らねばならなかったのだ。
▲腹ごしらえもできたところで、狩猟スタート! なんか恥ずかしいので、いきなり写真は小さく。
新幹線のホームまで送ってくれたRさんと、俺たちは固く握手をした。本当に一瞬しか時間を共有することはできなかったが、俺と江野本が今回の旅とRさんから得たものはとてつもなく大きい。
「また、必ず会いましょうね」
と俺は言った。東京と青森の距離を考えたらそうそう頻繁に行き来できるものではないが、そんなに遠くないうちに、またぜひいっしょに狩りに行きたいと思ったのだ。
「はい、ぜひ会いましょう! 何かあったら、東京まですっ飛んで行きますから!」
とRさん。うん、また近いうちに、きっと会えるさー。
東北の熱いハンターに見送られながら、俺たちはつぎの目的地に向かった。
旅はまだ、始まったばかりだ。
▲あまりにも楽しかったため非常に去りがたく、八戸の黄昏を見ながら黄昏る大塚角満。
【MHP 2nd G】第97回 モンスターハンター 〜”ラージャン”という名の脅威〜
村長上位のネコートさんクエスト”モンスターハンター”に挑み、クリアーどころか2頭目のティガレックスで3オチを計上して泣きながら村に帰ってきたガンランサー。どこでボタンを掛け違えたのかやること成すことすべて裏目に出て、初めて『2nd』で”最後の招待状”に挑戦したときよりも絶望的な敗北感に苛まれての帰郷となった。
村長下位の最後の招待状を余裕でクリアーし、「もう俺を止めるクエストは存在しねえぜ!! ラージャンだろうがティガだろうがかかってこい!! がははははーっ!!」と怪気炎を上げていた男は、もうどこにもいない。たいした実力もないくせに、何を俺は慢心していたのだ。常識的に考えて、俺ごときが余裕の境地に立ってリオレウス、ティガレックス、ナルガクルガ、ラージャンを簡単に屠り去ることができるわけないだろ!! ……と、昨日ここで”村長上位のモンスターとはいえ、同時に出てくるのならまだしも、単独でリオレウスやナルガクルガと渡り合ったら俺が後れをとるわけがない!”なんて書いていた男は宇宙人に連れ去られました、と言わんばかりに180度違うことを書きつつ、俺はモンスターハンターに再度挑戦するために準備を始めた。1回目以上に、万全の準備を整えなければ!!
とは言っても、狩場に持ち込めるアイテムの数には限界があるので、基本は1回目と同じだ。回復系フルセット(回復薬、回復薬グレート、秘薬、薬草)、シビレ罠3個分、落とし穴、閃光玉、モドリ玉。ただ今回はこれに加えて、素材玉10個とドキドキノコ10個もこっそりとポーチに忍ばせておいた。……そう、モドリ玉調合キットである。……誰だ!! 「逃げる気満々でやんの(苦笑)」とか言ってるのは!! ……ちょっとそこ!! 「チキンキター」とか言わない!! これくらいしねえとまともに渡り合える気がしねえんだよ!!
というわけで始まりました、2回目のモンスターハンター。1回目の惨敗で得た教訓を活かして立ち回ろうと心に誓う。”1回目で得た教訓”とは、”出し惜しみをしない”ということだ。この1頭目のリオレウスをとっとと屠り去らないことには、2頭目も3頭目もあったもんじゃないからね。
しかし、思っただけでそれが実行できるのなら、世の中に”失敗”という文字は存在しないのである。
俺はこの後に及んで、出し惜しみをした。閃光玉を炸裂させれば優位に狩猟が展開すると確信した場面ですら、「い、いま使うのはもったいない!」と言って温存してしまうのである。シビレ罠にしてもそう。邪魔なレウスの尻尾を早く斬り落とすためにはシビレ罠で動きを封じるのがいちばん手っ取り早いのだが、「さ、3個しか罠ないのに、こんな序盤で使うわけにはいかぬ!」とかわめいてポーチの奥底に仕舞い込んでしまうのだ。
なぜこんな心理状況になってしまうのか。理由はわかりきっていた。
どんなにリオレウスに苦しめられても頭のどこかでつねに、最後に控えるラージャンのことを考えてしまうのだ。
(最後にラージャンがいる! ここで落とし穴を使うわけにはいかない!)
(ラージャンがいるんだ! こんなところでモドリ玉を無駄使いするわけにいかん!!)
目の前に猛るリオレウスがいるというのに、そんなことばかりが頭の中で旋回しているのであった。
ラージャンが放つプレッシャーは、それはそれは強烈だった。強烈すぎた。このとき、俺が陥ってしまった心理状況は、スポーツのトーナメント戦を戦うときに似ていた。たとえば野球のトーナメントで決勝戦のことを想定してエースを温存し、序盤の試合を落としてしまうのと同じ……。あとのことばかり考えてしまい、ここを乗り越えないとラージャンの前に立つことは叶わないんだ、という本質が見えなくなってしまっていたのだ。
いまになって思う。ラージャンを”大将”として最後に控えさせた配置の妙を。この羅刹が最後にいるという事実が重い重い重石になって、ハンターの心理を惑わせることに成功しているのだ。
そんな2回目……。
最初のリオレウスを15分針でなんとか討伐するも、続くティガレックスで2オチ……。時計の針が35分を指すころにダメもとで捕獲を試みて成功したが、大連続狩猟では捕獲ではなく討伐して、モンスターの身体から回復薬グレートを剥ぎ取って回復アイテムの補充を図ることがセオリーのひとつとなっている。先に進みたい一心でティガレックスを捕獲してしまったが、回復系アイテムの補充が叶わなかったガンランサーに残っている力は、もうほとんどなかった。
結果、残り時間3分というところでナルガクルガのフェイバリットである”尻尾ビターン!”攻撃をモロに浴びて壮絶な昇天。今回もまた大将のラージャンの影すら見ることができず、俺はボロボロになって村に強制送還されたのだった。
クリアーできるのか……? 俺の腕で……。ガンランスで……!
どうやら俺は、深い深い迷宮に迷い込んでしまったようだ……。
村長下位の最後のクエスト”最後の招待状”を拍子抜けするほどあっさりと、ガンランス・古龍銃槍エンブレムでクリアーした大塚角満。『2nd』の時代、本当に何十回となくラージャン2頭の高い壁に阻まれ、一時は本当に「俺もう、無理かも……」とPSPを封印しそうになったほど難易度の高かったクエストだ。それを、わずか10分程度でクリアー。用意した罠も回復薬も、余裕で余らせての”完全勝利”である。ラージャン2頭が相手とはいえ、村の下位クエストにG級全開の装備で臨みゃあ、そりゃあ余裕で立ち回れるってものだし、そんなことは重々承知していたのだが、やはり”最後の招待状”という『モンハン』世界における”一大ブランド”を難なく乗り越えてしまったことは、俺の心理に多大な影響を及ぼした。
そう、慢心したのである。
最後の招待状を余裕でクリアーできたいまの俺に、少なくとも村クエストでは壁となるものは存在しないのではあるまいか。俺がそう思ったとして、誰に責められようか。いや責められない。ていうかそれ以前に、俺の前に立ちはだかろうとする村クエストはもうひとつしか残されていないのである。そう。ネコートさんが用意する村長クエスト上位の最後のクエスト”モンスターハンター”だ。『モンハン』シリーズの象徴であるリオレウス、ティガレックス、ナルガクルガ、ラージャンを、大闘技場を舞台に連続で討伐しなければならない”究極の大連続狩猟”。これをクリアーして初めて、ハンターは”モンスターハンター”を名乗ることができるようになるのではなかろうか。そう思わせるほどこのクエストの威光は強烈だったが、じつは以前から俺の中には(なにげにモンスターハンターは、最後の招待状よりも余裕でクリアーできるのではなかろうか)という思いがあったことをここに告白してしまおう。
最後の招待状の最大の恐怖は、”ラージャンを2頭狩らないといけない”という部分にあるわけではない。もっとも恐ろしいのは”クエストが始まったら10分後には問答無用で2頭目のラージャンが現れてしまう”という、誰もが避けられない絶対的なルールにある。だからこそ最後の招待状は忌み、恐れられ、『2nd』の時代に”伝説のクエスト”になったのだ。
ところが、『2nd G』のラストクエスト、モンスターハンターは大連続狩猟だ。最初に現れるリオレウス討伐に手こずり、たとえ10分が経過したとしても、次に控えるティガレックスが大闘技場に乱入してくることはない。モンスターハンターではつねに、ハンターとモンスターは1対1のサシで勝負を決する。第三者の介入はいっさいないので、最後の招待状で1頭目を倒せずに10分が経過してしまったときのような地獄絵図が展開することは決してない。
なので、俺は余裕だった。村長上位のモンスターとはいえ、同時に出てくるのならまだしも、単独でリオレウスやナルガクルガと渡り合ったら俺が後れをとるわけがない! と思っていたのだ。
というわけで俺はさしたる危機感もないままに、モンスターハンターをクリアーすべく準備を始めた。「余裕」を連呼しつつも、回復軍団フルセット(回復薬、回復薬グレート、秘薬、生命の粉塵、薬草)、シビレ罠3個分、落とし穴、閃光玉、モドリ玉などをきっちり用意するところが俺のカワイイところである。
8月25日午後9時30分。『2nd G』発売からまもなく5ヵ月を迎えるこの日、俺は初めてラストクエスト”モンスターハンター”に挑んだ。何度も言うように、最初に現れるのは『モンスターハンター』の象徴、リオレウスである。初代『モンハン』の時代から数えたらはたして幾度、このモンスターと渡り合ったことだろう。『2nd G』だけに限っても、この日までのリオレウス討伐数は111。大型モンスターの中でダントツにたくさん狩っているのが目の前にいるリオレウスなのだ。言ってみれば、もっとも手の内を知っている相手と言える。そんなリオレウスに、俺が手こずるわけがない。そう確信していた。
ところが。
このリオレウス、強い……。
ナメてかかっていたのは事実だが、まさかこれほど、後手に回されるとは思わなかった。攻撃力、体力ともに「こいつホントに、村上位のリオレウスか!?」と叫んでしまったほどズバ抜けているのである。結果、時計の針が5分を指すころには回復薬グレートを6個、秘薬を1個消費。さらに10分が過ぎるころ、あろうことか上空からのキック(通称、ワキャキャキック)をまともに食らい体力が半分以下に減らされたうえにピヨピヨ状態に。「うわわわわ!!」とはしたなく叫ぶもレウスの猛攻は止まらず、怒りタックルをまともに浴びて衝撃の1オチを計上してしまった。こいつは予想外の展開である。まさか”先鋒”であり、もっとも容易い相手と思っていたリオレウスに屠られるとは……。
呆然としながら、俺はある事実を思い出していた。ベテランハンターになって、すっかり忘れてしまっていた絶対的な事実を。しみじみと、ボロボロのガンランサーはつぶやく。
「そうだ……。リオレウスって、強かったんだよな……」
初代『モンハン』の時代、熟考に熟考を重ねた上で戦術を紡ぎだし、それでも何度も何度も跳ね返されていた強大な壁が、このリオレウスだったのだ。なんで俺は、そのことを忘れてしまったんだろう。リオレウスが”対等以上の相手”ということをしっかりと胸に刻み込めていれば、これほど無残に屍をさらすこともなかったのではないか……。
俺は気を引き締めなおした。なんとかかつての荒ぶる魂を呼び戻し、立ちはだかるリオレウスを討伐せねば!!
しかしいくら口で気合を入れ直しても、傾いた勝敗の天秤は簡単には元に戻せない。なんとか15分針でリオレウスを討伐するも、回復薬グレートは8個消費し、秘薬にいたってはゼロに……。折れかかった心に”残り時間が少ない”という焦燥も覆いかぶさってきて、俺は息も絶え絶えになってしまった。こんな状態で次の相手である”『2nd』の象徴”、ティガレックスとまともに対峙できるわけもない。25分針で2オチ目を計上。秘薬は飲み尽くしてしまっていたので、もうノーマル体力で大闘技場に戻るしかない。体力が満タンでも太刀打ちできなかったティガレックスにノーマル体力でどうこうできるわけもなく、しかも奇跡的にこやつを倒したところで、まだ無傷のナルガクルガ、ラージャンが控えているのだ。
「もう……、ダメだ……」
心、踏み潰された枯葉のようにボロボロとなり、我が分身は攻撃する気力もないままフラフラとティガレックスに接近。猛るティガレックス、「介錯してくれよう」とばかりに壮絶な回転アタックをくり出して、ズタズタのガンランサーにトドメを刺した。クエスト開始からわずか25分。3頭目のナルガクルガも見ないうちに最初のモンスターハンターは終了となった……。
クエストの取っ掛かりで余裕を振りかざしていただけに、2頭目のティガレックスにすら歯が立たなかったという事実は俺に衝撃を与えた。いやもう、衝撃なんて言葉じゃ済まされない。いままで築き上げてきたプライド、実績(あったっけ?)、名声(それこそ、あったっけ?)はすべて脆くも崩れ去り、無残な瓦礫の下には何も残っていない……。
いや、そんなことはない。見るも無残な心の瓦礫だが、よく見るとキラリと光る”何か”があるじゃないか。
それは、”めげない気持ち”だ。いままでにだって何度も、こういう壁はあったじゃないか。初代『モンハン』のリオレウスもそうだし、『モンハンG』の2頭のフルフルにだってさんざん悩まされた。そして何より、『2nd』の最後の招待状。いつまでもめげずに、何度も何度も挑戦したじゃないか。
よーし。やってやろうじゃないか。どんなに高い壁でも、信じて使い続けてきたこのガンランスで、絶対に越えてやろうではないか!
次回に続く!
