『ドラゴンズ ドグマ』勝手に応援サイト ドラゴンズドグマで暮らす
週刊ファミ通副編集長。好きになったゲームにウザいほどの愛情を注ぎ、熱いメッセージを発信し続ける男。ときにバカバカしく、ときに泣ける文章を書き、ゲームの“プレイ日記”なる文学ジャンル(!?)を確立。そんなプレイ日記をまとめた単行本が、現在10冊も発売中。とくに、カプコンの『モンスターハンター』シリーズを遊ぶ模様を描いた『逆鱗日和』シリーズは、累計部数45万部を突破するベストセラーとなっている。
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ドラゴンズドグマ
■発売元:カプコン
■対応ハード:プレイステーション3、Xbox 360
■ジャンル:オープンワールドアクション
■発売日:2012年5月24日
■価格:7990円[税込]
■公式サイト
http://www.capcom.co.jp/DD/ (PC)
http://mcap.jp/g/DD/ (モバイル)
■公式twitter
・アカウント @DD_CAPCOM
・ハッシュタグ #DragonsDogma


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【ドラゴンズドグマ】第31回 早すぎたマジックアーチャー
2012/06/26

 メインクエストに見向きもせず、毎日ウキウキフワフワしながら街人たちとスキンシップを取っているうちに、いつのまにかストライダーのジョブランクがマックスになった。しかし、まだまだストライダーで欲しいスキルがありそうだったので「しばらくほっとこ」となり、再びワクワクフラフラの日々に……。ヘビを狩ってくれだの、ハーブを集めてきてくれだのといったクエストを受け、ささやかなお礼をいただいては嬉々とする40の春……。

 なんとなく、近所に住んでるひとり暮らしのおばあちゃんに、「最近、腰が痛くて家のことがまーったくできん。壊れた屋根もそのまんまでさあ」と愚痴られ、「ああ、僕がやりますよ」と言って直してあげたら、「いつも悪いんねぇ」と大量の肉じゃがをお礼にもらう……なんてのと似ている気がする。古き良き時代の温かなご近所付き合いがカサディスやグラン・ソレンにはあり、その風に身をゆだねているだけで「嗚呼……。俺もう、このまんまでいいやぁ……」なんてことを思う。さらに、

「ドラゴンも、誰かが倒してくれるだんべぇ〜……」

 と、覚者の資格をはく奪されそうなことまで口から出てしまったからたまらない。我が家に、ソーサラーのサンダーレイン2もかくやという、Hの強烈な雷が落ちた。

わかったからとっとと転職して先に進みなよ!! ストライダー、とっくにマックスになってスキルも取り尽くしてるじゃん!!!」

 ハイ、スミマセン。

 というわけでついに転職することになったのだが、はてさてどうしたものだろうか。

 じつは俺、『ドラゴンズドグマ』をプレイする前に、「いつかいっぱしのマジックアーチャーとして生きていきたい!」と思ったことがある。それぞれのジョブがどんな特性を持っているのかよくわからない時代だったので、理由の根っ子にあったのは、

「名前がかっこいいから」

 という単純なもの(苦笑)。そういう意味では、マジックアーチャーと並ぶ混成強化職である“ミスティックナイト”も双璧だったのだが、華麗なエルフを想起させるマジックアーチャーに、俺はより惹かれていたのだ。

「ぜひマジックアーチャーとなり、優美な魔道弓で活躍してやるぞ! 気分はオーランド・ブルーム(※)!!」 (※)映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでエルフの弓使い、レゴラスを好演した俳優。

 なのでここでも、転職候補のドラフト1位にはマジックアーチャーが浮上した。しかし、マジックアーチャーがどんなジョブなのかを改めて調べてみると、

“魔法攻撃力を活かした遠距離アタッカー。装備可能武器は魔道弓のほか、ダガーと杖”

 なんて書かれている。つーことはもしかして、真に強いマジックアーチャーにするにはメイジとかソーサラーを経験させて、魔法攻撃力をアップさせておいたほうがいいってことか……!?

