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【MHP 2nd G】第34回 タイムアタックで勝負だ!

 あー……これ、書きたくない……。

 モンハンフェスタ`08の開幕を飾る福岡大会の前日、九州随一の繁華街、中洲にくり出してしこたま飲んだ。飲んだうえに食った。食ったうえに騒いだ。いやあなんて楽しい中洲……。全国各地を巡るモンハンフェスタの取材は、これだからやめられない。……んなこと書くとまるで暴飲暴食ツアーが取材のメインイベントのようだが、そんなことはありませんからネ。

 でね。

 この福岡で酒席をともにしたのが、カプコンが誇る名物広報、”ハギー”こと萩原さんだ。じつはこの人と俺は同い年ってこともあってかじつに気が合い、ヒマを見つけては中洲だろうがススキノだろうが歌舞伎町だろうが中ギンザセブンだろうが(浦和ローカル)、とにかく「行きまひょか!」ってモードになったら二軒、三軒のハシゴ酒は当たり前。しこたま焼酎を胃に流し込んでベロベロの酩酊状態になり、記憶もおぼつかなくなって気がついたら自宅のソファーで倒れてた……なんていうアホな大人丸出しのオロカな行為をくり返しているのである。いつも飲み会の冒頭で「お互いもう36歳なんだから、もうちょっと節度を持って飲もうネ」という話をするのだが、10分後には「今日はいけるところまでいこう!!」ってなるんだから困ったものである。まあ何にしても、いまいっしょに飲んでこれほど楽しい人はなかなかいないんよ。世代も立場も似通った人と楽しく酒を飲む刹那こそ、「人生って楽しい」って思える瞬間だったりするのです(オーバーかな)。

 でね(多いな)。

 福岡でこの萩原さんと酒を飲んでいたのです。話題はいつしか翌日に迫ったモンスターハンターフェスタのことになり、「来場者はどれくらいになるのかな」、「盛り上がるのかな」、「タイムアタックでどんなプレイが見られるのかな」なんてことを話していたわけだ。すると、どういった会話の化学反応でそういうことになったのかいまだによくわからないのだが、いつの間にか俺は「今年はタイムアタック大会に参戦しようと思って」ということを萩原さんに口走っていたのである。まあ最初は、酒の席におけるその場限りの冗談のつもりで言っていたと思うのだが、これを受けた名物広報はキラリと目を光らせる。萩原さん、生来のいたずら好きの性格がムクムクと顔を持ち上げてきて、「お! いいね! ぜひ参戦してよ!!」とすっかり本気モードに突入。俺も、自分が口にしたかっちょいいセリフですっかり自己暗示にかかり、「参加するからには本気でやるわ! 予選のババコンガなんてチョロいから、本選のナルガクルガの練習でもしておくか。がはははは!」と怒ったババコンガのような真っ赤な顔で豪快に言い放った。萩原さんも酔った勢いで「がはははは!」と同じように笑い、ついでとばかりに口を滑らした。

 「大塚さんが出るんだったら、俺も出よっかなあ」

 と。今度は俺がキラーンと目を光らせる番である。この男とは何らかの形で、一度しっかりと決着をつけなければいけないと思っていたのだ。キチンと”時間”という確かな物差しで優劣が決められるタイムアタックは、まさに格好の題材ではないか。俺は口の端を吊り上げて「うけけけけ」と笑ったあと、萩原さんを睨みつけてこう言った。「やるからには、勝負しましょうよ」と。これを受けた萩原さん、歌舞伎町的な端正な顔をわざとらしく歪めて、「おお? 望むところですよ。勝負しましょうか!」と俺を睨み返した。

 さあ、勝負だ勝負だ。おもしろいことになってきたぞ。俺と萩原さんは勢いに乗って、酔った頭で、

・モンハンフェスタ東京大会が決戦の日
・種目はフェスタの予選と同じババコンガ討伐
・ひとつのテーブルで顔をつき合わせてプレイ
・パートナーを事前に決めて報告する
・負けたほうがご飯をご馳走する

 というルールを素早く決める。アホな大人は酔っ払ってると、じつに行動が早くなるのだ。

 さて、今回の勝負において最大のネックというか悩みどころは”パートナーを誰にするか”という部分である。ファミ通が誇る、どうかしているゲームの達人どもを相方とすれば、赤子の手を捻るがごとく萩原さんを撃破できるのは間違いない。でも、それではあまりにもつまらないし緊迫感に欠ける。やはりここは、中目黒目黒、女尻笠井、江野本ぎずもからなる”逆鱗日和ファミリー”の中から選ぶのが得策だしおもしろい。俺は”ミスターモンハン”こと藤岡要さんに「うまいすよ」と教えてもらって以来、すっかりお気に入りとなった焼酎”鬼火”をロックでズズズとすすり、さらに酔いを回してから宣言した。

 「パートナーは、江野本にしますよ」

 これを聞いた萩原さん、腹を抱えて大喜び。もちろん、ふたりは面識がある。「江野本さんかあ(笑)。なるほどなるほど、そりゃあおもしろい!」と笑いながら萩原さん。「それを聞いたら、負けるわけにはいかねえな!」と自信満々の様子である。俺は笑う萩原さんを横目で見ながら、さっそく江野本の携帯電話にメールを入れた。

 「突然メールで失礼します。モンハンフェスタのタイムアタックで、俺&えのっちコンビでハギーのチームと勝負することになったから。よろしくね♪」

 1分後に、江野本から返事が来た。

 「マジすか!? ていうか、いきなり何を決めてんすか!!! おとなしく飲んでてくださいよ!!!

 なにやら憤慨されているようだったが俺は意に介さず、2通目のメールを江野本に送った。

 「ちなみに、負けたら俺が萩原さんにご飯をご馳走しなきゃいけないので、よろしくお願いしますネ」

 30秒後に、江野本から返事が来た。

 「えええええええ!!?? 何勝手にハードルあげてんすか!!! もう、胃が痛くなってきた……」

 というわけで急遽、逆鱗日和ファミリー代表とカプコンの広報チームでガチンコのタイムアタック勝負を行うことになった。さて、結果は……?

 次回に続く〜。

投稿者 大塚角満 : 14:03

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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