8月11日早朝、埼玉県のJR大宮駅で江野本ぎずもと合流。新幹線に乗り込むまえに流行りの”エキナカ”商業施設、”ecute 大宮”に突入して青森で待つRさんへの手土産を購入した。買ったのは川越銘菓の”いも恋”というおまんじゅう。じつは俺も江野本もこのまんじゅうが大好物で、「手土産と言ったらコレしかない!!」と偶然ながら意見が一致していたのである。かつてはこのいも恋、地元の川越に行くか高速道路のパーキングエリアくらいでしか買えなかったのだが(俺の知る限り、ね)、いまではここ大宮駅でも買うことができる。いい時代になったものだなぁ……。昔はツーリングで関越自動車道に乗ったときだけのお楽しみだったんだけどねぇ……。……しかしこのへんの記述、必要以上に具体的すぎて、まるで俺がecute 大宮やいも恋まんじゅうからの回し者のように思えるが、そんなことはありませんからネ。とにかく、首尾よくお目当てのお菓子を購入できてゴキゲンとなった逆鱗日和ファミリーは一路、北の街・八戸を目指して東北新幹線”はやて”に乗り込んだのでありました。
俺が青森に行くのは、今回が2回目。10年ほどまえに一度だけ、鯵ヶ沢町というところにスキーに行ったことがある。今回我々が赴く八戸市は、十和田湖を真ん中に見て鯵ヶ沢町とは反対側にある、太平洋に面した大きな都市だ。メールをくれたRさんによると、魚もお酒も、じつにおいしい土地だという。
「じゅるり」
俺は舌なめずりした。うまい魚とおいしいお酒か。(こ、こいつはたまんねえ……)と口には出さず、心の内でそう思う。すると、カンがめっぽう鋭い女編集者の江野本はこれを見逃さず、「ちょっと! 目的が違いますよ!! 青森では狩りをして、本場の青森言葉を聞くんですからねっ!!」とグレムリン化して釘を刺してきたではないか。俺、とたんに「し、しぃましぇん」とうなだれながらも、「って、俺が何を考えていたかわかったの?」と確認する。江野本、サキュバスのような微笑を浮かべて、「どうせお酒とかお魚とか、そういうことを考えていたんでしょう? そんなの、ひと目でわかります」とニヤリ。それを見て、俺が夏のさなかに全身の肌を粟立てたころ、”はやて”は颯爽とJR八戸駅に到着した。
▲八戸に到着しました!! 見るものすべて目新しくて、俺と江野本は終始きょろきょろ……。”青い森鉄道”というステキな鉄道名を見ただけで感激でした。
新幹線を降りて駅の階段を上り、あたりを見回す。さすがお盆休みの真っ只中だけあり、こじんまりとした八戸駅は帰省客でごった返していた。えーっと、Rさんはどのお方かな……。キョロキョロと周囲を覗っていると、青いアロハシャツを着た細身の男性と目が合った。おお、あの人に違いない! 俺は迷いなくアロハシャツの男性に接近し、「週刊ファミ通の大塚です〜! Rさんですか?」と話しかける。アロハシャツの男性、パっと笑顔になり「そぅですそぅです! いんやぁ〜、遠いどごろをよぐぎてくれました〜」と柔らかい青森言葉で俺たちを歓迎してくれた。
挨拶もそこそこに、我々はRさんの自家用車に乗り込んで八戸ドライブとシャレ込んだ。Rさんは俺たちからの連絡を受けてすぐに「こうしちゃいられない!!」と立ち上がり、どのように八戸を楽しんでもらうのか熟考に熟考を重ねて、いろいろなプランを考えてくれたのだという。こんな突然の闖入者に、なんてありがたい対応なのでしょう(涙)。俺と江野本は口々に、「ありがたいありがたい;;」とくり返す。それを聞くたびにRさんは「んなたいしたことはでぎねえけんども、存分に楽しんでもらえればと思っでねぇ」とニコニコと笑うのだった。
▲最初にRさんが案内してくれたのは”蕪島”という小さな半島。天然記念物であるウミネコの繁殖地で、ニャアニャアニャアニャアととにかく賑やか。弁財天が祀られている。
▲蕪島の高台にある弁財天を祀った神社の水場に、ウミネコの子供が水を飲みにきていた。かわいい。
▲続いて、壮大なパノラマが広がる葦毛崎展望台に連れて行ってもらった。見渡す限りの水平線。海無し県育ちの俺と江野本には、じつにまぶしい景色でした。
道すがら、Rさんから青森県のことをいろいろと聞いた。とくに、我々がいちばん気になっていた青森言葉について、詳しく解説してもらったのだ。それによると青森県は大雑把に言うと、県庁所在地の青森市を含む県の左側にあたる”津軽地方”と、それ以外の”南部地方”のふたつに分けられ、このふたつの地区でそれぞれ”津軽弁”と”南部弁”という言葉を使っているのだという(下北半島のあたりはこれとは別に”下北弁”になるらしい)。Rさんは南部地方に属する八戸市の出身だが、長く公務員として津軽地方に勤務していた影響で、南部弁、津軽弁の両方を操ることができるという。でもそんなRさんをしても、「何年も津軽地方で働いでいだがら津軽弁もわかるけんども、じゃながったらよくわがんね言葉もたくさんあったと思いますよ。それにいまだに、津軽地方のおどしよりがしゃべる言葉はよぐわがらねし」と言う。そういえば以前、青森県弘前市(津軽地方)出身のフランソワ林(週刊ファミ通副編集長)も、「津軽弁にもいろいろあるんです。じつはお年寄りが話す津軽弁は、僕にもさっぱり理解できません」と言って苦笑いをしていた。うーん、奥が深いぞ青森言葉!! 俺も江野本も民俗学的なことには非常に興味がある人間なので、こういった話題は大好物である。でも、青森言葉講座はちょっと休憩。Rさんをして「ぜひここで、アウトドア狩猟に行ぎたいと思っていたんですぅ」という、ある場所に到着したのだ。
▲そして最初の狩場である種差海岸へ。広大な芝生の丘がとにかく美しかった。地元の人はもちろん、観光客も多くてとても賑やかだった。ここで食ったソフトクリーム、うまかったなあ(笑)。
Rさんが案内してくれたその場所は、それはそれは美しいところだった。見渡す限り美しい水平線の大パノラマで、下には一面、広大な芝生のグリーンベルトが広がっている。海岸線の地形はじつに変化に富んでおり、荒々しい岸壁が続いたかと思ったら、その先には美しい砂浜が広がっている。ここは八戸市の観光スポットのひとつ、”種差海岸”。かの司馬遼太郎をして、「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした」と言わしめた、血統書付き(?)の景勝地なのである。クルマから降りるやいなや、どうしても食いたくて買ったブルーベリー味のソフトクリームをベロベロと舐めながら、あまりにも綺麗なその風景を眺める。海無し県育ちの俺と江野本は海を見ただけで安っぽく感動できる体質ではあるが、この種差海岸の風景はそんな事実など度外視してしまうほど圧倒的であった。ぽけーっと海を眺め続ける俺たちに向かって、Rさんはうれしそうに言った。
「大塚さんがグランドキャニオンで狩りをした……とコラムで書いたのを見で(参考記事。『ニャンと! 逆鱗日和』にも収録)、八戸で外で狩りをするとしたらここしかねぇな、と思ってました」
Rさんはクルマのトランクから大型のレジャーシートを取り出し、俺たちの前に立って歩き始めた。こんな美しい景色の中で狩りをするチャンスなんて滅多にないぞ。俺と江野本はウキウキしながらRさんの後について行き、美しい松の並木の下にレジャーシートを広げるのを手伝った。さあ、狩りだ狩りだ! 青森での初狩りだああ!!!
▲Rさんが用意してくれたレジャーシートに、3人のPSPを広げる。ついでに、『逆鱗日和』シリーズも(笑)。Rさんはハンターズパックも持っているがもったいなくて使用できず、いまだに旧型のPSPを使っているとか。
さて問題は、何のクエストに行くかである。Rさんはほとんどソロで狩りを続けてハンターランク9にまでなったツワモノなので、当然ながら「どんなクエストでもいいですよ!」と笑う。なので俺は提案した。「なんとなく、アカムトルムにでも行きませんか?」と。これを聞いた江野本、デカい目をこぼれ落ちそうなほど見開いて恐慌を来たし、「い、いきなり何言ってんスか!! アカムとは何事ですか!!」とやかましくわめき散らす。俺、これを敢然とシカトして「んじゃ、アカムに行くっつーことで(笑)」と言ってす早くクエストを受注し、半ば強引にふたりを、アカムトルムが待つ決戦場へと連れ出した。
しかし、わかっちゃいたのだが。
画面がまったく見えん(苦笑)。
天気がドピーカンだったこともあるのだろう。とにかくその見えなさっぷりといったらただ事ではなくて、アカムどころかすぐ目の前にいるはずのRさんのキャラも江野本のキャラも、その輪郭すら確認することができないのだ。「うわーーー!! ほんどに何も見えねぞこれはー!(笑)」とRさん。「ちょっと!! 見えないどころの話じゃねっすよ!!」と江野本。俺も、まさかこれほどまでに見えないとは思っていなかったためすっかり肝を潰し、「わあああ!! 何も見えねえ!! アカムが来るアカムが来る!! 逃げろ逃げろ!!」と言うのが精一杯だった。
その結果、わずか5分ほどで3オチ(苦笑)。それも、自分がどうやってアカムに屠り去られたのか皆目見当がつかないため、悔しくもなんともないのである。俺たち3人は一様に「……」という表情を作り、一斉に「いまのクエストはなかったことに!!」と叫びあって、つぎのクエストを受注した。せっかくこれ以上ないくらい美しい土地にいるのだ。ゲームの世界でもキレイな場所に行きたいではないか。そこで俺は提案した。「やっぱり『モンハン』は森丘に始まり森丘に終わるのです。なのでG級のリオレウス亜種の討伐にでも行こうではないですか!」と。これに「いいですね! 行きましょ行きましょ!!」と全面的に賛同するRさんと江野本。さあ気を取り直して、森丘でのリオレウス亜種討伐だ!!
しかし。
画面が見えないことに変わりはない(苦笑)。
それでもまあ、もともと暗めな決戦場よりはマシなようで、なんとか立ち回れないこともない。その証拠に、上空に飛び上がったリオレウス亜種に閃光玉を当てることに成功し(その前に何発も失敗したけど……)、見事叩き落すことができた。”チリン”と響きわたる例の音。落し物だ!! 俺はふたりに言った。
「落し物出たよ! 早く拾って拾って!!」
わーーーっ!! と群がる3人のハンター。俺とRさんは首尾よく、レウスの落し物を入手する。しかし……。
「ちょっと!! 雷光エキスってなんスか!! これ、レウスの落し物なのぉ!!?」
どうやらドサクサに紛れて発生している大雷光虫を誰かが叩き落し、それがたまたまレウスの落し物のあたりに落下していたのを見て、勘違いした江野本は飛びついたらしい。まあ、大雷光虫から拾えるものといったら、そんなものである。画面がほとんど見えない弊害は、こんなところにも出るんだねぇ(笑)。
▲こんなところで狩っておりました。パっと見た感じはとても爽やかで気持ちよさそうだが、じつはものすごく寒かったっす(苦笑)。でもいい思い出になりました。
それにしてもさすが本州の北の果て、青森。真夏のさなかで、しかも快晴だというのに、海から飛んでくる風に当たっていると歯の根が合わなくなるくらい凍えてしまって、3人とも途中からまともに操作することができなくなってしまった。これには八戸在住のRさんもビックリ仰天。俺たち3人は口々に「ぼちぼち、ちょっと温まりにでも行きますかねぇ(苦笑)」と、8月11日のそれとは思えないセリフを吐いてRさんのクルマに乗り込んだ。正直、暖房を入れたい気分でした(笑)。
次回に続く〜。
【MHP 2nd G】第94回 虹を目指して その2
細かいクエストを根気よくこなして、ようやくたどり着いた村長下位のラストクエスト”最後の招待状”。昨年の11月、『モンスターハンターポータブル 2nd』の集大成としてクリアーして以来、「もうあんなおっかねえクエスト行けねえだ!」とばかりに封印していた忌まわしき”壁”である。まあぶっちゃけて言うなら、『2nd G』の集会所G級に同じクエストがあり、集会所っちゅーことは協力プレイによる複数人で挑めるわけで、俺は迷わず屈強な仲間を招集してこれを撃破。「ラージャン、ナンボのもんじゃい!!」とすっかり有頂天になっていたのでありました。
しかし今回の最後の招待状は、仲間の協力を仰ぐことのできない村長クエストである。唯一、頼りになるのはオトモアイルーのみ。俺は最近ネコっかわいがりしているオトモアイルー”バレル”ちゃんを呼び寄せ、たっぷりと好物のマタタビを与えながら「これをクリアーできるかどうかはキミの活躍次第!!」と、小さな身体に大きなプレッシャーをかけたのであった。
というわけで、最後の招待状である。もうすっかりおなじみのこのクエストだが一応解説しておこう。舞台は大闘技場で、討伐目標はラージャン。ここまでは、まだいい。確かにラージャンは屈強なモンスターだが、これだけだったら最後の招待状が忌み恐れられる理由にはならない。問題となるのはここからで、最初は1頭しかいないラージャンだが、なんと狩猟開始から10分が経過すると、どこからともなくさらにデカいラージャンが「ギャゴゴー!!」とか叫びながら現れるのである! つまり、10分以内に最初の1頭目を討伐しないとその後はあの狭い闘技場で、猛り狂う最強モンスター2頭を相手に立ち回らなければいけないということだ。これもう、はっきり言って地獄どころの話じゃないです。地獄の底を突き破って天国に降りてきちゃった……ってくらい壮絶な地獄です(意味わからん)。こうなるともう、相当な手練ハンターでも太刀打ちできないんじゃないかなぁ……。なので最後の招待状をクリアーするための必勝法はただひとつ。最初の1頭目を10分以内に屠り去る。これしかないのだ!