「うーん」

 と俺はうなった。なんとなくだが、最初からマジックアーチャーをやりたいと思っていたなら、

●メイジ→ソーサラー→マジックアーチャー

 もしくは、

●メイジ→マジックアーチャー

 こんな育てかたでよかった気がする。ストライダーがマックスになったいま、そんなことを言っても詮なきこと……とは思うが、やっぱりいろいろ考えてしまうではないか。俺はブツブツと独り言を言うようにHとS君に向かって言った。

「どうしよう……。マジックアーチャーじゃなく、いっそアサシンとかレンジャーとかを目指したほうがいいんかね……」

 S君が、ちょっと神妙な顔でこれに応えた。

「確かに考えどころだよねえ……。でもアサシンにするなら、最初からファイター→ウォリアー→アサシン……って流れでよかった気もするし。……となると、レンジャーかね?」

 レンジャーの大弓も、確かに魅力的ではある。とくに、ストライダーの“降らし射ち”に代表される弓のスキルに大いに魅せられてしまった後だったので、「それもアリかな!」とは思う。

 でも、決め手が……。それに、やっぱりマジックアーチャーに対する未練もある。

「うーん」と俺。

「うーん!」とS君。

 男ふたりで「うーんうーん」と便秘のネコのように合唱していると、このやり取りをイライラしながら見ていたらしいHが、ピシャリと言葉を叩き付けた。

「もう、つべこべ言ってないでマジックアーチャーでいいじゃん!! アサシンは暗そうだし、レンジャーは地味そうだから、名前がかっこいいマジックアーチャーがいいよ! ホラホラ、もう決定! マジックアーチャーで決まり!!」

 そう言うとHは俺の手からコントローラを奪い、ホントに我が覚者様をマジックアーチャーに転職させてしまったではないか!! なんという強権発動。「もうおめえの就職先は決めてきたから! 明日からヤマダさんとこのコンニャク工場で住み込みで働け!!」てな感じの、昭和ひと桁のおっさんみたいな行動力である。ふだん、買い物では靴下ひとつ買うのに1時間も2時間も「うーんうーん」と言ってるくせに、いざ他人事となると恐ろしいほど話が早い。

 こうして俺は本当に、マジックアーチャーになってしまった。俺もS君もなんとも複雑な表情で、ひとりHだけが「マジックアーチャーの攻撃ってかっこいいんでしょ? 早く魔道弓射ようよ♪」とウキウキしている。でもまあ、俺も魔道弓の挙動には興味津々だったので、「しかたないなぁ……」という割には若干上ずった声で魔道弓を購入。スキルとして“追魔弾”(最大5体の敵に照準を合わせ、自動追尾の魔法の矢を放つ)を覚えて装備し、「ランラランララン♪」とスキップしながらフィールドに飛び出した。そして……、

「うりゃ!! 食らえ!! 魔道弓!!!」

 という気合いもろとも矢を発射。すると、青い糸を引く5本の光が発射され、流麗な曲線を描きながら敵に着弾したではないかっ!! あまりのかっちょよさに、俺もS君も大興奮。

うおおおおおおっ!! コレは上がる!! テンションが上がるっ!!! 超かっこいいよ魔道弓っ!!!!」


▲かっこよすぎだぜ魔道弓!! ……でもうまくスクリーンショットが撮れなかったので、下の写真は週刊ファミ通のものを拝借^^;

 そして、妙におとなしいHのほうを見ると……。

「zzzzzzzzzz…………」

 ……って寝てんじゃねええええよ!!! 誰が「見たい」っつったんだコラっ!!!!

 しかしこの後、眠るHの横で魔道弓を操り、ゴブリンやサイクロプスを狩ったりしたが、

「…………なんか、弱くね?(苦笑)」と俺。

「…………明らかに、魔法攻撃力が足らない気がするね^^;;;」とS君。

 けっきょく一夜にして“早すぎたマジックアーチャー”はリストラされ、我が覚者様はレンジャーになったのでした^^;

 ……おしまい。