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やったぜ!! FIFA10 SPECIAL MATCH REPORT

やったぜ!! FIFA10 第7試合:西岡明彦氏(アナウンサー)

言葉でサッカーを盛り上げる西岡氏が感じた『FIFA10』

 

 エレクトロニック・アーツのサッカーゲームシリーズ最新作『FIFA10 ワールドクラスサッカー』を豪華メンバーが語っていく、週刊ファミ通との連動連載「やったぜ!! FIFA10」。

 今回のゲストは、本作で実況を担当している西岡明彦さん。西岡さんと言えば、ファンのあいだでは『FIFA08』からシリーズの実況を担当するおなじみの人物だ。これまでにスカパー!など、さまざまなサッカー番組で実際のサッカー中継の実況を務めてきた西岡さんは、『FIFA10』をどのように感じたのか? 実況の目線からの話を聞いてみた。

 

profile

西岡 明彦(にしおか あきひこ)

 

'70年愛知県出身。青山学院大学経営学部卒業後、広島ホームテレビのアナウンサーになる。その後、スポーツコメンテイターとして多くのサッカー中継で実況を担当。現在は、フットメディアの代表取締役社長を務めながら、MCやナレーターとして、さまざまなテレビ番組に出演している。

 


実際の試合を観ている気分に

 


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 僕は『FIFA08』からシリーズの実況を務めさせていただいていますが、毎回思うんですよ。「いやぁ、もう現実のサッカーと変わらないな」って。その気持ちが『FIFA10 ワールドクラスサッカー』をプレイしてみて、より強く感じましたね。僕がサッカー中継の実況をするときにモニターから観ている試合と、このゲームの試合中のカメラ視点がほぼ同じなんですよ。選手の動きも本当にリアルなので、プレイしていて本物の試合を観ているようでしたね。
 

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ゲームの実況収録について

 

 実際の実況は試合の展開に応じて言葉を考えますが、ゲームの場合はすでにセリフが用意されています。だから、いかにそのセリフをゲームの状況にマッチしたテンションでしゃべり、臨場感を持たせられるのかを意識して収録しました。個人的に驚いたのはセリフの量ですね。台本がタウンページ並みにぶ厚くって(笑)。ただ、前作、前々作に収録したセリフの一部は本作でも流用しているので、最初に収録した『FIFA08』のときよりも時間はかからなかったです。解説の岡田(武史)さんも、最初はセリフを目で追って棒読みになり苦労されていましたが、本作ではすっかり慣れていました(笑)。

 

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▲幾多のサッカー中継を実況してきた西岡さんが発する言葉のひとつひとつがゲームを盛り上げる。

 

海外サッカーの実況を始めた経緯

 

 以前は広島のテレビ局に勤めていたので、Jリーグのサンフレッチェ広島の試合を実況していました。あの当時は、いまと比べるとすごくプライベートの時間があったので、サターン版の『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!』でひたすら遊んでいましたね(笑)。僕が『FIFA』シリーズに関わるまで、『サカつく』が唯一遊んだことのあるゲームでした。

 その後、衛星放送でイタリアのセリエAの中継が始まるようになって、日本で海外サッカーが人気を集めるようになったわけですが、その放送を見ていたら放送局のアナウンサーではない方が実況していたのです。それが、八塚浩さんでした。サッカー実況の草分け的存在の八塚さんを知ったことで、「僕もサッカー専門の実況アナウンサーになりたいな」と思い、テレビ局を退職する決意をしたのです。それから英国に1年滞在し、数多くの試合を観戦したり、現地テレビ局でインターンとして働きながらサッカーを勉強しました。

 

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サッカーの実況の難しさ

 

 ほかのスポーツと比べるなら野球がわかりやすいと思いますが、サッカーは試合が止まっている時間がないんです。野球ならピッチャーが球を投げて、つぎの球を投げるまでに間が空きますよね。その時間を利用して、選手のウンチク話や豆情報などをいろいろしゃべることができる。

 でも、サッカーの場合はつねに試合が動いているのでそうはいきません。むしろ、その中でなにを語るかが大事になってきます。僕も若いころは、まだ試合の流れがわからなかったので、一生懸命調べたクラブや選手の情報を何とか紹介しようとして、しゃべっているうちにゴールシーンになっちゃったり(笑)。だから、ほかのスポーツよりも、より試合の流れを実況する側が把握しないといけないところが、サッカーの難しいところだと思います。 (西岡 明彦)