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【MHP 2nd G】第65回 献身と猪突猛進

 昨夜、7月24日発売予定の単行本『モンスターハンタープレイ日記 本日もニャンと! 逆鱗日和』の編集作業がほぼ、終了した。前作『もっと! 逆鱗日和』の発売からまだ3ヵ月しか経っておらず、コンテンツの量的にも時間的にも若干の不安がある中での作業ではあったが、担当編集のがんばりもあって夕べ無事、272ページに及ぶ本文部分を校了できた。時間が少なかったのが逆によかったのか、編集作業を始めてから昨夜までの約1ヵ月間の密度はとてつもなく濃かった。土日もまったく休みなく取材をしたり、原稿を書いたりしていたのだが、これまでの2冊以上に充実した本ができつつあることが実感できたので疲れや焦りはまったく感じず、心から楽しく作業をすることができた。そんな『本日もニャンと! 逆鱗日和』は3週間後の今日、店頭に並びます。興味のある方はぜひぜひ、手にとってみてくださいな。

 さて。

 突然ですがハンターというものは大別すると、”猪突猛進型ハンター””献身型ハンター”のふたつのタイプに分けられると思う。あまりにもざっくりとした分けかたなので「俺はどちらにも該当しないナ」と思われる人もいるかとは思うが、まあここはユルく、「まあどっちかと言われると、オラはこっちかなぁ〜……」ていう程度に思っていただければいいです。ていうか、思ってください。本日は珍しくマジメに、この”ハンターのタイプ”というものを研究したいと思っているのですから。……って、週刊ファミ通の”大塚角満のMH研究所”という連載では何ひとつ研究しないくせに、なんでいきなりここで研究っぽいコラムを書こうとしているのだろうか? 我ながら行き当たりバッタリもいいところだな……と思わなくもないが、書き始めてしまったので突っ走りたいと思います。

 猪突猛進型ハンターは言うまでもなく、攻撃力が強大な武器を携えて玉砕覚悟で(人によるだろうが)モンスターに突入するアタッカーのことだ。おもに使用する武器は大剣、ハンマー、双剣、太刀といったところで、俺の知り合いの超有名ハンター、G君などは「回復はいっしょにいく友だちにすべてまかせて、僕はハンマーで殴りまくっています」と言ってニヤリと笑っている。実際に彼のプレイを間近で見て驚いたのだが、減少した体力には目もくれずにハンマーをぶん回し続けている。で、彼の体力が危険水域まで減ってくると(なんかヘンな表現だナ)、パーティー仲間の”回復係”が生命の粉塵を飲んだり、広域化のスキルで体力の回復を図ったりしている。まあこれは極端な例だが、猪突猛進型ハンターの究極の姿として、こういうプレイスタイルもあるということを覚えておいていただきたい。いや、忘れてもらっても一向に構いません(どっちなんだ)。

 では、猪突猛進型ハンターの対極に立つ”献身型ハンター”がどういうものかというと、これはもう読んで字のごとく”人のために生きることに最大のヨロコビを感じるハンター”ということになる。俺の調べによると献身型ハンターにはふたつの種族があり、それは”武器献身族””アイテム献身族”を呼ばれているのだが(誰にだ)、方法論は違いながらも”人のために生きる”というスタンスは同一のものなので、同じ”献身型ハンター”に収まっている。ではこのふたつの種類の献身型ハンターを詳しく見ていこう。

 まず”アイテム献身族”だが、これは閃光玉やシビレ罠など狩場で活用できるアイテムを惜しげもなくボンボンと使いまくり、仲間の狩猟に貢献しようとするハンターのことだ。たとえば閃光玉はクエストに持ち込める最大個数は”5”となっているが、アイテム献身族はこれを「ふふん」とせせら笑い、素材玉を10個、光蟲も10個持ち込んで現地調合し、計15個の閃光玉をビカビカと炸裂させてモンスターがまともに動けないほどがんじがらめのピヨピヨ地獄に陥れている。当然、シビレ罠も現地調合して最大3個使えることがデフォルト。さらに生命の粉塵も現地調合を行い、最大で13個も飲めるようにしている。加えて、薬草、アオキノコ、ハチミツも最大個数を持ち込んでいて、「回復きれたらあげるよー」などというアナタは神か仏か的な発言もしている。しかし冷静に考えると本当にこれだけのアイテムを狩場に持ち込めるのかどうか、きちんと数えながら原稿を書いているわけではないので(オイオイ)若干不安ではありますが、そういう細かいことを気にしていると話が進まないのでかまわず突き進みます。そしてアイテム献身族の装備は当然、広域化のスキルがついた”フルフルU”や”リオハートZ”で固められている。……書いた自分が驚いてりゃ世話ないのだが、こいつはすさまじい献身ハンターだな(苦笑)。ちょっと見習おう……。

