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『ファイナルファンタジーXI』●気分はタブ変換@


2007年02月26日

今週から5日間にわたって、コネクト!オンで記事を作成している、ライター・田原誠司ことAlexander在住のBekunaiさんのコラムを載せていきます。5日で5つのコラム。見出し冒頭の文字をつなげると、ある言葉が浮かび上がってくるギミックとともに、ヴァナ・ディールで感じたことを綴ってもらいましょう。ちょっといい話を軸に、厳しかったり、粋だったり、といろいろな読み応えのコラムを楽しんでください。

なお、コネクト!オンVol.04は先週の23日(金)に発売されました
まだまだ書店で購入できます!

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今回の特集は、「ゲームのお金」。人気オンラインゲーム内の通貨をテーマに、金策の知恵や悲喜こもごもの面白エピソードなどが満載です。どうぞ、楽しんでください。
ちなみにBekunaiさんは、『ファイナルファンタジーXI』のページで、「32ワールド価格調査から見るヴァナ・ディールの経済考」、「レベル1のキャラ・100時間で100万ギル金策」などの記事を担当しています。
今回のコラムは、100万ギルの金策に奔走したレベル1のキャラの話のようです。

サイトもスタートしました。覗いてみてください!
http://www.enterbrain.co.jp/connect-on/

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コ 【コルネット】

ヴァナ・ディールには2種類の冒険者がいる。積み重ねた行動の結果、知らず知らずのうちに名声が上がっている者と、意識してなかば強引とも思える方法で名声を上げる者だ。

ファミ通コネクト!オンVol.4の記事のために、わしは新しいキャラクターを育てた。英語で「爪に火をともす(fray a flint)」という意味の、Frayaflintというガルカだ。記事は初心者と同じ条件で、プレイ時間100時間のうちに100万ギルを稼ぐことができるか? というチャレンジだった。結果は……大絶賛発売中のはずのコネクト!オンVol.4で確認していただきたい。

そのFrayaflint君、100時間すなわち地球時間で4日と4時間のプレイを終え、ひとまずのお役目を果たした。この時点で、「ご苦労であった。さらばだ」とクールに別れる選択肢もあったのだが、100時間もプレイしたせいか、情が移ってしまったのである。そして、わしのセカンドキャラクター軍団の一員として、ヴァナ・ディールで暮らし続けてもらうことにした。Frayaflint君は、記事用の仕事を終えたあとも冒険を続け、【黒魔道士】レベル17になった。【デジョン】ができるレベルである。

わしのメインキャラクターであるBekunaiは、基本的に【アトルガン白門】を【ホームポイント】としている。【アルザビ】にある各ギルドでイメージサポートを受けながら【合成】をすることが多いので、【サンドリア】、【バストゥーク】、【ウィンダス】そして【ジュノ】の4国に、【素材】買い出し用のセカンド、サード、フォース……と何人ものキャラクターを置いている。素材が足りなくなったら各国の買い出し担当に指令を出し、宅配サービスでBekunaiに送ってもらう、というシステムだ。国の数よりキャラクターのほうが多いのは、【競売所】へのアイテム出品を本業とするキャラクターもいるからだ。

サンドリアとジュノに常駐する買い出しキャラクターは、すでにデジョンを習得し、迅速なお使いができるようになっている。Bekunaiの指示を受け、【モグハウス】から競売所に走って行って用事を済ませたらデジョンを唱え、一瞬にしてまたモグハウスに戻ってくる。いわば買い出しのプロである。また、バストゥークはBekunaiの所属国なので、通称デジョンタルタル・兄に頼んで本人が足を運ぶのが簡単だ。となると、手薄なのはウィンダス。一応買い出し係のタルタルが常駐してはいるのだが、彼はまだデジョンができない。そこで、Frayaflint君にウィンダスに転勤してもらうことにした。