今回も準備は万全を期した。回復薬、回復薬グレート、秘薬といういつもの”回復トリオ”に加えて、今回はさらに薬草、生命の粉塵も調達。さらに、「どこまでビビってんだ(苦笑)」と思いっきり苦笑いされることを承知で書くが、アオキノコ、ハチミツもこっそり持ち込んだ。アオキノコは薬草と調合して回復薬にするために。ハチミツは回復薬と調合して回復薬グレートにするために懐に忍ばせたのであります。これくらい準備しないと、とてもじゃないけど最後の招待状なんて受注できたもんじゃねえ。加えて、当然のごとくシビレ罠3個分、落とし穴、大タル爆弾G、大タル爆弾、モドリ玉、さらに狂走薬グレートなんつーものも持ち込んだ。もう、万全すぎて鼻血出そう。これでクリアーできなかったら、俺がこれまで『モンスターハンター』につぎ込んできた5000時間を超える時が、すべて水泡に帰するというものである。ちなみに防具は、総防御力540程度で、スキルはガード性能+1、ガード強化、攻撃力UP【小】、心眼が発動している。武器は当然のように、”角満ガンランス”と一部(=俺だけ)で呼ばれている古龍銃槍エンブレムを持った。対ラージャン用に作ったおぞましい氷属性のガンランスも持っていたが、やっぱりあえてここは、角満ガンランスで挑むべきであろう。
さあクエストスタートだ。「まずはガチンコで殴りあう!」と誰にともなく宣言してから大闘技場に乗り込む。俺の姿を認めて、「バオォォオオ!!」と雄々しく吠える牙獣の王。よーし。今回も派手にやるか、ラージャン!!
俺とオトモアイルーは猛り狂うラージャンの攻撃をものともせず、武器を出したり引っ込めたりしながらひたすら攻撃した。……いま一瞬、”ノーガードの殴り合いを演じた”と書きそうになったのだが、この俺がガンランスを手にしてノーガードでなんかいられるわけもなく、要所要所でガチガチにガードをして、必要なときだけ「うりゃうりゃ」と陰湿に手を出して、無駄なダメージを食らわないように攻撃をし続けたのである。すると……。
「バォォォォォ……」
悲しそうな悲鳴と、空気を掴もうとするような悲壮なポーズを残して1頭目のラージャンが地に伏した。なんと、開始からわずか5分での討伐である……。俺、あまりにも早い1頭目の討伐に思わず (@_@; ←こんな顔になりながらも、「あ、あの最後の招待状がこんなもんで終わるわけがねえ!!」と気を引き締めなおす。見るとすでに、1頭目を狩られて怒り心頭に発した2頭目のラージャンが大闘技場に降り立っているではないか! さあ、こっからが本番だ。持てる力をすべて使って、この2頭目も屠り去ってくれるわ!!
そして。
シビレ罠2個、落とし穴ひとつを使い、回復薬グレートを7個、回復薬を4個消費したころ、この2頭目のラージャンも地響きを立てて地面に倒れた。時計を見ると、針は10分のところを指している。過去に1度だけ最後の招待状をクリアーしたときは、10分経っても1頭目を討伐することができず、ものの見事に2頭揃っちゃったんだよな……。それと同じ時間が経過したいまの闘技場には、2頭のラージャンが転がっている。こいつらは、もう動かない……。
この結果を受けて、「俺、めっちゃ強くなった! ガンランス最強!!」と吠えるほど俺は若くはない。今回の勝利は明らかに、G級の武器と防具のおかげだ。これがなかったら、こんなにあっさりと最後の招待状をクリアーできるわけがないのである。
それでも、俺はうれしかった。装備のおかげとはいえ、過去にあれほど苦労したクエストを力強く乗り越えることができたのだから。前よりも明らかに、強く立っていられる。動かなくなった2頭のラージャンを見て、涙ながらにそう思った。
これでいよいよ、村長クエストで残されているものはひとつになった。そう、ネコートさんが用意した究極の大連続狩猟、その名も”モンスターハンター”が俺を待っているのだ。俺が500時間を費やして腕と装備を鍛えてきたのも、ある意味このクエストをクリアーするためだ。大闘技場で待ち構える『モンスターハンター』シリーズの象徴たち、リオレウス、ティガレックス、ナルガクルガ、そしてラージャンを連続で屠り去らなければならない。超えられるのか? この壁を。ガンランス1本で。ほかに武器の選択肢はないんだよ……?
でも、やるしかない。『2nd G』のひとつの集大成として、意地でもガンランスでモンスターハンターをクリアーしなければいけないのだ。
モンスターハンター撃破への険しい道に、俺は足を踏み入れた−−。
あ、すんません。無事、虹色はゲットしましたよ(笑)。
本日、2回目の更新です。
以前、このブログと週刊ファミ通誌上で募集した”大塚角満地方出張狩猟企画”。7月24日に発売された『モンスターハンタープレイ日記 本日もニャンと! 逆鱗日和』の発売を記念して地方行脚しちゃおう、ということで『ニャンと!』の編集担当である江野本ぎずもがぶち上げた企画だが、その江野本が「ぎょえーーーーっ!」と絶叫するくらいたくさんの応募が来た。その数たるや、オトモアイルーが激昂ラージャンの角を折ったときくらいの衝撃的な量だった(そんなシーンに遭遇したことはないがネ)。
俺と江野本は悩んだ。どのメールやはがきを見ても、どんなに自分のところに来てほしいか、大塚角満といっしょに遊びたいと思っているかということが切々と、そして一生懸命書かれている……。読んで、思わず爆笑してしまったハガキや、逆にホロリとさせられてしまったメールもあった。本音を言えば、応募してくれたすべての人のもとに参上して、ギルドカードを交換して、1クエだけでもいいからいっしょに遊びたいと思った。本当に心から、そう思いました。しかし所詮は俺もサラリーマン。日本全国100数十箇所に出張するというわけにもいかず、泣く泣くそれは断念。しかも俺たちはふたりとも、ファミ通グループのニュース担当記者だ。週刊ファミ通の原稿締切は毎週あるし(週刊なので当たり前だが)、土日に取材が入ることも多い。しかもこの夏は海外出張も入っていたので、夏休み期間に限定してしまうと物理的に地方行脚に使える時間は限られてしまっていた。
なので、俺たちは時間をかけてじっくりと話し合った。ほとんどすべての人をふるい落としてしまうことになるのだ。だったら応募してくれた人全員に失礼がないよう、徹底的に話し合ったうえで行き先を決めようと思ったのだ。俺と江野本はすべてのメール、ハガキを何度も何度も読み返して、出張に出向く候補を絞り込んで行った。結果、「まず最初は、青森に行こう!」と結論づけた。
青森を選んだのには理由があった。じつはずっとまえから行商ばあちゃんが話す言葉が気になっていたのだが、ある日青森県弘前市出身のフランソワ林(週刊ファミ通副編集長)が行商ばあちゃんの言葉を聞いて、「あ、津軽弁だ」と言ったのである。俺の耳には行商ばあちゃんの言葉は「あーいだらず、ほんだら」としか聞こえないのだが、フランソワ林に言わせるとこれはれっきとした青森の言葉で、しっかりとした意味があるのだという。そういえば昔、フランソワ林がまだニュースチームにいたころたまーに酒を飲みに行っていたのだが、酔っ払うと俺や中目黒目黒は決まって彼に「林君、なんか津軽弁しゃべってよ」と懇願して、津軽弁のレクチャーを受けたのである。しかし、かなりの早口で「わー、なのごどすぎなんだばってつきあってけねぇ?」とサラリと言われても言葉の意味がひとつもわからない。そのたびにフランソワ林はニヤリと笑って、「いまのは”私はアナタが好きなのですがお付き合いしてもらえませんか?”という意味ですよ」とクールに答え、酔っ払った俺たちから「うおおおお!! すげえ!!」と賞賛を浴びていたのである。
そんなことがあったので、俺が胸に秘める行商ばあちゃんへの思慕の情は日に日に募るばかりだった。(いつか機会があったら青森に行って、この耳で現地の言葉を聞いてみたい)。ずっとそう思っていたのである。
そこで今回、8月12日、13日に仙台市でモンハン夏期講習が開催されるという後押しもあったので、一念発起してこの期間に東北に行ってみようと思い立った。初めて東北の地で開催される『モンハン』関連公式イベントの取材と絡めて、ちょっと足を伸ばして青森を訪れてみようと決意したのだ。江野本も、これには大賛成だった。「ぜひ現地で、行商ばあちゃんの言葉を実際に聞きましょう!」と彼女は目を輝かせた。
さっそく、青森から応募してくれたRさんという30代の男性に連絡を取った。すぐに返事があり、「日程も問題ないのでいろんなプランを考えてお待ちしています!」とのこと。さっそく我々も東北取材ツアーのスケジュールを組んで、一路、青森を目指した。
さあ、楽しい出張狩猟企画のスタートだ! 続きは次回!
【MHP 2nd G】第92回 虹を目指して その1
いやあ……とてつもなく久しぶりの更新のような気がする。えーっと、前回のコラムをアップしたのは……うは! 1週間もまえか!! しかもそのまえの週もお盆期間ってことで勝手に理由づけて更新をサボ……じゃなくて休んでいたような。……ていうか、思えば昨年の同時期、コラムの連載が100回を迎える直前で更新が滞り、我ながら情けない晩年になったんだよなぁ……。……まあでも今回は、お盆休み&海外出張、という鋼鉄並みに硬い理由がある! なので仕方ない仕方ない!! と誰に言い訳をしているのか自分でもわからぬまま、すっとぼけてコラムを書きます。か?
さて。
気を取り直して、また本日からしっかりとブログを更新していこうと思います。今日は復帰戦ということで軽く……と言って、いままで軽く収まった試しがありませんけどネ。
最近俺は、ほとんど手をつけていなかった村長下位クエストを精力的にこなしている。そりゃあもうガチンコで、★1のクエストから。採集クエストの”雪山草摘み”、”雪山のガウシカ”、★2の討伐クエスト”ブランゴたちの群れ”、”巨大昆虫、発生”なんてのもマジメに、根気よく受注しては、(・_・;)←こんな顔になりながらクリアーしているのです。当然、俺の身体はすっかりG級装備に覆われているので、ゲーム序盤の死神とも言えるブルファンゴが10匹連なってタックルをかましてきても、余裕の体で受け流せるくらい猛烈な防御力で光り輝いている。武器にしても同じ。このクラスのボスモンスター(ドスランポスやドスギアノスね)だったらほんの数発、ガンランスの切っ先で「うりゃうりゃ♪」とイヤらしい笑みを浮かべながら突っつくだけで「あ〜れ〜」と言いながら昇天してくれる。サドの人だったらこれだけで「こ、この優越感がたまらん!!」ってことになって快感のあまり失神してしまうかもしれないが、俺はマゾなのでそんなことにはなりません(何言ってんだ)。とにかく俺はここ1週間ほど、G級素材を集めることを中断して、村長クエストを受注しまくっていたのである。じつは俺、『2nd』から『2nd G』にデータ引き継ぎをしなかったことも影響してか、1日も早く集会所のG級に昇進したいがために村長クエストは必要最小限のものしかプレイしていなかった。なのでほとんどすべての採集クエストと雑魚モンスター複数討伐クエストは未クリアーで、ほぼイチから、村長クエストをこなす必要があったのである。
いやあそれにしても、こんだけサクサクとクエストが進行すると天上界のG級モンスターなんてホントに存在すんのか!? なんて思ってしまうよネ。だっていまの俺の立ち位置、ゴールド聖闘士がいきなりブロンズ聖闘士にもなっていない練習生の群れの中に飛び込んでいって、「がははははーーーっ!! こんなモンかぁーーっ!!」とか言いながら蛮勇を奮っているようなものだもの(って、意味わかるかな)。しかもこのゴールド聖闘士、クエストから帰郷すると生来のセコさを爆発させて「さあ農場でハチミツ採集だ!」と言いながらハチミツ箱を漁っているのである。おかげで、村長クエストツアーを始めるまえはハチミツを50個程度しか持っていない”ハチミツ貧乏”だったのだが、気が付くと所持数500個を超える”ハチミツセレブ”になっていたのだから、世の中わからないものである。
ではなぜいまになって、もっとも難易度の低い村長下位クエストを遊び始めたのか? 当然ながら、この行動には理由があります。そう。村長下位クエストをすべてクリアーしないと出てこない、”あいつ”と再び勝負したいと思ったからなのです。『2nd』時代、俺の前に立ちはだかって生粋ガンランサーを引退寸前にまで追い込んだラージャン2頭の連続討伐、忌まわしき”最後の招待状”をクリアーしてやろうと思ったのだ。まあそう思った取っ掛かりは、「村長クエの”最後の招待状”をクリアーすると防具の色を虹色に変えられる」と知ったからなんだけどね。『2nd』の時代は何度も何度も弾き返された”最後の招待状”だが、G級ハンターとなったいまの俺なら十分に対抗できるだろうとソロバンを弾いた結果、挑戦を試みようと思ったわけだ。
それにしても村長下位クエストを全部クリアーするっていう仕事、なかなか骨が折れる。下位とは言っても古龍やラオシャンロン討伐はどうしても時間がかかるし、前述のランゴスタ20匹倒せ、ってのもかなりの根気が必要だ。……ていうか、少なからずメンドくさ……。
それでも、俺はすべての村長下位クエストをクリアーした。基本、俺は決してめげない男なので、我が人生において本気で「これは絶対に実現させる!」と信じ込んだことはことごとく実現させてきたのである。……まあ、村長下位クエストの全クリアーに自分の人生まで持ち出して比喩することに若干の大仰さを感じなくもないが、とにかく俺は最近、”最後の招待状”を受注する権利を村長オババから頂戴することに成功したのであった。
さあていよいよ、ラージャン2頭と対決だ。『2nd』時代、何度こいつらに煮え湯を飲まされてきたことか……。今回はG級で鍛えた圧倒的な武力で、この2頭を翻弄してくれようではないか!! そしてこの2頭を屠り去ったらいよいよ、村長上位のネコートさんクエストの最後に鎮座する”あの”クエストに挑むのだぁぁぁああ!!!