 さてもうひとつの”武器献身族”だが、これは文字通り”自分の武器で仲間に貢献することを生きがいとするハンター”のことだ。要するに、状態異常の効果がある武器を好んで使うハンターのことで、その中でもとくに”麻痺党”が武器献身族の最大派閥となっている。討伐目標が古龍だろうがアカムトルムだろうが、麻痺党のハンターはつねに、麻痺属性の武器を携えて狩場に立つ。彼らの武器選択の幅は、たとえば俺のように「手持ちのガンランスの中から」ではなく、「手持ちの麻痺武器の中から」ということになるわけ。つまり「今回はチョロそうな相手だからデスパライズでいいや」とか「何となく打撃な気分なのできんねこハンマーで行こう」ってな感じで、武器カテゴリーにはこだわらず、麻痺武器の中でこだわって、その日のTPOに合わせて武器を選んでいるのだ。そういえば……と考えてみると、逆鱗日和ファミリーの江野本ぎずもはつねにデスパライズを持ってクエストに現れる。しかも防具は、フルフルUが基礎になっている広域化のスキル付き。それだけ見ると「おお、この子も武器献身族のひとりか」と思えなくもないが、このコラムでも書いたとおり彼女は永遠の逼迫女王なため武器を作ることができず、仕方なくデスパライズを振り回しているだけだったりする。こういう子は武器献身族には該当しないので覚えておいてください。

 では大塚角満はどのタイプに該当するのだろうか? 改めて考えてみると、俺はここ2年くらい麻痺系の武器を使ったことがない(マジです)。ガンランスにも麻痺属性の武器は存在するのだが、作るのがちょっとたいへんなことと、手数の少ないガンランスだとたいした効果は望めないんじゃないかと勝手に判断して、「麻痺はほかの人に任せた」というスタンスができあがってしまったのである。ではアイテム献身族なのかと言うと、これもちょっと怪しい。シビレ罠は必ず3個使えるだけの準備はしていくし、協力プレイのときは生命の粉塵も3個持っていくが、クエストの中心に”自分を捨てても仲間のために”という思いがあるかと言われるとかなり自信がないのだ。となると残るのは猪突猛進型ハンターなわけだが、ガードもせずに大型モンスターに突っ込んでいく双剣使いやハンマー使いの勇ましい姿を見てしまうと、「我こそは猪突猛進型ハンターだ!!」とは口が裂けても言えなくなる。そもそも俺の立ち回り、ガード中心だしな。うーん、こいつは弱った……。

 そうだ! ガード中心で立ち回る新しいハンターのタイプを作り上げてしまえばいいんだ! ……これはどうだろう、”ガード献身族”っての! 麻痺武器で貢献できるわけでもないし、アイテムもケチってあまり使わないけど、ひたすらガードだけして仲間の壁になってあげるという移動要塞さながらのガチガチガード型ハンター! おお、我ながらいい響きだ……。ヨシ! 俺は今日からガード献身族のオピニオンリーダーとなるぞぉ!! ……え? あまり役に立たないうえに邪魔だから、狩場の隅っこでにじり歩きでもしていてくれ? そ、そんなこと言わずにボクとも遊んで……。

 皆さんはどんなタイプのハンターですか?

※『ニャンと! 逆鱗日和』情報!※
拙著『本日も逆鱗日和』の第三弾、『本日もニャンと! 逆鱗日和』のカバーができあがったので公開しちゃいます!! 今回もイラストはもちろんぽん吉さん。『2nd G』をイメージするうえで真っ先に思い出されるオトモアイルーを全面に押し出したデザインとなっています。ネコ好き必見! 今回のカバーも、めちゃめちゃ気に入ってます♪(角満)

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投稿者 大塚角満 : 14:01

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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