ウィンダスに着任したFrayaflint君にわしが最初に与えた指令は、「英雄になれ」だ。これ、冷静に考えると不思議な指令である。現実の生活では、あんまりない指令である。あえてこじつけるなら、担任の先生が学級委員長に対して「クラスをまとめるためには君がもっとがんばって、クラスメイトから尊敬されるようにならなくちゃね」と言う場合とか、党の幹部が立候補者に向かって「キミは女性受けが良さそうだから主婦層にのハートをがっちりつかむことに腐心したまえ」なんて指示するのがこれに当たるかもしれない。当たらないかもしれない。当たらないな。

ともかく、現実の生活では意図して英雄になること、なんらかの代価によって名声を買うようなことは難しい。元IT企業の社長でテレビによく出ていた現被告人が、金じゃ尊敬も名声も買えないということを教えてくれたしね。しかし、ヴァナ・ディールではギルで名声が買えるのである。
 この週、コンクェストはバストゥークが首位。こりゃいいやということで、【コルネット】マラソンをすることにした。【バストゥーク商業区】にある楽器屋でコルネットを大量に買い込み、ウィンダスにいるFrayaflint君に送りまくる。こいつを【ウィンダス石の区】にいるヨランオラン博士に貢ぎまくるという作戦である。
 そう、『マンドラゴラの軌跡』というクエストだ。本来は、「マンドラゴラがどこから来たのか?」という研究をするヨランオラン博士にアイテムを提供する趣旨のクエストなのだが、ちょっとずるして楽器屋で買ったコルネットを渡しても、博士は感謝の言葉とともに報酬の200ギルをくれるのである。
 もちろん、楽器屋でコルネットを買ったことに博士が気づいていないことも考えられる。だとすれば博士をだましているようで気がひけるのだが、博士の目の前で、ブラスインゴットと骨くずを風のクリスタルで削って作ったコルネットでも、ちゃんと報酬がもらえるのだ。だから、バストゥークからピストン輸送したコルネットを渡しまくってクエストクリアーの回数を重ね、その結果英雄になったとしても、それはそれでいいのである。

 バストゥーク商業区の東端に店を構えるハルモディオス楽器店。店の前には立て看板があって、「5年連続コルネット販売実績世界一」と大書してある。気がする。ハーモニーという単語と関係のありそうな名前からして、ハルモディオス家は音楽一家なのだろう。現在の店主は才能がちとナニだったので演奏家にも作曲家にもなれず、高名な指揮者である父親が出資して楽器店を構えることになったらしい。……と思う。

 今回は、バストゥークに買い出し用のキャラクターをふたり派遣した。ひとりは4国すべて英雄となっているキャラクター、ひとりはバストゥークのみ英雄で、グスタベルグ地方から出たことすらないキャラクター。コルネットの購入価格は、4国英雄のほうが224ギル、バストゥークのみ英雄のほうが219ギルで5ギル安い。どの国にもいい顔をする冒険者よりも、自国に集中して尽力してくれる者を優遇する、ということだろう。それにしてもコルネットの値段が【パインジュース】一杯よりも安いというのは不思議である。100円ショップ並み、ってことかもしれない。

 コルネットマラソンの手順はこんな感じで行なった。
1 ふたりの買い出し担当者が楽器屋でコルネットを買いまくる。このとき鞄の中身はできるだけ空けておく。
2 宅配所でそれぞれ8本ずつのコルネットをFrayaflint君に送ってログアウト。
3 Frayaflint君が1回につき16本を受け取る。
4 2〜3を繰り返し、Frayaflint君の鞄に48本のコルネットが詰まったらヨランオラン博士のところへ。マクロを使って貢ぎまくる。マクロは「/item コルネット <t>」。

 のべ45回のログアウトを繰り返し、この手順を何度も何度も行なって240本のコルネットを献上すれば、名も無い冒険者が英雄になれるのだ。
 そして約2時間後、Frayaflint君はウィンダスでは英雄と呼ばれる存在になった。