次回に続く〜。
ここ1週間、例の”大塚角満・旅企画”(って名前だったっけ? 書くたびに違う名称になってる気がする……)の取材で、北は青森、南は長崎と全国を飛び回っていた。そして明日からは、ドイツの古都・ライプツィヒで開催されるヨーロッパ最大級のゲームイベント”GC”の取材に出かける。なのでまたまた、100回を目前にブログの更新が滞りそうだが、どうかご容赦を……。
さて今回は、先日のブログで予告した”『モンハン』×パセラコラボレーションイベント”で”黄金芋酒”とともに提供される”幻獣チーズ”のレビューをしてみたい。というのも俺は、拙著『本日もニャンと! 逆鱗日和』にも収録されているコラム”幻獣チーズを捜せ!”において、”酒の相棒”でもある『ニャンと!』の編集担当、江野本ぎずもとともに黄金芋酒にもっとも合うチーズを徹底的に捜した過去があるのだ。詳しくは『ニャンと!』を読んでいただきたいのだが(リンクをつければネット上でも見られるのだが、あえてつけない)、俺と江野本の結論は”パルメジャーノレッジャーノ”というハードタイプのチーズが黄金芋酒にはもっともマッチする、というものであった(ただし、酔っ払った状態で、という条件付きではあるが)。そしてパルメジャーノレッジャーノに続く存在としてピックアップしたのが”ミモレット”というやはりハードタイプのチーズ。このふたつは本当に、カプコンからもらった本物の黄金芋酒によく馴染んだのだ。でははたして今回のコラボレーションイベントでは、どんなチーズを幻獣チーズとして提供しているのであろうか? さっそく俺と江野本は8月14日の夜に、コラボレーションイベントのメイン会場でもあるパセラリゾーツグランデ渋谷に乗り込んだ。
カプコンパブリシティーチームの挺屋さん、豊田さんに出迎えられて、侵入しましたパセラリゾーツグランデ渋谷の地下2階。見ると、8月13日のマスコミ向け試食会では見られなかった”樹海”をイメージした装飾がところどころに施されているではないか! 深い森を描いたスクリーンが地下2階レストランの周囲を彩り、ところどころに観葉植物が置かれている。こうなってくると天井を這っている梁やコードも、張り巡らされた木々の枝に見えてくるから不思議だ。思わず、初めて樹海フィールドに降り立ったときと同じようにキョロキョロと周囲を見渡す。ここまでがんばってレイアウトされている空間だ。きっとどこかに”あいつ”がいるに違いない。俺は人のいい笑みを浮かべる挺屋さんにズバリ聞いた。
「ねえ、挺屋さん。ナルガクルガはどこに隠れているんですか??」
挺屋さん、「はっ!」とした表情を作ってからオタオタと視線を外し、「いやあの、ナ、ナルガはいませんね……」としどろもどろ。俺、自分で聞いておきながらすっかり興味をナルガよりも食事に移し、「そっか。そりゃ残念。それよりもメシだ酒だ!」と挺屋さんを置いてとっとと着席した。
ではここで、このコラボレーションレストランの注文システムを紹介しよう。
席には、その日注文できる食事や飲み物が書かれたチェック欄つきの伝票が置いてある。客は自分たちが摂取したいメニューのチェック欄に数字を書き込んで、ドリンクコーナーの横にあるレジに直接持って行く。そこで事前に会計を済ませると、注文した個数どおりの食事や飲み物が自分のテーブルに運ばれてくる……って寸法だ。スピーディーな明朗会計で、じつにわかりやすい。
俺達が到着したとき、レストラン内はほぼ満席状態だった。ギョロギョロと無遠慮に各席を見ると、皆食事をつまみながらワイワイキャアキャアと騒ぎ、PSPで『2nd G』を楽しんでいる模様。よく見ると、各テーブルには4人用の電源タップが置いてあって、充電用アダプターを持ってくれば電池の心配をせずに遊べるようになっているではないか! 俺はこの日、群馬の実家から直でここに来てしまったので電池が若干不安であった(電車の中で狩っていたからネ)。でもここでは大手を振って堂々と、PSPに充電用アダプターをぶっ挿すことができる!! 俺は安心してメニューを手に取り、江野本を顔をつき合わせてメニューとのにらめっこを始めた。腹ペコだったので幻獣チーズの前に、いろいろと飲み食いしちまおう! という寸法である。酒飲みの俺と江野本は、「まあとりあえず……」と言いながら”ポッケビール”のチェック欄に”2”という数字を記入。さらに、”こんがり肉”、”ギガントミートとオニマツタケのトルティーヤ”、”極上ザザミソサラダ”、”アイルーのおむすび”を立て続けにチェック。大量の料理が運ばれてくると、アイルーキッチンで食事をするハンターと同じように、豪快なフォームでそれらをかっ込んだ。あっと言う間にポッケビールを飲み干し、”リオレイアのサマーソルト”と”漆黒の迅竜”という名のカクテルを追加で注文。それも一瞬で俺と江野本の前から消えてしまったので、いよいよ”黄金芋酒と幻獣チーズ”のセットを注文することになった。
さあさあ、運ばれて来ましたよ黄金芋酒と幻獣チーズのセットが! いかにも焼酎グラスらしい瀬戸物のグラスを覗き込むと、黄金という名の通りプカプカとたくさんの金粉が浮いている。オンザロックではなく、ストレートで飲むのがこの金粉入り黄金芋酒の慣わしのようだ。クンクンとちょっと匂いをかいでから、ほぼ常温の液体を口に流し込む。……ふむふむ。これ、俺が以前もらった黄金芋酒とは別の焼酎のようだ。ロックにしないのは、金粉が浮いているかららしい。本当はロックで飲みたいところだが、そういう理由なら仕方がない。それにストレートでもなかなかおいしいし。ごきゅごきゅごきゅ……。江野本も飲兵衛らしく、うまそうに黄金芋酒をあおっている。しかし飲んでばかりいるわけにもいかない。幻獣チーズを食さなくては! お店の人が運んできてくれた幻獣チーズの皿には5種類のチーズが盛られており、これらを総称して”幻獣チーズ”としているようだ。解説してもらったところ、具体的には以下のチーズであることが判明した。
●ミモレット
●スモークチーズ
●カマンベール
●シェーブルチーズ
●ポンレベック
おお……。俺と江野本が「幻獣チーズ度が高い!」と認定したミモレットが含まれているではないか! それだけで、かなり厳選されたうえでこの5種類が選ばれたのがわかるというものだ。しかしミモレット、ポンレベックはいいとして、シェーブル、カマンベール、スモークはカテゴリー名のようなものなのでもっと具体的な名前が知りたい。江野本も俺と同じ気持ちだったらしく、店員さんにしきりに「シェーブル、カマンベール、スモークは、具体的になんて名前なんですか?」と食い下がっている。しかし残念ながらそれ以上の情報を引き出すことはかなわず、それでも俺たちふたりはヨダレをたらしながら、5種類のチーズを食い始めた。酒の酔いと、大量の酒とチーズをほおばってしまったため、ロレツが怪しくなっている。江野本に向かって俺は言った。
「うーん……ムシャムシャムシャ。ミモレットはやっぱりうまいれすね。さすが我々が認めた幻獣チーズ。スモークチーズはやっぱりビールが、カマンベールは白ワインが欲しくなりまふ。しかしシェーブルとポンレベックは……」
ここで江野本がキレた。
「シェーブルとポンレベック、めちゃめちゃうまいれすよ!! とくにシェーブル!! 幻獣チーズとか考えずに、ふつうに食ってうまいれす!! いいなあ、これ♪ 大好きな味♪ ムシャムシャムシャ……」
ほとんどすべてのシェーブルチーズをひとりで平らげ、ご満悦の江野本ぎずも嬢。すっかり腹いっぱいになった俺たちは「じゃあボチボチ……」と言ってPSPを取り出し、4人での協力プレイを始めたのだった……。
えーっと……。サボるつもりなんてまったくなかったんですが、編集部全体がお盆休みモードに突入してしまったため、俺の心と身体も自然と連休モードに……。と言いつつ、じつは仙台で行われたモンスターハンター夏期講習の取材にも行っていたし、ニャンとそのまえには”大塚角満・出張企画”(って名前だったっけ?)第一弾にも行ってきていたんですねえ。つまり俺、モンハンフェスタが開催されていたゴールデンウィークに続いて、夏も休みナシ!! なのヨ。まあいいんだけどね。楽しいからね!! 「じゃあ楽しんだおすそ分けに仙台夏期講習のこととか記事にしろや」という声が激昂ラージャンの電撃ブレス並みの勢いで飛んできそうですが、ここで冒頭の”脳ミソ連休モード”が発動して少々ボーゼンとしてしまっているわけです。でも書きますよ。今日行ってきたあるイベントのことを記事にしたらね。こちら、かなり東京ローカルなネタにはなりますが、なかなか興味深かったのでこのブログの枠で、俺の言葉で記事にさせてもらいまする。
さて本日、おいらが取材に向かったのは、ちょっとまえにニュースでも記事にした『モンスターハンター』とカラオケチェーン”パセラ”のコラボレーションイベント、その名も”狩人達の宴”(かりうどたちのうたげ、と読む。”かりんちゅ”ではない)だ。これは6月に渋谷に新規オープンした”パセラリゾーツグランデ渋谷”をメイン会場に、東京、神奈川で11店舗展開するパセラ全店で、『モンハン』シリーズに登場する名物メニューが食べられたり、『モンハン』グッズが販売されるという催し(期間は8月14日〜8月31日)。メイン会場のパセラリゾーツグランデ渋谷のB2Fのイベントスペースは、木々が生い茂る樹海をイメージしたレストランで、じつに30品目以上のモンハンフード&ドリンクが楽しめる。で、本日はマスコミ限定の体験&試食イベントが行われるということで、猛暑の渋谷に突入したってわけである。
わかりやすい場所にあるというのにすっかり道に迷った挙句、汗だくで会場に到着すると、そこかしこに見知った顔が。マスコミの数もかなり多い。さすが『モンスターハンター』のイベント。注目度が桁違いである。ステージの前に陣取ってウチワで顔を仰いでいると、マイクの前に”あの人”が現れた。俺のブログではすっかりおなじみ、カプコンパブリシティチームのボス、”ほろ酔いのハギー”こと萩原さんである! この人はブログだと大塚角満のふつうの飲み友だちのように思えるが(誰がそう書いてんだ、って話ではあるがね)、じつはとてもエライ人なのだ。今回のコラボイベントの幕開けを宣言する意味を込めて、萩原さんはつぎのようにコメント。
「おかげさまで『2nd G』の出荷本数は240万本を突破し、大きな作品としてさらなる成長を遂げようとしています。今回はその一環としてパセラさんと協力し、『モンハン』開発チーム完全監修のもと、さまざまな”モンハンメニュー”を用意しました。どうぞ楽しんでいってください!」
▲この方が、俺のコラムで暴れまわっている萩原さんです。じつに真剣な表情であいさつされていたのが印象的でした。
萩原さんのあいさつのあとは、お待ちかねの試食会!! 俺はブログで”幻獣チーズを捜せ!”というコラムを書いたほどのグルメである。今回のイベントに俺ほど向いたライターがいるだろうか!? いやいない(言ったモン勝ち)。というわけでさっそく、いろいろ食べさせてもらいました。とりあえず、俺が飲み食いできたものの感想を書いてしまおう。
▲ご覧のとおり、レストランとなるB2Fはマスコミ陣でパンパンに。ちなみにこのときは、樹海っぽいレイアウトはされていなかった模様。
★飲み物編★
●回復薬&回復薬グレート
ミント系のソフトドリンク。ルックスは完全に回復薬のアイコンそのものだ。味は意外なほど濃く、ミントの香りがピンッと味覚を刺激するのでかなり夏向きだと思った。ここでは「まあとりあえず……」のあとに来るのはビールではなく、回復薬でいきたい。ちなみに回復薬グレートを注文すると当然のことながら、回復薬といっしょに”ハチミツ”がついてくる。まあ好みの問題だが、俺はハチミツ大好き人間なので、このハチミツだけベロベロ舐め食っちゃおうかと思いました(本当は回復薬にハチミツを混ぜて飲むんですよ)。(回復薬は400円、回復薬グレートは500円)
▲回復薬グレート。
●ゲリョスの死にまね
毒怪鳥・ゲリョスという単語から「いいい、いったいどんな飲み物が……」と、危険な香りを勝手に感じ取っていたのだが、出てきたのはタピオカがふんだんに入ったぶどうジュースだった。……そうかコレ、ぶどうジュースの紫色がゲリョスなんだな!? と確認もせぬまま書いてしまおう。言われてみると(勝手に俺が言ってるだけだが)、この紫色は毒を食らったときの紫泡コポコポ状態に似ている。……そうかこのタピオカ、紫泡コポコポ状態を表しているんだな!? って違いますかね?(笑) 飲んだ感想は、ぶどうジュースとタピオカで不味かろうはずがありません。つまり、おいしい、ってこと。(500円)
●リオレイアのサマーソルト
これはお酒ですな。薄い緑色がリオレイアカラー、ってところだろうか。さっそくグビグビ……。お。これ、ソルティードッグだな。つまり、ウオッカをグレープフルーツジュースで割ったカクテルってこと。……うーん、さっぱりしているから夏にはピッタリのカクテルですなあ。うまいうまい。俺ふだん、あんまりカクテルって飲まないんだけど、これはいいですねえ^^ グビグビグビ……。(700円)
●ポッケビール
じつは試食会が始まってすぐにダッシュで飲み物カウンターに取り付き、「ビビビ、ビールくだちゃい!!」と言って注文したのがコレ。上で「まあとりあえず……のあとはビールではなく、回復薬でいきたい」とか書いたくせに、「まあとりあえず……」と言いながら思いっきりポッケビールを注文しちゃいました!! 文句あっか!! と開き直ったところでゴキュゴキュゴキュ……。ウン、これ、ふつうにうまい生ビールだ(笑)。ステンレスのグラスで飲んだからキンキン度はかなりのものだし、おいしいおいしい。とってもおいしかったので、3杯ほどいただきました。おかげで水っ腹になって、これ以上ほかのものが飲めんかった(苦笑)。(600円)
▲ポッケビール。
★食べ物編★
●こんがり肉
間違いなく全国240万のハンターの誰もが「一度でいいから食ってみたい!!」と思っているのが”こんがり肉”であろう。なんとここでは、300グラムもの大きな肉が巨大な骨にからみついた、見た目そのまんまのこんがり肉を食べることができるのだ!! さっそくムシャムシャムシャ……。おお、これは一枚肉ではなくハンバーグのような感じですな。かなりのボリューム。そして、ふつうにうめえ(笑)。ハンターたちはいつもこんなうまいものを食ってやがったのか……。そりゃあスタミナが回復するわけだよ……。ちなみに、このこんがり肉にピリ辛ソースがかかった”ホットミート”と、ハーブの利いたソースがかかっている”クーラーミート”も注文できる。個人的には、ノーマルのこんがり肉が好き。(値段はどれも1500円)
▲こんがり肉。
●特産キノコのペペロンチーノ
じつは俺、料理が得意……というか大好きなんですけど(苦笑)、自分でパスタを作るときによくトッピングするのがキノコなのです。で、そのたびに「特産キノコのパスタ、出来上がり〜♪」とか言ってひとり悦に入ってるのですが、このペペロンチーノはまさに、”特産キノコのパスタ”ですなあ。入っている特産キノコは、我々がよく口にするエリンギやシメジに似ている気がするが、これは断じて特産キノコです。俺はかなりパスタにはうるさいけど、このペペロンチーノはとてもおいしかったですよ。特産キノコ最高!!(1000円)
▲特産キノコのペペロンチーノ。
●千年ガニとシモフリトマトのパスタ
カニを具材のメインに据えた、トマトクリームソースのパスタ。パスタの王道、って感じ。トマトクリームソースは女性にとても人気があるけど、このパスタも女性にモテモテになることだろう……と食べながら思った。カップルでここに来たら、「俺、ペペロンチーノ♪」、「じゃああたしはシモフリトマトのパスタ♪」、「今日もかわいいね♪」、「うふふ♪」なんて会話が展開するんだろうなチクショウ。(1200円)
●クックナゲット
要するにチキンナゲットなわけだが、そんな単純なものはここでは出さない模様。ナゲットの表面に、アーモンドチップだろうか? とにかく、”怪鳥の鱗”様のトッピングがされているのだ。ナゲットとしてふつうにおいしいので、お酒のツマミに注文するといいかも。あと、ちょっと小腹が空いているときなんかにピッタリ。(500円)
●モノブロスハート
えーっと……。ハツ(牛や豚の心臓のこと)でした(笑)。(500円)
▲モノブロスハート。
このほかにも、黄金ダンゴ(金粉入りのゴマ団子。500円)、千年ガニと黄金米のチャーハン(カニと卵のチャーハン。800円)、アイルーハニトー(超ラブリー!! パセラ名物のハニートーストにアイルー仕様のトッピングがされている! 880円)などをいただいたが、どれもとってもおいしゅうございました。
▲アイルーハニトー。
▲クックナゲット。
あ!! そうそう!! これにも触れておかなければ!! ここではなんと、俺がコラムで取り上げた”黄金芋酒”と”幻獣チーズ”のセットを食することもできるのよ!! なんと、ここに登場したチーズは……! これについては、明日にでも書こうかなあ。
▲黄金芋酒と幻獣チーズ。よく見ると、あのチーズも……!
