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『Bullestorm』――ボクはPeople Can Flyにゴメンナサイをしなきゃいけないよね

 アメリカでの発売まで2ヵ月ほどになったEpic Gamesとエレクトロニック・アーツの『Bulletstorm』を、最近行われたエレクトロニック・アーツのイベントでプレイする機会を得た。ボクはある事実を認めなきゃいけないだろう……。当初、ボクは(初公開イベントで見た内容をこのブログで褒めつつも)本作がこれほど完成したものになるとは思わなかった。というのも、やり過ぎな演出は確かにド派手だったけど、大作ゲーム、それもEpic Games自身の『ギアーズ オブ ウォー』のようなタイトルのセルフパロディにしか見えなかったからだ。だが、開発を行っているポーランドのPeople Can Flyは、本作を真にゲーマーのためのゲームとするために努力してきた。

 

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 イベントでは、ランキングとも結びついている“エコー”というモードをちょっとプレイしたんだけど、これはシングルプレイに出てきたステージの一部を使って行われるスコアアタックになっており、ゲームの基本要素―血まみれの工夫をして、悪い連中に銃弾のコンボを決めて片付ける―をひと通り楽しめるモードとなっている。システムはキワキワのものだが、実際、弾を撃ち込んでから股間(タマ)を蹴り飛ばして巨大なサボテンに突き刺すのは確かに楽しい。しかしボクは、本作のキルシステムはマルチプレイの“アナーキー・モード”(『ギアーズ オブ ウォー 2』のHordeのようなもの)でこそ真価を発揮すると思う。4人のプレイヤーで敵の大群を排除していくというものなのだが、仲間と一緒にヒドい殺しかたでハイスコアを狙うのは、本作に惹かれるような人なら大興奮だろう。

 

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 グラフィックはなかなか悪くない感じで、噂によると後半のボスに至ってはトンでもないことになるという(People Can FlyのFPS『Painkiller』のボスたちを覚えている人はいるかな?)が、本作の最大の魅力はグラフィックではなく、極悪でクレイジーなキルの数々こそがメインだと思う。もちろん、アメリカ人らしいバカバカしさとユーモアもね!

 

 『シリアス・サム』がステロイドを打ったかのような、爆発的な楽しさを持ったタイトルになっていると思う。マルチプレイの対人戦があるのかないのかボク自身よくわかってないが、『Halo』や『Call of Duty』のようなゲームになっていようとそうでなかろうと、ボクはそもそもマルチプレイアリーナよりシングルプレイでのプレイ体験を重視する。というわけで、ちょっと安っぽくてうるさいセリフが台無しにしないか気になっちゃうんだよねぇ……。それだけがホント、このEpicなFPS(※)の唯一の心配点なんだ(ダジャレじゃないって!)。  (※Epicには“偉大な”という意味がある。)

 

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プロフィール

Jason Brookes

ジェイソン・ブルックス

イギリスのスタイリッシュな辛口ゲーム雑誌『Edge』の元編集長。ふと思い立って渡米後、『LOGiN』アメリカ特派員などを経て、現在は学生としてデジタルアートを学び直す日々。イギリス人らしいシニカルさは、アメリカに渡った現在も健在だ。実は日本のあるゲームの名付け親だったりもする……。

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