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【MHP 2nd】第3回 上には上がいた

 いま振り返ると赤面してしまうほどわーわーぎゃーぎゃーと大騒ぎして、「だだ誰よりも先にててて手に!」って感じでどうにかこうにか購入した『モンスターハンターポータブル 2nd』。俺の身体は量販店の1階から6階までエスカレーターを駆け上ったダメージに蝕まれ、とくに左ふくらはぎはちょっと力を入れるとピキーンと攣ってしまいそう。しかし手に入れたうれしさが格好の刺激となり、俺の脳みそからはアドレナリンやらβエンドルフィンやらがどぼどぼと溢れ出し、そんな身体の痛みはどこかに吹き飛んでしまいました。

 さてようやく手にした『モンハンP 2nd』。しかし発売当日は取材が立て込んでいてなかなかソフトの封も開けられず、じゃぶじゃぶと湧き出るアドレナリンは行き場を失い俺のストレスは溜まるばかり。それでもなんとか午後8時ごろには会社の自席に座ることが出来、うれしさのあまり震えまくる手で俺はようやく、ソフトの封を開けることができた。ずっと待ってましたこの瞬間を! 開発チームの皆さん、ありがとう! とカプコンがあると思われる西南西の空に向かってまずは合掌。続いて俺はPSPのソフト挿入口から前作『モンスターハンターポータブル』を取り出した。いままでありがとう、『モンスターハンターポータブル』! と再び合掌したのち、俺はついに、PSPに『2nd』を挿入することに成功した。わーいわーい。

 最初に流れたのは、美しく雄大なオープニングムービー。雪山が舞台の映像ということもあるのだろうが、画面の中からほとばしる荘厳なオーラにあてられて、俺は鳥肌が立ちまくりであったよ。ムービーが終わると、おなじみのキャラクターメイク画面。ここで前作『モンスターハンターポータブル』をプレイしていた人に限り、前作のアイテムやお金を引き継ぐかどうかを選択する画面になる。週刊ファミ通やらファミ通PS2やら『ルーキーズ・ガイド2』によると、引き継げるのはレア度3以下のアイテム(ただし『2nd』でも使用可能なもの)で、レア度4以上の貴重品はすべて、お金に換金されるという。換金されたお金は10分の1に減額されて、『2nd』のデータに振り込まれるそうだ。つまり換金したお金が100万ゼニーだったら、晴れて10万ゼニーが『2nd』における最初の所持金になるってわけ。前作をがんばってプレイしていたハンターたちへのささやかなプレゼントである。俺も甘んじて、このサービスを享受することにした。「コラム書くなら引継ぎをしないで最初からプレイしろよ」とは、初代『モンスターハンター』が『G』になったとき、友だちからさんざん言われたことだが(このときもデータの引き継ぎができた)、せっかく制作チームが用意してくれたプレゼントなのだから断るのも申し訳ない。「お礼に今度、ご飯おごりますからね、一瀬さん!」と、俺は西南西の空の下にいると思われる『2nd』のディレクター、一瀬泰範さんに向かって叫び、ウキウキしながらアイテムを換金してもらった。見ると『2nd』の預金通帳(んなものはないが)にはなんと、29万2786ゼニーもの大金が振り込まれたではないか!!

 これはもう、宝くじに当たったようなものである。俺はさっそく、周囲にいた編集者に自慢した。「ほれほれ、前作でがんばっていたから30万も振り込まれたぞ!」と。すると、部下の女尻笠井や中目黒目黒は、「もうそれだけで食っていけるじゃないすか! すげえ!」とビックリ仰天。大いに俺の自尊心をくすぐってくれた。俺もやるときはやるのだ。わはははは。

 そんな、鼻高々ではしゃぎまくっている俺の携帯電話に1通のメールが届いた。『モンハン』友だちのBからである。見るとそのメールには、ソフトを手に入れた喜びと新しい世界でハンティングができる歓喜の言葉が書き連ねられていたのだが、文章の最後に「ミド(俺のハンドルネーム)はアイテム換金していくらもらった?」という何気ない質問も書いてあった。俺は、いいこと聞いてくれました! とばかりに「ふふん、30万になったぜ。すげえだろ」と自信たっぷりに返信。そしてすぐに、Bから返事があった。

 「僕は47万。けっこうもらえるもんだねw」

 ……。

 ま、まあBは『2(ドス)』でもハンターランク220だったし、『モンスターハンターポータブル』もけっこう遊んでいたと聞いていた。30万と47万だったらほんの誤差程度の差だしナ。300億と470億だったらじつに170億も差があってそりゃあエライことだけど、30万と47万だったら微々たるもんだなウンウンそうだそうだ。以降Bに返事もせずに静かに静かにいじけていると、今度はWちゃんからメールがきた。このコラムに何度も登場しているWちゃんは、俺のネット友だちの中ではズバ抜けた『モンハン』の達人である。Wちゃんのメールは「ギアノスって白ランポスのことだったのね! 見たことないモンスターのことだと思って探しまくっちゃったじゃない!」と達人とは思えないかわいらしい内容。俺はなんとなくホッとして返事を書くついでに、戯れに「Wちゃん、データ引き継ぎでいくら振り込まれた?」と質問してみた。以前Wちゃんから、「『ポータブル』はあまり遊べなかったな……」と聞いたことがあったのだ。Bには多少負けたが、達人のWちゃんに勝っていれば溜飲が下がるというものである。俺はウキウキしながら、Wちゃんからの返事を待った。すぐに、携帯電話がブルブルと震える。Wちゃんからの返事だ。そこにはこう、書いてあった。

 「えっと、99万9999ゼニーって書いてある。MAXなのかな?」

 ………………。

 俺が悪かった。

投稿者 大塚角満 : 15:16
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大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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