▲ブレスワイン。氷を浮かべた赤ワインかな? 残念ながら飲み逃した!!
▲ホピ酒。ミルクリキュールとのこと。器に注目。
▲これはナルガクルガをモチーフにしたカクテル、その名も”漆黒の迅竜”。ウォッカベースのカクテルらしい。
モンハン夏期講習`08リポートの続き。
冷や汗をかきながらモンハン模試を解き、「もうあっち行って!!」と言わんばかりに答案用紙を回収してもらったら、つぎはいよいよお楽しみのフリークエストターイムッ!! 並行に並んでいた長机を受講者が協力して配置換えし、いわゆる”給食フォーメーション”にセットしなおす。つまり、4人が向き合う形に机を並べ替えたわけですね。その4人で、好きなクエストに出かけて盛り上がってくれい、と教官たちは言っているわけである。
▲お待ちかねのフリークエストタイム。それほど長い時間遊べるわけではないが、がんばって回せば、G級クエストでも4、5回はいけるはず!
さあクエストだクエストだ。俺のチームは人数の関係で、3人パーティーとなっている。聞くと、俺以外のふたりもすでにハンターランク9で、「いまや慌てて行きたいクエストもないので、何でもお付き合いしますよ〜」というスタンスらしい。そういう俺も、行きたいクエストはいくつかあったがどれも行きたくないクエストで(矛盾しているようだが、ハンターにとっては矛盾していない)、簡単に言ってしまえばほかのおふたかたとスタンスは変わらない。しかしフリークエストタイムは1時間ほどしかないのでうだうだと迷っている時間すらもったいない。なので俺が言った。
「ハンターの世界には”困ったときはレウスかレイア”という格言があります。いま作りました。なので、G級のリオレウス討伐にでも行きましょう」
俺のこの言葉に「ぜひ!」と頷くふたり。さあ、旧火山でレウス討伐だ!!
今回俺のパートナーになってくれたふたりのハンターはともに男性で、ひとりはライトボウガン使い、もうひとりは太刀使いだった。当然ながら、俺はガンランス。最初なので、”角満ガンランス”と一部で呼ばれている(呼んでるの俺だけだが)”古龍銃槍エンブレム”を背負ってリオレウス討伐に出向くことにした。
▲今回、新たな試みとして”女性ハンター交流コース”というクラスが設けられた。読んで字の如く、またご覧の如く、女性ハンターばっかのクラス。非情に華やかで、みなキャイキャイ騒ぎながら遊んでいたとあとで報告を受けた。また、このクラスの教官はなぜかイケメンだった。俺もこのクラスで遊んでみたい。
▲夏休み期間中ということもあって、少年ハンターがたくさん参加するのが夏期講習の特徴だ。
さてこのクエストだが、特筆して書くことはない。さすが3人とも手練のG級ハンターなので(俺含む)、危なげない立ち回りで10分針でG級リオレウスを屠り去ってしまったのだ。俺も回復系のアイテムをほとんど残したままポッケ村に戻ることができた。さあ、つぎのクエストだ。時間がないので、勝手につぎに行くべきクエストを宣言させてもらった。「つぎは『2nd G』の象徴であるG級ナルガクルガの討伐に行きましょう」。
これに「ぜひ!」と応じるふたり。こうやってパーティーの誰かが引っ張ることで、非常に滑らかにクエストを回すことができる。自戒も込めて書くが、このような不特定多数の集まりで、さらにハンターランクが極まっている人だけの集団になると、急ぎで行きたいクエストもないし、素材も潤沢に持っていることが多いから、どうしても「なんでもいいですよ〜」ということになりがちだ。それでも適当にクエストを回すうちにだんだん打ち解けてきて、「せっかくだからアレを……」、「じゃあつぎはコレに……」ということに必ずなっていくので、こういったイベントに参加される方は臆せず積極的にいろんな提案をしてみるといいと思います。
▲フリークエストタイム中に辻本校長と小嶋教官がシャーリーズを連れて各教室を視察に回っていた。いきなり”抜き打ちクイズ”を出題して、これが気になった(?)ハンターがオチる姿が随所で見られた(笑)。
話が逸れた。
俺が提案したG級ナルガクルガ討伐も、わずか5分針でクリアーすることができた。テンポよくクエストが回るので、それぞれがリズムに乗ってくる。村に帰ってくるなり、太刀使いの男性がにこやかに提案してきた。「つぎ、G級ティガレックスどうですか?」と。もちろん、ほかのふたりに否はない。「行こう行こう! いま行こうすぐ行こう!」ということになって、相変わらずのガンランス、太刀、ライトボウガンというトリオで砂漠を舞台にしたG級ティガレックス2頭討伐に出向いた。それにしても、レウスにナルガにティガレックスか……。俺たちが相手にしているモンスター、『モンハン』シリーズの象徴ばかりではないか。でも待てよ。なんかこの並び、見覚えが……。……あああ! これ、アレじゃないか!! 俺はG級ティガレックスと壮絶に戯れているふたりに向かってギャーギャーと喚いた。
「これでつぎにラージャンを討伐したら、”モンスターハンター”完成じゃないすか!!」
ネコートさんクエストの最後に待ち構えている最高難度のクエスト、その名も”モンスターハンター”は、リオレウス、ティガレックス、ナルガクルガ、ラージャンを連続討伐するクエストなのだ。俺は喚き続けた。
「とっととこのティガを屠り去って、最後に激昂ラージャンを討伐して”モンスターハンター”を完成させましょう!!」
俺のこの宣言に、「いいですね!!」、「そうしましょう!!」と応じてくれるふたりのハンター。さあおもしろくなってきたぞー。勢いに乗る俺たちは、太刀使いさんの1オチはあったものの順当に2頭のG級ティガレックスを討伐して村に帰還。しかしその段階で授業の残り時間が「あと10分です!」と告げられてしまった。うわわわ……。やばい……。たった10分じゃ、3人で激昂ラージャンを討伐するのはかなりキツいかも……。しかし、天の助け。なんとここでほかのパーティーから小学生ハンターがひとり、助っ人として加わってくれたのだ!! どうやらこの少年、俺がここにいることを知ってて我々のパーティーに入りたくて仕方なかったようだ。こいつは渡りに船だ。俺は少年に「最後、激昂ラージャンなんだけど、いいかな?」と尋ねる。少年、頬を紅潮させながら「もちろん! 何でもいいです!」と元気に宣言。新たに若き双剣使いを仲間に加え、俺たちは旧火山を舞台にした激昂ラージャン討伐に出向いた。
しかし4人になったとはいえ、時間がギリギリなことは変わらない。俺たちは序盤から落とし穴、シビレ罠を乱発して激昂ラージャンの動きを封じる。新たに加わった少年が非常に優秀なハンターで、氷属性の双剣で角の破壊に成功。しかしそこは激昂ラージャン。立て続けにライトボウガン使いさん、太刀使いさんが散り、恐怖の”1死クエ”になってしまった! しかも無情にも、ミコト教官が「残り時間1分です!」のアナウンス。ヤバイ! もう無理かも!! それでもあきらめず、果敢に攻め込む4人のハンター。そしてミコト教官の「残り時間30秒!!」という声と同時に、俺たちの画面に衝撃の文字が躍った!!
目的を達成しました−−
なんと残り時間30秒で、激昂ラージャンの討伐に成功したではないか!!
劇的な勝利に、弾けまくる我がパーティーの面々。「よっしゃーーーーっ!!!」、 「やったね!!」、「ギリギリいけたあああ!!」……。これで、途中からこの日の最大の目標となっていた”モンスターハンター”の完成である。いやあ、こういうことって、あるんだなぁ……。
あまりの達成感に茫然自失となっていたところで、ミコト教官からモンハン模試の返却があった。順々に名前を呼ばれて、受け取るシステムになっているようだ。なんとなく、イヤな予感……。俺、模試の答案の名前記入欄に”大塚角満”って書いたんだよな……。振り仮名を振らずに……。で、でもまあ、俺も一応『モンハン』プレイ日記を書いて本を3冊も出している人間だ。教官はきっと、俺の名前を知ってくれていることだろう。俺、結果的にはすべて落ちた大学受験の合格発表を待っていたときと同じくらいドキドキしながら、自分の名前が呼ばれるのを待った。俺の前に座っていた人が呼ばれて教官から答案を受け取っている。つぎはいよいよ俺の番だ。身体を振るわせるほど緊張している俺に向かって、ミコト教官が大きな声でつぎのように発言した。
「えーっと……。つぎの人は、オオツカ……カクミツさんかな??」
カクミツキター!!!!! 恐れていたことが起こっちまった!!! ドカーンと教室中に広がる笑いの輪。うおおお……(泣)。なんて恥ずかしい……。俺、これ以上ないくらい顔を伏せ、ニコニコと笑う美人教官から模試の答案を受け取る。点数は80点だったが(ちなみにこの回の平均点は63.3点だった)、もう点数なんてどうでもよかった。もっと知名度を上げるようにがんばらないとな……(涙)。
イベント終了後、俺は辻本プロデューサーをとっ捕まえて、「答案を返してもらうとき、オオツカカクミツって言われましたよ!!」と大抗議。しかし良三さんは腹を抱えてのた打ち回り、「あははははは!!!!」といつまでも笑い転げるのだった……。
▲終礼式では、辻本校長、小嶋教官による”大抽選会”も行われる。ゲームセンターのプライズでしか手に入らないレアグッズなどが惜しげもなく放出された。
▲シャーリーさんが手に持っているのは、夏期講習の参加者全員にプレゼントされる特製非売品タオルだ。
▲夏期講習で先行配信されるクエストが発表!
