大塚角満の ゲームを“読む!”

« 【モンハン2】第34回 ハンターの頂点 | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【モンハン2】第36回 ガンランス(4人)vs.テオ・テスカトル(その1) »

【モンハン2】第35回 メラルーとアイルーの決裂

 我が家にはメラルーとアイルーが住んでいる。棲んでいる、と書くべきか。もちろん似てるってだけで、人からこんがり肉を盗んだり爆弾を持って追いかけてきたりはしない。以前、初代『モンスターハンター』のプレイ日記を書いていたときに親バカ丸出しで紹介したネコなのだが、毛並みや存在感そのものがあまりにもメラルー、アイルーに似ているので「さすが我が飼いネコ」と感心したものである。

 この2匹のネコはものすごく仲がよく、ときにじゃれ合い、ときに折り重なるように寄り添って幸せそうに寝息を立てていたのであった。

 ……なんて書くと、まるでどちらかが天に召されてしまったかのようだがまったくそんなことはなく、2匹とも過剰なくらいに元気でギャアギャアわめきながら日夜、一生懸命暴れ回っている。築30数年のボロ家は、にゃんにゃん棒とメラルーガジェットの攻撃にさらされまくって見るも無惨な状態となり、それらの傷を見るたびに、これが新築だったらキサマらただじゃおかねえぞ的な怨嗟の感情を俺に抱かせるのであった。

 さて、そんな仲のいいメラルーとアイルーの関係に、ある日突然、ヒビが入った。いや、ヒビなんて生やさしいものじゃなく、亀裂というか地割れというかモーゼの十戒というかこの世の終わりというか、とにかくある日、この2匹は終末的な大ゲンカをおっぱじめて、"家庭内別居"の状態になってしまったのだ。何たってチラリと顔を見ただけで両ネコともとてつもないうなり声をあげ始めて、全身の毛を総毛立たせる。同時に、まわりに人間がいようがいまいがお構いなしに突進していって、「ンギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」、「ギャワワワワワ〜〜〜〜!!!」とか何とか、この世のものとは思えぬ大絶叫を発しながら殴る蹴るの暴行を加え始めるのである。この、阿鼻叫喚の地獄絵図にキモをつぶした俺はすぐに2匹を引き離し(人間なんか眼中になくひっかき合いを続けるので、引き離そうとした俺の手はズタズタになったがな)、以来メラルーとアイルーは悲しき別居状態となったのだ。

 これが、今年の5月のこと。その日から、メラルーは1階、アイルーは2階の獣人となり、同じ家に棲んでいながら完全にもう1匹のネコの存在は無視するという異様な同居生活が始まった。

 しかし7月の頭ごろだろうか、2階に棲んでいるアイルーが、閉め忘れた1階と2階を隔てる扉からスルリと1階に侵入し、メラルーの食べ残しのご飯をガツガツと食べているではないか。すぐそばにメラルーがいたのに、である。5月の惨劇が、俺の脳裏でフラッシュバックする。ああ……また血を見るのか、と俺は心の中で泣け叫んでいたのだが、当のメラルーとアイルーはお互いの匂いを軽く嗅いだだけで「何をこのおっさんはビビっておるのだ」的な視線を俺に送って寄越し、退屈そうにあくびまでして見せるのである。俺は拍子抜けした。どうやら2匹のあいだにあったナゾのわだかまりはいつの間にやら消え失せて、すっかり仲直りしてしまったようなのだ。「ホントにネコって気まぐれだなぁ……」と俺は呆れ声を出しながらも、また昔のように2匹で遊ぶ姿や眠りこける姿を見ることができるんだなあと涙が出るほど嬉しくなったものだ。

 これが一昨日の朝までの話。2匹はこの1ヵ月のあいだ、本当に仲良く、お互いの身体を毛繕いしてあげたり、頭を並べてご飯を食べたりしていたのであった。

 しかし昨夜。

 再びメラルーとアイルーは怪獣大戦争もかくやと言うくらい超絶的な大立ち回りを演じ、家庭内別居に突入してしまった。いったいこの2匹のあいだに、何があるというのだろうか……?

 ネコ研究家の方、もしくはメラルーとアイルーの生態に詳しい方、どうかわたくしに助言を……。

投稿者 大塚角満 : 15:15
| トラックバック (0)

大塚角満

プロフィール画像

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


ファンタジーライフ公式サイト