運命と銃声が奏でる終焉の物語 END OF ETERNITY CREATORS' BLOG

第7回 お久しぶりです。

2010/6/22

『EoE』アートディレクターの鏡です。

 

先日、設定資料集用のインタビューを受けるためにエンターブレインにお邪魔しました。

そこで制作中の設定資料集を見せて頂いたのですが……。

そこには何と、最終稿はもちろんですが、らくがきやボツ原稿までもがてんこ盛り!

水面下の諸々が赤裸々に晒されており、制作サイドとしては直視できないものになりつつありました。

これ、”設定の資料”からはみ出してんぞおぃ!

と思いつつ、買って頂いた方に喜んでいただけるのであれば、まぁいいかなと。

 

そんなわけで、極秘料集の中から”最初の一枚”をテーマにイラストをピックアップし、設定資料集の宣伝をさせて頂こうかなと『EoE』の制作を私的に振り返ってみようかなと思います。

 

 

 

『エンド オブ エタニティ』最初の一枚

01

この絵がまさにこのプロジェクトの最初の一枚ですね。

ストーリーやキャラクターはまだない状態でしたが、これに込められたものは最後まで変わることなく『エンド オブ エタニティ』としてお届けできたかと思っています。

ちなみに、リーンベルや”実験体20号”にとっても最初の一枚と言えます。

 

 

 

●ゼファー最初の一枚

02

このイメージボードがゼファーや”悪魔憑きの少年”を描いた最初の一枚かと。

ゼファーはいわゆるカッコイイ系として扱うには格好の素材で、実際あちこちからそういう期待を感じました。もしその期待に応えていたら、私が好きじゃないキャラクターになっていたと思います。

それはそれでアリだったのかもしれません。

 

 

 

●ヴァシュロン最初の一枚

03

初期のストーリーボードに登場した、ワイルドこの上ないお方がのちのヴァシュロンです。

最初はかなりギラギラしたイメージだったのですが、包容力のある兄貴として生まれ変わりました。ちなみにこれは悪魔憑きの少年を退治しに行くところを描いたものです。

ラガーフェルドではなく、若いシスターが付き添っていました。

 

 

 

ロエン最初の一枚

04

“機械仕掛けの世界で、機械の裏側から世界を見下ろす男”というイメージで描きました。

このころからすでに酒を飲んでいましたね。

ロエンがいつもサリヴァンと密談する”あの場所”のイメージもこの時点でできていました。

 

 

 

●ペーター最初で最後の一枚

05

シンプルでインパクトのあるビジュアルをとキャラ班に発注したのですが、どうしても気に入らないので、こんな感じだバカヤロウと描いたのが上の絵です。

「こんな引き出し無いですよ!」みたいなことを言われた記憶があります。

数日後、上の絵まんまのモデリングが提出されてきて吹きました。

胸の文字は、勝呂によって「LOVE ME」にアレンジされました。

ペーターは、あらゆる現場で「○んじゃうんですよね……」と言われて心苦しかったです。

 

 

 

『エンド オブ エタニティ』で描きたかったもの

 

発売前は物語の舞台であるバーゼルのデザインが注目されていたという印象がありますが

『エンド オブ エタニティ』の世界をデザインするうえで私がもっとも注力した切り口は、

“人物によって描かれる世界観”です。

 

バーゼルは夢や希望のある舞台にはしませんでした。

そんな世界でも前向きに生きる人間にこそ「ちょっといいよね」と思っていただけるようにしたかったのです。それこそがこの物語の持つメッセージを浮き彫りにするだろうと考えたのです。

 

それを成すために、キャラビジュアルや舞台設定はもちろん、演出コンテやら会話やらにも手を出してたいへんな苦労をすることになりました。

正直、則本&勝呂にはめられた感はあるものの、最終的にNPCを含めすべてのキャラクターに愛着を持つに到り、かつ当初の目的を忘れずに最後までがんばることができました。

それが成ったかどうか&それが好ましいものであったかどうかは……ユーザーの皆様のきびしい御意見をお待ちしております。たいへんだったのでもう二度と……

そしてまたの機会をいただけましたら、さらにがんばらせていただきたいと思っております。

 

最後に、『EoE』の制作に関わったすべてのスタッフと、プレイしてくれたユーザーの皆様、これからプレイしてくれるユーザーの皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。