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【MHP 2nd G】第16回 突発的! 大塚角満vs.中目黒目黒 その1

 皆さんには、「こいつにだけは絶対に負けねえ!」と心から思えるモンスターはいますか? ホラ、せっかくの機会ですからよく考えてみてください。きっといるはずなのです、そういうモンスターが。ちょっと考えただけでも、ハンマー使いのダイミョウザザミ、ショウグンギザミに対する上から目線、ラオシャンロンに対するガンナーの余裕ぶっこきぶり、双剣使いがシェンガオレンに向き合ったときのニヤニヤ笑いなんてのが簡単に思い浮かぶでしょう。

 で、俺はどうなのか。ガンランス、ランスをメインに使っている俺に、そういう上目線になれるモンスターはいるのであろうか。

 いるんですよじつは。そういうモンスターが。限界まで不利な状況を思い浮かべたうえでも、「やっぱこいつには負ける要素がねえよなぁ(苦笑)」と、部下をいじめる上司のようなイヤらしい苦笑いまで浮かべてしまいたくなる、”絶対有利”のモンスターが。

 何を隠そう、そいつは”フルフル”です。もちろん、亜種もしかり。もともとの防御性能に定評があるランス、ガンランスにガード性能+1のスキルを発動させたら、フルフル得意の体内発電時でもほぼ攻撃し放題。隙が大きい竜撃砲も動きが緩慢なメタボ飛竜には余裕すぎる態度でぶっ放すことができるので、フルフルを狩猟しているときのガンランサーは必ず(やっぱ俺のガンランスって最強の武器なんじゃね?)と勘違いさせられるのであった。

 そんなフルフルの狩猟に、新・へっぽこ3人組の一員である中目黒目黒と出かけることになった。「電撃袋が欲しいのでゲリョスに連れて行ってください」と、相も変わらず知識もへったくれもないテキトーなことを言っているのを「電撃袋は上位のフルフルだからね、メグロちゃん」とやさしく諭して雪山に連れ出したのである。……いまさりげなく”上位”という単語を使ったが、じつは数日まえに俺、目黒、そして江野本ぎずもからなる新・へっぽこ3人組は、無事揃って上位に昇進したのである!! 出世出世!! そのときの顛末も、近い機会にここで書かせてもらおう。

 で、フルフル討伐。俺は例のごとくガンランス(なんとガンチャリオットがすでに我が手に! これが完成したときのエピソードも近々ぜひ!)、目黒はハンマー(デッドリボルバー)を持っての出発だ。今回は素材目当てのクエストなので、あまり遊ばずにスピーディーに回したい。なのでシビレ罠セットもしっかりと準備。まったく抜かりはない。

 そして思ったとおり、俺たちはあっと言う間に上位フルフルの捕獲に成功した。時間にして5分強。ほぼ完璧な立ち回りができたと思う。その証拠に、俺は持って行った回復系アイテムがひとつも減っていなかった。……それどころか、体力が1ミリも減少していないのだ。こ、これはもしや……。

 「おいおい、俺、今回1回も攻撃受けなかったぞ」

 俺のまわりの席で、「おぉ〜!」という歓声が上がる。そうこれ、いわゆる”完全試合”。もう4年もこのシリーズを遊んでいるが、こうもあからさまなパーフェクトを演じた記憶はほとんどない。さっそく俺は得意の絶頂に達し、「ふふふ。見たか見たか。ガンランスは最強なのだ!! 俺はじつは手練なのだ!! がはははは!!」と怪気炎を上げた。

 しかし残念なことに物欲センサー発動しまくりの目黒は、必要数の電撃袋を得ることができなかった。なので再び、上位フルフル討伐に出発。超短時間で、しかも完全試合を演じた余裕から、俺はホットドリンク1個、シビレ罠ひとつ、捕獲用麻酔玉2個のみという究極の軽装で雪山に赴いた。

 この回も途中までは非常に順調にクエストが回った。相変わらずいっさいのダメージを受けず、フルフルを攻撃しまくるガンランサー。ところが、「こいつは前人未到の2試合連続のパーフェクトか!?」なんて考えたのがいけなかったのか、フルフル怒りの帯電ジャンプをガードしきれず、微妙にダメージを食らってしまった。

 「あ。パーフェクトが途切れた」

 多少残念ではあったが、こういう記録はいつかは止まるものだ。俺は若干の苦笑いを浮かべながらも気落ちはせず、執拗なガード突きをフルフルに食らわせ続けた。今回も簡単に、こいつを料理することができるだろう。

 しかし、そのときだった。

 目黒が「あ!!」と頓狂な声を張り上げた。画面を見ると、目黒のキャラクターは微動だにせずに佇んでいる。攻撃を食らったそぶりもない。俺は不思議に思って、「なになに? どうしたの?」と向かいの席で”ムンクの叫び”のような表情で固まっている目黒に声をかける。すると目黒は「あうあうあう」とあえいだあとに、「スンマセン! 充電切れで画面が真っ黒に!!」と信じられないことをのたまった。それとハモるように、画面には”目黒が離脱しました”というメッセージが。なんか最近、同じようなことがあったなぁ……とぼんやり考えながらも、そもそもこのクエストは目黒が「電撃袋が欲しい」と言ったから来たのであって、俺はフルフルには特別な用事はない。

 「しょうがねえヤツだなあ。じゃあ俺もリタイアするわ」

 当然のようにそう告げてクエストリタイアを選ぼうとすると、再び目黒が「あ!!」と声を張り上げる。続けて「アダプター刺したら復活しましたよ!! ……大塚さんのキャラがいないけど……」とバイオリズムの頂点と底を思わせる発言をした。まあヤツが復活したところで俺がフルフルに用がないのは覆しようのない事実なので、俺は冷たく「あっそ。んじゃがんばって」と告げて再びクエストリタイアを選択しようとする。すると目黒はギラリと目を光らせてつぎのような提案をしてきた。

 「大塚さん、せっかく同じ状態のフルフルがお互いの目の前にいるんですから、どっちが先にこいつを屠り去れるか、タイムアタック勝負しましょうよ!!

 おおお? ……生意気な!! この”完全試合男”に挑戦してくるとはいい度胸だ!! 俺は「がおぉぉぉ!!」と獣のように吠えたあとに「いいだろう。受けて立つ!!」と男らしく宣言し、ここに大塚角満vs.中目黒目黒の”上位フルフル討伐タイムアタック勝負”が始まったのであった。

 ……って長えよ俺!! そんなに引っ張るほど大した話じゃないので1話完結にしようと思っていたのに、あまりにもここまでが長すぎたので続きは来週の月曜日ってことで……(苦笑)。

 週末は自分の文章の計画性のなさを反省して過ごしたいと思います。

投稿者 大塚角満 : 13:56
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大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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