▲会場には物販コーナーも。この場所から先行販売されるアイテムもどっさり用意されているのだ。
※『ニャンと! 逆鱗日和』情報!※
●ケータイサイト、ファミ通DXにおいて、ここでしか読めない『ニャンと! 逆鱗日和』に関する大塚角満の極秘コラムが掲載されております! なお、ファミ通DX(http://www.famitsu.net/mobile/dx/)はゲームの最新ニュースやさまざまなトピックスが満載のケータイサイト。『2nd G』関連コンテンツも満載で、こちらは無料で読むことができます。大塚角満以外の編集者もブログを執筆中。興味のある方はぜひぜひ〜! (以下のQRコードからも飛べます)
※大塚角満の特別コラムはi-modeとEZwebのファミ通DXのみで公開されております。SoftBankのお客様はモンハン企画の一部のみお楽しみいただけます。
【MHP 2nd G】第88回 モンハン夏期講習`08潜入記 その1
あっちぃーよーーーっ!! おぉぉぉ……(熱い涙)。
いやぁ、最近暑いすね……。木を見上げれば熱中症になったセミがボトボトと落ち、水の上を見れば湯当たりしたサカナどもがブカブカと浮き上がある……。そんな地獄の一丁目のような猛暑が続く日は、クーラーの効いた部屋に閉じこもって好きなゲームでも遊んでいるに限るネ。もう俺、よっぽどのことがない限り部屋から動かんけん。……え? 8月9日の今日、東京の大崎にある立正大学で『モンハン』夏期講習が行われるって? ……大崎ってことは、俺の自宅からドアツードアで1時間強かかるってことだよね? ふーむ……。家から出ない宣言したばっかなんだけどな……。さてさてどうしたものか……って、行く行く!!! 行きます行きます!! 迷わず行きます!! 『モンハン』あるところ、どこにでも行きますヨ!!! モンハンフェスタ`08決勝大会以来の、公式イベントじゃんか!! 行くよ行く!! 行かいでかっ!!!! あーもう、自分で書いてて暑苦しいわ(苦笑)。まあとにかく、俺は昨年に続いて開催されることになった”モンスターハンター夏期講習`08”の東京会場に馳せ参じることになったわけであります。
▲会場入り口にできた行列。みな、この日を待ちわびていたのだろう。並ぶ顔は一様に笑顔だった。
東京では、立正大学大崎キャンパスを教室として、8月9日、10日の2日間に計5回の講義が行われる。俺はこれの1回目の講義に参加するために12時30分に会場に到着したのだが(1回目は午後1時開始だったのだ)、見るとすでに、会場入り口には長蛇の列……。このイベント、事前応募の完全招待制なので炎天下に並ばなくても余裕で入れるのだが、一刻も早くイベントの空気に触れたい! がハンターの正直な思いなのだろう。その熱き思いは真夏の暑さを遥かに凌駕するのか、並んでいる人は一様にニコニコ顔。そうだよね。楽しみにしてたんだもんね。俺も楽しみだったよ今日のイベント!! というわけでさっそく受け付けを済ませ、案内されるままに”朝礼”が行われるという大学の講義室に侵入した。受講者の席はすでに割り振られていて、俺は”G級ハンター強化コース”という、もっともレベルの高いグループの席に座らされる。うーん。頂点のクラスか……。大学の講義室にいる分際でこういう例えを使うのもナンだが、言うなればこの席は”超難関大学進学コース”のひとつということになろう。そう思ってまわりを見渡すと、このグループにいる人すべてが、尋常ならざる実力を秘めた屈強極まるハンターに見えてくる。ダイジョブだろうか俺……。いじめられないだろうか……。落ちこぼれたりしないだろうか!? 緊張のあまり俺は席に居続けることができず、「ちょっと外の空気を吸ってこよ……」とばかりに立ち上がって講義室を飛び出した。飛び出したところで、いつものあの顔と遭遇した。
「大塚さん、また来ましたね」
浅黒く日焼けした男が言った。その顔は不敵にニヤリと笑っている。その笑顔に向かって俺は言う。
「良三さん、何でそんなにレジャー焼けしてんの?(ニヤニヤ)」
言われた辻本良三プロデューサー、苦虫を噛み潰した表情を作って、「いきなりそういうこと言うの、やめてもらえます?」とボソリ。 そして、「ホントになんのレジャーもしていないんですけど、なんか外歩いているだけで勝手に焼けたった(笑)」といって豪快に笑った。ホントにこの人、いつ会っても楽しいなあ。
▲黒板には”今週の標語”として「狩りは友を呼ぶ」の文字が。
▲盛大な拍手と歓声に招かれて、辻本プロデューサーと小嶋プランナーが登場。「ここで狩友を見つけていってください!」とは小嶋プランナー。
良三さんとしばらく談笑したあと、俺は講義室に戻って朝礼に参加した。まずは参加者全員で起立して、元気に「よろしくお願いします!!」と挨拶。その声に招かれるように、今回の夏期講習の”校長”と”教官”である『2nd G』の辻本良三プロデューサー(校長)、小嶋慎太郎プランナー(教官)が壇上に現れた。女性受講者から、悲鳴に似た嬌声が上がる。すごい人気。やはりダブルミリオンソフトの中枢は知名度が違うぜ。そんな、喜びに満ちた顔を浮かべる受講者たちに向かって、辻本校長はひと言「今日はいろいろなお楽しみを用意しています! ぜひ、楽しんで言ってください!」と挨拶。これを合図に受講者たちは、各クラスに散っていった。
▲ご覧の通り、満員御礼。受講生は静かに、辻本校長と小嶋教官の言うことに耳を傾けていた。
今回の夏期講習は、以下のように4つにグループ分けされている。
・G級ハンター育成コース
・G級ハンター強化コース
・女性ハンター交流コース
・上級ハンター育成コース
つまり、ハンターのランクごとにクラス分けされているというわけだ。俺はハンターランク9のG級ハンターなので当然、G級ハンター強化コースへ。見ると、我がコースの専属教官は女性で(ミコト教官)、しかもかなりの美人である。さっきまでまわりのG級ハンターたちに気圧されてビクビクしていたのだが、俄然、やる気が出てきた。いやあ、学校って楽しいなあ!!
教室ではまず最初に、ミコト教官がご挨拶。「わたしは弓使いです」と簡単に自己紹介したあと、いきなり「狩りに行くためのモットーをみんなで言いましょう」と宣言し、「ひと狩りはみんなのために、みんなはひと狩りのために!!」と、どこかで聞いたことがあるような、ステキな格言を言い放った。受講者、少々戸惑い気味の苦笑いを浮かべながらも、元気に「ひと狩りはみんなのために! みんなはひと狩りのために!」と絶叫。いい感じで場が温まった(?)ところで、恐怖の”モンハン模試”が始まった。モンハン模試とはその名のとおり、『2nd G』に関する難問を解くテストのこと。ちなみに昨年の夏期講習でもこの模試は行われていて、なんとそのとき俺は95点という高得点をマークしている。1000点満点で95点じゃないぞ! 100点満点で95点だぞ!! なので俺は心の内では、(今回こそ100点満点を取るぞ!!)とかなり気合が入っていた。俺ほどのベテランハンターで、しかも『2nd G』のプレイ時間が498時間にも及んでいる人間だったら、それも不可能ではあるまい。少々緊張しながら、配られたテストの答案に目を通す。……ふむふむナルホドナルホド。ははぁ、そうきたか……。へぇ〜……。ほぉ〜……。ふぅん……。
……。
…………。
………………。
……………………難しいんですけどコレ!!!!
あのあのあの、はっきり言って半分くらいしか確信持って答えられないんですが……。全10問だから、山勘で答えざるを得ない5問をすべて外すと、俺、50点ってことになっちゃうじゃん……。”世界一のガンランサー(笑)”を名乗る身として、50点って許されるのか……? いや、許されるわけもない……。どどどどうしようコレ……。ぎょろぎょろと挙動不審に目や首を動かす俺を、いっしょに取材に行っていたカメラマンや映像チームが無遠慮に撮影している姿が目に飛び込んでくる。て、てめえら、俺の醜態を見て喜んでいやがるな……。まずい……。ナントカしないと……。といっても、カンニングするわけにも行かないから、ここは生来のカンに頼るしか……。
▲難問に向き合うG級ハンターたち。忘れてしまっていることも巧妙に問題にされていて、かなり戸惑いました……。
なんとか10問全部に答えを入れたところで無常のタイムアップ。あとはもう、神に祈るしかない。さあて、結末は……?
……つーか、書きすぎだよ俺!! このあとのフリークエストタイムがこのイベントのキモなのに、まったくそこに到達する気配がねえ!! あまりにも長くなりすぎなので、”その1”はここで終了。続きは”その2”として後ほどアップします〜(苦笑)。
※『ニャンと! 逆鱗日和』情報!※
●ケータイサイト、ファミ通DXにおいて、ここでしか読めない『ニャンと! 逆鱗日和』に関する大塚角満の極秘コラムが掲載されております! なお、ファミ通DX(http://www.famitsu.net/mobile/dx/)はゲームの最新ニュースやさまざまなトピックスが満載のケータイサイト。『2nd G』関連コンテンツも満載で、こちらは無料で読むことができます。大塚角満以外の編集者もブログを執筆中。興味のある方はぜひぜひ〜! (以下のQRコードからも飛べます)
※大塚角満の特別コラムはi-modeとEZwebのファミ通DXのみで公開されております。SoftBankのお客様はモンハン企画の一部のみお楽しみいただけます。
先日、江野本ぎずもと『モンハン』について話をしていたら、ふいに彼女が眉間に皺を寄せてグレムリン化一歩手前の表情を作り、「じつは……」と笑撃の事実をカミングアウトした。
「ポッケ農場の畑で植物を育てるのが好きなんですけど、あれって肥料を蒔くと大フィーバーになってザクザク素材がとれるじゃないですか? でも最初、肥料って何がいいのかわからなくてアイテムボックスの中を眺めていたら”こやし玉”ってあったので、コレだ!! と思って。で、毎回農場に持っていっていたんです……。でも、どうにも使えないので(どうやったらこやし玉を蒔けるんやろう……?)ってずっと悩んでいました……」
この話を聞いて俺は「うひゃひゃひゃひゃ!!」と腹を抱えて大笑いして江野本に睨みつけられるのだが、同時にこのドジ話が記憶の引き金になって昔のことをいろいろと思い出してしまった。よく考えると俺も、いろんな勘違いをしたり、知ったかぶりをしたり、ベテランになるにつれてやらなくなってしまったことがたくさんあるんだよなぁ……。いくつか思い出したものを列挙してみよう。まずは、勘違い系の思い出ネタ。
●生肉をそのまま食おうとしていた
超初期、っていうか、初代『モンハン』で初めてクエストに行ったときにやったミス。でも、すごく印象に残っているのと同時に、きっと多くの人が同じことをやったんだろうなぁ……と思ったので挙げてみました。要するに、狩場で空腹になったとき、何か食えそうなものを持っていないかと捜したら生肉があったので、「あ、これか!」と思って食おうとしたら地面にシュタっと置いてしまった……というミスですね。中目黒目黒は、いまだにこんがり肉と間違えて生肉を地面に置いてるけど(笑)。
●こんがり魚系アイテムの効能を知らなかった
じつはこれ、つい最近まで本気で知らなかった(苦笑)。単純に「こんがり肉の魚バージョンか」と思っていたのでクエストに持っていったこともない。でも、確かラージャンだったと思うが、とにかくやたらと強いモンスター討伐に仲間といっしょに行ったとき、その人が「うわあ! すげえダメージだなあ! こんがり魚持ってくればよかったよ!」と言ったのです。で、俺は(む?? すげえダメージとこんがり魚がどう結びついているのだ??)と思ったのだがベテランのプライドが邪魔して聞けず、あとでこっそり調べたのだった(苦笑)。※こんがり魚の効能は、体力ゲージの赤くなった部分の回復です。
●ツチハチノコは何かと調合すればハチミツになってくれると思っていた
誰に言われたわけでもないが、ハチミツ箱を漁るたびにウジャウジャと取れるし、色もハチミツ色なので、いつからか「あのツチハチノコは絶対に何かと調合すればハチミツになる」と思い込み、どうにかこうにか調合しようと試みていたことがあったのです。そんなある日、ツチハチノコと釣りホタルが調合できることを突き止め、「そおかあ。カギとなっていたのは釣りホタルだったのかあ。なかなか見つからないわけだ^^; でもこれでハチミツを量産できるぞー!」と意気込んで調合したら”黄金ダンゴ”なんかになりやがって、このときの落胆ぶりときたら我が『モンハン』人生ベスト10に入るくらいの凄まじいものだった。その後、文字通りの錬金術でなんとかなるかもと思いスキル”錬金術”を発動させて調合を試みたり、江野本じゃないけどポッケ農場の畑がカギになっているのかと思って畑の畝の上でウロウロしたりもしたが、いまだにツチハチノコはハチミツになってくれない。どうにかならぬものか(どうにもならん)。
こっからは、「オトナになったなぁ……」と感じた話。
●ポッケ農場でハチミツしか採らなくなった
絶対にほかの施設をまわらない、ってわけじゃないのだが、最近目に見えて釣り、採掘、虫捕り、キノコ採集をしなくなった。トレニャーさんもとんとご無沙汰である。ポッケ農場でやることと言ったらハチミツ採集のみ。これは、ベテランハンターになって素材が潤沢に揃ったことが最大の理由なのだが、じつはもうひとつ大きな理由がある。それがつぎの項目だ。
●何でも金で解決するようになった
『2nd G』のプレイ時間がまもなく500時間を突破する。こんだけやってりゃゼニーもモンスターの素材もたくさん持っているわけで、よっぽどのことがない限りお金には苦労しない。となると、生来の面倒くさがりの性質が頭を持ち上げてきて、金で解決できるものはすべてそれで片づけようとするのが大塚角満という男なのである。たとえば回復薬。逼迫していた時代は慎ましく薬草とアオキノコを採集してきて調合し、回復薬を生産していたのだが、いまではまったくやらなくなった。光蟲についても同じ。かつてはフィールドに飛び出すたびに虫あみを振るっては光蟲を捜し、ポッケ村に戻ってきたら真っ先に虫の茂みに突入して光蟲をとっ捕まえていたものだ。ところが、これも行商ばあさんから買えるようになったので、すべてお金で解決。成金オヤジの典型みたいで時にイヤな気分にもなるのだが、楽なので「ま、いいがないいがな! がはははは!」と笑い飛ばして、買えるものはすべて買い求めている。
●ペイントボールを使わなくなった
最近気づいて驚いたのがコレ。村の下位クエストを全部クリアーしようと思ってココ最近、村長クエストばかり遊んでいるのだが、下位のクエストだと支給品ボックスに必ず、ペイントボールが入っているでしょう。昔からペイントボールが大好きなので迷わずこれもゲットしようと思って手を伸ばしたのだが、なんと取ることができない。見ると、いつの間にかペイントボールの所持数が99個のマックスに到達していたのだ。一時は50以下になって不安で不安でオロオロしていたのだが、いったいいつ、こんなペイントボールセレブになったのだろう……。でも冷静に考えればこうなった理由はひとつしかない。狩場でペイントボールを使う頻度が激減したのである。『2nd G』の狩りにもすっかり慣れ、モンスターの行動範囲も手に取るようにわかるようになった。ペイントボールをぶつけなくてもモンスターを見失うことがほとんどないので、自然と使用頻度が減っていったわけですねぇ〜。
●マカライト鉱石が出ても感動しなくなった
まあ、感動したけりゃイチからやり直せ、って感じではあるがね(苦笑)。でも、たとえば採掘するつもりでフィールドに行き、手持ちのアイテムがいっぱいな状態でマカライトが出たとしても、ほかに捨てるものがなければ俺はマカライトを捨ててしまうだろう。そう思い至ってしまったことに、なんとも言えず複雑な気分にさせられたのです。
