現地直送! 北米ゲーム事情リポート

Walt Disney Family Museum

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 Disney Interactive Media GroupはGDC期間中にカクテルパーティーを開催した。それもすごい場所――ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムで。主要なスタジオはカリフォルニア州南部にあるが、ボクはサンフランシスコにディズニーについてあらゆるものを揃えた博物館があるなんて知らなかった! この博物館は2005年にオープンしたルーカスアーツ/ILMの巨大なキャンパスにほど近いプレシディオ地区にある。ウォルトの長女ダイアン・ディズニーが資金を出し、昨年公開されたばかりだ。

 

 ディズニー映画については普通のファンといった程度でしかないが、ここの博物館の10のギャラリーと収蔵品はすばらしかった。ウォルト・ディズニーの少年時代からの人生の道のりを、ホームムービーや写真、ノート、そして偉大な作品『白雪姫』(1937)をはじめとする初期のスケッチなど、膨大な記録で追っていくことができる。

 

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 ボクはディズニーがいかに’30年代に映画産業を ―とくに世界最初の長編アニメ映画である『白雪姫』で―変えたかを思い知らされた。本作は今で言えば『アバター』級の作品で、それまでの史上最高の売上を記録し、アニメ業界に革命をもたらした。そしてこの資金をもとに『ファンタジア』、『ピノキオ』、『バンビ』といったクラシックな作品が生みだされたのだ。


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 記念品の山 とアンティークを脇に置いても、最新のデジタル技術が駆使された展示が格別に印象的だった。たとえば‘30年代のディズニーのアニメーターの作業スペースを模した展示では、机に大きなスクリーンがハメ込まれており、当時のアニメーターによるスケッチやセル画が表示されていた。博物館にはこういった装置が大量に展示されており、非常によく動作していた。

 

 もしサンフランシスコに旅行する予定があるなら、この博物館に立ち寄ってみる価値はある。とくに若い世代に見せておくのがオススメだ。ウォルト・ディズニーの父として、家庭人として、そして世界でもっとも有名なエンターティナーとしてのすべてを見ることができる。

プロフィール

Jason Brookes

ジェイソン・ブルックス

イギリスのスタイリッシュな辛口ゲーム雑誌『Edge』の元編集長。ふと思い立って渡米後、『LOGiN』アメリカ特派員などを経て、現在は学生としてデジタルアートを学び直す日々。イギリス人らしいシニカルさは、アメリカに渡った現在も健在だ。実は日本のあるゲームの名付け親だったりもする……。

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