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【MHP 2nd G】第35回 タイムアタックで勝負だ! その2

 というわけで、酔っ払った勢いで挑戦することになったモンスターハンターフェスタ`08のタイムアタック大会(詳細はこちら)。種目は地区予選の対象である闘技場のババコンガ討伐だ。決戦の日は、4月29日のモンハンフェスタ東京大会となっている。

 さあ困った。自分で決めといてこういうことを言うのもナンだが、大丈夫なんだろうか俺たち(苦笑)。俺は酒の酔いが醒めてから改めて、強引にパートナーにさせられてしまった江野本ぎずもにメールした。

 「えーっと……。ダイジョブでしょうかボクたち……」

 すぐに江野本から返事。

 「勝手に決めておいて何言ってるんですか酔っ払い! 練習しますよ練習!!

 俺は唯々諾々と「ハ、ハイ。すんません……。よろしくお願いします……」とどっちが上司なのかわからない情けない返信をする。でもここまで来たら腹をくくるしかない。ヨシやろう!! 練習を!!

 しかし冷静に考えてみると、このときが4月25日で決戦の日が4月29日だから、単純にみても時間は3日くらいしかない。しかも26日はモンハンフェスタ福岡大会の取材&リポート執筆で丸1日埋まっているので、残るのは27日と28日。でも27日も予定が入っているから、実質的に時間がとれるのは28日のみであろう。ところが、28日は平日なうえに週刊ファミ通の記事の締切があるから、やっぱりドカンと時間を取るわけにもいかぬ。こうなったら、練習ナシの一発勝負で行くしかないか……とも考えたが、俺と江野本のショボいスキルでぶっつけ本番で臨んでも無残な結果に終わることは目に見えている。やはりここは仕事を早めに片づけて、強引にでも時間を作るしかない。よぉし! いつも以上のスピードで原稿を書き上げて、練習時間を捻出するぞ! このモチベーションがあれば、ふだん1時間かけて書いている原稿も30分もあれば片付くはずだ! 俺は気合のみなぎった視線をPCのモニターに照射しながら、いくつか抱えていた原稿を書き始めた。

 ところが。

 じつにタイミングが悪いことにその日は、年に何度か発症する”書けない病”の日でありました。”書けない病”というのは文字通り、何かを書こうと思っても文章がまったく頭に浮かんでこなくなる、俺のような仕事をしている人間にとってはこれ以上ないくらい恐ろしい病なのです。……まあ傍から見たら、ヘンな文章しか書けないときの逃げ口上だと思われるでしょうが、これは厳然と存在するのです。仕方ないのです!

 俺は仕方ない仕方ないと歌を歌いながら、いつもの3倍くらいの時間を費やして短い原稿を書き上げた。時はすでに夜の8時すぎ。でもようやく、練習できる環境になったぞ。俺は近くにいた江野本に向かってエラそうに怒鳴った。「よし! 練習すっぞ!!」。言われた江野本、とたんにギズモからグレムリンに変身し、俺を睨み返してこう言った。「仕方ない仕方ないじゃないっすよ! 待ちわびましたよ!」。

 さあ練習だ練習だ。ちなみに俺のタイムアタックの競技歴は、昨年のモンハンフェスタのときに参考程度に数回遊んでみただけで、実質ゼロと言っていい。江野本については言わずもがなで、ブッチギリのゼロである。もちろん、そんなことはわかったうえでの今回のチャレンジだ。俺は努めて冷静に、「基本的なことから押さえていこう」と江野本に告げて、そもそも何の武器でこのタイムアタックに臨めばいいのかを話し合った。今回のババコンガ討伐では、大剣、双剣、狩猟笛、ガンランス、ライトボウガンの中から武器を選ぶことができる。これを見て、江野本が言った。

 「ガンランスあるんすね。となると大塚さんは、迷うことなくガンランス?

 俺、とたんに (・_・;) ←こんな顔になって、当惑気味につぶやいた。「……うーん。ガンランスか……」。

 確かに俺はガンランスが大好きで、『2nd G』ではほぼ完璧にガンランスしか使用していない。しかしだからと言って、小数点以下のギリギリの数字で戦うタイムアタックという舞台に、よっこらせえとガンランスを担いで行くかと聞かれたら即答はしかねてしまうのよ。どう考えても、機動力と瞬発力がほかの武器より劣ると思われるガンランスではタイムアタックは不利。しかし、端から「ガンランスじゃ無理っ!! 別の武器で行くに決まってるだろ!!」と決めつけてしまったのでは”世界一のガンランサー(笑)”の名が廃るってえもんだ。俺は江野本に言った。

 「とりあえず1回、試しにやってみようか」

 江野本、「御意!」と言ってライトボウガンを選択。用意されている武器の中で唯一、彼女が使ったことがあるのがライトボウガンなのだ。ここに、ガンランス+ライトボウガンという、いったいどういうことになるんだろうか的な即席コンビが誕生した。

 そして狩猟開始。江野本は遠めから、麻痺弾や通常弾をプチュンプチュンと発射。俺は恐る恐るババコンガに近づいて、いつものとおりチキンなガード突きでツンツクツンとかわいく攻撃する。ふだん俺たちが遊んでいるのと同じ、牧歌的な狩猟風景が闘技場に広がる。ああ……、なんかホっとするわこういうの。ギスギスしてなくていいよな……。

 ……ってこれ、タイムアタックじゃねえか!!! ふつうに狩っちまったよ!! もっとギスギスしなければ!!

 まあでも、1回やってみてよくわかった。やっぱ俺ごときの腕で、ガンランスによるタイムアタックは無理だわ(苦笑)。江野本もライトボウガンでのタイムアタック挑戦に不安を感じたのか、「ウチも別の武器で練習したほうがいいですよね……?」と神妙な表情をしている。となると残るは大剣、双剣、狩猟笛なわけだが、クセのある狩猟笛は俺たちでは使いこなせないのはわかりきっていたし、双剣は何となく、俺と江野本のイメージに合わない。意を決して、俺は言った。

 「よし決めた。ふたりとも大剣で挑もう!」

 この言葉に、「はい! 教官!」と素直に頷く江野本。俺たちふたりはそれから3時間、ダンコたる決意をもって大剣の腕を磨いた。

 結果、この練習中における俺たちの最速タイムは、

 2分44秒

 というもの。俺たちふたりにしてみたら、奇跡のようにすばらしい記録である。

 「本番でもこのタイムが出たら絶対にハギーチームに勝てるぞ!!」

 と俺はわめいた。江野本も「ですね! がんばりましょう!!」と気合がみなぎっている。俺はパートナーを頼もしく思いながら、調子に乗ってこんなことを言った。

 「ヘタしたらもっといいタイムが出て、東京地区予選を突破しちまうかもしれん。なので決勝ステージに備えて、ナルガクルガ討伐の練習もしておいたほうがいいかもな。がはははは!

 江野本、瞬時にシラケて表情を無くし、「アホな夢見てないで、もっと練習しますよ!」と言って、再度ババコンガ討伐のクエストを受注したのであった。

 さあ次回いよいよ、カプコン広報チームと大激突!

投稿者 大塚角満 : 14:47

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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