はぁ……。こんなところかな。ここに列挙したものを改めて読み直すと、シミジミと悲しい気持ちになってしまう。なんというか、”大人になってしまった悲しさ”とでも言えばいいのかな……。
少年時代、石(鉱物だね)が大好きで、毎日のように川原に行ってはキレイな石を捜し求めていたときがあった。才能があったのか、そりゃあもう大量にメノウやら水晶やらを見つけてはキャッキャキャッキャと喜んでいたのです。そして30歳を過ぎたあるとき、ふいに少年時代を思い出して、実家に帰った折りに川原に行ってこれらの鉱物を捜したことがある。ところが、まったく見つからない……。もちろん、俺が石を捜し回っていた25年くらいまえと比べると川原の風景は見るも無残なものだし、少年時代とは目線の高さも違うので単純に見つけにくくなっているのだとは思う。でもそう思おうとしても、少年時代には見えていたものが精神的な部分で見えなくなってしまったのではないかと感じ、すっかり水量が減ってしまった川原に座り込んで呆然としてしまったのである。このときと同じ気分を、いまの俺は感じてしまっているわけだ。
「なんか俺、すっかり大人になっちゃったんだなぁ……」
江野本に向かって言った。予想だにしなかった渋い言い回しになったので、(なんか俺、かっちょいいこと言ったな)と心の中でニヤリとする。これを受けた江野本、間髪いれずに吹き出した。
「36にもなったオッサンが、何言ってんすか!!(爆笑)」
これだから、ロマンのわからない女はやりにくい……。
たまには自慢を書かせてくれ。
もう遠い昔のことなのだが、あまりにも衝撃的な一日だったので細かくメモにとっておいたネタがあるのです。いつかここで自慢してやろうと、虎視眈々と狙っていたんですねぇ〜。俺がヘッポコ部分だけが際立つしょうもないハンターだと思っていた諸君、心して読まれよ。
そのとき、俺はG級に昇進したばかりだった。こういう、新たな領域に踏み込んだハンターがまず最初にやりたいことといったら、まだ見ぬG級フィールドに転がっている新規の素材を集めることであり、それ以上に屈強なG級モンスターから剥げる素材も欲しくて欲しくてタマラナイわけでありますね。俺もご多分に漏れず、ある飛竜の素材がホントの本気で欲しかった。それはいわゆる”レウス一族”の素材で、ノーマルのリオレウス、リオレウス亜種、そしてリオレウス希少種の素材(おもに尻尾系)がいますぐにでも必要だったのである。こやつらの尻尾やら袋やらが手に入らないと、なかなかG級のガンランスを育てることができないのだ。「G級に行ったら、まずは防具を強化したほうがいいすよ」と何人もの仲間に言われたが、とにかく一刻も早くおぞましいほど強いガンランスを手に入れたかったので、俺は誰かれ構わずG級ハンターっぽい人を見かけるたびに、「銀連れてって! 銀レウス銀レウス!! 赤レウスでもいいから!! とにかくレウスレウスレウス!!」と喚きまくっていたのである。
この、36歳のおっさんの見苦しいワガママに快く応じてくれたのが、我が身内の大学生、S君だ。どんなクエストをお願いしようともいつでも「いいよ〜」と首肯してくれるので、最近の俺は「困ったときはS君頼み!」をスローガンにして日夜狩りに明け暮れているのである。
で、G級に上がったばかりの俺が真っ先にS君にお願いしたのが、「G級リオレウスに連れてって!」というものだった。確か、業炎袋と火竜の靭尾が欲しかったんだと思うが、とにかく俺はG級の火竜に文字通り火急の用事があったのであります(ウマイ)。
G級リオレウス討伐の舞台は”旧火山”だ。S君に「エリア2で待ってればレウスが飛んでくるよ〜」と言われたので素直に「はーい」と返事をし、おとなしくエリア2に佇んでいた。するとまもなく、北北東の空からバサリバサリと赤い翼を広げた、恐ろしきG級リオレウスが飛んできたではないか。さあさあ、G級レウスとはどれほど強いんだ? 当時、俺が装着していた装備は防御力283というシロモノであったが、体力は満タンにしてあるし、いかにG級といえども相手は勝手知ったるリオレウス。そうそう簡単には屠り去られることはあるまい。俺は、早くも「がごー!」と怒り心頭に発しているG級レウスにヨチヨチと接近し、真正面から炎のような猛りタックルを食らう。そして、ものの見事に一撃で昇天した。
「わあ!! 1発でちんだ!!」
あまりにもあっけない昇天に、S君は「いまのヒデ君(俺のこと)の装備じゃ、そりゃ1発でやられるよ!!(爆笑)」と腹を抱えて大笑い。俺、G級モンスターの持つ尋常ならざる攻撃力に茫然自失となり、思わず「この人でなし!!」と当たり前のことを絶叫する。そして、この1発ですっかりビビった俺はS君に向かって「あとたのんます^^;;;;」とヘコヘコとつぶやき、G級モンスターと対等に渡り合うベテランG級ハンターの立ち回りを遠くから見守り続けた。
そしてある瞬間、S君が上空に飛び上がったリオレウスに閃光玉を浴びせた。間髪入れずに狩場に響き渡る「ちりん♪」という魅惑的な鈴の音。あ、いまの音はもしや……。俺が思ったとおり、S君が言った。「ヒデ君、落し物出たんじゃない? 拾ったほうがいいよ」。おお。やっぱり落し物か。俺は再びリオレウスが上空に飛び上がったのを確認してからスッテケテーとキラリと光る現場に取り付き、落ちていたものを拾い上げた。そして、S君に申告した。
「ん? この”火竜の天鱗”って何ですかい??」
S君が目を剥いて絶叫した。
「はい!!?? 天鱗拾ったの!!? マジで!!?? それ、初代『モンハン』で言うところの火竜の逆鱗で、つまり超激レア素材だよ!!!!」
へぇ〜。そうなんだー。そういえばしばらくまえから女尻笠井が「天鱗が出ないんすよ……。もう何十頭もG級レウス狩ってるのに、まったく出ないんす……。嗚呼……。天鱗てんりん……」とうわ言のようにつぶやいていたっけ。そうか。これが噂の天鱗か。いきなり落し物で手に入れるとは、ラッキーだなあ、俺。でもそんなにレアだったら、これでしばらくは出ないだろうなぁ。
そんなことをボンヤリと思っているうちに、S君が首尾よくレウスの尻尾を切断することに成功した。俺たちはまるで合言葉のように「尻尾は鮮度が命!!」と叫び、切られたばかりの尻尾にとりついた。そして……。
「アレ? また火竜の天鱗ってのが出たヨ」
俺のこの発言に、S君はビックリ仰天。「はあ!!? それホント!? おかしいよ絶対!!」と、なぜか少々の怒気を込めて鋭く叫ぶのであった。
けっきょくこのクエストは、ほとんど俺が何もしないうちにS君がレウスを捕獲して終了した。で、報酬画面。俺は報酬素材のアイコンに見慣れぬものがあるのを発見し、さっそくカーソルを合わせてみた。すると……。
「なんか、火竜の天鱗ってのがふたつあるんですけど……」
これを聞いたS君、驚きよりも呆れ顔で俺を見据え、「それ、絶対おかしい……。ありえない……」と悲しそうにつぶやくのだった。
で、けっきょくこの日はG級のリオレウスばかりを追い回していたのだが、終わってみたら俺のアイテムボックスには”火竜の天鱗 9個”という文字が刻み込まれていた。これを見たS君は「ヒデ君、絶対おかしいからそれ……。僕は1個も出てないよ……。嗚呼……。天鱗てんりん……」とうわごとのように「てんりん、てんりん……」をくり返すのだった。
モンハンフェスタ`08優勝コンビのチームリーダー、もうゲネポの唯くんと、同準優勝コンビのチームリーダー、Effort CristalのGodくんを従えて、やってきましたG級テオ・テスカトル討伐。場所は沼地である。ちなみに武器は、俺が古龍銃槍エンブレム、Godくんがエンデ・デアヴェルト、唯くんが海滅槍アビス……だった気がする。……じつはちょっと緊張してて、ふたりが持ってった武器、よく覚えてないんよ(苦笑)。 ※追記:あとで唯くんから「僕が持っていったのは海滅槍アビスじゃなくて、ベナムデパルファンっすよwww」とメールをもらいました(笑)。書き直すのもナンなので、追記で(苦笑)。
クエストが始まって俺が最初に降り立った場所は沼地の8のエリア。要するに、G級テオ・テスカトルの目の前である。……しっかしまあ、このG級テオ・テスカトルの、なんて無遠慮にデカいことか……。こんなにデカくて猛るG級テオといきなり遭遇した、最強ハンターふたりを従えたこの俺がやることといったらひとつしかない。俺は狩場に響き渡る大声で果敢に吠えた。
「わー!! 逃げろ逃げろ逃げろ!!」
せっかくこの世のものとも思えない尋常ならざる狩人がふたりもいるのだ。俺が無理してキバることはないよネ^^ ガンランスの扱いにかけては、ほとんど使ったことがないGodくんや唯くんよりも俺のほうが長けているような気もしたが、いくら努力しても埋められないポテンシャルの差というものが確実に存在するのが悲しくてムナシイ現実世界の慣わし。俺は屈強なふたりに守られるようにヨチヨチと移動し、再びエリア8の狩人のひとりとなって猛り狂うG級テオ・テスカトルに挑みかかった。このふたりさえいれば、もうこっちのものである。ヤイヤイヤイ、さっきはよくもビビらせてくれたなテオ・テスカトル。俺(が従えているこのふたり)が本気出したらどうなるか、目にもの見せてくれようぞ! 俺たち3人はとくに打ち合わせもしないまま顔、身体の左右にそれぞれが陣取り、砲撃、竜撃砲もふんだんに取り入れた立ち回りでG級テオ・テスカトルをきりきり舞いさせた。うーん、なんて安心できるチームなんだろうコレ……。
そして俺はこのとき、G級テオ討伐用に密かに作っておいたクシャナX装備で全身を固めていた。地形ダメージ無効などのスキルが発動しているので、テオを取り巻く炎の鎧も敢然と無視して攻め込むことができる。しかしこういう素敵スキルに守られていると手元の操作が甘くなるのはハンターの常で(そうか?)、俺は粉塵爆発や突進をこれでもかと食らいまくった。超人ふたりを前に、こいつは赤面ものの大失態である。俺は心の内のテレを見せないように、強がり発言をくり返した。
「……いやあ、今日は特別に突進を食らう日だなあ^^;」
「いつもはあんまダメージ食らわないんだけどねオレ^^;;」
「うーん、G級ってこんなにダメージ食らうっけえ^^;;;」
「粉塵爆発の色を見間違えたよいま^^;;;;」
「ままままだ回復薬余裕だけど、ひひひ秘薬飲んでおくよウンウン^^;;;;;」
そのたびに唯くんとGodくんはかわるがわる、「粉塵飲みますねー」と言っては生命の粉塵をゴクゴク……。ひとまわり以上も歳が離れたおっさんハンターのお守りをして、ふたりはさぞや疲れたことだろう。とくにGodくんはプライベートで協力プレイをするときは、回復系のアイテムをいっさい持たず、回復係の仲間が使う生命の粉塵を頼りに攻めまくるという非常に特殊なプレイスタイルを貫いている。そんな、ラージャンを人の形にしたようなハンターに、俺は生命の粉塵を使わせてしまったのであった。あとで江野本ぎずもに「Godさんに生命の粉塵を使わせたのって、大塚さんが初めてじゃないの?」と白い目で見られたが、いやはや本当に苦労かけました(苦笑)。
そんな、尋常ならざるふたりのハンターの活躍により、G級テオ・テスカトルは15分針で天に召された。慣れないガンランスでよくもまあ……。さしものG級テオ・テスカトルも、圧倒的なふたりの戦闘力の前では子ネコも同然と言ったところであった。
ちなみに、俺たちと同時にG級テオ・テスカトル討伐に向かった江野本チームは、Jackくんが1オチしたあと、「やばい!! 充電が切れた!!」という断末魔の悲鳴とともに狩場から離脱(笑)。これに動揺したのか立て続けに江野本が2オチして(動揺、関係ないナ)、俺たちよりも早くポッケ村に帰還することに成功していた(笑)。うなだれる江野本とJackくんが発したのは「……MASAKIさんに申し訳ない……」のひと言のみ。呆然とするMASAKIくんの表情が印象的でした(笑)。
もうゲネポ、Effort Cristalというハンターの頂点に君臨する4人との座談会(参考記事その1、その2)を終えた会議室に、なんとも言えない気だるい空気が流れる。あーこれで、本当にひと区切りついたんだなあ……。『本日もニャンと! 逆鱗日和』の編集にE3取材、そして今回のイベント……。あまりにもこの2ヵ月間が濃密だったがために、俺の心は充実感以上に寂しさに満ちてしまっていた。その想いは、俺よりもさらに懸命に活動していた江野本ぎずものほうが強烈だったようで、彼女は寂しさすら通り越して、いまや放心状態といった顔をしている。うーん、これはよくないぞ。『ニャンと!』に関わったふたりが揃って燃え尽き症候群にでもなってしまったら、今後の販促活動やさまざまな企画(地方巡業とかね)を誰が仕切るのか。俺は、自分自身の心を鼓舞する意味も多分に込めながら、目の前にいる5人の仲間に叫んだ。
「せっかくだから、”ひと狩りいこうぜ!”」
言葉を発した俺から、放射状に広がる明るい空気。江野本も目を輝かせた。「いいですね! やりましょやりましょ!!」。ゲネポのふたりもエフォクリのふたりも、ニコニコしながらこれに応える。「やりましょう!」と。さあ狩りだ狩りだ。日本のトップにいる4人と狩りにいけるなんて、そうそうないチャンスである。俺たちは嬉々としてPSPを取り出し、顔をつき合わせて相談を始めた。とりあえずメンバーは6人なので、3人パーティーをふたつ作るのが懸命であろう。俺は言った。「んじゃ、グーパー(要するにジャンケンね)で分けるかね」。これに、もうゲネポの唯くんが付け加える。「せっかくなので同じチームのふたりでジャンケンをして分けませんか?」と。つまりゲネポのふたり、エフォクリのふたり、そして俺と江野本がジャンケンをして、勝った人と負けた人とでチームを作ったらどうか、という提案である。これなら、いつも遊んでいる同じチームの人間が組むことはない。俺たちは唯くんの案を採用してさっそくジャンケン。結果……。
●Aチーム
江野本ぎずも
もうゲネポ:MASAKI
エフォクリ:Jack
●Bチーム
大塚角満
もうゲネポ:唯
エフォクリ:God
という、即席の2チームが誕生した。俺のパートナーは、ゲネポの唯くんとエフォクリのGodくん。なにげにコレ、すさまじいチームでありますよ。唯くんは全国制覇したもうゲネポのチームリーダーで、かつては”神ランサー”としてその名を馳せたとんでもない実力の持ち主。もうひとりのGodくんも全国2位のエフォクリのチームリーダーであり、あの”超絶シンクロプレイ”の考案者でもある。このふたりは言ってみればライバルどうしで、ネットの掲示板にモンスターを討伐するタイムを一方が書き込めば、一方は「負けてなるものか!」と気合もろとも同じタイムアタックを行ってこれを更新し、新たなタイムを書き込む。これを見たもう一方が「むぬぬ! 負けるか!」とさらにタイムを更新して……ということを日夜競い合ったりしているのである。俺の知る限りでもっとも最強に近いハンターは、まさにこのふたりなのだ。ちなみにこれに加わる俺も、”世界一のガンランサー(笑)”としてガンランサー界に(勝手に)君臨する男である。日本最強のふたりと世界一(笑)が手を組むのだ。これほど派手なメンバー構成、そうそう見られるもんじゃないヨ。俺の心を読んだかのように、江野本が素っ頓狂な声をあげた。
「大塚さん! すごいっすねそのメンバー!!」
うんうん。そうだろうそうだろう。俺もしみじみと感動に浸っておるよ。江野本が続ける。
「大塚さん、狩場に行かないほうがいいんじゃないですか?(笑)」
ななな、なんという失礼な!! 俺が扇の要にいるからこそ、この天才プレイヤーふたりがいがみ合うことなく動けるというものでしょが! 顔を赤くしながら、俺は江野本に言った。
「……うん、俺もそう思う……」
そう。じつは唯くん、Godくんを従えてクエストに行くという事実に、俺は大いにビビっていたのであります(苦笑)。そそそ、粗相がないようにしないとっ!!