 ギル勘定をしてみると、コルネットの購入価格を平均222ギルとすれば、240本で53,280ギル。クエストの報酬としてコルネット1本あたり200ギルもらえるので、報酬の合計は48,000ギル。引き算すれば、5,280ギルである。これだけのギルと2時間ほどの手間で英雄になれてしまうというのは、考えようによっては安いと思う。いや、どう考えても安いでしょうこれは。それにしてもこれだけ大量のコルネットを送っても1ギルもかからないとは、ヴァナ・ディールの【宅配サービス】は、じつにうれしいシステムだと思う。

 と、ここである疑問が浮かんでくる。
 ヨランオラン博士はマンドラゴラの研究のためにコルネットを集めている。毎回200ギルの報酬をきっちり支払うことから、買い集めていると言ってもよいだろう。
 そして、そのコルネットは「マンドラゴラが落とした物」という建て前になってはいるものの、博士の目の前で削り出したコルネットでも見て見ぬふりで買い取ってくれることから、マンドラゴラとは無関係に、博士はコルネットそのものをほしがっていると考えられる。博士はなぜコルネットを求めるのだろうか?

 疑問をもうひとつ。
 Frayaflint君は博士に240本のコルネットを献上、いや、ダイレクトに言えばコルネットを売ったことで名声を得て、英雄と呼ばれるまでになった。他のクエストはやっていないから、ヨランオラン博士がウィンダスの国じゅうにFrayaflint君の良い評判を触れ回ってくれたことになる。その結果、国民のFrayaflint君に対する好感度が上がって、さまざまな恩恵に浴することができるようになった。
 博士、【ありがとう。】と感謝しつつも、なんか怪しい。博士はなぜFrayaflint君の行動を国じゅうの人々に話してまわったのか? 
おそらく「Frayaflint君という冒険者が、私の研究のためにコルネットをたくさん集めてくれたんですよ」と、ことあるごとにウィンダスの人々に話してくれたのだろうが、これは「私のところにコルネットを持ってくれば良いことがありますよ」と宣伝しているのと同じことだと考えられないだろうか。

このふたつの疑問から、わしが導き出した答えはひとつ。
「ヨランオラン博士は、ハルモディオス楽器店の店主からマージンをもらっている!」
無料の宅配サービスを利用して、博士は集めたコルネットをまたハルモディオス楽器店に送り返し、店主はそしらぬ顔をしてそれを冒険者に売るのである。1本あたりの利益は20〜40ギルと微々たるものだが、塵も積もればなんとやらで、博士にとっても店主にとっても、よいお小遣い程度にはなっているはずだ。
 ギルで名声を買うような気持ちがしてうしろめたさを感じつつコルネットマラソンを繰り返していた冒険者は、じつは知らぬうちにヨランオラン博士と楽器屋ハルモディオスの小遣い稼ぎに加担していたのだった。
 ……と考えると、ヴァナ・ディールがけっこう大人な世界に見えてくる。

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●BekunaiプロフィールAlexanderワールドで活動するガルカ。所属国はバストゥーク。読みかたはそのまま「べくない」で、落語の『やかんなめ』の登場人物からの借用。「武士に仕える者」の意味だとか。ヴァナ・ディールでの冒険暦は古く、今年で5年目に入り、プレイ時間は400日を超えた。白魔道士、赤魔道士、シーフ、ナイト、狩人、コルセアの6ジョブがレベル75。メインジョブはコルセアだと言い張っているが、白魔道士か赤魔道士でいる時間が全体の8割を占める。鍛冶スキル100。ヴァナ・ディールでの趣味は通りすがりの辻ケアル・辻プロテスで、辻ケアル隊の隊長を自認するものの隊員は自分だけ。このごろは「ふとした出会い」を求めてヴァナ・ディールをぶらついていることが多い。本名の田原誠司で週刊ファミ通のクロスレビューに時々登場する。
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投稿者 コネクト!オン編集部 : 2007年02月26日 16:33

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