さて問題は、何のクエストに行くかである。武器については、俺はガンランスしか使えない体なので(どんな体だ)、そのようにパートナーのふたりに告げる。するとふたりは顔を見合わせてからニヤリと笑い、意外なことを言ってきた。声を揃えて、天才ふたりが言う。
「じゃあ僕らもガンランスで行きますよ!」
こうして、日本の頂点に立つふたりと世界一のガンランサー(笑)による、即席ガンランスパーティーが誕生した。相手はG級のテオ・テスカトルである。江野本チームが「G級のテオに行く」と話しているのを聞きつけたので、せっかくだから同じものに行こうと思ったのだ。そういえば『モンスターハンター2(ドス)』で遊んでいたとき、”ガンランス(4人)vs.テオ・テスカトル”というコラムを書いたことがあるが(『本日も逆鱗日和』に収録。こちらからも読めます)、純粋なガンランスパーティーでテオに挑むのは、間違いなくそのとき以来だろう。
こうして、史上最強のガンランスパーティー(自称)によるG級テオ・テスカトル討伐が始まった。
※次回に続く
『本日もニャンと! 逆鱗日和』発売記念イベント終了後に行われた、もうゲネポ、Effort Cristal、大塚角満、江野本ぎずもによる座談会。その続きです。
◆◆◆
ライバルは、何でくるのか?
江野本 決戦の前日にゲネポのふたりが、「エフォクリがどんな武器で、どんな作戦で来るのか何も知らないまま決戦の時を迎えたい」って言ったんですよね。で、急遽違う控え室を用意して、それが実現したわけですけど、どうでした?
唯・MASAKI (声をそろえて) 「やっぱりランスか!!」(笑)。
MASAKI やっぱ考えることはいっしょやなー、って思いましたねえ。
大塚 でも夕べ、すごく気にしていたよね。エフォクリのふたりが、双剣・双剣を極めてくるんじゃないか、とか(笑)。 ※エフォクリのふたりは決勝大会の優勝決定戦では、双剣・双剣でラージャンに挑んだのだ。
MASAKI そうそうそう(笑)。ちょっとそれも期待してました(笑)。
唯 『本日もニャンと! 逆鱗日和』のエフォクリインタビュー読んだら、「去年のフェスタの決勝で見た、狩猟笛コンビのプレイに影響を受けた」って書いてあったから、「ここで狩猟笛を持ってくるんちゃうか!?」とかも考えましたよ(笑)。
大塚 逆にエフォクリのふたりは、ゲネポのふたりがどんな武器でくるのかとか、想像したりはしていたの?
God ランス・ランスしかないと思っていました(きっぱり)。
江野本 あー! そうなんやー!!
Jack 僕らがいろいろと試した結果、やっぱりランス・ランスがいちばん速かったですから。
大塚 じゃあステージでゲネポがランス・ランスを選んだのを見たときは、「やっぱり気づきやがったか」って感じだった?(笑)
God あはは。そうですね(笑)。だからゲネポが最初、双剣を選ぼうとしたのを見たときは「え!?」って思いました(笑)。 ※茶目っ気たっぷりのゲネポは最初、ランスじゃなく双剣を選ぶフリをしていたのだ。
唯 ああ(笑)。あのフェイントにかかったか(笑)。
一同 (爆笑)
江野本 両チームがドキドキしてくれたなら、ステージ上ですべてを知るという演出も成功だったわけだ(にっこり)。
ゲネポ・エフォクリ そうですね(笑)。
大塚 俺とえのっちは、両チームがランスを使うって知っていたから平静でいられたけど、会場の反応がすごかったよねー。
唯 そうそう! 「うええ!? ラ、ランス!!?」ってどよめいてましたね(笑)。
大塚 ……してやったり! って思っただろー(笑)。
唯 はい(笑)。
MASAKI 思いました(笑)。じつは緊張でなかなかゲームに入り込めなくて、来場者の声がすごくよく聞こえていたんですよ。で、ラージャンの振動をステップで避けたりするたびに、「え! 当たってないよ!」とか言ってくれるじゃないですか? それ、全部聞こえてて、そのたびに「お、俺、魅せてるよ!!」って思ったり(笑)。
一同 (爆笑)
大塚 あはは! そうだったんだ! いやホントに魅せてたよー。
江野本 MCのルパン小島さんも佐治キクオさんも、解説じゃなくなっちゃいましたもんね(笑)。最初は「解説すんぞ!」ってスタンスだったのに、途中から大塚さんと同じように「かっこえー!!」とか「すげーーー!」とかしか言わなくなっちゃった(笑)。
一同 (爆笑)
大塚 そうなっちゃうんだって!(笑) 振動をステップでかわすとか攻撃も回避行動で全部避けるとか、ちょっと想像の外の動きだったよ。……だってこの2チームの立ち回りを見ていると、「じつはラージャンって、たいして強くないんじゃねえの?」って思っちゃったもの(真顔)。
MASAKI あははは(笑)。
ハンターたちのヒーロー
大塚 ……つーか、俺さっきから放心状態なんだわ(苦笑)。
一同 (笑)
江野本 話を聞きながら放心状態にならないでください!! ……でもわかります。放心状態になりますよね、あっしと大塚さんは……。
大塚 でしょう? そりゃなるって……。だってこの座談会が終わったら、今回のイベントはすべて終了なんだもの(涙目)。
江野本 はい……(もっと涙目)。……長引かせましょ(笑)。
大塚 でも改めて2チームに聞きたいんだけど、今回の『ニャンと!』発売記念イベントは、おもしろかったですか?
ゲネポ・エフォクリ (声をそろえて) はい! おもしろかったですよ!
大塚 よかったぁ……。……俺たちのヘタレプレイも見られたしね(笑)。
江野本 あんなのはどうでもいいんすよ!! んなところから振り返らなくていいっす!! でも、ゲネポもエフォクリも、来場者からサインを求められたりして。
唯 そう!! んなの想像もしたことなかったからビックリして!!
大塚 それは想定の範囲内のことでしょう(ニヤニヤ)。
MASAKI いやふつう思わないですって!!(笑)
唯 ギルドカードならわかるんですけどね……。しかも角満さんの本に、さらに角満さんのサインの横とか上に書いて、って言われたので、「えぇ〜!! いいんかなあ!?」って感じでしたよ……。
一同 (爆笑)
大塚 ぜんぜんいいじゃん(笑)。
唯 いやいやいや(苦笑)。しかも字なんて滅多に書かないから、小学生よりもヘタクソな文字で……。
大塚 あははは!
江野本 エフォクリはどうしたの? Jackさんがひとりで書いたとか?
Jack (Godくんをチラリと見て) ……こいつが「書いて書いて!」って言うんですもん……。
一同 (爆笑)
God この人、字がうまいんですよ(笑)。
唯 そうそうそう!!
MASAKI めっちゃキレイな字なんですよ!! すげえサマになってましたよ!!
唯 んで、その横に小学生のような字で”もうゲネポ”って書いてるんですよ俺ら!!
大塚・江野本 あはははは!!
大塚 でもうれしいものでしょう。ファンができるってことは。
God ……逃げようかと思いました。サインを求められたときは……(苦笑)。
大塚 ダメですよ逃げちゃ!
Jack 小さい声で(逃げていい? 逃げていい?)って言ってるんですよこの人……(苦笑)。
一同 (爆笑)
Jack で、「ダメだよ! 書くんだよ!」って(笑)。
大塚 あのプレイを見たら、サインとかギルカは絶対に欲しくなるって。
江野本 どのくらいの人とギルカ交換したの??
MASAKI 30〜40枚くらいはギルカが増えましたよ(笑)。
大塚 マジで!? すげえな!! オフ会参加者の半分近くと交換したことになるじゃんか!(笑) まあでもどう考えても、俺とギルカ交換するよりも、この4人のギルカをもらって眺めたほうがおもしろいもん!!
江野本 そりゃ間違いないですね(しれっと)。
大塚 でもさ、またこういうイベントがあって「対戦してほしい」ってお願いしたら、またやってくれる?
唯 もちろん!
Jack はい!!
God 喜んでやりますよ。
MASAKI ぜひお願いしたいです!!
大塚 こちらも、ぜひ見たいので!!
唯 じゃあ、2ヵ月後くらいに開催してください(笑)。
大塚 おいおい!(笑)
MASAKI ガンランス限定とかでもいいですよ!!
一同 (爆笑)
Jack ガンランスの使用度グラフが伸びちゃうなぁ〜(笑)。
God 一瞬で300とか400になっちゃうね(笑)。
えー……、好きな食べ物は?
大塚 でもホントに、いろんなところでイベントを盛り上げてもらっちゃったね、この2チームには。
江野本 ホントですよ! 今回のイベントの主役、明らかに大塚さんじゃなかったですもん!!
ゲネポ・エフォクリ いやいやいや!!(笑)
大塚 俺も途中から、(俺、いなくてもいいんじゃね……?)って思ったり(苦笑)。
江野本 まったくです! かすみまくりでしたよ!!
大塚 (そこまで言うか……)※心の声
江野本 でも、味をしめたでしょ、大塚さん。
大塚 うん(笑)。すげえ楽しかった。またやりたいなー! ……2ヵ月後は無理ですよ?(笑)
唯 あはは。
MASAKI 『逆鱗日和』の4巻目が出たら、お願いしますよ!
Jack つぎは『天鱗日和』シリーズなんですよね?
大塚 あんなこと信じるんじゃありません!!(苦笑) ※ステージでMCの佐治キクオが勝手に、「えー、『逆鱗日和』シリーズは3部作ってことで今回で完結。4巻目からは『天鱗日和』シリーズになります」とわけのわからないアナウンスをしたのだ。
江野本 またイベントやるとしたら、来てくれますか……?
唯 真っ先に飛んできます!
MASAKI はい! すぐにでも!
God もちろんです!
Jack 楽しかったですから!
大塚・江野本 よかったぁ……(しみじみ)。
江野本 でもつぎ、どうします?
大塚 今度さ、ウチの四天王(ブンブン丸、佐治キクオ、スレイブ間々田、バサラ佐藤)にも練習させて、彼らと戦ってもらうってのはどう?
江野本 あー。編集部代表を出してね。
大塚 そうそう。あときっと、いま中国の山奥とかで単身『モンハン』修行に励んでいる求道者とかいるだろうから、そういう人も招聘してね。
一同 (爆笑)
MASAKI そんな人いるんすか!!?(爆笑)
大塚 まあ、いろいろ考えてみましょう(笑)。……じゃあ、インタビューはこんな感じで終了かな?
江野本 えー……。もう終わりですか……? さみしい……。
大塚 んだね……。じゃあ、引き延ばそうか?(笑)
江野本 (嬉々として) はい! 延ばしてください!!
大塚 何を聞こうか? ……好きな食べ物は何ですか? とか?(笑)
ゲネポ・エフォクリ あははは!!
江野本 んなところから聞くんすか!!(笑) もういいです(笑)。
大塚角満

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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